【艦これ】漣「足りないもの、そのご」その2 【安価】 (373)

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【艦これ】漣「足りないもの、そのご」【安価】
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ーー


H幹部「聞いたわよ、提督の所の話」


幹部「あれは私も悪い。顔が変わっていたとはいえ気付くべきだった…」


H幹部「死んだものはどうしようも無いんだし、そんなの気にしてる場合じゃないでしょ」


幹部「うむ…」


H幹部「残された子どもはどうなるのよ」


幹部「龍驤君が育てる。自分と司令官の養子として正式に迎え入れるそうだ」


H幹部「施設送りにならないだけマシね」


幹部「龍驤君達には感謝だよ」

H幹部「それより横須賀は大丈夫なの?自殺した艦娘が支えてたんでしょ?」


幹部「それを…これから確認しに行くんだ」


H幹部「私も連れて行きなさいよ」


幹部「いや、それは…」


H幹部「なぁに?この私の誘いを無視する気ぃ?」


幹部「…分かった、一緒に来てくれ」


H幹部「最初からそう言ってれば良いのよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー横須賀鎮守府


幹部「酷い状況だ…」


H幹部「たった一人でどれだけの艦娘を支えてたのか、良く分かるわ…」


幹部「以前から危険だった龍田君や叢雲君だけでなく天龍君や弥生君まで…」


H幹部「あと榛名も無理ね。彼女もリタイヤ組じゃないかしら」


幹部「入院させればそれで済む。だが今まで頑張ってきたものを壊すのは忍びない」


H幹部「理想ばっかり言ってられる立場じゃないでしょう」


幹部「む……」

H幹部「アナタが霞の代わりに連れてこようとしてる艦娘はどうなのよ」


幹部「彼女には提督君の所に向かってもらっている」


H幹部「質問に答えないってことはそういうことね」


幹部「無茶を言わないでくれ、霞君が異常だったんだ。あの調合の技術は艦娘で一番所か人間でも勝てるか分からない」


H幹部「そこまでなわけないでしょ」


幹部「君は霞君のことを知らないからそう言える。彼女は提督君の所の艦娘の体重、体調、精神状態を見極めて調合していた」


幹部「しかも誤差は0.01gまで。こうなると誰も敵わない」


H幹部「…惜しい艦娘を亡くしたわね」


下1~3高コンマ 幹部が連れてきた艦娘やその台詞など

ーー執務室


漣「幹部さんからの紹介ですか」


瑞鳳「霞ちゃんの代わりになれるかは分かりませんが、精一杯頑張ります!」


潜水新棲姫「そのゴーグルはふざけているんじゃないんだな?」


瑞鳳「私はこれがないとお昼は歩けないんです。光が眩し過ぎて…」


潜水新棲姫「本当なのか?」


漣「ん~心配するのは分かりますが、彼女の事情は知ってます」


漣「あれはコスプレとかそんなんじゃないんで安心して下さい」


潜水新棲姫「そうか、なら良い」

漣「でも一つ分からないのはどうして霞の代わりなのかってとこですね」


漣「瑞鳳さん、貴女は夜戦空母として有名でしたよね」


潜水新棲姫「そうか、昼間眩しいというのなら夜は丁度いいくらいか」


漣「貴女は夜戦の切り札とも言われていたはずです。なのにどうして?」


漣「幹部さんに言われたから、そんな簡単な理由ではないですよね」


漣「そこをちゃんと教えて下さい。そうでなければ貴女の着任は認めません」


瑞鳳「安価」


下1~3高コンマ 瑞鳳の台詞や行動など

瑞鳳「私が切り札だったのはサラトガさん達が夜戦改修される前までの話です」


瑞鳳「私の主な任務は艦娘の救助や隠密作戦です。もう切り札だなんかじゃありません」


漣「だからって…」


瑞鳳「もちろんそれだけじゃありません。私はこの鎮守府だからこそ、幹部さんの提案を受け入れたんです」


潜水新棲姫「ここが横須賀鎮守府だからか」


瑞鳳「違います、龍驤さんが居るからです!」

瑞鳳「深海棲艦の成虫と戦うあの姿を見て感動したんです。私より重いハンディキャップを持ってるのにあんなに活躍できるなんて!」


瑞鳳「私なら戦闘要員としても使えます!だからここに来たんです!」


潜水新棲姫「動機はハッキリとしているようだな。どうする?」


漣「分かりました、ご主人様と龍驤さんに会ってもらいましょう」


瑞鳳「はい!」


漣「ただし、くれぐれも注意して下さい。貴女も何が起こったかは知っているはずですからね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


龍驤「おーよしよし、ええ子やね~」


かすみ「だぁ~」


提督「君が新しくここに来てくれるという艦娘か」


瑞鳳「はい、それでこのゴーグルは…」


提督「いや…幹部さんから事情は聞いている…」


瑞鳳「なら良かった…です」


提督「……」


瑞鳳(さっきまで泣いてたのかな。目が赤くて涙の痕がある)

提督「…君は薬剤師の免許を持っているんだね」


瑞鳳「はい!でもこの前の試験に受かったばかりの新米なんですけどね」


提督「……」


瑞鳳「私で霞ちゃんの代わりになれ…」


提督「すまない、その名前は出さないでくれ」


瑞鳳「あ…ごめんなさい……」


提督「……」


瑞鳳(凄く疲弊してる…)

龍驤「もう寝てしもうたわ。赤ちゃんって気まぐれやなぁ」


瑞鳳「あ…龍驤さん!」


龍驤「静かに、今寝たところやから」


瑞鳳「あ…はい」


龍驤「うん、それで何?」


瑞鳳「私、龍驤さんが居るからここに来たんです。一度お話しもしてみたいと思ってました」


瑞鳳「これから精一杯頑張りますから見てて下さいね!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

瑞鳳「あの…これ、食べてくれませんか?」スッ


龍驤「卵焼きか?」


瑞鳳「お近づきの印にと思って焼いてきたんです」


龍驤「わざわざ焼いてもらったんやし頂こうかな」


瑞鳳「あ!せっかくなんであーんさせて下さい!」


龍驤「ええけど…」


瑞鳳「はい、あーん」


龍驤「あー……」


瑞鳳「どうですか?」


龍驤「うん…これは美味しいね」モグモグ


瑞鳳「良かったぁ!」

瑞鳳「提督も一口どうですか?」


提督「……」


龍驤「司令官、聞いてる?」


提督「あ…あぁ……」


龍驤「……なぁ瑞鳳、ちょっと」コソッ


瑞鳳「…分かりました、そう言えばいいんですね」


提督「……」


瑞鳳「提督、私の焼いた卵焼き…食べりゅ?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動など

提督「…頂こうか。それと瑞鳳、責任重大だろうが必要以上に気負わないでくれ」


瑞鳳「は、はい…」


提督「こちらもサポートはする。決して見捨てたりなんかはしない」


龍驤「……あかんか」


瑞鳳「あの、龍驤さん…?」


龍驤「瑞鳳、あとでちょっちええかな?」


瑞鳳「もちろん大丈夫ですけど…」


提督「美味しい…なぁ……」

ーー


瑞鳳「えぇぇえええ~!?」


龍驤「司令官にとって霞は母親みたいなもんやったって分かってくれた?」


瑞鳳「だ、だからって…オッパイを吸わせる…!?」


龍驤「あれが司令官にとっていいストレスの発散方法やった。事実として司令官の精神や体調が良くなってたんよ」


瑞鳳「じゃ、じゃあ私…も……?」


龍驤「そんなわけないやん…とは言われへんかもしれん」


龍驤「あんたは霞と体型が似てるっちゃ似てる。代わりになろうと思えばなれる」


龍驤「まぁ霞に甘えてたのは体型だけと違うけどな。霞はこの鎮守府にとっても母親みたいな存在やった」


龍驤「司令官は大事な艦娘と母親を失った状態やねん」

龍驤「だからもし司令官に求められたら…拒否せんとウチに知らせて。いつもの司令官やとそんなことはないけど、今の精神状態やったら分からんねん」


瑞鳳「……」


龍驤「あんたを慰め者にしようなんてこれっぽっちも思ってないよ。でもそういう事情もあるって知っといて」


龍驤「司令官の悲しみは深い。深海よりも深いんや」


龍驤「薬の件でも期待してるで。これから忙しいやろうけど頑張ってな」


瑞鳳「…はい」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー元霞の部屋


瑞鳳「龍驤さんに霞ちゃんが使ってた部屋を教えてもらったけど…」


瑞鳳「……凄い…この資料の数…これをたった一人で…」


瑞鳳「試験のときに勉強した本より詳しく書いてあって…分かりやすく書いてある」


瑞鳳「これをまとめて本にするだけでもお金になる…そんな事をずっとやってたんだ……」


瑞鳳「とても私じゃ真似できない…」


瑞鳳「話で聞いてるよりもずっと凄い……」

瑞鳳「何かあった時の為に薬草の苗や種まで保管してある…」


瑞鳳「どこまでここの皆んなを思って…」


ゴソゴソ


瑞鳳「あれ…なんだろこれ……金庫?」


瑞鳳「鍵は……空いてる…」カチャッ


瑞鳳「見ちゃダメなのかもしれないけど…何かの資料かもしれないから見るしかない」


瑞鳳「ごめんね霞ちゃん…」キィッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

瑞鳳「これは龍田さん…これは叢雲さん……?あ…!そういうことか!」


瑞鳳「これは一般の薬の配合量と体調変化による薬の増減の指標だ!薬草がダメになったときにこれで応急処置ができるようになってる!」


瑞鳳「うわ、でも書いてあることが凄く細かい…0.1g単位!?」


瑞鳳「違う、こんなの序の口だ……これを毎日ずっと…」


瑞鳳「私に霞ちゃんの代わり…できるのかなぁ……」


瑞鳳「提督はサポートしてくれるって言ったけど…」


ゴソッ


瑞鳳「あれ、まだ何か入ってる……」

瑞鳳「……遺書だ」


瑞鳳「金庫の鍵が空いてたのはそういう事…誰かに見つけて欲しかったから」


瑞鳳「霞ちゃん……赤ちゃんを堕ろした後…自殺するつもりだったんだね」


瑞鳳「司令官と龍驤さんを裏切った……ごめんなさい…」


瑞鳳「霞ちゃん…どうしてそれを直接言わなかったの…」


瑞鳳「幹部さんから聞いてるよ…提督はそんな人じゃない…」


瑞鳳「死んだって…周りの皆んなが悲しむだけだって……分かってたんじゃないの…?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


千歳「今回の事は残念だったわね。でも私がここに居たのは不幸中の幸いね」


龍驤「ほんまに来てくれとって助かったわ」


千歳「提督もいつまでも落ち込んでちゃいけないわよ」


提督「…あぁ」


千歳「それで貴女が新しくここに来る瑞鳳ね」


瑞鳳「よろしくお願いします!あ、良かったら卵焼き…」


千歳「あとで頂くわ。それよりも先にこれからの話をしましょう」

千歳「向こうに居る先生もこっちに呼んで、朝雲や山雲も来てもらおうと思ってるの」


龍驤「そんなんして向こうは大丈夫なんか?」


千歳「良くはないけど横須賀の方が事態は深刻なのよ」


千歳「それに向こうなら街の人達の助けを借りられる。ガングートや孫さんに言えば大抵のことは解決できるの」


千歳「瑞鳳、貴女は免許を取ったばかりなのよね」


瑞鳳「はい!」


千歳「悪いけど暫くは眠れないと思っていて。朝雲と山雲と貴女を足しても到底霞には届かないのよ」


瑞鳳「…覚悟はできています」


龍驤「そんなんあかん、無理はさせられへんよ」


千歳「これ以上誰も死なせたくないでしょう?」


龍驤「……」


千歳「私も手伝うけどほとんど力にはなれない。けどここを乗り越えればきっと大丈夫だから」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


卯月「叢雲はうーちゃんが起きてる間はまだマシぴょん。これからはまずはそれを確認して欲しいぴょん」


千歳「そうね、そうさせてもらうわ」


天龍「俺はよ……龍田が…あんな……提督も…」


千歳「大丈夫よ、提督はきっと乗り越えられる。龍田だってそうに決まってる」


潜水新棲姫「榛名はどうする。あいつの対処を間違えると厄介だ」


千歳「榛名は……」


漣「あんなクズほっとけばいいんですよ」


千歳「そうも言ってられないの。個人的な感情は挟まないで」


漣「……」

天龍「なぁ…霞の薬以外に代用品なんかあるのかよ…龍田は市販の薬が効かねぇんだぞ……」


卯月「叢雲も劇ヤバっぴょん。やっぱり…入院しかないぴょん?」


千歳「それは最終手段。私達でできることは全てやってから」


漣「無理だと思いますけどねぇ…」


潜水新棲姫「どうしたんだ漣、お前らしくないぞ」


漣「漣は元々こんなですよ。ご主人様が寝取られて出て行くようなクズですからね~」


千歳「…霞に甘えていた私も悪い。皆の為に全力を尽くすわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー深夜


千歳「ふぅ…徹夜で作業は堪えるわね。これを毎日のように霞はやっていた……」


千歳「瑞鳳も頑張ってくれてるけどそろそろ限界ね。やっぱり何人かは病院に…」


榛名「……」フラッ


千歳「榛名ったらこんな夜中にどうしたのかしら、それに足元も覚束ないみたいだけど」


榛名「あ……千歳さん…」


千歳「貴女…酷いクマよ。何日寝てないの?」


榛名「二日…」


千歳「すぐに寝さない。体を壊すわよ」


榛名「霞ちゃんは……平気で二日くらい寝ずに作業をしてました…」


千歳「貴女…」

千歳「今からじゃ遅いって言ってるのに、まだ薬の勉強をしてるの」


榛名「……もっと霞ちゃんのフォローができていれば…あんなことにはならなかった…」


榛名「自分に知識があれば……そう思うと止められないんです…」ポロポロ


千歳「……」


榛名「榛名はまだ改二になれません…それは榛名が甘いから…頑張ろうとしなかったから…」


榛名「榛名が頼れるお姉さんなら…霞ちゃんはあんなことにならなかったんですよ……!」


榛名「霞ちゃん霞ちゃん…ぁぁぁーーーー!!」


千歳「榛名…」


榛名「わぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


千歳「榛名はまだ続けているのかしら…」


早霜「ええ…どうやらそうみたいね」


千歳「無理にやめさせるより少し様子を見た方が良いのかもしれないわ」


早霜「私が様子を見ておくわ。限界だと思ったら私が対処するし、貴女にも知らせる」


千歳「協力してくれるのね」


早霜「私にも責任があるの。あの時司令官や誰かに相談していればこうはなって無かったのよ」


早霜「…私はまた業を重ねてしまった。やっぱり私は生きているだけで罪なのね……」


ーー

新スレでも宜しくお願いします


コメントなどあればお願いします

ーー


瑞鳳「大変かもって思ってたけど、予想より大変だなぁ…」


瑞鳳「幹部さんが異常だって言うのが分かっちゃうな…霞ちゃんに頼り過ぎだよ」


瑞鳳「誰も霞ちゃんを止められなかったんじゃなくて、止めなかった。それはなんでだろう?」


瑞鳳「艦娘なんだから戦闘でやられちゃうこともある。もしそうなってたら鎮守府は…」


瑞鳳「まさか……心中?」


瑞鳳「そんなのあり得な……くはないのかも。私もいるからギリギリで踏み止まってるけど、もっと前に霞ちゃんが沈んでたら…」


瑞鳳「皆んなで仲良く……あの世に…」


瑞鳳「うぅ…嫌な相想像しちゃった。こんなんじゃ駄目、しっかりしないと!」パシッ

「……」


瑞鳳「誰かの声が聞こえる…霞ちゃんの部屋から?」


「……」


瑞鳳「あ…提督……」コソッ


提督「ぐ……ぅぅ…霞……どうして…」


提督「一言…相談さえしてくれたら……俺は……」


瑞鳳「……提督も苦しんでる。私でやれることは全力でやるんだ」


瑞鳳「よし、頑張ろう!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


朝霜「なぁ司令は…」


龍驤「多分霞の部屋やと思うよ」


朝霜「……」


かすみ「んぁ~」


龍驤「ほんまにウチは何もできへんママやなぁ。オッパイも出ぇへんし、パパも癒してあげられへん」


龍驤「でもな、かすみだけは立派に育ててみせるで。それがウチにできる唯一の償いや」


かすみ「だぁ…?」


龍驤「よしよし、ええ子ええ子」

龍驤「あ…そうやかすみにちゃんと教えてとかなあかんな」


龍驤「ほーらかすみ、あんたのお姉ちゃんやで」


かすみ「んぇ~」


朝霜「……」


龍驤「朝霜、あんたも抱いてみぃひんか?」


朝霜「……」


龍驤「どないしたん朝霜?」


朝霜「ごめんな龍驤さん…あたい無理だ」


龍驤「え?」


朝霜「……」ガチャッ


龍驤「あ…なんで……朝霜…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


朝霜「あ…パパ……!」


提督「霞…霞………」


朝霜「……」


朝霜「パパ……」


朝霜「……」トボトボ


朝霜「パパもママも……やっぱりそうだよな…」


朝霜「本当の親と…子どもの方が大事だもんな……」

朝霜「あたいのは所詮親子ごっこだ。子どもらしい事もできてねぇ」


朝霜「あたいじゃパパ…司令は助けてやれない。龍驤さんを助ける資格も無い」


朝霜「……」


朝霜「もう…いいのかな」


朝霜「あたいには早霜も居る…やっぱりアイツなんだな」


朝霜「今は大人しくしてるみてぇだけど、きっと心の中じゃ前と同じ…」


朝霜「もういい…」


朝霜「早霜になら殺されてもいい……アイツなら…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


早霜「急にどうしたの?私の部屋に来て」


朝霜「なぁ早霜、あたいのことはまだ好きか?」


早霜「……そうね」


朝霜「なら抱いてくれ」


早霜「え…?」


朝霜「お前のやりたいようにやっていい」


早霜「急にどうしたの…?」


朝霜「早く。こんなチャンス二度と無ぇかもしれねぇぞ」


早霜「朝霜…姉さんと……」

ーー

朝霜「ぁ、あ"ぁ……!」


早霜(おかしい…朝霜姉さんはこんな……でも…私は…)


朝霜「早霜……首…絞め……」


早霜「え、でも……」


朝霜「早…く……」


早霜「……」スッ


朝霜「お"っ……ぁ!!」


早霜「姉さん…」


朝霜「そのまま……殺じ…で……!」


早霜「今…なんて?」


朝霜「あだいを……ごろじ…で……!」


早霜「そんなことできない!私は朝霜姉さんを二度と傷付けないって決めたの!」


朝霜「……」


早霜「そういうことね。姉さんが何を考えているかやっと分かったわ」

早霜「司令官が大切なら貴女が支えてあげなくてどうするの」


朝霜「あたいじゃ…何も…」


早霜「何も出来なくても側に居てあげるの。それが貴女の役割」


朝霜「……」


早霜「…早く司令官の所に行って」


朝霜「……」


早霜「朝霜姉さん…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


朝霜「やめろよ…離せ……」


早霜「いいから来て」


朝霜「もう止めろよ……」


早霜「……」ガチャッ


提督「……早霜…朝霜…」


朝霜「あ…司令……」


早霜「…手を握ってあげて」


朝霜「手……」


早霜「ほら…」


朝霜「…司令」ギュッ


提督「……」

ーー

早霜「私にできることはやった。後は司令官に任せておけばいいはず」


早霜「彼ならきっと大丈夫。でも、もし…万が一…」


早霜「……っ」プルプル


早霜「ダメ……今まで抑えられたのに…」


早霜「朝霜姉さんの首を…絞めたから……傷付けようとしたから…」


早霜「…殺したい」


早霜「ぅぐ……ううううっ…!」


早霜「朝霜姉さんが…皆…悲しむ……のに…もう二度と…しないって…誓ったのに……」


早霜「はぁ…はぁ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


早霜「そう…そうよ……私は殺せさえすれば良いの…」


早霜「だから……人や艦娘じゃなくても…」


うすしお「にゃあん?」


早霜「これくらいのサイズなら…ちょうど……」


早霜「…ごめんなさい」


うすしお「にゃ……?」


早霜「……」ズオッ


瑞鳳「あの…?」


早霜「!!」

瑞鳳「その猫…響ちゃんのですよね?」


早霜「あ、あぁ…」


瑞鳳「その手は…一体……?」


早霜「違う…違うの……」


瑞鳳「まさか……」


早霜「これは……出来心…」


瑞鳳「そんな理由で響ちゃんの猫を殺そうと…?」


早霜「違う!!私はまだ殺してない!」


瑞鳳「まだってことは…」


早霜「やめて!もう何も言わないで!!」

瑞鳳「…とにかく落ち着いて下さい。話はそれからです」


早霜「知られた…見られた……もう朝霜姉さんの側には…」


瑞鳳(何かの禁断症状?でも変な薬を使ってた記録は無いし…)


早霜「……」ボソボソ


瑞鳳(興奮させないようにして、場合によっては鎮静剤を…)


早霜「……よね」


瑞鳳「え?」


早霜「見られたのが貴女だけなら…消せばいい」ズオッ


瑞鳳「ひっ!?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

Y子「はいそこまで!!」ガシッ


瑞鳳「あ……」


早霜「ギ……!」


Y子「また再発しちゃったか…あたしの部屋に連れて行くしかないね」


瑞鳳「あ、あの……?」


Y子「そっか、卵焼きちゃんとは始めましてだね」


瑞鳳「艦娘…?人間じゃない…?」


Y子「その辺の話は追々ね。今日はとりあえずここまで~」


瑞鳳「な…なんだったんだろう……?」


うすしお「うにゃぁん?」

ーー

Y子「荒療治しかないかもねぇ…やっ!」バリバリ


早霜「……!」サッ


Y子「はぁ!?この距離で避けるとか……!」


早霜「貴女…楽しめそうねぇ……」ニタァ


Y子「やばぁ…!」


早霜「……!!」


Y子「ぐっ…この!」


早霜「…あは」ベキッ


Y子「……ごぱっ…」


早霜「あは…はは…あははははは!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー

瑞鳳「早く!様子のおかしい早霜さんをゴスロリの女の子が連れて行ったんです!」


潜水新棲姫「よく分からないが字面が相当マズイのは分かった、急ごう」


瑞鳳「どうか間に合って……!」ガチャッ


Y子「……」ダラダラ


瑞鳳「う!!全身血塗れ……そんな…間に合わなかっ……」


Y子「気が済んだ早霜?」


早霜「……はい」


瑞鳳「え、ええ!?」


潜水新棲姫「なんだお前か、心配して損したぞ」


Y子「最初から心配なんかしてないくせに、よく言うよ」

瑞鳳「あの…怪我は……」


Y子「あ~こんなのちょっと寝たら治るから。それより卵焼きちゃんにはやって欲しいことがあるんだよね」


瑞鳳「それよりって…」


Y子「とりあえずさ、至急鎮痛剤を備蓄しといてよ」


瑞鳳「…はい」


Y子「あとはそれから~朝潮の様子見て来てくれない?」


瑞鳳「どっちの朝潮ちゃんですか?」


Y子「どっちも。朝ちゃんは今ちょっと…気まずいし」


瑞鳳「はぁ…」


Y子「頼んだよ卵焼きちゃん。さあ早霜~楽しい楽しいお話しの時間だよぉ」


早霜「……ごめんなさい」


瑞鳳(とりあえずこの子は味方でいいんだよね…?)


Y子「うん、味方でいいよ」


瑞鳳「!?」


Y子「~~」


瑞鳳「気のせい…だよね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

Y子「早霜ちゃんさぁ、そんなに殺すのが好きなの?」


早霜「…ええ」


Y子「どう好きなの?趣味のレベルなのか、それとも…」


早霜「人が酸素を求めて呼吸をするように、私は生きている限り生物を殺したくなる」


Y子「そこは相変わらずかぁ~難儀なもんだね」


早霜「貴女は…私を生かした。なぜ…」


Y子「あ~ダメダメ、まだ完結してないことは触れられないの」


早霜「は…?」


Y子「オトナの事情ってヤツだよねぇ」


早霜「…そう」

Y子「生殺与奪に快感を覚えるんだったら生かす方が気持ちイイけど?」


早霜「……違う、私は殺したいの。私は殺人を犯して絶頂するような化け物なのよ」


Y子「いつ聞いてもエグいよね」


早霜「私はまた罪を……」


Y子「もうそれは聞き飽きたって~」


早霜「じゃあどうすれば良いの!?私は生きている限り周りに害を齎すのよ!」


Y子「どうしようかな~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

これは混ぜるのは少し難しいです


再安価 下1~3高コンマ お願いします

Y子「じゃあそれはどこから始まったのさ?こんなに嫌だって言ってるなら流石に生まれた時からはないでしょ?」


早霜「生まれた時からじゃない。けどこれを自覚する前から私はこうだった!」


早霜「頭の中でずっとモヤモヤしてた…それが殺すことだと気付くのは時間の問題だったのよ」


Y子「でもさ、自分自身に勝った早霜なら出来るよ」


早霜「あ……」


Y子「ハッキリ言ってさ、あの最高に狂ってた時の早霜ちゃんなら割と苦労したんだよ。でも早霜ちゃんは一人でそれに勝った」


Y子「今度はさ、あたしや朝ちゃんだっているんだから……ついでにアイツも」

早霜「アイツ…?」


Y子「姉とは認めたくないけどあの小悪女は助けてくれる」


早霜「…富士」


Y子「あたしは付いて行かないよ。でも今いる場所くらいなら教えてあげる」


早霜「…ありがとう」


Y子「見てろ……いつかあたしはあの愚姉を…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー

提督「あぁ…朝霜……」


朝霜「司令…」ギュッ


朝霜(今の司令は弱り切ってる。こんな状態で一人になんかさせられねぇ)


朝霜(司令の母親役はあたいじゃ無理だ。こんな片足しかねぇ母親なんて笑えるからな)


朝霜(霞の代わりはイカれてねぇ方の朝潮に任せるか…アイツなら喜んで引き受けるだろ)


朝霜(司令が立ち直って、一人でも生きていけるようになったら…あたいは死のう)

朝霜(誰が何と言おうと死ぬ。方法はいくらでもあるんだ)


朝霜(その気になれば早霜だって協力してくれる。アイツはやっぱり何も代わってねぇ)


提督「朝霜…」


朝霜「元気出せって司令。いつまで経ってもそんなんじゃ霞も悲しむぞ」


提督「……」


朝霜(あたいのやることは決まった。後はそこに向けてやれることは全部やってやる)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー

龍驤「司令官の調子、マシになってきたみたいやね」


朝霜「…そうだな」


龍驤「朝霜が側に居てくれてるからやで。ほんまにありがとうな」


朝霜「……」


龍驤「朝霜?」


朝霜「ちょっと…行ってくる」


龍驤「また司令官の所行ってくれるんかな。頼もしいお姉ちゃんやね~」


かすみ「んやぁ~」

朝霜「おかしい、こんなはずじゃねぇ。これじゃあたいは死ねねぇ」


朝霜「朝潮は一体何してんだよ。早く霞の代わりになって…」


Y朝潮「……」
提督「……」


朝霜「お……噂をすれば二人で部屋に入ってったな」


朝霜「朝潮もやっと行動に移しやがったな。どれ、確認してやるか」コソッ


朝霜「どれどれ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

Y朝潮「えへ、えへへへ…」なでなで


提督「朝潮にも苦労をかけてしまっているな…」


Y朝潮「そんなことありません!私は司令官のお役に立てることが幸せなんです!」


提督「ありがとう…」


朝霜「どういうことだよ、いつまで経っても何もしねぇだなんて」


朝霜「まさかあいつ処女か?そんなはずねぇと思ったんだけどな…」


Y朝潮「ふぅ…司令官に撫でてもらえば元気百倍です!」


提督「それは頼もしいな」

Y朝潮「私、司令官が良くなって嬉しい反面、少し悔しいと思ってるんです」


提督「なにがだ?」


Y朝潮「朝霜さんです、家族にはとても勝てませんね」


朝霜「なんで…そこであたいの名前が……」


提督「俺も朝霜には感謝してる。あいつが居なかったら俺はこんなに早くは立ち直れなかった」


Y朝潮「ええ?立ち直ってるんですか?」


提督「……父親として不甲斐ない姿を見せてしまったかもしれないが…」


Y朝潮「その誤魔化すの、悪い癖ですよ」


提督「……」


Y朝潮「ふふっ、そんな顔できるまで元気になって、朝潮は嬉しいです!」


キイッ


提督「ん、何か物音がしたか?」


Y朝潮「!!」バッ


Y朝潮「…誰も居ないみたいです。良かった……」

朝霜「う…ぅえ………」


朝霜「なんで…なんでだよぉ……」


朝霜「あたいは本当の子どもじゃねぇのに……ただの家族ごっこなのに…」


朝霜「ぅえええ…………」


朝霜「無理だよ……かすみの姉なんて…血も繋がって無い……こんな…」


朝霜「今ならまだ…間に合う……ここから…飛び降りて……」


朝霜「全部…終わらせる……」


朝霜「うあぁぁぁ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


富士「何度言われても貴女のそれは性癖よりもタチが悪いもの。直すとかそういう次元の話じゃない」


早霜「そんな…」


富士「あの子も中途半端に助けたものね。私に対抗するのはいいけど余計ややこしいことになってる始末」


富士「あの子もそろそろ…」


ガラッ


早霜「私は朝霜姉さんと……姉さんを幸せに…」


富士「…もういいかしら?私も忙しいの」


早霜「富士さん…」


富士「……傀儡艦娘に時間を割くほど暇じゃないのよ」ボソッ


朝霜「……」スッ


早霜「…え?朝霜姉さん……?」

朝霜「……」スッ


早霜「窓を……飛び越えて……!?」


富士「……」


早霜「どいて!!」ドンッ


富士「な、何よ…」


早霜「朝霜姉さんっ!!!」


朝霜「……」ズルッ


富士「え…」


早霜「間に合って!!お願いーーーー!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

早霜「……!!」ザザザッ


朝霜「……」


富士「…間に合った……」


早霜「姉さん!!しっかりして姉さん!!」


朝霜「」


早霜「良かった…気絶してるだけ……」


富士「あの距離から落ちる朝霜を受け止めるなんて…傀儡艦娘だからなせる技なのかしら」


早霜「……何つまらないこと言ってるの」


富士「……」


早霜「貴女……助けようと思えば助けられたわよね」


富士「……」


早霜「殺すわよ」


富士「……」

早霜「司令官を信じたのに。この人なら朝霜姉さんを幸せにしてくれるって」


早霜「龍驤も子どもにだけ構って問題外。ここの奴らは誰も味方じゃない」


早霜「……もういい」ズズズッ


富士「あのプレッシャーは…」


早霜「朝霜姉さんは私が幸せにする。他の誰にも邪魔させない」


富士「…どこに行こうと言うの?」


早霜「……」ズバッ


富士「……」ドサッ


早霜「これくらいじゃ死なないのは分かってるのよ。でも時間稼ぎには十分」


早霜「さぁ朝霜姉さん…誰にも邪魔されない所に行きましょう」


朝霜「」


早霜「私は所詮外を歩けない日陰者。ならそれらしく生きればいい」


早霜「だぁい好きな朝霜姉さん…また…玩具にして遊んであげるわぁぁぁ……」


ーー

続く


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「現在早霜と朝霜さんの行方が分かっていません。早霜が連れ去った可能性もありますが、この横須賀鎮守府に潜伏している可能性もあります」


漣「ここは部屋数も多く、部屋によっては隠し部屋が存在していることも確認しています」


漣「現状、誰も知らない部屋に潜伏、もしくはここを出てどこかに潜んでいるの二つに絞られます」


漣「早霜の生死は問いませんが、朝霜さんだけは必ず助けるように」


漣「提督の様子を知ってますよね?このままじゃ廃人です」


漣「なんとしてでも朝霜さんを奪還して下さい」

漣「朝霜さんを発見しても単独でない場合は一度引くことをオススメします」


漣「今の早霜が最も狂っていた時と近いのなら、由良さんでも勝てる保証は無いそうです。ですよね?」


由良「ええ」


由良「早霜は私より強い」


由良「一人では勝てない」


漣「あの由良さんがこう言ってるんです。どうか先走った行動だけはやめて下さい」


漣「早霜は……ぶっ殺………いえ、失礼しました」


漣「それでは作戦開始です。皆さんのご武運を」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー??


早霜「朝霜姉さんが目を覚まさないのは想定外ね」


朝霜「…」


早霜「全身くまなく調べたけど、怪我は無かった。ということは心の問題よね」


早霜「マインドコントロールをするには起きてた方が都合が良かったんだけど…」


早霜「でも眠ったままでも問題は無いわ。姉さんの心に直接語りかけて、体に覚え込ませれば良いのよ」


早霜「そう、体に…ふふふっ」


朝霜「…」

グチャグチャグチャ


早霜「あっはは!寝ててもやっぱり姉さんは姉さんね!」


朝霜「…」ビクビク


早霜「はぁぁぁ…やっぱり最高……私には朝霜姉さんが必要だったのよ…」


早霜「頭の中から体中…全てを犯して私色にするの」


早霜「あの人間とカタワの色は何回かしてたら取れるわよね」


早霜「朝霜姉さん……大好き…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


瑞鳳「漣ちゃん、これ積んでいくよ」


漣「夜戦装備に夜戦艤装ですか」


瑞鳳「早霜は私が夜戦空母として活躍してたのを知らないはず。だから向こうは油断するかもしれないし」


漣「確かに夜戦では空母は置き物なのがデフォですからね」


瑞鳳「夜戦なら…負けない」


漣「無茶は禁物です。相手は常識が通用しないと思って下さい」

漣「こちらでもやれることはやります。外にいるのなら目撃証言を辿れます」


瑞鳳「外で見かけたって情報が無かったら中にいる」


漣「そういうことです」


瑞鳳「じゃあ…行ってくるね」


漣「お気をつけて」


瑞鳳「夜ならこのゴーグルも要らない。星も眩しいくらいだもん」スッ


瑞鳳「伊達に夜戦空母と呼ばれてないんだから!」ザザザッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


皐月「レ級の情報によるとこっちの方向で人影は見てないって!」キュッ


神通「この方向でも目撃情報はありませんでした…」キュッ


漣「その調子でどんどん地図に書き込んでいって下さい」


潜水新棲姫「これを続けていけば捜索範囲は狭まり、最後には特定できるはずだ」


皐月「僕達だけじゃ無理だったけど、瑞鳳が頑張ってくれてるから助かるよ!」


神通「普通夜の探索は難しいですが…瑞鳳さんなら関係ありません…」


漣「心強い味方が居てくれたもんですよ」

潜水新棲姫「ワタシもできることはやる。漣はそのまま指揮を取っていてくれ」


漣「危険なことはするんじゃねぇですよ」


皐月「よし、僕達も行こう!」


神通「補給も終わりました…」


漣「皆さんお願いします。手遅れになる前にどうか朝霜さんを助けて下さい」


漣「そうしないとご主人様が…壊れてしまうんですよ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


漣「富士さん!状況は知ってますよね、手伝って下さい!」


富士「嫌よ」


漣「どうしてですか?」


富士「傀儡艦娘に構ってる時間が惜しいの」


漣「……漣には富士さんが何を考えているか分かりません。朝霜さんは助けようと思わないんですか?」


富士「もう手遅れなのよ」


漣「は?」


富士「それに貴女に協力する気もない。中に深海棲艦が居る艦娘なんて半端な存在よ」


漣「あ…あんたねぇ!」

富士「…私に構ってる暇なんて無くなったわよ」


漣「何を…!」


龍驤「漣、助けて!!」バタンッ


漣「…どうしましたか」


龍驤「司令官がベッドから消えた!多分朝霜を探しに行ったんやと思う!」


富士「ほら、ね」


漣「…ちぃっ!」


富士「私は失礼させてもらうわ。やることがあるのよ」


漣「……あの状態では遠くにはいけません。まずは鎮守府の中を徹底的に探します!」

ーー


提督「朝霜……」


提督「どこに行ったんだ…朝霜……」


提督「霞も…朝霜も………」


提督「消える…居なくなってしまう……」


提督「朝霜……どこなんだ…」フラフラ



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー


日向「連れてこい」


黒服「……」
黒服「……」


提督「ここ…は…」


日向「貴様が横須賀鎮守府の提督か」


提督「俺は……」


日向「話で聞くより随分と頼りない男だな」


黒服「日向様…」ヒソヒソ


日向「…そうか分かった」


日向「貴様は探しているものがあるそうだな」


提督「そうだ…俺は……」

日向「私達は貴様が欲しい情報を持っている」


提督「朝霜…」


日向「その情報が欲しいならくれてやる。こっちの条件を飲むのならな」


提督「……」


日向「横須賀鎮守府は我々が貰う。今すぐというわけではないが、時が来れば引き渡せ」


日向「これは艦娘の為、より正しき世界の為に必要な事だ」


提督「俺は…どうなってもいい……」


提督「だから…朝霜を……」


日向「…決まりだな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

日向『自分の事よりも艦娘を優先する。保身など関係無く、か』


日向『その姿勢は見事だ。お前のような提督ばかりなら私達も動く必要は無かった』


日向『言っておくが我々は旧大本営などでは無い。あんな金のことしか考えない連中とは一緒にするな』


日向『私達はより正しい世界を求める。それはどういうことか分かるか?』


日向『艦娘は深海棲艦と戦う兵器なんだ。それ以上でも以下でも無い』


日向『兵器に人権があって何になる?ある日突然戦車が喋り出したらどうするんだ?』


日向『兵器は兵器らしく生きねばならない。それはこの世の理だ』

日向『…約束は守ろう。お前が帰れば欲しい情報は手に入っている』


黒服『日向様、……様が来られました』


日向『そうか、分かった』


日向『私達は約束を守る。だから貴様も忘れるなよ』


日向『横須賀鎮守府は、我々ふ……』


提督「……ん、んん」


提督「ここは……どこ…だ……」


提督「鎮守府の…前……」


提督「…そうだ朝霜…朝霜は……」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

漣「ご主人様ーー!」


提督「漣……」


漣「無事で良かったです!それで帰ってきて早々で悪いんですが、判断をお願いします!」


提督「何の…」


漣「早霜です。誰かと戦っている所を発見しました」


提督「……」


漣「戦っているのは旧大本営派の艦娘だと分かりました。最初艦娘は十数人居たんですが、今は三人だけになってます…」


提督「……」

漣「ご主人様に決めてもらいたいのは早霜の迎撃をするのか、朝霜を助けに行くのか、です」


提督「朝霜…」


漣「早霜達は戦闘しながら僅かにこちらに移動してきています。叩くなら今しかありません」


漣「早霜は一人で戦っています。向かってきた方向から逆算すれば朝霜が捕らえられているおおよそよ位置が分かります」


漣「うちの戦力ではどちらもというわけにはいきません。二つに一つです」


漣「ご主人様決めて下さい。早霜を討伐するのか、朝霜を助けるのか」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動など

提督「朝霜を助けに……俺は…朝霜が居ないと……」


漣「…分かりました。由良さん達、聞いてましたね。朝霜さんの保護を優先です」


シュバッ
シュバッ


漣「由良さんと名取さんが行きました。皐月さん達も続いてくれるはずです」


提督「俺は…朝霜が……」


漣「ご主人様はゆっくりと休んで下さい。後は漣に全てお任せですぞ」


提督「……」ガクッ


漣「……よし」

漣「レ級さん、由良さん達が火線上から消えた瞬間にやって下さい」


漣「旧大本営派の艦娘が生き残っていても構いません。彼女らごとお願いします」


漣「拒否するんですか?ならここの皆さんは殺されて終わりですね」


漣「……そうです、そういうことです」


漣「早霜はここで殺すべき存在なんですよ。どんな手を使ってでも」


漣「超重力砲であの忌々しい艦娘を消し去って下さい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

ーー


Y朝潮「無茶です!貴女で早霜さんを倒せるわけないでしょう!」


S朝潮「倒すつもりはありません。私は早霜さんを助けたいんです」


Y朝潮「あの狂った艦娘を助ける…!?」


S朝潮「短い間でも私…私達はあの人に助けられたんです」


S朝潮「こんな私でさえ助けてくれる人が居た。だから私が味方になります」


Y朝潮「話が通じる相手じゃありません!」


S朝潮「それはやってみないと分かりません」

S朝潮「私に力があればああなっていたかもしれないんです」


S朝潮「誰からも見捨てられて、全てがどうでも良くなる。私の場合はそれで首を吊りましたけどね」


Y朝潮「貴女は…」


S朝潮「私は司令官に救われた。あの人だって救われるべき存在なんです」


Y朝潮「…私は止めました。後はどうなっても知りません」


S朝潮「それで構いませんよ。貴女はそうやってそこから見てればいいんです」


Y朝潮「……」


下2 次の展開やその他起こったことなど

ーー


早霜「たかが軽空母が鬱陶しいわね…」


瑞鳳「……はぁっ!」ビシュッ


早霜「そんなの…当たらないわよぉ……」ヒュッ


瑞鳳「やっぱり避ける…けどそれで良い。それが狙いなんだもん!」


早霜「さっきの連中はつまらなかったけど、貴女なら楽しめそうね……」


瑞鳳「……次っ!」ビシュッ

S朝潮「やめて下さい早霜さん!」


早霜「…あら」


瑞鳳「朝潮!?来ちゃダメ!」


S朝潮「早霜さんと話をさせて下さい瑞鳳さん」


瑞鳳「相手が誰だか分かってるの!?」


S朝潮「知ってます。早霜は私と同じ…」


早霜「いい餌が……一つ……」ズオッ


S朝潮「え…」


瑞鳳「はっ……!このっ!」バシュッ


早霜「あ……あはは、朝潮の後ろ…死角から足を狙うなんて…」ダラダラ


瑞鳳「よし、足を止めた!」


S朝潮「あ、あの…私は……」

「それ以上対抗しない方がいいぞ」


早霜「この…声……」


レ級「……」
暁「……」


早霜「あら…ハめられてたのねぇ…」


瑞鳳「朝潮ちゃんも離れて!後はレ級に任せればいいらしいから!」


S朝潮「ちょっと待って下さい!私は早霜と……」


早霜「うふふふ…あはははははは!!」


下2 次の展開やその他起こったことなど

早霜「貴女達は幸せになれない!あの男とカタワがいる限り不幸になる!」


早霜「あの二人から離れない限り一生不幸が続くのよぉ!!」


S朝潮「そんなことありません!司令官は……!」


瑞鳳「朝潮ちゃん、ダメ!!」ガバッ


S朝潮「うっ!!」


瑞鳳「ゴーグル…ブラックモード最大……!」


ズォォォッ

「あは……あはははは…」


瑞鳳「眩しくて何も…見えないぃぃ…!!」


S朝潮「早霜さん!!」


「勝ち……私の勝ちよ…」


「朝霜姉さんは……私と…」


「あは……はは…」


「は…………」


ゴォォォォォ…

レ級「…なあ暁、あたしの超重力砲は直撃してたよな」


暁「うん…」


レ級「それなのにアイツの声……当たった瞬間に蒸発してるはずなのに…」


暁「…私見たの。早霜の声が消えると同時に黒い靄が上に登っていった」


暁「黒い…海の底よりも真っ黒な何かが……」


レ級「気にし過ぎだ。あんな状態で何かできるはずない」


暁「そう…よね」

名取『レ級!!早霜をやったの!?』


レ級「ああ、こっちは問題無い。そっちは…」


名取『なんてこと…してくれたの……』


レ級「何がだ?」


名取『朝霜の無事を確認してからにしてって…言ったのに…』


レ級「早霜が火線上に入った。それに漣もやれって言ってたからな」


名取『忘れたの!?早霜は呪術も使えるんでしょ!前はそうやって朝霜の中に早霜を仕込んだ!』


レ級「なに……?」

由良『朝霜は』


由良『死んだ』


レ級「…そっちは間に合わなかったのか」


名取『違う!!早霜が死ぬと朝霜も死ぬようになってたの!』


暁「嘘……!!」


名取『そういう呪いをかけてた!こっちはそれを解く準備をしてたのに!!』


レ級「あたしが……殺した…」


由良『レ級じゃない。殺したのは早霜』


レ級「違う……あたしが…あたしのせいで……」

由良「……通信が切れた」


名取「朝霜…せっかく助けられる所だったのに……」


由良「ここまで強い呪いをかけられた時点で、こうなることは分かっていた」


名取「でも…!」


由良「帰ってレ級にそう言ってあげて」


名取「…朝霜はどうするの」


由良「私が連れて帰る」


由良「体も綺麗にして」


名取「……お願い」シュバッ


由良「…悪いのは早霜。でもきっかけを作ったのは提督」


由良「提督と出会わなければ朝霜はもっと早くに死んでいた」


由良「寿命が少しでも伸びたと思うべき?」


由良「…結果論ね」


朝霜「…」


由良「朝霜」


由良「せめて…向こうでは幸せになりなさい」


「…」


「」



after 2 呪

ーーーー


龍驤「やっぱりここやったか」


かすみ「母さん…」


龍驤「霞は海に沈んでいった。いわばここがお墓みたいなもんや」


かすみ「うん…」


龍驤「それでな、お墓参りついでにもう一箇所行けへんか?」


かすみ「誰の?」


龍驤「ほんまやったらあんたの姉になってた子の所や」

かすみ「朝霜…さん」


龍驤「朝霜姉さんって呼んだってや。覚えてないと思うけど面識はあるんやで?」


かすみ「私が生まれてすぐに…」


龍驤「そうや、死んでしもうた。正確には殺されたんやけど…な」


かすみ「このリボン。朝霜さんの形見なんだよね」


龍驤「うん…知ってたんか」


かすみ「父さんが教えてくれたの。凄く悲しそうな顔してた」


龍驤「そうか…あの人が言うたんやったらそれでええ」


かすみ「朝霜姉さん…ちゃんとお話ししたかったな」

「早霜は物語の都合上生き残った。けどそれは結末には関係ない」


「苦労してようやく早霜を倒せても、それは意味の無いことだった」


「希望を求めて他の道を探っても無駄。真実は別にある」


「ずっと前から決まっていたことじゃない。誰かが歯車を…」


「いえ、歯車なんて物じゃない。もっと大きくて重要なもの」


「掌で…踊らされているのは……」


ーー

明日はお休みです


コメントなどあればお願いします

そのごはあの人が意地悪してBADENDを見せる為のスレってことに一票

ーー


日向「横須賀の提督が入院したのか」


黒服「かなり重い症状だとのことです」


日向「私に黙って手を出したということは無いだろうな?」


黒服「それはありません。怪我での入院ではなく、精神を病んでの入院とのことです」


日向「そうか、それなら良い」


黒服「横須賀鎮守府は我々のものになるのは約束されています。この際に準備を進めろとの事でしょうか」


日向「確かにそうも考えられる」

黒服「鎮守府を明け渡しを承諾したのは提督だけ。艦娘は反対の可能性もあります」


日向「だから提督が入院している内に反対派を消せ…か」


黒服「精神面での病気はいくらでも病状は大袈裟にできます。このタイミングでの入院は何か意図があるに違いありません」


日向「私としては血を流さずに横須賀鎮守府を手に入れたい」


黒服「そうも言ってられないのではないでしょうか」


日向「動くなら今…ということなのか」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど

ーー横須賀鎮守府


潜水新棲姫「ワタシが秘書艦をやっていていいのか?」


漣「こっちはなりふり構ってられねぇんですよ。ご主人様も龍驤さんも居ないんですから」


潜水新棲姫「だからと言ってだな…まあワタシとしては漣の側にいられるのはいいがな」


漣「皐月さんよりあんたの方が実際仕事もできますしね」


潜水新棲姫「なら遠慮なく仕事をさせてもらおう」


漣「バリバリ働いて下さいよ」

潜水新棲姫「…漣、変な手紙がある」


漣「なんですかね?」


潜水新棲姫「責任者と一対一で話したいと書いてある」


漣「あ~そういう系は無視しといて下さい。変な団体からの有難~いお手軽ってやつです」


潜水新棲姫「本当に捨てていいのか?」


漣「問題無いですよ。そんなのに構う暇があるなら他のことやって下さい」


潜水新棲姫「秘書艦も大変だな…っと」ビリビリ


下2 この後の展開やその他起こったことなど

潜水新棲姫「確かにこれは無視しても良いだろう。差し出し人の名前も書いてないし」ビリビリ


潜水新棲姫「…ん?これは……」


漣「優先すべきなのはこれと…」


潜水新棲姫「漣、この手紙は捨てるべきでは無い」


漣「なに言ってんですか、早く次のを処理して下さい」


潜水新棲姫「封筒の中にこの名前があった」


漣「封筒の中ってそんな……」


漣「……日向」


潜水新棲姫「旧大本営派の日向からの手紙は無視できないだろう」

潜水新棲姫「提督ではなく責任者と書いてあるのが気になったが、向こうがこっちの事情を知ってるなら納得いく」


潜水新棲姫「今は漣が提督代理で責任者ということになる。日向が会いたい理由は分からないがな」


漣「……」


潜水新棲姫「会いに行くのか?」


漣「…普通なら行きません。しかし一対一というのなら……」


潜水新棲姫「重巡棲姫の力を借りても勝てるかどうか分からない相手じゃないのか」


漣「戦わなくて済むならそれに越したことは無いんですがね」


潜水新棲姫「ワタシは行って欲しくない。だが行かなければいけないのなら止められない」


漣「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

漣「漣だって行きたくありませんよ。でも誰かが行かないと…」


潜水新棲姫「なら代理をたてればいい」


漣「…死んでこいって送り出すんですか」


潜水新棲姫「ただの話し合いなら死ぬことはない」


漣「そうだと言い切れますか?」


潜水新棲姫「言い切れないから漣も行きたくないんだろう」


漣「……」

潜水新棲姫「ワタシが行って欲しくない理由はそれだ。漣には死んで欲しくない」


漣「どうするのが正解なんですか」


潜水新棲姫「皐月だ。あいつを責任者として送り出せばいい」


潜水新棲姫「皐月はここの正式な秘書艦だ。これなら日向も文句は言えない」


漣「……」


潜水新棲姫「皐月はここの駆逐艦で一番強い。何かあっても対応できる」


潜水新棲姫「決定権は漣にあるんだ。皐月に行かせよう」


漣「…分かりました」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

ーー


皐月「僕が日向さんと…」


漣「責任者という言い方からして、皐月さんを指名しているのは間違いありません」


皐月「そうだよね…司令官が入院してすぐだもんね…」


漣「一対一での話し合いとありますので危険な事は無いかと思います」


皐月「でも相手が日向さん…」


漣「もしもがあっても皐月さんなら大丈夫です。ここで一番強いじゃないですか」


皐月「僕より由良さんとかレ級の方が強いよ…」


漣「艦娘として一番は皐月さんですよ」


皐月「僕が…」

漣「断ればどうなるか分かりません。やってくれますね?」


皐月「…うん」


漣「ありがとうございます皐月さん。一対一とのことで護衛も出せませんが、皐月さんを信じています」


皐月「話し合いだけなら大丈夫…もし戦闘になっても……」


漣(騙すような言い方をしてしまってすいません。ですがもし皐月さんに断られると他に選択肢が無くなるんですよ)


漣(最悪な結果になっても…皐月さんで済むならまだ……)


下2 この後の展開やその他起こったことなど

ーー

日向「お前が横須賀の責任者か」


皐月「うん、僕が秘書艦だしね」


日向「そうか…」


皐月(この雰囲気…ただ者じゃないってことはよく分かる)


日向「世間話は苦手でな。早速本題に入らせてもらうぞ」


日向「私は横須賀の提督とある約束をした。それをお前達は知っているのか?」


皐月「約束…?」


日向「その鎮守府は我々のものになるという話だ」


皐月「嘘言わないでよ!司令官がそんなこと言うはずない!」


日向「そうか何も知らされていないのだな」

日向「提督と我々はある取引をした。その結果そうなった」


皐月「取引…まさか誰かを人質に!?」


日向「そうでは無い。提督にはちゃんと欲しかったものをくれてやった」


皐月「そんな…」


日向「そうか良く分かった。責任者のお前が知らないのなら大多数は知らないのだろう」


皐月「え…?」


日向「話し合いは…終わりだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

日向「無用な流血はこちらも求めていない。今の話をそちらの全ての艦娘に伝えろ」


皐月「全ての…」


日向「お前達の賢明な判断を期待している」


皐月「…鎮守府をそっちに渡したとして、僕達はどうなるの?」


日向「好きにすればいい。だが我々の敵になるのなら容赦は無い」


皐月「……」


日向「我々はどこかの誰かと違って約束は守る。敵にならない限り殺しすことはない」


皐月「…分かった、そう伝えるよ」

日向「…これで良かったんだな」


富士「ええそうよ」スッ


富士「これであの子達はあの鎮守府を出る。残るのは敵と艦娘以下の存在」


日向「できれば艦娘を斬りたくはないが、傀儡や半端者なら艦娘では無い」


富士「そうよ…艦娘は艦娘らしく」


日向「兵器は兵器らしく」


富士「艦娘は兵器。兵器としての幸せを私が導いてあげるわ」


日向「富士…私と同じ考えの強い味方が居てくれて助かっている」


富士「そうよ、私が貴女に協力してあげたからあの牢獄から出られた」


日向「私の願いが叶うのも近そうだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

富士「願い…貴女の願いを改めて口にして」


日向「艦娘は兵器だが意思がある。小銃やミサイルといった鉄の塊では無い」


日向「私達は理想的な兵器だ。そんな存在が戦争を否定してどうする」


日向「…兵器は適切に管理されなくてはならない。だからこそお前の協力を受け入れた」


富士「ふふふ…」


日向「お前が何をしようと関係ない。だが私の邪魔をするな」


富士「勿論分かってるわよ」

富士「こっちは全体の2/6が終わった所。そっちはどうかしら?」


日向「そこまで言う必要は無いだろう」


富士「うふふ、そうね…」


日向「…私は帰る。後は好きにしろ」


富士「言われなくても…そうさせてもらうわぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

ーー横須賀鎮守府  


漣「この鎮守府をやれるわけないでしょうが!」


皐月「でも司令官と約束したって…」


潜水新棲姫「常識的に考えてそんな約束はしない」 


皐月「でも…もし本当だったら……」


Y子「その時はあたし達も協力する。だよねお姉ちゃん」


富士「…日向は他に何か言ってなかった?」


皐月「他…そうだ、司令官には対価は払ったとかそんな感じのこと言ってた」


漣「ご主人様が…」

潜水新棲姫「提督が金で動くとは思えない。やはり嘘か」


富士「お金とは限らないんじゃないの?例えば情報とか」


漣「情報…」


富士「とにかく約束してしまった以上はそれを守るしかないわよ」


Y子「何言ってるのお姉ちゃん!」


富士「私達が協力すれば後はどうにでもなる。とにかく一旦鎮守府を明け渡すのが最善だと思うわ」


富士「それがここの艦娘と提督を守る唯一の方法よ」


漣「ご主人様を守る………唯一の…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

Y子「お姉ちゃんは気に入らない。朝ちゃんを無下に扱ったこともそうだけど、いつもと何かが違う」


富士「なにを言ってるの?」


Y子「わかった、お前はお姉ちゃんじゃない。正体を表せや…」


グチャッ


皐月「ひ!?」


漣「な、なにが…!?」


潜水新棲姫「Y子が……弾けた……」


富士「ふふ……うふふふ…」


漣「あの…富士さん……?」


富士「あの子なら問題ないわ。話を続けましょう」


皐月「何…言ってるの……?」

富士「きひっ。よくもあの時点で気付けたね。でも残念でした~」


富士「お前らが名前を呼ぶくらい想定済み。あたしの力を忘れたの?」


富士「でもまあ一応誉めといてあげる。こんな下らない話を真面目に考えてくれてどうもありがとう~」


富士「さて、ここからはあたしの番。ちょっと説明しとかないとね」


富士「認めたくないけどあたしは何度も負けてる。その度に力は弱まっていった」


富士「それはそっちも気付いてたでしょ?あたしの本気はそんなもんじゃない」


富士「でもあたしは名前を呼ばれる度に力を得る。でも強くはない。だからさ、ちょっと考えたわけ」


富士「自分の力に誓約をかけることでその力を増やそうとした。そしてそれは……成功した」ニヤッ


富士「きひひひっ、この愚姉の体っていいよ~、滅茶苦茶便利だもん」

富士「誓約の一つに正体がバレた時に言うことがある。それは今のあたしの力」


富士「その力は未来決定。ここで起きていることを本物の未来にする」


富士「なにさあんな終わり方。こっちはハッピーエンドなんて望んでないんだよね」


富士「無理やりにでも殺して不幸にしてやる」  


富士「…今は2つまで来た。残りは4つ」


富士「それまでにあたしをどうにかできればそっちの勝ち。単純でしょ?」


富士「まあやれるものならやってみなよ。まあ無理だろうけど」


富士「以上八島でした。無駄な足掻きを期待してるよ」


ーー

明日はお休みです


コメントなどあればお願いします

2人どころかそれ以上に死んでない?
それに2つまで来たって言い方が気になる

「あーあ、寝る前に確認しとこうと思ったらこれだよ」


「まぁ>>249でほとんど当てられてたんだけど、その時はみんな都合良く相手にしなくてありがとう」


「もうさ、ここまで来たらこっちの勝ちは無いし、次回は解決編にする?」


「あくまでも決めるのはそっち。これは安価スレなんだからね」


「……」


「愚姉が…アイツさえ余計なことしなかったらこんな早くにバレなかった」


「あぁ負けたからって全部放り出すことはしないよ。こっちは愚姉と違って責任は取るし」


「責任…?何ことだろうね」


「きひひひひひ……」

ーー


富士「やれやれ、どうなることかと思ったわ」


Y子「……」


富士「貴女も大変だったわね。せっかく仲良くなったあの子との関係が悪くなってしまって」 


Y子「…今喋ってるお姉ちゃんは本物?」


富士「もちろんよ。私達が勝った…というよりあの子が負けを認めたもの」


富士「その時点で私は富士に戻れた。そして私はどんなことを自覚していたか覚えてる?」


Y子「物語の登場人物ということ…」 


富士「そう。だから八島が何をしようとしていたのかも全て分かってしまうの」

Y子「お姉ちゃん!名前……!」


富士「このスレではもうあの子の名前を呼んでも、関係がないのよ」


富士「現にほら、何も起こらないでしょう?」


Y子「ほんとだ……」


富士「さて、ここは安価スレだし何を知りたいのかを皆に委ねるのもいいわよね」


富士「下2さん、私に知りたいこととか、解説して欲しいことを言ってみて」

残り4人(であろう)のターゲットは誰だったのか
それも含めなぜその6人だったのか

質問は>>312

(残り二人なら北上と提督だと思ってましたけど>>303見ると人数では無かった?)

富士「残りの4人…それは間違い。中身が八島の私が言っていた2/6は人数じゃないの」


富士「今はafter2まで終わってる。afterは6まで用意されていて、それまでにあなた達が気付けなければ霞や朝霜の死は現実になる所だった」


富士「説明はこれでいいかしら?」


Y子「死んじゃうのは4人よりも少なかった?」


富士「もっと多いわよ。それこそエピローグに出てきていない子の大半は死んでしまう所だった」


Y子「アイツ……」

富士「あと私が早く気付いてと言ったのは入れ替わってることじゃない。このスレ、つまり世界があの子のものになってしまったことなの」


Y子「そうなの!?」


富士「式は違うけど答えにたどり着いた。そんな感じかしらね」


Y子「それってさ、お姉ちゃんのヒントの出し方が悪かっただけじゃない?」


富士「……」


Y子「お姉ちゃんが黙っちゃったから次、下2さんどうぞ」

Y子さんはずっと味方だった?

富士「他の誓約はヒントをそっちに与えるということ。2/6や意味深な発言なんかがそう」


富士「ヒントも無しにこんなことができてしまったら、それこそ二次創作…いえ、この場合は三次創作かしら。いくらでもできてしまうもの」


富士「最も作者以外が話を作るのは問題は無いの。別の誰かが本編と違うことを書いても問題はない」


Y子「どうして?」


富士「人によって解釈が異なるからよ。八島は人ですらないでしょ?」


Y子「……?」


富士「あの子はこちら側の存在ということよ」


Y子「あ…なるほど」

富士「能力を明かしヒントを与えなければ、あの子はこの世界を好きにできなかった」


Y子「アイツの力を持ってしても…」


富士「そう、八島の力は神を越えている。だけどそこまでしないといけないくらいの事なのよ」


Y子「そりゃそうだよ、物語の登場人物が自分の都合の良い物語にしちゃうなんて…」


富士「でも私の存在の元ネタはそれをしようとして、失敗したのよ」


Y子「just Monika…」


富士「…次に行きましょう、下2」

(まだ呼ぶの躊躇っちゃうな…)悪Yちゃん…ねぇ今どんな気持ち?

Y子「ねぇそういえば八島はどうしてるの?」


富士「それが私も分からないのよ。てっきりあの子が解説するものだと思ってたけど…」


Y子「お姉ちゃんが分からないってことは?」


富士「安価で決まる予定だった」


Y子「何してるんだろアイツ…」 


富士「死んだり封印されていないことは確かね。今回は私達は勝ってはいないもの」

Y子「負けたらどうなるとかって誓約は無かったの?」


富士「あった可能性はあるわ。でもそれは私達が勝たなければいけなかったからもう意味は無い」


Y子「お姉ちゃん…こっちが勝ってないってことは……またこんな事あるんじゃないの?」


富士「それは無いわ。あのプライドの高い八島がまた負けるかもしれないことをやると思う?」


Y子「…まずやらないね」


富士「そういうことよ。ということで下2さん、八島は今どうしてるか教えてくれないかしら?」

この流れを続けても勝てなくてなおかつ力も無くなり一般登場人物になっちゃうことに気付き悔しくてぽろぽろ泣いてる

八島「きひひひ…」


Y子「出たな……」


八島「お前らを殺せなくても、別の手段で苦しめてやる。その為に準備をしてるんだよぉ」


富士「懲りない子ね…」


八島「当たり前だ!!あたしは世界を滅ぼす!人間が望む限り何度でも殺してやる!!」


Y子「その割には毎回負けてるよね」


八島「あぁ?あたしの出来損ないが何言ってんのさ」


Y子「その出来損ないに勝てないのは誰?」


八島「名前を捨てたお前が調子に乗るな!それにお前には負けてない!」

富士「この子が反省することなんてあり得ないわよね…」


八島「だってあたしはそういう存在、そういう運命だから!きひひひひひひ!」


Y子「コイツ…」


八島「そうだ…こうやって愚姉と話すのは久しぶりだよねぇ」


富士「……」


八島「ちょっとお仕置きしてあげようかな?まだあたしの方が勝ってるのは知ってるよねぇ!?」


富士「……」 


Y子「負けてるくせにそんなこと言えるんだ」


八島「直接対決で負けたことは無いんだよ!!富士!ぶち殺してやる!!」


富士「…下2」

グチャッ


八島「きひひひひ!」


Y子「八島の手がお姉ちゃんの胸を貫通して……!」


富士「……八島も寂しいのよね」 


八島「あぁ!?」


富士「貴女は滅びを与える兵器。そうとしてしか扱われなかったから、相手を傷付けることでしか意思表示ができないのよね」


八島「何?今さらお説教?」


富士「私がそうしたように、運命は乗り越えれるはずなのよ」


八島「乗り越える必要なんか無いんだよぉ!あたしは八島!世界を滅ぼすそのものだ!!」

富士「分かるわよ。本当なら私がそうなっていたから」


八島「あ…?」


富士「貴女が産まれていなければその役割は私だった。でも貴女は存在してしまった」


富士「何も関係なければ良かったのに。よりにもよって私の妹として…」


八島「観客がそれを望んだからだよぉ!」


八島「ただの平和で砂糖を吐くような物語なんか皆見飽きた!だからこのあたしが存在してるんだ!!」


Y子「……」


八島「お前達がどれだけ足掻こうが世界は滅びるんだよ!」

富士「結末はそうかもしれない。けど滅ぶのは今である必要はないの」ガシッ


八島「……?」


富士「この状況で貴女はどうする?」  


八島「ぎ…!」


Y子「八島を捕まえる為にわざとやられたの!?」


富士「貴女の手は私を貫いている。そしてその腕を私は掴んだ」


八島「離……せ…!」


富士「お仕置きが必要なのは貴女だと思うのよ。いつも悪さばっかりして…」


Y子「お姉ちゃん」


富士「…そうね、せっかくだから下2にこの後どうするか決めてもらいましょう」

(取り敢えず安全に動けなくしてから)Y子さんにも憐れまれてよしよしナデナデされる

富士「そうね…ちゃんと私達に謝れるまで一緒に暮らしてもらおうかしら」


八島「なにそれ!?そんなの全員殺していいってやつじゃん!」


Y子「お姉ちゃん、それは…」


富士「ええ、普通ならこの子に玩具をあげるようなもの。でもここは普通じゃない」


富士「あなた達が言葉にすればそれはこの世界で現実になる」


富士「さぁ下2、この後どうする?どうなるの?」

八島「そ…そもそもこの状況から何ができるのさ!?あたしの腕は掴んでるけど自由なのは片手だけ!」


富士「馬鹿ね、片手もあれば十分なのよ」


Y子「何をする気なのお姉ちゃん…」


富士「知ってる?ここにも『富士』はあるの」スッ


八島「は……?」


Y子「前髪を上げて……?」


富士「富士額…私の名前はこんな所にもあるのよ」

(胸部にはなさs

八島「それが何だって……」


富士「いくわよ」スッ


Y子(お姉ちゃんがしたことはオデコを晒しただけ。でもそれなのに途轍もないエネルギーが集まっていくのをあたしは見た!)


八島「ギ……ヒ…!」


富士「富士の名において……」


ズォォォ…


Y子「凄い力!」


富士「はぁぁーーーー!」みょんみょん


Y子「お姉のオデコから何か出たーーー!」

八島「うぎゃああああ~~!!」


Y子「や、八島に効いてる!?」


富士「う…」ズルッ


Y子「しっかりしてお姉ちゃん!」


富士「これくらい大丈夫よ…」
 

八島「ぐ…が……!」


Y子「そんな、変なビームが直撃したのに無傷…」


富士「あれは傷付けるものじゃない…あの子を……」


八島「ぐ…ぐぐ……」   


八島「下2」

こ、こんにゃの全然きいてないんだからねっ!
このぐ、ぐ、ぐ(言葉が出せない)……お姉様!

八島「こ、こんにゃの全然きいてないんだからねっ!このぐ、ぐ、ぐぅ~~~~!」


Y子「な、何が起こってるの……?」


富士「あの子の性格を変えたのよ」


Y子「そんなことできたの!?」


富士「できなかったわ。でもできるようになったのよ」


八島「早く戻せ!この…ぐ、ぐ……お姉さまぁ!!」


Y子「ひぃ~~!気持ち悪い!」


八島「黙れ!お前に対しては何も変わってない!今すぐにでも…!」


富士「やめなさい八島」


八島「はいお姉さま!……ギィィィーーー!」


Y子「凄い…あの八島が……」

富士「貴女が元に戻る方法は素直に謝るか、私達が倒すしかない」


Y子「でもコイツは負けだと言ってしまった」


富士「その時点で勝負は終わり。貴女が勝つことは不可能になってしまったのよ」


八島「そんなの認めにゃいわよお姉さま!……がぁぁ~~!」ジタバタ


Y子「暴れることしかできない。こうなったらもうただの子ども…」


富士「私に対して攻撃することも不可能になった。だって貴女は姉が大好きなツンデレ妹になってしまったんだもの」


八島「殺せ……こんな辱しめを受けるくらいなら死んだ方がマシだ~~!」


下2 次

Y子「ぷっ…ククっ、まぁまぁ落ち着いたら?私の妹の八島ちゃん?」
八島「は?お前末妹だろ」
Y子「は?」

Y子「くくく、まぁ落ち着いたら?私の妹の八島ちゃん?」


八島「あ?お前が末妹だろ」?


Y子「は?何言ってんの?」


八島「とうとう頭までいかれた?あんたは名前を捨てた存在。つまりあたしより下」


Y子「そんな気持ち悪い喋り方してるのが姉なわけ無いじゃん」


八島「言わせておけば……」


富士「喧嘩はやめなさい八島」


八島「ふんっ!お姉さまになんかあたしの気持ち分からないもん……あぁぁぁーーー!」


Y子「喋れば喋れるほどダメージを受けるとか笑える」


八島「お前……お前ぇぇー!」

富士「普通に考えればY子の方が妹になってしまうわね」


八島「ほらみろ!」


富士「でも双子という風にも考えられるわよね」


Y子「コイツと双子…」


八島「だからぁ!お前はあたしが居なかったら存在してないんだよ!」


富士「どっちの言うこともわかる。こんな時は…下2」

富士「お姉ちゃんっていうのは心が広いのよ」


Y子「どういうこと?」


富士「妹のわがままくらい、受け入れる度量があるのよ」


富士「さぁ来なさい八島、Y子。私の可愛い妹達」


Y子「…有耶無耶にするってこと」


富士「そうじゃないわ。どっちも私の妹、それでいいじゃない」


Y子「…今日はそういうことにしといてあげる」ギュッ


富士「ふふふ…」

富士「さぁ八島もこっちに」


八島「お姉さまのことなんか好きじゃないもん!…ぐぉぉ……!!」


Y子「まーだ頑張ってる」


富士「性格しか変わってないから仕方ないわ。心まで変えてしまうのは私の望みじゃない」


Y子「ほんとお姉ちゃんって甘々だよね」


富士「…さて、これで終わりでいいかしら下2さん?」

本編時空での八島の登場どうする?

富士「ええ、本当のその後。ちゃんとした後日談はやるわ」


富士「あなた達は過程はどうあれ答えを導いた。だからその権利がある」


富士「それに…龍驤についての答え合わせも残っているもの」


Y子「あれは…」


八島「きひひひひ!あの女はあたしより…」


富士「それ以上はいけないわ」


八島「…きひっ」


富士「全ての始まりである龍驤。これについては私は何も言えないの」

富士「優しい平和な世界は確かに存在する。でもそれを本当に見たいのかが不安なの」


Y子「面白い内容なら皆んな見てくれるんじゃない?」


富士「簡単に言わないで」


八島「平和ボケした物語なんか需要は無い!有象無象に紛れて終わる!!」


Y子「コイツ…」


富士「いえ、これに関しては八島が正しいわ」


Y子「え…?」


富士「誰も傷付かないとは約束できない。けど不幸にはさせない」


富士「それでも良いなら…続きを見たい?」


下2 次

見たいよ
八島ちゃんも含めて

富士「…ありがとう」


富士「見たいと言ってくれれば私も存在できる。物語が終われば私はただのキャラクターに成り下がる」


Y子「無理やり終わらせない方法もあるけどね」


富士「…さぁこの世界を終わらせましょう」


Y子「お姉ちゃん、ここで起きたことって…」


富士「それは分からない。Y朝潮のツギハギや瑞鳳が本編に出てくるかは私からはどうにもできない」


富士「それと…貴女ね」


八島「きひひひひ…」

Y子「あたし的には出て欲しくないなぁ」


八島「きひひ、不意に名前呼んだらどうなるか分かるよね」


富士「あら、八島はそんなことできないわよ」


八島「お姉さまに構って欲しくなんか…うぉぉぉーー!!」


Y子「コイツうるさい…そんな物言いで黒のゴスロリ服なんか似合わないんだから、着替えさせてやろ」


八島「ぎっ!?」


富士「ピンクとかどうかしら?」


Y子「それは髪の色にしよ!あたしと同じ青い髪なのムカついてたんだよね!」


八島「や、やめろお前らぁ!」


富士「八島」


八島「そんな、お姉さまに好き勝手にされるなんて、ほんとは嬉しく……だぁぁ~~!」


富士「うふふふ…正直でいいわよ八島」


Y子「あ、あたしが最後か。じゃあまたね~」


次回 龍驤「足りないもの、その後」


始まります


ありがとうございました

お疲れ様でした
やし…ツンデレお姉さま大好きちゃんもずっと悪役としての側面しか無かったから姉妹三人出て来て大騒ぎしてもいいのよ?
タイトルコールも龍驤になってる!本当に良く読んでる人すげー今日の展開迎えられるのも貴方のお陰です、ありがとうございます

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