可奈美「どうしたの？」

舞衣「今すっごい不安な単語が出てきたんだけど・・・闇討ちってどういう事？」

可奈美「そのままの意味だよ、時折結芽ちゃんが突然現れて斬りかかってくるんだよ」

舞衣「何でそんな日常的に言えるの！？」

可奈美「朝食中も入浴中も襲ってきてさ～この間はお手洗いで・・・」

舞衣「うんもういいよ」

舞衣「それで何でそんなヤベーイ子と同棲なんて話になるのかな？」

可奈美「いや～最近だと夜寝てる間にも闇討ちしてきてね・・・」

舞衣「部屋に鍵かけようよ」

可奈美「かけてもどうせ扉斬られるし」

舞衣「あっそう・・・」

可奈美「それでこの間皐月さんに怒られちゃって・・・」

舞衣「あの人怒るって相当だよ」

可奈美「毎回迎えに来る身にもなってくださいってね」

舞衣「そっち！？」

可奈美「たまに終電も逃すって言ってたね」

舞衣「そんな遅くまで・・・」

可奈美「そんな時は近くのホテルに泊まるんだけど・・・」

舞衣「ふむふむ」

可奈美「まったく、おかげで燕さんを着替えさせたりハァハァ・・・お風呂に入れてあげなきゃハァハァとか言ってたね」

舞衣「鼻血出さないことを祈るばかりだね」

可奈美「まぁそんな感じで未成年の夜間外出はまずいんじゃないかって事になって・・・」

舞衣「日夜化け物と戦ってる人たちに言うセリフじゃないよね！？」

可奈美「えーでも結芽ちゃんは親衛隊だし社会人扱いでいいんじゃない？」

舞衣「そうかな・・・」

可奈美「それで紫様が『もうお前ら一緒に住めばいいんじゃないか？』って言ってさ・・・」

舞衣「そこまで話行ってるの！？」

可奈美「私たちの為に一軒家を建ててくれたんだ！」

舞衣「それ管理局の予算じゃ・・・」

可奈美「今日にでも引っ越すつもりなんだけど・・・」

舞衣「えっそんな急に・・・」

可奈美「！」ﾋﾟｸ

舞衣「どうしたの？」

可奈美「・・・・・来る」

舞衣「え、来るって何が・・・」


ﾋﾞｭﾝ!







結芽「可奈美おねーさーん！あーそー・・・・・ぼっ！」ﾀﾞッ

可奈美「！」

ｶﾞｷｨﾝ!

結芽「アハハハハ！！！」

可奈美「ふふっ」


舞衣「え、結芽ちゃん！？どっから・・・」

結芽「10㎞くらい先から迅移でかっとばしてきた！」ｺﾞﾎッ

舞衣「死ぬよ！？」

結芽「も～全然新居に来ないから待ちくたびれちゃったじゃ～ん」

可奈美「ごめんね、舞衣ちゃんと話してて・・・」

舞衣「ホントに一緒に住む気なんだ・・・」

結芽「うん！夜見おねーさんは最後まで渋ってたけど・・・」

結芽「週に1度私の服選択しに来てくれるって条件で許してくれたよ！」

舞衣「うん、それは断ろう」

結芽「じゃあ早速行こっか！」

可奈美「え、まだ引っ越しの準備が・・・」

結芽「御刀さえあればよくない？」

可奈美「それもそっか」

舞衣「いやよくないでしょ」

可奈美「それじゃ舞衣ちゃん・・・」

結芽「バイバーイ！」

ﾊﾞﾋﾞｭﾝ!



舞衣「ホントに行っちゃった・・・」

～3日後～

舞衣（電話中）「って訳なんだけど」

姫和（電話中）「まったく、あいつにも困ったものだ」

舞衣「姫和ちゃん何とかならない？」

姫和「無理だな、あの戦闘民族共の間に入るなんて無謀にも程があるからな」

舞衣「本編第1話でとてつもなく無謀な行動に出た人のセリフじゃないね」

姫和「すまんが私では力になれんな」

舞衣「そっか・・・」

姫和「あ、そろそろバストアップ体操の時間だ、切るぞ」

舞衣「もう効果ないんじゃないかな？」

姫和「・・・貴様には一生縁のないことだろうからな！」

ﾌﾟﾂﾝ

舞衣「キレられた・・・」

可奈美「舞衣ちゃん」

舞衣「か・・・可奈美ちゃん！？」

可奈美「ただいま」

舞衣「ただいまって・・・何で帰ってきたの？」

可奈美「それが・・・」

可奈美「入居早々手合わせしてたら夢中になっちゃって・・・」

可奈美「どうやら家の大事な柱を斬ってしまったらしく・・・」

舞衣「倒壊？」

可奈美「うん、結芽ちゃんも皐月さんに連れられて帰っていったよ」

舞衣「ああそう・・・」

可奈美「『燕さん、今日はもう遅いでしょうからあのホテルで・・・』とか言ってたけどね」

舞衣「うんもういいよ・・・部屋戻るね」

可奈美「うん！また明日からよろしくね！」

ｶﾞﾁｬ

舞衣「ハァ・・・胃が痛くなりそう・・・」



紗耶香「おかえり」

舞衣「うんただいま・・・」

舞衣「！？」

舞衣「紗耶香ちゃん！？何でいるの！？てゆうかどうやって入ったの！？」

紗耶香「窓切り刻んで入った」


舞衣「ああ粉々だぁ・・・これ鎌武に請求書送っていいのかな・・・」

紗耶香「今日から舞衣と暮らす」

舞衣「え？」

紗耶香「大丈夫、高津学長はボコ・・・平和的な話し合いで納得してくれた」

舞衣「ふーん・・・」

紗耶香「じゃあ早速舞衣、クッキーつくって」

舞衣「わかったよ・・・じゃあ材料買ってくるね」




舞衣「・・・あと胃薬も」

～おわり～