まゆ「お仕事お疲れさまです、ご飯できてますよ」
P「うん、ありがとう」
まゆ「今日は早いうちに上がれたんですね」
P「総選挙も一段落したし、仕事量も今だけは落ち着いてるからなあ……すぐに忙しくなるだろうが」
まゆ「結果も出ましたし、売り込みの時期ですもんねぇ」
P「だいたい、昼間はまゆも事務所にいただろ?」
まゆ「うふふ、そうですけど。いつもお仕事頑張ってくださってるPさんには、みんな感謝してると思いますよ」
P「そういってくれると仕事のし甲斐も出てくるなあ」
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まゆ「明日も頑張るために、晩御飯、いっぱい食べてくださいね。今日はハンバーグですよぉ」ズラー
P「おお、帰ってきてご飯のある感動……いただきます」モグモグ
まゆ「美味しいですかぁ?」
P「生涯で一番美味い」
まゆ「うふふふふふふふ」ニッコー
P「……ところでさぁ、まゆ」
まゆ「どうかしましたか? Pさん」キョトン
P「どうやって俺の家に入ったの?」
まゆ「あ、Pさん、総選挙の結果発表の時のがテレビに映ってますよぉ」ミミミン
P「聞けよ」
まゆ「……菜々さん、シンデレラガールになったときいっぱい泣いてましたねぇ」
P「感動的だったなぁ。で、どうやって入ったん?」
まゆ「温泉ロケの時、Pさんがついてこれないかもしれなくなったと聞いて幼児退行したまゆくらい泣いてましたね」
P「あの泣きようは我が担当ながらちょっと引いたな……。ピッキングか? 窓でも割ったか?」
まゆ「プロデューサーとアイドル、温泉で二人、何も起こらないはずがなく……な予定でしたから、まゆも必死だったんです」
P「起こってたまるか、そもそも二人じゃなかったし。……そろそろ吐け」ガシッ
まゆ「ふぁいふぁひれふ(合鍵です)」
P「作った覚えも渡した覚えもないんだが」
まゆ「なのでまゆが作っておきましたよ」
P「微妙に日本語が通じてないナア」
まゆ「ほら、まゆ、Pさんから指輪貰ったじゃないですかぁ」キラッ
P「うん、誕生日に指輪が欲しいっつって聞かなかったからな」
まゆ「うふふ、アクセサリーショップの前で本気で駄々こねた甲斐がありました」
P「プライドはないのか」
まゆ「Pさんから指輪をいただけるなら安いものです」
P「その心意気は嫌いじゃないが、それと合鍵の関係性は?」
まゆ「今、指輪はまゆの左手薬指についています」
P「俺がつけたわけじゃないけど、絶対にそれで外に出るなよ」ガクガク
まゆ「Pさんからもらった指輪を薬指につけたまゆ、これはもう同棲を許可されたつまり合鍵を作っても致し方ないのではと思いまして」
P「あいかわらずすさまじい発想だ。その指輪にそんなつもり微塵もないんだが」
まゆ「……微塵も、ないんですか?」キョトン
P「……」
P「」
まゆ「うふふふふふふ♪」
まゆ「総選挙、ようやく終わりましたねぇ」
P「そうだな」ズズー
まゆ「菜々さん、ついにシンデレラガールですね」ミミミンミミミンウーサミン
P「菜々さんは本当によくやってくれたよ。いろんなものが味方についたこともあるが、菜々さん自身の努力がなければなしえなかった」
まゆ「結果発表された瞬間、ボロ泣きでしたね」
P「仕方ないだろう、菜々さんがここまで、アイドルのために積み重ねてきたものは誰よりも大きい」
まゆ「結果発表後のスピーチに17歳とは思えない人生の重みを感じました」ホロリ
P「分かって言ってるな?」
まゆ「うふふ、Pさんも菜々さんにもらっちゃってボロ泣きしてましたもんねぇ」
P「そこまで泣いてなかったわ」
まゆ「泣いてたことは否定しないんですねぇ」
P「」
まゆ「うふふ……Pさん的にはどうでしたか、今回の総選挙は」
P「……そうだな、担当アイドルに絞って言うなら、菜々さんのCGはもちろん、茄子の4位も大きかった」
まゆ「茄子さんですか」
P「最近は正月以外の仕事もやるようになって、露出が増えたおかげか、例年抜け出せなかった壁を破って大躍進だった。毎年、有力と言われながらも惜しい所に
とどまっていたからな」
まゆ「茄子さんも今年こそは、って息巻いてましたね」
P「茄子のポテンシャルを考えれば去年以前からこうなっていてもおかしくなかった。俺の力不足で長い間歯がゆい思いをさせてしまったな……」
まゆ「きっと茄子さんはそんな風には思ってませんよ。Pさんがずっと茄子さんの結果に、本人と同じくらい悔しがっていたこと、知ってるでしょうし」
P「……」
まゆ「うふふ、Pさんたら、茄子さんの順位が発表されたとき、目を丸くしながら喜んでましたもんね」
P「しょうがないだろ、中間からは考えられない結果だった」
まゆ「こんな番狂わせも総選挙の醍醐味なのかもしれませんね」
P「そういう意味でも、中間発表ってのは重要なんだろうなあ」
まゆ「……Pさん、他には?」
P「他か……」
まゆ「……」ワクワク
P「心さんはまだまだ上にいけるだろうし、かな子もなんとか圏内に引っかかってる。みんなよくやってくれた。素晴らしい結果だった、そんなところか」
まゆ「……」ジトー
P「?」
まゆ「……うふっ」パチッ
P「……?」
まゆ「うふふっ」パチッパチッ
P「ドライアイか? 俺の目薬いる?」
まゆ「違います。でも目薬はもらいます」バシッ
P「えぇ……」
まゆ「Pさんはほんとにイジワルなんですから。まだ、最愛の一人が残ってるじゃないですか♪」
P「……最愛かどうかしらんが、まゆについて何か言うなら……」
まゆ「……!」ワクワク
P「順当すぎてコメントが浮かばない」
まゆ「大坂の実家に帰らせていただきます」ガタッ
P「出身仙台だろうが、いつから実家が大阪になった」
まゆ「Pさんの実家があります」スッ
P「突然まゆが行ったらうちの親も困惑するだろうなあ」
まゆ「そうですか? 何度か一人で伺ってますけど、ご両親にはいつも快く迎えていただいてますよ」
P「何それ俺知らないんだけど、なに外堀埋めてくれちゃってるの」
まゆ「うふふ、将を射んとすれば、ですね。……それで、Pさん? 本当にまゆに言うことはないんですかぁ?」
P「……」
まゆ「……」ジー
P「去年の結果もあったからな、今年は勢いがあるだろうと予想はしてた」ハァ…
まゆ「……」
P「中間発表で全体6位、属性では2位。最終結果では全体7位、属性3位で一つ落ちたな」
まゆ「うう……ごめんなさい……」
P「いやいや、一ノ瀬志希とは僅差だった、状況、運次第では順位も落ちなかっただろ。……まあ、一つ下の高垣楓とも差がないから、そこと入れ替わってた可能性もあったけどな」
まゆ「文香さんから上はけた違い、未央ちゃんと菜々さんはさらに上、でしたね……」
P「シンデレラガールはまだまだ遠いな」
まゆ「そこは来年はいけるって励ましてくれるところじゃないんですかぁ?」プクー
P「来年のシンデレラガール候補筆頭の本田未央に票数でダブルスコアつけられてるのにそこまで楽観的にはなれん」
まゆ「そう、ですよね……」ショボン
P「だがまあ」
まゆ「?」
P「7位は決して低い順位じゃない。まゆだからとれた結果だと、俺は思う」ナデナデ
まゆ「!」
P「だからありがとう、まゆの担当プロデューサーとして誇らしい」ナデナデ
まゆ「……」
P「……」
まゆ「……う、」
P「?」
まゆ「うふふふふふふふふふふ♪」
P「ヒエッ」
まゆ「まゆ、本当に、Pさんと出会えて、アイドルになってよかったです。……運命、感じますよね?」
P「え、うーん……」
まゆ「か ん じ ま す よ ね?」ズイッ
P「はい……」
まゆ「うふ、今日は帰りますね♪ また来ます」ガタッ
P「いや、できればうちには入ってほしくない」
まゆ「……Pさん」
P「?」
まゆ「まゆ、とってもアイドル楽しいです」ニコッ
P「!」
まゆ「明日からも二人で、頑張りましょうね、Pさん♪」バタン
P「……アイドル楽しい、か……プロデュース、がんばらないとな」フッ…
P「……とりあえず、鍵の付け替えからだな」
総選挙お疲れさまでした
来年も佐久間まゆとうちの担当たちをよろしくお願いします
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