レンジャー「EDFの誇りにかけてッ!!」 (29)
ゴォォォォォォォオオオオオ……
少年『お母さーん……お父さーん……』
2017年
人類は、宇宙から飛来した地球外生命体『フォーリナー』と接触した。
昆虫のような巨大な生物や、未知の科学技術を有する巨大破壊兵器によって地球侵略を開始したフォーリナー。
対抗する世界連合組織『地球防衛軍<EDF>』は、人類と地球を守る為にフォーリナーへと戦闘を開始。
しかし、フォーリナーとの圧倒的な戦力差に、EDFは壊滅寸前にまで陥る。
最早、人類絶滅まで時間の問題かと思われたその時。
EDFの日本支部残存部隊が全戦力を投入して、敵母船である星船『マザーシップ』への反攻作戦を開始した。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376730801
ドォォォォォオオオオンッ!!!!
隊員『このォッ!!!このォッ!!!お前らのせいでみんな死んだんだッ!!!……チキショウ……チキショォォオオッ!!!』
隊員『どうせ帰る場所はないんだ。この命、くれてやるッ!!!』
隊員『落ちろォオッ!!落ちろォォオオオッ!!!』
ドォォォォォオオオオンッ!!!!
少年『皆……皆どこにいったの?』
隊員『ッ!?オイ!!作戦区域に子供がいるぞ!!』
隊員『何てこった!!まだ避難していなかったのか!?』
フォーリナーの投下した巨大な機兵と、空を飛行する自動飛行機体。
そして、マザーシップからの苛烈な砲撃が降り注ぐ中、戦場となった街を、1人歩く少年がいた。
オペ子『マザーシップが巨大砲台を起動ッ!!』
隊長『総員下がれーッ!!!早くしろーッ!!』
隊員『待って下さい!!子供が……まだあそこに子供がッ!!!』
少年『ヒックッ……グスッ……』
カッ!!!
強烈な閃光と共に、マザーシップから巨大砲台による攻撃が発射され、街は爆炎に包まれた。
ゴォォォォォォォオオオオオッ…………
???『……大丈夫か少年?』
少年『うん……おじちゃん誰?』
目の前に爆炎が広がる中。
咄嗟に1人の男によって、その子供は砲撃範囲内から連れ出された。
まさに間一髪である。
???『ハハッ、出来ればお兄さんって言って欲しかったけどな。さ、ココは危険だ。早く街から出るんだぞ』
少年『うん、わかった。……ありがとう、お兄さん』
???『気にするな。EDFは、市民を見捨てない。絶対にな』ニコッ
男はそう少年に笑顔で言うと、1人。
砲撃の雨が降る戦場へと向かっていった。
ドォォォォォオオオオンッ!!!
ドォォォォォオオオオンッ!!!
隊員『うわぁぁぁッ!!!』
隊員『ぐわぁぁぁッ!!!』
隊員『こちらスカウト4ッ!!もうだめです!!うわァァァアアアッ!!!』
オペ『攻撃部隊との交信不能……』
本部『もはやここまでかッ……!!』
パラララララッ…………
パラララララッ…………
爆炎と爆音に包まれた戦場で、アサルトライフルの発射音が鳴り響く。
少年『戦ってる……あのお兄さんが……1人で……』
隊長『巨大砲台破壊ッ!!繰り返す!!巨大砲台が破壊されましたッ!!!』
本部『何だとッ!?あの砲撃の中を生き延びた兵士がいたとは……』
隊員『俺は見たぞ……ストーム1だ。ストーム1がまだ戦っているッ!!』
女性隊員『こちらスカウト7……ストーム1がマザーシップと交戦中。
繰り返します。ストーム1がマザーシップと交戦中。……たった1人で……』
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオンッ!!!!
少年『……落ちていく……空から大きい真ん丸なボールが……』
人類存亡を懸けたその闘い。
特殊遊撃隊『ストーム』傘下の小隊『ストーム1』の小隊長『ストームリーダー』による捨て身の攻撃によって、フォーリナーのマザーシップは撃墜された。
それ以降、ストーム1。
ならびに、ストーム1と共に行動していたオメガチームの消息は不明。
その存在はEDFの中で伝説となり、生き残ったその場の僅かな人間しか、その存在を知る者は居なくなった。
そして、7年後……
地球防衛軍<EDF>訓練学校にて
「諸君達は、見事今日まで厳しい訓練に耐えッ!!ついにこの日を迎える事が出来た!!」
「7年前、人類の危機を乗り越えた我々は、来るべきフォーリナーの再来に備え、常に準備を行わなければならないッ!!」
「今、この瞬間に奴らの大軍勢が来てもおかしくはない!!日々の訓練を絶やさず有事に備えよ!!以上ッ!!」
隊員s「「「EDFの誇りにかけてッ!!!」」」
レンジャー「EDFの誇りにかけてッ!!!」
7年前。
最後の闘いを見届けた少年は、EDFに入隊し、レンジャー部隊の一員となっていた。
こんばんわ、1です。
このSSは、『地球防衛軍4』のSSになっています。
レンジャーになった少年が主役です。ゲームになぞって進めていきます。
プレイされた方も、されてない方も楽しめるように頑張りますのでよろしくお願いします。
ちなみに、1は禁書GANTZをメインで書いてます。
知らない方は、よかったらそちらも見てって下さい。
禁書知ってる方なら楽しめるかもです。
それでは、また次回。
これは期待
>>10
ありがとうございます!!また明日の夜に投下するのでよかったらどうぞ!!
追加報告です。
ゲームでいうミッションクリア時の武器報酬を、各兵科に反映させたいと思います。
例
安価を取った方の、コンマ何秒で
レンジャーなら
01-50
AF14ST
50-80
スティングレイST
81-99
ストリンガー
00
ライサンダー
みたいな感じです。
では、また明日。
こんばんわ、1です。
何度もすいません。
少し書けたので、今の内に少し投下します。
地球防衛軍4が始まる前日、2025年6月27日の話です。
2025年 6月27日
<侵略前日>
訓練学校卒業から数ヶ月後
隊員1「ファァアッ……平和だねぇ……」ダラー
隊員2「平和だなぁ……何も起きやしねぇ……」ダラー
レンジャー部隊の1つ。
レンジャー99の隊員達は、ジープを使っての街のパトロールの最中というのに、道端に駐車してダラダラとあくびをしながらサボっている。
EDF日本支部のレンジャー部隊には1から99の部隊があるが、数字が1に近い程、総合的な能力の高い者が配属されている。
レンジャー1などは、エリート中のエリート。精鋭部隊だ。
レンジャー99部隊にもなると、訓練学校をギリギリ卒業出来た者や、あまりにも不真面目な者。ひとクセもふたクセもある者などが配属されているのだ。
レンジャー「ホラ、先輩達。ポケッとしてないで早くパトロール終わらせましょうよ。日が暮れちゃいますよ?」
あの日、最後の闘いを見届けた少年は、18歳の今、その最底辺部隊へと配属されていたのだ。
レンジャー99部隊の主な任務は、街中のパトロールや道案内など、昔で言う警察の交番勤務。
よく言えば、地域密着部隊。悪く言えば、街の住人の便利屋といったところか。
装備も、レンジャー部隊では最弱の、アサルトライフル『AF14』と、ロケットランチャー『スティングレイM1』である。
どちらも人間相手ならば十分過ぎるが、8年前地球を襲った『フォーリナー』の軍勢や、巨大生物を相手にするには心もとない。
もっとも、7年前。
アメリカのアリゾナ州で、最後の巨大生物を倒した後から、巨大生物の目撃例は無いのだが。
隊員1「固い事言うなよー新人クンー」ダラー
隊員2「そーそー。俺らがヒマしてるってのは、平和な証拠だぜー?平和が一番」ダラー
レンジャー「そりゃそうですけど……またフォーリナー達がいつ攻めてくるかわからないんですから」
隊員1「真面目だねー新人クンはー。何で99部隊になんざ配属されたんだか」
隊員2「そうだな。どの武器も並以上には使いこなすし、身体の動きも頭の回転も悪くない。
レンジャー10くらいには入れそうな気がするけどなー」
隊員2人は、99部隊にはおよそ相応しく無い実力の少年に、軽い疑問を持つ。
レンジャー「10は無理ですよ。せいぜい20くらいですって。
いやー……訓練学校にいた時に、上官をつい殴っちゃいましてね……その上官が人事に顔が利く人だったんで……」
隊員1「そんでめでたくココに飛ばされたと……」
レンジャー「別にいいんですけどね。皆さんいい人ですし。……仕事は遅いけど……」ボソッ……
隊員2「ちなみに、殴った原因は何なんだ?」
レンジャー「原因ですか?……先輩達は、8年前の闘いを終わらせた人について何か知ってます?」
少年は2人の隊員に、8年前のフォーリナーが攻めてきた事について訪ねる。
隊員1「終わらせた人?普通に、日本のEDF総動員でマザーシップを倒したんじゃねぇの?本部の作戦指示が優秀だったって学校で聞いたけど」
隊員2「あー、でもそういえば噂で聞いた事があるな。マザーシップとの闘いでは、本部の指示は役立たずで部隊は壊滅。
でもって、生き残った1人の男がマザーシップを落としたって話だ」
隊員1「はぁ?何だそれ?そんなのあり得ないだろ。デタラメだデタラメ」
レンジャー「……僕実は、マザーシップが落ちたあの日に、作戦区域にいたんですよ……」
隊員12「……はぁっ!?」
2人の隊員は、声を揃えて少年へと驚愕の表情を向ける。
レンジャー「あの時……避難しそこなって、作戦区域で歩いていたら、1人の男の人が僕を担いで作戦区域外まで運んでくれたんですよ。
ちょうどその時に、マザーシップの砲撃で街が壊滅したんで間一髪だったんですけどね」
隊員1「おいおい、初めて聞いたぜそんな話……」
レンジャー「自分から言う事でも無いですからね。
そんで、その男の人が1人でマザーシップと戦って、最後にはマザーシップを落としたのを直に見ていたんです。
いまでも鮮明に覚えてますよ……あの時の光景は」
少年は、あの日を思い出しながら隊員達に説明する。
隊員1「なるほどな……まぁ、普通信じてもらえないだろうなぁ、そんな話。ぶっちゃけ俺も半信半疑だ」
レンジャー「そうなんですよねー。それで、その上官が本部崇拝派でですね。
8年前の闘いで、本部の素晴らしさだかなんかを延々と話し続けて、挙句の果てにはたった1人でマザーシップを倒した男の噂を散々コケにしてくれたから、つい……」
隊員2「まぁ、命の恩人をそんな風に言われたらな。それでこの部隊に配属と……」
レンジャー「まぁ、今のところ平和な世の中です。何処に配属されても大した差はありませんよ。……給料に大した差はあるみたいですけどね……」ウフフフフッ……
少年は、暗い顔でうすら笑いを浮かべる。
隊長『お前らァァァアアッ!!!パトロールはどうしたァァアアッ!!!』キーーーーンッ!!!
突如、ジープの無線機からレンジャー99部隊隊長の怒号が響いて来た。
恐らく、隊員や車両の位置がずっと動いていない事に気付いたのだろう。
行動中の隊員や車両の位置は、本部や部隊駐屯地にて、レーダーに把握されているのだ。
隊員1「やっべっ、バレた!!」
隊員2「こ、こちらパトロール隊。只今エンジントラブルにて停車中。間も無く作業終了します」
隊員2人は、サボりを誤魔化そうと必死で言い訳している。
レンジャー「やれやれ……それにしてもまぁ……やっぱり平和なのが一番だなぁ……」
レンジャーはしみじみと、青く澄み渡った空を見つめる。
その視線の先。
宇宙では
とてつも無く大きな物体が10機ほど、地球のすぐ近くにまで迫っていた。
そして地球の地下深くでも、無数に蠢く何かが、地上を目指して動き出した。
投下終了です。
前日談でした。
次回は侵略当日、2025年6月28日をお届けします。
それではおやすみなさい。
1の事情により、こっちは削除する事にしてます。
キャラ設定をしっかり決め、同じ話のSSを作ったので、こちらを見てた方はこっちに移ってください。
レンジャー「EDFッ!!EDFッ!!!」
レンジャー「EDFッ!!EDFッ!!!」 - SSまとめ速報
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