【モバマスSS】慶「10歳は……」 (11)
雪美ちゃん、舞ちゃんとルーキートレーナー(青木慶)さんとの出会いを書いた2400文字程のお話です。
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舞「今日から新しいトレーナーさんとレッスンだって~、どんな人なんだろう」
雪美「トレーナーさんの………妹って…聞いた………」
舞「そうなんだ、優しい人だといいな~」
バタンッ
慶(どうしよ~今日ははじめてのレッスンなのに時間ギリギリになっちゃった)
慶(急いで準備しないと…!)
舞「もしかして…」
雪美「新しい……トレーナー………?」
舞「なんだか急いでるみたいだね」
雪美「どうしたの…かな……?」
舞「忘れ物しちゃったのかな?」
雪美「後ろから……わっ…って…しよ……」
舞「忙しそうなのにそんなことしたらかわいそうだよ」
雪美「任せて……………」
舞(大丈夫かな…)
雪美(こっそり……後ろから…………)
慶(ストップウォッチは大丈夫、レッスンメニューも持ってきたし…あとは……)
雪美「………………わ」
慶「きゃっ」
雪美「ふふっ………大成功…………」
慶「もう、誰ですか?」
雪美「………………」
慶(えっ、子ども……?)
舞「もう、雪美ちゃんいきなり驚かせたらだめだよ」
雪美「ふふっ………………」
慶「えっと……」
舞「福山舞です。よろしくおねがいします!」
慶(福山舞ちゃん……あれっ?もしかして)
雪美「あなた……トレーナー……?」
慶「うん、そうだよ」
雪美「私………雪美…………」
慶「もしかして、佐城雪美ちゃん?」
雪美「…………なんで……名字……わかった…の……?…まほうつかい…………?」
舞「トレーナーさんだから私達の名前は知ってるんだよ、きっと」
慶(まさかこんなに小さい子だと思わなかった……!)
慶(もっとよくプロフィール見ていればよかった……)
雪美「どうしたの………?」
慶「その、今日のレッスンなんだけど」
雪美「今日……あなた…………レッスン……してくれる…………?」
慶「うん、青木慶っていうの。よろしくね」
舞「慶さん、よろしくおねがいします!」
雪美「よろしく…ね…………」
慶「それで今日のレッスンなんだけど……」
舞「どうかしたんですか?」
慶「実は大人用のメニューを持ってきちゃって…」
雪美「どんな……メニュー…………?」
慶「まずは片手腕立て3セット」
舞「えぇ…」
雪美「それは……むー…りー……」
慶「それから瞑想」
雪美「……………?」
舞「大人のレッスンってなんだか難しそう」
慶「普段はどんなレッスンをしているの」
雪美「ねこじゃらし……………。ゴムボール…………」
慶「えっ?」
舞「それはペロちゃんのレッスンでしょ」
雪美「ふふっ…………」
舞「えっと普段はラジオ体操をしてそれから歌を歌ったり踊ったりしてます」
慶「なるほど」
雪美「今日は……なにする………?」
慶「えっと…ま、まずはレッスン室にいきましょうか」
――――――――――
雪美「今日は……楽しいこと……する…………?」
舞「今日はなにするんですか!?楽しみです!」
慶(えっ、なんかハードル高まってない?)
雪美「わくわく……………」
慶「えっと…じゃぁ……」
雪美「…………………」キラキラ
舞「………」ワクワク
慶「お、おにごっこ……とか?」
雪美「えっ…………」
舞「3人で鬼ごっこはちょっと……」
慶(だめだった………?)
雪美「それより……ペロごっこ……しよ……」
慶(ペロごっこ……!?)
舞「私はエア一輪車がいいな」
慶(エア一輪車……!?)
慶(どうしよう……最近の子の楽しいことがわからない……)
雪美「冗談……。冗談…だよ……」
慶「そ、そうなのね」
舞「えへへ、ちょっといじわるしちゃいました。ごめんなさい」
慶(二人共、意外とお茶目だな」
雪美「私達……おちゃめ………」
慶「もしかして、声に出てた…?」
雪美「うん………」
慶「ごめんねつい」
慶「雪美ちゃんはとってもミステリアスな雰囲気があるし舞ちゃんは優等生って雰囲気だったから意外だなって」
舞「だめ、でしたか…?」
慶「そんなことないよ。とっても素敵だと思う!」
舞「褒められちゃいました。ありがとうございます!」
雪美「私は…………?」
慶「素敵だと思う!」
雪美「やった…………………」
慶「それじゃぁレッスンしましょうか、まずは柔軟から……」
舞「はーい」
雪美「うん…………」
――――――――――
慶「はい、お疲れ様」
舞「ありがとうございました!」
雪美「ありがとう…ございまし…た……」
慶「ちょっとハードだったかな?」
舞「はい。でもいつもより楽しかったです!」
雪美「私も……慶と……一緒……。楽しかった……」
慶(えっ、呼び捨て!?)
舞「雪美ちゃん、トレーナーさんを呼び捨てしたらだめだよ」
慶「いいよ。慶って呼んでも」
雪美「……わかった…………」
舞「私も慶さんって呼んでもいいですか?」
慶「いいよ」
モバP「お疲れ様です。どうやら二人と打ち解けたみたいですね」
慶「お疲れ様です」
舞「あっ、プロデューサー!」
雪美「モバP………」
モバP「雪美ちゃん、あんまり呼び捨てしちゃだめだよ。トレーナーさんなんだから」
慶「いいんですよ。私なんてまだまだ未熟ですし……。それに今日は雪美ちゃんにも助けてもらいましたからね」
モバP「あら、そうなんですか?」
慶「えぇ、実は今日大人用のメニューをもってきてしまって」
モバP「ははは、いきなりキッズアイドルのレッスンなんて思わないですよね」
慶「すいません私がよくプロフィールを確認していれば…」
慶「でも雪美ちゃんと舞ちゃんも普段やってるレッスンを教えてくれて、なんとか出来ました」
モバP「なるほど、流石だね二人共」
舞「プロデューサーにも褒められちゃいました♪」
雪美「やった…ね………」
モバP「それで、はじめてのレッスンはどうでしたか?」
慶「舞ちゃんも雪美ちゃんも、10歳なんですよね。今時の10歳はすごいなぁって思いました」
慶「私が10歳のときってもっとしっかりしてなかったかも…って私だけかな」
モバP「そんなことないと思いますよ」
モバP「二人は10歳らしい可愛らしさもありますけど、10歳にしてはとてもしっかりしてよくやってくれていると思います」
慶「えへへ、それを聞いてちょっと安心しちゃいました」
楓「うちの事務所の10歳は天才ですからね…。ふふっ……」
モバP「誰だ今の」
終わり
以上です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
前作もよろしくおねがいします。
【モバマスSS】ペロ「瞳を持つもの、持たないもの」
【モバマスSS】ペロ「瞳を持つもの、持たないもの」 - SSまとめ速報
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