ﾊﾞﾀﾝ

千秋「痛たたたた……」

千秋「こ、ここは……私の部屋……つまり」

千秋「夢落ちだったのね……」

千秋「昨日……あんなことが……」

……………………………
……………………………
……………………

ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ



美優『びえーん』

瑞樹『おーよしよし』

瞳子『困ったわ……こんなに泣くなんて』

楓『プレゼントがプレゼに…………イマイチね』



千秋『あ、あの……』

瑞樹『あ、千秋ちゃん。こんばんわ』

千秋『えっと、美優さん……はいったい、どうして』

楓『それが……』

―回想

モバP（以下P）『三船さん、お誕生日おめでとうございます』

美優『ありがとうございます』ﾍﾟｺﾘ

P『これ……765プロの劇場組の間でかわいいと人気の服を……』

美優『わぁ……楽しみです』

P『申し訳ありませんが、まだ仕事がありますので……』

美優『いえ、お仕事お疲れ様です』

美優『♪～』

美優『何かしら、何かしら～♪』ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ

美優『じゃーん……ん！？』



着用例 https://blog-imgs-145.fc2.com/s/o/r/sorekarano/JDABp3V.jpg




美優『……』







美優『うわーん！』

……………………………
……………………………
……………………

瑞樹『というわけで……』

千秋『はぁ……』

瞳子『プロデューサーも悪気があったわけじゃなくて』

留美『あっちのプロデューサーに相談したら……って』

楓『あと、噂ですけど、同じネグリジェをプレゼントされたアイドルが』



？『ばーりばり卑しかパジャマたい。これで男の心もイチコロばい！』





楓『って、ついったーでパズってるとかなんとか』

瑞樹『だから、否定もできなくて……』

美優『いいんですよ……』

みんな『美優（さん、ちゃん）！』

美優『……私なんて、虎ビキニ以来、セーラー服だのギャルだねスモックだの、コスプレが似合う女としか見られていませんから……』

瑞樹『それは……その……』

千秋（ひ、否定できない……）

美優『えーい、アースクエイク一気飲みしゃいます！』ｶﾊﾟｯ

みんな『あっ！』





美優『きゅう～』



瑞樹『はぁ……』

……………………………
……………………………
……………………

回想終わり



千秋「……」

千秋「私も誕生日だし……」

千秋「同じようなことになったら……」

千秋「……頭痛い」

―事務所

千秋「おはようございます」ｶﾞﾁｬ



ﾊﾟﾝﾊﾟﾊﾟｰﾝ

千秋「きゃっ？！」





雪美「千秋……」

千枝「お誕生日」

由愛「おめでとう……ございます」



千秋「……」

千秋「っ！」ﾊﾟｧｧｧｯ

千秋「嬉しい……みんな、お祝いしてくれるのね……」

雪美「うん……千秋も喜ぶはず……」

千秋「あら……このオムライスは……？」

千枝「ち、千枝がオムライス作りました！」

由愛「あと……オムライスの千秋さんの似顔絵……に、似てますか？」

千秋「……」

千秋「ぐすっ」



雪美「千秋……？」

千枝「だ、大丈夫ですか……？」

由愛「もしかして……似てないとか……？」





千秋「違うの……違うのよ」

千秋「誕生日をみんなにお祝いしてもらうのが、こんなに嬉しいなんて……」

千秋「みんな……ありがとう……」

千枝「あ、あと……ありすちゃんから」







千秋「」

参考画像https://livedoor.blogimg.jp/sr_cobra/imgs/b/3/b3b894d9.jpg



千秋（誰か一人いないと思ったけど……）

千秋（橘ありす……）

千秋（彼女の……偏り過ぎた苺好きには、事務所の皆に色々な被害を……）

千秋（そうすると……私も……）ﾌﾞﾙﾙｯ

ｶﾞﾀｯ

千秋「わ、悪いけど……きょ、今日は忙しいから……」

千秋「ま、また、お祝いしてくださいっ！」

ﾋﾟｭｰｯ

ﾊﾞﾀﾝ





ありす「ふぅ、いちごのバースデーケーキ、お待たせ……あれ？千秋さんは？」

由愛「それが……」

千枝「忙しいって言って……」

雪美「出ていった……？」



ありす「おかしいですね。プロデューサーにはちゃんと予定を確認したんですが……」

雪美「ケーキ……」ｼｭﾝ

千枝「ありすちゃんイチオシなんだよね」

由愛「残念……」





ちひろ（あの慌て方は……おそらく、いちごパスタを食べさせられると勘違いしたのね……）

ちひろ（ま、少ししたら、真実を伝えないと）

なお、途中でプロデューサーと鉢合わせて、真実を知った千秋さんでした





雪美「おしまいだにゃん……」