苗木「舞園さんの中…凄く暖かいよ……」 (11)

苗木「ハァッ…ハァッ…!」

苗木「舞園さんはこのベッドで眠っていたんだよね…」

苗木「凄く良い匂いがする…華の中が舞園さんの匂いでいっぱいだ…」



みたいな

舞園「ここが苗木くんのベッド……」

舞園「ん……」スンスン

舞園「んー」

舞園「これが苗木くんの匂い……超高校級ですね」

舞園「ん」モゾモゾ

舞園「…………んんっ!」


みたいな

苗木「舞園さんのお腹の中……凄く暖かいよ」

舞園「ぐぶっ、ゴボッ」

苗木「ああ、腸がこんなに絡んでくる……でも動かしにくいからもうちょっとお腹裂くね」

苗木「舞園さんの中…凄く暖かいよ……」
舞園「な、苗木君、その言い方は恥ずかしいです……」

苗木「どうして? 舞園さんの腕の中、凄い暖かいってだけだよ?」

舞園「えっ、あっ、そ、そうですよねっ!」

苗木「うん。でも舞園さん、やっぱり逆の方がいいと思うんだ」

舞園「逆ですか、そうですね」

ムギュ

苗木「それは違うよ!」

苗木「向かい合わせになるんじゃなくて!」

舞園「ふふっ、私が苗木君を抱きしめるんです」

苗木「こ、こんな時に心を読まないでよ……」

舞園「エスパーですから」

苗木(結局部屋の交換はしなかった)

苗木(代わりに二人で一緒に寝てたんだ)

苗木(そしたら――)




舞園『……苗木君』

苗木『な、なにかな?』

舞園『ありがとうございます、不安だった私を助けてくれて』

ぎゅっ

舞園『……本当に、ありがとうございます』

苗木『ま、舞園さん……』

舞園『苗木君……』

苗木『舞園さんの中…凄く暖かいよ……』



苗木(ってなったんだ)

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