THE 3名様~世界の中心でアイを叫んだ穂乃果~ (116)

「Bluetooth」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534155945

穂乃果「いやぁ~お腹空いたなぁ。凛ちゃん何食べる?」

凛「ん~とねぇ…」

穂乃果「ラーメンでしょ?」

凛「うん」

穂乃果「やっぱりなぁ。いつもだもんね」

凛「だってラーメンがあるんだもん」

希「二人共遅れてごめんなぁ」

穂乃果「あっ!希ちゃん遅いよ~」

凛「何してたの?」

希「ちょっとな」

穂乃果「え?秘密?」

希「そんなんじゃないけどなぁ」

凛「あれ?希ちゃん何か聞いてるの?イヤホンしてるの珍しいね?」

希「ん?あ~電車乗ってたから暇でね」

凛「そうなんだ」

穂乃果「ちょっと希ちゃん!?」

希「ん?穂乃果ちゃん?どしたん?」

穂乃果「いや…希ちゃん…イヤホンのコード切れてるじゃん」

希「へ?」

穂乃果「え?気づいてないの?コードがないじゃん」

凛「本当だ」

希「あ~これな?これはコードレスのイヤホンなんよ」

穂乃果「コードレス?」

希「うん。Bluetoothを飛ばして使うんよ」

穂乃果「ブルー…トゥース?」

希「うん。Bluetooth」

穂乃果「え?何それ?」

希「いや、だからBluetoothやって。穂乃果ちゃんもスマホあるやろ?」

穂乃果「うん」

希「スマホからBluetoothを飛ばして使うんよ」

穂乃果「飛ばすの?何それ?大丈夫な奴?」

希「大丈夫な奴やけど。Bluetoothって言ってるやん」

穂乃果「え?凛ちゃん知ってる?」

凛「希ちゃんのお得意のスピリチュアル何奴じゃないの?」

穂乃果「あっ!そうなの?じゃあ、希ちゃんはそのブルーなんちゃらって言う不思議な力を使って音楽を聴いてるんだね」

凛「そうだね」

希「ちゃうよ」

穂乃果「え?」

希「Bluetoothは不思議な力やないって。ちゃんとした技術や!スマホの機能や」

穂乃果「え?そうなの?」

希「そうやって最初から言ってるやん」

穂乃果「じゃあ、穂乃果のスマホにもあるの?」

希「あるよ」

凛「凛のスマホにも?」

希「うん」

穂乃果「海未ちゃんのには?」

希「海未ちゃんのはどうやろ~?」

穂乃果「ふ~ん。そうなんだ。へ~じゃあ、希ちゃんはBluetoothって言うスピリチュアルじゃない科学の力で音楽を聴いてたんだね?」

希「いや…うん。その言い回しどうにかならん?」

穂乃果「えへへ~。でもそう言うことでしょ?」

希「ん~…ちょっと違うなぁ」

穂乃果「え?結局違うの?」

希「うん。聴いてたのは音楽じゃなくて落語やし」

穂乃果「落語…」

希「うん」

凛「ラーメンの注文はBluetoothで出来ないのかな?」

人物説明

高坂穂乃果

μ'sのリーダー。音ノ木坂学院に通う高校二年生。学校を廃校から救うためにスクールアイドルを始めた。明るく元気でリーダーシップを発揮する事もあるおバカ。

「台詞」

穂乃果「ねえ?昨日のドラマみた?」

凛「ドラマ?」

穂乃果「うん。サスペンスドラマ!」

凛「見てないよ」

穂乃果「え~希ちゃんは?」

希「ごめん。ウチも見てないわ」

穂乃果「え~…テレビ見ないの?」

希「いや…テレビは見るよ。サスペンスドラマは見てないだけや」

穂乃果「ふ~ん」

凛「で?そのドラマ面白かったの?」

穂乃果「ん~微妙」

希「え?じゃあ、なんで話題にあげたん?」

穂乃果「ん~?あのさ、ドラマ内の台詞に関係者をこの部屋に集めて下さいって台詞があってさ。きっと穂乃果の一生でこの台詞を言う事はないんだろうなぁって思ったの」

希「あ~そうやなぁ。穂乃果ちゃんが探偵にでもならん限り一生言わないやろうなぁ」

穂乃果「ドラマとか見てるとさそう言う台詞って結構多いじゃん」

希「だからドラマなんやない?現実で言ったら変な感じになると思うんやけど」

穂乃果「そうなんだけどさぁ。そんな台詞を現実で言ってみたいなぁとか思っちゃったりするんだよね」

凛「流石穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ありがと」

希「それで?」

穂乃果「穂乃果が言いたい台詞を考えて来たの」

希「穂乃果ちゃん暇なん?」

穂乃果「忙しかったよ」

希「いや、暇としか思えんけど」

凛「ねえねえ?そんな事より穂乃果ちゃんの言いたい台詞聞きたいにゃ~」

穂乃果「え?聞きたい?」

凛「うん」

穂乃果「どうしようかな~」

凛「お願いにゃ~」

穂乃果「しょうがないな~」

凛「やったにゃ~」

希「なんなんや。このくだりは」

穂乃果「穂乃果が言ってみたい台詞TOP3を聞いてみました~。チェッケラ~」

凛「ワクワク」

穂乃果「第三位。お前も…一人か」

凛「おぉ!一匹狼の不良が捨て猫語りかけた台詞かな?」

穂乃果「うん。そうだよ!どこか影のある台詞って言ってみたいよね」

希「穂乃果ちゃんとは真逆のイメージやけどな」

穂乃果「では、第二位!真実はいつも一つ!」

希「まあ、それはウチもちょっと言ってみたいかな」

凛「凛はじっちゃんの名にかけての方が良いにゃ。凛のおじいちゃん普通の人だけど」

穂乃果「ふふっ。さあ、盛り上がって来たね」

希「そんなに盛り上がってないやん」

穂乃果「栄光の第一位は~ドゥルルルルルル~。じゃん!私達…違う形で出会ってたら…友達になれてたかな?」

凛「にゃ~。これは熱いにゃ~」

穂乃果「でしょ?凛ちゃん…もし…もしも…違う形で出会えてたら…きっと友達になれてた…グハッ」

凛「穂乃果ちゃーーーーーーーん」

希「なんなんや」

人物説明

星空凛

音ノ木坂学院に通う高校一年生の女の子。親友は花陽と真姫。元気が有り余っている感情豊かなスポーツ大好き元気系バカ。

「激辛チャレンジ」

希「なぁ、穂乃果ちゃん。もう辞めたら?」

穂乃果「え?どうして?」

希「も~30分後に涙目で助けを求めてくる穂乃果ちゃんが目に浮かぶんよ」

穂乃果「でも…今回は大食いとかじゃないから!大食いとかは物理的に無理があるけどさ激辛は我慢すればいいし。ね?凛ちゃん?」

凛「こればかりはやってみなきゃ分からないね」

希「いや…もうその発想があかんて」

穂乃果「大丈夫だよ、本当に。結構辛いのは平気な方だから。昔海未ちゃんが辛口のカレーを食べられなくて代わりに食べてあげたんだよ?流石穂乃果!凄いです!って海未ちゃん目をキラキラさせてたんだから」

希「それいつの話なん?」

穂乃果「小学校低学年の頃だよ」

凛「随分昔だね」

穂乃果「まっ!だから平気だよ!余裕余裕~」

希「も~食べれなくてもウチは絶対に手伝わんからね」

穂乃果「まあ、仮にね。穂乃果が我慢出来なかったら無理にでも食べさせてよ」

凛「いいの?」

穂乃果「うん。ちょっと我慢するだけで賞金貰えるならね」

凛「了解にゃ!」

穂乃果「よ~しっ!それじゃあ挑戦しちゃうぞ~」

30分後

穂乃果「うっ…うぅ…も…もう…むひぃ…はらい…」

凛「え?」

穂乃果「はらいの…」

希「だから言ったやん。まだ全然残ってるし」

穂乃果「だっへぇ…グスッ」

凛「穂乃果ちゃん。手伝う?」

穂乃果「り、りんひゃん…ひょっとまっへ」

凛「え?何?」

穂乃果「だ、だはら…」

凛「あ~んして」

穂乃果「ひょ…ひょっと…うぐっ」

凛「もっと口開けて」

穂乃果「ちょっ、むりりゃって…むぐっ…うぅ…ひはいよぉ~」

凛「え?何言ってるかわからないよ?」

希「もう凛ちゃん。やめたげてや」

凛「え?でも…食べれなかったら無理やりにでもって」

希「うん。そうやけどな。ウチの判断でこれはもう無理や」

凛「穂乃果ちゃん。スピリチュアルストップが掛かったからやめるね?」

穂乃果「うん…うぐっ…かはいよ…ひはいよ…」

希「はあ…文字通り痛い目にあってるんやからこれに懲りてな?」

穂乃果「ふ、ふぁい…わはりまひは」

凛「え?なんて言ったの?」

人物説明

東條希

音ノ木坂学院に通う怪しい関西弁を喋る高校三年生のスピリチュアルガール。大人びていて精神年齢も高く人外関係では潤滑油的役割を果たす事が多いが悪ふざけやセクハラ行為をする事もある。

「大和撫子」

凛「にゃ~雨が降ると憂鬱だにゃ~」

海未「凛!だらしないですよ!シャキッとしなさい」

凛「だって雨が降るとだるいんだもん~」

海未「そんなの言い訳になりません」

希「ふふっ。海未ちゃんはなんや凛ちゃんのお姉ちゃんみたいやなぁ」

海未「そ、そうですか?」

希「う、うん。満更でもないんやな」

凛「そう言えば…こないだ凛のクラスの子が海未ちゃんの噂をしてたよ!」

海未「私の?」

凛「うん。海未ちゃんはカッコいいし大和撫子って感じで憧れるって!」

海未「え?」

希「お~海未ちゃん人気者やん。流石ラブレター貰うだけはあるなぁ」

海未「な、何故それを希が!?」

希「風の噂でな~」

海未「絵里ですね?」

希「さあ?」

凛「でもさ、確かに凛から見ても海未ちゃんってカッコいいなって思う事はあるよ」

希「うん。歳上のウチから見ても思うんやからそうなんやろ」

海未「ちょっと…ほ、褒めても何も出ませんよ」

凛「ほんとほんと。本当にそう思ってるにゃ。でもね、大和撫子って…どういう事?」

海未「え?」

凛「大和撫子ってどう言う意味なの?」

海未「あぁ…大和撫子とは奥ゆかしさと内に秘めた強さとを兼ね備えた女性を指す言葉の事です」

凛「ふ~ん。成る程。それが海未ちゃんだって言いたいんだね?」

海未「わ、私はそんな事一言も言っていません」

希「またまた~謙遜しちゃって~。今自分で言ったんやん~。私は大和撫子だって!」

海未「そんな事言ってないでしょう!!!凛が大和撫子の意味が分からないと」

希「う、海未ちゃん、冗談やから。ここファミレスやから声のボリュームをおとして…」

海未「はっ!?」

凛「じゃあ、海未ちゃんは大和撫子ではないの?」

海未「え?……もちろん。目指す所ではあります。そうありたいなと。ですが、現状はまだまだだと思っています」

凛「そうなんだ…」

海未「はい」

凛「……」

海未「どうしたのですか?」

凛「なんか、海未ちゃんの話を聞いてると…ちょっぴり自分が恥ずかしくなるにゃ」

海未「そんな事はありませんよ」

希「そうやん。人によって目指すものは違うんやし。凛ちゃんは凛ちゃんらしく頑張ればええんや」

凛「そっか。そうだよね」

海未「ええ」

凛「うん。凛は明日からも凛らしく頑張るにゃ~」

希「まあ、でも大和撫子ではないな…」

人物説明

園田海未

音ノ木坂学院に通う高校二年生。穂乃果とことりとは幼馴染。非常に真面目で意志が強く、融通の効かない所があるが天然な一面がり妄想癖の気もある。ポエマーだった事は黒歴史。

「オムライス」

絵里「さて、何食べようかしら。ねえ?二人は何を食べるの?あっ!オムライスだって!美味しそうね。これにしようかしら」

にこ「あんたさっきから一人で喋ってるわよ?」

絵里「二人が返事しないからじゃない」

真姫「絵里が返事をする間もなく喋るからじゃない」

絵里「あ~ごめんなさい。ついね」

にこ「で?何?絵里はオムライスにするの?」

絵里「ん~そうしようかなって。なんかメニュー見てたら凄く食べたくなっちゃったわ。だって見て?凄くふわふわしてそうじゃない?」

にこ「確かに…あんたの話を聞いてたら私も食べたくなってきちゃったわ」

絵里「じゃあ、にこもオムライス?」

にこ「そうね。そうしようかしら」

絵里「真姫は?真姫もオムライス?」

真姫「え?私は…違うけど…」

絵里「違うの?」

真姫「うん。私はトマトソースのパスタにするわ」

絵里「そう」

にこ「じゃあオムライス二つとパスタね」


10分後

絵里「んふふ。オムライス美味し~」

にこ「絵里が食べてるのは昔ながらのオムライスでしょ?ケチャップの」

絵里「ええ。なんか懐かしい味ね」

にこ「懐かしいって…あんた昔はロシアにいたんじゃないの?」

絵里「食べた事あるわよ。私だって」

にこ「そう。でも、昔ながらのオムライスも良いけどデミグラスソースのオムライスも美味しいわよ~。なんて言うか豪華な感じがする」

絵里「え?本当?じゃあ一口頂戴よ」

にこ「別にいいけど。じゃあ、絵里のも一口頂戴?」

絵里「いいわよ。あ~んしてあげましょうか?」

にこ「自分で食べるわよ」

絵里「まあまあ。はい、あ~ん」

にこ「あ~ん」パクっ

絵里「どう?」

にこ「ん~やっぱりオムライスはこれよね~。卵の甘みとケチャップの酸味がいい具合にマッチしてなんとも言えないわ」

絵里「じゃあ、にこのも貰うわよ」パクっ

にこ「美味しい?」

絵里「ん~美味しい。実は私デミグラスソースのオムライスって初めて食べるのよ。卵も半熟でふわふわだし~」

にこ「でしょう?」

絵里「うん」

にこ「ねえ?もう一口頂戴?」

絵里「仕方ないわね。あ~ん」

にこ「だから自分で食べれるって言うのに。あ~ん…ん?」

真姫「……」

にこ「何よ?」

真姫「別に…」

絵里「もしかして…真姫も食べたかった?」

真姫「そんなじゃないけど…」

にこ「じゃあ何よ?」

真姫「何でもない」

絵里「……あっ!真姫のパスタもなんだか美味しそうね~。ねえ?」

にこ「え?……そうね。確かに美味しそう」

真姫「え?」

絵里「いいな~。ねえ?真姫のパスタ…一口くれない?」

真姫「私のを?」

絵里「うん。ダメ?」

真姫「いいけど…」

絵里「本当?じゃあ」

真姫「そのかわり…絵里のも…」

絵里「ん?」

真姫「絵里のも一口くれなきゃ嫌よ」

絵里「ハラショー!」

にこ「もちろん、にこにもくれるんでしょうね?」

真姫「仕方ないわね。にこちゃんが一口くれるならあげるわよ」

にこ「分かってるわよ」

絵里「ふふっ。じゃあ、三人で交換しましょう」

人物説明

絢瀬絵里

音ノ木坂学院に通う高校三年生。日本とロシアのクウォーター。希と共に生徒会をやっており生徒会長はその役所は穂乃果へと引き継がれた。口癖はハラショーのかしこいかわいいエリーチカ。

矢澤にこ

音ノ木坂学院に通う高校三年生。大銀河ナンバーワンアイドル矢澤にこにーとは彼女の事。四人姉弟の長女。アイドル研究部部長だがやはりバカ。

西木野真姫

音ノ木坂学院に通う高校一年生。地元、西木野総合病院は彼女の両親が経営している。真面目で皮肉屋でいわゆるツンデレ。μ'sが始めて披露した曲は彼女が作曲した曲。サンタを信じている。

「成長」

穂乃果「でさぁ。おっと…うわぁ~」

ガシャーン

にこ「あ~あ~。こぼしちゃった」

海未「大丈夫ですか?」

穂乃果「あ~服にジュースが…」

にこ「あちゃ~これは落ちないわね」

穂乃果「うぅ~。最悪だぁ。お母さんに怒られる」

海未「ほら。これで拭いてください」

穂乃果「ありがと」

海未「いいえ。しかし、この光景…今まで何度見た事か…」

にこ「そそっかしいのよ。穂乃果は」

穂乃果「だってさ~」

海未「だってじゃありませんよ。にこの言う通りです。穂乃果は少し落ち着いて行動を」

穂乃果「も~あんまり怒らないでよぉ。帰ってからお母さんにだって怒られるんだからさ」

海未「あなたがもう少し落ち着きがあれば私だってこんなブツブツと小言を言いませんよ」

穂乃果「も~分かってるよ」

海未「本当に分かってますか?昔から何度同じ事を繰り返してます?」

にこ「全然成長しないのね」

穂乃果「そ、そんな事ないよ。穂乃果だって成長してるよ!これからだってするし。まだ後3回残してるから。」

にこ「フリーザか」

穂乃果「本当だもん」

海未「どうだか…」

穂乃果「なにさ、海未ちゃんなんてさ」

海未「やめて下さい」

穂乃果「まだ何も言ってないよ」

海未「だから止めたんです」

にこ「何か言われて困るような事がある訳?」

海未「別にありませんけど」

穂乃果「じゃあ、いいじゃん。海未ちゃんは…」

海未「だからやめなさいって…おっと…」

ガシャーン

海未「ああっ…」

穂乃果「だ、大丈夫?」

海未「服が…」

にこ「あんた達って実はよく似てるんじゃないの?」

人物説明

フリーザ

かつて宇宙を恐怖で支配して悪の帝王。ナメック星で超サイヤ人となった悟空に敗れたが軍の科学力で一命を取り留め悟空に復讐をする為地球に侵攻して来た所を未来から来たトンランクスの手によって完全に消滅させられた。

「愛」

ことり「あの…花陽ちゃん。元気を出して」

花陽「うっ…うぅ…」

穂乃果「あの…穂乃果もびっくりしたけどさ…こんな日だってあるよ。ね?」

花陽「うん…」

穂乃果「さっ、注文しよ?」

花陽「うん…」

ことり「なに食べる?」

花陽「お米…」

穂乃果「うん…お米ね。分かるよ。でも、花陽ちゃんが食べたがってたのはもうないんだって…」

花陽「黄金米…」

ことり「凄いよね…。普通のライスとは別に黄金米がメニューにあるなんて。それが売り切れちゃうんだもんね」

穂乃果「期間限定って言われると食べたくなるのが人間の性ってやつなんだね」

花陽「うぅ…黄金米…」

穂乃果「花陽ちゃん。黄金米は来月までやってるみたいだしさ今日は普通のライスで我慢しようよ」

花陽「うん…」

穂乃果「じゃあ、注文しちゃうよ?」

花陽「はい…」

ピンポーン

店員「はいっ!」

ことり「あの、チーズケーキ一つと」

穂乃果「ハンバーグ定食と…ライスを」

花陽「大盛りで…」

穂乃果「大盛りでお願いします」

花陽「お味噌汁と焼き鮭も…お願いします」

店員「焼き鮭定食ですね」

花陽「はい」

店員「かしこまりました」


花陽「うぅ…黄金米…」

穂乃果「そんなに楽しみにしてたんだね」

ことり「絶対に…食べに来ようね。黄金米」

穂乃果「そうだね。こんな花陽ちゃん見ちゃったらね」

店員「お待たせしました。焼き鮭定食ライス大盛りのお客様」

花陽「はい…」

花陽「ハンバーグ定食とチーズケーキです」

ことり「あっ、ありがとうございます」

穂乃果「花陽ちゃん。あの…美味しそうだね」

ことり「うん。凄く美味しそう」

花陽「うん…頂きます」

パクっ

花陽「あっ、白米美味しい!!!」

穂乃果「おおっ!いつもの花陽ちゃんだ!」

花陽「良かったぁ」

人物説明

南ことり

音ノ木坂学院に通う高校二年生で理事長を母に持つ。衣装担当。μ'sの中でも特に女子力が高いTHE理想の女の子。実はアキバで伝説のカリスマメイド。

小泉花陽

音ノ木坂学院に通う高校一年生。アイドルとお米が大好き。μ'sの初ライブを見て憧れていたが気の弱い性格が災いをして今一歩踏み出せないでいた所を凛と真姫の後押し、穂乃果の熱烈な歓迎を受けてμ'sの一員へと加わり、そこから少しずつ芯の強い人間へと成長していく。

「メガネ」

にこ「ちょっと…穂乃果。あんたから聞きなさいよ」

穂乃果「ええ?穂乃果が聞くの?」

にこ「あんた幼馴染でしょ?」

穂乃果「そうだけどさぁ」

にこ「大丈夫よ。あんたの性格なら普通に聞けるでしょ?」

穂乃果「分かったよ」

にこ「応援してるから」

穂乃果「もう…あの…海未ちゃん?」

海未「はい?何でしょうか?」

穂乃果「え?いや…何でもないよ」

海未「そうですか」

にこ「ちょっと。なんで聞かないのよ」

穂乃果「だって、余りにもいつも通りと言うか」

にこ「だったら普通に聞けるじゃない。海未も聞いて欲しいのよ」

穂乃果「じゃあ、にこちゃんが聞いてよ」

にこ「はあ?なんでよ?」

穂乃果「普通に聞けるでしょ?」

にこ「それは…まあ…聞けるけど」

穂乃果「じゃあ、にこちゃんが聞いてよ」

にこ「分かったわよ」

穂乃果「ファイト!」

にこ「あの…海未?」

海未「はい?」

にこ「えっと…その…」

海未「何ですか?」

にこ「やっぱり何でもない」

海未「はあ…」

穂乃果「ちょっと、にこちゃん!何で聞かないのさ」

にこ「いや…なんかさ。聞きにくいのよ。何か海未も普通に振舞ってるし触れちゃいけないのかなって」

穂乃果「でしょ?そうでしょ?」

にこ「うん。だって、普通普段メガネを掛けてない人がメガネ掛けてたら何かしら説明があるでしょ?」

穂乃果「だよね?説明責任があるよね?」

にこ「うん。何かしらあるわよ。普通は…何?海未って視力が悪いの?」

穂乃果「いや…多分凄く良いはずだよ」

にこ「じゃあ何?伊達?伊達メガネなの?」

穂乃果「かなぁ?」

にこ「じゃあ、お洒落?お洒落でつけてるのかしら?」

穂乃果「う~ん」

にこ「だとしたら触れないのも可哀想よね?」

穂乃果「そうだよね」

にこ「うん。じゃあ、やっぱり穂乃果が聞いてよ」

穂乃果「え?何がやっぱりなの?」

にこ「ほら?あんたデリカシーとかなさそうじゃない」

穂乃果「そんな事ないよ。にこちゃんのその発言の方がデリカシーないよ」

にこ「はあ?にこのどこがデリカシーないのよ?にこの方がデリカシーないと言う方のがデリカシーないわよ」

穂乃果「いやいや。デリカシーないとか言う方のがデリカシーないとか言う方が…」

海未「先程から何をコソコソとやっているのですか?」

にこ「うわっ!?ほら、来たわよ?」

穂乃果「ええ?」

海未「何です?何か私に言いたい事でもあるのですか?」

にこ「ほら!やっぱり聞いて欲しいのよ。行きなさいよ」

穂乃果「ん~分かったよ。聞けば良いんでしょ?聞けば!」

にこ「応援はしてるから」

穂乃果「調子いいんだからさ。あの、海未ちゃん」

海未「はい?」

穂乃果「その…あのさ、何でメガネしてるの?」

海未「はい?」

穂乃果「いや、今日何でメガネをしてるのかなぁって」

海未「メガネ?」

穂乃果「海未ちゃんがしてる…」

海未「あぁ…これですか?これはことりと花陽におふざけで掛けさせられて…そうですね。外すのを忘れてしまっていました。穂乃果達に言われるまで忘れていましたよ」

穂乃果「そ、そうなんだ。ものすごい説明口調…」

にこ「いや…忘れないでしょ」

海未「いえ…本当にうっかりしていましたよ。普段メガネを掛けていませんからね」

にこ「だったら尚更気がつくんじゃない?」

海未「本当ですよ。ウッカリしてました。今外します」

にこ「別に外さなくてもいいんじゃないの?伊達なんでしょ?」

穂乃果「うん。似合ってて可愛いよ?」

海未「そうですか?」

穂乃果「うん。似合ってるよね?」

にこ「まあ、いいんじゃない?」

海未「では、もう少しだけ掛けてみようかな…」

穂乃果「うんうん。いいと思うよ。知的美人って感じ!」

海未「もう良いですよ。褒めても何も出ませんから」

穂乃果「ほんとだって~」

海未「調子いいんですから。さて、ちょっとドリンクバーに行ってきます」

穂乃果「うん」

海未「ふふん~」

穂乃果「海未ちゃんが鼻唄を歌ってるよ…珍しい…」

にこ「やっぱり気がついて欲しかったのね…忘れるはずないものね。メガネを掛けてる事なんて…」

穂乃果「聞いといて大正解だったね」

「箸」

絵里「ん~美味しい」

希「幸せそうやなぁ。花陽ちゃんみたいやんな」

絵里「え?そ~お?じゃあ、今度から私の事はえりちんって呼んで?」

希「いや…それはどうやろ」

絵里「冗談よ」

にこ「……」

絵里「え?何?本当に冗談だからね?今まで通り絵里で…」

にこ「いや…そんなのはどうでもいいわよ」

絵里「どうでもいい…」

にこ「うん。どうでもいい…」

絵里「なんか冷たくない?」

希「まあ、平常運転なんやない」

にこ「あの…にこが言いたいのは」

絵里「何よ?」

にこ「あんた箸の使い方上手くない?」

絵里「え?私?」

にこ「凄い綺麗よね。教科書に載せたいくらい綺麗よ。ロシア人なのに…」

絵里「いや…ロシア人じゃないけど」

にこ「ロシア人じゃないは言い過ぎでしょ」

絵里「あぁ…まあ…クウォーターだから…」

希「あ~でも確かに綺麗やなぁ。えりちの箸の持ち方」

にこ「そうなのよ。中々居ないわよ?こんなに箸を綺麗に使える人って。虎太郎に教えるのも苦労してるもの」

絵里「そんなに?」

にこ「そんなによ。何?練習したの?」

絵里「してないけど…。自然と…」

にこ「え?じゃあ、才能だけ?才能だけでここまで上り詰めたの?」

絵里「才能とかそんな大袈裟な…亜里沙だって似たようなものだし」

にこ「え?何?姉妹揃ってプロなの?」

絵里「プロって何よ。なった覚えないわよ」

希「ええやん別に。褒められてるんやから」

にこ「そうよ。褒めてるのよ」

絵里「まあ…そうなんだけど」

希「まあな。えりちがにこっちにツッコミたくなるのは分かるけどな」

にこ「なんでよ」

希「まっ、そう言うところにも箸の持ち方にもえりちの性格がよく出てるって事なんやろうな」

絵里「え?どう言う事?」

希「馬鹿真面目って所やね」

絵里「もう…馬鹿は余計よ」

人物紹介

絢瀬亜里沙

μ'sの絢瀬絵里の三歳下の妹。絢瀬絵里を通してμ'sを知りファンとなった。日本の文化に疎くおでんを飲み物だと思っていた。推しメンは姉の絵里ではなく海未。

「珍しい組み合わせ」

雪穂「あの~…」

英玲奈「どうした?高坂穂乃果の妹」

雪穂「あっ、雪穂です。えっと…いえ…」

英玲奈「そうか」

雪穂「はい…あはは…」

英玲奈「時に西木野真姫?」

真姫「何ですか?」

英玲奈「μ'sの方はどうだ?練習は順調か?」

真姫「まあ…それなりです」

英玲奈「そうか」

雪穂「あ~…えっと…お姉ちゃん…遅いですね。何やってるんだろ」

真姫「生徒会の仕事を終わらせてから来るって言ってたわよ」

英玲奈「休日なのに仕事をしてるのか?高坂穂乃果は非常に真面目なんだな」

雪穂「いやぁ…それはどうだろ…」

英玲奈「…」

真姫「…」

雪穂「あっ、あれですね?なんか…あれですよね…。私も結構待ってるんですけどね。亜里沙遅いなぁ。何やってんのかなぁ」

英玲奈「そうなのか」

雪穂「はい。いやぁ、亜里沙って結構抜けてる所あるからなぁ。お店間違えてたりして。あはは」

真姫「確かに…あり得るかも。凛も全然来ないんだけど間違えてたりして」

英玲奈「星空凛も来る予定だったのか?」

真姫「今日は穂乃果と凛と私しか予定が合わなくて。海未とことりも生徒会終わったら用事あるみたいだし」

英玲奈「ふふっ、そうか。じゃあ、もしかしてツバサも間違えていたりしてな」

真姫「ツバサさんが?」

英玲奈「ああ見えて意外とおっちょこちょいな所もあるからな」

真姫「全然そうは見えないけど」

雪穂「確かに」

英玲奈「表に出さないだけさ」

真姫「そっか。そうなのね」

英玲奈「あぁ…」

真姫「それにしても…遅いわね」

雪穂「遅いですね」

英玲奈「何してるんだろうな」

「珍しい組み合わせ2」

凛「にゃ~こんな所でツバサさんと亜里沙ちゃんと会うなんて思わなかったにゃ」

ツバサ「そうね。私もビックリしたわ。まさか…絢瀬絵里さんにこんな可愛い妹さんが居たなんて」

亜里沙「ハラショー。A-RISEに可愛いって言われちゃった」

凛「良かったね~」

亜里沙「はい。とっても嬉しいです」

凛「ツバサさんは今日はA-RISEの三人で待ち合わせしてるんですか?」

ツバサ「今日は英玲奈と二人よ?あんじゅはちょっと用事があるらしくてね」

凛「へ~英玲奈さんとどんなお話するの?」

ツバサ「英玲奈と?……そう言えばどんな話してたかしら?」

亜里沙「食べ物の話とか?」

ツバサ「それはあまりしないかも…。μ'sでは普段どんな話をしたりするの?」

凛「えっと…食べ物の話とか…」

ツバサ「あぁ…そうなの…」

亜里沙「私もよくします。雪穂と食べ物の話」

ツバサ「そうなんだ…。私達がおかしいのかしら…」

亜里沙「日本の食べ物はハラショーな物が多いから雪穂に教えてもらってよくビックリしてます」

ツバサ「そうなの?」

亜里沙「はい。日本は本当にハラショー。ワサビは辛いし梅干しはとっても酸っぱいし。でも、おでんは美味しいし雪穂のお家のお饅頭はとても美味しかった」

凛「穂むらのお饅頭は美味しいよね」

亜里沙「はい」

ツバサ「穂むらって穂乃果さんの実家の?」

亜里沙「はい。雪穂は穂乃果さんの妹なんです」

ツバサ「あっ、そうなの?」

亜里沙「はい。お姉ちゃん同士がとっても仲良くて私達もとっても仲が良いんです」

凛「凄い偶然だよね」

亜里沙「はい。雪穂のお姉ちゃんがμ'sだって聞いた時は私びっくりしました」

ツバサ「へ~縁という物は不思議なものね。運命的とでも言うのかしら…。世の中って上手く出来てるわね」

亜里沙「今日の出会いもそうですよね?」

ツバサ「そうね。偶然会ったのがライバルの妹だったなんて」

凛「凛もまさかツバサさんと一緒にファミレスでお茶するとは思わなかったです」

ツバサ「それは英玲奈が遅刻してるお陰かしら。ふふっ」

凛「そう言えば真姫ちゃん全然来ないなぁ」

ツバサ「ねえ?英玲奈も何してるのかしら」

亜里沙「雪穂お店間違えてたりして」



人物紹介

高坂雪穂

高坂穂乃果の妹。姉の穂乃果とは正反対のしっかりとした真面目な性格でクール。が、絵里の話を聞いてる途中に寝てしまう所を見るとやはり血は繋がっているようだ。

A-RISE

綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅからなるUTX学園のスクールアイドル。スクールアイドル界内でかなりの実力者として認識されている。穂乃果がスクールアイドルを始めるきっかけを作ったと言っても過言ではない。

「守護霊」

穂乃果「へへ~そうかなぁ」

希「きっとそうやって」

海未「ごきげんよう」

穂乃果「あっ!海未ちゃん来た!」

希「ことりちゃんは?」

海未「後から来るようです。二人だけですか?」

穂乃果「うん。希ちゃんと二人。ね?」

希「そうなんよ。も~皆んな全然来ないなぁって言ってたんよね?」

海未「そうですか。随分と楽しそうな話し声が聞こえましたよ。入口まで。なんの話をしてたのですか?」

穂乃果「あのね、昨日テレビで見たんだけど人には守護霊って言うのが居てね守護霊の性格とかがその人格形成とかオーラとかに関わって来るってやってたの」

希「穂乃果ちゃんはどこか人を惹きつける所があるからもしかしたら守護霊もそう言うカリスマ性のある人だったんかなって。偉人とか」

海未「あ~なるほど。そう言う事ですか」

穂乃果「うん」

海未「守護霊が人格形成に影響を与えると?」

穂乃果「うん」

海未「些か信じがたい話ですね」

穂乃果「そう」

海未「守護霊が誰であれ穂乃果は穂乃果だと思いますが」

穂乃果「う~ん。まあ、そうかもしれないけど」

希「まあ、あくまでも人格に影響を与えてるだけって事なんやない?人間って両親とか周りの人とか色んな人や物から影響を受けて形成されていくものやろ?守護霊もその一つのきっかけって事なんやない?」

海未「あぁ…そう言う考えもありますね」

希「そうすると…海未ちゃんの守護霊は…武士とか?」

穂乃果「おおっ!確かに!海未ちゃんって武士だもんね」

海未「武士ではないですが…」

穂乃果「そうなると…海未ちゃんの守護霊は宮本武蔵とか?」

希「ん~海未ちゃんの性格なら武蔵よりも小次郎って感じやない?」

穂乃果「なんで?」

希「だって武蔵って有名な話やけど決闘にわざと遅刻したりとか策を講じるタイプやろ?海未ちゃんはどっちかだて言うと小次郎みたいに馬鹿正直に正々堂々と決闘に挑むタイプやんか」

穂乃果「確かに…」

海未「どっちも違うと思いますが…」

穂乃果「そっか?海未ちゃんの守護霊は佐々木小次郎かぁ。じゃあ希ちゃんの守護霊は誰かな?」

希「ウチ?」

穂乃果「うん。希ちゃんは…やっぱりスピリチュアルで占いとか…う~ん…」

海未「他にも特徴ありますよね?」

穂乃果「ノストラダムスとか?」

希「ウチの守護霊?」

穂乃果「うん」

希「ノストラダムスかぁ」

海未「百歩譲ってそうだとしたら、もう希の占いは信用出来ませんね」

希「え?」

人物紹介

宮本武蔵

江戸時代初期の剣術家で二天一流兵法の開祖。 有名な巌流島の決闘でわざと遅刻したと言うのは創作であり真実とは異なる。実際は木刀で一撃らしい。

佐々木小次郎

室町時代から江戸時代初期にかけて活躍した武士。流派は中条流あるいは鐘巻流と言われている。武者修行の際に立ち寄った越後国、現在の福井県にある一条滝で秘剣『燕返し』を会得した。

ミシェル・ノストラダムス

ルネサンス期フランスの医師、占術家。ノストラダムス著の予言集第10巻72番の詩に記載された「1999年7の月、空から恐怖の大王が下りてくる」は後に社会を騒がせる事となった。



「忘れ物」

穂乃果「ん~お腹空いたぁ」

ことり「穂乃果ちゃん張り切ってたもんね」

穂乃果「まあね。花陽ちゃん、良かったね。今日は黄金米ありそうだよ」

花陽「はいっ!幸せですぅ」

穂乃果「まだ食べてないのに…」

ことり「うふふ。あれ?」

穂乃果「ん?どしたの?」

ことり「穂乃果ちゃん…それ?」

穂乃果「え?あっ!?何これ?花陽ちゃんの?」

花陽「違うよぉ。穂乃果ちゃんのじゃないの?」

穂乃果「穂乃果だって違うよ」

ことり「前の人の忘れ物かな?」

穂乃果「そうかも」

花陽「それって最近流行りの少女漫画だよね?壁ドンとか顎クイが頻繁に出て来るって話題の」

穂乃果「あっ!そうだね。面白いって話は聞くから読んでみようかなって思ってたんだよね」

ことり「穂乃果ちゃん。誰のか分からないし勝手に読むのは…」

穂乃果「だよねぇ。どうしようか?店員さんに伝えようか?」

ことり「それがいいかも」

花陽「あっ!」

穂乃果「どしたの?」

花陽「あの子…」

穂乃果「ん?何々?」

花陽「あの小学生かな?あの女の子…何か探してる感じだけど…もしかして…」

穂乃果「あっ!そうかも!聞いてみようか?」

ことり「そうだね。困ってるかもしれないよね」

穂乃果「あっ、でもその必要もないみたい」

少女「あの…すいません」

穂乃果「はい。どうしたのかな?」

少女「このテーブルに…忘れ物がありませんでしたか?少女漫画なんですけど」

穂乃果「これでしょ?座席の上に置いてあったよ。はいっ!」

少女「あっ、ありがとうございます」

穂乃果「どういたしまして」

穂乃果「この漫画って面白いのかな?」

少女「え?あっ、はい。面白いです」

穂乃果「へ~そうなんだ。じゃあ、今度読んでみようかな。ね?」

ことり「うん。そうだね」

少女「あっ、あの…」

穂乃果「じゃあ、今度からは忘れないように気をつけてね」

少女「はい。ありがとうございました」

穂乃果「じゃあね~」

花陽「持ち主が見つかって良かったね」

穂乃果「そうだねぇ。取り敢えずあれだね?帰りに本屋さんに寄って帰ろうね」

ことり「うん。じゃあ、今日は私の家でお泊り会しながらみんなで読もうか?」

穂乃果「あっ!それいいね!」

花陽「賛成です」

人物紹介

漫画を忘れた少女

東京、秋葉原に住んでいるがスクールアイドル及びμ'sの事は知らない模様。特技はピアノ。五年後に静岡県でスクールアイドルを始める事になるがそれはまた別のお話。

「映画」

穂乃果「いや~映画楽しかったねぇ」

ことり「うん。三人で映画に行くのも久し振りだったね」

海未「昔はよく行きましたけどね」

穂乃果「行ったねぇ」

海未「穂乃果は開始3分で寝てしまってる事も多々ありましたが」

穂乃果「あはは…海未ちゃんのチョイスする映画って難しいんだよ」

ことり「私のチョイスでも寝てる時あったけどね」

穂乃果「ことりちゃんのチョイスは海未ちゃんだって…ねえ?」

海未「わ、私に振らないで下さい」

ことり「うふふ。三人趣味も好みも全然違うのに映画を観に行くって言うといつもこの三人でだったよね?」

海未「そうですね。映画だけじゃなく何をするにも三人ででしたね」

ことり「そうだね」

穂乃果「ふふっ。でも、今日は穂乃果最後まで寝なかったよ!」

海未「それはあなたが観たいと言った映画でしたからね」

ことり「穂乃果ちゃんはアクション系が好きなんだね。」

穂乃果「うん!だってなんかワクワクしない?こう…手に汗握ると言うかさ」

ことり「穂乃果ちゃんらしいね」

穂乃果「最後のシーンなんか凄く良かったよね!主人公と親友のシーン!」

ことり「俺の事はいいから先に行けってやつ?」

穂乃果「そうそう!涙なくしては見れないよ」

ことり「そうだね」

穂乃果「海未ちゃんがあの立場だったらどうしてる?」

海未「私が?」

穂乃果「うん」

海未「私なら…私ならあなたやことりの手を離せないでしょうね」

穂乃果「映画の主人公と一緒だね」

海未「ですが…逆の立場なら手を離せと言うでしょうね」

穂乃果「え~なんでさ?」

海未「それは…あなた達を巻き込みたくはないですし」

穂乃果「そんなの卑怯だよ。人には手を離せって言う癖に自分は手を離さないんだなんてさ」

海未「だって仕方ないでしょ?穂乃果だってきっと同じ事を言うんじゃないんですか?」

穂乃果「言わないね」

海未「え?」

ことり「じゃあ、穂乃果ちゃんはどうするの?」

穂乃果「私は海未ちゃんやことりちゃんも助けて私も助かる。好きな人を悲しませる様な事はしないよ!」

海未「な、なるほど」

穂乃果「そして同時に世界も救う!」

ことり「ふふっ、規模が大きくなったね」

海未「でも、穂乃果なら…なんだか本当にやってしまいそうですね」

ことり「そうだね。本当に廃校も阻止しちゃったしラブライブも優勝しちゃったし」

穂乃果「それは皆んなでやったんじゃん」

海未「生徒会の仕事は…少々溜め気味ではありましたが」

穂乃果「そ、それは…あはは」

海未「あはは…ではありませんよ。だいたい答辞はもう書けたんですか?」

穂乃果「え?えっと…」

海未「全く…結局何年経っても穂乃果は穂乃果ですね」

穂乃果「も~怒らないでよぉ」

ことり「ふふっ。この姿ももうそろそろ見納めになっちゃうんだなぁ」

海未「ことり…」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「なんてね。今のご時世飛行機に乗ればすぐに会えるもんね」

穂乃果「うん…」

海未「さあ…もう随分暗くなりましたね。そろそろ帰りましょう」

穂乃果「え?あっ、うん」

海未「今日は久しぶり三人でお泊まりですかね。答辞を考えなければいけませんし」

穂乃果「わ~助かるよぉ」

ことり「じゃあ、私の家かな?」

穂乃果「えへへ。だね!」

「配達」

穂乃果「うぇ~ん。絵里ちゃ~ん。助けてよぉ」

絵里「はぁ…先週も行ってなかったっけ?どこが分からないの?」

穂乃果「こことそことこれとそれ」

絵里「ほぼ全部じゃない」

穂乃果「だってぇ」

真姫「ごめん。遅くなったわ」

絵里「あら、真姫。もう用事は済んだの?」

真姫「ええ。…って言うか何してるの?」

穂乃果「うぇ~ん。もうやだぁ」

絵里「あぁ…穂乃果の課題の手伝いをね」

真姫「…なんだか前にもこの光景を見た気がするんだけど。もしかして私…タイムリープしてる?」

絵里「いや…その心配はないわ。先週も同じ事を言ってたから」

穂乃果「真姫ちゃん。二年生になると課題が増えて大変なんだよ?楽なのは今の内だよ」

真姫「いや、一年生もそこそこ課題出てるけど」

絵里「さて、真姫も来たんだし課題は後で見てあげるから」

真姫「別にいいわよ。なんなら私も手伝うわよ」

穂乃果「本当!」

絵里「穂乃果…真姫は年下よ?」

穂乃果「年上とか年下とか関係ないの!穂乃果はそう言う気にしないの。プライドとかないの。特に勉強に関しては」

真姫「さっきは二年生は大変だとか言ってた癖に…」

穂乃果「ぶー…だってさぁ」

真姫「ブーブー言ってる暇があるなら早く手をつけちゃいなさいよ」

穂乃果「分かってるよぉ。……ん?」

真姫「何?どうしたのよ?」

穂乃果「外…」

真姫「外?」

穂乃果「うん。このお店って配達とかやってるんだね」

絵里「え?そうなの?」

穂乃果「だって窓の外に見えるのってあれ配達の人だよね?ファミレスでも配達サービスとかやるんだねぇ」

絵里「私も初めて知ったわ。最近始めたのかしら?時代ね」

真姫「いや…そんな事いいじゃない。早く課題やりなさいよ」


穂乃果「あれ、配達の人が乗ってたバイクってさ新聞屋さんと同じバイクだよね?」

絵里「え?さあ?そうなの?」

真姫「いや…どうでもいいから…」

穂乃果「うん。そうだよ。あれさ、朝刊配ってる時とか夜中に家に来るでしょ?あのバイクの音でたまに起きたりするんだよね!あれ走る時にガチャって言うじゃん」

絵里「そうなの?知らないわ」

真姫「穂乃果はバイクの音くらいじゃ起きないでし…」

穂乃果「起きる時だってあるよ!夜中に配達なんて大変だなぁって思ったりするもん」

真姫「あっそ。その話は分かったから」

穂乃果「でもなんで配達のバイクってみんなあれなのかな?近所のお寿司屋さんもあれだし。配達のバイクはあれって決まりがあるのかね?」

絵里「さあ?決まりはないんじゃない?配達するんだし…バランスが良いとか?」

穂乃果「あ~なるほどね」




真姫「も~そんな事どうだっていいじゃない。早く課題終わらせなさいよ」

穂乃果「あっ、うん。そうだね」

真姫「全く…」

穂乃果「いや~でもさ?いつの日か課題のお手伝い出張サービスとかも出来ないかな?」

絵里「そんな事になったら社会問題になると思うけど…」

穂乃果「確かに…そうなったら大変だぁ」

真姫「社会の事も大事だけど穂乃果は自分の直面してる問題に取り組みなさいよ」

穂乃果「うっ…はい…」

真姫「全く…」

名車紹介

ホンダ・スーパーカブ

サリーちゃんの妹ではない。1958年発売のC100の型式に始まる本田技研工業が開発したバイクのシリーズ。驚くべき高耐久、高性能、高燃費で世界で最も売れたバイク。本田宗一郎と藤沢武夫の開発時の逸話は技術者の間で語りぐさとなっている。

「姉妹」

いらっしゃいませー

亜里沙「あっ…!?」

穂乃果「見つけた。ここに居たんだね」

真姫「探したわよ。絵里も心配してる」

亜里沙「穂乃果さん…真姫さん…」

穂乃果「絵里ちゃんと喧嘩しちゃった?」

亜里沙「はい…」

穂乃果「そっか」

亜里沙「お姉ちゃんは私の事なんて信用してないんです」

真姫「そんな事…」

穂乃果「どうして?」

亜里沙「だって…いつも私の事を子供扱いするし…今日だって…」

穂乃果「まあ、何があったかは知らないけどさ。それは違うんじゃないかな」

亜里沙「でも…」

真姫「飲み物持ってきたわよ。ミルクはいる?」

穂乃果「あっ!ありがと!」

亜里沙「…ありがとうごぞいます」

真姫「どういたしまして」

穂乃果「多分…いや、絶対…亜里沙ちゃんが言った事は間違ってると思うよ」

亜里沙「どうして。どうしてそんな事分かるんですか?」

穂乃果「私もお姉ちゃんだからねぇ。まあ、うちの場合は私がこんなんだし雪穂はしっかりしてるからねぇ」

亜里沙「…」

穂乃果「姉ってのはさ、なんだろ?不思議な生き物なんだよね~。私も雪穂の趣味とかもあまりしないし良く考えたら一番好きな食べ物がなんだったかも知らない様な気がする」

亜里沙「そうなんですか?」

穂乃果「うん。でもね~それでもやっぱり妹だからね。心配だし可愛いしかまいたくもなるんだよね。鬱陶しいかもしれないけどね。私は…いや、きっと絵里ちゃんも可愛い妹の為なら命だって掛けらるんだと思う。大袈裟じゃないよ」

亜里沙「…あっ…私…お姉ちゃんに謝らなきゃ…」

穂乃果「うん」

絵里「亜里沙!!!」

亜里沙「え?お、お姉ちゃん…どうして…」



パシッ

亜里沙「あっ…」

絵里「女の子がこんな時間まで出歩いて…あなたに何かあったらどうするの」

真姫「絵里…」

亜里沙「お姉ちゃん…心配した…よね」

絵里「当たり前じゃない。たった二人の姉妹なのよ?どれだけ心配したか。あなたに何かあったら私…」

亜里沙「ごめんさい…うぅ…ごべんなざい」ポロポロ

絵里「もういいわよ。もう、涙で顔がくしゃくしゃじゃない。お手洗いに行って顔洗って来なさい」

亜里沙「うん」

絵里「穂乃果、真姫。ありがとう」

穂乃果「いや~見つけたのはたまたまだよ」

絵里「いいえ。助かったわ。本当にありがとう」

穂乃果「どういたしまして」

真姫「なんか…いいわね」

絵里「え?」

真姫「私は一人っ子だから。亜里沙ちゃんが少し羨ましいわ。私もお姉ちゃんが居たらあんな感じなのかなって」

絵里「…μ'sの末っ子が何言ってるのよ」

穂乃果「そうだよ~」

真姫「なっ!?い、言っておくけど花陽と凛より誕生日早いんだからね」

絵里「私達からすれば三人共似たようなものよね?」

穂乃果「そうだね」

真姫「ちょっと…」

あっ、今絵里ちゃんの声が聞こえたにゃ~

穂乃果の声もしましたね

って事は亜里沙ちゃん見たかったんじゃないの?

穂乃果「皆んな来たみたいだね」

真姫「そうね」

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