柳瀬美由紀「1日独占お姉ちゃん」 (32)
はじめに
・このSSに登場するPは女性です
・Pの家に美由紀が住んでいる設定です
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521151775
モバP「美由紀ー、なにか欲しいものある?」
美由紀「急にどうしたの?」
モバP「もうすぐ誕生日でしょ? なにが欲しいかなって思ってね」
モバP「プレゼントあげるなら私が選ぶより、美由紀が欲しいものあげたいしね」
美由紀「欲しいものかー……うーん……」
美由紀「じゃあ、Pさんが欲しいな」
モバP「え? 私?」
モバP「どういうこと?」
美由紀「えっとね、Pさんと一日一緒にいたいってこと」
モバP「そういうことね、ビックリした……」
モバP「でも、一緒に住んでるんだからいつもと変わらないんじゃない?」
美由紀「そうなんでけど、丸一日一緒だったことなかったでしょ?」
モバP「いわれてみれば、確かに」
美由紀「だから一日中Pさんと一緒にいろんなところに行ったりしたいんだー」
モバP「わかった、ちょっとちひろさんに休みが取れるか聞いてみるから待ってて」
モバP「ケータイ取り出しポパピプペ」
ちひろ『もしもし? なにか用ですか?』
モバP「私とデートしてくれますか?」
ちひろ『……切っていいですか?』
モバP「待って、冗談冗談! そもそも女同士でしょ!」
ちひろ『はぁ……で、用件は何ですか?』
モバP「今度の土曜日に休みが欲しいのだけど」
ちひろ『大丈夫ですけど、何か用事ですか?』
モバP「美由紀への誕生日プレゼントとして一緒に遊びに行こうかなってね」
ちひろ『ということは、美由紀ちゃんも1日お休みってことでいいんですか?』
モバP「そういうことになるわね」
ちひろ『わかりました、こちらでスケジュール調整しておきますね』
モバP「ありがと」
ちひろ『こちらとしても、Pさんにはそろそろ休んでもらわないと困ると思ってたので、丁度よかったです』
モバP「うっ……」
ちひろ『まぁ、目一杯楽しんできてくださいね♪』
モバP「わかったわ」ピッ
美由紀「どうだった?」
モバP「土曜日に休みが取れたわ」
美由紀「ほんと?」
モバP「ホントホント」
美由紀「やったー」ピョンピョン
美由紀「Pさんと一緒、楽しみだなー」
モバP「はいはい、そろそろ寝なさいよー」
美由紀「はーい」
-土曜日-
モバP「準備できた?」
美由紀「うん! 変装もばっちりだよ!」
モバP「……いつ見ても思うけど、おさげ無かったら一瞬誰だかわからなくなるわね」
美由紀「そう?」
モバP「まぁおさげの美由紀を見慣れてるからってのもあるかもね」
モバP「そういえば、特に計画立ててなかったけど、今日どこに行きたいとかある?」
美由紀「えっとね、水族館!」
モバP「水族館かぁ…………ならあそこかな」
美由紀「あっ、そうだ!」
モバP「何か忘れ物?」
美由紀「違うよ」
モバP「なら、なにかしら」
美由紀「えっとね、今日一日Pさんのことお姉ちゃんって呼んでいい?」
モバP「……いいわよ」
美由紀「やったぁ!」
美由紀「今日はいっぱい楽しもうね、お姉ちゃん!」
モバP「はぅ!」
美由紀「どうしたの?」
モバP「……美由紀、もう一回お姉ちゃんって言ってみて」
美由紀「お姉ちゃん!」
モバP「いい……」
美由紀「???」
モバP「……っは、危ない危ない」
美由紀「もう! 早く行こうよー!」
モバP「ごめんごめん」
ガチャ
-水族館-
モバP「やっぱり土曜だけあって人結構いるね」
美由紀「だねー」
モバP「はぐれないように手でも繋ぎましょうか」
美由紀「むぅー……子ども扱いしてー」
モバP「してないって、単純にはぐれたら危ないでしょ」
美由紀「……それもそうだね」ギュッ
モバP「それにしても、水族館なんていつ以来かな……」
美由紀「行ったことあるの?」
モバP「一応、ね」
モバP「美由紀は?」
美由紀「みゆきは初めてなんだよね」
モバP「そうなの? 意外」
美由紀「水族館遠かったからね」
モバP「北海道って広いもんね」
美由紀「あと、お父さんたち忙しかったし」
モバP「そっか、なら今日は目一杯楽しみましょうか」
美由紀「うんっ」
………………
…………
……
美由紀「あっ、イルカショーだって!」
モバP「ホントだ、行ってみる?」
美由紀「行こっ!」
モバP「ちょっ……急かさないの」
美由紀「席無くなっちゃうかもしれないから、先行くねっ!」
モバP「待ちなさい……って行っちゃった」
モバP「まったく……」
モバP「あっ、カッパ売ってる」
モバP「……一応買っていっておこ」
モバP「美由紀どこにいるの……」
美由紀「お姉ちゃん! こっちこっちー」
モバP「まったく、迷子になったらどうするの?」
美由紀「ごめんなさい……」シュン
モバP「今度は気をつけてよね」
美由紀「はーい」
モバP「そういえば、こんなに前の席でよかったの?」
美由紀「後ろの方でもよかったんだけど、あんまり席が空いてなかったんだよね」
美由紀「でも何で前の席って人少ないんだろ?」
モバP「濡れるからじゃないかな」
美由紀「なるほど」
モバP「ちゃんとカッパ着なさいよ、風邪ひいたら元も子もないから」
美由紀「持ってないよ?」
モバP「さっき買っておいたから、はい」
美由紀「ありがとー」
美由紀「よし! これで準備万端!」
美由紀「まっだかなー、まっだかなー」
モバP「ショーまでもう少し時間あるんだけど……」
………………
…………
……
美由紀「イルカさんがトレーナーさんを押して泳いでるよ!」
モバP「すごいね」
美由紀「あっ、次は背中に乗ってサーフィンみたいに泳いでる!」
モバP「おぉー」パチパチ
モバP「次はジャンプするみたいね」
ピョーン
美由紀「おぉー」
ザバーン
モバP「うわっ……」
美由紀「わわっ……すごく濡れちゃったね」
モバP「カッパ着てなかったら大変なことになってたわね」
モバP「買っておいてよかった……」
美由紀「だね」
美由紀「あれ? もう一回ジャンプするのかな?」
モバP「ちょっと違うみたい」
ピョーン
美由紀「うわっ、トレーナーさんが跳んだ!?」
ザバーン
モバP「結構高く飛んでたね」
美由紀「Pさん! みゆきもあれやってみたい!」
モバP「んー……イルカショーの仕事取ってみるのもありかも」
モバP「ちひろさんに相談してみるわ」
美由紀「ホント? やったー!」
モバP「そろそろ最後みたい」
ピョーンピョーンピョーンピョーンピョーン
美由紀「きれいにそろってジャンプしたよ!」
ザバーン
ピョーンピョーンピョーンピョーンピョーン
美由紀「次もそろってる!」
美由紀「すごいね!」
モバP「水しぶきもほとんど一緒のタイミングで息ぴったりね」
………………
…………
……
美由紀「はぁ~すごかったなー」
モバP「ホントね、また見に来たいぐらい」
美由紀「また今度みんなでこようよ!」
モバP「いいね、というか水族館での仕事取ってこようかしら……」
モバP「七海やありす……詩織もいいかも」ブツブツ
美由紀「お姉ちゃん?」
モバP「でも櫂は外せないわよね……」ブツブツ
美由紀「お姉ちゃん!」
モバP「美由紀、どうしたの?」
美由紀「今日はお仕事じゃないんだよ!」
モバP「あっ……ごめんごめん」
美由紀「もう……」
………………
…………
……
美由紀「なんだかお腹空いてきちゃった」
モバP「もうお昼だしね」
美由紀「あのお魚おしそう……」
モバP「美由紀!?」
美由紀「冗談だよー」
モバP「びっくりさせないでよ……」
美由紀「えへへ~」
モバP「とりあえずご飯にしましょ」
モバP「どこがいい?」
美由紀「じゃあファミレスがいいなー」
モバP「ファミレスでいいの?」
美由紀「うん」
モバP「気を遣わなくていいのよ?」
美由紀「今日はファミレスの気分なんだー」
モバP「美由紀がそういうならいいんだけど」
………………
…………
……
-ファミレス-
モバP「さて、どれにしよっかな」
美由紀「みゆきは決まったよ」
モバP「決めるの早くない?」
美由紀「そう?」
モバP「それなら、私も早く決めないとね」
美由紀「急がなくても大丈夫だよ?」
モバP「そうは言っても、美由紀を待たせるも嫌だからね」
モバP「よし、パスタに決めた」
美由紀「じゃあ呼ぶよー」ポチッ
ピンポーン
モバP「どれ食べるの?」
美由紀「オムライスとパフェ!」
モバP「パフェか、私も頼もうかな……」
店員「ご注文をどうぞー」
美由紀「みゆきはロイヤルオムライス with 天然海老フライ&カニクリームコロッケと苺のブリュレパフェ!」
モバP「後、わたり蟹のトマトクリームソースを一つと苺とショコラのパフェを一つお願いします」
店員「ロイヤルオムライス with 天然海老フライ&カニクリームコロッケ一つ、わたり蟹のトマトクリームソースを一つと苺とショコラのパフェを一つ、苺のブリュレパフェを一つ、以上でよろしかったでしょうか?」
モバP「はい」
美由紀「楽しみだなー♪」
…………
……
モバP「さて、食べよっか」
美由紀「いただきまーす」
モバP「いただきます」
美由紀「ん~~おいしい!」
モバP「こっちのパスタもおいしい」
美由紀「そうなの? ひとくちちょーだい!」
モバP「いいわよ、はいあーん」
美由紀「あーん……」
美由紀「ん~~~~すっごくおいしい!」
モバP「よかった」
美由紀「お姉ちゃんにもひとくちあげるよ!」
モバP「ありがと」
美由紀「あーん……」
モバP「あむっ……このオムライスもおいしいね」
美由紀「でしょ!」
…………
……
店員「お待たせいたしました、苺とショコラのパフェと苺のブリュレパフェです」
モバP「ありがとうございます」
店員「ご注文の品は以上でよろしかったですか?」
モバP「はい」
店員「伝票こちらに置いておきますね」
モバP「こっちが美由紀のね」
美由紀「パフェ! パフェ!」
美由紀「いっただきまーす」
モバP「そんなに急がなくてもパフェは逃げないから」
美由紀「はむっ……」
美由紀「おいしい!」
モバP「本当においしそうに食べるね」
美由紀「だっておいしいもんっ!」
美由紀「お姉ちゃんも食べてみてよ、はい!」
モバP「あむっ……」
モバP「いい感じにクリーム焼きあがってておいしい……」
美由紀「でしょ!」
美由紀「お姉ちゃんのひとくちちょーだい!」
モバP「いいけど、ちょっと苦いよ? 大丈夫?」
美由紀「むぅ……また子ども扱いしてる!」
モバP「ブラックコーヒー飲めないじゃない」
美由紀「それでも苦くても食べられるよ!」
モバP「じゃあ、あーん」
美由紀「はむっ……!」
美由紀「にっがーい……」
モバP「ほら、やっぱり」
美由紀「うー……」
モバP「まぁ、大きくなったら食べられるようになるから、ね?」
美由紀「……うん」
………………
…………
……
モバP「さてと、これからどうする?」
美由紀「んー……お買い物かなー」
モバP「なにか欲しいものあるの?」
美由紀「ううん、ぶらーっと見て回りたいなーって思ったんだ」
モバP「そういうことね」
モバP「じゃあ適当に見て回ろっか」
美由紀「うんっ!」
モバP「欲しいものあったら遠慮せずに言っていいからね」
…………………………
………………
…………
……
美由紀「あっ、これかわいい!」
モバP「どれどれ……確かにかわいい」
美由紀「こっちもいいなー」
美由紀「これとどっちが似合うかな?」
モバP「んー……ちょっと見比べさせてね」
モバP「どっちも似合うけど、あえて選ぶなら水色の方かな」
美由紀「こっちってこと?」
モバP「そう!」
モバP「ピンクも似合うんだけど、今日の服だと水色の方が似合ってる」
美由紀「そっか!」
モバP「じゃあ、両方買っちゃおっか」
美由紀「いいの?」
モバP「遠慮しないでって言ったでしょ」
モバP「それに、コーデでつける方替えるって考えたら両方あっても損はしないしね」
美由紀「確かにそうだね!」
美由紀「じゃあこれもどう?」
モバP「いいけど、美由紀にしては珍しい色だね」
美由紀「みゆきの分じゃないよ?」
モバP「じゃあ誰の……?」
美由紀「お姉ちゃんの分だよ」
モバP「私の分?」
美由紀「うん! お揃いのなにか欲しかったんだー」
モバP「そっか、でもこれ私に似合うかな……?」
美由紀「絶対似合うから大丈夫だって」
モバP「美由紀がそう言うなら、こんどつけてみようかな」
美由紀「そうしてよね!」
………………………………
……………………
………………
…………
……
モバP「夜ご飯も食べたし、そろそろ帰ろっか」
美由紀「そだね」
美由紀「それにしても、あれからいろんなもの買ったね」
モバP「ホントにね……」
美由紀「大丈夫? 持つの手伝うよ?」
モバP「大丈夫……」
美由紀「…………」スッ
モバP「あっ……」
美由紀「やっぱり、二人で分けた方がいいし持つよ!」
モバP「でも……」
美由紀「いいのいいの!」
美由紀「今日はいっぱいよくしてもらったから、そのお礼だよ!」
モバP「美由紀……」
モバP「ありがとね」
-自宅-
モバP「ただいま……」
美由紀「ただいまー……」
モバP「あー……疲れた……」ドサッ
美由紀「だねー……」
モバP「でも、まだ今日は終わってないからね」
美由紀「あっ、そっか」
美由紀「今からなにするの?」
モバP「んー……とりあえずお風呂に入ろう」
モバP「で、そのあとに何するか考えよ」
美由紀「うんっ!」
モバP「よし、じゃあ今日は一緒に入ろっか」
美由紀「ほんと? やったー!」
-お風呂-
モバP「ほら美由紀、髪洗ってあげるから椅子に座って」
美由紀「はーい」
モバP「今日はどうだった?」
美由紀「すっごく楽しかったよ!」
モバP「よかったよかった」
美由紀「お姉ちゃんは?」
モバP「私も楽しかったよ」
美由紀「そっかー!」
モバP「久しぶりに一日中遊んだからね」
モバP「ありがとね、美由紀」
美由紀「こちらこそ、一日中一緒にいてくれてありがとっ!」
モバP「でも、プレゼントこんなので本当によかったの?」
美由紀「うんっ!」
モバP「美由紀がそういうなら……」
美由紀「お姉ちゃん、今度はみゆきが洗ってあげるね」
モバP「ふふ、ありがと」
-リビング-
モバP「髪乾かすわよー」
美由紀「はーい」
ブオー
美由紀「ふわぁ……」
モバP「もしかして眠い?」
美由紀「うん」
モバP「あれだけはしゃいでたら仕方ないか」
モバP「今日は早めに寝ましょうか」
美由紀「そうだねー……」
美由紀「ふわぁ……」
モバP「また欠伸してる……ふわぁ……」
美由紀「お姉ちゃんにもうつっちゃったね」
モバP「みたいね」
モバP「よし、髪も乾かしたし寝よっか」
美由紀「…………」
モバP「どうしたの?」
美由紀「あのね、今日最後のお願い聞いてくれる?」
モバP「なに?」
美由紀「……一緒に寝よ」
モバP「しょうがないな……早く枕持ってきて」
美由紀「うんっ!」
モバP「電気消すよ」
美由紀「うん」
美由紀「思ったより狭くないね」
モバP「美由紀がちっちゃいからかな」
美由紀「みゆきちっちゃくないよ!」
モバP「もうちょっと大きくなってから言いなさい」
美由紀「むぅー……絶対お姉ちゃんより大きくなるからね!」
モバP「本当?」
美由紀「成長期だから大きくなるもん!」
2人「「…………」」
2人「「あははは」」
モバP「さてそろそろ寝よっか」
美由紀「だねっ」
美由紀「あのね」
モバP「なに?」
美由紀「お姉ちゃん、大好き」ギュッ
以上で終わりになります。
過去作
柳瀬美由紀「最後のプレゼントはお兄ちゃん」
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