【モバマス】モバP「夕美に誕生日プレゼントを贈るぞ!!!!」 (32)

P「という訳で次のお空とのコラボは夕美に出てもらうことにしました。たまには仕事から離れて、のんびり空の旅でもしてリフレッシュするのもいいでしょう」

ちひろ「それ、Pさんがお空で使いたいだけですよね? そんな不純な動機のプレゼントなんかしたら明日の無料10連ガチャはSR1にしますよ」

P「ごめんなさい俺が悪かったですやめてくださいお願いします課金しますから」



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ちひろ「はぁ……。担当アイドルの誕生日になんで自分の欲望を優先させるんですか」

P「いや、俺も色々考えたんですよ。でも中々いいのが浮かばなくて……」

ちひろ「夕美ちゃんにならお花関連の物がピッタリなんじゃないですか? 他のアイドルの子たちもそうしてますし」

P「俺は普段夕美と花送り合ったりしてるから、そこらへんだと微妙なんですよねー。勿論花も送るつもりですけど」

ちひろ「さらっと惚気ましたね」

P「そこはスルーしてくださいよ。で、なんかいい案ありませんかね」

ちひろ「そうですね、そしたらやっぱりアクセサリーとか?」

P「そんな無難な答えはいらん! そんなんじゃ夕美の笑顔は七分咲きがいいところですよ、夕美ビアの種貰う気あるんですか」

ちひろ「理不尽。というか夕美ビアってなんですか」

P「やっぱりチッヒじゃこの程度か……。他のアイドルたちに協力を仰ぐしかないかな」

ちひろ「ケンカ売ってるんですか?」

P「いや、大丈夫です。最初からちひろさんのアドバイスはあてにしてなかったので」

ちひろ「そういえばPさんって昨日、アイドル達からの遊びの誘いを断ってセ〇フェスでペル〇ナ覚醒の儀で写真撮りまくってたんでしたっけ」

P「なんで知ってるの。お願いしますバラさないで!!」

ちひろ「しかもお得意先とお話するからって言って断ったんですよね。普通に〇ガフェス行くって言えば良かったんじゃ」

P「そんなことしたら奈緒とか紗南辺りが一緒に行くとか言いかねないじゃないですか」

ちひろ「両手に華の状態でイベント回れますね」

P「いや、その事が蒼の少女(15)にバレた結果、色々連れ回されて俺の財布がパラダイス・ロストします」

ちひろ「えぇ……」

P「という訳でこの事は他言無用でお願いします」

ちひろ「スタドリ20個」

P「ウス……」チャリン

ちひろ「じゃあ、私みたいな無難なアドバイスしかできない事務員は役に立たないみたいなので仕事に戻りますね」

P「チッヒが拗ねた」

ちひろ「……」ゲシッ

P「あいたぁ!! 拗ねて脛蹴るなんて楓さんみたいなことしないでくださいよ!」

ちひろ「……」グシッ

P「痛い痛い小指踏まないで痛い痛い痛い」

ちひろ「……」

P「おっとこれはゴキゲンy=-xですね。じゃあ俺は他のアイドルに相談に乗ってもらうとするかな」

P「さて、どっかで暇してるアイドルはいないかなーっと」

加蓮「あ、Pさん。おはよー」

P「ホウジョウカレンゥ!」

加蓮「え、なんて言ったの?」

P「すまん、なんでもない。加蓮は確か今日の仕事は午後からだろ? なんでまたこんな時間に」

加蓮「えっと、今日って夕美さんの誕生日でしょ? 凛が今年はトライアドの三人で送りたいって言うから、今からその準備するとこ」

P「それはナイスなタイミングだ。ちょうどそのことで相談に乗れる人を探してたんだ」

加蓮「相談って夕美さんの誕生日の?」

P「ああ。相談に乗ってくれるか?」

加蓮「別にいいけど……」

P「流石加蓮! 今度グランドフライ奢ってやるからな!!」

加蓮「それくらい自分で買うから」

飯食べてくるので一旦休憩します

再開します

凛・奈緒「おはようございまーす」ガチャ

P「おう、おはよう」

加蓮「おはよー、二人とも。ちゃんとアレ持ってきた?」

凛「もちろん、ちゃんと持ってきたよ」

奈緒「ん、なんでPさんは加蓮と一緒に居るんだ?」

P「ああ、それはなシヴァシヴァエウロペで」

奈緒「ゴブゴブグリムニ……って、わかんねーよ!! なんで召喚石!? そこはかくかくしかじかとかだろ!」

P「奈緒は朝から元気だな」

加蓮「見てるこっちも元気になるね」

奈緒「別に好きでこんなテンションになってる訳じゃないのに……」

凛「で、実際のところなんでプロデューサーも居るの?」

P「ちょっと夕美のプレゼントについて相談できる相手を探しててな。加蓮にお前たちが三人で夕美のプレゼントを準備するって聞いてちょうどいいって思ったんだ」

凛「ふーん」

奈緒「へー」

P「なんで二人ともジト目で俺の事見てるんだ」

加蓮「さあねー。じゃ、夕美さんが仕事から帰ってくる前にさっさと準備しちゃお」

~プレゼントの準備中~

P「そういやお前たちは何をプレゼントするんだ?」

凛「私たちは花のブローチを作ったんだ。それを花束に紛れ込ませて渡すよ」

P「なるほど、そういうのもアリか」

加蓮「私、てっきりPさんは花贈るのかと思ってた」

奈緒「あたしもだなー」

P「花は誕生日以外にたまに贈り合ってるからな。誕生日の日は花じゃない物にしてたんだ」

凛「よくうちの花屋で夕美に渡す花買ってくもんね」

加蓮「Pさん、それは……」

奈緒「ちょっと凛が可哀想になるな……」

P「なんだよ、俺より凛の方が花に詳しいし、花屋もやってるんだから買いに行くのは間違いじゃないだろ」

奈緒「そうだけどさ……。もっと乙女心ってやつを理解してあげようぜ」

加蓮「凛、いままでよく頑張ったね。もう大丈夫だよ、私がPさんにビシッと言ってあげるから」

凛「あ、ありがと……」

加蓮「さて、Pさん」

P「はい」

加蓮「可愛い可愛い奈緒がPさんにあげる贈り物をどれにしようか悩んでいます」

奈緒「おい」

加蓮「そんな奈緒が一人でうんと悩んで決めたプレゼントと、何をあげればいいか分からないから私に相談して選んだプレゼント。Pさんならどっちが貰って嬉しい?」

P「可愛い可愛い奈緒が一人でうんと悩んで決めたプレゼントだな」

加蓮「でしょ?」

P「ああ、なんとなく分かったぜ。でも別に俺は奈緒みたいに可愛くないぞ」

加蓮「そこは気にしなくていいの」

奈緒「お前らあたしで遊んで楽しいか?」

P・加蓮・凛「楽しい」

奈緒「くそっ! なんでか凛も加わってるし……」

凛「そういえばプロデューサー、今までの夕美への誕生日プレゼントはどうしてたの?」

P「今まではガーデニング系のアイテムをプレゼントしてたんだ。ガーデニングをしてる時の夕美はすごい楽しそうにしてるからな」

加蓮「なんだ、ちゃんとしてるじゃん。今年もそれじゃだめなの?」

P「いや、それがもうガーデニング系のじゃ思いつかないんだよ。ブ□ッサモンの種とかも考えたんだけど、どうやって手に入れるかわかんないし」

奈緒「それはデジ〇ルワールドにしか無いと思うぞ……。でも、渡される人が楽しむ姿を想像してプレゼントを考えるのはいいんじゃないか? その方が気持ちも込められるし」

P「確かに今までのプレゼントを選ぶ時も、夕美がよりガーデニングを楽しめるようになる物をって思って選んでたな」

奈緒「Pさん! 時間がもう無いから早くプレゼント決めて渡してこい!」

P「いきなりどうした。まだ15日の朝だぞ」

奈緒「ここではそうだけど、別のとこだと違うんだよ!! いいから急げ!!」

P「大丈夫大丈夫、誰がなんと言おうがあと14時間くらいは15日だ」

凛「ヒステリックな奈緒は置いておいて、そうやって考えたプレゼントなら夕美も喜ぶと思うよ」

加蓮「最初から私たちに相談するまでもなかったね」

P「いや、おかげで今まで俺がどうやってプレゼントを選んでたのかが改めて分かったよ。ありがとうな」

奈緒「ああ、時間が……」

P「よし、俺もプレゼントを準備してくるか」

凛・加蓮「頑張ってね」

奈緒「時間……」

P「とは言ったもののなぁ、笑顔か……」

ヴヴヴ

P「ん、スマホの通知が」

スマホ「今日はカラオケ半額DAY!」

P「なんだ、カラオケの通知か。そういえば前に唯たちと行った時にアプり入れてたんだったな」

P「カラオケ……歌……。そうか、分かったぞ!」テケテン!

某テレビ局

夕美「お疲れ様でしたー」

テレビ局の人「夕美ちゃん、撮影お疲れ様。今日もいい笑顔だったよ。それと、今日誕生日なんだってね。おめでとう、これからも期待してるよ」

夕美「はいっ! ありがとうございますっ!」

P「夕美、お疲れ様」

夕美「あ、プロデューサーさん。迎えに来てくれたの?」

P「ああ。駐車場に車止めてあるから、楽屋で帰る準備ができたら来てくれ」

夕美「はーい」

駐車場

夕美「プロデューサーさん、お待たせ」

P「おう。んじゃ、帰るぞ。ちゃんとシートベルト締めろよ」

帰り道

P「今日、夕美の誕生日だな。おめでとう」

夕美「ふふっ、ありがとっ♪ あれ、いつもと帰る道が違うけど……」

P「少し寄りたいところがあってな。付き合ってくれるか?」

夕美「うん、大丈夫だよ」

カラオケ

夕美「ここって……カラオケ?」

P「ああ、少し歌ってくぞ」

夕美「カラオケなんて最近行ってなかったからちょっと楽しみかも……」

P「ここの部屋だな」

夕美「わぁーっ! 広い部屋! 二人なのにこんな広い部屋なの?」

P「ああ、広い部屋をお願いしたからな」

夕美「なんで? もしかしてPさんが踊るとか?」

P「いや、そういう訳じゃないんだ。ここはステージだと思ってくれ」

夕美「ステージ?」

P「ああ、相葉夕美のゲリラライブだ。と言ってもカラオケの部屋の一室で、観客は俺一人だけどな。歌ってくれるか?」

夕美「うん、いいよ! いつものライブと同じように、全力で!!」

夕美「私が私でいるための~ lilac time ~♪」

夕美「ふぅ、どうだったかな?」

P「ああ、バッチリだったよ。笑顔も満点だ」

夕美「ありがとっ♪ Pさんもまさか分身してサイリウムを振るなんて思ってなかったよ。ビックリしちゃった」

P「こうしなきゃいろんな色のペンライトを振れないからな。七色のライトが咲くフラワーパーク、再現できてたか?」

夕美「うんっ! 流石にいつものライブと同じとまでは言えないけど、すっごく綺麗だったよ! でもなんで急にカラオケでライブなんてしようと思ったの?」

P「実はな、このライブが今年の誕生日プレゼントなんだ」

夕美「このライブが……誕生日プレゼント……?」

P「ライブ、楽しかったか?」

夕美「うん、いつもとは違って新鮮だったていうのもあるけど、Pさんが楽しんでくれたのが大きいかな」

P「それなら良かった。誕生日プレゼントは夕美が楽しめたり笑顔になれるものがいいと思ってな。それが何か考えたときにな、ライブの時の夕美が思い浮かんだんだ」

夕美「ふふっ、Pさんは本当に私の事をよく見てくれてるんだね。こんなに楽しくなれた誕生日プレゼント、生まれて初めてだよ。でも、これじゃ私がPさんにプレゼントしてるとも取れちゃうんじゃない?」

P「ん、確かにそうだな……。よし、俺も夕美の為に歌うか! マイク取ってくれ」

夕美「そういえばPさんが歌ってるのって見たことないね」

P「俺は中学校の時に選抜合唱団に選ばれたことがある美声の持ち主だからな。期待していいぞ」

P「あー、でも3時には部屋出なきゃいけないから、そんなに長くは歌えないな」

夕美「ん? もしかして事務所でもお祝いしてくれるの?」

P「チガウヨ、マダヤラナキャイケナイシゴトガノコッテルンダ」

夕美「なにその声、バレバレだよ~。でも、聞かなかったことにしてあげるっ♪」

P「天使か」

事務所での歓迎会も終わった後

奈緒「Pさんは夕美さんにカラオケでライブさせたのか。変なプレゼントだな」

加蓮「でも、あの人らしいっちゃらしいよね」

凛「ねえ夕美、プロデューサーは夕美に何歌ったの?」

夕美「あ、動画で撮ってあるよ。見る?」

奈緒「お、Pさんの美声(笑)聞きたい聞きたい」

P「誰が美声(笑)じゃ」

夕美「あ、どうせなら大きい画面でみんなで見よっ! 事務所のプロジェクター使ってさ」

P「夕美、待て。それはさすがに」

加蓮「往生際が悪いよPさん。今日の主役は夕美なんだから、夕美がみんなで見たいって言うならそうするべきでしょ」

凛「夕美、プロジェクターの準備できたよ」

夕美「ありがとう、凛ちゃん」

奈緒「じゃ、見ますか~」

そこに映ったのは、褌姿のP

逞しい筋肉を光らせ、漢の唄を歌う

ソイヤッ ソイヤッ ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッ

フンドシシメテー オーモーカージーイーッパーイ オートーコー ココニサケー

凛「……」

奈緒「……」

加蓮「……」

おしまいです

最初はギャグで押し通すつもりでしたが、誕生日なのにそれはどうなんだって思い直して真面目要素も混ぜた結果こうなりました

寝るまではまだ4月15日なのでセーフです

おまけ

奈緒「そういやPさん、セ〇フェス2日目は行かなかったんだな」

加蓮「ん?」

凛「〇ガフェス……?」

P「な、奈緒……お前なんでそれを……」

奈緒「なんでって、Pさんがあたしにセ〇フェスの仕事取ってきてくれたんだろ?」

P「なにそれ、知らない」

奈緒「え、そうなのか。巨大UFOキャッチャーの司会してたら、巨大メガド〇イブで遊んでるPさんが見えたからさ。あたしの仕事見に来たついでに遊びに来たんだなって思ったんだけど」

P「いや、俺はそんな仕事取ってきてないぞ。誰にその話聞いたんだ」

奈緒「ちひろさんだけど……」

P「千川ァ!!!!!!!!!!」

加蓮「Pさん」

凛「今の話」

凛・加蓮「詳しく」

P「いや、あの、その……」

加蓮「昨日はお得意先と大事な話があるから一緒に出掛けられないって言ってたよね?」

凛「あれは嘘で、本当はセ〇フェスに遊びに行ってたってこと?」

P「えっと……」

奈緒「あー……、よく思い出してみると、あれはPさんじゃなかった気がしてきたなー」

凛「奈緒、養護したら同罪だよ」

加蓮「そうだよ。一時間奈緒もふもふの刑に処すよ」

奈緒「……」

P「奈緒……? お前は昨日俺を見てないよな? そうだよな?」

奈緒「ごめん。Pさん……。あたしが昨日見たのは間違いなくPさんだったよ。だって分身して巨大コントローラー操作してたもん」

P「奈緒ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

加蓮「さて、確認も取れたことだし」

凛「どうやって昨日の埋め合わせして貰おうかなー」

P「そ、そうだ! 凛、これを見ろ!!」

凛「ん? これ、グラ〇ルの私じゃん」

P「ああ、そうだ。今からこの凛に指輪をつけてやる」

凛「指……輪……?」

P「ああ、しかも一番いいやつだ」

凛「ふ。ふーん。まあ、悪くないかな……」

奈緒「ちょろすぎるだろ……」

加蓮「凛はその手が通用するかもしれないけど、お空のお仕事が来てない私には効かないよ。さあ、大人しく今日の夜は私の家で」

P「加蓮には今度グランドフライを……」

加蓮「それはもういい」

P「グラン クラブハウスもつけるから!!」

加蓮「クラブハウス、身体に悪いから食べるなって言われてたやつだ……。食べていいの?」

P「ああ、なんならLサイズセットでいいぞ」

加蓮「ポテトLにグランドフライ……」

奈緒「お前もそれでいいのか。てか明らかにグランドフライも身体に悪いだろ……」

P「さあ、一緒に行こう! 見たことのないポテトの山を目指して!」

加蓮「ポテトの山……!」キラキラ

P「あ、でもクラブハウスは食べる前に一回俺に見せてくれ。ちょっと写真撮るから」

奈緒「それPさんがグラ〇スでチェックインしたいだけだろ!!」

加蓮「Pさん、私やるよ。ポテトの山を食べつくして見せる!」

奈緒「だめだこれ、もう収拾つかないからデレステして総選挙の券集めよ……」

以上です

総選挙も古戦場もしなきゃいけない、それがきくーしプロデューサーの辛い所

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