茶柱「いやいや！！ どう見ても！！ 夢野さんですよ！！」

逆蔵「ただのアジだろその女」

茶柱「なっ！！！？ よくも……よくも夢野さんをアジ呼ばわりしましたね！！」

茶柱「……あっ！！ さては嫉妬ですね！！？ 自分が夢野さんみたいに可愛くないからそうやって馬鹿にして……」

逆蔵「俺がいつ可愛くなりたいっつったんだよ」

茶柱「ていうか男死は本来カッコいいって言われたり思われたりするのが普通ですよね！！？ まぁ転子はそうは思いませんけど！！」

逆蔵「宗方はな……かっこいいも可愛いも両方兼ね備えてるんだよ」

茶柱「へぇ……じゃあ転子に宗方さんも可愛いって納得させてくださいよ！！」

逆蔵「ああ、たっぷりと教えてやるよ」

逆蔵「まず、宗方は普段はクールだ」

逆蔵「だがな……俺や雪染と遊ぶ時はな……ノッてくれるんだ」

逆蔵「時には体を張ってくれたり……顔芸もしたりしてくれるんだ」

逆蔵「ギャップ萌え最高じゃねえかよ……」

逆蔵「因みにこういうのをやる時、決まって『柄じゃないんだが』って言ってんだけどよ」

逆蔵「そう言いながらやってくれる姿を見て……大人だなって思っちまうんだ」

逆蔵「俺も……あいつみてえになりてえんだ」

茶柱「……」シラー

逆蔵「あ？ なんだその顔？」

茶柱「今の話聞いても可愛い要素皆無なんですが」

逆蔵「あ？ じゃあとっておきの写真見せてやるよ」

茶柱「……！！ これは……」

逆蔵「驚いたか？ 宗方のメイドコスだ」

茶柱「おえええええええええええええ！！！」

逆蔵「！！？」

茶柱「だ、男死が女装！？ 信じられません！！」

茶柱「東条さんに見せてください！！ きっと発狂しますよ！！」

逆蔵「そんな奴に見せる必要はねえ……」

逆蔵「この写真を見てもいいのは……俺だけだ！！」

茶柱「はいはい分かりました。 じゃあ次は転子のターンですね」

茶柱「いいですか？ 夢野さんは普段は面倒くさがりの魔法使いなんですよ？」

茶柱「けど……マジックをやる時は真剣になるんです！！」

茶柱「面倒くさがりの夢野さんも手品をやる夢野さんも最高に可愛いんです！！」

逆蔵「アジは何やろうとアジだろ」

茶柱「キエエエエエエエエエエエエ！！！」

茶柱「……分かりました。 ええ分かりました！！ 分かりましたとも！！」

茶柱「貴方がどうしようもない男死だという事が！！」

茶柱「そんな貴方には……転子のこのネオ合気道で更生させてあげるしかありませんね！！」

逆蔵「上等だ。 来いよ」

逆蔵「そんなデタラメな合気道よりボクシングの方が強えって事を教えてやる」

茶柱「はああああああああああ！！！」

逆蔵「うおおおおおおおおおお！！！」

夢野「転子」

宗方「逆蔵」

茶柱・逆蔵「！！！」

茶柱「夢野さん！！」

逆蔵「宗方……」

夢野「お主らこんな所で何をしておる」

宗方「OBが在学生に手を出すとは感心しないな」

夢野「転子もOBに迷惑をかけるでない」

逆蔵「ち、ちげえんだ宗方！！ これは……」

茶柱「夢野さん！！ 悪いのは全部……」















夢野・宗方「は？」

宗方「そんな事で……喧嘩していたのか？」

茶柱「そんな事とはなんですか！！ 転子にとっては重大で……」

夢野「すまんのう……ウチの転子がお主らに迷惑をかけてしまって」

宗方「謝る必要はない、この件は冷静に対応しなかった逆蔵に責任がある」

逆蔵「で、でもよ……！！」

夢野「転子、ウチが一番か一番じゃないかなんて……どうでもいいじゃろ」

夢野「……お主が近くにおれば順位なんて関係ないんじゃから」

茶柱「！！！///」