あくしろよ

結衣「どうして？　今日からここが花子ちゃんのおうちだよ？」

花子「いやだし……誰にも言わないから自分の家に帰りたいし……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

結衣「……！　なんで、なんでいうことを聞かないんだ！！」ﾊﾞｼｯ

花子「きゃっ！　い、痛いし……」ｸﾞｽｯ

結衣「おしおきが必要みたいだね、花子ちゃん……」


ああ、ありきたりな展開にしかならんな

ありきたりな展開かどうか判断してやるからちょっと書いてみ

結衣「でも、私は暴力は嫌いなんだ。可愛い花子ちゃんをキズモノにしたくもないしね」

花子（じゃあ、なんでさっき叩いたし……？）

結衣「だから花子ちゃんには暴力は振るわないよ」

花子「え？　花子『には』…？」

結衣「大室さん……花子ちゃんのお姉さんの櫻子ちゃんって、生意気だし普段からむかついてたんだよね」

花子「なっ……！？　櫻子に何をする気だし！？」

結衣「ちょっとだけ痛い目にあってもらおうかなって」

花子「や、やめて！　櫻子にひどいことしないで！」

結衣「でも、さっきの花子ちゃんの反抗のおしおきはしないといけないからね。ちょっとだけ痛い目にあってもらうよ」

花子「ご、ごめんなさい、花子が悪かったし！　謝るから、いうこときくから、櫻子にひどいことしないで！」

結衣「……花子ちゃん、私の家でおとなしく一緒に暮らす？」

花子「う、うう……く、暮らします……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

面白い

結衣「私のことは『結衣おねえちゃん』って呼んで？」

花子「は、はい、結衣おねえちゃん……これからよろしくだし……」ｸﾞｽｯ

結衣「あは、決まりだね。じゃあこれから花子ちゃんは私のものだよ」

花子「……じゃあ、櫻子には」

結衣「いいよ、特別に許してあげるよ」
結衣「うれしいなぁ、これから毎日花子ちゃんと一緒なんだ。わくわくするね」

花子（最悪だし……でも、花子がいなくなれば撫子おねえちゃんたちが警察に捜索願い出すし）
花子（そうなれば時間の問題だし、いざとなれば隙を見て……）

監禁1日目

結衣「じゃあ私は学校に行くから、留守番よろしくね」

花子「い、いってらっしゃいだし」

結衣「食べ物は冷蔵庫にあるからてきとうに食べてね。あ、ラムレーズンだけは食べちゃダメだよ」

花子「……」ｺｸｯ

結衣「ふふ、帰ってきたらいっしょにあそぼうね」ｶﾞﾁｬｯ

花子「……」

しえんし

花子「……よし、行ったし」
花子「まずは扉……やっぱり内側からも鍵を使わないと開かないようになってるし」
花子「電話……」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
花子「ダメだし、繋がらない……」
花子「窓もだめ、声を出そうにも防音だし」
花子「これは、苦労しそうだし……」ｼｮﾎﾞﾝ