【ラブライブ】「スクールアイドル怪談集・サンシャイン!!編」(64)

どうも、残暑厳しいですね!そういうわけで投稿します。キャラクターはランダムです。オリジナル設定ご容赦を!Aqoursに関しては以前投稿した物の修正・加筆版です

「てけてけ」 鹿角 聖良

怪談話ですか?

理亞「うん。先月号のスクールアイドル雑誌に虹ヶ咲の人たちが怪談特集て言うのをやってて」

・・・なるほど、好評だったので、また・・・ということですね

理亞「そういうことみたい。この映像を送ってほしいって虹ヶ咲のあの人が」

そうですか、私もその記事は拝見しました。どの話も良く書かれていて面白かったですよ

理亞「え?姉さまも呼んだの?」

以外ですか?フフフ、私もアイドル雑誌は良く(強調)見るんですよ

理亞「そ、そう・・・あの、姉さま本題に」

・・・すみません。少し熱くなってしまいましたね。夏なので仕方ありません(意味不明)

では、とっておきの話をしましょう

【てけてけ】をご存じでしょうか?北海道では割と有名な都市伝説の1つで

ある大雪の日の深夜に、女学生が電車に飛び込み死亡したというものです

その女学生は胴体が真っ二つになったものの北海道の寒さで出血が止まり暫く悶えながら生きていたそうです

その後、数日以内に自身の下半身を求めて上半身が現れ下半身を持っていかれるという怪談です

フフフ、中々でしょう?しかし、この話には大きな誤解があります

それは、【たとえ真冬の北海道の寒さでも出血を止めるほどの寒さではない】のです

一瞬で出血を止めるほどの冷気というのは、氷点下数百度と言われ、とても人間が生きていくには過酷すぎると思います

この話は、あくまでも【都市伝説】でしかないのです・・・【あくまでも】ですが

話が大幅に改変されていますが、この都市伝説にはもとになった話、ルーツが存在するのです

それは、とても奇妙で不気味で不可思議なものとなります

昭和○○年 真冬の北海道での出来事、その日全ての業務を終え、貨物置場へ戻っている電車がありました

乗っていたのは運転員2名、その日は、記録的な豪雪により視界はかなり悪かったそうです

そんな時、目の前にいきなり【少女】が線路に飛び出してきました

ハッ!と気づいてブレーキを掛けましたが既に遅く少女は電車に轢かれました

一緒に乗っていた同僚が慌ててどうした!と駆け付けるも運転員は項垂れ

【女の子を轢いてしまった】と言ったのです

外に出て状況を確認すると見るも無残な少女の上半身がありました

数メートル先に少女の下半身らしきものも見え、辺りは真っ赤な血の色に染まり2人は只々立ち尽くしていました

しばらくして、落ち着きを取り戻した2人は少女の死体を常備していた寝袋に収納し

片方が警察へもう片方が留守番をすることとなりました

通信手段の乏しかった当時、通信機器は吹雪のため電波が悪く、役には立ちませんでした

電車を動かそうにも当時の動力源は蒸気、氷点下の気温で完全に冷え切ってしまい、再加熱するにも何時間掛かるか分からない状況でした

防寒具を着て懐中電灯片手に駅員は、警察署へ向かいました

それから数時間後、辺りが朝日に包まれ始めたころ警察を連れ戻ってきました

すると、留守番をしていた、もう1人の姿が見当たらないのです

そして奇妙なことに【寝袋も1つしか無かったのです】

総出で辺りを捜索しすっかり朝日が昇り切った時、ふと上を見上げました

駅員は息をのみました。【もう一人の駅員が近くにあった電柱の上で凍死していたのです】

【そして、その駅員の体には、少女の上半身が巻きつくように絡んでいました】

警察を待っている時、一体何があったのか?

司法解剖の結果は、確かに凍死でしたが、その顔は恐怖にゆがみ

【まるで、この世のものでは無いナニカをみた表情だった】と解剖医が話していたそうです

これが、【てけてけ】のルーツとされている話です。

怪談・都市伝説、これらはかなり脚色していて大袈裟になっていることがありますが

【それらには必ず元となった話が存在するのです】

聖良「では次は、理亞の番ね」

はい。姉さま

聖良「フフフ、そう気負わずに自然に話せばいいのですよ」

うん。じゃああの話をしよう

聖良「あの話?」

うん、【平和の滝】

「平和の滝」 鹿角 理亞

【平和の滝】その名前とは真逆の北海道でも有数の心霊スポット

その滝に行く道中絶対に【何か】起こるとされる

良く肝試しとかで行く人が後をたたないらしい

でも、そんな気持ちで決して行ってはいけないと私は思う

あそこは、その・・・自殺の名所なの

公衆トイレで焼身・首吊り・車内で練炭、結構色々な人がそうなっている

そして平和の滝は、北海道開拓時代に多数の死者を出したことも有名

だから、そういった心霊スポットになったんだと思う

そういった人たちのための慰霊碑もあるくらいだし

でもね。平和の滝は、そういった人たちへの鎮魂を祈るために名付けられたって聞いた

だから、好奇心や興味本位でそう言った行為をすることは侮辱に等しいと私は思う

それに平和の滝はパワースポットでもあるの

滝の周りも自然豊かで森林浴なんかもおすすめ

秋には紅葉も楽しめる

だから決して怖いことだけじゃないの

・・・私の話は以上です

聖良「理亞」

ごめんなさい。少し感情的になった

聖良「フフフ、理亞がムキになるのもなるのも分かりますよ」

聖良「【家族で一緒に行った思い出の場所だものね】」

「海の魔物」 松浦 果南

え・・・怪談話・・・

ダイヤ「はい、先日のアイドル雑誌で虹ヶ咲の人たちが(以下略)」

で、でもさ、虹ヶ咲の人たちがやったからって私たちまでやる必要なくない

よそはよそ!うちはうち!ってね

鞠莉「それもそうだけど、これは侑のお願いでもあるのよ」

え?そうなの・・・う~ん。ならあんまり得意じゃないけど人肌脱ごうかなん♪

ダイヤ「・・・本当に脱がないで下さいよ」

え~コホン、内浦ってさ、結構海が綺麗なんだよね。だから海水浴客やダイビングとか大人気なんだよね(露骨な宣伝)

でも、意外と知られていないのが【夜釣り】なんだよ

夜の海は風が涼しくて寧ろ寒いくらいあるから夏場にはお勧めだよ

・・・【ある場所を除いては】

魚がいるポイントは、地元の人とかが知り尽くしてるから中々難しいんだよね

だからかな【あの場所が】とても魅力的に見えるんだろうね。だって【人が1人もいないから】

ラッキーって感じでいったら大体【アイツ】を見るんだよ

見た目は、小学生くらいかな。バシャバシャと音を立て水しぶきを上げてるんだよ

普通の人は子供が溺れてる!ってなるんだけど声を掛けるとこっちに向かってくるんだよ

変な絶叫を挙げながらね

私も、良く舟渡もやってるじいちゃんの船に乗せて貰って迎えに行くけど酷いもんだよ

多分、寝てないんだろうね。目の周りがクマだらけ、船に乗ると安心からかすぐ寝ちゃったりしてね

実は、私も【アイツ】を見たことがあるんだよ。帰りしなその場所を見ると立ってるんだよ陸地にね

水陸両用なんて卑怯でしょ?それに何かあってからじゃ遅いしね

だから、夜釣りなんてしないでナイト・ダイビングがオススメかなん(2回目)

「海を見てはいけない日」 黒澤 ダイヤ

果南「んじゃあ次、ダイヤの番」

期待に応えられるようとっておきの話を致しますわ

鞠莉「あらあらガチガチのカチカチね」

果南「・・・あんまし怖いのは無しにしてよね」

これは、黒澤の親戚の家で実際に起きた話ですわ

ある冬の日、その家で当主の方が亡くなりました

内浦と同じく海が見える綺麗な街で、わたくしとルビィも何度かお邪魔させてもらったことのあるところです

告別式をするという事でしたので、お父様・お母様が出向いたのですが、到着するなり「今日は、絶対に外出しないで下さい」

と言われました。

果南「ど、どうして」オロオロ

鞠莉「果南、話の腰を折らないの。ダイヤ続けて」

翌日、告別式の会場、本家の方に行ったのですが、その光景が独特で奇妙だったそうです

果南「え」

木を編んだ箱に短冊を垂らしたモノを玄関を始め家の至る所に置き

家中の雨戸を閉じ窓などは、白い和紙を画鋲で止めていたそうです

何より、みなピリピリと空気が重くソワソワと落ち着きがありませんでした

そして何よりも静かだったそうです。物音1つ立てずじっと【まるで何かを待っているように】

夜中になっても、みな微動だにせず、ずっとその場に座って静かにしていました

するとお父様が気づいたんです。魚の匂い・・・磯の匂いと言えば分かりやすいでしょうか

その匂いが猛烈に漂ってきたそうなのです。母も気づき父の袖を握りました

そして、【現れました】

果南「んひ!?」

【白く細長い紐のようなもの】それが、ゆっくりと確実にこちらに伸びてきていました

その紐は古人が眠っている棺桶の中に入り何かをしている風に見えたそうです

お父様たちは絶句し言葉を失っていましたが他の人たちが父の袖をつかみ「そのまま、ジッとして」と言いました。勿論母にもです。そして、その奇妙な光景は夜通し続きました

夜が明けると同時に【アレ】姿を消し、それと同時に全員が息を吐き中には泣き出すものもいたとか

果南「ひえー」

帰りしなお父様が【アレ】について聞くと、親戚の方はゆっくりと話し始めました

【アレ】については詳しくは知らない。でも、毎年この時期に【海から現れ死者の魂を食う化け物】

と言われました。なので、その地域には【海を見てはいけない、行ってはいけない日】というものがあるそうです

帰り道お父様たちは、海を見ることができなかったそうです

私の話はい

果南「ハグゥ!!」

か、果南さん!?

果南「怖い話は無しって言ったじゃん」ウルウル

鞠莉「果南、怖くない怪談なんて無いわよ」

「後ろ姿」 小原 鞠莉

最後は、Marryね

ダイヤ「お願いしますわ」

果南「うぅぅ・・・」ハグゥ

・・・早く終わらせましょう

ダイヤ「はい」

あれは、そうね・・・つい3日前の話ね

果南「さ、最近じゃん」

ダイヤ「果南さん、お静かに」

夜、うちの近くを散歩してた時に体験した話ね

私は1人でも大丈夫って言ったんだけど、何かあると危険だかって使用人が1人着いてきて2人で散歩してたわ

今思うと着いてきてもらってよかったと思うわ。その【何か】が起こってしまったのだから

2人はもちろん知ってるわよね。船着き場に歩いていた時の話よ

船着き場の堤防の先端に【人が立っていたの】【男の人だったかしら】

【こんな時間に1人で何をしているのか?】当然こう思うわよね

私たちは、そのに向かって行ったわ

すると、その男の人がフッと消えたの

慌てて駆け寄ると特に何もなかったの

もしかしたらと思って、周囲を見渡したけど海へ転落した形跡もない

他の使用人にも応援に来てもらって周囲を再度捜索したけど

誰も何も見つからなかった

その後、その男の人は見ていないわ

私の話は以上よ

ダイヤ「お疲れ様です」

果南「も、もう海側から、鞠莉ん家に行けないじゃん」

・・・普通に玄関から来て頂戴

怪談話?

花丸「ずら」

善子「ククク、このヨハネの存在こそが怪異であり崇高な」

花丸「虹ヶ咲の人たちが(以下略)」

善子「聞きなさいよ!!」

うゆぅ・・・あんまり自信ないけど・・・頑張ルビィ!

「海を漂うもの」 黒澤 ルビィ

昔々ルビィのおじいちゃんのお父さん?ひいおじいちゃんがよくお話してくれたことを話そうと思います

えっと、ルビィのお家は代々この土地の漁業組合の網元で

そんな中ひいおじいちゃんが若いころ漁に出た時に体験した話・・・です

まだ戦前の話らしいんだけど、海に出て漁をしていると必ずじゃあないんだけど

【水死体】に出くわすことがあるんだって

原因は分かんないんだけど【水死体】っていうのはね。とっても可哀想な姿をしててね

大体、波内際に浮いてるらしいんだけど、不思議とこっちに近づいてくるんだって

今みたいにエンジンが付いてる船なんて無くて、必死に漕ぐんだけどピッタリとくっついて中々離れてくれないの

ひいおじいちゃんの船は1人用らしく引き上げたら船が沈んじゃうからとっても困ってたんだ

お仕事もあるからどうしようって、そんな時にね。【両手を合わせてあるお願い事をするんだって】

それはね【今から漁をしますから少し離れてください。その代わりにアナタを無事に陸まで連れて行きますから】って心の中で思うの

そうするとまるで意志があるように【水死体】は着かず離れずの距離までになるらしいんだ

そうしてお仕事が終わってから【終わりました。帰りましょう】っていうとまた着いてくるんだって

ひいおじいちゃんは「人間はどんな姿になっても海という場所にはいられないのだろう」

そう言ってたって、ルビィがおじいちゃんから聞いた話だよ

もし、ルビィも出会う機会があったら、ひいおじいちゃんみたいにちゃんと陸まで連れて行ってあげたいな・・・

どんな姿になっても、家族のもとに帰りたいよね

ルビィ「ど、どうだった?」

すごく良かったずらよ

善子「流石、我がリトルデーモン」

ルビィ「えへへ///」

じゃあ次はオラが話をするずら

ルビィ「しゅごそう」

「神域」 国木田 花丸

2人は【神域】って知ってる?

ルビィ「神域?」

善子「神様が住んでる場所でしょ?」

ずら、神域は、神様が祀られている所、場所のとこずら

そこには、その神様を祀る由緒正しい神社の関係者以外、決して立ち入ってはいけない場所でもあるずら

でも、果たして【ソレ】は本当に神様なのかな?ってマルは思うの

【とある神様を祀っている神社】の話

その場所は、周囲を家や田んぼに囲まれてて隣には普通に道路もある所なんだけど

そこに唐突に小さいけど森があるの。その周りには締め縄で囲まれていて

地元の人はそこを神域として絶対に近づかないって言ってた

【でもそれは、今の話】【昔は違ってたらしいの】

昔、その集落の男性が農作業をしていたら、蔦のようなモノが生えていてそれを切ろうと鎌を握ったら

自分の指を切断しちゃったらしい

でも、それだけじゃあ只の事故で終わるんだけど、その蔦は【神域から伸びていた】

次の人は、落ち葉や枝木を集めて焚き火をしていた男性が突如行方不明になって、翌日【ある場所】で黒焦げになって見つかった

その場所も【神域】と呼ばれる場所ずら

余りにも不幸なことが続くから、神域としてちゃんと祀ることにしたそうなの

マルの話は以上ずら

ルビィ「こ、怖かったよ」

善子「な、中々ね」

うん、でもこの話は【謎があるんだ】

ルビィ「謎?」

うん。本来神域を祀っている神社って由緒ある神社で何百、何千前とか歴史があるんだけど

どうして、ここ数十年にちゃんと祀るようにしたのかな?

善子「ふ、不思議ね」ゾクッ

花丸「さ、最後は」

ククク、やっとこの堕天使ヨハ

ルビィ「善子ちゃん!頑張ルビィ!!」

ヨハネ!!

「霊感テスト」 津島 善子

霊感テストって知ってる?

自分に霊感、つまり霊が見えるか否かを調べる方法があるの。それが霊感テスト

まず、自分の生まれた家、生家ね、それをイメージするの

自分が生まれ育った家だから想像するのは余裕よね

その家の玄関を開け、家中の窓を全て開けて家を出るの

そして、再び家に入り今度は、窓を全て閉じ家を出る

これで、お終いよ。簡単でしょ

そうしたら、この工程の中で【何か生き物とすれ違ったり見たりしなかったかしら?】

勿論、ペットで生き物を飼ってるって人は除外するわよ

もし、生き物とすれ違ったり、見たりしたらビンゴよ

アナタは【霊感があるわ】

何で?って思うわよね

勘のいい人ならもう分るんじゃないかしら?

そう、【その見た・すれ違った生き物こそが霊体なのよ】

そこのアナタはどうかしら?見たのは犬?すれ違ったのは猫?

もし【人】だったとしたら・・・

ゾッとするわね

以上よ

ルビィ「うゆぅ・・・怖い」ビクビク

花丸「よ、善子ちゃんにしては、が、頑張ったんじゃないずらか」ビクビク

ククク、これぞ堕天使ヨハネの力よ!(ネットからの拾い物だけど)

※この行為を行う場合自己責任でお願いします

っというわけで最後は千歌たちだね

曜「ヨーソロー!!」

梨子「あ、あんまり自信ないな」

んじゃあ千歌から行くね!

「旅館に潜むもの」 高海 千歌

これは、家へ泊まりに来たお客さんが話してくれたんだけど

その人は、旅行が趣味で、当時付き合っていた彼女さんと【ある旅館に泊まった時の話】

電話で予約してたから○○時に迎えに行くって約束だったのに中々来なくて

やっと来たと思ったら古びた軽のワゴン車が迎えに来たらしいの

車は山道を登り、辿り着いたホテルはボロボロで、その人は心の中で「失敗した」って思ったの

女将や仲居が向かえに来るわけでもなく、運転手のおじさんが部屋案内をする始末

食事の時間だけ告げられて後はご自由にって感じ立ったって

まぁウチは、そんなことないけど(ドヤァ)

食事を食べて、お風呂も入ってちょっと早いけどもう寝ようってなって2人は寝たんだって

何時にかは定かじゃないんだけどその人は、唐突に金縛りになったらしいの

すると頭の上辺りから、ズル・・・ズル・・・って【何かが這う音】それと同時にはぁ・・・はぁ・・・って息づかいも聞こえたらしいの

これは、不味いってなってるけど、体も動かず、声も出ない。そんな時

きゃあ!!

隣から女性の声が聞こえて、彼女が飛び起きたのと同時に金縛りも解けたんだって

2人は慌てて部屋を出て確認したんだけど、外には女性客が2人ガタガタと震えていたそうなの

「大丈夫ですか!?」そう言うと2人が、「へ、部屋に・・・【何かいる】」って言ったの

その人は、その部屋に入った、中は自分たちと変わらない作りになっていて辺りを見渡す

すると、ズル・・・ズル・・・とさっき聞いた不審な音が聞こえだした

その音のする方へ目をやると、どうやら押し居れの中に【何かがいるようだ】

するとその押し入れの襖が少しづつ開いて行って、【そこから手のようなものが出てきたんだって】

ビックリしてとっさに襖を閉めたんだけど、その手の主は何のリアクションも無かったの

その人が、呆然としていると・・・ドンドンドン!!!って窓ガラスを叩く音がしてそっちに目をやると

鏡越しに【ミイラのような人型の化け物が写っていた】

バッ!とその襖をみると何もおらず、再び窓を見ると【そこには何も写っていなかった】

他の宿泊客が従業員を呼んできてその人は話をするんだけど、状況整理もできておらず混乱中だったため

周りの人たちは、半信半疑・・・っていうか信じていなかったみたい

従業員は、「出まかせは止めてください!」と怒り出す始末

従業員・他の宿泊客と一緒に例の部屋に入り周りを見渡す、「ほら!なにもな」そう言おうとした時

「ヒッ!」従業員が【何かを見たの】

そこに目をやると何も無かった。「何もないじゃないか」そう思ったら

コンコンって窓が叩かれた

そこを見ると【さっきの化け物がズルズルを這いながら】こっちに近づいて来た

全員目の前の状況が受け居られずただ立ち尽くしていた

しばらくして、【ソレ】は自然と消えて行った

その日は、女性客2人と共にロビーで1夜を明かした

次の日、早々にチェックアウトをしてその旅館を出た。帰り道、その部屋がある川辺付近を通った時

【何かとても嫌な感じがした】って言ってた

帰りしな運転手のおじさんから謝罪されたけど正直「もう二度と行かない」って思たって

そうだろうねって千歌も思ったんだ

終わり

千歌「ねぇねぇ、どうだった?」

梨子「思ってたより本格的でビックリしちゃった」

流石であります!

千歌「えへへ♪じゃあ次は、曜ちゃん!」

頑張るであります

梨子「いや、怪談で頑張るって」

「幽霊船」 渡辺 曜

あのね、これはパパから聞いた話なんだけど

曜「私のパパはね、船(フェリー)の船長をやってて中々家に帰ってこないんだけど

頑張ってるパパはカッコいいと思うんだ!

梨子「曜ちゃん、話が逸れてるような」

話が逸れてる?そうかな?まぁいいっか

千歌「いいんだ」

あのね、それでパパの船が航海中に遭遇したんだって

所謂【幽霊船】に

その日はむせ返るような暑さで、夜になっても全然涼しくなくって大変だったって言ってた

無事に港に着いて次の港へ発進してしばらくした時にね。すごく濃い霧が発生してたらしいの

普通、霧ってね起こってもホンの数秒で抜けてしまうほど薄く短いものなんだけど

その霧は辺り一面に、まるでこっちを飲み込むように広がっていたらしい

パパも長年の経験から危険と判断して乗務員へ指示を送り

乗っているお客さんが不安にならないようにアナウンスしたりしたんだ。

流石パパだよね!

船内を一通り見まわして安全を確認した矢先、甲板にお客さんが1人いたらしいの

危ないから船内に入るように注意しようと近づくと

お客さんの1人が「あ!」って声を上げたらしいんだ

パパも船員もお客さんたちも一斉にそこをみたら・・・【それが現れた】そうだよ

パパが乗っている船は結構大きいんだけど

【それ】はとても大きくて豪華客船?っていえばいいのかな?一種のホテルみたいな感じの船だったって

でもパパは、ある【違和感】を覚えたって。私が何が?って聞くとパパはこう答えたの

客船にはね、付近に障害物が無いかどうかが分かるレーダー機器が沢山ついているんだけど

【それ】はレーダーに全く反応が無く、いきなり現れたの

その不気味な風貌を眺めているときにパパは見たんだ

【甲板でこちらに手招きしている女性を】

パパは背中がゾクッてして全員船内に入るように指示してそこから猛スピードで離れたの

するとさっきまであった濃い霧が晴れて満点の星空が広がったんだって

ほっとして振り返るとそこには霧もあの船も何もなくなってて静かな海のさざ波が聞こえたんだって

幸い、けが人も事故にも合わずホッと安心したんだって

それ以降、そういった奇妙な目には合ってないようだよ

これがパパから聞いた話だよ。パパが危険な目に合うのはスゴク心配だけど

でも、頑張って働くパパはやっぱりカッコいいよね!(2回目)」

千歌「いや~中々ですな」

曜「えへへ」

確かに実体験談は、説得力があるわよね

千歌「最後は、ん梨子ちゃん!!」

曜「であります!!」

んー

【海の絵】 桜内 梨子

これは私が、音ノ木坂学園にいた頃の話です」

私の家の近所に美術の専門学校に通っているお姉さんがいて

小さいころは良くお家に遊びに行ってたの

お姉さんの部屋には自身が書いた絵が沢山あってね

私は、お姉さんが絵を描いている姿がカッコよくて

私が趣味で絵を描き始めたのもそのお姉さんの影響かな

でも・・・そのお姉さんが先月亡くなったの・・・それも【とても奇妙な形で】

お姉さんは大学卒業後、本格的に絵師としての仕事を始めて、そんなに有名じゃないけど

生活自体は出来ていたそうなの

ある日、友人のAさんがお姉さんの自宅兼仕事場(アトリエ)に遊びに行ったらしいんだけど

そこはね海がよく見えるところに立っててね。家賃も格安で最高だって言っていたらしいの

「ここで海を眺めていると創作意欲が湧いてくる」そういって絵を描いているお姉さんを見て

Aさんも頑張っているなって尊敬してたんだって

1ヶ月後、仕事終わりにお姉さんから着信がきていることに気づいたAさんはお姉さんに電話をしたの

そうしたらお姉さんが出たらしいんだけど酷くやつれた声で

「た・・・助けて・・・【海に・・・海に・・・殺される】」

Aさんはゾクッって慌ててお姉さんの家まで走っていったの

家に着くと明かりが点いてなく、慌ててドアに手を掛けたんだけど、鍵は掛かっていなかったらしいの

家中を探し回ったんだけどお姉さんの姿は無く、最後に仕事場の扉を開けて電気をつけた

そこで驚愕の光景を見たらしいの

仕事場は【足の踏み場もないくらい絵が散らかっていて】Aさんは動揺を隠し切れなかったの

そんな中、【ある絵】に目がいったの。その絵は散乱している他の作品とは違って

とても大きく描かれた【海の絵】だった。ただ1つ不気味だったのは、【海の色が真っ赤だった】こと

その絵に【人が書かれていること】だ

Aさんは直感っていうか背中に悪寒が走って、そこから見える【海】へ向かった

・・・そこには【お姉さんが血だらけになって倒れていた】【まるであの絵のように】

Aさんが私にその話をしてくれた時、勿論悲しかったけど、それ以上に例えようのない感情になったのを覚えてる

中でも頭から離れないのはお姉さんが最後に言った言葉

【海に殺される】

この言葉が私は今も頭から離れないの

梨子「どうだった?」

千歌「ん~怖い!!」

曜「ゾクッてしたよ」

千歌「んじゃあ、これを虹ヶ咲に送るよ」

~侑の家~

侑「んん~今回も中々、やっぱり海街だからそれ関連が多いな」

ピロリン

侑「ん?メール?愛ちゃんからだ」

侑「何々、え・・・海・・・」

侑「え・・どうしよう・・・こんな話を聞いた後じゃあ何だか怖いな」

ピロリン

侑「今度は歩夢ちゃんからだ」

侑「・・・なるほど、お塩を持っていくといいのか・・・」

侑「良し!じゃあ大丈夫だ!返事はOKっと」

侑「準備して寝よう」

侑「そういえば、【何で歩夢ちゃんが知ってたんだろう?】・・・まいっか」

~終わり~

以上になります。今回もかなりマイルドに仕上げていますので要注意です。では!

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