【艦これ】金正恩 「鎮守府に着任するニダ」 (105)

金正日 「突然だが鎮守府に提督として着任してもらう」

金正恩 「…………」

金正恩 「ニダッ!?」


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~~元ブラック鎮守府前~~


金正恩 「どうしてこうなった」

金正恩 「こうなったら仕方ない、鎮守府で完全独裁体制を築いてやるニダwww」

金正恩 「とりあえず中に入るニダ」


~~鎮守府内~~


金正恩 「中は思ったより綺麗ニダ」

金正恩 「ん?誰かいるニダ」

金正恩 「おい」

電 「」ビクッ

金正恩 「(何故そこまで驚くニダ?まぁいい )新しく提督として着任した金正恩だ。君は?」

電 「い、電……なのです」

金正恩 「突然だが、執務室まで案内してくれ」

電 「了解……なのです」


~~移動中~~


電 「」ブルブル

金正恩 「(さっきから様子がおかしいニダ。まぁ、初対面だから仕方ないかもしれないニダ)」

金正恩 「おい」

電 「ナノデス」ビクッ

金正恩 「さっきから様子がおかしいが、大丈夫か」

電 「だ、大丈夫……なのです (この人、電のことを心配してくれたのです。ひょっとして優しい人なのかな?)」

金正恩 「ならいい (今後道具としてこき使うんだからしっかりして欲しいニダ)」

金正恩 「あと、さっきからずっと歩いているのに誰にも出会わないが、皆出撃にでも行っているのか?」

電 「皆は部屋にいるのです(本当は新しい司令官が来ると聞いて部屋に逃げているのです)」

金正恩 「そうか」

~~執務室前~~


電 「着いたのです」

金正恩 「うむ」

電 「あのぅ…」

金正恩 「何だ?」

電 「もう、戻ってもいいですか?」

金正恩 「あぁ、構わん。時間を取って悪かったな」

ガチャ パタン


金正恩 「……………………………………ニダッ」

金正恩 「やっと一人になれたニダ。語尾を抑えるのも一苦労、油断したら出てきそうニダ。気をつけなければ」

金正恩 「さてと、夕食時に自己紹介はするとして、とりあえずこの鎮守府を見学するニダ。まずは食堂に行くニダ」

~~食堂~~

シーーーン

金正恩 「……」

金正恩 「やけに静かニダ、この時間に誰もいないのはおかしいニダ。んっ?あれは」

金正恩 「おい」

間宮 「は、はい」ビクッ

金正恩 「驚かせて済まない。(驚きすぎニダ)この鎮守府に提督として着任した金正恩だ、よろしく」

間宮 「間宮です。よ、よろしく……お願いします」

金正恩 「早速で悪いが腹が減った、何かないか?」

間宮 「それが一昨日に食材を切らしてしまって、食料費も今月分は使い切ってしまって……すいません。明後日には費用が届いて作れます」

金正恩 「何だと!? それでは丸3日間何も食べないで過ごす気か?馬鹿げている。
でもどうして?食費が無くなる程予算は少なくないはずだ。何か他に大きな出費があったのか?」

間宮 「いえ、前提督が、与えられた予算の大半を自分のモノにして、質素な食事を作っても足りなくなるぐらいの金しか回してくれなくて、毎月3、4日はこうして何も食べられない日が続きます」

金正恩 「……そうか、大変だったのだな。 (前提督も困ったものニダ) 安心してくれ。俺は決してそんなことはしない (気分で変わるかもニダww)」


金正恩 「仕方ない、電話するか」

金正恩 「……」プルルルル プルルルル

金正日 『何用だ』

金正恩 「◯◯鎮守府に2日間の人数分の食材を送ってくれ」

金正日 『承知した』

金正恩 「ありがとう。切るぞ」プツン

~~工廠~~


金正恩 「所々へこみ錆び付いた機械、散らかっている鉄屑。良好な環境とは言えないニダ」

金正恩 「でも開発、建造は何とか出来そうニダ」

明石 「あのぅ」

金正恩 「ニダッ!?」

明石 「にダ?」

金正恩 「い、いや、何でもない……それで、どうした?」

明石 「あなたが……新しい提督、ですか?」

金正恩 「いかにも。それより聞きたいことがある、この荒れようはなんだ、何があった?」

明石 「はい、前提督が……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

明石の話を聞いたあと、工廠を後にし、それから入渠施設を始め鎮守府内の設備をいくつか見て回ったニダ。
艦娘の数は軽く100人を超えているにも関わらず、出会う回数は驚くほど少なかったニダ。
そして出会った艦娘にこの鎮守府のことを聞くと皆口を揃えて、前提督の艦娘への虐待、脅迫、支給品の占領、書類捏造、予算の独占などの横暴な行為について言ったニダ。
中には、艦娘たちの前で強制的に解体を
したり、スパイだと疑って拷問にかけたりと、残光なこともあったニダ。
辛いことを思い出させてしまったニダ。



……ひょっとして俺がやろうとしていることは間違っているニダ?
いや、そんなハズは、、独裁は完璧なシステムのはずニダ
でも……どうしてこんなに心が痛むニダ?
俺は、オレ、はこんなことがしたい訳では、もしかして、独裁ではなく、仲良くやっていくのが正解ニダ?
いや、でも……父は独裁の下でこそ幸せになれると言っていたニダ。

??? 「何を迷っているんだ?」

金正恩 「ニダッ!?」

??? 「お前は選ばれた血を引き継ぐ人間、独裁こそ究極の政治体制だ」

金正恩 「な、お前は、誰ニダ!?」

??? 「私の名は金日成。お前の祖父だ」

金正恩 「!?、貴方があの伝説の……」

金日成 「そうだ、だから私に従え。あくまでも我国は独裁国。悪の枢軸だァ!!!」

金正恩 「…………」

金正恩 「フハハ」

金正恩 「そうだ、大切なことを忘れていた。俺は独裁をするためにここへ来たんだ……」

金正恩 「仲良くやっていく?考え方が甘いんだよ!!」

金正恩 「もうすぐ夕食、自己紹介の時間だ。さぁ、楽しい独裁を始めようじゃないか!!」

(~~~以下は金正恩の心の中の話です。
金日成はもうこの世にはいません。
金正恩は小さい頃に父から独裁についての教育を嫌というほど受けさせられ、その結果、独裁が正しいと思い込まされ、独裁を自身の信条にしています。
その存在が危ぶまれているため、自身の信条を守ろうとした結果、金日成が心の中で現れました)

~~食堂前~~

ザワザワ ザワザワ

金正恩 「(結構集まっているようだな。
警戒しておくべきことはいくつかある。
前提督がアレだったからな、怖がっている者が殆どだろうが、中には襲ってくる者がいないとは限らない。
まぁ、手は打ってある)」

電 「す、すみません。遅れたのです」

金正恩 「(来たな、艦娘の資料を少し読んだ。天龍、山城、摩耶は特に要注意だ。躊躇なく攻撃してくる可能性が高い。)

金正恩 「(そこで、電を盾にする。電は素直で優しい性格らしい。皆から好かれているだろう。
艦娘にとって連携とは非常に大事なもの、万が一電に被害が出て、電だけではなく他の艦からも信用を失ったら?)」

金正恩 「(連携が大事なため、艦娘は人より孤立するのを嫌うよう造られている。そんな彼女らにとって孤立は恐怖の対象。あとは……)」

電 「あのぅ」

金正恩 「あぁ、済まない。じゃあ、行こうか。食堂内では俺から離れるなよ」

電 「?……ハイ、なのです」

金正恩 「(まずは皆と協力してこの鎮守府を立て直すことを優先、悔しいが独裁はその後だ)」

金正恩 「(良い人を演じろ)」

ザワザワ ザワザワ


金正恩 電 「」コツッコツッ


シーーーン


金正恩 「(思った通りの反応だな)」コツッコツッ


金正恩 「(山城、摩耶はいるな。天龍は……いないみたいだな。)」コツッコツッ


シーーーン…………


金正恩 「えー……今日からこの鎮守府に提督として着任することになった金正恩だ。前提督の事は聞いている。
皆これまで本当に辛かっただろう (もっと辛いのはこれからだ)
よく耐えた (俺の独裁には耐えられるか? )
そんな日も今日でおしまいだ。(さらに過酷な日が君たちを待っている)
これからは提督含めて協力し合って(鎮守府を立て直すまで) 生きていこう。そのカレーは俺からの奢りだ。これからの生活、衣食住は俺が保証する」

「いい人……なのかな?」ザワザワ

「騙されるな、前提督も最初はそうだった」ガヤガヤ

「……」

「ああは言っているが何をしでかすかは分からない。警戒しておけ」ザワザワ

「どうせまたロクでもない奴なんだろ」ザワザワ

「悪い人には見えないけど」ザワザワ

「信じていいのかな?」ガヤガヤ
「怖いよぅ」ブルブル

「大丈夫、雷が守って上げるから」ザワザワ

「ハラショー」ザワザワ

「一人前のレディには分かるわ、きっといい人よ。新しい提督は」ザワザワ

「そもそもどうやってこの大量の食材を調達したのかな?」ザワザワ

「こんな大量の食材を1日で用意するなんて、金正恩、一体何者なの?」ザワザワ

金正恩 「じゃあこれで自己紹介を終わる。明日から五日間は休暇だ。皆、しっかり休んでくれ、以上だ。」

金正恩 「(誰も襲って来る気配はないな。電を傍に置いたおかげか?
1番警戒していた天龍も襲って来る様子は、ん?天龍?……そういえば奴はここに来ていない。同型艦の龍田もいなかったな……)」


金正恩 「はっ まさか!?」

読みにくく感じたのでこれからは2行ずつ空けて書くことにします

金正恩 「(まさか一人になったところを狙うつもりか?)」


金正恩 「(執務室までの間で待ち伏せされている可能性が高い。)」


金正恩 「(それか執務室内)」


金正恩 「電、済まないが雷を連れてきてくれ。響や暁が不安がるならまとめて連れてきてもいい(むしろ、人数は多いほうがいい)」


電 「えぇっ!? は、ハイッ なのです」


金正恩 「(暁型は提督に友好的だと書いてあった。さっきの自己紹介の効果が出ていたら、事情を話せばきっと俺のことを守ってくれるはず)」


金正恩 「(ここに来る前は自分の命が狙われるとは思いもしなかったからな。
対策しなくちゃいけないな)」

電 「連れてきたのです」


金正恩 「あぁ、ありがとう。皆、聞いてくれ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

それから暁型に天龍型が俺を狙っている可能性があることや、その他の危険なことについて話した。
自己紹介の効果があり、彼女達は俺を守ってくれると約束してくれた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~


金正恩 「誰も来ないな」コツッコツッ


暁 「司令官は心配しすぎなのよ。大丈夫、天龍さんは優しい人よ。
きっと仲良くやっていけるわ。」


金正恩 「そうなのか?(資料を見た。ここの天龍は提督に相当な敵対心がある。襲ってこないわけがない)」コツッコツッ


金正恩 「(そういう奴らは皆、排除しなくちゃな、穏やかに)」コツッコツッ


金正恩 「結局、誰も来なかったな」コツッコツッ


暁 「ほら、私の言う通り! 司令官は心配性なのよ」


電 「なのです」


金正恩 「そうかもしれないな、申し訳ない (奴らは執務室の中ってことか)」コツッコツッ

ニダの語尾が行方不明

>>21
金正恩が金日成によって独裁者として目覚めた時に共に消え去りました。
元の優しい金正恩に戻ったらニダも戻ってくるかもしれません

金正恩なんて有名人過ぎて艦娘たちは知っているのでは?と思うかもしれませんが、金正恩は20数年間も極秘中の極秘として扱われ、特別教育を受けていたという事実があるそうです。それを設定に反映します。

金正恩 「あっ!! すまない、工廠に急用があるのを思い出した、俺は工廠に行くから、執務室の机の上に置いてある書類を大淀のところへ届けておいてくれ。」


雷 「分かったわ!皆、行きましょう」


金正恩 「じゃあ、俺はこれで」コツッコツッ


金正恩 「……」コツッコツッ


金正恩 「(さぁ、天龍、電達を撃て
そしてどん底に落ちろ)」タッタッタッ


暁型 「」ガチャッ


天龍 「来たか提督!!! 消えろぉぉ!!」トドォーン


龍田 「あはははっ♪、殺害、始めるね」ドォーン


電 雷 「キャアー!!」 大破


暁 響 「キャッ!!」 「ッ!」 中破


天龍 龍田 「えっっ!?」


暁型 「……」ボロッ

「砲撃音が聞こえたぞっ!」 ザワザワ
「何が起きた?」 ザワザワ
「敵襲か?」 ザワザワ
「悲鳴も聞こえた!」 ザワザワ
「誰か撃たれたのか?」 ザワザワ
「皆、落ち着け!」ザワザワ
「執務室の方からだ」ザワザワ
「私、様子を見に行ってくる」 ザワザワ
「俺も行く」ザワザワ
「私も」ザワザワ
「見に行ってみよ、大井っち♪」ザワザワ
「はい、北上さん♪」 ザワザワ
「球磨も行くクマー」ザワザワ
「ニャー」ザワザワ


ドドドドドドドド
ダダダダダダダダ


龍田 「天龍ちゃんっ? どうするの?みんなが来ちゃうわっ」


天龍 「……………………」

金正恩 「(始まったようだな。これで奴らはもう終わりだ)」


金正恩 「(奴らの信用はこれで無くなった。さて、どう処分しようか)」


「天龍、龍田、これ、どういうこと?説明してよ」
「どうしたの?天龍ちゃん」
「皆、大丈夫?」
「とりあえず入渠施設へ連れていこう」
「龍田ちゃん……」


金正恩 「何があった!?(撃たれたんだろうな。良かった良かった)」タッタッタッ


金正恩 「!!、これは……」


金正恩 「皆、これは一体?(撃ったんだよなぁ、天龍、龍田)」


木曾 「龍田、天龍は提督と間違えて暁達を撃った。違うか?天龍」


天龍 「……あぁ、そうだ」


天龍 「新しい提督が来ると聞いた。またみんなが苦しめられるならその前に殺してやろうと思ってな」


木曾 「提督を見極めようとはしなかったのか?俺は新しい提督、怪しいとこもあるが、根はいい奴だと思っている」


天龍 「皆、俺は……ハッ!!」


天龍 「(やめてくれ、みんな、そんな目で見ないでくれ。俺たち仲間だろ?)」


龍田 「……」


天龍 「暁響雷電、すまなかった! 許してくれ。」


シーーーン


天龍 「なぁ、おい…… 何か言ってくれよ!! 俺たち仲間だろ!」

金正恩 「(無駄だな、人より仲間意識が強いよう作られたのが艦娘だ。そんな艦娘にとって味方を撃つことは何よりもタブーだ)」


金正恩 「お前の言いたいことは分かった。後日、処分を下す、安心しろ解体はしない。」


金正恩 「他の鎮守府に行ってもらう。安心しろ、この件はお前が新しく着任することになる鎮守府には決して言わない。
じゃあ、俺は仕事があるから」コツッコツッ


天龍 「そんな……」


天龍 龍田 「…………」


金正恩 「」コツッコツッ ガチャ パタン


金正恩 「」プルルルル プルルルル


金正日 「なんだ?」


金正恩 「艦娘を2体ほど送る。そちらの方で解体処分し、発生した資材をこちらに送ってほしい」


金正日 「分かった」


金正恩 「じゃあな」プツッ


金正恩 「ふぅ、命を狙われるのは意外と疲れる。しかし、やり遂げる決意が必要だ。これは命をかけたゲームなんだからな。」

コンコン


金正恩 「入っていいぞ」


暁型 「……」


電 「あのぅ」


金正恩 「なんだ?」


電 「天龍さんたちを、許して欲しいのです。天龍さんはただ、みんなを守りたかっただけなのです」


金正恩 「そうか (俺が狙われたことは問題にしないのか、まだ信頼関係が出来ていないようだ)」


金正恩 「俺は天龍、龍田を憎んではいない。しかし、軍は規律が大事なため、このような事は上が許さない」


金正恩 「あいつの新しく着任することになる鎮守府には言わないが、上にこのことを報告しないのは、それこそ、規律の乱れだ」


金正恩 「何かトラブルがあれば、それは必ず上に報告しなければならない。
当然、何かしらの処分も求められる」


金正恩 「すまないな、何もしてやれなくて」

電 「いえ、司令官さんが謝る必要は無いのです。むしろ、解体処分をしないでくださり感謝なのです」


雷 「そうよ、司令官は気にしなくていいのよ」


響 「……同感だ」


暁 「暁もそう思うわ!」


金正恩 「ありがとう (解体処分はする、絶対だ、まぁ君らが知ることは無いが)」


金正恩 「もう夜だ、寝る準備をしろ」


暁型 「はい(なのです)」


ガチャ バタン シーーーン


金正恩 「……風呂入るか」


~~風呂~~


金正恩 「……(早めに危険要素の一つを取り除けて良かった)」


金正恩 「(あとは山城、摩耶、瑞鶴辺りも早めに排除しておきたい。時雨も危険だな)」




~~金正恩の部屋~~


金正恩 「……寝るか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

バシンッ

金正恩 「……」


金正恩母 「またスターリンさんの家に政治を学びに行ったんでしょ!」


金正恩 「……痛いニダ」


金正恩母 「お黙り! あの人は危険なのよ!あなたにもしもの事があったら」


金正恩 「でもお父さんが、政治ならあの人に習えって……」

・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・


金正恩 「やめるニダ!、お母さんを殺さないでニダ」


金正日 「黙れ、こいつはお前の教育に邪魔だ。消えてもらう」


金正恩 「やめてくれニダ、やめてくれニダ、やめてくれニダ、っ!、やめろォォー!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

バサッ

金正恩 「」ハァハァ


金正恩 「……もう朝か」


金正恩 「そういえば居たなぁ、母親とか」


金正恩 「さてと、仕事するか」

電車が混んで書きにくいニダ

「ニダ」とは?

ニダとは韓国語(≒朝鮮語)で丁寧な語尾を表す。

いわゆる「です・ます調」

面白い ひっそり待ってる

見てくれる人がいることに感謝

~~軽巡寮 天龍型の部屋~~

金正恩 「準備は出来たか?」


天龍 龍田 「……おう」「はい」


金正恩 「もう迎えは来ている (二つの意味でだ) 寮を出てすぐの所にトラックがあるからそれに乗れ」


金正恩 「じゃあな」


~~食堂~~


金正恩 「皆はもう知っているかもしれないが、昨日天龍と龍田が暁型4人を砲撃する事件があった」


金正恩 「彼女達は、新しい提督から君たちをを守ろうとした、やり方は間違っていたが仲間を守ろうとする意志は尊敬に値する」


金正恩 「彼女達は他の鎮守府に着任することになり、もうここを出た。皆はこの事件を他の鎮守府に口外しないように頼む」

ハイッ


金正恩 「今日含め5日休暇と言ったが、それは艦娘としての任務の事だ」


金正恩 「この鎮守府の復興に協力してほしい。安心してくれ、1人当たり1日2時間でいい」


金正恩 「今は午前7時か、9:00~11:00、
14:00~16:00、16:00~18:00、18:00~20:00、この内のどれか一つの時間帯に会議室に来てほしい」

~~9:00 会議室~~


金正恩 「(あまり多くはないな、まぁいい)」


金正恩 「皆よく来てくれた、知ってのとおり前提督のせいで鎮守府のいくつかの機能がストップしている」


金正恩 「主にそれらの復旧を手伝ってもらう」


~~9:00 会議室~~


金正恩 「(あまり多くはないな、まぁいい)」


金正恩 「皆よく来てくれた、知ってのとおり前提督のせいで鎮守府のいくつかの機能がストップしている」


金正恩 「主にそれらの復旧を手伝ってもらう」


金正恩 「工廠と入渠施設、二つのグループに分かれてくれ。では、各々向かってくれ。詳しい説明はそこで受けてもらう」


ハイッ

~~執務室~~


金正恩 「(これが提督の執務か、書類が少々多いが、特別教育を受けていた頃の方が大変だった。このくらい問題ない)」カキカキ


金正恩 「(提督の執務は大変だと聞いていたがそうでもない、これなら午前中に終わるな)」カキカキ




金正恩 「(そういえばスターリンさんの夢を見たな、あの人は中々独裁の才能があった。副業をしていたらしい、一体何をしていたのだろうか)」カキカキ


金正恩 「……」カキカキ


~~トラック内~~

龍田 「ねえ、天龍ちゃん。私たちはどこへ送られると思う?」


天龍 「見当もつかない。」


天龍 「命を狙われたのにあいつは俺たちを解体しなかった。あいつは、いい奴だったのか?」


龍田 「そうかもしれないわね」


兵 「着いたぞ、降りろ」


天龍 「船!? どこへ行くつもりなんだ?」


兵 「さっさと乗れ」


天龍 「っ、分かったよ」

>>33
誤字
をがひとつ多いところがあります

間違えた
>>35
です、すみません

~~船内~~

兵 「この部屋に入れ」


天龍 「なんだこの部屋?窓がなく床も天井も壁をすべて金属。これじゃまるで」


兵 「さっさと入れ」


天龍 龍田 「分かってるよ」「分かりました」


兵 「お前はこっちだ」


龍田 「え!?」


ガチャン

~~執務室~~


金正恩 「(天龍たちの件のおかげで他の艦娘たちが俺を攻撃する可能性は減った。)」カキカキ


金正恩 「(だが、山城、こいつは危険だ。しかし短期間に何人も鎮守府を離れる出来事が起きたら俺が怪しまれる)」カキカキ


金正恩 「(だがいずれは排除する)」



金正恩 「(今はまだ大丈夫だろうがこういう排除の仕方を続けると洞察力の高い 響、時雨辺りが危険になってくる)」


金正恩 「(その頃には独裁の下準備を全て終わらせておくか)」カキカキ


~~工廠~~


ガチャガチャ ドンドン ギギギギギィ


雪風 「島風ちゃんは新しい提督のことどう思う?」


島風 「遅そう」


雪風 「そういうことじゃなくて」


時雨 「(新しい提督……あの2人を解体処分しなかったことから寛容な人物に見えるけど、まだ分からない)」


時雨 「ねぇ、夕立」


夕立 「何?」


時雨 「新しい提督のことどう思う?」


夕立 「皆のためにこの鎮守府を立て直そうとしているいい人っぽい」


時雨 「ボクもそう思うよ」

~~12:30 食堂~~

金正恩 「(この炒飯、なかなか美味い)」モグモグ


金正恩 「(あれは山城か)」チラッ


山城 「(あれは提督、何でこっち見てんのよ)」キッ


金正恩 「(睨まれた、すぐに手を出してくるとは思わんが、やはりあいつは危ないな)」


金正恩 「(早めに排除しなくちゃな)」
山城 「(いつか絶対に追い出してやる)」


~~20:10 食堂~~


金正恩 「皆、今日はよく頑張ってくれた、明日からは例の時間帯に来てくれ、俺からは以上だ」



ガヤガヤ ガヤガヤ

山城 「扶桑姉さま、新しい提督のことどう思いますか?」


扶桑 「どうって、うーん、いい人、じゃないかしら。こうして私たちが楽しく暮らせているわけだし」


山城 「そ、そうですよね。私もそう思います」


~~22:00 船内~~

天龍 「(どう考えてもおかしい、まだ船の中だと?どこへ向かっている? 海外としか考えられない、でもどこの国へ。いや、考えても仕方ないが、つい考えてしまう。そのせいで眠くならない)」

プシュー

天龍 「(これは、催眠ガス?……でも、どうして?)」


天龍 「(意識が……持って……いか…………れ)」



~~翌日~~


天龍 「……朝か」


天龍 「どこだここは?牢獄? というかなんだこれ?以前より拘束が酷くなっている」ジャラジャラ


兵 「良いニュースと悪いニュース、どちらを先に聞きたい?」


天龍 「……良いニュース」


兵 「お前は騙されていた、お前の解体処分はもう決まっていた」


天龍 「!!!」


天龍 「あいつ、俺を騙していたのかよ」プルプル


天龍 「ふざけんなっ!!何がいいニュースだよっ、クソッ、アイツ!絶対に許さねぇ」


天龍 「悪いニュースはなんだよ?」

兵 「龍田が解体された」

天龍 「おいお前……何やってんだよ……」


天龍 「……」


天龍 「ハハハハハハ!!!」


天龍 「そうだなそうだな、それなら確かに俺が解体されるのはいいニュースだよな、納得したよ」ハハハ


天龍 「……もういい、勝手にやれよ、俺は抵抗しない」


天龍 「(だけど提督、お前だけは絶対に許さない)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その後俺は衝撃的な情報をいくつか知った。新しい提督の背後には国が一つ付いていたこと、実は前提督は新提督の……
でも今更知ったところで遅い。そんなこ
とを考えているうちに意識は途切れた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~執務室~~


金正恩 「(着任3日目か……)」カキカキ


金正恩 「(仕事は問題ない、艦娘との関係は悪くは無い、だが忘れていけないのは俺の命を狙っている艦娘がいすること、提督という存在自体を恐れている艦娘がいること)」カキカキ


金正恩 「だがちゃんと話せば分かり合えたし他の艦もきっとそうだ)」カキカキ


金正恩 「(まぁ、その関係もいつか壊れるが)」カキカキ


金正恩 「(……もったいない)」カキカキ


金正恩 「(何を考えている? その関係を壊すからこそ楽しいんだろ)」


金正恩 「(もう2時だな、昼飯食べに行こう)」


~~食堂~~


金正恩 「(美味いぞ、この天津飯。やはり間宮は天才だ)」モグモグ


金正恩 「(ん?あれは……)」モグモグ


摩耶 「」ジー


金正恩 「何だ?」


摩耶 「いや 、これまで提督のこと悪いやつだと思ってた。けど、みんなのために働く姿を見てそうじゃないと気づいた、ごめんな」


金正恩 「いやいいよ、仕方ないだろあんな事があったんだから (今、お前は俺を誤解した)」


摩耶 「飯、隣で食っていいか」


金正恩 「ああ、もちろん」


金正恩 「(意外だな、摩耶はもっと危険なやつだと思っていた、認識を改めるべきか?)」 モグモグ


金正恩 「(排除する対象が一人減ってよかった)」


金正恩 「(面倒なことをしなくて済むということだよな?)」


金正恩 「(いや違う、これまでの鎮守府の生活で俺は見てきた、みんなが協力し合い、笑い合い暮らす姿)」


金正恩 「(俺はそれを守りたいと思ったんだ)」


金正恩 「そうだ、俺には家族がいた、母親がいた。でも失った。」


金正恩 「しかし今回は守ってみせる。もう、失わない」

~~その夜~~


トランプ 「やーい、この弱虫」ガン


金正恩 「やめるニダやめるニダ」


習近平 「おい、何してるんだ、やめろ」


トランプ 「ちっ、退散だ逃げるぞ安倍」


安倍 「おう」タッタッタッ


習近平 「お前は優しすぎるからいじめられるんだよ」


プーチン 「でもそこがキムのいいところだろ、なぁキム」


金正恩 「はは、ありがとうニダ」


―これは、昔の記憶?―


習近平 「早くこっち来いよー、置いてくぞ?」


金正恩 「まっ、待ってほしいニダー」


習近平 「待つって待つって、置いてかねぇよ」


―とても楽しそうだ―


金正恩 「おはようニダ、プーチン君」


プーチン 「なぁ、キムお前って弱いよな」


プーチン 「いつもナヨナヨしててさ、俺もうお前と関わるの疲れたわ」


―えっ?―

プーチン 「ということだから、もう俺に関わんないでね」


―なんだよ、それ―


―仲良くやっていたじゃないか―


―共に笑っい合ってたじゃないか―


プーチン 「表情取り繕うのって結構苦労するんだよな」


―あああああああぁぁああぁああぁ―


―今までのことは全て偽り?―


―どうしてこうなったの?―


金日成 「それはお前が弱いからだ」


―!!!―


スターリン 「優しいだけじゃ何も守れない、自分自身でさえも」


―やめろ―


金日成 「冷酷になれ、残酷になれ」


―やめろ―


スターリン 「優しさを捨てろ」

―やめろ―


金日成 「でないとまた」


金日成 スターリン 「お前はまた1人になってしまう」

―やめろぉぉぉぉぉあ―


金正恩 「やめろぉぉぉぉ」ガバッ

ガチャッ


雷 「どうしたの!? 司令官?」


金正恩 「いや、悪い夢を見てな(本当に悪夢だ)」


雷 「大丈夫?」


金正恩 「ああ、心配させて悪い」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~それから月日は流れ、鎮守府は完全に元の姿を取り戻した。
そしてどんどん戦果を挙げていった。
ブラック鎮守府を立て直したことで、提督と艦娘の間の絆が強く他の鎮守府でも有名であった。
しかし、金正恩は毎晩欠かさず悪夢を見た。それは彼の精神を確実に蝕んでいた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

習近平 「お前にはもう愛想が尽きた」


―うぁぁああああああああ―

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒトラー 「その身を委ねろ」


ムッソリーニ 「そしたら強くなれる」


ヒトラー 「さあ」
ムッソリーニ 「さあ」


ヒトラー 「来ないか、じゃあ見てみろアレが弱いお前の未来だ」


―やめろやめろやめろ―


間宮 「もう、食堂にこないでいただけますか?」

「そうだそうだ」「よく言った」「聞いただろ、もう来んな」「お前は執務だけしてろ」


―うぁぁ、あ゛ぁああぁあ゛あ―

~~~~~~~~~~~~~~~~~


金正日 「弱いお前は死刑、強いなら俺を殺してみろ」


―・・・・・・―

~~~~~~~~~~~~~~~~~


島風 「提督かけっ、そうだ提督弱かったね。じゃあ話にならないね。提督よっわーい」

―黙れ―


加賀 「こっちに来ないで。弱い人は嫌いなの」


―黙れ―


習近平 「お前っていつもそうだよな」


習近平 「弱い弱い弱い弱い」


―黙れ黙れ黙れ黙れ―


習近平 「でもお前の選んだ未来だ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・

金正恩(幼少) 「結局、どうしてこうなったのかな?」


金日成 「弱いからの一言に尽きる」


金正日 「その通りだ」


ヒトラー 「じゃあどうすれば解決できたのかな?」


ムッソリーニ 「知らねぇよ、そんなこと」


スターリン 「シベリア送りにすれば良かったんじゃね?」


ヒトラー 「意味わかんないよ」


毛沢東 「もういいだろ!!今更どうしようもない。これからもずっとこのままだ」


金正恩(幼少) 「それじゃダメニダ」


毛沢東 「うるせぇんだよぉ!!元はといえばお前の問題だろ!!自分で考えろ!」


金正恩(幼少) 「」グスッ


金正恩(幼少) 「うわぁぁぁぁあん」


ムッソリーニ 「あーあ、泣かせたー」


毛沢東 「ほっとけ」


金正日 「おい、謝れよ」


毛沢東 「大体あんたもさっきからさぁ」


―黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ―

~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~執務室~~


金正恩 「(最近は悪夢しかみない、どうして俺ばかり、もうきつい、つらい)」


雷「司令官、どうしたの?、最近ずっと元気がないけど」


金正恩 「(こいつらは良いよな、俺みたいに毎日悪夢を見ずに済むから)」


金正恩 「(そう思うと段々腹が立ってきた)」

李承晩「ワシも忘れんといてくれな」

>>51
了解です

金正恩 「(そもそも何故兵器に優しくする必要があるんだ?)」


金正恩 「(って、何を考えているんだ俺は)」


雷「聞いてる?」


金正恩 「ああ、済まない。最近寝不足なんだ」


金正恩 「(八つ当たりはいけないな、仕事に戻ろう)」カキカキ


~~食堂~~


山城 「」キッ


金正恩 「(ここのご飯は美味しいのに、睨まれると不快だな)」


金正恩 「(どうして俺ばかりこんなに苦労しなければならない?)」


金正恩 「(俺はお前らよりも頑張っているのに、苦労しているのに)」


金正恩 「(誰も分かってはくれない)」


金正恩 「(やはり処分……いや、やめろ)」


金正恩 「(最近の俺は少しおかしい)」


金正恩 「(あの夢のせいか?)」


金正恩 「(今夜はもうあの夢を見ないことを祈る)」


金正恩 「(クソッ、もう寝るのも嫌になってきた)」


金正恩 「(どうして俺ばかり……)」



天津風 「あなた、大丈夫?」


金正恩 「え、あぁ大丈夫だけど」


天津風 「最近元気がないでしょ。みんな言ってたわ、提督と話す機会が極端に減ったと」


金正恩 「あぁ、疲れているだけなんだ、心配しないで」


天津風 「心配するわ、そもそも働きすぎなのよ。たまにはしっかりと休養を取ってね」


金正恩 「善処する」

~~その夜~~

金正恩 「(夢を見る度、俺はいけない方向に進んでいるような気がする)」


金正恩 「(体に悪いのは分かるが、もう今夜は寝たくない、外にでも出るか)」

~~翌日(断眠1日目)~~


金正恩 「(あの夢を見てない分元気に感じる)」コツッコツッ


金正恩 「」コツッコツッ


~~食堂~~


鈴谷 「お!提督じゃん、チーッス、」


金正恩 「おぉ、鈴谷、おはよう!」


鈴谷 「提督何かいい事あった?教えてよ」


金正恩 「いやいや、何もないよ」


鈴谷 「そうは見えないけどなー」ジー


鈴谷 「まあ、いいやっ!!それより食べよっ!」


金正恩 「そうだな!」


金正恩 鈴谷 「いただきます!!」


~~執務室~~


金正恩 「(今日は調子がいいな、午前中に演習終わらせとくか)」カキカキ


金正恩 「(だが、少し眠いな、運動するか)」


~~外~~


島風 「提督?かけっこですか、負けませんよ」


金正恩 「こちらも負けるつもりは無い!」







金正恩 「手加減してくれ、し、死ぬぅ
」ゼエゼエ


島風 「私の勝ち♪、またかけっこしようね、提督」


金正恩 「あ、あぁ」ゼエゼエ


~~執務室~~


金正恩 「(朝から全力疾走は流石に疲れた)」


金正恩 「(さて仕事仕事)」カキカキ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

摩耶 「なぁ時雨」


時雨 「ん、何だい?」


摩耶 「お前に言われた通りこれまで友好的積極的に提督と関わってきた」


時雨 「それで?」


摩耶 「お前の言った言葉の意味を知りたい。提督と友好的に接しなければ私の身が危ないとはどういう意味なんだ?」


時雨 「確証はないよ、あくまでも僕の予想なんだけど」


時雨 「提督は自分に危険な存在を全て消そうとしている」


摩耶 「提督はそんな奴には見えなかったけどな。それと、私は提督にとって危険な存在?私は提督を攻撃しようなんて思ったことは無いぞ」


時雨 「着任した提督は皆例外なく艦娘の資料を渡される」


時雨 「前提督がいた頃見たんだ、その中身を」


摩耶「へぇ、それで私はなんと書いてあったのか?」

時雨 「信頼した者に対しては優しく接するが、信頼して無い者に対しては危険な行動をとることが多い、元ブラック鎮守府に着任する際は要注意。大体こんな感じ」


摩耶 「なるほどな。で、お前は?」


時雨 「穏やかでどこか抜けている、提督には友好的。しかし、稀に洞察力が非常に長けた個体が現れる事が確認されている」


摩耶 「なるほどな、お前も危なくないか?」


時雨 「洞察力に長けた時雨の存在は稀、私がそうである確率は無くはないけど非常に小さい」


時雨 「提督はそこまで僕には警戒していない、まずは、直接攻撃する可能性が高い山城、瑞鶴、大井の排除を天龍達の時のように排除すると思う」

摩耶 「そいつらも危ないじゃねえか」


時雨 「でも僕がもしも稀な個体なら」


摩耶 「なるほどな、提督は軽率な行動は取れない、でもその状態は長くは続かないと思う」


時雨 「だから、こちらが先に先手を打つ。資料には摩耶は信頼した相手には優しい」


時雨 「これまでの君の行動のおかげで提督は君を排除対象から今だけは外している思う」


摩耶 「今だけ?」


時雨 「提督がもしブラック鎮守府を始めたら真っ先に排除対象に変わるだろう」


時雨 「いや、始める直前にするかも知れない。それが恐ろしい」


摩耶 「そこで私が提督を監視しろと」


時雨 「それだけじゃない。提督の弱みになりそうな情報も集めてほしい」


時雨 「僕からはこれをあげるよ、録音機能付き小型盗聴器」


摩耶 「お前、いつそんなものを」


時雨 「前提督が辞めた直後」


摩耶 「こうなると予測していたのか、恐ろしいな」


時雨 「取り越し苦労になる事を祈ってたんだけどね、こうなったら仕方ない」


時雨 「彼は鋭いからこれ以上このことを広めるのは禁止だよ」


摩耶 「ああ、分かった」

~~金正恩の部屋~~


金正恩 「(もう夜か、今夜も眠らない。街にでも行くか)」


~~街~~


金正恩 「(皆楽しそうだな、仲間達と一緒に)」コツッコツッ


金正恩 「(親父が言っていたな、独裁者は孤独なものだと。俺はもうそうなる気はないが、やはり俺は変われないのか?)」コツッコツッ


金正恩 「……」コツッコツッ


金正恩 「……」コツッコッ


金正恩 「(誰もいなくなったな……)」


金正恩 「(何故こんなに悲しい気分になる、俺が弱いから?)」


金正恩 「(ん?視線?いや、気のせいだな。孤独なあまり誰かに見られていると思い込むなんて俺は……)」

~~断眠2日目~~

金正恩 「(だるい、仕事めんどくさい)」


コンコン


金正恩 「どうぞ」


ガチャ


摩耶 「なぁ提督」


金正恩 「ああ、摩耶か、どうした?」


摩耶 「提督の執務は大変だと聞いた、力になりたい。私を秘書艦にしてくれないか?」


金正恩 「(何を意図している?いや、資料に書いてあったな。信頼している相手には優しいと。しかも今はだるい、少しでもいい、労力が欲しい)」


金正恩 「もちろんいいぞ」


摩耶 「ありがとう提督!(提督、お前はブラック鎮守府なんてしないよな?)」





金正恩 「……」カキカキ


摩耶 「……」カキカキ


カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ


摩耶 「なあ、提督。昼飯食い行かないか?」


金正恩 「あぁ、行こうか」


~~食堂~~


摩耶 「やっぱり美味いな、間宮さんの料理は」


金正恩 「……そうだな」


摩耶 「なぁ提督?昨日はあんなに元気だったのにどうしたんだ今日は」


摩耶 「何か隠しているなら言ってくれないか?」


金正恩 「……」


摩耶 「(まずいっ、感付かれたか?)」



金正恩 「あぁ、ただの寝不足だ、心配ない」


摩耶 「そっか寝不足か、しっかり寝ろよ(感付かれてはないのかな?)」



金正恩 「……なぁ摩耶」


摩耶 「どうした?」

金正恩 「お前は弱いやつは嫌いか?」


摩耶 「別に嫌いってわけじゃないけど、そりゃ強い方が好きだよ、あたしは」


金正恩 「そうか……フフッ」


摩耶 「(笑った!?、さっきの質問には何か深い意味があったのか?一体何だ?)」


金正恩 「いや、特に深い意味は無いんだ」


摩耶 「(心を読まれた!?)」


金正恩 「表情が分かりやすいんだよ」


摩耶 「そ、そうか?」


金正恩 「そうだ」


~~執務室~~


金正恩 「今日の執務はこれで終了、ありがとう本当に助かった」


摩耶 「おう、気にすんな。これからも任せてくれ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

時雨 「どう?何か成果は?」


摩耶 「いや何も」


摩耶 「あたしはあの提督がブラック鎮守府を始めるとはとても思えない」


時雨 「そう」


時雨 「何か気になる言葉とかは無かった?」


摩耶 「いや……」


摩耶 「そういえばお前は弱い奴は嫌いかって聞かれたよ」


時雨 「何と答えたの?」


摩耶 「強いやつは好きだって答えた、そしたら笑ったよ提督は、正直驚いた」


時雨 「そうだね、確かに珍しい」


時雨 「僕からは一つ。昨日の深夜、提督が街へ出かけたのを見たので尾行した」


摩耶 「誰か付き添いはいた?」


時雨 「いや、1人だったよ。奇妙な事にどこにもよらず、ただただ独り歩いていただけだったよ」


時雨 「もちろんこのことは僕たち以外に口外しないでね、彼に気づいたら警戒される」


摩耶 「おう」


時雨 「じゃあもう僕は寝るよ、おやすみ」


摩耶 「おやすみ」

~~断眠3日目~~

金正恩 「……」ボー


摩耶 「提督!」


金正恩 「……」ボー


摩耶 「提督!」


金正恩 「オッ!!な、なんだ?」


摩耶 「しっかりしてくれよ、また寝不足か」


金正恩 「あぁ、ところで摩耶」


摩耶 「ん?」


金正恩 「弱い奴が強くなるにはどうすればいいと思う?」


摩耶 「(!?、また強い弱いの質問か、最近どうしたんだ提督は)」


摩耶 「強い弱いの尺度は人次第、一概には言えねぇよ」


金正恩 「そうか……フフッ」


摩耶 「(また笑った)」


~~断眠4日目~~


金正恩 「なぁ、摩耶」


摩耶 「何だ?」


金正恩 「強くなれないやつはどう生きていけばいいと思う?」


摩耶 「(何なんだ!?最近おかしい)」


摩耶 「なぁ提督、最近強い弱いばかり言っているがどうした?」


金正恩 「いや、なんでもないんだ」


摩耶 「…………」


~~断眠5日目~~


金正恩 「摩耶、俺は強いと思うか?そもそも強さとは何だと思う?」


摩耶 「そんな哲学を言われてもなあ」


金正恩 「済まない、忘れてくれ」

~~断眠6日目~~


金正恩 「…………」


金正恩 「……!!!」


金正恩 「誰だッ!?」


??? 「私の名前は」


李承晩 「李承晩だ」


金正恩 「なっ韓国の!? 死んだはずではっ!?」


李承晩 「そしてコイツらが」


ポル・ポト 「ポル・ポトだ」


フセイン 「フセインだ」


金正恩 「お前らみんな独裁者じゃないか」


金正恩 「消えろ、俺はお前らが嫌いなんだッ!!」


金正恩 「下らない幻覚は消えろ!、消えろッ!!」


李承晩 「少しお前は落ち着け」


金正恩 「なっ!? 急に眠気が、これまで貯めていた分か」


金正恩 「やめ……ろ、俺はもう…………あん……な…………夢…………は……」

ザワザワ ザワザワ


裁判官 「被告人は証言台に立ちなさい」

コツッコツッ


裁判官 「氏名、本籍、住所、生年月日、職業を言いなさい」


金正恩 「……」


裁判官 「まぁいい」


裁判官 「お前は自分勝手な行動でたくさんの人を殺してきた、そうだな?」


金正恩 「……っ!!」


金正恩 「それはちがっ」


トランプ「何言ってんだ、お前のせいだろ!!」
プーチン 「自分の行動に責任持てよ!!!」


金正恩 「……」


検察官 「被告人は自分の弱さによって父である金正日の逆鱗に触れ、~~~」


金正恩 「(俺は悪くない俺は悪くない)」


検察官 「であるから、被告人は~~~」


金正恩 「(そもそもどこなんだここは、何があった?)」


金正恩 「(分からない)」


検察官 「こうして被告人は母親を殺すまで至ったのです」


金正恩 「っ!!」


金正恩 「だから、俺は殺していない!!! 何なんだよ、これ!!! お前ら何してんだよ、おかしいだろ!!」


安倍 「おい、いい加減にしろよ!!」
李承晩 「言い逃れようなんて最低だな」
ポル・ポト 「親殺しの言うことなんて信用出来ないな」
毛沢東 「惨めだな」
オバマ 「一体何がしたいのか」
朴槿恵 「もう死刑でいいでしょう」


金正恩 「何なんだよ……お前ら」

ザワザワ ザワザワ


裁判官 「静粛に、静粛に」

ザワザワ ザワザワ

トランプ 「もういいだろ死刑死刑、裁判する必要もなかったんだよ」
朴槿恵 「その通りだと思います」
ムッソリーニ 「弱いやつに生きる価値はないな」
スターリン 「じゃ、決まりだな」

ポル・ポト 「死刑、死刑」
フセイン 「死刑、死刑」


金正恩 「(黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ)」


金正恩 「何故俺だけこんな目にあわなきゃいけない?」


金正恩 「おかしい、おかしいだろ、不平等だ」


金正恩 「……」


金正恩 「(こいつらは俺に死んでもらいたがっている?)」


金正恩 「(俺が弱いから?)」


金正恩 「(弱いやつは死ぬべきだから?)」


金正恩 「(じゃあもし、俺がお前らより強かったら?)」


金正恩 「(お前ら全員死刑だ)」ニヤァ


金正恩 「(お前らは俺を苦しめた、ここにいる全員死んでもらう)」ニヤァ


金正恩 「(楽には殺さない)」


金正恩 「(このポケットの中に一丁の銃がある)」カチャッ


金正恩 「(本当は拷問器具とかが欲しいが、こいつらを皆殺しにするには十分すぎる)」

金正恩 「殺戮の始まりだ」

トランプ 「おいおい、何か言ってるぞ」
ヒトラー 「怖いなー親殺しが言うから尚更」
ポル・ポト 「厨二病かよ」
朴槿恵 「そもそもどうやっ」パンッ


金正恩 「……」シュゥゥ


トランプ 「……」
ヒトラー 「……」
ポル・ポト 「……」


金正恩 「」パンッ


トランプ 「」グシャッ バタッ


ポル・ポト 「……」


ポル・ポト 「あいつ、本当にやりやがった!!皆、早く逃げろぉっ!!」

ザワザワ ザワザワ


プーチン 「なんで奴が武」パンッ


裁判官 「静粛に、せいしゅ」パンッ


金正恩 「うるせぇんだよ」


ヒトラー 「やめっ」パンッ


ムッソリーニ 「おいっ!!何やっ」パンッ


金正恩 「えっなに?、聞こえなかったなぁ~」


ムッソリーニ 「くぁっ、てめぇ」バタッ


金正恩 「ハハハ、楽しい、楽しいですね♪」パンッパンッ

裁判官 「グハッ!!」バタッ


フセイン 「ガハッ!!」バタッ


安倍 「やめろ、やめるんだ、頭を冷やせ」


金正恩 「はいバーン」パンッ


李承晩 「いかれてやがっ」バタン


金正恩 「楽しぃぃ♪」


・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・


スターリン 「……」


金正恩 「……」


スターリン 「何故私だけ生かした」


金正恩 「あなたに聞きたいことがある」カチャッ


金正恩 「これで俺はあなたより強いと言えるか?」


スターリン 「フフッ ハハハハハ」


スターリン 「ただの暴力だけで人の強さが決まるという考え自体が未熟だな」


スターリン 「そもそも強さの前にそれではお前のやりたい独裁すらまともにできない」


スターリン 「そもそも独裁とは権力者が自分の為だけに一方的に権力を振りかざすのではな」パンッ


金正恩 「甘いことを言いますね。あなたに政治を教えて貰ったことは感謝しますが」シュゥゥ


金正恩 「所詮はただの老いぼれだったということか」


金正恩 「俺は俺のやり方で独裁を実現する」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

金正恩 「(目覚めたか、床で寝るなんていつ以来だろうか)」


雷 「あっ、起きた!! 司令官、みんな心配してたんだかr」


金正恩 「あぁ、ありがとう。腹減ったから昼飯に行ってくるよ」コツッコツッ


雷「……司令官?」


金正恩 「(独裁を開始するに当たって注意すべき点がいくつかある)」コツッコツッ


金正恩 「(まずは命だろう、反抗的な艦娘はまだ残っているからな)」コツッコツッ


金正恩 「(次は命令を従わせる力。命令を聞かざるを得ない状況を作らなくちゃいけない)」コツッコツッ


金正恩 「(仲間意識の強い艦娘にとって人質は有効だ)」コツッコツッ


金正恩 「……」プルルル プルルル


金正日 「もしもし」


金正恩 「俺だ、突然だが祖国からこちらへ兵を20人よこしてほしい、大至急だ」


金正日 「いいぞ、最高の兵を用意しよう。今日中には着く」


金正恩 「ありがとう」プツッ


金正日 「……なんかアイツ、様子変わってたな」


金正恩 「(これで条件1はクリア)」


金正恩 「(条件2は 、これまでは躊躇っていたが今はもう躊躇わない)」


金正恩 「(日々の改装時に艦娘の体内に爆弾を仕掛けるよう明石に仕向ける)」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・

響 「ハラショー、こいつは力を感じる」
夕立 「っぽい?」
榛名 「榛名、感激です!」
山城 「姉様より先でいいのかしら」
翔鶴 「嬉しい!提督、感謝いたします」


金正恩 「喜んで貰えて何よりだ(本当のことを知ったらどう思うんだろうな)」


金正恩 「(この調子なら全員に爆弾を仕掛け終わるのにもそこまで時間はかからないだろうな)」

~~食堂~~


金正恩 「」モグモグ


時雨 「ねえ、提督?」


金正恩 「何だ?(時雨か、こいつは要注意だ)」


時雨 「提督ってこの職業に就く前は何をいていたの?」


金正恩 「(何を考えているか分からないな、慎重に答えよう)」


金正恩 「俺は院卒だからな、それまでは予備校でバイトをしていた」


時雨 「ふーん」


時雨 「なるほど、6-1送りだ」


金正恩 「(なっ!そのフレーズをなぜお前が知っている)」ビクッ


金正恩 「なんだ?、その言葉は」


時雨 「提督、今の反応からして本当は知っているんじゃないの?このフレーズ」


時雨 「どうして知らないふりをしたの?」


金正恩 「それはだな……(しまった、唐突すぎて驚いてしまった)」


金正恩 「……」


時雨 「正直に言ってよ(返答しだいでは撃つ)」


金正恩 「あぁ、知っているよ。その、なるほど、何々送りだ。てフレーズ」


金正恩 「俺の小さい頃、父の友人にスターリンって人がいてな、そいつが言ってた」


時雨 「今でも親しいのかい?」


金正恩 「いや、もう10年以上会っていない」


金正恩 「俺から質問いいか?」


時雨 「いいよ、何でも聞いてよ」


金正恩 「何故お前がスターリンのことを知っている」


時雨 「それはね、」


時雨 「彼がここの前提督だったからさ」


金正恩 「!!(まずい、俺が前提督と繋がりがあるとみんなに知られたら……)」


時雨 「前提督と繋がりがあったことには驚いたけど、もう10年以上会っていないなら大丈夫そうだね」


時雨 「ごめんね、変な事聞いて (ますます怪しくなってきたな)」


金正恩 「あぁ、いいよ (危険だ、もうこいつは生かしてはおけない)」

~~翌日~~

金正日 「精鋭部隊はもう着いたか?」


金正恩 「ああ、着いたよ。ありがとな色々してもらって」


金正日 「気にしなくて良い、息子よ」


金正日 「独裁を始める準備をしているんだろ、嬉しい限りだ」


金正恩 「はは、頑張るよ。じゃあ、」プツッ


金正日 「そう言えば伝え忘れた事があった」


金正日 「……まあいっか」


~~執務室~~

金正恩 「さて、君たち精鋭部隊の主な任務は私の身を守ること、それに繋がることだが、艦娘の監視」


金正恩 「君たちの存在は知られないようにしたい」


金正恩 「だから、憲兵の服を着てもらう。その格好じゃ目立ちすぎるからな」


金正恩 「執務室には常に5人以上配置するように」


精鋭部隊 「了解」


金正恩 「さて、仕事を始めよう」

金正恩 「山城、扶桑、重大な知らせがある、執務室に来てくれ」


扶桑 「了解致しました」


~~執務室~~


金正恩 「この度、君たち2人の人事異動が決まった」


金正恩 「出発は明後日、それまでに準備をしてくれ」


扶桑 「分かりました」
山城 「分かりました」


扶桑 「提督、憲兵雇ったんですね」


金正恩 「あぁ、念のためにな」


~~食堂~~

時雨 「聞いたよ提督、山城たちがここを離れるって」


時雨 「正直悲しいな」


金正恩 「俺もそう思ってる」


時雨 「上の命令じゃ仕方ないからね (おそらくは君の独断、そうなんだろ?)」


金正恩 「そうなんだよな (こいつの意図が分からない。俺の本性に気づいてるのか?)」


~~明後日~~

時雨 「これから先、寂しくなるよ。扶桑、山城、異動先でも頑張ってね」


山城 「うん、頑張るわ」


扶桑 「ありがとね、時雨」


時雨 「うん、じゃあね」スッ


時雨 「(録音させてもらう、念のためにね)」

~~船内~~


扶桑 「あまり綺麗じゃないわね、この船」


山城 「はぁ、不幸だわ」


兵 「君たちに連絡が来ている」


山城 「誰かしら?」


金正恩 「君たちは異動すると言ったが」



金正恩 「あれは嘘だ」


山城 「!」


バァン ガタ ゴト


金正恩 「この船はもうすぐ沈む、君たちは部屋から出られず死ぬ」


金正恩 「必死の抵抗をせよ」


金正恩 「まぁ、艤装を外された君たちが何か出来るとは思えんが」


金正恩 「抵抗しなければ部屋の机の上にある薬を飲んで楽に死ね」


金正恩 「さようなら」プツッ


扶桑 「そんな、提督……」


山城 「不幸だわ」


ガシャーン ゴトッ


扶桑 「山城、急ぎましょ、早くここから出るの、てっ山城!?何してるの?」


山城 「扶桑姉さま、すみません」ゴクリッ パタッ


扶桑 「山城?、ねぇ山城?嘘でしょ、嘘よこんなの。ねぇていと」


ドゴォォォォォオオン

扶桑 「もう終わりみたいね、みんなさよなら」ゴクリッ パタッ


時雨 「………………」


時雨 「許せない」


時雨 「そうやって天龍も龍田も殺したんだね」


時雨 「もう僕はどうなろうと構わない、ただアイツを殺せればそれでいい」


時雨 「R.I.P. いや、安らかには眠らせない、苦しんでもらうよ、みんなの分」



~~執務室~~

ガチャ バンバンバン


時雨 「やったか!?」


金正恩 「残念だったな」


精鋭 「」パタッ パタッ


時雨 「なっ、他人を盾にするなんて」


金正恩 「お前は人間を殺した、よってお前を処刑する」


時雨 「お前だってたくさん殺してきた癖にっ!!」


時雨 「山城、扶桑をかえs」パスッ

時雨 「……えっ?」


時雨 「」パタッ


金正恩 「所詮この程度か、お前の敗北の原因は怒りに身を任せて行動したことだ」


金正恩 「勝者は準備を怠らない」


金正恩 「広場に集まるよう放送しておけ、あと死体を片付けろ」


精鋭部隊 「はっ!」


~~広場~~


金正恩 「えぇ、昼間発砲音が聞こえたかましれないが」


金正恩 「それはこいつがやった、こいつは人を殺した」


金正恩 「生かしてはおけない」


金正恩 「よって今から公開処刑を行う」



「何やってんだよ、アイツ」ザワザワ
「提督はあんなことする人じゃない」
「時雨っ!?」ザワザワ
「やめろ、時雨を放せ」
「これじゃ、前提督の時と」ザワザワ


シーーン


時雨 「…… 山しr」

ガチャ、バキッ 、ガチャンガチャン


「キャぁぁぁぁ」
「やめて、やめてよ、」
「もう我慢の限界だ、オレはあいつを、って、なぜ艤装が動かない?」
「止めろ、早く止めるんだ」
「…………」
「グスン、うぇぇぇん、時雨ぇぇぇえ」


ガチャ……シーーン


金正恩 「今までよくここの復興を手伝ってくれた、ありがとう」


金正恩 「今日からは、本格的に海域攻略を始める」


瑞鶴 「このぉぉぉ」タッタッタッ


金正恩 「尚、オレに逆らう者は」ポチッ


瑞鶴 「」バァァン


翔鶴 「」バァァン


金正恩 「大切な人と共に吹き飛んでもらう」


金正恩 「では早速命令をする」

金正恩 「夕立よ、発生したこの資材で開発をしろ」


夕立 「……え?」


金正恩 「聞こえなかったか?開発をしろ、この資材で」


夕立 「……」


金正恩 「そうか」スッ


夕立 「……わ、分かりました! だからそのボタンは押さないで!!」


金正恩 「よろしい」


金正恩 「あと、これも使え。龍田と天龍を解体した際に発生した資材だ。」


夕立 「!!!」

金正恩 「あと伊168、8、58、お前らは今日までにオリョクル30回」


伊168 「……」


伊58 「嫌でち」ボソッ


金正恩 「そうか、ならば」スッ


伊58 「分かった、行く、行くでち」


金正恩 「あぁ、任せたよ」ニコッ


その日を境に、鎮守府は地獄と化した。


伊58 「もう、限界でち」


金正恩 「行け、燃料は残っているだろ」


金正恩 「行け」

…………


金正恩 「お前には失望した、解体だ」


伊19 「イクが代わりに行くから解体しないでなの」


金正恩 「いいだろう」


金正恩 「伊58、お前は休んでいろ」


伊58 「はい、イク、ありがとう」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

金正恩 「今日のノルマをクリア出来なかったみたいだな」


那珂 「……」


金正恩 「よって解体だ」


那珂 「やめっ」

カンカンカン

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

摩耶 「もう我慢出来ねぇ、死ねぇぇえ」


パスッ


摩耶 「」バタッ


金正恩 「馬鹿め、こいつも公開処刑だな」


金正恩 「連帯責任で鳥海は爆破だ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

電 「もう辞めてください、提督はいつからこんなこと考えていたのですか?」


金正恩 「始めからこうするつもりだった」


電 「許せない……許せないのです」チャキッ


金正恩 「やれ」

パスッ


電 「」バタッ


金正恩 「学習しないな、お前らは」


金正恩 「ついでに雷は爆破だ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

戦果はあがるがそこの鎮守府からもう笑顔は無くなっていた、そんな時……

長門 「では、作戦内容を確認する」


長門 「この部屋は電波を一切受け付けない。基本はここで待機」


長門 「夕張、明石は制御室へ行き、応援を呼ばれないよう外からの電波をブロック」


長門 「更に鎮守府の出入口を全て閉鎖して逃げられないようにしろ」


長門 「護衛として筑摩、利根が着いていけ」


長門 「これで第1段階終了」


長門 「第二段階は、相手の麻酔銃は脅威だから少数の部隊でこの部屋から出動。提督に見えない場所で兵に奇襲をかけては撤退を繰り返す。決して人質にはなるな」


長門 「提督に勘付かれる前に大半の戦力を削げ」


長門 「最後には提督を拘束する」


長門 「爆弾は一定の距離内に入らないと作動しない、遠くから腕を撃ち落とせ」



武蔵 「ゲリラ戦か、私は賛成だ。皆は?」

木曾 「異論はない」


陸奥 「それが一番だと思うわ」


長門 「じゃあ奇襲をかける部隊を発表する。島風、吹雪…………

~~~~~~~~~~~~~~~~~

金正恩 「暇になってきたな。もう独裁にも飽きてきたな」


金正恩 「何か刺激が欲しい」


金正恩 「何か異常はないか?」


精鋭 「いえ、監視カメラには何も、というか人陰が全く無いです」


金正恩 「……そうか」


金正恩 「制御室に精鋭を6人ぐらい置いておけ」


精鋭 「……何故でしょうか?」


金正恩 「楽しいことが始まるからだよ。お前は皆に戦闘準備をするよう伝えろ」


金正恩 「(こちらは20人だからな、圧倒的に分が悪い。応援を40人ほど呼んでおこうか)」ククク


金正恩 「(それまではゲリラ戦で行くか)」


金正恩 「(楽しませてくれよ。いざとなれば皆爆破すればいい。気が楽だ)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

長門 「では、作戦開始!!」


一同 「ハッ!!」

タッタッタッ タッタッタッ

武蔵 「なぁ長門」


長門 「ん、何だ?」


武蔵 「嫌な予感がする。明石達に着いて行ってもいいか?」


長門 「お前の勘はよく当たるからな。行ってくれ」


長門 「(何よりも脅威的なのは私たちの体内にある爆弾)」


長門 「(制御室をいかに早く制圧するかがポイントだな)」


陸奥 「私たちはここにいていいの?」


長門 「あぁ、大人数でいくと勘付かれやすくなる。無闇な爆破は避けたい」


長門 「仮に爆破ボタンを押されてもここにいれば被害を受けない上、提督を欺くことができる。そこにスキができる」


長門 「最低だな、他の艦を危険な目に合わせて自分は見ているだけだなんて」


陸奥 「いいえ、そんなことない。これが最善だと思うわ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

夕張 「あまり兵に遭遇しないわね」タッタッタッ


明石 「この調子でいけばいいのですが」タッタッタッ


武蔵 「そうはいかんだろう。私なら5人ぐらいは兵を置く」タッタッタッ


武蔵 「制御室は重要だからな」タッタッタッ


明石 「ですよねー」タッタッタッ


武蔵 「見えてきたな」タッタッタッ

~~制御室前~~

武蔵 「皆、飛行甲板を用意」


武蔵 「いくぞっ!!」


精鋭 「先手必勝!撃てぇぇ!!」


カンカン カン カンカンカン


精鋭 「何ぃ!? 飛行甲板を盾にするなんて」


ゴン ゴン バコンッ


精鋭 「グハッ!!」


利根 「まさか飛行甲板で人を殴る日が来るとは思ってもみなかったのじゃ」


武蔵 「あぁ、本当にそうだな」


武蔵 「明石、夕張、どうだ、やれそうか?」


明石 「これをこうして、こう!」


明石 「完了しました」


夕張 「こっちも完了したわ」


武蔵 「明石はカメラで監視を続けろ。他の皆はここを守るぞ」


一同 「了解!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

金正恩 「(シャッターが降りた?ということは制御室は制圧されたか)」


金正恩 「お前ら、監視カメラを見つけ次第壊していけ」バン パリィン


金正恩 「応援を呼んである。すぐにくるだろうが、それまでこちらは少数で不利だ。だからゲリラ戦に持ち込む」


金正恩 「と言いたいところだが相手の居場所が分からない」


金正恩 「よって俺たちは守りに徹する」


金正恩 「爆破を恐れるなら敵は大人数では来ない」


金正恩 「守りきれる……はずだ」


金正恩 「(奴らが俺の身柄を捕獲しようとする限りは)」


金正恩 「(もしそうでなければ……)」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

明石 「行動が早いですね。監視カメラはあまり役に立ちそうにないです」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

吹雪 「敵、いないね」タッタッタッ


暁 「ここまで来ると不気味だわ」タッタッタッ


島風 「みんな外に逃げちゃったのかな?」タッタッタッ


吹雪 「いえ、恐らくどこかに隠れているか、司令室で防衛戦を繰り広げるのだと思う」タッタッタッ


吹雪 「そうなると無闇に近づけないし、司令官を捕らえるという目的がある以上遠くから迎撃するわけにもいかないし厄介」タッタッタッ


島風 「殺すと裁判が出来ないもんね」タッタッタッ


吹雪 「一旦戻りましょう」タッタッタッ


島風 「りょうかーい!」タッタッタッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~

金正恩 「(下の階から足音がする)」


金正恩 「(制御室を取り戻すのは困難)」


金正恩 「(防衛戦を繰り広げると相手が気づいたら、ここは攻め込まず一旦本陣に戻って作戦を練り直すはず)」



金正恩 「誰か1人下の階の足音についていけ、本陣の場所を突き止めて連絡しろ。捕まりそうになったら自爆しろ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

島風 「後ろから1人追跡者がいるの気づいてる?」タッタッタッ


吹雪 「うん、これじゃ本陣に戻れない」タッタッタッ


島風 「どうする、捕らえる?」タッタッタッ


吹雪 「いや、それは危険。だから」クルッ


バンバン


精鋭 「」バタッ


吹雪 「これでいいと思う」


響 「早く戻ろう」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

金正恩 「やられたか」


金正恩 「まぁいいよ」


ドゴォォォォォオオン


金正恩 「やっと来たか」


タッタッタッ タッタッタッ


金正恩 「これより制御室に一斉攻撃を仕掛ける。縦陣でいけ」


金正恩 「俺も行く」

武蔵 「今の爆発音は!?」


明石 「分かりません、それよりここへ40人ぐらいの部隊が向かっています、逃げましょう」


武蔵 「それは出来ない、ここを空けたらどの道負けてしまう。シャッターをおろせ!」


ザッザッザッザッ


ガラガラガラ


バァァン


ザッザッザッザッ


武蔵 「仕方ないか。利根、筑摩、夕張、行くぞ。明石、ここでさよならだ。済まなかったな」

・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・


武蔵 「なぁ提督、最後に一つ聞きたい」


武蔵 「お前は最初からこうするつもりだったのか?」


武蔵 「私はそうは思えない。何故ならあの生活の中でお前はた」


金正恩 「撃てぇぇ」


ババババババン バンバンバン


武蔵 「話を聞く気はないか」


武蔵 「最後くらいは抵抗させてもらう」

長門 「なんだ?この発砲音は。ここまでの音が聞こえてくるのはおかしい」


陸奥 「様子を見に行った方が良いんじゃないの?」


長門 「そうだな」


長門 「ってあれは!」


ザッザッザッザッザッザッザッザッ


長門 「なんだあの数は?」


長門 「敵襲だ、戦闘準備をしろ!!」


ハイッ!! バタバタバタバタ カチャッ カチャリ


長門 「(予め応援を呼んでおいたのか。手際がいいな。)」


長門 「(それを鎮守府のために使ってくれれば……いや、あいつは敵だ)」


長門 「こんな状況だ、捕獲しなくてもいい、とにかく敵戦力を削げ!」


バンバン バァァン

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・


結局、相手の戦力はかなり削いだが、対艦娘用兵器に圧倒されて終わった。
皆、身柄を拘束された、今から皆処刑されるらしい

暁 「嫌だ嫌だ!!離してよ!」


精鋭 「黙れ、どうせすぐ楽になる我慢しろガキ」


吹雪 「もう……やめてください」


長門 「もういいだろ!!今回の件は私が主犯なんだ、私だけ処刑すればそれでいいだろ」


金正恩 「もうこの鎮守府は終わりだ」


金正恩 「」プルル


金正恩 「なんだ?」


金正日 「前連絡が来た時言おうと思っていたのだがな、」


金正恩 「?」


金正日 「お前が解体しろと言った天龍」


金正日 「こちら側に裏切り者がいてな、脱走されたんだ」


金正恩 「いいさ、それ位取るに足らないこと」


金正日 「いや、復讐に燃えたものの力を侮ってはいけない、お前ならよく分かっているはずだ」


金正恩 「そうか、だが所詮一艦娘ごときに」

バンッ

金正恩 「なんだ!?」


金正日 「始まったようだな、健闘を祈る」プツッ

金正恩 「おい、どういう事だ説明し」

バンバンバンバンバンバン


暁 「枷が外れた!」
吹雪 「助かりました」
島風 「誰か分からないけど、ありがとう!」
長門 「あれは!」


??? 「久しぶりだな、クソ提督」


金正恩 「お前は!」


天龍 「あぁ、天龍だ。改ニになって地獄から戻ってきたぜ」


天龍 「武器がないと何も出来ない。解放されたものはみんな逃げろぉ」



金正恩 「させるな!!もう殺せ!全員殺せ!!!」


天龍 「お前は……」


天龍 「黙ってろぉ!!!!!!」バァン


金正恩 「な……ん……だ……と」バタッ


精鋭 「全員殺せぇ、早く!!、お前らは金正恩様を病院へ連れていけ」

天龍 「おい、もうやめろ!お前らのリーダーはもういない。殺す目的もないだろ」


精鋭 「そうはいかんのだ」


精鋭 「やめて欲しいなら俺たちを殺してくれよ。なぁ、殺してくれ」


天龍 「(こいつらまさか!?)」


天龍 「あぁ……分かった」


天龍 「(すまない)」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・

俺は最後まで戦い続けた。艦娘と精鋭を解放するために……
みんなはうまく逃げ切れたか?きっと上手くいくだろう。
唯一の心残りは、アイツを殺せたかどうかがまだ分かっていないこと。
そんなことを考えているうちに意識は遠のく

~~~2年後~~~

金正恩 「」パチリ


金正恩 「…………」


医者 「起きたか、気分はどうかね」


金正恩 「ぁ、ぁぁ」


医者 「まだ難しいか、この2年間色々なことがあったみたいだ」


金正恩 「……」


~~何週間か後 病院屋上~~


精鋭 「まずはこの2年間で金正日さんはご逝去されました」


金正恩 「……そうか」


精鋭 「1週間後総書記として着任してもらいます」


金正恩 「分かった」


精鋭 「あと、艦娘の残党たちは皆死亡が確認されました」


金正恩 「艦娘?何のことだ?」


精鋭 「えっ?」



金正恩 「まぁいい、とても、とても長い間悪夢を見ていたような気がするよ」


金正恩 「今は清々しい気分だ」

金正恩 「何か俺は失敗をしたらしい」


金正恩 「今度こそは失敗しない」

金正恩 「みんなが笑顔になれる国を作っていくニダ」

~fin~

ディレクター 「はい、カット」


マネージャー 「お疲れ様でした」


提督 「ふぅ、ありがとう」


天龍 「まさか私たちが映画に登場することになるとはな」


提督 「ハハハ、全くだよ。しかも何で俺が金正恩役なんだよ」


天龍 「まぁ、男はお前しかいないからな。仕方ないだろ」


提督 「デスヨネー」


天龍 「それよりお前、演技中々上手かったな」


摩耶 「でもニダはないだろw ニダは。本当に吹きそうだった」


提督 「うるさーい!」


~本当のFin~

初投稿で所々不自然なとこがあったかもしれないけど、ここまで見て下さった方
ありがとうございます

訂正
>>98の4行目
私たち→俺たち

このSSまとめへのコメント

1 :  mashmal   2018年01月22日 (月) 09:02:44   ID: dwgayVlt

そしてうp主は居なくなった...

2 :  SS好きの774さん   2018年01月23日 (火) 01:32:59   ID: f__y_8Wb

不覚にもちょっと面白い

3 :  SS好きの774さん   2018年01月23日 (火) 08:06:33   ID: tje9dbea

期待期待。

4 :  SS好きの774さん   2018年01月31日 (水) 01:50:40   ID: PJMYU-w3

おふざけネタを考えつつまともに書こうとしたのか、最初から遊びで適当に書いてたのか
どうなるのやら期待

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