～事務所～


藤居朋「おはよ～……忙しいのは嬉しいけど、こうやって朝早いのが増えるのも悩みどころね……」

白菊ほたる「……」ﾍﾟｺﾘ

朋「あっ、ほたるちゃん、おはよ！」

ほたる「……」

朋「……？」

ほたる「……」

朋「ほたるちゃん？　黙ってあたしの顔見てどうしたの？　……あ！　もしかして寝グセついてる！？」

ほたる「……」ﾌﾙﾌﾙ

朋「違うの？　あっ、ひょっとしてあたしに見惚れてたとか～？」

ほたる「……」ﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙ

朋「そんなに否定する？」



～～～～～～～～～～

前作
藤居朋「智絵里ちゃんがペットの犬をほたるちゃんって呼んでいる」

緒方智絵里「そこからはわたしが説明しますっ」ﾋｮｺｯ

朋「わ！　智絵里ちゃんいたのね」

智絵里「どうしてかはわからないんですが、ほたるちゃんが喋れなくなってしまったんです……」

ほたる「……」ｺｸｺｸ

朋「ええ！？　大事件じゃない！？」

智絵里「でも心配いりませんっ！　わたしとほたるちゃんは以心伝心なので、わたしが通訳できますっ」

朋「！？」

ほたる「！？」

朋「いやほたるちゃんがビックリしてる時点でウソ確定じゃない」

智絵里「百聞は一見に如かず、ですよっ」

朋「まあ、本当にできるなら助かるけど……」

智絵里「ほたるちゃん、何かメッセージを伝えようとしてもらっていいかな？」

ほたる「……」ｺｸｺｸ

ほたる「……」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

智絵里「ふむふむ……」ﾌﾑﾌﾑ

朋（智絵里ちゃんの”ふむふむ”かわいいわね）

ほたる「……」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

智絵里「なるほど……米中の貿易戦争が……」ﾌﾑﾌﾑ

朋「いや絶対言ってないでしょ」

智絵里「そもそもテレパシーなんて非科学的ですっ！」

朋「鮮やかに放り投げたわね……」

ほたる「……」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

朋「え？　どうしたのほたるちゃん」

ほたる「……」ｽｯ

智絵里「紙とペン……」

朋「あっ、なるほど、筆談ならできるものね！」

智絵里「その手がありましたねっ」

朋「とりあえず、何か書いてもらっていい？　今の気持ち的な……」

ほたる「……」ｺｸｺｸ

ほたる「……」ｶｷｶｷ

『( ˘ω˘)』

朋「なんで顔文字……」

ほたる「( ˘ω˘)」

朋「いや同じ顔されても困るんだけど……」

智絵里「ほたるちゃんっ！　顔文字とかは読む媒体で崩れたりするからあまり使わない方がいいよっ」

朋「どういう角度からのアドバイス？？？」

ほたる「(/・ω・)/」

朋「かわいいけど煽んないの！」

朋「とりあえず、声が出ないのはいつから？」

ほたる「……」ｶｷｶｷ

『昨日の19時30分とか、そのあたりだったと思います』

朋「今日初めてほたるちゃんと意思疎通ができた気がしたわ……」

智絵里「昨日の……？　何かあったでしょうか……？」

朋「うーん……わからないわね……」

智絵里「ノドは痛かったりする？　のど飴買ってこようか？」

朋（やさしい）

智絵里「おねえさんですからっ」ﾄﾞﾔ

朋「あたしの心は読んでくるのね」

ほたる「……」ｶｷｶｷ

『痛みは大丈夫です。なぜかノドに力が入らなくって……』

朋「うーん……心当たりは？」

ほたる「……」ｶｷｶｷ

『特にはありませんね』

朋「変なもの食べたとか、ノドに植木鉢が当たったとか……」

ほたる「……」ｶｷｶｷ

『ありませんでした』

朋「そっか……」

智絵里（最初は植木鉢にあんなにビックリしていた朋さんが『植木鉢は当たるもの』と当然のように思うようになってる……）

朋「どうしたものかしら……」

智絵里「あっ、そろそろお仕事の時間が……！」

朋「わ、もうそんな時間？　今日はお仕事が詰まってるけど……大丈夫かな……」

智絵里「誤魔化しながらやっていくしかないですね……」

朋「ほたるちゃん、大丈夫？」

ほたる「……」ｶｷｶｷ

『:-)』

朋「なんで顔文字が海外基準になったの？？？」

～握手会～


島村卯月「説明しましょうっ！　Lack Luckの3人の握手会は、長机の向こうに右から智絵里ちゃん、ほたるちゃん、朋さんが立っていて、その順番で握手をして終わりというシステムになっています！」

卯月「ほたるちゃんが真ん中なのは、ご本人の『私が最初だと後ろの2人に不運が移るかもしれませんし、私が最後だとファンの方々が不運を持ち帰ってしまうかもしれません……』という意見を汲んで、サンドイッチする形になったそうです！」

卯月「また、智絵里ちゃんが最初なのは『朋さんと握手するだけで満足して帰ってしまうファンの方がいるかも……！？』という懸念からです！」

卯月「朋さんはこの順番について『どうでもよくない？』とおっしゃってました！　現場からは以上です！」

本田未央「しまむー、誰に話してるの？」

卯月「シマムラ的にもオールオッケー♪」

未央「ダメだ会話ができない」

朋（……）

智絵里（……）

朋（これはちょっと……）

智絵里（予想していましたが……）

ファンA「応援してます！」

ほたる「……」ｷﾞｭｯ　ﾆｺｯ　ﾍﾟｺｯ

ファンB「頑張ってください！」

ほたる「……」ｷﾞｭｯ　ﾆｺｯ　ﾍﾟｺｯ

ファンC「ずっとファンでした！」

ほたる「……」ｷﾞｭｯ　ﾆｺｯ　ﾍﾟｺｯ

ファンD「会えて嬉しいです！」

ほたる「……」ｷﾞｭｯ　ﾆｺｯ　ﾍﾟｺｯ

ファンE「このために飛行機で来ました！」

ほたる「……」ｷﾞｭｯ　ﾆｺｯ　ﾍﾟｺｯ

朋・智絵里（工場のラインみたい……）

朋「（いやこれ大丈夫なのかしら……）あ、応援ありがとね～」ｷﾞｭｯ

智絵里「（戸惑ってる方もいらっしゃいますね……）あ、こんにちは～……」ｷﾞｭｯ

ファンF「あれ、ほたるちゃん、体調悪いんですか？」

ほたる「！」

智絵里「！」

朋「あ！　えっと、それは……」

智絵里「き、キャラ変ですっ！」

ほたる「！？」

智絵里「ほたるちゃんは”くーるびゅーてぃー”を目指してるんですっ」

ほたる「！？」

智絵里「『くーるびゅーてぃーたるもの、ファンの方と気軽に言葉を交わすなんてもってのほか……！　握手できることを幸運に思いなさい！』ってほたるちゃんは言ってますっ！」

ほたる「！？」ﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙ

朋「マナーモードかってくらい首が振れてるけど」

ファンF「なるほど！！！！！」

朋「物分かりが良すぎる」

智絵里「窮地を脱しましたね……！」

ほたる「……」

朋「めっちゃ見てるけど」

ファンG「あれ、ほたるちゃん、もしかして体調が」

智絵里「くーるびゅーてぃーちょっぷ！！！！！」ｻﾞｼｭｯｯｯ!!!!!!!

ファンG「ぐああああああ」

朋「緒方ァ！！！！！！！」

朋「なんで手を出したの！？！？！？」

智絵里「ふふっ」

朋「そしてなんで笑えるの！？」

ファンG「智絵里ちゃんのチョップに加えて、生”緒方ァ！”が聞けるなんて、僕は幸せです……！」

朋「なんだこいつ（そ、そうなの……！？）」

智絵里「おそらく逆です、朋さん」

～握手会終了～


智絵里「なんとかなりましたね……！」

朋「なってなかったわよ！？」

ほたる「……」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

朋「あ、いや、別にほたるちゃんを責めてるわけじゃなくてね？」

智絵里「いえ、今のは”お腹ペコペコ”という意味のペコペコですね」

朋「頭下げてたんじゃないの！？　紛らわしっ！」

～写真撮影～


卯月「説明しましょうっ！　この日はファッション雑誌の撮影のお仕事が入ってるんです！　オーダーは高校生くらいのオトナ背伸びファッションで、本来なら智絵里ちゃんしか年齢に該当しないんですが、常務が『まあ藤居は実年齢より下に見えるし白菊は大人っぽいからいけるやろ』と言いくるめて取ってきました！　有能ですね！」

未央「だからしまむー、誰と喋ってるの……」

渋谷凛「何？　常務の話？」ｷﾞﾛｯ

未央「しぶりんもそろそろ常務に慣れなよ……」

朋「正直、この仕事は助かったわね……」

智絵里「ファッション誌の撮影ですから、トークは必要ありませんね」

朋「うん、ほたるちゃんも順調にこなしてるわね」

智絵里「あっ、終わったみたいですっ」

スタッフ「次、藤居さんお願いします」

朋「はーい。ほたるちゃん、お疲れ様！」

ほたる「……」ﾍﾟｺﾘ

朋「よろしくお願いしまーす！」ﾄｺﾄｺ

智絵里「ほたるちゃんはわたしと待機だねっ」

ほたる「……」ｺｸﾘ

智絵里「……」

ほたる「……」

智絵里「……えいっ」ﾌﾟﾆｯ

ほたる「……！？」

智絵里「えいっえいっ」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

ほたる「？？？」

智絵里「えーいっ」ｸﾞﾆｰ

ほたる「……」ﾓｺﾞﾓｺﾞ

朋（なんでいちゃついてるのかしら……可愛いけど）ﾎｯｺﾘ

カメラマン「あ、その表情いいですね！」ﾊﾟｼｬﾘ

朋（っていうか、声が出ないのをいいことにほたるちゃんに危害を加えたりしないかしら……！？）ﾊﾗﾊﾗ

カメラマン「お、憂いの表情もいいですねー」ﾊﾟｼｬﾘ

朋（で、でも、智絵里ちゃんもそれくらいの分別はあるわよね……！　信じてあげなきゃ……！）ｷﾘｯ

カメラマン「その表情もいただき！」ﾊﾟｼｬﾘ

朋（またチョップなんてしたら怒ってやるんだから！）ﾒﾗﾒﾗ

カメラマン「燃えてますねー！」ﾊﾟｼｬﾘ

ほたる・智絵里（かわいい……）

～撮影会終了～


朋「ま、握手会よりは……」

智絵里「わたしたち、黙っていれば美少女ユニットですねっ」

朋「智絵里ちゃんが言う？」

～ラジオ収録～


卯月「説明しましょうっ！　ラジオとは、無線通信により音声を送受信する技術ならびに、無線を利用した放送無線電話および、それを受信する受信機のことです！」

未央「そういう説明は求められてなくない！？」

朋「え、どうするの！？　ラジオは無理でしょ！？」

ほたる「……」ﾑﾑﾑ…

朋「やっぱり、体調不良でお休みってことにした方が……」

智絵里「いいえっ、わたしにいい案がありますっ！」

朋「ごめん、全然期待できないけど」

智絵里「ここに、ほたるちゃんの音声データを保存した『ほたるちゃんスイッチ』があります！」

朋「ほ、ほたるちゃんスイッチ？」

智絵里「朋さん、1番を押してみてください」

朋「えっと……はい」ﾎﾟﾁｯ

『白菊ほたるです』

朋「おお！」

ほたる「……！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

朋「すごいじゃない！　じゃあ2番は？」ﾎﾟﾁｯ

『オクラホマ州です』

朋「限りなく使いにくい！！！」

朋「2番でこのニッチさ！？　絶望的じゃない！？」

智絵里「一通り押してみてくださいっ」

朋「ええ……」ﾎﾟﾁｯ　ﾎﾟﾁｯ

『はい』

『いいえ』

『ある』

『ない』

『ジェリア』

朋「ジェリアって何……？」

智絵里「『ある』『ない』と組み合わせることで、『アルジェリア』『ナイジェリア』と喋れますっ！」

朋「いらない……！！！」

智絵里「あっ、もう収録の時間ですっ！」

朋「ええ！？　本当にこれでやるの！？」

智絵里「大丈夫ですっ、わたしが操作しますからっ」

朋「も、もうやるしかないわね……！」

スタッフ「本番2秒前でーす！！！」

朋「あなたよくクビにならないわね！？」

朋「こ、こんにちは！　藤居朋です！」

智絵里「緒方智絵里ですっ」

ﾎﾟﾁｯ

『白菊ほたるです』

智絵里「今日もこの3人、Lack Luckでお送りします！」

朋「ま、まずはリスナーさんからのお悩み相談のコーナー！」

智絵里「今日も抽選箱から1枚取り出して……東京都にお住いの会社員の方からですね。どうぞ」

朋「はいはーい。なになに……『私事ではありますが、この度、結婚いたしました！』だって！　おめでとー！」

智絵里「おめでとうございますっ」

ﾎﾟﾁｯ

『はい』

朋（いやほたるちゃん冷たくない！？）

智絵里「どんなお悩みですか？」

朋「あ、えっと、『そこで、ハネムーンの行先に迷っています。アメリカに行きたいな、という話はしたのですが、どこがいいでしょうか？』との……お便り……」

智絵里「……」

朋「……」

智絵里「……」

ﾎﾟﾁｯ

『オクラホマ州です』

智絵里「なるほど！」

朋（不自然極まりないでしょ！！！）

朋（何も前置きなしに州の名前だけ言う！？）

智絵里「じゃあ、アメリカ以外におすすめの国はあるかな？」

ﾎﾟﾁｯ

『ある』

智絵里「え？　どこ？」

ﾎﾟﾁｯ

『ある』『ジェリア』

智絵里「なるほど！　アルジェリア！」

朋（絶対苦情来るわねこれ）

智絵里「逆に、行かない方がいい国は？」

ﾎﾟﾁｯ

『ない』

智絵里「ないんだー」

朋（ナイジェリアじゃないんかい！！！）

智絵里「では、次のお便りです！　どうぞ」

朋「ええっと……愛知県の方からね……『私はほたるちゃんの大ファンです！　そこで質問なのですが、ほたるちゃんには座右の銘や、好きな言葉はありますか？　よければ教えてください！』って……（ヤバいの引いちゃったわね……これはボタンじゃ誤魔化せないし……）」

智絵里（いいえ、奥の手がありますっ）

朋「え？」

ほたる「？」

ﾎﾟﾁｯ

『え、自宅が火事！？　すみません朋さん、智絵里さん、今日は失礼します！』

智絵里「……」

朋「……」

智絵里「……」

朋「……」

智絵里「……なるほど！！！」

朋「ちょっと収録止めて！！！！！」

智絵里「ちなみにほたるちゃんの座右の銘は『死ぬこと以外はかすり傷』です」

朋「しれっと適当なこと言うのもやめて」

～ラジオ収録終了～


智絵里「なんとかなりましたね……！」

朋「だからなんとかなってなかったって！！！」

ほたる「……」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

朋「またお腹空いたの！？」

智絵里「いいえ、今のは普通に謝罪しているみたいです」

朋「逆に智絵里ちゃんはなんでわかるの？？？」

～ライブ～


朋「今までのを誤魔化せてたのは、まあいいわ……よくないけど。でもライブは流石に無理でしょ？」

智絵里「ううん……わたしも、ちょっと無理かなって……」

ほたる「……」

朋「まあ、今日はほたるちゃんのとこは収録の音源で誤魔化すしかないわね……」

智絵里「口パク上手なアイドルだって世の中にはたくさんいますもんねっ」

朋「智絵里ちゃん」

ほたる「……」ﾌﾙﾌﾙ

朋「え？」

智絵里「ほたるちゃん……？」

ほたる「……」ｼﾞｯ

朋「……歌いたいの？」

ほたる「……」ｺｸｺｸ

智絵里「歌えるの？」

ほたる「……」ｺｸｺｸ

朋「……」

智絵里「……」

ほたる「……」

朋「……わかった、信じるわ」

智絵里「しょうがないなあっ」ﾆｺﾆｺ

ほたる「……」ﾊﾟｧｧｧｧ

朋「じゃあ、1曲目をほたるちゃんのソロにしてもらいましょう。曲は……前奏が長い『EVERMORE』で。それでも歌うのが無理そうなら、あたしたちがヘルプに入って歌う。その場合はそれ以降のほたるちゃんの出番は音源差し替え。いいわね？」

ほたる「……」ｺｸｯ

智絵里「歌い始めから沈黙が30秒続いたらわたしが舞台袖から手裏剣を投げるから、それが刺さったらもう諦めてねっ」

朋「1曲目歌う人にいきなり手裏剣刺さったらライブ自体を諦めるべきだと思うけど」

～ライブ開始・舞台上～


ほたる「……」


～舞台袖～


朋（ほたるちゃん……）

ほたる「……」

～♪

～♪

～♪


朋（そろそろ入りだけど……）

智絵里（……）


ほたる「……！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


智絵里（やっぱり……）ｻｯ

朋「……もうちょっと待ってあげて」

智絵里（え……？）

朋「もうちょっとだけ……信じてあげたいの」

智絵里「……」

ほたる「……」

ほたる（やっぱり……声が出ない……）

ほたる（どうしちゃったんだろう……）

ほたる（お客さんも不思議そうに見てる……）

ほたる（どうしよう……）

ほたる（おふたりにもガッカリさせちゃう……どうしよう……）

ほたる（……そろそろ30秒……やっぱり……私には……）ﾁﾗｯ


朋（……）ｸﾞｯ

智絵里（……）ｸﾞｯ


ほたる「！」

ほたる（待っててくれてる……？）

ほたる（ううん、信じてくれてるんだ……）

ほたる（私は……）

ほたる（信頼に……期待に……応えたい！！！）

～♪

ほたる「……ｽｩｯ」

ほたる「ずっと 憶えてる はじめての日のステージ♪」


智絵里「やった！」

スタッフ「やった！」

音響「やった！」

衣装「やった！」

メイク「やった！」

ダンサー「やった！」

警備員「やった！」

朋「それ言いたい人多すぎない！？」

常務「やった！」

朋「なんでいるの！？」

～ライブ終了・楽屋～


ほたる「本当に、ご迷惑をおかけしました……！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

智絵里「終わりよければすべてよし！　ですよね？」

朋「……」

ほたる「……朋さん？」

智絵里「あの……どうかしましたか」

朋「ほたるちゃん～～～！！！」ﾀﾞｷｯ

ほたる「！？」

智絵里「！？」

智絵里「さっきまで真面目にツッコミを入れてたのに……！？」

朋「だって……なんか冷静になったら……安心しちゃって……」

ほたる「なるほど……？」

朋「それに、なんかよくわからないんだけどね？　ほたるちゃんが歌って、ほたるちゃんが喋って、これって、なんだか凄く……その……凄いことなんじゃないかって思ったの！　本当はもの凄い、奇跡みたいな巡りあわせなんじゃないかなって……！」

ほたる「朋さん……」

朋「だから、お姉さんが抱きしめてあげる！　ね？」

ほたる「……はいっ！」

智絵里（ライブ終わりに抱きしめ合うメンバー！　ここにわたしも混ざれば、もっとエモくなるかも！）ﾋﾟｺｰﾝ

智絵里（でも、あんまり邪魔するのもアレな気がするかも……）ｼｮﾎﾞｰﾝ

朋「ほたるちゃん……」

ほたる「朋さん……」

智絵里「……」

智絵里「……」

智絵里「……あるじぇりあー！！！」ｶﾞﾊﾞｯ!!!!!

朋「わ！　どうしたの智絵里ちゃん」

ほたる「寂しかったんですよね？」

智絵里「そ、そんなことないよっ！！！」ｷﾞｸｯ

朋「それにしても、何だったのかしらね……？」

ほたる「明日はオフなので、念のためにお医者さんに見てもらいますね」

朋「うん、再発するのも怖いし、それがいいわね！」


～翌日～


ﾋﾟﾛﾝｯ

朋「あれ？　ほたるちゃんからメッセージだ」

『精密検査の結果、ノドに異常はありませんでした』

朋「そうなんだ、ひとまずは安心ね」

『追伸：それはそれとして末期ガンがいくつか見つかったので入院します』

朋「ほたるちゃん！！！！！」

『退院予定は明後日です』

朋「ほたるちゃん！？！？！？」



おわり