【安価・コンマスレ】インフィニット・ストラトス:Reboot (190)

注意事項

このスレに原作のキャラは一切出てきません。ISの皮を被った安価・コンマスレです。
出てくるキャラは全員安価で決めるものとなっております。それでもええでって方のみどうぞ。無理な方はブラウザバック推奨です。

また、主人公は一夏君のような補正は一切持っていないこと(IS適正のみ保有で、残りは全てコンマ次第)であることもご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1551616993

テンプレは下のを使います。

【キャラシート】


【名前】
【出身国】
【学年】
【スタイル】どういった戦い方をするか。
【間柄】これはヒロイン等の設定レスがゾロ目時のみ適応。
【概要】


【IS】


【名前】
【世代】第三世代までなら大丈夫。
【系統】遠距離型とかの設計思想。
【武装】とりあえず固定武装だけで。
【概要】


まずはモード設定。

1:原作モード。普通に命の危機が迫ります。
2:アオハルモード。敵襲等は一切起こらず、平和に学園生活を謳歌出来ます。

↓5までの多数決。

まずは主人公設定。これだけはシートを使いません。ヒロインからガンガン使っていきます。

主人公の名前を↓3までに。最高コンマ採用です。

質問
主人公は男固定?

男ならタクヤ・タツミ(巽 拓也)で

>>9、そら(ISの主人公だから)そう(男)よ。主人公は巽 拓也となりました。

次に概要です。これは↓4まで全部採用です。外見とか来歴とか性格とかを箇条書きでお願いします。

本人の設定はこのレスで最後です。↓1でコンマ判定。

01~50:ど素人もいいとこ。
51~75:素人にしてはそこそこ。
76~98:才能アリ。普通に戦えるぞ。
99:センスの塊。お主天才じゃな?
00:化け物。この時点で代表クラス。

現時点での主人公情報。

【名前】巽 拓也(タツミ タクヤ)
【出身国】日本
【学年】一年
【スタイル】不明
【概要】
小柄で、一見女の子にしか見えないがちゃんとついてる。所謂男の娘。内向的で、気弱な性格をしている。
親がIS関係の仕事をしており、出来合いの物を食べてばかりだったからか、好きな物はジャンクフード。
親からはそれなりには期待されていたらしく、肉体は割と鍛えている。細マッチョ。

次はISですが、これは後ほどヒロインのものも含めて募集します。

ヒロインポジションのキャラを三名募集です。↓5までの中で高コンマから順に。先生や上級生もウェルカム。

【名前】
【出身国】
【学年】
【スタイル】どういった戦い方をするか。
【間柄】これはヒロイン等の設定レスがゾロ目時のみ適応。
【概要】

【名前】高原 昴(たかはら すばる)
【出身国】日本
【学年】1年
【スタイル】戦況や仲間の状態を良く把握してサポートを行う遠距離支援型
【間柄】幼馴染
【概要】物静かだが、明るく前向きで温厚な性格。やや小柄だがトレーニングは欠かさず、運動神経は良い。(スタイルも良い)
また学業成績も優秀。
趣味は料理と数学。

【名前】エリザベス=ケネディ
【出身国】オーストラリア
【学年】主人公と同学年
【スタイル】近接型、パワー型
【間柄】遠縁の親戚
【概要】大きい割にベッタリしてくる大型犬な性格
頭よりまず身体を動かすタイプでおおらかというか大雑把

とりあえず思いつかないから>>21押しで

【名前】 クラリス・ウォン
【出身国】 イギリス
【学年】 2
【スタイル】中距離からの射撃武器二丁
【間柄】部活の先輩
【概要】思慮深く穏やかな性格の女性。金髪碧眼。良く人から相談を受けるタイプ。状況判断が上手く、特にチーム戦で強さを発揮する。

>>25、投稿前に安価が来ちゃったのでそちら優先にします。申し訳ない。

ヒロイン枠は>>22>>23>>26です。今回採用されなかった方もゲスト出演したり、サブヒロインになったりします。

というか、出てくるキャラ全員が一応攻略対象となっております。ハーレムするのも一途なのも自由ですが、ハーレムにはリスクがあることを忘れずに…。

プロローグを投稿したら、本日は終了となります。終了時に色々と安価を出す予定。少々お待ちください。

リビングの灯りが、一人の少女…もとい少年を照らす。艶やかな髪は、腰の辺りまで伸びていた。

巽 拓也。この少年の名で、彼の名を聞いた十人中十人が、まず間違いなく驚く。外見と乖離しているので当たり前だ。

寝惚け眼をこすりながら、予め買っておいたホットドッグをレンジで温める。

今日は休日で、もうすぐ迎えに来る母親の車に乗り、会社に行く予定だ。

『これから働くであろう業界のことを知るため』らしいが、男である自分にその資格はあるのだろうか。

そんな後ろ向きな考えが浮かぶ。

「あっ…。速く食べなきゃ…」

温め終わったホットドッグを一口齧る。このウインナーとケチャップ、マスタードの調和が実にいい。

程なくして完食した拓也は、着替えを急いで済ませる。

お出掛け用の鞄を持ったと同時に、母親が帰ってきた。

母親の後を追い、会社のゲートをくぐる。他の人には女性と思われているのか、特に視線は感じない。

この会社では、IS用の武器を開発しているらしい。モニターでは広告が流れており、その中では銃声が発せられていた。

待っているように言われたのは、研究所の一室。そこには試作品と思しき武器が、ずらりと並んでいた。

そして、武器の前には、実験の時を待っているように、一機のISがあった。

「これが…インフィニット・ストラトス…」

実物を見るのは初めてだ。本物はこんなにも小さいものなのか、と感心する。

女性にしか動かすことの出来ないそれが、目の前に存在している。普通であれば、一生お目に掛かることが無いものがそこにある。

その事実に、胸が躍った。

「…僕は男だし。大丈夫だよね…?」

曲がりなりにも、拓也は男の子だ。ロボットに興味を持つのは、至極当然のことと言えよう。

そっと、掌を足の装甲に乗せる。金属の冷たい感覚が、掌を通じて伝わる。

「…まあ、何も起きないよね」

手を離そうとしたその瞬間、視界が白に包まれた。そして、情報の奔流に呑まれ、意識を失った。

日常は今、終わりを告げる。彼を待つのは、波瀾万丈な非日常だった。

滅茶苦茶短いプロローグでごめんなさいね。次回から入学編とか進んでいきます。

クラスメイトとか先生とか、色々なキャラとISを募集します。今決まっているキャラ(拓也除く)の専用機と皆が使う量産機(打鉄とか)が来たら嬉しい。

範囲は特に設けませんが、もしも来すぎた時はちょっと考えます。

キャラシート等は>>2にありますのでご活用ください。

【名前】火峠 晶(ひだお あきら)
【出身国】日本
【学年】1年
【スタイル】とにかく相手の懐に潜り込んで殴り続ける喧嘩殺法。被弾なんて知らない
【間柄】小学校時代の友人
【概要】赤髪緑眼。一人称は「俺」で、男性めいたやや乱暴な口調で喋る
態度こそがさつだが社交性は高く友人はそれなりに多い。意外なことに勉強もできる方

子供の頃暴漢に乱暴されかけ(寸前で助けが入り無事)
その際暴漢「君が可愛いのが悪い」と言われた事がトラウマとなっており、「可愛い」と言われるとパニックを起こしてしまう

意識を失った拓也は、ISのテストパイロット用に用意されている医務室に搬送された。

『男がISを起動させた』。その事実が広まらない筈も無く、特別な存在である拓也を手に入れようと、多国の政府が暗躍を始めた。

だが、ここは日本。一番に接触出来るのは日本の団体であり、それは誰もが忌避しているものだった。

IS学園。文字通り、IS関係(特にISの操縦)のことについて学ぶ学校である。

ここには『他のどの組織、政府も関与することが出来ない』という規定が存在する。

つまり、巽 拓也を確保する手段は、卒業後まで消滅することを意味していた。

「…というわけ。状況は理解出来た?」

パイプ椅子に座り、ニコニコとしている女性。名前は『マリア・パルマコン』。

その隣には、キッチリとしたスーツを着用している女性『ジルヴィア・バルヒェット』が佇んでいる。

「分かりました…。…僕はIS学園に入学しないと、酷い目に遭うってことが」

「そうねぇ。良くて人体実験、悪くて解剖されると思うわ」

「うぅ…」

自分がどれほど異端な存在か。それが分からない拓也ではなかった。自由に選ぶ権利が無いことも、分かっていた。

だから、腹を括るしかなかった。IS学園に入学し、自分を守れる力を手に入れる。そうすること以外の選択肢は、実質存在しない。

「…行きます。IS学園に入学します」

その言葉を聞いたジルヴィアは、書類を机に置いた。

「これは…?」

拓也の問いに、ジルヴィアは淡々と答える。

「入学の手続きをする必要がありますので、本人の記入が必要な物だけ用意しました」

視線を、数枚の書類に移す。一つは誓約書で、一つは制服の採寸に関する書類。

そして、クラス希望のアンケート。

「入学試験等は既に終了しています。なので、貴方は特別な事情による中途編入…という扱いになります」

「形式上、試験は受けてもらいます。ですが、それで扱いが変わることはございません」

「既にクラス分けとかも決まってるのよ。だから、せめてもの餞として、好きなクラスを選んでもらおうってわけ」

「まあ、人数の関係で選べるのは二クラスなんだけど」

見たところ、選べる範囲内では特に違いは無い。あるのは、担任、副担任の違いだけだ。


1:マリア、ジルヴィアコンビを選ぶ。
2:名瀬、キャサリンコンビを選ぶ。

↓2

「…確認しました。では、我々はこれで」

「学園でまた逢いましょうね。ビシバシ鍛えてあげる」

「よ、よろしく…お願いします…」

先生方が退席し、凪いだ海のような静けさがやって来る。鞄内の携帯には留守電が入っていた。どうやら、今日はここで一泊させるようだ。

身体をベッドに預け、天井を見る。何の変哲もない普通の天井なのに、違って見えた。

「ドッキリじゃない…よね…?」

周囲を軽く見回してみるが、人の気配は無く、カメラらしきものも無い。

「………」

怖い。

女子しかいない場所に、自分一人だけ放り込まれるのが怖い。

怖い。

これからどうなるのか、想像すら出来ないのが怖い。

布団を被り、枕を抱き締めたまま、拓也は眠りについた。


第一話『クラスメイトは全員女』

試験当日。拓也は担任に連れられ、アリーナに向かっていた。

「これから試験…なんですよね?何をするんですか…?」

怯えたような拓也の質問に、マリアはケラケラと笑いながら答えた。

「そりゃ、ISの操縦がどれほど出来るかを確かめる試験に決まってるじゃない」

「動かすだけ…ですよね」

「戦うけど」

「…うぅ…」

偶然触れて、起動出来ただけの一般人に、何てことをさせるのだろうか。

苦言を呈したくなったが、言ったところで状況は変わらない。こうなった以上、やるしかないのだろう。

カタパルトが設置されている部屋に入る。そこには、既に先客がいた。

「ゴメンねぇ~。春休みなのに手伝わせちゃって。私じゃ怪我させかねないからさ」

「いえ。新入生の方の実力を見るいい機会ですので」

「扱い方も殆ど知らないだろうから、お手柔らかにね」

「…あの、教科書を渡していないのですか?」

「…急ぎで手続きをしたから、発注を忘れてたわ」

なるようになる、と肩を叩くマリア。それで如何にかなったら、別の問題が発生すると思う。

「えぇと。私は『クラリス・ウォン』。貴方よりも一年先輩になります」

「試験ではありますが、そう縮こまらないで大丈夫です。私から手を出すつもりはありませんので」

「お気遣いありがとうございます…」

(女性にしか見えないけど、ちゃんと男の子なのね…。綺麗な手だけど、筋肉がある)

差し出された手を、おずおずと握る拓也。握り返してきたクラリスは、ニッコリと微笑んだ。

「挨拶は終わったわね。じゃあ巽君は後ろのISに乗って。ウォンはアリーナ内で待機」

「分かりました。先に待っていますが、準備が終わってからでいいですよ。待っていますから」

クラリスの金髪を留めていた、雪の結晶のような髪留めが発光する。

光がクラリスを包んだかと思えば、その次の瞬間にはISが身体を護るように装着されていた。

「じゃ、君もISを起動させよっか。そこにある飛龍(フェイロン)に身体を預けて」

「フォーマットとフィッティングも済ませましょう。ウォンが待ってるって言ってたし」

「え…えっと…」

「無駄口を叩かない。今は集中しなさい」

「…はい」

口を噤み、拓也は作業に意識を向ける。少しずつ視界が広がっていき、指先の感覚が変わっていく。

数分後、拓也は確かにISを動かしてみせた。それを見たマリアはニヤリと笑った。

「わっ…!」

カタパルトから投げ出されるように射出される飛龍(フェイロン)。それを無理矢理にでも止めようとするが、減速出来ない。

アリーナを包む防壁に激突するかと思った拓也だが、衝撃は一向に来なかった。

「初めてですからね。仕方のないことです。私も同じような感じだったから、焦らずに」

「ご…ごめんなさい…」

クラリスに抱きかかえられ、アリーナ中央まで移動する。そこで解放してもらい、簡単なアドバイスを受けた。

「動かし方も、人によって様々です。まずは『飛んでいるイメージ』をしっかりと持ってください」

「はい…。………」

目を閉じ、意識を集中させる。明確なイメージを持ち、身体を動かす。

少し不恰好ではあったが、しっかりと飛行することが出来た。

「円滑に操作出来るようになるまでは、こうやって動かす練習をしましょう。戦い方等は後で身に付ければいいです」

「は、はい…!」

試験(の皮を被った練習)は、一時間ほど続いた。


01~85:普通のセンス。
86~99:センス○。
00:可能性の獣。

↓1

試験を終え、二人はベンチに座って休憩していた。汗をタオルで拭い、スポーツドリンクを飲む。

「色々と…ありがとうございました…」

懇切丁寧に動かし方を教えてくれた彼女には、感謝してもしきれない。

せめて想いを伝えるために、と拓也は頭を下げた。

「好きでやったことです。気にしないで」

微笑みながら、そう返すクラリス。その優しさに、彼はどれほど救われているか。

「先ほどのデータをパルマコン先生に送ってもらったんですけど、初めての方にしては充分動かせてました」

「自信を持ってください」

世辞のはずなのに、そう聞こえない。こんな素晴らしい人に、自分もなれたら。

憧れに似た感情が、拓也の中で芽生えた。

入学式(拓也は学園側の配慮で未出席)を終えた生徒が、教室に入っていく。

しれっとその行列に混じっていた拓也だが、制服のお蔭もあってか気付かれた様子は無い。

教室に入り、指定されていた最前列の席に座る。何の知識も無い拓也にとっては有難い位置だった。

「…あれ?」

全員の席は指定されている。そして、唯一の男性が何処に座っているか、それを把握していない人はいない。

今席に座っている人が、件の男性だと。そう気づくのに時間はそこまで必要ではなかった。

だが、それが一同の驚愕を倍増させてしまった。

(((こんな美女が男だってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??!?!?!??)))

数秒後、教室は悲鳴(のような歓声)に包まれた。

「…以上で、本日の予定は終了です。まだ昼過ぎですが、本日の外出は禁止です」

「急用の際は、外出届の提出を忘れずに」

度重なるジルヴィアの注意により、ホームルームは恙無く終了した。

外出さえしなければ自由なだけあって、他の生徒は元気に話をしている。

拓也は、これからどうするか黙考する。部屋割りは聞いていないが、男だから一人部屋のはずだが。

教科書に目を通しながら、色々なことを考える拓也だった。


自由行動@5

↓2 何をするかとか何があったとかお好きにどうぞ。今までに募集したクラスメイトとヒロインと交流可能。

後ろで誰が声を掛けるのかじゃんけんしている女子をよそに、入学式のしおりを開く。

その中の一ページには、部活や委員会について記されている部分があった。

IS学園、特別な学校とはいえ、通っているのは普通の女の子。部活があるのは当たり前のことである。

ソフトボール部、剣道部、茶道部等々、数多くの部活が存在していた。

次のページを覗くと、でかでかと『生徒会メンバー募集中!!!』という広告が貼られていた。

どういう活動をするのかは不明だが、大変そうなのは『生徒会』の文字から察せられた。

じゃんけんが白熱しているのか、歓声がどんどん大きくなっていく。

このまま日が暮れるまで続くのではないか。そんな考えが頭の中で浮かんだ。


自由行動@4

↓2 自由安価。ヒロイン、クラスメイトのみ交流可能。

「ちょっといいかな?」

「えっ…?ど、どうぞ」

横から声を掛けられた拓也は、しおりと教科書を直して応対する。

「私は高原 昴(タカハラ スバル)。クラスメイトだから、挨拶しておきたくて。これからよろしくね」

「僕は…巽 拓也です。よろしく…です」

「好きな物とか趣味ってある?」

「えっと…。趣味ってわけじゃないけど、トレーニングはしてる…かな」

「私も、よくトレーニングをしてるんだ」

「そうなんですね…」

内向的な性格の拓也は、そもそも会話に向いていない。気心が知れた仲であればまだしも、初対面の人となれば。

そんな拓也の感情を汲み取ったのか、昴は会話を切り上げる。

「分からないところがあったら力になるよ。だから、困ったことがあったら気軽に声を掛けてね」

「あ…どうも…」

手を振り、昴は自分の席に戻っていった。拓也は、遠慮がちに手を少しだけ振った。


高原 昴の好感度が1に上がった。

自由行動@3

↓2

外では、午後三時をお知らせするチャイムが鳴っていた。食事を摂っていないことを思い出した拓也は席を立つ。

だが、それはエトランゼの登場で妨げられた。

「はぁ~い!君が男の子なのにISを使える拓也君ね?」

「ひっ」

目の前にいたのは、170はあろうかという長身の女性。拓也が小柄なのも相まって、大人と子供のように見える。

「私は『ドロシー・ケネディ』よ!ねね、握手しましょ?握手!」

「え、えぇ…?」

「よろしくっ!」

有無を言わさず、拓也の右手を引っ張り両手で掴むドロシー。これはもう握手ではない。

手をにぎにぎしたかと思ったら、今度は二の腕に手を添えた。そして、驚いたように声を上げた。

「あら!細い見た目なのにすっごい筋肉…!足の方は」

「あ…あの…!」

「はいはいそこまでー!ごめんね、シーちゃんっていい子なんだけど、スキンシップが大好きなんだ」

「シーちゃん、あまりぐいぐい行ったら怯えちゃうよ?ほら」

「あら」

色々なことが起き過ぎて、半ば混乱状態に陥っていた拓也。すぐに元に戻ったが、かなりのインパクトを受けた。

「皆も仲良くしたいんだけど、男の子と話した経験が少ないだけだから…ね」

「悪気があるわけじゃないから、許してあげて?」

「怒ってたわけじゃないです…ただ、どうしたらいいか分からなかっただけ…」

「うんうん…。急にこの学園に入学させられたんだから、しょうがないよ」

「あ、私は『トリシャ・エトランド』。私はカナダ生まれで、シーちゃんはオーストラリア生まれだよ」

「そうなんですか…」

先日の試験にいた人といい、この学校は外国の方が多いことを実感した。


ドロシーケネディの好感度が1に上がった。
トリシャ・エトランドの好感度が1に上がった。

自由行動@1 流石に多過ぎると思ったので一つ減らします。

↓1

おまかせは基本コンマガチャとなります。↓1です。

01~20:エウドギヤ・バラノヴァ
21~40:高原 昴
41~60:ドロシー・ケネディ
61~80:トリシャ・エトランド
81~98:火峠 晶(ヒダオ アキラ)

ゾロ目時はレスに記入されている三名までのキャラと交流。

食堂のレンジでてりやきバーガーを温めていた拓也だが、学園内で唯一の男子生徒なので声を掛けられるのが定め。

「何食べてるの?」

「てりやきバーガーです…」

「テリヤキ?何だったかしら…」

外国人にはあまり馴染みの無い言葉だろう。味噌汁やうどん等のメジャーなものに比べたら、知名度は落ちる。

温め終わったのを確認し、扉を開ける。少し熱くなりすぎていたが、問題は無い。

「………」

じーっと手に持ったてりやきバーガーを眺めるドロシー。興味津々のようだ。

「…食べますか…?」

「いいの?」

「はい」

三分の一ほどを千切り、小皿の上に乗せる。ホカホカと湯気が上っていた。

「ありがと!拓也君はいい子ねぇ!」

「わぁっ!?」

少し屈んだドロシーは、拓也を思いっきりハグした。痛くは無いが、苦しい。

躊躇なしに抱きしめてきたドロシーに、困惑するしかなかった。


ドロシー・ケネディの好感度が2に上がった。

夕方。荷物を受け取った拓也は、自室に向かっていた。部屋番号は『1015』だ。

入学初日だからか、皆部屋で談笑しているらしく、思ったより外に人はいなかった。

大した荷物は持っていなかったので、人がいようとそこまで問題にはならなかったのだが。

「よいしょ…。この部屋で合ってる…よね?」

再度番号を確認するが、確かに同じ番号だ。この部屋で合っているだろう。

カードキーを通し、部屋の鍵を開けた。


01~80:一人部屋。
81~99:相部屋。
00:どでかい部屋に三人いた。

↓1

01~20:エウドギヤ・バラノヴァ
21~40:高原 昴
41~60:ドロシー・ケネディ
61~80:トリシャ・エトランド
81~00:火峠 晶(ヒダオ アキラ)

↓2 この判定は相部屋時限定。

一話がまだ終わってないですが終了です。次回でバトル直前まで持っていきたい(願望)。

キャラ、IS募集は継続中。主人公のISはもうちょい待ってね。判定は下にずらします。

ごめんなさいめっちゃ遅れました。とりあえず、時間も遅いので貰えるのが専用機か否かの判定まで進めます。


ドアを開けると、そこには自室の倍はあろうかという大きさの部屋が広がっていた。

二人程度は居住出来そうな…ツインベッドが配置されているので、二人用の部屋なのだろう。

自分一人が使うにはやや広すぎるが、それが特権なのだと思っておくことにした。

荷物を整頓し、椅子に腰を下ろす。自分の背丈には少し合わないようだ。

「…本当に僕だけ、なんだよね。この学校にいる男子は」

今日会った生徒は皆、当たり前のことだが女性だった。勿論、先生方も女性だった。

「僕だけだよね。何も知らずにここに来たのは…」

偶然の導きにより入学することになった拓也とは違い、他の生徒は超高倍率の試験を突破した秀才たちだ。

当然、授業もそれに合わせて厳しいものになることは、想像に難くない。

そして、何も知識が無い自分への配慮も、全体に影響が出かねないことを考えれば期待できない。

「…頑張ってついていけるようにならなくちゃ」

「もう…あんなことになるのは嫌だから…」

教科書や資料集を机に並べ、寝る間も惜しんで熟読していく。

最低限のレベルまでは到達していなければ、話にならない。

気が付くと、消灯時間を疾うに過ぎていた。

翌日。朝のホームルームにて。

「…で。昨日ジル先生が言った通り、各クラスで代表を選出しなきゃならないの」

「先生の方で決めてもいいんだけど、それじゃ何の経験にもならないし」

「というわけで!皆の中で『我こそは!』って人や『この人こそ相応しい!』って人がいたら、名前を言って」

「昨日の今日だけど、早いうちに決めた方が、こっちも色々やりやすいっていう大人の事情ね」

「時間は終了直前までの40分。皆でじっくり話し合ってもいいし、積極的にアピールしてもいいわよ」

それだけ言うと、マリアは帳簿を開き、眺め始めた。『後は生徒に委ねる』ということか。

(…嫌だな。自薦でも他薦でもいいなら、他の人に言われたらどうしようもないよ…)

教科書に目を通しながら、大きな溜め息を吐く拓也。彼の懸念の通り、拓也の名前が挙げられ、候補に入った。

「はいはいはい!私もやりたい!」

続けてドロシーが挙手をする。それを見たジルヴィアは、メモに彼女の名前を記入した。

「私も立候補します。今の自分の力がどれほどのものか…知りたいので」

数人の援護を受け、昴も挙手をする。すると、弾かれたように最後列の生徒『エウドギヤ・バラノヴァ』は立ち上がった。

「私もだ!…私は、代表の座を勝ち取らなければならない…。絶対に…」

鬼気迫る表情のエウドギヤだが、それを意に介することもなく、黙々とジルヴィアはメモを取り続けていた。

(…僕も、何か言った方がいいのかな…)

浮かない表情の拓也は、どうするべきか考えていた。


↓2 現在募集で出てきたキャラ(上級生、先生を除く)で立候補させたいキャラがいれば記入。いなければ『無し』と。

時間も時間なので上のを採用です。指定先ミスでした。


「…はい」

おずおずと手を挙げる拓也。今の自分では、これが精一杯だ。

「どうぞ」

ジルヴィアはコクリと頷き、発言を促す。弱々しい声で、拓也はそれに答えた。

「あの…トリシャさんを推薦…します…」

「へっ?」

元々考えてもいなかったのか、間の抜けた声が漏れるトリシャ。

コホン、と一度咳払いをし、トリシャは口を開いた。

「巽君がせっかく推薦してくれたんだから、頑張ってみようかな」

「…すみません」

「巽君も推薦されてる組だし、別に気にすることは無いんじゃないかな?」

「そう…ですかね…?」

うんうんと頷くトリシャを見て、ひとまず話しを終える拓也。

程なくして、ホームルーム終了の時間が近づいてきた。


トリシャ・エトランドの好感度が2に上がった。

「…時間になったから締め切るわね。ジル先生」

「分かりました。…候補者は『巽 拓也』、『エウドギヤ・バラノヴァ』、『ドロシー・ケネディ』、『高原 昴』、『トリシャ・エトランド』の四名です」

「複数の候補者が出た場合、候補者内での話し合い、もしくは模擬戦で代表を決定することとなりますが…」

「総当たり戦で一位を取った人が代表でいいでしょ。クラス代表なんだから、一番強くないと」

「ですが、生徒たちの了承をまだ…」

「いいわよね?」

困惑した表情のジルヴィアの言葉を遮るように、笑顔のマリアは生徒に問うた。

彼女から放たれる気迫に、全員は『はい』と答え、頷くことしか出来なかった。

「はい決定。模擬戦は来週にパパっと済ませるから、そのつもりでね」

「ホームルームはこれで終わり。次の授業に備えなさいね~」

マリアがドアを開けると同時に、生徒たちは席を立って談笑を始める。

それに合わせるように参考書を開いた拓也だが。

「巽君。ちょっとこっち」

先生に呼び止められたので、中断せざるを得なかった。

「分かりました」

拓也も席を立ち、廊下に向かった。


01~60:学園所有の訓練機
61~99:データ収集用の専用機(第三世代)
00:データ収集用の専用機(第四世代)

↓1

第二世代搭乗が確定したところで本日はここまでです。本当に申し訳ない。
第三世代とかに乗る方が有利ではあるのですが、第二世代にも利点は一応あります。
ISのシステムについてザックリと説明しておきます。原作と違ったりすると思いますが大目に見てください。


IS使用後に、コアとの同調率が上昇していく。これが50%を超えると二次移行(セカンド・シフト)、100%に到達すると三次移行(サード・シフト)が発生する。
二次移行後は単一使用能力(ワンオフ・アビリティ)が80%の確率で発現する。三次移行時は(既に取得しているか否かに関わらず)一つ発現する。
第三世代以降のISに限り、第一形態でも低確率(20%)で単一使用能力が発現する。

今日の昼から夕方まで更新するかもしれないです。募集は継続中ですが、量産機はもう大丈夫です。

マリアに呼び出された拓也は、廊下に出る。休み時間だからか、それなりに人がいた。

「勉強中に悪いわね。でも、言っておいた方が良いと思って」

「何をですか…?」

「君が使うISのこと」

「………!」

一瞬、拓也の眼が光った。男なら誰でもロボットの操縦に憧れるだろう。拓也も例外ではなかったし、それ故に今ここにいる。

何が宛がわれるか分からないが、何であろうと感謝するつもりではいた。のだが。

「…色んな企業から打診が来たのだけれど、そんなすぐに専用機を持って来たり…ってのは無理ね。調整には時間が必要だから」

「遅くても、二年に進級する頃には貰えるはず…だけど。それは巽君の頑張り次第ってとこね」

「君は特別な存在ではあるけれど、だからといって今の立場に胡坐を掻いていたら…。言いたいこと、解るわよね?」

「…はい」

世界でただ一人の男性操縦者。それが今の自分の存在価値となっている。これから、同じような人が産まれるかもしれない。

また、いくら希少な存在でも、実力が何も無い…それこそ、一般人と何も変わらなければ、価値は落ちていく。

重要なのは『自分にどれほどの価値があるか』を知らしめること。価値があることをアピールしなければ、やがては捨てられる。

「当分は学園の訓練機を使うこと。…まあ、ちゃんと申請しておけば、その機体は君しか使えないようになるはずだから」

「性質上、他の人がISを使用したら、君とコアの同調率はリセットされるから。仕方のないことだけどねぇ」

「フォーマットしないと、他人の使ったISには乗れませんからね」

ISは、搭乗者のデータを収集し、理解し、進化していくことで搭乗者のポテンシャルを引き出そうとするシステムが組み込まれている。

故に、他人が扱う場合には、フォーマット…即ち、内部に記録されたデータの初期化を行う必要があるのだ。

「ええ。…おっと、そろそろ授業の準備をしないと不味いんじゃないかしら?」

「え?…あっ」

時計を見ると、あと2分ほどで次の授業が開始される時刻が表示されていた。

ペコリと一礼をした拓也は、教室に戻った。

全ての授業が終わり、終礼のチャイムが鳴る。軽く伸びをした拓也は、荷物を持って教室を出た。

特に予定は無いのだが、来週には代表決定戦が控えている。それには備えておきたい。

他の人も同じ考えを持っているもので、我先に、とアリーナや訓練機を借りようとする生徒が続出していた。

「…訓練機って何があったかな…」

しおりをペラペラと捲っていく。当然と言うべきか、保有しているISのことが記されていた。

『鉄塊』。接近戦に重きを置いたISで、堅牢な両腕の盾と、実体剣で斬り込んでいく戦法を取る。

『飛龍(フェイロン)』。中国製のISで、拓也が試験で操縦したものだ。機動力に優れているが、言ってしまえばそれだけの機体。

目立った特徴は他にない、器用貧乏なISだ。

『レーゲンホーゲン』ドイツ製のISで、肩に追従するように浮く一対の大型グレネードランチャーが特徴な機体だ。

機動力はやや低く、防御力も並程度。一発逆転を狙うISと言えるか。

他にもあるようだが、関係がありそうなのはこのくらいだった。

このしおりに載っていなかったということは、クラリスのISは専用機ということになる。

「凄いなぁ…」

その事実に、拓也は感嘆の息を漏らした。


自由行動@7 使い切ると代表決定戦です。

↓1 

「クラリス先輩は一年上だっけ…」

案内図を片手に、二年生の教室に向かう。やはり、視線は皆こちらを向いていた。

その中で二つ、視線の種類が違っていた。好奇の目ではなく、知り合いを見つけたような、そんな視線。

「拓也君…?本当に来たんだね…IS学園に」

「え…?えっ…!?菫さん!?」

「巽さんと知り合いなんですか?雲母坂さん」

「知り合いというか…ねぇ」

「親戚です…」

「「「な、なんだってー!!!」」」

周辺にいたギャラリーが、一斉に声を荒らげて同じリアクションをした。怖い。

「なるほど…。不思議な縁もあるものですね」

「ところで、巽さんはどうしてこちらに?」

「あ…その…来週、代表を決める模擬戦があるんです…」

「だから、ISの訓練をお願いしたくて…」

「…なるほど」

そう呟いたクラリスは、スケジュールを確認した。


クラリス・ウォンの好感度が2に上がった。
雲母坂 菫の好感度が4に上がった。

01~30:仕事があって訓練不可。
31~99:訓練可能。
00:手取り足取り(意味深)教えてもらうことになった。

↓1 失敗時は行動権のみ消費されます。

「………」

手帳を閉じたクラリスは、髪をゴムで縛って返答した。

「第二アリーナを借りましょう。試験時に搭乗した飛龍は残っているはずです」

「………!ありがとうございます…!」

頭を下げる拓也に、クラリスは微笑む。そして、手を引いてアリーナに向かった。

「頑張ってね、拓也君」

「はい、菫さん」

「あぁぁぁぁ!!!ズルいぞクラリスさん!」

「後で感想聞かせてくれー!」

やいのやいのと騒ぐ生徒を尻目に、二人は廊下を走り抜けた。

「ん…うぅ…。この感覚には慣れないなぁ…」

三度目のIS起動。視界が広がるこの感覚には、どうしても慣れない。

真後ろまで視ることが出来る上、様々な情報が映し出されるそれは、体感しないと分からない。

練習の時と同じように、焦らずISを動かしていく。今回は、アリーナの防壁に追突しないで済んだ。

「基本的な動作は問題無いようですね。でしたら、次は武器の操作や戦闘機動について説明しましょうか」

「…怪我…とかはしないんですよね?」

「うーん…。理論上はしますね。『絶対防御』を貫通出来れば、の話ですが」

「そういったことは試合ではまず起き得ません。気にすることは無いでしょう」

ホッ、と胸を撫で下ろす拓也。特に気にする様子もなく、クラリスは説明を続けた。

「試合で重要なことは、相手の動きを読むこと。そして、自分の動きを読まれないことです」

「IS同士では、高速戦闘が基本となりますから、先を考えて行動しないと、一撃当てるだけでも困難です」

「…そして、いつどんな武器をコールする(呼び出す)か。それを考えるのも、非常に重要です。例えば…」

徐に手を前に翳したクラリス。その手には、いつの間にかアサルトライフルが。

「私は、コールには0.4秒ほど必要です。巽さんもやってみてください」

「鞄から荷物を取り出すような、そんなイメージで私はやっています。参考にどうぞ」

「はい…。わっ…出た」

念じた二秒後、細長い槍が手元に呼び出された。

「…二秒ですか。一秒を切るまで、繰り返してやってみましょう」

「分かりました…」

クラリスの懇切丁寧な指導は、刻限まで続いた。


巽 拓也 Lv.2 未熟(0/60) +10

↓1 コンマ/2分経験値入手です。

コールの練習を重ね、所用時間は一秒ジャストまで短縮した。

その次は、実戦形式での訓練を重ねていく。

「やっ!」

左手にシールド、右手にレイピアのような剣を携え、『ベイリン』を纏ったクラリスは接近し、突きを繰り出した。

槍の柄でそれを往なす拓也だが、空いた片手にライフルをコールしようとした瞬間、回し蹴りで吹き飛ばされた。

痛みは無いが、視界が揺れる。重力に従い落ちていく身体を、体勢を整えて静止させる。

「不用意な停止は厳禁ですよ」

二丁のハンドガンに持ち替えたクラリスは、距離を保ったまま連射する。

避けやすいように放たれたそれを、拓也は弧を描くように避けていく。

そして、リロードしようと弾倉を落とした瞬間に。

「ここだ…!」

軌道を変更し、一直線に突進する。クラリスに直撃したように見えたそれは。

「…チェックメイト、ですね」

「あぅ…」

突きを宙返りで回避し、後ろに回り込んだクラリスは、ショットガンを背中に押し当てていた。

それと同時に、刻限を示すアラームが鳴る。武器を収納したクラリスは、ピットにゆっくりと向かい、こう告げた。

「今日はここまでです。お疲れ様でした」

「ありがとうございました…」

一礼し、拓也もそれに続く。少しだけだが、前に進めた気がした。


自由行動@6

↓1 内部で翌日に進んでいくので、昼飯を~~とか書いても大丈夫です。勿論、まだ出てないキャラ(上級生とか含む)を出しても○。

巽 拓也 Lv.2 未熟(47/60) +10

キャラクターはコンマでいいんじゃない?
出てくるキャラクター偏るわ

>>106、まだ慣れてないから許して…。とりあえず、一度選ばれたキャラは二回行動権を消費するまでお休みということで…。
イベントごとに七回も自由行動してたらアレなので、特例を除き四回に統一します。


「巽君?今、時間あるかな?」

アリーナに向かおうとした拓也だが、後ろから声を掛けられたので止まり、振り向いた。

「高原さん…?大丈夫…だけど」

良かった、と安堵したように呟き、昴は話を続けた。

「試合に向けて、色々と練習したいんだけど、一人じゃ大したことは出来ないでしょ?」

「だから、巽君が良ければ一緒に練習しようかな…って」

「ぼ、僕なんかで良ければ…」

そう言って、コクリと拓也は首を上下に振る。昴もそれに応え、笑顔を見せた。

「巽君、遅いなぁ…」

アリーナの空中で待機する昴。ISスーツ越しの彼女の肢体は、これでもかと自己主張していた。

「ごめん…遅れちゃった…」

長い髪をゴムで留め、一つ結びにした拓也が、飛龍に乗った状態で出てくる。

男性用のISスーツがあるわけないので、仕方なく女性用のものを使っている。のだが。

(嘘…。顔に反して、身体つきがとんでもないんだけど…)

(うぅ…。どこを見ればいいか困る…。顔を見ればいいのかな…?でも…)

一方は小さな身体に似つかわしくない豊満なそれが主張している。

もう一方は、あどけない顔からは想像も出来ないような精悍な身体が、ぴっちりとしたスーツによって露わになっていた。

「じゃ、じゃあ…。軽く一対一で戦ってみようか…」

「う…うん…」

先程の空気はどこへやら。急に固くなった二人は、目を逸らしながら向かい合い、武器を振るった。


巽 拓也 Lv.2 未熟(47/60) +10

高原 昴 Lv.4 優秀(0/180) +30

↓1 拓也の経験値 コンマ/2

↓2 昴の経験値 コンマ/2

一度終了します。しばらくしたら再開予定です。技量の一覧は下に。

Lv.1 素人(0/30) +0
Lv.2 未熟(0/60) +10
Lv.3 凡庸(0/120) +20
Lv.4 優秀(0/180) +30
Lv.5 玄人(0/270) +50
Lv.6 名手(0/400) +60
Lv.7 達人(0/500) +70
Lv.8 天才(0/750) +80
Lv.9 英傑(0/1000) +100
Lv.10 神域 +150

一旦乙。
クラリスとの訓練で彼女に経験値が入らなかったのは、実力差がありすぎるからですか?

>>116、せやで。四段階も差があったら、クラリスの経験にはならないので。横の+は補正値です。バトルになったら分かるかと。


剣が。槍が。ISが。幾度も交錯し、ぶつかり合う。金属同士がぶつかる甲高い音が、アリーナ中に響く。

昴が扱っているISは『レーゲンホーゲン』。遠距離戦を前提としている機体だが、弱点である近距離戦闘に対応出来るように、と敢えて接近戦を行っていた。

機動力で有利な拓也が背後を取る。それを、昴は見ることも無く腕の仕込みナイフで防いだ。

「えっ!?」

「ハイパーセンサー、忘れちゃ駄目だよ!!!」

ISに内蔵された『ハイパーセンサー』により、視覚は強化されている。

それにより、視野はほぼ360度になっている。これでも、宇宙で運用する分と比べれば性能は落とされているのだとか。

ナイフで槍を打ち上げ、バックブーストで拓也に体当たり。吹き飛ばした直後に反転し、マシンガンの掃射を行う。

負けじと拓也もライフルをコール、ミサイルと射撃を織り交ぜ、掃射を牽制していく。

だが、技量では完全に昴の方が上回っている。牽制しても、回避コースを先読みするように置かれた射撃が、シールドエネルギーを削っていった。

「つぅ…!」

一発の銃弾が、拓也を弾き飛ばす。それを見た昴は、スナイパーライフルで速射。銃弾は見事に、拓也が駆る飛龍を撃ち落とした。

「降参…です…」

地面に俯せになっている拓也の元に、昴が近寄る。

「…巽君は、人間と同じように考えてるみたいだね」

「背後を取るのは有用な戦術だけど…。生身に比べたら、効果は落ちるよ」

「…そう言われても、まだ数回乗っただけだし…」

俯いたまま、拓也は呟く。

「だから、こうやって何度も練習するんだよ。そうしなきゃ、慣れないから」

「ほらほら、まだ時間はあるんだから。もう少し頑張ろう?」

「うん…」

顔を上げ、もう一度空を飛ぶ。分かってはいたが、同学年の人にも歯が立たない。

その現実が、少しだけ辛かった。自惚れていなかったのが、せめてもの救いだったのかもしれない。


高原 昴の好感度が2に上がった。

自由行動@2

↓1

巽 拓也 Lv.3 未熟(15/120) +10
高原 昴 Lv.4 優秀(46/180) +30

図書館で調べものをしていた拓也。その鞄には、大量の書類が入っていた。

「…これだけ問題があれば、ある程度は知識を補えるはず…」

鞄を持ち、拓也はアリーナに向かう。実力で負けていて、その差を如何ともし難いなら、他のことで差を埋めていくのが上策だろう。

相手の戦法、癖を分析し、情報面でのアドバンテージを取っていく。今出来るのは、それくらいだ。

「…でも、そうするには時間が足りない」

分析するのが、そんな短時間で出来るはずがない。一日フルで使って、一人分対策出来れば上出来だ。

誰の対策をするべきか、拓也は頭を悩ませる。


↓2 誰を研究するか。候補(ドロシー、昴、トリシャ、エウドギヤ)から一人選出。

「エウっち?今なら第三アリーナで模擬戦中だよ」

「ありがとうございます…」

トリシャに居場所を訊き、教えてもらった場所に向かう。

到着した頃には、既に模擬戦を何度もやっていたのだろうか。大きなクレーターが幾つもあった。

「もう一回だ!まだ…まだ足りない!」

「えぇ~…。しょうがないなぁ。俺で良けりゃ付き合ってやるよ」

二機の『鉄塊』が向き合い、双剣を構える。ブザーが鳴った刹那、両機が激突した。

「はぁぁぁぁあ!!」

「オラオラオラァ!!!」

防御を棄て、ただひたすらに斬り込む晶。それを双剣で的確に往なし、腹に蹴りを入れた。

そのまま縦に一回転し、踵落とし。地面に叩きつけられた晶に、双剣を投擲する。

「チッ…。そりゃああぁぁ!!」

飛んできた剣をハルバードで薙ぎ払い、晶は接近する。冷静に、エウドギヤはバルカンで牽制し、盾を構えた。そして。

「おぐっ…!?」

「フッ…」

盾でかち上げ、フリーになった胴体に、最大加速でのシールドバッシュを叩き込んだ。

もう一撃、と力を込めた瞬間、強烈な衝撃がエウドギヤの頭を揺らした。

「まだだ…!」

再度殴り込むよりも先に、膝蹴りをお見舞いした晶。よろけている間に槍を振り上げ、叩きつけた。

「うわぁ…。最早喧嘩だよ…」

それをこそこそと観察していた拓也は、そんな感想を漏らした。

接近戦だけは避けたい。拓也はそう思い、スポーツドリンクを置いて部屋に戻った。


自由行動@1

↓2 エウドギヤ戦では追加で補正が掛かります。

「えっと…今日の時間は…」

モニターで、本日の使用順を確認する。あと数分ほどすれば、回ってくるようだ。

ISスーツやビデオカメラ等、必要な物があるか確認する。不足している物は無い。

「ありゃ、抽選に漏れちまったかぁ…やることが無くなったなぁ…」

待合室のソファーに腰を掛け、落胆する生徒。記憶が正しければ、昨日エウドギヤと戦っていたクラスメイトだ。

「…ん…。お前、巽…って言ったっけな」

「え…?はい」

「…おぉ。名前がある。と言うことは…次はお前が使うのか?」

「そう…ですね」

「丁度いい!俺と模擬戦をしてくれないか!?」

「えっ…」

今日は、自分の動きを確認するための訓練の予定だった。明日には、決定戦が控えているからだ。

「頼むよ!一生のお願い!なっ!?」

両手を合わせ、こちらを見つめる晶。こんなに頼まれたら、断るに断れない。

「…分かりました…。手続きしてきますね…」

「………!ありがとなっ!」

太陽のように笑う晶に、思わず目を逸らした拓也。明るい彼女が、少しだけ羨ましく見えた。


巽 拓也 Lv.3 未熟(15/120) +10
火峠 晶 Lv.4 優秀(0/180) +30

↓1 拓也経験値 コンマ/2

↓2 晶経験値 コンマ/2

模擬戦をやってるので↓3、4の一桁コンマ分同調率上昇(忘れてたとは言えない)。

ゾロ目でヤンスか…。↓1に追加判定です。

は?(困惑)ヤベェどうしよ。完全なクリティカルなんですけど。…二次移行までかっとビングしますかね?

じゃあ二次形態まで強制進化ということで。色々と安価をしなきゃならないんですが…。時間も遅いのでまた今度です。
出す予定の安価は進化の方向性(どんな風に成長するか。これが主人公君の戦闘スタイルに)、追加武装やどんな特徴が追加されるか、(コンマ判定に成功した場合)単一使用能力です。(要望があれば)名前も募集するかもしれない。
今日は更新の予定はありません。経験値とかの結果は下記に。


巽 拓也 Lv.3 凡庸(26/120) +20
火峠 晶 Lv.4 優秀(20/180) +30

飛龍(二次形態) 同調率(50/100) +50(一次形態だと+30。これは第二世代共通)

もう一つ取る安価があるの忘れてた。
アニメとかでもあったようにコアの女の子(お姉さん?)と対話するかもしれません。
どんな人かを考えていただけたら有難みが深いです。

今日はやるのかしら?
それはそうと昴のスーツだけやたら意識しているように見えるな拓也。

雷龍(レイロン)

フライングしてしまった…
改めて雷龍(レイロン)

無理に全部混ぜなくてもええんやで?
ところでもしかして外見描写あってもよかった?つい口調とか性格な感じで考えてたけど

>>169、あった方が有難かったですが、今更言っても後の祭りです…。


「はああああっ!!!」

「………!」

前回偵察した時と同じく、一切防御する構えを見せずに特攻する晶。

拓也は距離を取りつつ、ライフルでダメージを与えていく。

「んにゃろぉ!」

晶はハルバードをコールし、それを乱暴に投げつける。クルクルと回る大きな斧槍は、逃げる飛龍の動きを制限した。

どこに動くか逡巡した一瞬。その僅かな隙を捉え、晶は最大加速、×字に持った双剣で突撃する。

「…っ!」

押し付けられた双剣で、がりがりとシールドエネルギーが削られていく。このままいるのは不味い、と拓也は槍を持とうとする。

「ほっ」

「そんな…っ!?」

槍が量子状態から戻ると同時に、左手の剣を盾に持ち替えて一振り。槍を遠くに弾き飛ばした。

その勢いのまま、右手の剣を量子に変え、盾を装備する。そして、盾を手甲にスライドさせ、拓也の首元を掴み、足を絡めた。

「落ちちまえ!」

身体を地面に向け、再度加速。二人は地面へと落下する。必死に上に行こうとする拓也だが、勢いを殺すことが出来ない。

推力で勝ってはいるが、二機分の重量を相殺されながらも持ち上げること、重力に逆らって飛ぶことは不可能だった。

流星のように、拓也は地面に激突した。

身体を包むISスーツの感覚が無くなっていることに違和感を覚えた拓也は、目を開ける。

瞳が映すのは、アリーナの天井…ではなく、雲が僅かに浮いている、綺麗な碧空だった。

「え?何で?」

身体を起こし、周囲を見渡す。真珠のように白い砂浜、瑠璃のように蒼く透き通った海以外、何も無かった。

「漸く目覚めたか」

「ひっ!?」

確かに、誰もいなかった。いなかったのに。突然後ろから声を掛けられた。ビクッと拓也の身体が跳ね上がり、咄嗟に後ろを見る。

「あ…。お、驚かすつもりは無かったのじゃ…」

そこには、シルクのような青い髪を伸ばした少女がいた。端正な顔立ちと髪色、服装(純白のワンピース)が相まって、俗世離れした印象を受けた。

気まずいような表情をしているのが気になるが。現状が分からないので、触れようにも触れられない。

「…と、茶番はここまでじゃ。お主、酷いやられようだったの」

「…何で…君が知ってるの…?」

あの状況からして、地面に叩き落された時点で負けていただろう。だが、それを目の前の少女が何故知っているのか。

「さ…さて…な。…それよりも、早く手を出すのじゃ」

「やりたいことがあるのじゃ。ここにいられる時間は少ない」

「う、うん…」

「いい子じゃ…」

半ば押し切られる形で頷いた拓也は手を差し出す。それを握った少女は、目を閉じる。

淡い光が少女から溢れ出し、腕を伝って流れていく。光は拓也を包み、消えていった。

「…では、確かに託したぞ。お主ならばこの力、きっと使えよう」

「儂は何時でも見守っている。今までも。…そして、これからも」

最後の言葉に、拓也は何かが引っ掛かった。記憶の片隅にある何かが、出てこない。

碧空が歪み、ボロボロと崩れていく。海の水は消え失せて、砂浜は黒く濁っていく。

「さあ、急いで戻るのじゃ。長居するのは不味い」

「行け、主よ。待っている者がおるじゃろう」

少女は微笑み、背中を押す。また、何かが引っ掛かる。その笑顔が、手の感覚が。何かに。

「君は…いったい…」

そう問い掛けようとした瞬間、視界が黒に閉ざされた。

「…これからもずっと、儂は共に在るぞ。拓也…だから…」

黒に染まる世界の中、少女は一筋の泪を流した。

「…み…!巽…!おい、返事をしろよ!」

身体を揺さぶる感覚がし、不意に目が覚めた。眼前には晶の顔が近づいていた。

「………!良かったぁ…。巽は起きないし、ISは見た目が変わるし、どうしようかと…」

「え…?」

晶の言葉を聞き、自分のISを眺める。肩部の後ろ辺りに八木アンテナが浮いており、トンファーのような何かが腕にくっ付いていた。

「…『蒼龍』…?ああ…このISの名前か…」

『飛龍(フェイロン)』から『蒼龍』に。名称が変わっていることに、普通であれば困惑するのだろう。

だが、不思議とすんなりと受け入れられた。理由は分からないが、当たり前のことだと、心が認識しているようだった。

「具合とか悪くないか!?痛みは!?」

がくがくと身体を揺すりながら問う晶。大丈夫、と返答し、ISの装甲を見る。

『名は体を表す』とはよく言ったものだ。水底のような青色の装甲に、姿を変えていた。

そして、背部のカスタム・ウィングは龍のそれのように、雄大なものになっていた。

本人は全く気付いていない。僅か数回の模擬戦で、形態移行を起こしたことの異常性を。


火峠 晶の好感度が1に上がった。

巽 拓也のIS適正がS(同調率補正二倍)に上がった。

「………」

監視カメラの映像を眺める者が二人。一人は『修羅』の別名を持つ『マリア・パルマコン』。

もう一人は『傾国の美女』と称される三年生『アイーダ・ムハマド・ムスタファー』。

「…二次移行(セカンド・シフト)…。訓練機なのに起きちゃったのねぇ」

あらあら、と頬に手を当てながら感心するアイーダ。左腕に乗った双丘が揺れる。

「理論上は起き得ることよ。…ただ、それまでの速度が異常なのよ」

「『長い期間を経て搭乗者のデータを集積、それに合わせてISコアが外装、武装を発現、変化させる』」

「これが俗に言う『形態移行』…でしたよね」

「ええ。そのシステム上、情報集積にはかなりの時間が必要よ。戦闘スタイルとか諸々をコアが理解しないと、これは出来ないから」

今までに、それこそ、IS学園がアプローチするまでに、このISに何度も乗っていたならば、形態移行が起きたことの辻褄が合う。

だが、彼はまだこのISに乗って、数回模擬戦を行っただけだ。それ以前に、ISを操縦した記録は存在しない。

もし、操縦していたのなら。我々が確保する前に、余所者に分捕られている。

「…データが予め仕込まれていた?そんなわけないか。常日頃から、モニタリングしてるもの」

「あの子の才能なのでしょうか?可愛い顔してるのに、ミステリアスなのねぇ…」

「さあ?…まぁ、この映像はフィクションでも何でもない純然たる事実。それだけは確かね」

「…だから、私を呼んだんですよね」

マリアは頷き、コーラを一息に飲み干す。

「悪い意味で、巽君の価値は上がってしまったわ。もしかしたら、何処かの組織が接触してくるかもしれない」

「こっちでも対処はするけど、仕留め漏らした奴が出るかもしれないから、その時はよろしく」

「うふふ。生徒会のご利用、ありがとうございます」

「頼むわよ?信頼してるんだから」

モニターを消し、部屋を出る二人。マリアの表情は何時ものように余裕綽々だが、その眼付きだけは厳しかった。

いよいよ、クラス代表決定戦の日がやってきた。ISを纏った拓也は既に、ピットのカタパルトで待機している。

やれるだけのことはやった。後は、全力を出し切るのみ。

大きく息を吸い、吐き出す。不安も恐れも、この深呼吸で吐き出した。

今だけは、この戦いの間だけは、弱い自分とさよならをしたい。その弱さが、弱点になるから。

「もう一度、ルールをおさらいしましょう」

「勝敗条件は三つ。降参するか、気絶するか、シールドエネルギーを全て削られるか、です」

ジルヴィアが淡々と説明をする。励まされるよりも、今回に限ってはこちらの方が有難かった。

他人の厚意に甘えていては、前に進めない。少しずつでも、進んでいかなければ。

「時間よ。全力を出してきなさい」

「…はい」

カタパルトに電流が流れ、射出タイミングを譲渡される。

「行きます!」

蒼い龍が、闘技場に放たれた。

第一話の部分はこれで終わりです。時間掛かりすぎですね。↓1に、対戦相手をお願いします。
補足しておくと、戦闘中にも(敵味方問わず)キャラは成長していきます。厄介な相手は後にした方がいいかもしれない。

本日の更新はこれにて終了です。

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