ユミル「テメェがッ!テメェがやったんだろうが!!!!!」 (65)

ベルトルト「……確かにライナー変わってしまった、けれど…」

ベルトルト「今でも下着を盗むような男じゃないよ!」

ユミル「うるせええええ!クリスタのを盗んだのはお前しかいねぇんだよ!」

クリスタ「ユミルもうやめて!」

ライナー「落ち着けユミル! その…クリスタの下着がなくなったのは分かったが…どうしてオレなんだ?」

ユミル「あ゙?とぼけてんじゃねーぞ、テメーがクリスタに向ける野獣の視線が気づかれてねーとでも思ってんのかよ」

ライナー(それは…まぁ)「…とにかく俺じゃない」

ユミル「黙りやがれ変態ヤロー、こうなりゃ男子全員の荷物検査だ、全員の部屋を家捜しすんぞ」

アルミン「ちょっとライナーの言うとおり、一旦落ち着こうよユミル」

ユミル「あン? まさかアルミン、お前か?」

アルミン「違うよ、それより、女子も男子と同じで洗濯物の干す場所は女子全員で共同だよね?」

ユミル「それがどうした」

アルミン「だから、誰かが間違って取り込んでしまった、と考えるのが妥当じゃないかな?」

ユミル「テメェ…」


ユミル「クマちゃんが付いてるような下着を間違えるわけねーだろうが!」

クリスタ「ユミルやめてー!///」

ライナー(クマちゃん…)

ジャン(クマちゃん…)

ベルトルト(クマちゃん…)

アルミン(クマちゃん………ん?)

アルミン「と、とにかく、いくらなんでも男子全員をチェックするのはムリだと思うよ。それぞれ個人のプライバシーがあるんだから」

アルミン「むりやり行えば反感を買うし、その……クリスタのコトを男子全員が知ることになっちゃうよ」

ユミル「…で?なら泣き寝入りしろってか?」

アルミン「だから、ここは一つ穏便に処理して行くべきだと思う」

ユミル「具体的にどうすんだよ、関係ないフリして聞き耳だけ立ててるそこの馬面締め上げるのか?」

ジャン「」ビクッ

アルミン「…対象を絞って、一人ずつ確認するんだ」

ユミル「アテはあんのかよ」

アルミン「……うん」

タッタッタッ

アルミン「……」

アルミン(もう…10年…いや、8年ぐらい前になるのかな)

アルミン(アレは、僕とエレンとミカサで、お風呂に入ったときの事……)

(エレン「そのクマ可愛いな」)

アルミン(ミカサならきっと覚えてる。だとしたら、ミカサは今でもくまパンをはいているハズ)

アルミン(くまパンをはいているのが自分だけだと思っていたら、間違えて取りこんでしまうコトも考えられる)

アルミン(クリスタとミカサでは体格が全然違うから、多分見れば分かるハズ)

アルミン「ミカサ!」

ミカサ「?」

ミカサ「…何?」

アルミン「えーと、その……」

アルミン(…なんて言ったらいいんだろ…えーとえーと……)

アルミン「…ミカサ、下着を見せてくれないかな」

ミカサ「……何を言ってるの?」

アルミン「えと、あの、へんなお願いだって事は分かってるけどさ、是非見せてほしいんだ」

ミカサ「何故?」

アルミン「それは……」

(クリスタ「皆、探してくれるのはうれしいけど、その…私の事、あんまり言わないで欲しいの…お願い……」)

アルミン「……え」

ミカサ「え?」

アルミン(…駄目だ、エレンをだしにしたところでミカサはエレンのところに行くだけだろう、僕がミカサの下着を見る口実は作れない)

アルミン「……言えない」

ミカサ「………」

アルミン(ミカサがくまの下着を持っていたからと言って、下着全てがくまの可能性は薄い。何とかしてミカサのタンスを見ないと……)

ミカサ「………アルミン」

ミカサ「アルミンが言うのだから、きっと何か理由があるのだとは思う……けれど……」

アルミン「……うん、ごめん。急にこんな事言って……」

ミカサ「……理由は何故言えないの?」

アルミン「それは…」

ミカサ「……」

アルミン(ミカサは…… ミカサは何とかして僕に答えようとしてくれてるのかな…?)

アルミン「………分かった、ミカサを信用して言うよ、その代わり、誰にも話さないで欲しい」

――――
―――
――

アルミン「……と、言うわけなんだ」

ミカサ「そう……」

アルミン(なんで僕がミカサの所に来たかは伏せておこう)

ミカサ「……それなら、残念だけど私じゃない」

アルミン「えっ?」

ミカサ「私も熊が付いているような下着は一枚も持ってないから……」

アルミン「えっ、だって――」

アルミン「っ!」(しまった!)

ミカサ「……」

アルミン「え、あ、、その、教えてくれてありがとう。じゃあ…」

ミカサ「…エレンの事?」

アルミン「」ピクッ

ミカサ「……エレンは好きだといってくれたけど、流石にもう……」

アルミン「そ、そうだったんだ」

ミカサ「エレンが可愛いといってくれた一枚は今も洗わずに取っておいてある」

アルミン「」ゾワッ

ミカサ「いつか、エレンとそういった事になった時の為に……」

アルミン「あ、あ、ボボクは別の場所を当たってみるよ!じゃあミカサありがとう!」

ミカサ「あっ…」

アルミン(コレが終わったらソレを始末する方法を考えよう)ダッ

アルミン(でもいきなりアテが外れた…特に他に心当たりがあるわけじゃないし…振り出しかな……)


ミカサ「まってアルミン」シュンッ

アルミン「わっ!」ビクッ

ミカサ「熊のパンツを探しているのなら、心当たりがある」

アルミン「本当?」

ミカサ「それは……」

―――――
――――
――

アルミン「……」

アルミン(本当かな…でも他に手がかりが無いんだ、こうするしか……)

コンコン

「誰?」

アルミン「ボクだよ、その、開けても良いかな」

アニ「……何?」

アルミン「あの、さ、その……」

アニ「なんだ、早くいいなよ」


アルミン(やっぱりこれの聞き方に正解なんか無いよ…)


アルミン「下着…見せてほしいんだ、その、パンツを…」

アニ「……は?」

ミカサ「最近エレンに近付く鷲鼻女、アレがたしか熊のパンツを穿いてる」

アルミン「…アニの事?」

ミカサ「……? …名前はよく知らないけれど、アレ」

アルミン「……」

ミカサ「この間服を引き剥がしてやったとき、確かに熊だった」

アルミン「そ、そうなんだ……」

ミカサ「ただ、私からこの情報をリークされたことは秘密にして欲しい」

―――――
―――


アルミン(うわぁ…アニ絶対怒ってるよぉ……)

アルミン「あのっ!決してやらしい意味じゃなくて、その……」

アニ「………」

アニ「……アンタの事、結構マトモだと思ってたんだけど」

アルミン「いや、あの、これは………」

アニ「……いいよ」

アルミン「えっ?」

アニ「見せてヤルって言ったんだよ」ドンッ

アルミン「えっうわっ!」ドサッ

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