モバP「ここが159(いんごく)プロダクションか…」 (30)

※全年齢向けSSです。

※モバマスのキャラクターを扱いますが、違和感があればよく似た名前の別人として見てください。

※某研究所の全年齢向けマンガのパロディがメインです。クロスオーバー要素はありません。

※全年齢向けです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1628252222


「んっ…あんっ、はぁっ、はぁっ…あなた、あなたっ!あっ、あっ、ああっ!」

トントンッ

「―――はぁっ、んっ、誰?こんな時間に」

ギィッ

「誰もいない…あら?何かしらこのアタッシュケース…」


「…『リビドークロス』?」


芸能事務所に勤めていた兄が入院した。

その兄の代理として、臨時でプロデューサーを務めることとなった。


その事務所の名は『159(いんごく)プロダクション』。

人気アイドルを多数輩出している大手芸能事務所だが、原因不明の活動休止や引退も相次ぐ謎多き事務所でもある。

噂では、内部で陰湿なイジメやセクハラ、犯罪行為が横行しており、事務所が隠蔽をしているとか。

最初に見舞いに来た時に兄も言っていた。


P兄「あの事務所には、本当に頭のおかしい連中がウジャウジャいる…特に女には…アイドルには気を付けろ」


不安は拭えないが、就活に失敗して路頭に迷っていた俺にとってはせっかくの棚からぼた餅だ。

コネ就職と言われようが、堂々と仕事に努めて、兄のメンツを潰さないようにしよう。


センカワ「おはようございます、アシスタントを務めさせていただくセンカワ・チヒロと申します」

P「おはようございます、仕事のことは兄から聞いていますが、なにぶんこういうの初めてで、正直緊張します」

センカワ「ふふっ、慣れるまでは私が同行してサポートしますので、わからないことはなんでも聞いてくださいねっ」

P「はい、よろしくお願いします」

???「あら?もういらしていたんですねぇ」

P「あっ、サクマさん、この間はどうも」

センカワ「おはようございます、お二人はもう顔を合わせていらしたんですね」

P「ええ、兄の入院先でたまたま会って」

センカワ「サクマ・マユちゃんは、元々お兄さんの担当ということで、そのままプロデュースを引き継いでもらうことになっています」

P「そうか、兄さんと比べると頼りないかもだけど、改めてよろしく」

サクマ「そんな、マユの方こそ…スーツ、よくお似合いですよ」

P「ああ、ありがとう、サクマさんに言われると、なんか自信湧いてきた」

サクマ「でも…」スッ

P「えっ、さ、サクマさ―――」


―――アイドルには気を付けろ



キュッ

サクマ「ネクタイ、曲がってましたよ」ニコッ

P「あっ、ああ、ありがとう…」

 (いきなり迫られてドキドキした…落ち着け俺、相手はアイドル、俺はプロデューサーだぞ、代理だけど)

センカワ「ふふっ、その様子だと、うまくやっていけそうですね」

サクマ「そうだ♪チヒロさん、オフィスへはマユが案内してもよろしいでしょうか?」

センカワ「ええ、レコーディングまでは時間がありますし、間に合うのであれば私から話を通しておきますね」

サクマ「ありがとうございます♪では行きましょうか、オトウトさん」




P「オフィスって個室なのか…しかもすごくキレイなところだ」

サクマ「プロデューサーが仕事をしやすいように、マユも時々掃除をしていましたから」

P「サクマさんって、まだ高校生だよね?前は読者モデルもやってたって話だけど、それにしてもしっかりした子だよなあ」

サクマ「やだ、照れちゃいますよぉ♪プロデューサーの…あの人のことを考えてると、ああしなきゃ、こうしなきゃって、つい体が動いちゃうんです」

P「兄さんとは、いい関係を作れていたんだな」

サクマ「それはもう、あの人は、マユの運命を変えてくれた人ですから」

キュッ

サクマ「この薬指のリボンも願掛けなんです…今は別々の場所にいても、2人の距離が離れることなく結ばれたままでいますようにって」

P「早く兄さんが元気になって、戻ってくればいいな」

サクマ「はい、そのためにマユも、それにオトウトさんも、穴を空けないよう頑張らないと、ですね♪」

P「うっ、さりげなくプレッシャーかけられちゃったなぁ」

サクマ「これくらいの方が、しっかりお仕事できますよね?あっ、お仕事といえば―――」

P「ん?」

サクマ「そろそろ行かないと、パートナーを待たせちゃいますね」

P「サクマさんのパートナーって…」





センカワ「お疲れ様です、こちらは担当の一人でマユちゃんとユニットを組まれる、タチバナ・アリスちゃんです」

タチバナ「初めまして、タチバナです。お兄さんにはお世話になっています」

P「ご丁寧にどうもアリスちゃん、まだ小さいのに礼儀正しくてえらいねぇ」

タチバナ「タチバナです」ギリッ

P「えっ?」

タチバナ「お言葉ですが、私もサクマさんたちと同じく事務所と正式契約を結んでいるアイドルですから、子供扱いはやめてください」

P「あっ、はい…失礼しました、タチバナさん…」

 (なんかこの子、サクマさんと違ってとっつきづらいな…ずっと真顔でなんか怖いし)

サクマ「ふたりでレコーディングするのは初めてですね、お互い頑張りましょう、タチバナさん♪」ニコッ

タチバナ「はい、よろしくお願いします」マガオー

P「あの…センカワさん?」ヒソッ

センカワ「どうしました?」

P「なんか二人の印象、真逆って感じなんですけど、ユニットとして大丈夫なんですか?」ヒソヒソッ

センカワ「あなたのお兄さんが決めたことですし、それに、まぁ見ててください」





サクマ「~♪」

P(…!)

タチバナ「~♪」

P(これは…)

センカワ「どうですか、二人の歌声は?」

P「いや、その…失礼な話ですが…二人ともちゃんとプロなんですね」

センカワ「ふふっ、ただのカワイイ女の子とでも思ってました?」

P「正直…でも、兄さんが二人を組ませた理由、なんとなくわかった気がします」

センカワ「今はあなたがプロデュースを任されるんですから、しっかり見てあげてくださいね」

P「はい!」

 (なんだ…兄さんの言葉で少し警戒してたけど…思ったほど悪いところではないのかも)





  少なくともこの時だけはそう思っていた…









センカワ「では、私とプロデューサーは打ち合わせがありますので、お二人はゆっくりしていてください」

タチバナ「サクマさん、空き時間を自主レッスンに使いたいのでご一緒できますか?」

サクマ「ごめんなさい、マユ、どうしても外せない用事があるので、一度失礼してもいいですか?」

P「ああ、大事な用事なら、いいですよね、センカワさん?」

センカワ「ええ、気を付けていってらっしゃい」

タチバナ「…」






P「ふあぁ~、打ち合わせ長かったなー…とりあえず休憩もらったし、一服しとくか」

タチバナ「お疲れ様です」

P「あれ、タチバナさん?この後何か予定あったっけ?」

タチバナ「ちょっとお話いいですか?」

P「えっ、何?」

タチバナ「さっきのサクマさん、どう思いました?」

P「どうって…用事があるから席を外したんだよね?」

タチバナ「あの人、またプロデューサーのお見舞いに行ったんです、今日何回目になるやら」

P「えっ、いや、アイドルが担当Pのお見舞いに行くってそんな変な話じゃ―――」

タチバナ「はぁ…お兄さんから聞いてないんですか?」

P「えっ、何?何が言いたいの?」

タチバナ「あの人は読モ時代からずっとプロデューサー、あなたのお兄さんのストーカーをしていたんですよ!」

P「す、ストーカー?サクマさんが?まさかぁ」

タチバナ「正式所属になってからも、プロデューサーの動向をGPSで追跡したり、無断でオフィスに侵入して物色したり、女性スタッフと話しているときに狙ったように連絡してきたり、問題行為は数えきれません」

P「いや、でもそんな悪いするような子にはとても―――」

タチバナ「確かに普段はおとなしそうに見えますが、プロデューサーが絡むと話は別です」

    「お見舞いだって何かにつけて一日のうちに何回も行ってるし、はっきり言って異常です」

    「そもそもプロデューサーが倒れたのだって、あの人が原因に違いありません」

P「そ、それはさすがに言いがかりじゃ―――」

タチバナ「今問題が起きれば、ユニットを組む私の活動にも影響するんですから、そうなる前にちゃんと注意してください、いいですね!」




P(と言われても、連絡先聞いてなかったから、呼ぶ手段がないな…オフィスを探せば番号とかどこかにないかな…)ガサゴソ

 (それにしてもパートナーに対してひどい言いようだ…)

 (注意ったってなんて言えばいいんだ?『あんたストーカーだろ』とはさすがに言えないし…)

 (はぁ、何か胃が痛くなってきた…勤務初日から面倒なことに…ん?)

 (机の下に、妙にオシャレな本が…何だこれ、日記帳?)

 (兄さんの趣味とは思えないし…中を見たら持ち主がわかるか…)ペラペラッ


今日はあの人と撮影のお仕事―――            いっぱいほめてもらえ―――       
                        すき                  声―――
    すき    髪をかく仕草―――          前とは違うシャンプー―――       すき
                       すき
  お部屋をお掃除―――       すき          新しい写真を―――     すき
             すき                          すき      今日は―――
                 カフェでコーヒーを飲んで―――   
    今日は―――                       すき      例の女が長々と―――
           声――           すき                         すき
               今日も―――         すき      あの女のニオイが――― 
       すき              今日も―――

                                      こっそり消臭剤―――       
     お弁当を作って―――              すき     
                  最後に隠し味―――

   困った顔―――    すき              食べてくれた――― 
           すき            すき               まゆの―――  があの人の中に―――
                                    すき 
          倒れた―――          入院した―――          すき   いない―――
     すき                            会えない―――                              
                 なんで―――                      なんで―――

 
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで




「オ ト ウ ト さ ん ?」


P「うわっ!?さ、サクマさん!」

サクマ「あっ、それマユの日記!病院かと思ったらオフィスで落としちゃったんですね」

P「あー、やっぱり病院に行ってたの?兄さんのお見舞いに」

サクマ「はい、日記を置いていったと勘違いして…マユ、おっちょこちょいですみません♪」

P「いや、そんな…とりあえず返すよ」

サクマ「ありがとうございます」ニコッ

P「で、そのお見舞い、何回目?」

サクマ「…はい?」

P「その…お見舞いなんだけど、何回も言ってるって聞いて、できれば減らしてもらえないかなって」

サクマ「…」

P「ほら、空いた時間をレッスンとかに回す方がサクマさんのためになるし、それに―――」

サクマ「誰に言われたんですか?」

P「―――え?」

サクマ「誰かから言われたんですよね?みんな言うんですよ、マユのことをおかしいって」

P「いや、サクマさん、それはその―――」

サクマ「あなたもそういう目でマユを見ているんですか?」

P「サクマさん落ち着いて―――」

サクマ「マユはあの人のことを誰よりも想っているだけなのに、どうしてそんなこと言われなきゃいけないの?」

P「別に変とか思ってるわけじゃ―――」

サクマ「あなたにマユとあの人の何がわかるっていうのっ!!」

P「ひぃっ!!」



サクマ「あっ…ごめんなさい、急に大声で…今日はこれで失礼しますね」

P「あっ、サクマさ―――」

サクマ「 な に か ? 」

P「……気を付けて帰って」




P「ふぅー、あー心臓ヤバかった…」

タチバナ「お疲れ様です、ちゃんと言ってくれましたか?」

P「まぁ、一応見舞いを減らすようには言ったよ?OKかどうかは、微妙だけど…」

タチバナ「はぁ…いい大人が情けないですね、『俺の兄貴に近づくんじゃねぇこのストーカー』くらいビシッと言えないんですか」

P「タチバナさんの中の俺って何キャラ?」

タチバナ「こんな調子で大丈夫とも思えませんし、今後も動向を監視するよう、お願いしますね」

P「えぇ、そんなことしたら俺の方がストーカーじゃ―――」

タチバナ「 お ね が い し ま す ね 、それとここ禁煙ですよ」

P「えっ、マジで!?そんな表示どこにも見当たらないけど」

タチバナ「未成年がいる場所なんですから実質禁煙に決まってるでしょう」

P(暴論すぎる…この子もまともに見えて実はけっこう問題児だったりしないか?)





サクマ「んっ…あんっ、はぁっ、はぁっ…」

   (なんでっ、なんでマユばっかりダメって言われるの?)

   (あの人のそばにいることの何がダメなの?)

   (あの子たちの方こそ、お世話になっておきながら、一度もお見舞いに来ない薄情者のくせにっ!)

   (そうよ、だいたいあの人が倒れたのもあの子たちのせいなんだから!マユは悪くないっ!)

   「『そうだ、マユは悪くないよ』あなた…『マユ…』あなたっ!『マユっ!』あっ、あっ、ああっ!」


トントンッ


サクマ「―――はぁっ、んっ、誰?こんな時間に」

ギィッ

サクマ「誰もいない…あら?何かしらこのアタッシュケース…」



   「…『リビドークロス』?」





P(はぁ…アイドルを帰した後も、結局引き継ぎや書類関係で夜遅くまでかかってしまった…)

 (ていうか、兄さんの担当アイドルあの二人以外にも結構いるんだな…そりゃ代理も必要か…)

 (とにかく、明日も仕事だし、飯食ったらもうシャワー浴びて寝よう)

 (ん?病院、消灯しているのに一つだけ窓が開いてる…あそこは確か兄さんの病室…!)


―――ストーカーをしていたんですよ!


P(まさか、な…)ダッダッダッダッ…!


 (とりあえず窓の下まで来てみたが…何だこの紐っぽいもの…布…リボン?窓から垂れ下がってる…)

グイッ

 (上の方に引っかかった感触が…壁を伝えば登れそうか、よしっ)



グイッグイッグイッ……



 「よいしょっと、やっと、登りきった……あれはっ!」

???「んっ、んちゅっ、ちゅるっ、ぴちゅっ、はぁっ、はぁ、んんっ…」

P「な、何やってるんだ、サクマさんっ!?」

サクマ「んっ…あらぁ、オトウトさん…ヤダ、こんなとこ見ちゃ…」

P「兄さんに何を―――っていうか何その格好!?」

 (ボンデージにリボンを巻き付けまくったような露出度の高い衣装で、サクマさんが縛られた兄さんに跨って…!)

 (情報量!情報量がえげつない!)

サクマ「のぞき見しちゃう悪い人は捕まえないと、ですねぇ♪」

シュルルルッ…ギュッ!

P「うわっ、リボンが体にっ…身動きがっ…!」

サクマ「二人の時間を邪魔されたくないですから…ねぇ、あ・な・た♪」

P兄「ん"ん"っ!ん"ん"ーっ!」

P(兄さんも全身をリボンで縛られてる…サクマさんがやったのか…あの卑猥な衣装で…)

サクマ「うふふ、これからもっともっともぉっと愛し合いましょう…マユとあなたはぁ、運命の糸で結ばれてるんですから♪」

P(なんなんだあの子、まともなアイドルの発言じゃない…)

サクマ「さぁ、また邪魔が入らないうちに行きましょう、二人だけの愛の巣へ…!」

P(なっ、兄さんを連れ出す気か!?早くこのリボンを解かないと…あっ、ライター、これなら…!)

サクマ「ほら怖がらないでっ、言う通りにすればマユとずーっとずぅーっと、永遠に―――」

ブチブチブチッ!

サクマ「ん、何の音?」

P「兄さん!」ドバッ!

サクマ「きゃあっ!」バタッ!

P「ちょっと熱いけど、今助けるから!」

ジュッ!ブチブチブチッ!

P兄「ん"っ…ぶはっ!はぁっ、はぁっ…」

P「よしっ、上手くいった―――」

シュルルルッ…ギュッ!

P「あがっ…!(またリボンが体にっ!)」

サクマ「なんてことするの…マユの赤い糸を引き裂くなんて…!」ギイッ…

P「ぐっ、痛っ、兄さんっ!ナースコールをっ!」

サクマ「あなたオトウトでしょ!ネエさんを困らせるなんて許さない!」ギイッ…ギイッ…

P「がぁっ、くっ…!」

P兄「あっ…うっ…」<ブー!

サクマ「許さない許さない許さない許さない許さない許さない…」ギチギチギチギチッ

P「く、そっ…ぐっ…うおらぁ!!」ブゥン!

サクマ「きゃあっ!」



リボンとともに振り払ったサクマさんの身体は、勢いに乗って開いていた窓の外に放り出された…



サクマ「きゃあああああああああっ!」

P「うぉわぁっ!」


同時にリボンで繋がっていた俺の身体も持っていかれ、窓の縁に叩きつけられた。


P「痛ってぇ…はっ!」

サクマ「はっ、はっ、はぁっ…!」

P(下からサクマさんがものすごい形相でリボンをよじ登ってきてる…)

 (くっ…登る力に引っ張られて…このままじゃ、2人とも落ちる…!)

サクマ「はぁっ、はぁっ、はぁっ―――」

ブチッ!

サクマ「あっ」


登っている先のリボンが切れ、彼女の身体はそのまま下の植え込みに吸い込まれるように落ちた…



ドサッ!

P「サクマさんっ!!」



その後、駆け付けた看護師によって兄さんは無事救助された。

そして病院スタッフとの捜索の末、サクマさんが植え込みの中から一糸まとわぬ姿で発見され、救急搬送された。

サクマさんは外傷はあったものの命に別状はなく、発見時もわずかに意識があった。

その時彼女は、寮の自室に届いたというあの衣装を着てからは何も記憶にない、と言っていた。



あの卑猥な衣装が彼女をおかしくさせたのか…そして衣装はどこへ消えたのか…そもそも誰が何の目的で与えたのか…

様々な謎を残したまま、事務所上層部により、サクマ・マユの活動休止が発表された。

『事故による入院』とだけコメントを残して…



だが俺は、後に思い知ることとなる。

これは幕引きではなく、むしろ幕開けにすぎなかったことを…






P「はぁ~、胃が痛ぇ…」

 (サクマさんの活動休止でユニットの件も凍結になったし、タチバナさんになんて説明すれば…)



 (ん?机の下に封筒?文字も何も書かれてないけど、中身は…ぶふっ!)

 (何だ、この写真の束!胸とか尻とか女の身体のアップばっかり!)

 (しかもめっちゃスタイル良―――いやいや、こんなの持ってるの誰かに見られたら―――)

タチバナ「プロデューサー、大変です―――あっ」

P「た、タチバナさん、誤解だ!この写真は俺のじゃ…!」

タチバナ「わかってますよ!今、事務所のあちこちでいやらしい露出写真が見つかって大変なんです!」

P「なんだとぉ!」

タチバナ「とにかく一緒に来て、回収するの手伝ってください!」

P「くそっ、どうなってんだよこの事務所!」



―――あの事務所には、本当に頭のおかしい連中がウジャウジャいる…

―――特に女には…アイドルには気を付けろ



そう、この159プロダクションには、彼女の他にも狂気に取りつかれたアイドルが巣食っているのだ。

こうして俺は、恐るべき変態アイドルたちに囲まれた環境での、過酷なプロデュース生活に足を踏み入れることとなった…



淫獄プロダクション 第1話「拘束魔 ~binder~」 完

以上で終わりです。

読んでいただいた皆さんありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 02:30:19   ID: S:u1jEG_

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