マッチョ「山に籠って筋トレをして三ヶ月」
マッチョ「遂に、熊も殺せる肉体を手に入れた」ムキムキッ
マッチョ「素晴らしい上腕二頭筋だ。恐ろしいまでの僧帽筋」ムキムキッ
マッチョ「この筋肉さえあれば、きっと何でも出来るはず」ムキムキ、ムキムキッ
マッチョ「良かろう。ならば早速、腕試しといくか」
マッチョ「まずは手始めに>>2からだ」ムキムキッ
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英検一級取得
【英検一級取得の為の勉強中】
マッチョ「」カキカキ、カキカキ
マッチョ「でぃすいずあぺん?」
マッチョ「いいえ、これは田中です」
マッチョ「ふむ……」
マッチョ「」カキカキ、カキカキ
マッチョ「やってられるかっ!! ふんっ!!」ビリッ!!
参考書「ぐはあっ!!!」
【そして、英検会場、当日】
マッチョ「」ズンズン、ムキムキ
「うおっ、やべえな、アイツ。めっちゃ筋肉だし」
「体おっきー」
「ペンとか握り潰しそうじゃね?」
試験官(おおっ、これまたデカイのが来たなあ)
マッチョ「あなたが試験官か?」
試験官(なんか話しかけてきた)
試験官「そうですが、何か?」
マッチョ「生憎、俺は筋肉は得意だが英語は苦手だ」
試験官「はあ……(筋肉?)」
試験官「それで、私に何か?」
マッチョ「だから」
試験官「はい」
マッチョ「拳で語ろうと思う」ムキムキッ!!
試験官「What!?」
マッチョ「例え、国籍が違っても」ムキムキッ
マッチョ「例え、言葉が通じなくとも」ムキムキッ!!
マッチョ「拳と筋肉は、万国共通の言葉!!」メキメキッ、ビッキーン‼
試験官「ちょっ!! 誰か警備員!!!」
マッチョ「思う存分語り合おう!!」ギリギリッ
試験官「た、助けっ!!!」
マッチョ「この二つの拳で!!! むんっ!!」ビュオッ!!
ズガンッ!!!
【刑務所】
マッチョ「とりあえず、英検一級は取得出来た」
マッチョ「居場所が少し変わったが何も問題ない」
マッチョ「次は、>>8でもするか」
天地創造
マッチョ「俺は筋肉の神になる」
マッチョ「そして、筋肉の筋肉による筋肉の楽園を創る」
マッチョ「無論、筋肉に出来ない事はない。やろうと思えば何でも出来る」
マッチョ「まずは精神を統一し……」フー……フー……
精神科医「あー、君。そろそろ検査の時間だから」
マッチョ「あ、はい。すぐ行きます。ごめんなさい」
【精神鑑定後】
刑事「それで、どうでしたかね、先生? 奴の様子は?」
精神科医「やはり、精神に異常をきたしてるのではないかと。筋肉を使って天地を創造するとか、そんな事を言っていましたから」
刑事「となると、責任能力は難しいですかね……。一応、傷害未遂と器物破損の罪があるんですが」
精神科医「今の段階では何とも言えないですね。一時的に錯乱しているだけとか、変人を装ったりとかはよくある事なので」
刑事「そうですか。……わかりました。とりあえず何日か勾留してこちらでも様子を見ますので」
精神科医「ええ。それでは私は今日はこれで」
刑事「はい。またお願いします」
【留置所】
マッチョ「見える……見えるぞ」
マッチョ「全員がムキムキで、筋肉に溢れている世界が!」
マッチョ「これが、新世界! 俺が造り出した素晴らしき世界!」
マッチョ「ううううぅぅ。よくやった。よくやったぞ、俺! 感動で心の汗が止まらない!」ポロポロ
マッチョ「俺は、神になった!! 遂に、神になったんだ!!」ムキムキッ
刑務官(あ、こいつ、やべえ。本物だわ)
その後、マッチョは新世界の神として君臨し、その世界で62年の間、筋肉達に囲まれて幸せに過ごした
END
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