美穂「いっぱいちゅき…///」P「!?」 (68)
(事務所)
美穂「ふぅ…やっとお仕事終わったね」
美嘉「ここ数日、ドラマの撮影とCDの収録で拘束されっぱなしだったから開放感ハンパないよねー★」
奏「そうね…せっかくだから羽を伸ばしたいところだけど、この時間から打ち上げができるようなお店がないのよね」
美穂「高校生だけだと入れてくれるお店がないよね。プロデューサーさんもいないし」
美嘉「奏ちゃん1人なら大丈夫そうだけどね。雰囲気完全にオトナだから★」
奏「制服着てるからさすがにバレるわよ」
美穂「(大人がコスプレしてるようにも見えるなんて言えない…)」
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奏「…そうだ。なら私の家で打ち上げするのはどうかしら?」ピ-ン
美嘉「え?」ギクッ
美穂「お邪魔していいの?」
奏「もちろん。観たかった映画も溜まってるのよ。よかったらみんなで観ましょう」
美穂「うん、喜んで♪ 美嘉ちゃんは?」
美嘉「わ、私は予定があるから今日は行けないカナー」ギクシャク
奏「あら…残念。どうしても来れないの?」
美嘉「う、うん。ごめんね!」
美穂「…?」
奏「なら仕方がないわね…じゃあ本格的な打ち上げは別の日にするとして、今日は2人きりで映画鑑賞会を楽しみましょうか。美穂♪」
美穂「そうだね。ところで奏ちゃんってどんな映画観るの?」
奏「そうね…最近はアクションが多いかしら」
美穂「へー、そうなんだ。ちょっと意外かも♪」
美穂「(『パイレーツオブカリビアン』とか『ミッションインポッシブル』あたりかな?)」
美嘉「…じ、じゃあ、アタシは先に帰るね。お疲れ様ー」ソソクサ
奏「うん。お疲れ様」
美穂「お疲れ様ー…?」
美穂「(美嘉ちゃん。なんだか様子がおかしかったな?)」
美嘉「(ごめん…! 美穂ちゃん…!)」
奏「さ、行きましょうか♪」
(奏宅)
奏「♪」ドンッ!!
【シャークネード】
【シャークネード2】
【シャークトパス】
【ラッシュライフ】
【実写版デビルマン】
【ポプテピピック】
美穂「」
奏「さあ…朝まで楽しみましょう♪」
ウワァァァァァッ!!
(次の日・事務所)
P「おはよう。美穂と奏は来てるか…って、ん!?」
美穂「チェーンソー…鮫…タコさん…堺雅人さんの無駄遣い…」ボ-ッ
P「虚ろな目をして何があったんだ美穂っ!?」
美穂「えへへ…プロデューサーさん。何にもありませんよ…ただ昨日、延々と『映画の形をしたナニカ』を見続けただけで…」
P「えぇ…ぜんぜん話がつかめない」
カチャ
奏「あら。おはようプロデューサー」
P「おはよう奏。美穂の様子がおかしいんだけど何か知らないか? ハイライトが消えて虚ろな目をしているんだ」
奏「平気よプロデューサー。ただ、私と2人で朝まで映画鑑賞会をしただけ。きっと寝不足なのね」ニコリ
P「お前の仕業かァァァァ!! クソ映画愛好家ァァァァッ!」
奏「ふふふ。昨日は楽しかったわよ♪」
P「ちなみに何を観たんだ」
奏「シャークネード、シャークネード2、シャークトパス、ラッシュライフ、デビルマン、ポプテピピックの6本よ」
P「それ。新手の拷問かな?」
奏「面白いわよっ!!」バ-ン!!
P「奏が『ブチ切れトーン』で叫ぶ姿を初めて見たな」
奏「面白いわよっ!!」バ-ン!!
P「2回言わなくていいわ! お前がクソ映画を好きなのはわかったからもういいわ!」
(少しして)
P「まったく。初めて会った時は『ショーシャンク』とか『バックトゥザ・フューチャー』を好きな映画に挙げるような普通の映画好きだったのに。どうしてそうなったんだ」
奏「極めたのよ」
P「何をだよ。なんで極めた末にクソ映画に向かっちゃうんだよ」
奏「芸術家やファッションデザイナーが『普通にいいセンス』に飽きて『異次元の美』を追求し始めるのに近い気がするわね」
P「そこまで客観的に自分を見つめることができるのに何故クソ映画に向かうんだ」
奏「私の趣味嗜好はどうでもいいじゃない。口を出すのは野暮よ。だいたい、由里子がプライベートで【ピ-】な本を読んでいても止めないじゃない」
P「そうだけど。他の子を嬉々として鑑賞会に引きずり込んで被害を与えてるから奏のはタチが悪いんだよ」
奏「みんな喜んでるわよ!」
P「本当に喜んでいるのかどうか証言してもらおう。美穂。目を覚ましてくれ」ペシペシ
美穂「ううん…プロデューサーさん…奏ちゃん…何ですか…」ボ-ッ
奏「美穂。昨日の映画鑑賞会。楽しかったわよね?」
美穂「もちろん…とってもためになりました校長先生…」ボーッ
P「ほらっ! 『校長先生の話』と同じ扱いをされてるじゃん! 興味が持てないもの扱いされてるじゃん!」
奏「う、嘘よね…! 美穂…!」ガ-ン!
美穂「寝てません…寝てません…観てますから…ぐぅ…」
奏「み、美穂…!?」ワナワナ
P「奏。現実を直視するんだ」
奏「まだよっ! まだ聞くことはたくさんあるわ! あれだけで判断するのは早計よ!」
P「諦めが悪いな」
奏「美穂。シャークネードは面白かったわよね!?」
美穂「どうして台風に巻き込まれて死なないの…?」
奏「!」ガ-ン!
奏「し、シャークトパスは!?」
美穂「泳ぎづらそう…」
奏「ラッシュライフ!!」
美穂「せめて音の調整をしてから世の中に送り出してください…」
奏「デビルマン!!」
美穂「…ノーコメント」
奏「豚骨ラーメンは好きかしら?」
美穂「うん…好き…」
奏「デビルマンも好きよね?」
美穂「…ノーコメント」
奏「!」ガガ-ン!!
奏「塩辛…」ワナワナ
美穂「好き…」
奏「ポプテピピック!! 映画と違ってアニメ!! 一般の人にも取っつきやすいわよね!!」
美穂「…」
奏「む、無言はやめてちょうだい!!」ガ-ン!!
最近SSのPの位置はちひろさんでいいんじゃないか?と思い始めた
美穂「いっぱいちゅき…//」
ちひろ「!?」
P「もう諦めろ。奏。クソ映画はクソ映画愛好家にしか好かれないものなんだよ」
奏「そ、そんなことないわ!」
P「無駄だ。美穂の判断力は正常なんだよ。意識は朦朧としているけどきちんと好きなものは好きと言える。『お世辞や建前を言わなくなっている』状態なんだ。いくら揺さぶろうとクソ映画を褒めることはないんだよ」
奏「くっ…まだ…諦めない…!」
P「往生際が悪いな」
奏「美穂。鮫映画は好きよね?」
美穂「『ジョーズ』なら…」
奏「プロデューサーのことは?」
美穂「いっぱいちゅき…///」
P「!?」ズキュ-ン
奏「シャークネードのことも好きよね」
美穂「…」
奏「…もう一度聞くわ。プロデューサーのことは?」
美穂「すいとーよ…///」
P「」ズキュゥゥゥン!!
奏「その調子でラッシュライフは?」
美穂「…ノーコメント」
奏「違う! そうじゃないっ!」バーン!
(しばらくして)
奏「プロデューサー」
美穂「いっぱいちゅき…///」
奏「ジョーズ」
美穂「好き…」
奏「シャークネード」
美穂「…」
奏「好きと言って頂戴!!!」バ-ン!!
P「」
奏「馬鹿な…! あれだけ聞いたのに1度も映画を褒めてくれなかったわ…!」
P「」
奏「豚骨ラーメンやおつまみやプロデューサーのことは好きだと判断できる答えを出してきたのに何故!?」
P「」
奏「…!」ハッ
P「」
奏「…ごめんなさいプロデューサー。つい映画のことになるとエキサイトしてしまって」
P「」
奏「…あら、プロデューサー? どうしたのかしら?」
美穂「ううーん…」パチクリ
美穂「はっ! じ、上映会は終わった!?」
奏「終わったわよ…長い時間つき合わせちゃってごめんなさいね。美穂」
美穂「ひぃっ! か、奏ちゃんっ! 正気に戻ったの!?」
奏「何も悲鳴をあげなくてもいいじゃない…私、変だったかしら?」
美穂「うん。目が血走ってたし、映画を上映している間、『雪で大はしゃぎする子供』みたいに興奮してたよ」
奏「…忘れてほしいわ」ハァ
美穂「ところでプロデューサーさんはどうして気絶してるのかな?」
P「」
奏「ああ…意識が朦朧としている美穂に色々と質問している時に何故か倒れてしまったのだけれど…」
美穂「2人とも私が気絶してる間に何をしてたの!?」ガ-ン!!
奏「大したことは聞いていなかったはずだけ…」
〜回想〜
奏『プロデューサーのことは?』
美穂『いっぱいちゅき…///』
奏「あ」
美穂「どうしたの?」
奏「…」
奏「(いつもなら…軽い口調で『情熱的な告白だったわね♪』なんて言えるのだけれど…今回はすべて私の暴走から始まってるのよね…)」
奏「(罪悪感がすごいわ…)」ズキ-
美穂「奏ちゃん。なんだか怖い顔をしてるけど大丈夫?」
奏「平気よ。心配ないわ」
奏「…ところで美穂。気を失っている間のことを覚えているかしら?」
美穂「?」
奏「…プロデューサーのことは?」
美穂「…何の話?」
奏「(覚えてないようね…)」
奏「(…とりあえずプロデューサーが目が覚めるまで待つしかないわね)」
奏「美穂。今日、事務所に来たのは契約書の更新のためでしょう。そこに置いてあるから記入しちゃいなさい。私が後でプロデューサーに渡しておくから」
美穂「いいの?」
奏「ええ。昨日、付き合わせちゃったから寝不足でしょう? 帰って寝たほうがいいわ。というか申し訳ないから寝てほしいの」
美穂「…そうだね。じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな…ふぁぁぁ…」
奏「(後で…お詫びにカフェで何か奢らなきゃいけないわね)」
(しばらくして)
P「…はっ! 俺は何を!」
奏「ようやく起きたかしら」
P「奏か。俺、何してたんだっけ?」
奏「私の暴走に付き合ってくれてたのよ」
P「…そーいやそうだったな。正気に戻ったのか?」
奏「ご覧の通り。本当にごめんなさい。プロデューサー」ペコリ
P「いいよ。ただ、映画鑑賞に誘う時はきちんと趣旨を相手に説明するんだぞ。その上で、相手がクソ映画に耐えられなくなっても何も言わないこと。いいな?」
奏「…ええ」シュ-ン
P「(映画で興奮さえしなければ普通にいい子なんだよなぁ…)」
奏「ところで…貴方、気絶した時のことは覚えてる?」
P「ん? そういやなんで俺は気絶したんだっけ? 突然、気を失ったからよく覚えてないんだよな」
奏「…」
奏「いっぱいちゅき…」(裏声)
P「」ズキュゥゥゥン!!
P「ぐぁぁぁぁぁっ!! 胸が苦しいっ!! 動悸が!! 動悸がぁぁぁ!!」
奏「…」
奏「(人って突然気を失うとその前後のことをほとんど覚えてないのよね)」
奏「(ただ…美穂が言ったパワーワードはプロデューサーの中に無意識に残ってるみたい)」
P「ぐぅぅぅっ!! な、なんだこの気持ちは…!」
奏「すいとーよ…」ボソリ
P「ほ、方言女子ぃぃぃ!!」ズキュゥゥン!!
奏「…どうしたものかしら。これ」
(しばらくして)
奏「(美穂もプロデューサーも覚えていないのだから私の胸の中にしまっておくのが1番いいはずだけど…何かモヤモヤするのよね)」
奏「(私が発端だから、からかうには不謹慎…でも、溜め込むのも性格的にあまり向いていないのよね…)」
奏「…」ム-
晶葉「むっ。奏が険しい表情をしているなんて珍しいな」
奏「あら。晶葉じゃない」
晶葉「ははん…さては助手絡みの悩み事だな?」キラ-ン
奏「察しがいいわね。時間があるなら、話を聞いてくれるかしら?」
晶葉「ああ、いいぞ。私でよければな」
(事務所・晶葉の研究室)
奏「…というわけ」
晶葉「難儀だな」
奏「ええ。どうしたらいいのかしら」
晶葉「うむ。記憶消去マシーンを作って奏の記憶を操作するか。誰も覚えていない真実は存在しないのと一緒だからな」キラーン
奏「やめて頂戴」
晶葉「私の腕が信用できないのか?」
奏「腕がいくらよくても『人体実験』には抵抗があるのよ。その辺はわかってほしいわ」
晶葉「ふむ…技術の発展に人の理解は追いつかないのだな」
バタン!!
P「晶葉ー! 何とかしてくれぇー!」バ-ン!
奏「!?」ビクッ
晶葉「助手?」
P「おお、奏もいたのか! 話を聞いてくれ!!」
晶葉「『いっぱいちゅき』に反応してしまう症候群のことか?」
P「当たらずとも遠からず!」
奏「当たってはいないの?」
P「実は気絶する前のことをぼんやりと思い出したんだ。その時、誰かが『いっぱいちゅき』と俺に言った! その『誰か』を突き止めたいんだよ!!」
P「もう一度あの『いっぱいちゅき』を聞きたいんだぁぁぁぁぁっ!!!」
晶葉「…」
奏「…」
奏「私が招いた問題とはいえ面倒なことを言い出したわね」ヒソヒソ
晶葉「どうする。奏?」ヒソヒソ
奏「とりあえず誤魔化しましょう。美穂に迷惑がかかるわ」ヒソヒソ
晶葉「OK」ヒソヒソ
P「あれ? どうした2人とも! まさか誰が言ったのか知ってるのか!?」
奏「知らないわ。プロデューサー」
晶葉「そうだな。当然、私も知らない」
P「それならいい」
奏「諦めがついた?」
P「違うっ! 晶葉! 作ってほしいマシーンがあるんだ!」
晶葉「ほう。どんなマシーンなんだ?」キラ-ン
P「『いっぱいちゅき』を数値化する装置だ!!」ドーン!
(しばらくして)
カチャカチャカチャ…ボーンッ!!
晶葉「できたぞ! 『ちゅきちゅきパワー判定マシーン』だっ!!!」ババーン!!
P「ありがとう晶葉博士!!!! これで『いっぱいちゅき』を言った本人を探し当てることができるぞぉぉぉぉぉぉ!!」
晶葉「行ってこい!!」
P「ああ!」
タッタッタッタッタ…
晶葉「ふぅ。ひと仕事終えた後は気分がいいな!」
奏「どうして作っちゃったのよ!?」
晶葉「…?」
晶葉「あっ! まずい! 美穂に迷惑が掛かってしまう!」ガーン!
奏「作っている途中で気付いてほしかったわ」
晶葉「つ、つい…楽しそうなものを作れと言われたら作ってしまうんだ…すまない、私としたことが目一杯楽しんでしまった!!」
奏「兵器ってこうして発展していったのね」
晶葉「それはともかく! 追いかけるぞ! 奏!」
奏「…そうね。何としてでも誤魔化さなきゃね」
(しばらくして)
ザワザワ…
P「はーい。みなさん注目です。こちらは晶葉博士が発明した『ちゅきちゅきパワー判定マシーン』といいます。使い方はいたってシンプル。この『たまごっち』のような装置に向かって『いっぱいちゅき』というだけです。するとあら不思議。この画面に…」
志希「あ、面白そうなことやってる~♪ 1番乗り~♪」
P「ちょ、説明の途中なんだけど」
志希「ノープロブレム♪ いくよー!」
スッ
志希「いっぱいちゅき…♪」
P「」ズキュゥゥゥン
ピピピピピピ…ピッ!
【いっぱいちゅきパワー:1334ポイント】
P「ぐふっ…なかなかのパワーの『いっぱいちゅき』だったな…」
志希「『いっぱいちゅき』っていうとそれが数値化されるわけなんだね♪ ちなみに何点満点なの?」
P「100点満点だ…」
志希「初っ端からインフレしてるねぇ♪」
P「ぐっ…それはまあいい! 俺はある事情で最高の『いっぱいちゅき』を探している! みんなっ! 協力してくれ!!!!」
凛「見返りは?」ニュッ
P「へ?」
凛「見返りはあるのかと聞いています」
P「考えてなかったな…」
凛「じゃあ、最高の『いっぱいちゅき』が言えた人はプロデューサーに好きなお願いを1つできるっていうのはどうかな?」
一同「「!!!!」」
P「うん。それでいいや」テキトー
凛「…!」グッ
タッタッタッタッタ…
奏「ひと足遅くやってきたけれど…」
晶葉「これはマズいな。欲望渦巻く愛怒流武闘会と化しているぞ!!」
一同「「「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」ゴゴゴゴゴ
凛「フルパワー!!!100%中の100%!」シュゴー!!
まゆ「…♪」
美優「…!」グッグッ
奏「仕方ないわね…とりあえず今は静観しましょう。美穂は?」
晶葉「大丈夫だ。ここにはいない」
奏「ほっ…なら安心ね」
P「えー、ちなみに公平を期すためにもここにいないアイドルには後日参加していただきます。本日お休みの方もご安心ください」
奏「」
晶葉「」
P「始めるぞ!!! 順番にかかってこい!!!」
(Pの号令と同時に激しい『いっぱいちゅき』が繰り広げられていった)
卯月「い、いっぱいちゅき…///」
P「」ズキュゥゥゥン
【1520ポイント】ピッ!
晶葉「うむ! 王道の破壊力があるな!!」
卯月「えへへ…♪」
茜「うぉぉぉぉぉぉぉ!! いっぱいちゅきっ!!!!!」
P「」キューン
【178ポイント】ピッ
茜「なんと!!」ガーン
晶葉「大事なのは恥じらいなんだ」
凛「…いっぱいちゅき」
P「」ズキューン
【756ポイント】ピッ!
凛「う、嘘でしょ!?」ガガーン!
晶葉「ややクール過ぎたんだな」
凛「もう一回!!!」
晶葉「駄目だ」ピシー
佐藤「いっぱいちゅきだぞ☆ 惚れろよ☆」
P「ふむ。可愛い」
【87ポイント】ピッ
晶葉「初めて100点満点基準のポイントが出たな」
佐藤「おいおい☆ はぁとがこの点数ってどういうことだよ☆」
晶葉「ネタ的にセリフを言うことで『美味しい役回り』を狙いに行ってたんだろう。そのわりには普通に可愛らしかったのが普通の高得点に繋がってしまったんだろうな」
佐藤「その通りなんだけど冷静に分析すんなよ。泣くぞ」
フレデリカ「一杯やっていかないかい…? 旦那…」(裏声)
P「…悪くない」フフフ
【900ハードボイルド】ピッ
晶葉「ふむ。ダンディだな!」
奏「私も言うわけ?」
晶葉「当然だ!!」
奏「というか晶葉。何を自然に審判の枠に収まっているのよ」
晶葉「細かいことは気にするな!」バーン
P「そうだ! かかってこい!」バーン
奏「ふぅ…じゃあいくわよ」
奏「いっぱい…ちゅき♪」パチッ
P「」ズキュゥゥゥン
【1967ポイント】ピッ!
晶葉「つ、強いっ!?この女、ウィンクまで繰り出すあざとさでトップに躍り出たぞ!!!!」
奏「(ふふふ…せっかくだもの。ご褒美は狙っていくわ♪)」
杏「いっぱいちゅき…///」キューン
P「」ズキュゥゥゥン
【2409ポイント】ピッ!
晶葉「に、2000ポイントだと!?」
奏「!?」
杏「ふっふっふ…やっぱこういうのは演技派が有利だよね」ニヤリ
杏「(優勝したらきらりとプロデューサーと3人で出かけよっかなー♪)」
美波「いっぱいちゅきです♪」
P「」ズキュゥゥゥン
【3006ポイント】ピッ!
晶葉「3000…!?」
杏「なんだと!!」ガーン
美波「(ふふふ…爽やかに、かつストレートなセリフも効果的なのよ…!)」
奈緒「は、はぁ…!? こんなのやってなんの意味があんだよ!」
P「頼む。とりあえずみんなに一通りやってほしいんだ」
奈緒「…」
奈緒「…ったくプロデューサーさんは仕方ないな。い、1回だけだかんな」
P「ありがとう。奈緒」
奈緒「…」
奈緒「い…いっぱいちゅき…///」
P「」ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥン
【測定不能】バーン!!!
晶葉「測定器が壊れた!?」
P「」パタリ
奈緒「お、おいっ!? 大丈夫かプロデューサーさん!?」
晶葉「暫定…ぶっちぎりの1位だ!!」
美波「そんな!?」ガーン
P「次はありすか」
ありす「は、はい。参加しないのも不義理ですし、言うだけ言ってあげますよ」
ありす「…」
ありす「い、いっぱいちゅき…です…///」カァァァ
P「」ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥン
【測定不能】バーン!!!
晶葉「また測定器が壊れた!?」
P「」パタリ
晶葉「ツンデレのデレの破壊力はエグいな…!!」
美優「…いっぱいちゅき///」
P「」ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥン
【測定不能】バーン!!!
晶葉「何台壊すつもりだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
美優「(恥ずかしかったですが…効果的に働いたようですね///)」
まゆ「いっぱいちゅき…です♪」
P「」ズキュゥゥゥン
【1790ポイント】ピッ!
まゆ「…え?」ハイライトオフ
晶葉「え、ええとだな…その…誰だって得手不得手はあるというか…ポイントは平均よりずっと高いから落ち込まなくていいというか…一部が異常というか」アセアセ
まゆ「…」ハイライトオフ
(次の日)
美穂「…」
奏「いよいよね…」ヒソヒソ
晶葉「いよいよだな…」ヒソヒソ
美穂「…いきます!」
P「かかってこい!」
美穂「い、いっぱいちゅき…///」
P「!」ズキュゥゥゥン
奏「(判定は…!?)
【1415ポイント】ピッ!
晶葉「ふ、普通だ…!」
奏「プロデューサーは気付いて…」
P「ありがとう。よかったぞ美穂。次!!」
奏「ないみたいね…よかったわ」ホッ
晶葉「考えてみたら『数値化』してわかるようなものでもなかったな」
奏「ふふっ、そうね♪」
P「…」
(イベント終了後)
P「あの『いっぱいちゅき』を言ったのは美穂だったか…ようやく胸のつっかえが取れたな。これですべてが解決だ…はっはっは!」
奏「…気付いていたのね」
P「奏か。美穂だって知っていたのか?」
奏「まあね。それより、どういうシチュエーションで美穂が言ったのか。知りたくはないの?」
P「…」
P「そいつを聞くのは野暮ってもんだろ」
奏「…そうね♪」
アッハッハッハッハ♪
終わり
【まだ終わらない】
おまけ
奈緒「…」
ありす「…」
美優「…」
晶葉「というわけで。決着がつかなかったので3人とも優勝ということになった!」
P「そうか。まあいい。約束通り願い事を聞こうか。なんでもいいぞ!」
奈緒「何でも断らないんだよな?」
ありす「男に二言はありませんよね?」
美優「確約してください」
P「もちろん。どんな願いも必ず聞こう!」
3人「「「じゃあ、結婚」」」
P「…ん?」
3人「「「結婚」」」
P「」
おまけ
まゆ「…♪」
P「あの。まゆさん?」
まゆ「いっぱいちゅき…♪」
P「あの。ここ俺の家なんだけど。そしてどうして俺が縛られているのかな?」
まゆ「いっぱい…ちゅき♪」
P「」
イヤァァァァァァァァァァ!!
おまけ
凛「いっぱいちゅき!」バーン
凛「いっぱいちゅき…」キリッ
凛「いっぱいちゅき…///」キューン
未央「何やってるの? しぶりん?」
凛「次の大会に向けて練習。努力家でしょ?」
未央「ソウデスネ…」
おまけ
おまけ
美穂「…いっぱいちゅき…えへへ…///」
奏「もしかして美穂。自分で言ったことを覚えているのかしら?」
美穂「そ、そんなわけないよっ!?」ギクッ
奏「図星なのね…」
終わり
以上です
お読みいただきありがとうございました
方言女子っていいですよね
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