モバP「ありすのチョコから変な味がする」 (23)
酔った勢いで書いた
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モバP(以下P)「ありすからもらったチョコから変な味がする」
ちひろ「は、はあ……?」
P「真っ赤なイチゴのチョコでありすらしいなー、って思ったら、なんというか、チョコの味としてはあってはならないような、生臭いような、鉄臭いような味がするんです……」
ちひろ「ありすちゃんのことですから、また何かに感化されたのでは?」
P「それならいいんですけど、何か違う感じがするんですよ……」
ちひろ「違う感じ?」
P「だって最近の俺を見るありすの目、おかしくないですか」
ちひろ「気付いてたんですか」
P「人を鈍感のように言うのはやめてくださいよ。さすがに事務所にいるときに隠し撮りされてたり、尾行されてたり、家に勝手に侵入されてたりしたら気がつきますよ」
ちひろ「え゙っ……ありすちゃんそこまでしてるんですか」
P「ありすのタブレットの中見たら俺の写真だらけ。GPSでありすの行動見てみたら俺のすぐ近くや家の中。こんなの嫌でもわかりますよ」
ちひろ「ん……? いやそれって」
P「とにかくです! そこでもらったチョコを食べた時に変な味がするな、と思ってたら、口の中に違和感があって、こんなものが出てきて、確定したんですよ」
ちひろ「これは……何かの毛ですか?」
P「細くてしなやかでも縮れている……明らかにありすの陰毛です」
ちひろ「い、いんも――!?」
別P「ついにお前も苦難を味わう時が来たか」
P「別P先輩! 生きてたんですね!」
別P「あ、ああ……今年もまゆと凛の戦いは壮絶を極めた……なんとかすべて完食したが、俺はもう糖尿病で長くないだろう……」
P「別Pせんぱーーーい!!」
ちひろ「いやいや変な茶番してないでくださいよ。ありすちゃんと違ってまゆちゃんも凛ちゃんもチョコ作りは上手いでしょう」
P「地味に酷いこと言いますね」
ちひろ「ありすちゃんならチョコの中にイチゴを放り込んで完成とか言いそうじゃないですか」
P「さすがに言い過ぎですよ。ありすのチョコ、いちごたっぷりのチョコでしたけど見た目も大体の味もしっかりしてましたよ」
ちひろ「大体って……」
別P「わかる、わかるぞ。血なまぐさい味がしたんだろう」
P「別P先輩のチョコも……!?」
別P「ああ、もう毎年のことさ。経血入りのチョコなんて、当たり前のことなんだよ、プロデューサーにとってはな……」
P「や、やっぱり、そういうことだったんですね……」
別P「そういうことなんだ……知らされてなかったんだな……」
P「はい、まさか、まさか……ありすにもう生理が来てたなんて……」
ちひろ「なんですかこれ」
P「なんですかじゃないですよ! ありすに! 初潮が!! 来てたんですよ!!! 俺はプロデューサーなのに……何も教えてもらえなかった!!!」
ちひろ「普通教えませんよ!」
P「なぜだ……どこで見落としたんだ……ありすに陰毛が生えてることは把握していた……小学六年生だからな、そういうこともあるだろうと……でも初潮の気配なんて……ありすの持ち物の中にナプキンがあったことなど一度もないぞ……?」
ちひろ「いやなんでありすちゃんの持ち物把握してるんですか」
別P「タンポン派だった可能性はないのか? 橘さんの処女は君がいただいてるのだろう?」
ちひろ「は!?」
P「それはないです先輩。タンポンを持ってないことも確認済みです。あとありすは通学中にローターを入れるプレイすら嫌がるので使うならタンポンよりナプキン派のはずです」
ちひろ「当たり前でしょう!? ってか担当アイドルに何してるんですか!?」
別P「そうすると……偶然初潮が来て、その経血を入れた……これは考えづらいな……」
P「はっ……そういうことか……桃華だ……」
別P「何、どういうことだ……!?」
P「ありすが町中で突然チョコをくれた時、後ろに桃華がいたんですよ……ちょうどGPSでの位置が重なってたので同じ場所にいたのは間違いないです」
別P「それが今回の件とどんな関係が……?」
P「陰毛はありすのものでしょう……しかし、経血は……」
別P「そうか、ももあり共同製作チョコか!」
P「そういうことです! 桃華は経血担当だったんです! 桃華の初潮はすでに半年前に来ていますので!」
ちひろ「あの、もしもし早苗さん、ちょっといいですか」
P「くそっ……一度で二度美味しいチョコだったのか……もっと味わえば……くそっくそっ……」
別P「大丈夫だ、何も公開する必要はない。そのチョコが作れるということは、今は桃華は何日目かわからないが、生理周期ということだろう? 直接味わえばいいじゃないか」
P「それは……できないですよ……俺はありすとだけ付き合ってるんです……桃華の好意には気がついてますが、そこにつけ込んでのラッキースケベでセクハラしかしてないんです……経血を直接味わうなんてそんなこと……」
ちひろ「いや今、目の前に冗談じゃ済まされない性犯罪者がいまして。ええ、ストーカーで痴漢常習者のようです」
別P「そうだよな、二股はよくないよな……だから俺も悩んでるんだ……」
P「別P先輩……」
別P「一緒にこの修羅場、乗り切ろうな……?」
P「は、はい!」
ちひろ「え? 怖くて行けない? いや早苗さん、何言ってるんですか、早苗さんに怖いことなんて……え?」
~真実編~
ありす「Pさんのチョコを作ります」
桃華「私も手伝いますわ」
雪美「私も……」
ありす「お二人ともありがとうございます。いつもならイチゴチョコにするか、私にボディペイントでチョコを塗るかの二択だったんですが、発想の幅が広がりそうです」
桃華「あ、ありすさん……? ちょっと最近言動がおかしいですわ……」
ありす「ああ、すみません、イチゴのことになるとつい我を忘れてしまって……」
桃華「いえ、そこではなく」
雪美「あ、ペロ……!」ガシャーン
ありす「ああっ、湯煎で溶かしたチョコの中にペロが!」
雪美「ごめんなさい……ペロ……チョコまみれ……洗ってくる……」
ありす「気にしないでください雪美さん……しかし、用意したチョコが大幅に減ってしまいましたね……」
桃華「いえ、ここは発想の転換をすれば良いのでは? 何もストレートなチョコレートな必要はありません、バレンタインではチョコを使ったお菓子でいいはずです」
ありす「はっ……! さすがは桃華さんです! 今の材料と冷蔵庫の中身からできるとすると……検索してみたら、このイチゴをたっぷり使ったチョコタルトなどでしたらできそうですね!」
桃華「なるほど、イチゴを敷き詰めることによって使うチョコの量が減るということですね! しかしなぜPちゃまの家にはこんなにもイチゴがありますの?」
ありす「私がいる時に食べやすいようにPさんの家にはイチゴを準備してあるのです」
桃華「なるほど、合点がいきました。ところでPちゃまの家の鍵をありすさんが持ってますの?」
ありす「いくら桃華さんでもそこまで踏み込んではダメです」
桃華「むぅ……いつか教えてくださいね」
ありす「すみません、いつか時期が来たら……まだ公認ではないので……痛っ」ザクッ
桃華「ありすさん!? 大丈夫ですの!?」
ありす「だ、大丈夫です……イチゴを切ってたらうっかり……数針縫う程度です、チョコ作りには些細なトラブルです」
桃華「いやいや大怪我ですわよ!? 急いで病院行きましょう!?」
ありす「大丈夫です、イチゴは赤いから目立ちません! Pさんのためです、続けます!」
雪美「ありす……そこまでPを……」
桃華「そういう問題ではありませんのー!」
~後日~
ありす「……」ドヨーン
桃華「色々トラブルはありましたが、なんとかチョコが渡せてよかったですね……」
ありす「……グスッ」
桃華「だ、大丈夫ですわ! 多少、ペロの毛が入ってたり、血の味がしてもありすさんの愛情は伝わってますわ!」
ありす「……で、でも、Pさん……私のチョコを食べた瞬間、生理的に受け付けない顔をしてました……」
桃華「ふぁ、ファーストコンタクトは失敗でも、愛が伝われば美味しいです!」
ありす「……あの顔はPさんが飲み会から酔っ払って帰ってきた時にベッドから急に起き上がってトイレに駆け込むときの顔です……」
桃華「なんでそんな状況のPちゃまを知ってるんですの……?」
ありす「やっぱり、私のチョコは……美味しくなんて……グスッ」
P「ありす!」ドアバーン
ありす「Pさん……!?」
P「ありす、お前のチョコの愛、伝わった……」
ありす「え、なんで、あのチョコは失敗で……」
P「大丈夫だ、ありすの気持ち、十分伝わった……! 結婚しよう……!」
ありす「Pさん……!」
桃華「……なんですのこれは」
P「そして桃華!」
桃華「は、はい?」
P「お前の愛も十分伝わった! 結婚はありすとするからできないけど、桃華、今すぐ俺の子供を産んでくれ!」
桃華「は、はぁ!?」
P「桃華のも、美味しかった! 桃華なら大丈夫だと思った、だから安心して、身を任せてくれ!」
桃華「ちょっとPちゃま!? 意味がわかりませんの!」
ありす「桃華さん……? 私のPさんを……誘惑してたんですか……?」
桃華「ひっ!? ありすさん!? お、落ち着いて、落ち着いて!? 私も何がなんだか……」
P「ママになってくれ桃華ぁ!!!」
ありす「中に誰かいるんですかぁ!?」
桃華「ひぃいいいいい!!!???」
バレンタインだからありすには陰毛生えてるっていうのを主張したかった
おわり
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