サトシ「明日からゼンリョク出すよ!な?ピカチュウ?」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「………」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1568631701
カントー地方
ボロアパートの一室
スイレン「………サトシ、ちょっとそこ座って」チョイチョイ
サトシ「な、なんだよスイレ~ン?こわいかおしちゃって~」アハハ
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「………いいから」
サトシ「うっ…」ビクッ
サトシ「わ、わかったよ……」ストッ
ピカチュウ「ピカ」チョコン
サトシ「………で、なんだよ?改まっちゃって…」
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「………ねぇサトシ。もう何年たった?私とサトシが一緒に暮らしはじめてから…」
サトシ「………んーと……5年くらい…かな?」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「うん、そう。もう5年」
サトシ「な、なんだよスイレン!今の暮らしに何か不満でもあるの?そりゃーこんなボロボロのアパートだけど、俺は幸せ……」
スイレン「うん、私も同じ」
スイレン「確かにアパートは雨が降ったら水漏れしちゃうくらいボロっちいし、壁は薄すぎて隣に声がもれちゃう始末」
サトシ「うっ…」
スイレン「………でも…サトシと一緒に暮らせるならどこだっていい……サトシとの生活に不満はないし…私も幸せだよ」
サトシ「スイレン……!!」ウルウル
ピカチュウ「ピカー!」ウルウル
スイレン「………サトシが就職さえしてくれれば」ジトッ
サトシ「ア,アハハ……」
スイレン「………今私、何かおかしいこと言った……?」ギロッ
サトシ「………ア,イエ……」
ピカチュウ「ピカピ……」
スイレン「………ねぇサトシ。本当に考えてくれてる?私とサトシのこれからのこと」ジトー
サトシ「あ…あったりまえだろ!」
スイレン「………本当?でも……サトシ、そのわりにはポケモンバトルの特訓してるかパチンコしてるかばっかり」
サトシ「な、なぁスイレン?俺たちまだ20代だぜ?そんなに焦ることないよ!今の内にやりたいことやっておかなきゃ!な?ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピ、ピカー……」
スイレン「………サトシの今の内にやっておきたいことって……パチンコ?」ジトー
サトシ「い、いや……それは何ていうか……趣味っていうかー……ストレス発散っていうかー……」ハハハ
スイレン「………ねぇサトシ。私のパート先の女の子……今度結婚するんだって」
サトシ「そ、そうなんだ……めでたいな~」アハハ
スイレン「………その子、私より年下なの」ズイッ
サトシ「………だ、だから何だよ……」
スイレン「………その子に聞かれたの"スイレンさんって確か彼氏さんと同棲してるんですよね?結婚はまだしないんですか?"って」
サトシ「…うっ…………」
スイレン「………サトシ、私……何て答えたと思う?」ニコッ
サトシ「………き、気にすることないよスイレン…俺たちには俺たちのペースが……」
スイレン「………ハァ~…」
サトシ「うぅ…」
ピカチュウ「ピカピ…」
スイレン「………」スクッ
サトシ「お、おい!いきなりどうしたんだよスイレン?」
スイレン「……………」スタスタ
サトシ「ま、まさか…怒っちゃったとか?」ハハハ
スイレン「……………」スッ
ドンッ
サトシ「」ビクッ
スイレン「サトシ。これ……覚えてる?」
サトシ「これは……」
アローラリーグトロフィー「」ピカピカ
サトシ「アローラリーグのトロフィー!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「うん!」ニコッ
サトシ「はははっ!忘れるわけないだろ!あの時の熱いバトルのこと!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「にしてもピッカピカだなー!」
ピカチュウ「ピカピカ!」
スイレン「うん!ピッカピカ!輝いてる!」ニコッ
サトシ「ははは!これもスイレンが毎日キレイにしてくれてるお陰……」
スイレン「………あの時のサトシは」
サトシ「……………へ?」
ピカチュウ「ピカ………?」
サトシ「あ、あの………スイレン……?」
スイレン「………あの時……一緒にゼンリョクでアローラリーグを戦ったライバルや友達……」
サトシ「……………」
スイレン「マオちゃんは今、アローラで一番人気って話題の食堂"アイナ食堂"の美人料理長!」
スイレン「今度ウラウラやポニにも出すんだって!チェーン店」
サトシ「そ、そういえばそんなこと言ってたっけ…」ハハハ
スイレン「カキやハウは島キング。すっごく強いって噂が聞こえてくる。このカントーまで!」
サトシ「……………」
スイレン「………マーマネは宇宙飛行士、マツリカさんは天才画家」
スイレン「リーリエとグラジオなんて、今や世界的企業のあのエーテル財団のトップ!毎日テレビや雑誌で特集されてる!」
サトシ「み、みんなすっげーよなぁ…」アハハ
ピカチュウ「ピカピカ!」コクコク
スイレン「………今私、笑えるようなこと言った?」ジトッ
サトシ「い、言ってないよ……」ビクッ
ピカチュウ「ピカ…」ビクッ
スイレン「……………」
サトシ(やっべ~……スイレン怒ってんのかな?)ハラハラ
ピカチュウ「ピカー」ハラハラ
スイレン「………コホン、そんなサトシに朗報です!」
サトシ「……………へ?」
ピカチュウ「ピ?」
スイレン「……来年のセキエイであるポケモンリーグ……出てみない?サトシ!」
サトシ「ポケモンリーグ……」
スイレン「そう!ポケモンリーグ!サトシ……暇を持て余してパチンコかポケモンバトルの特訓ばっかりしてるんだし、出ないのはもったいない!」
サトシ「……………」
スイレン「しかも来年のポケモンリーグは特別!優勝者はカントーポケモンバトルチャンピオンの座につけるだけじゃなく……」
スイレン「その後に開かれる、各地方のチャンピオンとそのチャンピオンが選んだ人がペアを組んでバトルする、全地方チャンピオンタッグポケモンリーグの出場権がゲットできるの!」
サトシ「全地方チャンピオンタッグポケモンリーグ……?」
ピカチュウ「ピカ?」
スイレン「うん!カントー……アローラ…ジョウトにホウエン、シンオウ、イッシュ、カロス……それにガラル地方!各地方のチャンピオンとそのチャンピオンに選ばれた人たちが集まってタッグバトルする大会!!」メラメラメラ
スイレン「………昔のサトシなら目を輝かせて飛びつく案件!」ニコッ
スイレン「サトシなら優勝できる!絶対に!……だから、出ようサト…」
サトシ「あ、ああ……ど、どうしよかっかな?」ハハハ
スイレン「サトシ……」
ピカチュウ「ピカー……」
…………
……
…
タマムシシティ
サトシ「………あーあ…最近のスイレン……就職しろ就職しろってうるさいよなーピカチュウ?」トボトボ
ピカチュウ「ピカー」
サトシ「………付き合い始めた頃はサトシと一緒にいるだけで幸せ~とか言ってたのに…」ハァ
サトシ「………それに……当てつけみたいに結婚映画や雑誌ばっか見てるし……」
ピカチュウ「………」
サトシ「………俺たちまだ20代なんだぜ?スイレンは焦りすぎなんだよ」
サトシ「………そりゃあ…いずれはとは思ってるけど……結婚とか就職しちゃったら旅とかも行きにくくなっちゃうし……今の内にやりたいことやっとかなきゃ損だよ」
ピカチュウ「ピカピ……」
サトシ「………………」 トボトボ
サトシ(セキエイのポケモンリーグ……か……)トボトボ
~~♪
サトシ「………ん?この俺を呼ぶ軽快な音楽は……!」ピクッ
『タマムシパチンコ店』
サトシ「………へへへ、ストレス解消にはやっぱりこれが一番だぜ!」ニッ
サトシ「…………えーっと、軍資金は……一万か……よし!」グッ
サトシ「いこうぜピカチュウ!めんまが俺を呼んでる!!」ダッ
ピカチュウ「ピカピ……」
一時間後……
サトシ「…………だあぁぁぁあ!!くっそー!」
ピカチュウ「ピカピ!」
サトシ「………くっそー!めんまのやつ……俺のなけなしの一万にしぼりとる使いやがって!!」ウルウル
ピカチュウ「ピカー……」
サトシ「うぅ……どうしよう……お陰ですっからかんだよ……」ハハハ
サトシ「……こんなのバレたら……今日のスイレンの様子なら……絶対にオコリザルだよな……」
ピカチュウ「ピカピカ」コクコク
サトシ「………うぅ……め、飯抜きにされるかな……?い、いや……もし俺に愛想つかして別れるなんて言われたら……」ガクガク
ピカチュウ「ピカピ!」
サトシ「……………な、なんとかしてお金作らなきゃ!……そ、そうだピカチュウ!どっかに500円くらい落ちてないか?それでさっきの負け分を……」キョロキョロ
ピカチュウ「チャー……」ハァ
「サトシ!」
サトシ「……………へ?」クルッ
ピカチュウ「ピカ?」クルッ
アセロラ「へっへー♪久しぶりー!」フリフリ
ミミたん「キュキュー」
サトシ「アセロラ!?」
ピカチュウ「ピカー!?」
サトシ「久しぶりアセロラ!どうしたの?なんでカントーに……」
アセロラ「うーん……ちょっとお仕事の都合でねー?」
サトシ「ははっ、そっか!にしてもアセロラー……変わってないな?」
ピカチュウ「ピカ!」
アセロラ「……もう!そういう時はお世辞でもキレイになったねー?とか、大人っぽくなったねーって言うもんだよ?」プクー
ミミたん「キュー!」プンプン
サトシ「ご、ごめん……」
アセロラ「それよりー……サトシは何してたの?なんだか一生懸命何かを探してたみたいだけどー……」
サトシ「い、いや……俺は…」ビクッ
サトシ(パチンコで負けたから落ちてるお金探してもっかいパチンコで取り戻そうとしてた何て言えないよ……)
ピカチュウ「ピカピ……」
アセロラ「?」
サトシ(………! そ、そうだ!アセロラに一万円を借りれば!アセロラなら優しいから、きっと貸してくれ……)チラッ
アセロラ「サトシ?」
サトシ(………って、何考えてんだ俺!!そこまで落ちてどうすんだよ!!)ガンガン
アセロラ「ちょ、ちょっとサトシ!いきなり壁にずつきなんてしてどうしたの!?」
ピカチュウ「ピカピ!?」
サトシ「……………ハハハ……昔っから当たって砕けろのスタイルなんだ、俺」ダラダラ
アセロラ「よ、よくわかんないけどやめなよ……頭から血出てるよ…」フキフキ
サトシ「わ、悪いアセロラ……」
ピカチュウ「ピカー……」
アセロラ「ふふっ、その目が離せないところ……サトシは昔っから変わんないね?」クスッ
サトシ「ハハハ……」
アセロラ「………ねぇサトシ……今…ヒマ?」
サトシ「え?ま、まぁ……(年中)ヒマ……だけど……」
アセロラ「……だったらー………少しアセロラに付き合ってくれないかな?」ニコッ
ミミたん「キュー」
サトシ「……え?」
ピカチュウ「ピ?」
……………
カントーマラサダショップ
ワイワイ
アセロラ「ほらサトシ!座って座ってー♪」チョイチョイ
ミミたん「キュー!」
サトシ「……あ、あのさアセロラ……俺、今手持ちのお金が……」ハハハ
ピカチュウ「ピカピ……」
アセロラ「ふふっ、マオとリーリエから聞いてるよ?サトシ今……スイレンのヒモやってるんだってねー?」
サトシ「ヒモ!?」
アセロラ「大丈夫大丈夫ー!今日はアセロラの奢りだからね?好きなの頼んでいーよー?」ニコニコ
サトシ「ヒモ……」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
………
サトシ「うっめー!マラサダ最高ー!」モグモグ
ピカチュウ「ピカー!」モグモグ
アセロラ「ふふっ、サトシは本当に美味しそうに食べるね?」ニコニコ
ミミたん「キュー!」
サトシ「へへへ!サンキューアセロラ!あっ、今日の分のお金はちゃんとかえすから!」モグモグ
アセロラ「もぅー!奢りだって言ってるんだから別にいいのにー」
サトシ「でもさー……女の子にお金借りたままじゃ……」
アセロラ「………だったらー……別のものでお返ししてもらっちゃおっかな?」
サトシ「別のもの?」
ピカチュウ「ピカ?」
アセロラ「………うふふ、なんてね?」クスッ
ミミたん「キュー」
サトシ「そういえばさ、アセロラ!何か俺に用事でもあったの?あっ、それともスイレンに用事?スイレンなら今日は友達とー……」
アセロラ「……………ちょっとサトシに見てもらいたいものがあったの」ゴソゴソ
サトシ「俺に見てもらいたいもの?」
ピカチュウ「ピカ?」
アセロラ「うん、そうそう!それは………こ~れ~」スッ
サトシ「? スマホ?」モグモグ
アセロラ「うーん……見てもらいたいのはこの中に写ってる写真なの」
サトシ「写真?」モグモグ
アセロラ「………アセロラもさっきたまたま撮れちゃったんだけどー……」スッスッ
アセロラ「…………はい、これ」スッ
サトシ「! これって……」モグモグ
ピカチュウ「ピカ?」
サトシ「………スイレンの写真?」
ピカチュウ「ピカ?」
サトシ(あっ、この喫茶店……この間俺がパチンコで勝ったからスイレンに奢ってあげたとこだ……)
サトシ(確か……スイレンすっげー喜んでたよなー)ウンウン
サトシ「そっかスイレン……今友達と喫茶店にいるんだ……相手は誰だろ?カスミかな?それともパート先の人?」
アセロラ「……………」
サトシ「つーか、アセロラもスイレンの写真こっそり撮るくらいならまぜてもらえば良かったじゃん!久しぶりに会ったんだしさ」
アセロラ「……………」
サトシ「俺と一緒にいるよりは……」
アセロラ「……うん、アセロラもスイレンに話しかけようかと思ったんだけどね?」スッスッ
サトシ「………え……?」
アセロラ「………この状況じゃ………ちょっとマズイかなーって……」
サトシ「………な、なんでグラジオが一緒に写ってんだ……?」タラッ
ピカチュウ「ピカ……」
サトシ「………な、なんでグラジオがカントーに!?い、いや…そんなことよりも…なんでスイレンと二人で一緒に喫茶店にいんだよ!!」
サトシ「スイレン……今日グラジオに会うなんて一言も……」
アセロラ「お、落ち着いてよサトシ!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「………ご、ごめん……」
サトシ(そ、そうだ落ち着け俺!す、スイレンが浮気なんてするハズないよ!……それに、グラジオだって人のガールフレンドを盗るようなやつじゃ……)ガタガタ
サトシ(で、でも……朝の件もあるし……)ガタガタガタガタ
ピカチュウ「ピカピ……」
アセロラ「……………アセロラもたまたま見掛けただけだから二人がどういうつもりで会ってたのかはわからないの……でも……」
サトシ「………で、でもなんだよ!!」バンッ
ピカチュウ「ピカピ!」
サトシ「………わ、悪い……」
アセロラ「……………」
アセロラ「………ねぇサトシ……アセロラもスイレンも……もうあの時みたいな子供じゃないの……」
アセロラ「もちろん……グラジオも…サトシも……」
サトシ「………何が言いたいんだよアセロラ…」
アセロラ「………サトシ、アセロラだってスイレンとはお友達だからこんなことは言いたくないの……でも……」
アセロラ「サトシもアセロラにとっては大切なお友達だから……」
サトシ「………」
アセロラ「………絶対とは言えないよ?でも……楽しくお話をしてる二人を見てたら……」
サトシ「………」
アセロラ「………これってもしかして……うわ…」
サトシ「………うぅ…もうやめてくれアセロラ……」グスッ
アセロラ「サトシ……」
ピカチュウ「ピカピ……」
ミミたん「キュー……」
サトシ「………こうしちゃいられない!!」ガタッ
アセロラ「! ど、どうしたのサトシ!?」
サトシ「どうしたって……スイレンのとこに行くんだよ!スイレンが浮気なんてするハズない!直接あって確かめるんだ!」
ピカチュウ「ピカ!」
アセロラ「………これはマオとリーリエから聞いた話なんだけど……」
サトシ「………え?」
アセロラ「スイレン……悩んでたみたいなの……このままじゃ先が見えない……このままでいいのかわからない……」
アセロラ「サトシが私を今でも好きでいてくれてるのか不安だって……」
サトシ「………」
アセロラ「………サトシ。これはサトシやスイレンのお友達としてじゃなくて、いち大人としてのアセロラの意見なんだけどね?」
アセロラ「………サトシとスイレンは……」
サトシ「今行くぞスイレン!!」ダッ
ピカチュウ「ピカ!!」ダッ
ダダダダダ
アセロラ「………って、ちょっと!!サトシ!?」
ミミたん「キュー……」
喫茶店
グラジオ「…呼び出して悪かったな」
スイレン「………うぅん。私も丁度相談したいことがあったの…グラジオに」
グラジオ「………サトシのことか?」
スイレン「………うん…」
グラジオ「………サトシのことはリーリエから聞いてる。俺もそのことで話たいと思ってたんだ」
グラジオ「その……なんと言うか……話を聞いただけじゃ信じられないんだが……」コホン
スイレン「………サトシは今ニートで私に養ってもらってる」
スイレン「………リーリエたちから聞いてる話はそんなとこ?」
グラジオ「………ああ……その…すまない…」
スイレン「………いいよ。事実だから」
スイレン「きっと今だってサトシ………めんまとかくれんぼでもしてる。私があげたお小遣いで」プクー
グラジオ(めんま……?)
スイレン「………サトシは私のヒモで…私はきっとバカ女…無職のボーイフレンドにお金を出し続ける…」
グラジオ「………」
スイレン「………そう見えるかもしれない。周りの人たちから見たら」
グラジオ「!」
スイレン「サトシは私をどう思ってるかわからない…でも…」
スイレン「どんなになっても……私は大好き!サトシのこと!」
スイレン「それは変わらない!今も昔も」
グラジオ「………ああ」フッ
グラジオ「………惚気話は独り身の俺には辛いものがあるな。そろそろ話してくれないか?サトシがなぜそうなってしまったのか」フッ
スイレン「うぅ…!べ、別に惚気なんかじゃ…////」カァー
スイレン「………あれは6年前…私とサトシ……一緒に旅してたの!世界中を!」
グラジオ「………旅か……その話は……よくリーリエやカキに伝え聞いてはいたな」
スイレン「………今でも思い出す…サトシと渡り歩いた世界中を旅した日々……」
スイレン「私は世界中の海を見て……サトシは世界中のポケモントレーナーたちとポケモンバトルして!楽しかったな~」
グラジオ「ずいぶんいい旅だったんだな?」
スイレン「うん!きっと……これから先も忘れることはない…素敵な旅…」
グラジオ「………だが…話を聞く限りじゃサトシが今のサトシになった理由がわからないな」
スイレン「………あの頃のサトシはノリにノッてた!ポケモンバトルも連勝連勝!」
スイレン「………いつか世界中のポケモンリーグのトロフィーをスイレンにプレゼントするよ!……なんて言ってたっけ…」
グラジオ「………あいつらしいな」フッ
スイレン「グラジオ…シロナさんって知ってる?」
グラジオ「シンオウのチャンピオンのか?だったら何度か会ったことがある」
スイレン「うん…サトシ…シロナも知り合いで……挑んだの!ゼンリョクのポケモンバトル」
グラジオ「!」
>>17
訂正
スイレン「うん…サトシ…シロナも知り合いで……挑んだの!ゼンリョクのポケモンバトル」
↓
スイレン「うん…サトシ…シロナさんも知り合いで……挑んだの!ゼンリョクのポケモンバトル」
スイレン「結果は惨敗。サトシはシロナさんに手も足も出なかった」
スイレン「サトシ……トラウマになっちゃったみたいなの。そのバトル」
グラジオ「トラウマ?らしくないな……サトシなら次こそは!……と更に燃え上がるものだと思っていたが……」
スイレン「うん、私もそう思ってた………でも……」
グラジオ「?」
スイレン「………と、とにかく…それ以降…サトシは話の通り!仕事もしない!リーグにも出ない!」
スイレン「でも……ポケモンバトルの特訓はかかさない!きっと……まだ未練があるんだと思うの…だから……」
スイレン「………火をつけて欲しいの!サトシのトレーナー魂に!」
グラジオ「!」
スイレン「………私じゃ無理……でも……出来る!グラジオなら!」
スイレン「子供の頃……アローラリーグの決勝をサトシと戦ったグラジオなら!」
グラジオ「……………」
スイレン「も、もちろん無理にとは言わない!リーリエから聞いてる……今カントーにいるのは仕事だからだって…」
スイレン「それに……サトシがあのままでも私は……」
グラジオ「……………」
グラジオ「………こっちに来る時…お前たちのことをリーリエに頼まれてた」
スイレン「………え?」
グラジオ「………まぁ、余計なやつもついてきたがな」ボソッ
スイレン「余計なやつ……??」
グラジオ「……サトシは俺のライバルだ!俺もそんな腑抜けたやつに負けたつもりはない」
スイレン「グラジオ……じゃあ……」
グラジオ「………ああ!俺に任せてお………」
スイレーン
スイレン「………え?」 ピクッ
グラジオ「………ん?この声は……」ピクッ
サトシ「スイレン!!」ガチャッ
ピカチュウ「ピカ!」
スイレン「サトシ!?何でここに!?」
サトシ「スイレン……」チラッ
グラジオ「!」
グラジオ「………アローラサトシ。久しぶりだな?リーリエやスイレンから聞いてるぞ。お前……」
サトシ「………っ! グラジオォォォ…」ワナワナ
グラジオ「え?」ビクッ
スイレン「さ、サトシ……どうしたの?何でここに!?」
サトシ「…………」ツカツカ
スイレン「…さ、サトシ……?」
サトシ「………スイレン……」
サトシ「………うぅ……嫌だ……捨てないでくれよぉ~…!!」グスッ
スイレン「………へ?す、捨てる……?」
サトシ「俺……心入れかえるから…!ギャンブルもやめるし、仕事もするよ……!!だ、だから……」ウルウル
スイレン「………ど、どうしたのサトシ!?」
グラジオ「……………」
サトシ「別れたくないよぉ~!!」グスグス
スイレン「わ、別れるって……なんの話……」
グラジオ(サトシ……どうやら話以上のようだな……)タラッ
サトシ「俺…俺……!!スイレンと一緒じゃなきゃ生きてる意味なんてないんだよ!!」グスッ
スイレン「うえぇぇ!?////」
ピカチュウ「ピカピ……」
ウワーン
グラジオ「……………」
グラジオ(しばらく見ない内に……何て様だサトシ!!)
グラジオ(俺は……俺は……!そんな情けない姿のお前を見たくなんてなかった!!)クッ
スイレン「お、落ち着いてサトシ!何かあったの?」
サトシ「うぅ……ごめんスイレン……俺が悪かったよ…」ゴシゴシ
スイレン「え?」
サトシ「だ、だから……」
グラジオ「おいサトシ!!」
サトシ「!」ピクッ
グラジオ「………なんだその情けない姿は!!見損なった……」
サトシ「………見損なったぜグラジオ…」ユラッ
グラジオ「………え?」
サトシ「………グラジオのことは……さいっこーに熱いライバルだと思ってたのに……」
グラジオ「………それはこっちのセリフだサトシ!俺は……そんな情けない姿のお前を……」
サトシ「………俺の……大切な人に手を出すなんて許さねぇ!!」ギロッ
グラジオ「え?」
スイレン「大切な人………サトシ……」キュン
スイレン(サトシ……きっとなんか誤解してる……でも……)
スイレン(嬉しい////)ポッ
ピカチュウ「チャア~………」
グラジオ「お、おい待てサトシ!!お前は何か誤解している!!」
サトシ「うるせぇぇぇぇ!!!!」
グラジオ「」ビクッ
サトシ「外に出ろグラジオ!!ポケモンバトルでギッタンギタンにしてやるよ!!!」
ピカチュウ「ピッカー!!」
荒野
ヒュオオオ……
サトシ「……………」
ピカチュウ「ピッカ」
グラジオ「………フンッ、よくわからないがやる気になったようだなサトシ」
サトシ「あ?」
グラジオ「スイレンやリーリエからお前の話を聞いた時には……」
サトシ「軽々しくスイレンの名前出してんじゃねぇよ」
グラジオ「………」
スイレン「………あの、サトシ…何か誤解……」
グラジオ「………いや、いい…」スッ
スイレン「グラジオ……」
サトシ「おいグラジオ!!スイレンとクチきくな!!埋めるぞ!!」
スイレン「サトシ……」
ピカチュウ「ピカピ……」ハァ
グラジオ「………意外だな…お前がポケモン以外に夢中になるなんて」フッ
サトシ「は?」
グラジオ「サトシ……俺はお前がブラブラしている5年の間に…ポケモンバトルの特訓は欠かさなかった……いつかお前に勝つため……それを目標にゼンリョクでな」
グラジオ「あの頃の俺と同じだと思ったら痛い目をみるぞ?」スッ
ボンッ
シルヴァディ「ヴァディ!」
サトシ「………ピカチュウ」
ピカチュウ「ピッカ!」ヒョコッ
グラジオ「………いくぞシルヴァディ!!腑抜けたサトシに火を入れてやれ!!」
シルヴァディ「ヴァディ!!」ダッ
ドカッ
バキッ
グシャッ
シルヴァディ「」プスプス
グラジオ「シルヴァディーー!!」
サトシ「やったー!勝ったぜピカチュウ!」
ピカチュウ「ピッカー!」
グラジオ(ば、馬鹿な……!!手も足も出なかっただと………?)ガクガク
スイレン「どんまいどんまいグラジオ」スッ
グラジオ「!」
スイレン「サトシ……さっきも言った通り、ヒマさえあればバトルの特訓!サトシのヒマな時間は無限!」
スイレン「お陰でサトシ…大会には出ないけどメチャツヨ!」
グラジオ「………な、なんだと!?」
サトシ「なーに言ってんだよスイレン!」
スイレン「! サトシ……」
サトシ「あ、愛のパワーってやつだよ////」テレッ
ピカチュウ「カァーッ////」
スイレン「うぅ……サトシのばか!////」プイッ
サトシ「ば、バカって……そりゃないだろスイレ~ン!」
グラジオ「………………」
サトシ「ねぇスイレン!今の俺とグラジオ、どっちがカッコよかった?」ワクワク
スイレン「う~ん…………グラジオ!」
サトシ「えぇ!?」ガーン
スイレン「うっそで~す♪」テヘッ
サトシ「スイレーン!そういう嘘やめろよ~」
スイレン「えへへ♪」
ピカチュウ「ピカー!」
キャッキャ
グラジオ「………………」
グラジオ(お、俺の5年間っていったい………)ズーン
スイレン「あっ、そういえばサトシ……さっき何で泣いてたの?」
サトシ「そ、それはその~………スイレンがグラジオと浮気したと勘違いして……」
スイレン「浮気?ハァ……そんなのするわけない」
サトシ「スイレン……」
スイレン「………てゆーか、そんなのするくらいならとっくに見捨ててる!サトシのことなんか!」ビシッ
サトシ「………うっ…」
スイレン「………さっき……嬉しかった…」
サトシ「え?」
スイレン「………私も同じ!サトシと一緒じゃなきゃ生きてけない!」ニコッ
サトシ「スイレン……」ウルウル
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「………あー、グラジオ…」スッ
グラジオ「?」
サトシ「な、なんか誤解だったみたい!ごめんな?」ハハハ
ピカチュウ「ピカー」ペコッ
グラジオ「………………」
グラジオ「………うぅ……!」グスッ
サトシ「………へ!?ぐ、グラジオ!?」ビクッ
グラジオ(……くそっ!なんだこの気持ち……!手も足も出なかった上に情けをかけられて……)ポロポロ
グラジオ(涙が……止まらない!)ポロポロ
グラジオ「うぅ……!くそっ!」グスッ
サトシ「ど、どうしたんだよグラジオ!?謝ったじゃん!」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン「サトシ、そういえば何でわかったの?私がグラジオといたこと」
サトシ「あ~……それは……」
「サトシー!」
サトシ、スイレン「!」
アセロラ「こんなところにいたんだねー?もぅー!探したよ~!」タッタッタ
ミミたん「キュー」
サトシ「アセロラ!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「そうそうスイレン!アセロラが教えてくれて……」
スイレン「大丈夫サトシ」スッ
サトシ「へ?」
スイレン「………ピンときた!女の勘!」
サトシ「え?」
ピカチュウ「ピカ?」
アセロラ「もうー!急に飛び出してくから心配して……」
スイレン「………アローラ!アセロラ!久しぶり」ニコッ
アセロラ「! す、スイレン……」
アセロラ「………よ、良かった~……サトシ、スイレンと仲直りできたんだね?」ニコッ
サトシ「ああ!お陰様でな?」
ピカチュウ「ピカ!」
アセロラ「そ、そっかー……アセロラ、心配したんだよ?」ハハハ
スイレン「本当にありがとうアセロラ!」
アセロラ「え?」
スイレン「アセロラのお陰でサトシとはラブラブ!アセロラは縁結びのラブカス!」ニコッ
サトシ「ラブラブってスイレン////」テレッ
アセロラ「そ、そっか~……と、ところでスイレン」
スイレン「なに?」
アセロラ「………久しぶりに会ったんだし……アセロラとバトルでもしない?」ニコッ
スイレン「………のぞむところ」スッ
スイレン「アシレーヌ!!」
アシレーヌ「シレーヌ!!」
アセロラ「ラプー!お願い!!」
ラプー「ゲーンガ!!」
アセロラ「………スイレン、手加減はしないからね?」ニコニコ
スイレン「………こっちも全身全霊ゼンリョク!!」
アセロラ「………ラプー!!」
スイレン「………アシレーヌ!!」
ラプー「ゲーンガ!!」ダッ
アシレーヌ「シレーヌ!!」ダッ
ドカッ
バキッ
グシャッ
ラプー「」プスプスプス
アセロラ「えぇ……?えぇぇぇ……?」
スイレン「やったね!アシレーヌ!」グッ
アシレーヌ「シレーヌ♪」グッ
アセロラ「………な、なんで……?む、昔はこんなに……」
サトシ「どんまいアセロラ!」
アセロラ「サトシ……」
サトシ「スイレンにはいっつも俺のバトルに付き合ってもらってるからさ?かなり強いぜ?」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「違うサトシ!その……」コホン
サトシ「え?」
スイレン「………あ、愛のパワー……////」ボソッ
アシレーヌ「シレーヌ♪」
サトシ「スイレン……」ウルウル
スイレン「////」カァーッ
ワイワイ
アセロラ「……………」
アセロラ「………うぅ……!…なんで?なんでよ……」グスッ
ミミたん「キュー……」
サトシ「あわわ……!お、おいスイレン!アセロラ泣かすなよ」
スイレン「………サトシはどっちの味方?私とアセロラ」ジトッ
サトシ「……あ…いや……そういうのじゃなくて……」ハハハ
ピカチュウ「ピカピ……」
サトシ「……あ、あのさ…スイレン…」コホン
スイレン「?」
サトシ「その……今回…勘違いとはいえ、俺……スイレンが他の人に浮気しちゃったらって考えたらすっげー怖くなったんだ」
スイレン「サトシ……」
サトシ「……バカだよな?…スイレンが俺の側にいるのが当たり前なんて思っちゃって甘えて……本当なんていうか……」
スイレン「………うん、サトシは本当にバカ!子供の頃から」クスッ
サトシ「……俺……さっきも行った通り就職するよ。ギャンブルもやめる!」
スイレン「………え?」
サトシ「……その……情けないけど今は指輪は買えない!でも、いつかはすっげー良いのを渡すよ!……だから……」
サトシ「俺と結婚してくれ!スイレン!」
スイレン「サトシ……」
スイレン「………なんだかカッコ悪い。そのプロポーズ」クスッ
サトシ「えぇ!?」
スイレン「でも……すっごくサトシらしい!」ニコッ
サトシ「す、スイレ……」
スイレン「はい」
サトシ「……え?」
スイレン「私でよければ……喜んで!」ニコッ
サトシ「スイレ……」ウルウル
スイレン「あ~……もう!サトシはすぐ泣く」グスッ
サトシ「だ、だって~」グスッ
ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ
アシレーヌ「シレーヌ♪」ニコニコ
ワイワイ
グラジオ「………………」
アセロラ「……………」
アセロラ「………え?な、なに?何がどうなってるの??」
グラジオ「………いや、俺に聞かれても……」
ミミたん「キュー」
こうしてサトシとスイレンは結婚した
そして……
1年後……
アローラ地方
アローラリーグ会場
係員「あ、あの……グラジオ選手!そろそろ試合のお時間です!」
グラジオ「………」スクッ
グラジオ「……いくぞシルヴァディ」
シルヴァディ「ヴァディ!」
司会『さぁーー!!いよいよ始まりましたアローラリーグ決勝戦!!』
司会『……この戦いを制し、アローラの覇者となるのは誰か……そして……』
司会『アローラ代表として…来るべき…全地方チャンピオンタッグポケモンリーグへの挑戦権を手に入れるのはどちらの選手か!!』
ワーワー
マオ「いよいよだね~?」
マーマネ「うん!」
司会『それでは選手入場です!!まずは……』
司会『一回戦、ホシ選手!二回戦、マーマネ選手!準決勝戦イリマ選手との激しいバトルを勝ち抜いてきた……』
司会『グラジオ選手とシルヴァディーー!!』
グラジオ「……………」
シルヴァディ「ヴァディ!」
ワーワー
ホシ「キャーー!!グラジオさーん!!頑張ってー!!」
マオ「ホシちゃん…落ち着いてよ」ハハハ
マーマネ「いいなぁ…決勝戦…僕もあの舞台に立ちたかったな~」
トゲデマル「マキュキュ!」
マオ「ふふっ、また来年頑張ろうよマーマネ!」
マオ「今日は……二人をゼンリョクで応援!だよ?」グッ
アマージョ「ジョッ!」
マーマネ「……うん!だね!」
トゲデマル「マキュー!」
ワーワー
グラジオ「……………」
グラジオ(思えば……長いようで短い1年だった……)
グラジオ(1年前のあの日……俺はサトシとのバトルで手も足も出せずに負けた……あの日の涙は…この1年忘れたことはない)
シルヴァディ「ヴァディ!」
グラジオ(あれから1年……俺はまたライバルとしてお前の隣に並び立つ為に……いや……お前を越える為に血の滲むような特訓をしてきた……)
グラジオ(生活の全てをポケモンバトルに注ぎこんできた……リーリエには"明日から会社に来なくていいですよお兄さま"と言われる程にな……)
グラジオ(……あの時のバトルを何度も頭の中で繰り返しもした……そう……すべてはお前に勝つためだサトシ!!)キッ
グラジオ(今の俺は……あの日のサトシに……バトルの技術もポケモンとの絆も負けてはいないハズだ……!!だが……)
グラジオ(まだ何か……足りない気がする……)
司会『さぁー!続いて……決勝戦を戦うもう1人の覇者は………』
グラジオ「!」
グラジオ「………やはり来たか」ニッ
シルヴァディ「ヴァディ!」
司会『一回戦、マオ選手!二回戦、マツリカ選手!そして……準決勝戦グズマ選手とのバトルを破竹の勢いで勝ち抜いてきたー………』
司会『アセロラ選手とゲンガーのラプーだーっ!!』
アセロラ「えへへ!決勝戦、ゼンリョクで楽しもうね!ラプー!」
ラプー「ゲンガー!」
ワーワー
司会『島キング・島クイーンのみなさん、このバトルをどう見ますか?』
カキ『そうですね……昔グラジオ選手とはアローラリーグでバトルしたことがあるんですが……かなりの実力者です』
カキ『ここまでのバトルを見る限り……その技術やZ技……ポケモンとの絆も昔よりかなり洗練されている……』ムゥ
司会『おぉ……!グラジオ選手……島キングのカキさんをもってしてここまで言わせる選手とは……』
ホシ「グラジオさーん!カッコいいー!」キャー
カキ『前言撤回です。アセロラ選手に頑張ってもらいたいですね』キリッ
司会『カキさん。私情を挟まないでください』
マーレイン『アセロラ選手は去年のウラウラ島、島クイーンの推薦を断っての参加ですからね~……この大会にかける意気込みは凄いと思います』
司会『島クイーンの座を断ってまで……』
ハウ『え?そうなの!?いいな~俺も出たかったな~!』
ハウ『……来年は1年だけ島キングを休養…』
司会『やめてください』
ハプウ『と、とにかく……決勝まで勝ち上がった二人には……アローラの覇者に相応しいバトルを期待しておるのじゃ!』
ワーワー
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