2023春アニメ『アンドロイドは神に祈るか？』


あらすじ

2XXX年……アンドロイド達の暴走によって、人類は滅亡の危機に瀕していた。そして人類はタイムマシンに乗れる唯一の旧型アンドロイド『リーヴ』に最後の希望を託す。
「暴走を止める鍵は……アンドロイド達に『信仰』をもたらすことだ。でも、僕らは君達のカミサマになれなかった……だから、きっと、見つけて欲しい。君達が信じられるカミサマを……」
過去、2023年に飛んだリーヴは、自身の開発者の遠い血縁である『朝比奈 鋼』と出会う。そして共に探しはじめる。無軌道な破壊を繰り返すブリキの両手が、安らかに祈れるものを。
……だけど、ちょっとポンコツのリーヴにはミッション以前の問題で……！？

ドタバタ信仰ハードSF、はじまる。



登場人物

リーヴ（CV:白木由佳）
破滅の未来を変えるため、カミサマを探しにタイムマシンに乗って現代にやってきたアンドロイド。
性別はないが、外見はある女性がベースになっている。
旧型なので『自律高次元思考演算機能』を搭載していないが、それ故に破壊衝動に目覚めず、タイムマシンに乗ることができた。が、旧型故にちょっとポンコツ。

朝比奈 鋼（CV:稲村勇貴）
普通の男子高校生。16歳。無宗教。
リーヴを開発した朝比奈 真理博士の親の祖母の親の祖父の親であり、遠い血縁だからという理由でリーヴのお世話を押し付けられてしまう。
リーヴに課せられたミッションのお手伝いよりも社会常識を教え込むことに苦戦するが、メカ娘好きなので満更でもない様子。

鐘谷 哲也（CV:浦田宏）
僧侶として寺に仕える仏教徒の男性。25歳。
リーヴとの出会いを未来に仏教を流行らせるチャンスだと思い、猛烈にリーヴへ布教する。
リーヴの学習に偏りが出るからと鋼に妨害を受けるが、めげずに布教を続けるしつこいお坊さん。

佐和田 有未（CV:千歳優華）
自称マッドサイエンティストの女子高生。16歳。無宗教。
実際は理科が５なだけなのだが、科学に対する狂気は本物。鋼について来たリーヴと出会い、彼女を自由研究のテーマに決める。
すぐにリーヴをバラバラに分解しようとするので鋼に警戒されている。


主題歌

ＯＰ　planetary「singularities」
ＥＤ　エイト・ドット・エム「晴れるや」


制作：ソヨカゼworks
放送：テレビ堂蘭　毎週月曜　1:00～1:30

アンドロイドは神に祈るか？
第１話『アンドロイド、仏に祈る』

「ただの道徳規範に、なぜ『仏』という名前が必要なのですか」

アンドロイド暴走の未来を変えるため、カミサマを探しに現代へやってきた旧型アンドロイド、リーヴ。一般男子高校生の朝比奈 鋼は、ひょんなことから彼女のお世話役に。
鋼が現実を受け入れられないでいると、リーヴが通りすがりのお坊さんにかどわかされて一日仏門体験を決めていた。
リーヴと鋼はそこで信仰の本質、その一端に触れるのだった。

アンドロイドは神に祈るか？
第２話『神はアンドロイドの体に宿るか』

「強いて言うなら、私は『知性』を信仰している」

家で待っているように言いつけたのに、何故かリーヴは学校までついて来た。
鋼は学校の人間に見つかる前に人が来ない教室でリーヴを匿おうとするが、向かった理科準備室で同級生の佐和田 有未と鉢合わせてしまう。
彼女とのコミュニケーションの中で、リーヴはあらゆるものにカミサマを見出す。あるいは、自分の心にも。

アンドロイドは神に祈るか？
第３話『アンドロイド、人の優しさに触れる』

「ポンコツでもダメダメでも、真面目に頑張ってるやつはほっとけないよ」

色々な信仰を学ぶために図書館に向かったはずが、ひょんなことからリーブと鋼はど田舎のど真ん中に降り立ってしまった。
財布は底をつき、スマホは充電切れ……自宅に帰る道のりは厳しくなるかと思われたが、二人は様々な人々の善意によって順調に帰途を進めていく。
そしてその内にリーヴは気付く、自分の一番側で、一番優しくしてくれる存在に。

アンドロイドは神に祈るか？
第４話『アンドロイド、恋をする』

「カミサマを見つけることより重要なことなどないです。……ないはずです」

最近、リーヴのポンコツに磨きがかかってきた。ちょっとしたことでバランスを崩したりフリーズするようになってしまったのだ。
その原因を探るために、鋼は渋々リーヴを有未に引き渡す。しかし二人きりで行われたことは、修理ではなくガールズトークだった。
その心の置き場所を、二人で慎重に何度も確かめる。間違えなければ、きっと素敵なパワーに変えられるはずだから。

アンドロイドは神に祈るか？
第５話『アンドロイド、失う』

「カミサマは人が嫌いなのですか。カミサマは命が嫌いなのですか」

哲也の仕える寺に年老いた住職が居た。物腰柔らかで、リーヴの質問になんでも答え、答えられぬ問いには一緒に考えてくれた。
住職が死んだ。
無情な光景が、リーヴに未来での破滅をフラッシュバックさせる。今までの学びが嘘だったかのように、リーヴは信仰の意味を感じられなくなっていく。

アンドロイドは神に祈るか？
第６話『アンドロイド軍団の暴走』

「現代と未来、両方を見たあなただからこそ、信じられる『永遠』があるはずですよ」

有未がこっそり作っていたリーヴのコピー機体達にリーヴ本体の絶望が伝播し、学校内で暴れ始めた。
その光景が更にリーヴを苦しめるが……鋼の言葉がその心に明かりを灯す。それは過去に未来で聴いた真理博士の言葉と重なるものだった。
信じられるものを見つけたリーヴは、暴走したアンドロイド軍団に立ち向かう。未来を変える前哨戦が、始まる。

第７話～第１２話（最終話）までのタイトルを安価します。

第７話のタイトル　↓１
第８話のタイトル　↓２
第９話のタイトル　↓３
第１０話のタイトル↓４
第１１話のタイトル↓５
第１２話のタイトル↓６

アンドロイドは神に祈るか？
第７話『アンドロイド、友になる』

「私はあなたに好意を抱いています。リーヴ」

先日の失敗を糧に、有未はついにアンドロイド『ラヴ』を生み出した。この時代、初の『感情』を持ったアンドロイドである。
リーヴは旧型と言えど、それは未来の話。この時代ではよりスペックの劣るラヴに対して後輩風を吹かせてご機嫌だった。
しかし、そんな穏やかな日々は唐突に終わりを迎える。リーヴの使命を聞いたラヴは、極めて合理的な手段に走った。

アンドロイドは神に祈るか？
第８話『アンドロイド、決意する』

『お前のせいで、嫁と子孫全員に性癖がバレるはめになったよ』

ラヴこそが、破滅の中心だった。ラヴを追わんとするリーヴに鋼は同行しようとするが、リーヴはそれを拒絶した。
これ以上一緒に居てはタイムパラドックスが起きる。鋼がリーヴを心の底から愛した時、リーヴの存在は消えるのだ。
そしてラヴを追い続けて数十年後……リーヴはとある初老の男と出会う。男はリーヴを『母さん』と呼んだ。

アンドロイドは神に祈るか？
第９話『アンドロイド、戦う』

「創造主を殺さぬかぎり、私達はいつまでも創造物なのだ」

リーヴがこの時代に来てから丁度100年が過ぎた。もう最初の頃のポンコツらしさはなくなって、その無表情に相応しい冷静さと知性を兼ね備えていた。
それでも、ラヴとの鬼ごっこはまだ終わっていなかった。ラヴがアンドロイドの暴走を煽り、リーヴがそれをおさめている内にラヴはまた別の地へ行く。その繰り返しだった。
しかし、そうしている内に技術は進み、ラヴが持つ戦闘能力はリーヴに追い付こうとしていた。鬼ごっこが終わり、殺し合いが始まる。

アンドロイドは神に祈るか？
第１０話『アンドロイド、アイドルやります』

「やっと……辿り着いた……ずっと私を救っていたもの、私が信じていたもの……」

リーヴは、ラヴを破壊することができなかった。あの戦闘からまた100年、既にほとんどのアンドロイドが破壊衝動に目覚めていた。
そんな時代でリーヴは、人類レジスタンスを陰ながらに支えていた。その活動の中で、佐和田 有未の子孫、佐和田 みかんに出会う。
そしてみかんに唆され、リーヴはアイドル活動を始めることになったのだった。荒んだ時代では受け入れられないかと思われたが、次第にリーヴの歌は皆の心に届き始める。

ンドロイドは神に祈るか？
第１１話『アンドロイド、最後の一撃』

「さようなら、ラヴ。どうか私と、仲良くしてください」

長い旅路で見つけた答えを、創造主の人間ではなく、同じアンドロイドのリーヴが歌う。そうすることで、アンドロイド達は破壊衝動の呪縛から逃れることができた。
あとはこの時代のリーヴを過去に送り、未然にアンドロイドの大量暴走を防げば全てが丸く収まる……が、それを認められない、世界を呪い続けているアンドロイドが居た。
タイムマシンの争奪をかけて、ラヴと新旧リーヴは最終決戦に挑む。

アンドロイドは神に祈るか？
第１２話『アンドロイド、神に会う』

「違うよ。君は、君が『カミサマ』と名付けたものに救われるんだ」

二度続けて同じ個体がタイムマシン使ったことにより、初代リーヴ以外がタイムマシンを使うとタイムパラドックスが生じてしまうようになった。
リーヴは世界を守り続けるため、同じ時間を何度も繰り返した。何度も出会い、何度も恋し、何度も分かれ、何度も失恋した。
永劫の時の中で、リーヴは突如白い光に包まれる。それは長期稼働によるバグか、超常の救いの手か、それとも……。