事務所前



美優（これでプロデューサーさんの心が読めるように……一体どんなことを考えてるんでしょうか？）ﾃｸﾃｸ

美優（……仕事しながら『美優さん可愛いなぁ』なんて考えてくれてたりしたり……）

美優「えへへ……」ﾆｺﾆｺ



楓「プロデューサーさんおはようございます」

Ｐ「おはようございます」

Ｐ（楓さん可愛いなぁ）

美優「！？」

お酒の席



美優「なんてことがあったんですよ……」ｽﾞｰﾝ

早苗「それは……ざ、残念だったわね？」

楓「まぁ、プロデューサーさんが私のことをそんな風に？」

瑞樹「ちょっと黙ってなさいあなた」

早苗「まぁ……そんなに悲観することないんじゃない？誰でも楓ちゃんのこと見たら可愛いなってよぎるでしょ」

楓「私ガワいいですからね」

瑞樹「分かってるなら中身もよくしなさい」

早苗「そもそも皆のこと可愛いって思ってなきゃスカウトなんかしてないだろうし……逆に言えば、美優ちゃんだってスカウトされたからには可愛いって思われてるわよ」

美優「そうでしょうか……」ﾆｺﾆｺ

早苗「うんうん。美優ちゃんも挨拶したら同じように可愛いって考えてくれるわよ」

次の日



早苗「おはよー」

Ｐ（早苗さん可愛いなぁ）

瑞樹「おはよう」

Ｐ（瑞樹さん可愛いなぁ）



美優（お二人もプロデューサーさんに可愛いと思われている……きっと私も同じのはず……！）

美優「お、おはようございます……」

Ｐ（美優……愛してる……）

美優「！？！？！？？？？」

Ｐ（美しい……愛しい……この世のあらゆる不幸から遠ざけたい……美優が涙の時には僕はポプラの枝になる……）

美優「あ……あ……」ｶｧｧ

早苗（どうしたの美優ちゃん、もしかして可愛いと思ってもらえなかった？）

美優（いえ、あの……想ってもらってはいるのですが、他の方の時と方向が違うと言いますか……）ｱﾀﾌﾀ

早苗（ん？まぁ美優ちゃん可愛い系というより綺麗系だもんね）

楓（私も綺麗系なんですが？）ｸｲｸｲ

瑞樹（ちょっと黙ってなさいあなた）



Ｐ「……美優さん？どうかしましたか？」

Ｐ（ずっと側にいて笑っていて欲しい……）

美優「え、えっと……不束者ですが、よろしくお願いいたします……！」ﾌｶﾌﾞｶ

早苗「プロポーズ！？」



ーおしまいー