心「三時のおやつ☆」みく「深夜の、なんだけど」 (14)

心「まぁまぁ、おやつだろうが夜食だろうがカップヌードルはどう作ってもうまいのだ☆」

みく「おやつにカップヌードル持ってくる時点で発想が男子学生なんだけどにゃ……ていうかそれなんかのネタ?」

心「……うっせやろ……?」ガクン

みく「よくわかんないけどしゅがはチャンが膝に床を受けている」

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みく「てかなんでみくの部屋なのにゃ、同じ寮なんだから自分の部屋に帰って寝ろにゃ」


心「んー?にゃんみくチミー、お互いへの命令権を賭けたスマブラ10本先取タイマンを制したはぁとに逆らうのかー?」


みく「うっ……」


心「というわけで命令だ☆一晩泊めろ♪」


みく「……まぁそれで済むなら安いもんにゃ、ぶっちゃけもっとどぎついやつ覚悟してたし」


心「そーこなくちゃ☆」

心「しっかし改めて見回してみても趣味全開だなぁ、にゃんみくの部屋は」


みく「余計なお世話にゃ」


心「周りぜーんぶ猫ばっかだと彼ピッピとか呼んだ時に引かれちまうぞー♪」


みく「居たとしてこっちに呼ぶわけないにゃ、スキャンダル待った無しでしょ」


心「じゃあカノピッピ」


みく「みくにそんな趣味はねぇにゃ」


心「ピッピ」


みく「ゆびでもふってもらうの?」

『ロックだぜー!』


みく「あ、ポットのお湯沸いたよ」


心「なんちゅうアラーム音だよ☆ま、湯も沸いたなら……と思ったけど」ガサガサ


みく「?」


心「……気が変わった♪そば食うぞ、出かける準備しとけ☆」


みく「えー嘘でしょ嫌にゃ絶対寒いにゃー!というか門限が」


心「奢ってやるぜ☆」


みく「変装は済んでます早く行きましょう佐藤さん」キチッ


心「そういう欲に素直なところ、はぁと嫌いじゃねーぞ♪」

~夜道~


ひゅぅぅ……


心「んー、しばれるぅ☆」


みく「そりゃあ真冬の深夜だもん……てかしばれるって長野の方言だったんだ」


心「いんや、北海道☆」


みく「何故しばれた」


心「なんとなく♪長野だとしみるっていうかなぁ。そっちは?」


みく「……さぶい」


心「品が足りねぇな☆」


みく「ほっとけにゃ」

~そば屋~


店員「いらっしゃいませ、半券お預かりしますー」


心「ほい、もり大盛り、そばで☆」


みく「……たぬきそばとおひたしで」


店員「かしこまりましたー」

・・・・・

みく「なんで今日日冷やしなの、新手の修行?」イタダキマス


心「ちげーわバカタレ♪寝る前に汗かきたくないだけよ」パチンッ


みく「汗くらい軽く拭いてから寝ればいいでしょ」ずぞー


心「こちとらそれで済ませられる時期をとっくに通過しちまってんだよ☆」ずぞー


「「(……うめぇ……)」」

心「(ノリで蕎麦屋に変更したけどヤベェわ、はぁと深夜のそばチェーン完全に舐めてたわ……)」


みく「(奇遇だね、みくもにゃ)」


心「(夜更けにものを食うという行為の魅力は知ってたつもりだったけど、それ以上に深夜に食う並300円のそばがこんなにいい塩梅だとは)」ずぞー


みく「(それに蕎麦だからかなんなのか、夜食による後ろめたさがあんまりない……!いや実際多分絶対どう見積もってもそんなことはないんだろうけど)」ずぞー


心「やべえよこれもはや3時のおやつじゃねーよ、普通に飯じゃんかよ☆」ずぞー


みく「奢りに惹かれるあまり忘れてたけどお蕎麦は元からごはんにゃ」ずぞー


心「そしてほうれん草のおひたしも添えてバランスもいい」


みく「よし、と……ってなに言わせるにゃ」


心「関係ないけどにゃんみくさらっと頭に直接語りかけてこなかった?」

・・・・・・


心「ごっそさんっと♪」


みく「想像以上にみくのココロが喜びで満たされてしまったにゃ……」


心「お、カタカナ変換してはぁとの名前と被らせない配慮、流石だぞ☆」


みく「メタやめろにゃ、ほんじゃもう帰るよ」


心「お互い様だろが……あ、ちと待ってろ、食器下げるのははぁとやっとくから☆」サラサラ


みく「?」

・・・・

心「ご馳走様でしたー」ガチャ


店員「ありがとうございますー」


心「あ、この半券要らないので捨てるなりなんなりしちゃってください」サッ


店員「あ、でしたらそこにゴミ箱、が……え?」


『バイト頑張れよ☆しゅがーはぁと?』


心「……じゃ、プラベなんでこれで勘弁な☆」


店員「あ、え、う……??頑張りますっ!」


心「ん、いい返事だ♪」

~再び夜道~


みく「……よくファンだってわかったね、違ってたら今頃お笑い案件待ったなしにゃ」


心「ま、もし違っても1から知って貰えば特に問題はなくなるしな☆」


みく「え〝」


心「どした?」


みく「……まさかノーヒントの山勘であの盛大な自爆特攻を?」


心「いや、髪留めがオソロだったし」


みく「はぁとチャンヘアゴム毎度変えてるでしょ」


心「あっ☆」


みく「バカじゃねーかにゃ!?」


心「やー、下手すりゃ大火傷だったな♪」


みく「火だるまになっちゃえばよかったのに」


心「なんだと☆」

みく「ま、はぁとチャンは既に気遣いが不発に終わってるし、もう火傷済みかにゃ」


心「ん?どういうことだ?」


みく「気を遣って変更してくれてたけど、みくシーフードヌードル食べられるよ?」


心「……え〝」


みく「むしろ好きな方にゃ、お魚も生臭さもないし」


心「それ気付いてたんならなんで言わなかったんだよあぁ奢りだな絶対はぁとが奢ってやるなんて言ったからだなこんちくしょう☆☆☆」



\よっしゃ寝るのはヤメだ、帰ったらスト5やんぞ☆今度はおめーを火だるまにしてやる♪/


\え、明日二人ともオフとはいえ流石に寝ない?/


\何言ってんだ、今日は寝かさないぞ☆ってか勝ち逃げっすかー?にゃんみくパイセン~?/


\……いい度胸だね、どくどくさせてやるにゃ/

・・・・・・

その後、門限破りがバレて地獄の特訓が執り行われたのは別のお話。

おわり

仕事中に推しに話しかけて貰えたら絶対頑張れるよねって話でした。
お付き合いありがとうございました。

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