キャル「……」ペラッ
ペコリーヌ「キャルちゃんキャルちゃん」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「お腹空きません?」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「お茶にしましょうか♪ おいしいお菓子があるんですよ~♪」
キャル「んー」ペラッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1559915127
ペコリーヌ「じゃじゃーん! ブラウニーです☆ ん~……いいにお~い……♪」
キャル「ん」ペラッ
ペコリーヌ「よだれが垂れちゃいますね☆ じゅるり♪」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「……」
ペコリーヌ「じー……」
キャル「……」ペラッ
ペコリーヌ「今日はいいお天気ですね、キャルちゃん」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「雨なんですけどね。わたしは嫌いじゃありませんけど」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「んもぉ、キャルちゃんってば!」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「むぅ~……!」
ペコリーヌ「……あっ♪ 閃いちゃいました!」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「キャルちゃんキャルちゃん♪」
キャル「んー?」チラッ
ペコリーヌ「ぎゅ~ってしてもいいですかっ?」
キャル「イヤ」
ペコリーヌ「むぅ~~~……!」プクーッ
ペコリーヌ「聞いてくれてるならちゃんとお返事してくださいよぉ~!」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「もういいですよーだ。お菓子はひとりで食べちゃいますから!」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「むぐむぐ……んふ~♪ おいひいれふ~♪」
ペコリーヌ「……ちらっ」
キャル「……」ペラッ
ペコリーヌ「いい加減にしないとわたしだって怒っちゃうんですからね!」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「……冗談ですけど」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「えへへ♪」
キャル「ん」ペラッ
ペコリーヌ「ところでキャルちゃん、さっきから何を読んでるんですか? ずいぶん夢中みたいですけど」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「なになに? えぇっと……『秘境に眠る神うまグルメ』?」
キャル「……」
ペコリーヌ「えへへ~♪」
キャル「……ふんっ」
ペコリーヌ「食べ歩きもいいですけど、おうちで食べるおやつもペコうまですよ~? はい、あーん☆」
キャル「あーん」
ペコリーヌ「あ、ペコうまっていうのはですね、わたし作のおやつだからで……」
キャル「もぐもぐ」
ペコリーヌ「ドキドキ……ソワソワ……」
キャル「……ペ、ペコうまね」
ペコリーヌ「うわぁい♪ やった~☆」
キャル「ったく……」ペラッ
ペコリーヌ「キャルちゃんキャルちゃん♪」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「呼んでみただけです♪」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「キャールーちゃんっ♪」
キャル「んー?」ペラッ
ペコリーヌ「またまた呼んでみただけでした♪」
キャル「……」イラッ
ペコリーヌ「本を読んでるときのキャルちゃんはあんまりプンプンしませんね?」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「くっついても怒られなかったりして」ピトッ
キャル「ん」スッ
ペコリーヌ「逃げないでくださいよ~。えいえい♪」ピトッ
キャル「んー」ススッ
ペコリーヌ「本を読んでるときのキャルちゃんはあんまりプンプンしませんね?」
キャル「んー」ペラッ
ペコリーヌ「くっついても怒られなかったりして」ピトッ
キャル「ん」スッ
ペコリーヌ「逃げないでくださいよ~。えいえい♪」ピトッ
キャル「んー」ススッ
ペコリーヌ「ぎゅ~☆」
キャル「バシッ! バシッ!」
ペコリーヌ「あ痛たたた……」
キャル「……」ペラッ
ペコリーヌ「じー……」
キャル「バシッ! バシッ!」
ペコリーヌ「まだ何もしてませんよぉ~……」
キャル「まったく……。あんたと二人だと本も読めないじゃない」パタン
ペコリーヌ「だってぇ~……。せっかく一緒なんですから、おしゃべりしたりごはん食べたりしたいじゃないですか」
キャル「そんなのもうお腹いっぱいよ。最近はいっつも一緒なんだから」
ペコリーヌ「わたしはいつだってお腹ぺこぺこのペコリーヌなんですぅ」ピトッ
キャル「だぁから! くっついてくんなって言ってんのよ!」グイグイ
ペコリーヌ「ふっふっふ~♪ 嫌なら力づくで剥がしてみてください☆」ギチギチ
キャル「ぐ、うぇ゛ぇぇ……あ゛あ゛あ゛ぁ……」
ペコリーヌ「はいキャルちゃんの負けでーす♪」
キャル「ぜぇ、ぜぇ……。クソ……」
ペコリーヌ「ぴっとり~♪」ムギュ
キャル「ウザ……」
ペコリーヌ「まあまあ、お菓子を食べてご機嫌直してくださいよ♪ ね? はい、あーん☆」
キャル「ん……むぐ」
ペコリーヌ「……えへへ」
キャル「あたしが言うのも変だけどさ」
ペコリーヌ「わたしは楽しいですよ。キャルちゃんといるの」
キャル「……まだ何も言ってねーわよ」
ペコリーヌ「楽しいです。すっごく楽しいんです♪」
キャル「そ、そう……」テレテレ
ペコリーヌ「行きたいところ、決まったら教えてくださいね♪ その本に載ってる場所!」
キャル「そ、それなんだけどね……?」モジモジ
ペコリーヌ「もしかして、さっそく行きたいところが見つかったんですか?」
ペコリーヌ「いいですね、いいですね! どんな場所でもついていっちゃいますよ~!」
キャル「じゃあ、その……」
キャル「ち、近くの原っぱに……」
ペコリーヌ「あれ? 秘境じゃないんですか?」
キャル「たまにはのんびりピクニックなんてのも……いいかな……なんて……」ボソボソ
キャル「や、やっぱりいい! なんでもないっ!」プイッ
ペコリーヌ「ふふっ♪ 楽しみですね~、ピクニック! お弁当をたっくさん用意しないと♪」
キャル「……♪」ニコ
ペコリーヌ「そうと決まれば、最高のお弁当を作るための試食会をしましょう! 今からしましょう!」
ペコリーヌ「うお~! 燃えてきましたぁ☆」
キャル「ちょ、ちょっと……! 張り切りすぎよバカ!」
コッコロ「ペコリーヌさま~、キャルさま~。いらっしゃいますか~? ……おや?」
コッコロ「部屋の奥からなんだかとても楽しそうな声が聞こえてきますね」
コッコロ「主さま、どういたしましょう? わたくしたちはお邪魔かもしれません」
コッコロ「そんなの気にする二人じゃない、ですか? ふふ、そうでございますね」
コッコロ「それではお邪魔するといたしましょう♪」
コッコロ「ペコリーヌさま~、キャルさま~。わたくしたちも混ぜてくださいまし~」
キャル「あーん……♪」
ペコリーヌ「えへへ、どうですか? 気に入ってくれましたか?」
キャル「ま、まあまあね! 悪くないわ♪」ニコニコ
キャル「……ん?」チラッ
コッコロ「主さまっ! すぐに避難いたしましょう! 幸い雨なのでキャルさまは外まで追って来ません!」シュバッ
キャル「ぎゃあああ!? 見られたあああぁ!? クソッ、待てこら! 逃げんなぁ!」ダダッ
ペコリーヌ「あはは……。もぉ~、照れ屋さんなんですからぁ。おーい、待ってくださいよ~♪」タタタッ
おしまい
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません