・アイマス×モバマス
・ヤマ、オチ特になし
・口調その他、違和感にご注意ください
よろしければお付き合いください
↓なお前回
【予定は未定】千早「ざっくり四周年ですって」 ライラ「言ったもの勝ちですねー」
【予定は未定】千早「ざっくり四周年ですって」 ライラ「言ったもの勝ちですねー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1574512637/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1600865114
千早「皆さんこんばんは、如月千早です」
ライラ「ライラさんでございますですよー」
千早「またしてもお久し振りになってしまいました」
ライラ「おー……」
千早「恒例のように言っているの、本当はおかしいのよね」
ライラ「そうでございますねー」
ライラ「ですが、終わってしまうよりは良いでございますよ」
千早「それはまあ、その通りなのだけれど」
千早「でも、もうちょっとこう……ね」
ライラ「それはもう、ライラさんたちにはどうしようもないのです」
千早「……そうね」
ライラ「ですので、今回の放送を頑張るのですよ」
ライラ「きっと、楽しみにしていてくださった方もいらっしゃるのです」
千早「確かに、いつまでも愚痴を言っていても仕方がないわね」
ライラ「はいですよ」
千早「ふふ、ありがとうライラさん」
ライラ「ほえ?」
千早「私もライラさんみたいに前向きに行かないとね」
ライラ「ふふー、お役に立てたのなら何よりなのです」
千早「さて、それじゃあ始めましょうか」
ライラ「はいです」
千早「予定は未定」
ライラ「始まりますですよー」
千早「(でも、懐かしいなんて思ってしまうのは仕方ないわよね)」
***************************
ライラ「ところで千早さん」
千早「なにかしら」
ライラ「今日の放送、五周年記念になってしまうのでしょうか」
千早「……これまでの流れを考えれば、そうなるでしょうね」
ライラ「むー」
千早「ほら、そんな顔しないの」
ライラ「ライラさん、もっと千早さんとお仕事したいですよ」
千早「それはもちろん、私もそうなのだけれど」
ライラ「本当でございますか?」
千早「ええ、もちろん」
ライラ「ではライラさん、プロデューサー殿にお願いしてみますです」
千早「あら、それは良い考えね」
ライラ「いつかみたいに、一緒のステージに立ちたいですよ」
千早「ということは、今度はウチの劇場に来てもらうことになるのかしら」
ライラ「おー、それはステキでございます」
千早「その為にもまず、この放送を頑張りましょうか」
ライラ「はいですよ!」
千早「(プロデューサーなら、多少の無茶は通すでしょうし)」
ライラ「ところで千早さん、今日はゲストはいらっしゃるのですか?」
千早「あら、ライラさん知らされてなかったの?」
ライラ「ということは、千早さんはご存じなのですねー」
千早「まあ、私と同じ事務所だから教えてくれたんでしょう」
ライラ「おー、そうなのでございますか」
千早「それにしたって、ライラさんにまで秘密にする必要なんてないはずなのだけれど」
ライラ「ふふー、いつものことなのです」
千早「そういうもの……なんでしょうね。この番組では、きっと」
千早「それでは改めまして。今日のゲスト、真壁瑞希さんです」
瑞希「どうも初めまして、真壁瑞希です。 ……あっ、川島ではありません」
千早「ちょっ!?」
ライラ「おー、では聖來さんでもないのでございますねー」
千早「ライラさん!?」
瑞希「はい。名字は真壁ですので、水木さんでもありませんね」
ライラ「日本語は難しいですねー」
瑞希「なんと。とてもお上手だと思いますが」
ライラ「ふふー、ありがとうございますですよ」
千早「(え? わたしがおかしいの、これ?)」
千早「……あの、真壁さん?」
瑞希「はい、なんでしょうか」
千早「そういう、問題になりそうな発言はどうかと思うの」
瑞希「問題……ですか?」
千早「その、川島さんがどうとか」
瑞希「ああなるほど。ですが如月さん、どうかご心配なく」
瑞希「実は以前共演した際に、ご本人から許可を得ているのです」
千早「そう……なの?」
瑞希「『もう、どんどんやっちゃって良いわよ』と、快諾を頂きました」
ライラ「おー、瑞樹さんそっくりでございます」
瑞希「練習した甲斐がありました。 ……やったぞ、瑞希」
千早「……はぁ」
ライラ「千早さん、どうかしましたですか?」
瑞希「気分が優れないのでしたら、無理はなさらず」
千早「(……深く考えるのは止めましょう)」
千早「いえ、なんでもないの。大丈夫よ」
ライラ「本当でございますか」
千早「ええ、本当に大丈夫。心配かけてごめんなさい」
瑞希「いえ、心配するのは当然のことです」
千早「……ふふっ」
瑞希「如月さん?」
千早「いえ、なんでもないの、なんでも」
千早「(本当に、悪気なんてこれっぽっちもないのよね)」
千早「さて、いつまでもこうして話しているわけにもいかないでしょう?」
ライラ「おー、そうでございました」
瑞希「ふむ、いよいよ本番というわけですね」
ライラ「瑞希さん、そんなに緊張しなくてもいいのですよ」
瑞希「……ライラさんは不思議な方ですね」
ライラ「ほえ?」
瑞希「私は無表情だとよく言われるのですが、すぐに気づかれてしまいました」
瑞希「ひょっとして、そんなに顔に出ていたのでしょうか」
千早「いえ、いつも通りの真壁さんだったわよ?」
瑞希「そうですか。では、何故なんでしょうか」
ライラ「あー、なんとなくでございます」
千早「ふふ。ライラさんって、そういう所があるから」
瑞希「ライラさんは洞察力に優れた方なのですね。 ……納得」
ライラ「…………?」
瑞希「……違いましたか?」
千早「まあ、色々と無自覚ではあるわね」
ライラ「よく分かりませんですよ」
瑞希「むむむ、謎は深まるばかり」
千早「そんな大げさな」
ライラ「ところで今日は何をするのですか?」
千早「いつも通り、聞かされていないわ」
ライラ「おー……」
瑞希「その答えは私が持っています」
千早「真壁さん?」
瑞希「先ほどスタッフの方からこのカードを渡されましたので」
ライラ「……何も書いてませんです」
瑞希「おや、間違ってしまいました」
瑞希「これはライラさんに差し上げますね」
ライラ「おー、ありがとうございますです」
千早「それで真壁さん、答えというのは?」
瑞希「それなんですが……ライラさん」
ライラ「はいです」
瑞希「先ほどのカード、裏返してみてください」
ライラ「……!!」
ライラ「真っ白だったカードに、字が書いてありますです!!」
瑞希「というわけで、それが答えです」
ライラ「すごいです! 魔法みたいなのです!!」
千早「そういえば真壁さんって、マジックが得意だったわね」
ライラ「どうやったのでございますか!?」
瑞希「そんなに驚いてもらえるとは、やった甲斐がありました。 ……いぇい」
千早「ふふっ」
ライラ「瑞希さん、これ、ライラさんにもできますですか?」
瑞希「そうですね。辛く厳しい修行を乗り越えれば、あるいは」
ライラ「おー……」
瑞希「冗談です。それなりに練習はしないといけませんが」
ライラ「何を練習すればいいのですか?」
瑞希「まずはトランプを操る練習から、でしょうか」
ライラ「なるほどー」
千早「ところでライラさん」
ライラ「はいです?」
千早「カードにはなんて書いてあるの?」
ライラ「おー、そうでございました」
ライラ「えーとですね…………」
千早「ライラさん?」
ライラ「……これ、なんと読むのでございますか?」
千早「あらら」
瑞希「中秋の名月、ですね」
ライラ「チュウシュウのメイゲツ?」
千早「確か、秋の中頃の月……だったかしら」
瑞希「正確には、旧暦の八月十五日の夕方に出る月、ですね」
千早「さすが真壁さん、詳しいのね」
瑞希「私はデキる女なのです。 ……嘘です、さっき調べました」
ライラ「キュウレキ……?」
千早「まあ、難しいことは置いておいて、その日にお月見をする習慣があるのよ」
ライラ「おー、それなら知ってますです。お団子食べるのですよね?」
千早「……なるほど、そういうこと」
瑞希「どうかしましたか、如月さん?」
千早「いえ、今日何をするのか、ようやく分かったというだけよ」
ライラ「そうなのですか?」
千早「ええ。どうやら屋内みたいだし、移動しましょうか」
瑞希「それでは、張り切って行きましょう。 ……ごー」
***************************
千早「というわけで、今日はお月見団子を作るみたいです」
ライラ「おー」
瑞希「うまくできるでしょうか。 ……どきどき」
千早「心配しなくても、とても簡単……らしいわよ?」
ライラ「どうやって作るのですか?」
千早「粉を練って丸めて、茹でるだけみたい」
瑞希「なるほど。それなら大丈夫そうです」
千早「まあ、これだけなら失敗のしようがないわよね」
ライラ「がんばりましょー」
瑞希「おー」
千早「お、おー」
ライラ「それでは、何から始めればいいのでしょうか」
千早「えっと……まずは、この団子粉に水を加えて練るみたい」
瑞希「ふむふむ」
千早「じゃあ、このボウルに粉を入れましょうか」
ライラ「はいですよ」
瑞希「こういう時、やはり水は少しずつ入れるのでしょうか」
千早「……どうなのかしら」
千早「スタッフ……は、教える気はなさそうね」
ライラ「ということは、きっとどっちでもいいのですよ」
瑞希「……そうなんですか?」
千早「まあ、失敗したら失敗したで、スタッフ的には満足でしょうし」
瑞希「ふむ。じゃあやってみましょう」
千早「そうね。迷っていても仕方がないし」
ライラ「お水はどうしますです?」
瑞希「そうですね。少しずつ入れましょうか」
ライラ「分かりましたですよ」
ライラ「うんしょ、うんしょ……」
千早「…………」
瑞希「こねこね、こねこね」
千早「…………」
瑞希「如月さん、どうかしましたか?」
千早「……どうした、というほどのことではないの」
ライラ「ほえ?」
千早「ただ、地味だなって」
ライラ「おー……」
千早「そういうことを気にする番組ではないのだけれど、少し……ね」
瑞希「如月さん、それは違います」
千早「……というと?」
瑞希「アイドルの可憐なエプロン姿があれば、それで十分なのではないでしょうか」
千早「ず、随分と自信たっぷりね」
ライラ「お二人ともよくお似合いでございますよー」
瑞希「ほら、ライラさんもこう言っています」
千早「(ひょっとしてこの二人、相性いいのかしら)」
瑞希「ライラさんも、ピンクのエプロンがとてもキュートです」
ライラ「おー、ありがとうございますです」
ライラ「このエプロン、学校で作ったのですよ」
千早「え、そうなの?」
瑞希「というと、ライラさんが自分で?」
ライラ「はいです」
千早「ライラさん、裁縫上手なのね」
瑞希「ええ、素晴らしい出来栄えです」
ライラ「いえ、ちゃんとできたのはお友だちのお陰なのです」
ライラ「ライラさんあんまり上手でなかったので、お手伝いしてくれたのですよ」
瑞希「つまりライラさんは愛されキャラなんですね」
ライラ「愛されキャラ?」
瑞希「みんなから好かれる人をそう呼ぶのです」
ライラ「えへへー、もしそうなら嬉しいですねー」
千早「きっとこういう所よね」
ライラ「ところで、どれくらいこねれば良いのですか?」
千早「えっと……耳たぶくらいの柔らかさ、らしいわよ」
ライラ「耳たぶでございますかー」
瑞希「……如月さん、ちょっと失礼します」
千早「なに、真壁さ……ひゃっ!?」
瑞希「ふむ。柔らかいだけでなく、弾力もあってとても良いさわり心地です」
千早「あ、あの……何を……?」
瑞希「耳たぶと聞いて気になってしまいました」
千早「いえ、そういうことではなくて」
瑞希「ライラさんもどうですか?」
ライラ「では、失礼いたしますですよー」
千早「あの、私の意見は……ひゃん!?」
ライラ「おー、ふにふにふわふわで気持ちいいでございます」
瑞希「癖になりそうです。 ……素晴らしいぞ」
千早「もう、好きにして……」
――――――
――――
――
ライラ「お団子、耳たぶになりましたです」
瑞希「では丸めていきましょうか」
千早「…………」
ライラ「千早さん?」
瑞希「……怒っていらっしゃいますか?」
千早「……いえ、そういう訳ではないのだけれど」
ライラ「……ごめんなさいです」
瑞希「私も、調子に乗ってしまいました。ごめんなさい」
千早「……ふぅ」
千早「いいのよ二人とも。少し……いえ、かなり恥ずかしかったのは事実だけれど」
ライラ「おー……」
瑞希「……しゅん」
千早「だからそんな顔しないの」
千早「さ、あと少しなんだから頑張りましょう?」
ライラ「はいですよ!」
千早「大きさってこれくらいで良いのかしら」
瑞希「食べやすければ大丈夫でしょう」
千早「真壁さんって、綺麗に丸くするのね」
瑞希「手先の器用さには自信がありますので。 ……ぶい」
千早「手品で鍛えられた、とか?」
瑞希「ええ、それは間違いないと思います」
千早「私もやってみようかしら」
瑞希「ふふ、いつでも大歓迎です」
ライラ「できましたですよー」
瑞希「おお、これは見事な三角形」
ライラ「ふふー。三角おにぎり、麻理菜さんに教わりましたですよ」
瑞希「ライラさんの事務所の方ですか?」
ライラ「はいですよ。キレイで強くて何でもできるすごい方なのです」
千早「でもライラさん、これは……」
ライラ「ほえ?」
瑞希「いえ、これはこれで良いのではないかと」
千早「え?」
瑞希「盛り付けた時、一番上に乗せると見栄えが良い気がします」
千早「……こういう時、私は頭が固くてダメね」
ライラ「千早さんはダメではございませんよ?」
瑞希「ええ。とても尊敬できる先輩です」
千早「いえ、あのね?」
ライラ「なにしろ、ライラさんの目標の一人でございますですから」
瑞希「劇場でも多くの人が憧れているというのに、ダメなはずがありません」
千早「だからそういうことじゃなくて……ああもう」
千早「(悪気がないだけにタチが悪いわ)」
***************************
ライラ「完成でございますねー」
瑞希「こねて丸めて、茹でて冷やすだけ。とても簡単ですね」
千早「ええ。これなら私でもできそうだわ」
ライラ「ところで、なぜピラミッドみたいに積むのですか?」
千早「……なんでなのかしらね?」
瑞希「お供え物だから……でしょうか」
ライラ「おー、お供え物はピラミッドなのですか」
千早「いえ、そういう訳ではないと思うのだけれど」
瑞希「そういうもの、としか考えたことがありませんでした。 ……謎は深まるばかり」
ライラ「お二人ともご存じではありませんでしたか」
瑞希「貴音さんなら、あるいは知っているのでしょうか」
千早「そうね。四条さんなら知っていてもおかしくはないわね」
ライラ「おー、それでは今度聞いてみますですよ」
瑞希「貴音さんともお知り合いなんですか?」
千早「ええ。以前この番組に出てもらったことがあるのよ」
ライラ「ふふー、わらしべ長者もしたのです」
千早「ああ。四条さんと、あと春香もそんなことを言っていた気がするわね」
ライラ「懐かしいですねー」
瑞希「ライラさん、顔が広いんですね」
千早「気づいたら相手の懐に入っているような所はあるわね」
ライラ「ほえ?」
千早「……本人に自覚はないみたいだけど」
瑞希「むむ。秘訣を聞いてみたかったんですが」
ライラ「なんの話でございます?」
瑞希「いえ、なんでもありません」
瑞希「それよりも、折角作ったんですから食べましょう」
ライラ「お団子美味しくできましたでしょうか」
千早「まあ、失敗しているってことはないでしょう」
ライラ「それではいただきましょー」
瑞希「はい、いただきます」
千早「いただきます」
ライラ「おー、もちもちですねー」
瑞希「何も味付けしていないのに、ほんのり甘いんですね」
千早「ええ、なんというか優しい味ね」
ライラ「えへへー、美味しいでございます」
瑞希「さて、ここに何の変哲もない箱があります」
千早「どうしたの、いきなり」
瑞希「いわゆる演出というやつです」
ライラ「何が始まるのですか?」
瑞希「ライラさん、この箱に何も入っていないことを確認してください」
ライラ「はいです。空っぽでございます」
瑞希「如月さん、ハンカチはお持ちでしょうか」
千早「ええ、持っているけれど」
瑞希「では、そのハンカチをこの箱にかぶせてください」
千早「これでいいのかしら」
瑞希「ありがとうございます」
瑞希「今から三つ数えると、とても不思議なことが起こります」
ライラ「おー」
瑞希「それでは行きます」
ライラ「わくわく」
瑞希「三、二、一、はいっ」
ライラ「おー!!」
千早「箱の中に、何か……えっ!?」
瑞希「どうやら上手くいったようです。 ……ほっ」
千早「これはきな粉に、黒蜜?」
ライラ「瑞希さん、どうやったのでございますか!?」
瑞希「残念ながら、それは企業秘密なのです」
千早「改めてすごいわね、真壁さんの手品」
瑞希「ふふ、ありがとうございます」
千早「それで、これは?」
瑞希「お団子にかけると美味しいそうです」
瑞希「先ほどスタッフさんからいただきました」
千早「いつの間に……」
瑞希「というわけで、私はきな粉でいただきます」
ライラ「では、ライラさんは黒蜜ですねー」
千早「私はどうしようかしら」
ライラ「おー、黒蜜美味しいでございます」
瑞希「きな粉もなかなかですよ?」
千早「……折角だし、両方食べてみましょうか」
ライラ「アイスに黒蜜も美味しいですが、お団子に黒蜜も良いのですねー」
瑞希「アイスに黒蜜ですか……今度試してみよう」
千早「うん、どっちも美味しいわ」
ライラ「おー、今日の千早さんは食いしんぼうさんですねー」
千早「へ!?」
瑞希「とても珍しいものを見ている気がします」
千早「~~~っ!!」
ライラ「おや、赤くなってしまわれました」
瑞希「ライラさん、これ以上はやめておいた方が良いようですよ」
ライラ「おー……」
千早「(な、なら、最初から……!)」
***************************
千早「……大変見苦しいものをお見せしてしまいました」
瑞希「いえいえそんな、滅相もない」
ライラ「いつもはライラさんが食いしんぼうさんでございますからねー」
千早「ごめんなさい。だからもうその話は……」
瑞希「少し名残惜しい気もしますが」
千早「……真壁さん?」
瑞希「いえ、何でもありません」
ライラ「あー、お月見で思い出しましたです」
ライラ「日本のお月様にはウサギさんがいらっしゃるのですか?」
瑞希「お餅つきをしているウサギ、というのはよく聞きますね」
ライラ「おー……」
千早「それがどうかしたの?」
ライラ「なんだか不思議だなーと思いましたです」
瑞希「ウサギが不思議、ですか」
ライラ「ライラさんの故郷では、お月様にはライオンさんがいるのですよ」
千早「……ライオン?」
ライラ「はいです」
瑞希「なかなか興味深いですね」
ライラ「ウサギさんとライオンさん、仲良くできるのでしょうか」
千早「それは……どうなのかしら」
瑞希「月の世界ですし、きっと大丈夫なのではないでしょうか」
千早「ふふ、そうかもしれないわね」
ライラ「そうだといいのですねー」
千早「さて、今回はここまでのようだけれど」
瑞希「なんと、時間が経つのは早いですね」
ライラ「瑞希さんの魔法、とてもすごかったのです」
瑞希「そう言ってもらえると、とても嬉しいです」
千早「今回はゲストに真壁瑞希さんを迎えてお送りしました」
ライラ「瑞希さんも楽しんでいただけたようで良かったのですよー」
瑞希「むむ、やはりライラさんには筒抜け。 ……恐るべし」
千早「いえ、ライラさんにだけ、というわけではないと思うわよ?」
瑞希「なんと」
ライラ「次回の放送は、あー……」
千早「いつになるのやら、ね」
瑞希「話には聞いていましたが、本当にそのような感じなんですね」
千早「まあ、こればっかりは諦めるしかないわね」
ライラ「それでは、またお会いしましょー」
***************************
【後日・CGプロ】
ライラ「レナさん、お願いがございますです」
レナ「どうしたの、いきなり」
ライラ「ライラさんを弟子にして欲しいのです」
レナ「……え?」
ライラ「ライラさんも魔法が使えるようになりたいのですよ」
レナ「ライラちゃん、ちょっと待って」
ライラ「ほえ?」
レナ「順を追って説明してもらってもいいかしら」
ライラ「あー……ライラさんこの前、真壁瑞希さんと共演しましたです」
レナ「ああ、如月千早さんとの番組ね」
ライラ「はいです」
ライラ「瑞希さんはそこで魔法を見せてくれたのですよ」
レナ「……魔法?」
ライラ「トランプを練習すればライラさんにもできると教えてくださいました」
レナ「トランプで魔法……ふふ、そういうことね」
ライラ「トランプといえばレナさんなのですよ」
レナ「まあ、カード捌きに関しては人後に落ちないつもりだけど」
ライラ「ですので、弟子にして欲しいでございます」
レナ「うーん、そうねぇ」
ライラ「ダメでございますか?」
レナ「(ライラちゃんなら悪用の心配なんてないわね)」
レナ「ふふ、いいわよ」
ライラ「おー、ありがとうございますですよ」
レナ「でも、教えるからにはビシバシいくわよ?」
ライラ「はいです!」
レナ「良い返事ね。じゃあまずは、基本のシャッフルから」
ライラ「ふふー、頑張りますですよー」
<〆>
というお話でございました
またもや前回から約一年の間隔が空き、もはやシリーズと言っていいのかどうか
口調等おかしなところがありましたら、どうか寛大な心で大目に見ていただけると……
短い内容ではありますが、お読みいただけましたなら、幸いです
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません