【ミリマス】765学園物語F √DDs (111)
「…よし」
靴紐を結び直し、立ち上がる
忘れ物も再確認
新学期が始まるのにかっこ悪いところは見せられないもんね
「…行ってきます」
返事の無い家の中に向かって呟く
かつて一緒に家を出ていた兄はもういない
これからは私一人だ
でも
「おーい!」
「こっちこっち-!」
私には大切な親友がいる
「環!育!今行くから-!」
だから、寂しくなんか無い
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765学園物語F √DDs
育「今日からわたし達も高等部だね!」
環「今からどの部活に入るか楽しみだぞ!」
「環、部活も良いけどちゃんと勉強してよね」
「また補習に付き合わされるとか私嫌だから」
環「そんなー!あ、じゃあじゃあテスト前は桃子も一緒に勉強しようよ!」
育「うん!桃子ちゃん成績良いもんね」
桃子「おだてたって何も出ないけど…ま、まあ勉強くらいなら見てあげる」
環「桃子ありがとー!」
桃子「た、環いきなり抱き着かないでよ」
…環の胸に私の顔が埋まる
…環はこんなに大きいのに私の胸はどうしてこうなった
765学園の校門を抜け、私達は高等部の校舎に足を運ぶ
校舎前には掲示板が置かれており、各クラスの組み分けが張り出されていた
育「同じクラスだと良いね!」
桃子「うん」
環「環見てくるね!」
言うが早いか環は掲示板に向かって走って行った
…高等部に進級したんだからもうちょっと落ち着けば良いのに
そのまま少し待っていると
環「育!桃子!環達同じクラスだぞ!」
育「ほんと!やったね桃子ちゃん!」
桃子「う、うん」
環「教室いこっ!」
桃子「ちょ、ちょっと引っ張らないでってば…もう」
環に強引に手を引かれ、私達は自分達のクラス…かつて兄が在籍していた、1-Aへと足を運んだ
環「ここが環達の教室!」
育「中等部とあまり変わらないね」
桃子「同じ学校だからじゃない?」
環「ねえねえ、あそこの端っこ空いてるよ!」
桃子「ほんとだ、珍しい」
環「くふふ!環達が貰っちゃうぞ!」
環「環はここ!」
桃子「却下」
環「えっ」
桃子「環に前に座られたら私が黒板見えないんだけど 」
…そう環は数年で一気に背が伸びた
今では兄の彼女よりも背が高い
…ちなみに私は環なら届くところに踏み台無しでは届かない
環「えーっ、環が授業中寝ちゃったら桃子に起こして貰おうと思ったのに」
桃子「そもそも寝るな」
環「…わかった、善処する」
席も決まり、私達はHRを待つ
やがて教室に先生が入ってきて、出欠を取った後私達はシアターへ向かった
環「ふわぁぁぁ…」
学園長の話を聞きながら…いや、聞き流しながら欠伸をする環
でも気持ちは分かる、実際退屈だし
あと、前見えないし
桃子「早く終わらないかな」
三回目のループに突入した学園長の話を聞き流しながら、私は早く終わることを願った
環「終わった-!」
長い話とHRが終わり、放課後になった
育「今日、遊びに行く?」
桃子「ごめん、今日は用事があるから」
環「そっかー…じゃあ環は部活見てくる! 」
育「うーん残念、じゃあまた明日、桃子ちゃん」
桃子「またね、育」
育、環と別れて帰路に着く
自分が高等部…まだ実感は湧かないけど、楽しい学園生活になれば良い
常に笑いの絶えなかった兄達のような、楽しい学園生活に
桃子達なら絶対出来るはずだから
家の鍵を開けて、中に入る
桃子「ただいま」
誰にも分からない明日は、どんな日になるだろう?
楽しい日になれば良いな
一旦ここまで
日刊(日刊とは言っていない)の日常物語の予定
主役は桃子
桃子「おはよう」
育「おはよう桃子ちゃん!」
環「おはよう!」
育「今日から授業だね」
桃子「私はともかく、環は授業ついていけるの?」
環「大丈夫!なんせ環には桃子がついてるから!」
桃子「最初っから私頼りする気なら教えてあげないからね」
環「う゛っ」
桃子「自分から勉強しないと身に付かないんだから」
環「うう…桃子が厳しい…」
育「美味しいね!」
環「うん!」
桃子「まあ、悪くないかな?」
環「とか言いつつ桃子の頬が緩んでる」
育「桃子ちゃん、もうちょっと素直にならないと」
桃子「わ、私は良いの!」
一旦ここまで
某妹馬鹿スレみたいに【】でタイトルつけた方が分かりやすかったりするんだろうか
【お昼の後は】
環「むにゃむにゃ…」
育「環ちゃん、凄く気持ち良さそうに寝てるね」
桃子「はあ…全く、環、授業中だよ」
環「うーん…後5分」
桃子「ベタなこと言ってないで早く起きて」
環「おやぶんー、環、約束通りお嫁さんになりに来たよ」
桃子「…は?」
育「も、桃子ちゃん顔!顔怖いよ!」
【たまにはそういう時もある】
環「うごぉぉぉ…」
桃子「ん?間違ったかな?」
育「恐ろしく速い首筋への突き…私じゃなきゃ見逃しちゃうね」
桃子「でも、目醒めたでしょ」
環「もうちょっと優しく起こして欲しかった…」
【おやぶん】
環「あ、そういえばさっき夢でおやぶんが出て来たよ!」
桃子「へー」
環「環、久しぶりにおやぶんに会いたいな~」
育「桃子ちゃんのお兄さん、今何してるんだっけ?」
桃子「さあ?全っ然近況とか報告してこないし知らない」
桃子「どうせ毎日毎日飽きもせず海美さんとイチャイチャしてるんでしょ」
環「…育~桃子一気に機嫌悪くなったぞ…」
育「聞いちゃいけなかったかな…?」
桃子「ふんっ」
一旦ここまで
【ちょろい】
育「桃子ちゃん、今日私の家でホットケーキ作るけど、一緒にどう?」
桃子「ホットケーキ…」
環「環も育の作るホットケーキ食べたい!」
桃子「ま、まあ育が作るなら行っても良いけど」
育「うん、私が美味しく作るね!」
桃子「…うん、楽しみにしてるね」
環「桃子って案外たんじ」
育「環ちゃん?」
環「はい!何でもないです!」
【事案】
環「育!桃子!早く行こ!」
育「環ちゃん、そんなに急がなくてもホットケーキは逃げないよ」
環「でも、やっぱり早いほうが良い!桃子だって早足だし」
桃子「ち、ちがっ、これは早足じゃないから!」
育「しょうがないなぁ、わたしも少し早く歩くね」
桃子「もう!育!」
「ん?おお、桃子に中谷に大神じゃねえか、久しぶりだな」
和気藹々と帰路を歩く桃子達に、ある男が声をかけてきた
【何年経っても】
環「誰?」
育「さあ」
桃子「知らない」
「なんでだよ!?」
桃子「冗談だよ…えっと」
育「…」
環「あ、思い出したぞ!」
「おお、俺の名前を言ってみろ」
環「尼ヶ島板橋!」
「誰だよ!」
【天ヶ瀬冬馬】
冬馬「俺は冬馬だ!天ヶ瀬冬馬だ!」
桃子「知ってるよ、あまとうさん」
冬馬「~~~!!!」
桃子「でも、久しぶりだね」
冬馬「ああ、Pが独り暮らし…いや、実質二人暮らしか、してから会うことはなかったからな」
桃子「…そうだね」
環「桃子がまた不機嫌に…」
【地雷散布】
環「で、あまとうは何してるの?」
冬馬「あまとう言うな、俺は仕事が休みだからちょっと帰ってきたんだよ、Pに頼まれた物もあるしな」
桃子「…お兄ちゃんに?」
冬馬「おう」
桃子「…冬馬さん、お兄ちゃんと連絡取ってるの?」
冬馬「まあな」
桃子「…ふーん」
冬馬「なんで不機嫌になったのかは知らねーが、あいつに伝言があるなら伝えてやるぞ?」
桃子「別に、いい」
冬馬「そうか?まあ良いけどよ」
桃子「それじゃああまとうさん、またいつか」
冬馬「おう、またな…っとそうだ」
桃子「?」
冬馬「多分近いうちにあいつら結婚すると思うからよ、お前もそろそろ素直になっとけよ」
桃子「」
一旦ここまで
【自棄食い】
桃子「おかわり」
育「桃子ちゃん…もう10枚目だよ…」
環「うぷっ」
桃子「おかわり」
育「ほどほどにね」
桃子「育のホットケーキが美味しいのが悪い」
育「ん…ありがとう桃子ちゃん」
【妹のプライド】
桃子「すっきりした」
育「15枚も食べればね…」
環「ねー桃子ー」
桃子「何?」
環「そんなにおやぶんの事が気になるなら桃子から連絡してみたら?」
育「うん、わたしもその方が良いと思う」
桃子「…やだ」
環「えっ」
育「どうして?」
桃子「こういうのは兄から妹に連絡するものって相場が決まってるの」
桃子「だからお兄ちゃんから連絡が無い限り桃子は絶対連絡しない」
育「うわー桃子ちゃんめんどくさい」
【カロリー】
環「夕飯食べれるかな~」
育「あれだけ食べたらカロリーも凄そうだね」
環「あ、環はカロリーが胸とか背に行ってるから良く成長してるっておやぶんが言ってた!」
育「確かに、環ちゃんよく食べるのに全然太らないよね」
桃子「食べた分運動するからでしょ」
環「くふふ、桃子も基礎代謝上げたらきっと背が伸びたり胸大っきくなると思うぞ!」
桃子「…別に、私はそんなのに興味ないし」
【一人】
桃子「あんまり長居しても迷惑だろうし、私はそろそろ帰るね」
育「このみ先生が帰ってくるまでうちに居て良いのに」
桃子「良いよ、一人は慣れてるから」
育「…」
環「桃子!それなら一緒に帰ろ!」
桃子「…ん、ありがとう環」
【何で居るの?】
桃子「ただいま」
「おかえり!」
桃子「ただいま海美さん」
「おかえり桃子」
桃子「ただいまお兄ちゃん」
海美「晩御飯作るね!」
桃子「ありがと…で?」
海美「?」
桃子「何で居るの?」
海美「挨拶!」
【プロデューサー】
P「言ってなかったけど俺達は就職が決まってな」
P「もうちょい向こうで暮らすつもりだったんだが、勤務先への通勤や義父さん義母さんの希望でこっちに帰ってきたんだ」
桃子「何の仕事?」
P「俺は黒井社長の薦めでアイドル事務所のプロデューサー」
海美「私はPと同じ事務所のダンスコーチをやるんだ~」
桃子「…へえ」
一旦ここまで
【強制惚気話】
P「桃子の方はどうだ?学園、楽しんでるか?」
桃子「まだ始まって1週間も経ってないのに分かるわけ無いでしょ」
桃子「…育と環と同じクラスだから、つまらなくはならないと思うけど」
P「おお、育ちゃん、環と同じクラスになれたか!それは良かった!」
P「知り合いがいないクラスなんてつまらないからな、俺も3年の時はエレナしかいないし海美とは別のクラスで中々会えないから凄く辛かった」
P「だけどその分海美と2人の時間は長く取ってたし会えないのもそれはそれで良いスパイスになって」
桃子「いや、惚気なんか聞きたくないから」
P「まあ聞いてくれよ」
桃子「お兄ちゃん鬱陶しいよ」
【嫉妬?】
桃子「…はあ」
長い長い惚気話をなんとか凌ぎ、部屋に戻る
全く、お兄ちゃんと来たらずっと海美さんの事ばっかり
確かに二人とも好き合ってるからこうなるのは必然だけど
もうちょっと周りに目を向けるべきじゃないだろうか
桃子「…寝よ」
布団に入り、目を瞑る
桃子「…」
もやもやしたものを抱えながら、私は眠りに…
…隣のお兄ちゃんの部屋から聞こえる声がうるさくて、眠れなかった
【寝不足】
桃子「おはよう…」
育「おはよう桃子ちゃ…す、凄い隈だね」
環「桃子、寝不足?」
桃子「昨日お兄ちゃんと海美さんが帰ってきたんだけど」
環「おやぶんが?」
桃子「まるで盛りのついた猫みたいに朝までヤりっぱなしで…私の部屋とお兄ちゃんの部屋の壁は薄いから全部聞こえてた」
環「うわぁ」
育「た、大変だったね」
桃子「はあ…」
一旦ここまで
【いつの間に】
桃子「ただいま…」
「おかえり」
今日は馬鹿二人のせいで全然授業に集中出来なかったし今も凄く眠い
一度仮眠を取らないと保ちそうに無い
…それはそれとして
桃子「…何で居るの、志保さん?」
志保「兄さんが帰ってきたから」
桃子「…誰から聞いたの?」
志保「直感よ」
桃子「ああ…そう…」
【かつての】
P「ただいま」
海美「ただいまっ!」
志保「おかえりなさい、兄さん、海美さん」
海美「しほりん!久しぶり!」
P「美人になったな」
志保「そ、そうですか?私は二番目でも構いませんから」
桃子「いやいや」
相変わらずな志保さんを見て思わず突っ込む
桃子「…」
数日前までは家には私とお姉ちゃんしかいなかったのに
たった数日で昔みたいに騒がしくなった
…でも、嫌な気はしない
そう思うと、少しだけ笑顔になれた
【少し】
桃子「おはよう」
育「おはよう桃子ちゃん!」
環「おはよう!今日は元気そうだね!」
桃子「昨日は静かだったからね、流石に二日連続でやる体力は無かったみたい」
育「桃子ちゃん、なんだか嬉しそう」
桃子「…そう?」
育「うん」
桃子「…まあ、家が賑やかになったから…かな」
環「賑やかなのは良い事だぞ!」
桃子「うるさいのは嫌だけどね」
【GW】
桃子「ところで環と育はGWはどうするの?」
育「わたしは溜まってるアニメの消化かなー」
環「環は特に予定無いよ」
「私は生徒自治組織が忙しくなりそうです」
桃子「…なんで居るの?」
桃子「エミリー」
エミリー「それはもちろん桃子ちゃんを生徒自治組織に勧誘するためです」
桃子「…私、断らなかったっけ」
【屁理屈】
エミリー「はい、でもあれは中等部の話、高等部ではまだ勧誘していません」
桃子「そんな屁理屈を…」
エミリー「屁理屈も理屈ですよ」
桃子「何度来たって私の答えは変わらないから」
エミリー「そうですか…桃子ちゃんならきっと素晴らしい仕掛け人になれると思うのですが」
桃子「私は別にプロデューサーに興味無いし」
エミリー「残念です」(チラッ
桃子「…」
エミリー「残念です」(チラッチラッ
【勧誘】
桃子「というかなんで私をプロダクションに入れたいの?理由聞いてないんだけど」
エミリー「伊織様から桃子ちゃんの兄上様のお話を伺ってます」
エミリー「とても優秀で先導者として立派だったと」
桃子「…」
エミリー「また、これも伊織様から聞きました」
エミリー「兄上様からの評として、桃子ちゃんはとても優秀だ、自分なんかよりよっぽど、と」
エミリー「そして私自身、桃子ちゃんには皆を導く素質があると思っています」
桃子「ふ、ふーん…お兄ちゃんが」
エミリー「伊織様に認められる程の桃子ちゃんに、是非仕掛け人を継いで欲しいと思っています」
【理由は無い】
桃子「…まあ、考えとく」
エミリー「良いお返事、期待していますね」
育「桃子ちゃん、プロダクションに入るの?」
桃子「さあ、まだ何も考えてないから」
育「桃子ちゃんが入るなら、わたしも手伝うからね」
桃子「…うん、ありがとう育」
環「おやぶんもプロダクション入ってたよね?」
【安眠のためにも】
桃子「うん、入って辞めてまた入ってた」
環「やっぱり!琴葉とおやぶんがいちゃいちゃしてるの見た記憶があったからね!」
桃子「お願いだからそれ絶対海美さんの前で言わないでね」
環「なんで?」
桃子「間違いなくその日私が寝られなくなるから」
環「わ、わかった」
【数学】
環「うああああ…環、数学嫌いー…」
桃子「数学なんて公式さえ覚えたら簡単でしょ」
環「公式覚えるまでが大変なの~」
育「まあ環ちゃんの言いたいこともわかるけどね」
桃子「ま、環がちゃんと勉強するなら簡単な覚え方とか教えてあげるから」
環「ほんと!?お願い桃子!」
育「ふふっ」
【宇宙世紀原理主義】
桃子「そう言えば育」
育「うん?」
桃子「前にガンダムが好きって言ってたよね?」
育「うん、好きだよ」
桃子「お兄ちゃんの部屋から何だかレアなプラモデルが出て来たらしくて、育にあげたら?って言われてさ」
育「へー、どんな機体?」
桃子「えーっと、確か…MGトランザムなんとか?ってやつ」
育「宇宙世紀以外はガンダムじゃないから」
桃子「え?」
育「ううん、何でも無い!多分トランザムライザーだと思うけど、それはわたしは受け取れないかなー、ちょっとレア過ぎて気が引けちゃうよ」
桃子「そう?なら、そう伝えとくね」
育「うん」
一旦ここまで
この世界はHEDからの地続き√なので無印のどの√も通らずにHED以降に海美とくっついたパラレル世界
【めんどくさいオタク】
育「あ、そうだ、折角だし桃子ちゃんもガンダムのこと知ってみない?」
桃子「まあちょっとだけなら」
育「わかった!任せて!まずガンダムっていうコンテンツは皆も知ってる機動戦士ガンダムから始まる長寿コンテンツなんだけどこのガンダムから連なる歴史が宇宙世紀って呼ばれる時代なの厳密にはユニコーンも絡んでくるけど今は置いとくねそれでガンダムは当時マジンガーZやゲッターロボといった所謂スーパーロボットと違って人と人が戦う戦争をテーマに」
桃子「ちょ、ちょっと待って一度に早口で言われても分かんないよ」
育「駄目だよ桃子ちゃん、ここからが大事な所なんだから遮らないで!それで戦争をテーマによりリアルなロボットを目指して」
桃子「た、環、育を止め…いない?」
桃子「ま、まさか…逃げたね環-!」
【認めない】
育「というわけ」
桃子「そう…」
育「動き理解した?」
桃子「多分ね…ところでガンダムの顔って割と分かりやすいと思うんだけど」
育「うん」
桃子「私が見たあの赤い機体もガンダムなんじゃないの?トランザムライザーってやつ」
育「あのね、桃子ちゃん」
育「宇宙世紀以外は、ガンダムじゃないの」
桃子「え?そうなの?」
育「うん、あの辺はアナザーガンダムって言うんだけど」
桃子「ガンダムじゃん」
育「違うから」
桃子「ガンダムなのにガンダムじゃないって良くわかんないよ」
一旦ここまで
【とりあえず】
桃子「とりあえずお兄ちゃんにはいらないって言っておくから」
育「ありがとう桃子ちゃん、じゃあ話し続けるね」
桃子「いやもう良いよ…」
桃子「ガンダムは宇宙世紀っていうのとアナザーっていうのがあるって分かったから」
育「うーん、じゃあ今はそれで良いかな…」
育「あ、明日BD持ってきてあげよっか?」
桃子「…まあ、ちょっとだけなら」
育「うんわかった!」
【三十六計逃げるに如かず】
環「育の話し終わった?」
桃子「あっ!環どこ行ってたの!?」
環「もちろん逃げてたぞ!ああいう時の育の話し長いからね!」
環「なんなら桃子にも逃げる技術教えてあげるよ!」
桃子「ん…いや、いい」
環「ん?」
桃子「だってせっかく楽しそうに話してるのに、逃げたらなんか…ちょっとモヤッとするから」
環「…うん、やっぱり桃子は優しいね!」
桃子「あ、逃げた環は罰として次のテスト地力で乗り切ってね」
環「前言撤回してもよろしいでしょうか」
桃子「却下」
【黒歴史】
環「ヴァァァァ…」
桃子「環うるさい」
育「頑張って環ちゃん!」
環「外はこんなに天気なのに…今の私はコンクリートの檻に囚われた哀れな小鳥…」
育「ちょっ」
環「だけど私はいつか羽ばたくの、この檻を飛び出して、輝きに満ちた外の世界へ」
育「環ちゃんそれ以上やったらぶつよ!」
桃子「二人ともうるさいよ」
一旦ここまで
【結局】
環「ぶったね!おやぶんにもぶたれたことないのに!」
育「にわか知識でよくもそんな!」
桃子「ていうかもしお兄ちゃんにぶたれてたらそっちの方が問題だよ」
環「ちょっと育の黒歴史を掘り返しただけなのに…」
桃子「や、黒歴史掘り返されるのは誰だって嫌でしょ」
環「べっつにー、環は掘り返されて困るようなことないもーん」
桃子「でも環、昔お兄ちゃんにラブレター書いてたよね」
【繰り返す】
環「何で知って…じゃなくて、べ、別に黒歴史じゃないし!」
育「桃子ちゃん、その話し詳しく」
桃子「環が昔ね」
環「わー!わー!ごめん謝るから許して!」
【勝者無き戦い】
桃子「結局お互い恥ずかしい過去を晒しただけだね」
育「うん…」
環「桃子は無いの、黒歴史とか」
桃子「私を巻き込まないでお願いだから」
一旦ここまで
【週末】
環「あ、そうだ、ねーねー桃子、今日泊まりに行って良い?」
桃子「私は別に良いけど、週末だし」
育「あ、じゃあ私も行くね!」
桃子「夕飯はどうするの?」
環「桃子と食べたい!」
育「私も、桃子ちゃんと一緒が良いな」
桃子「ん、わかった」
【準備万端】
桃子「ただいま」
志保「お帰り」
桃子「志保さん、今日環と育が家に来るんだけど、夕飯の材料って足りてる?」
志保「大丈夫、こんなこともあろうかと週末は常に人数分より多めに材料は用意してあるから」
桃子「じゅ、準備万端だね」
志保「もし兄さんが友人を連れてきたときに材料が足りなかったら兄さんに恥をかかせてしまうもの」
桃子「そ、そう」
【殺気】
環「桃子、来たよ!」
育「お邪魔します」
桃子「いらっしゃい環、育」
海美「いらっしゃい!」
P「久しぶりだな育ちゃん、環」
育「こんばんは海美さん、お兄さん」
環「海美!おやぶん!久しぶりー!」
P「おっとと、色々と大きくなったな、環」
環「でしょ!胸も大っきく…ひいっ!」
P「ど、どうした?」
環「な、なんか三方向から殺気が…」
P「?」
一旦ここまで
海美→ちょっと身長が伸びた
志保→結婚してないのに未亡人っぽいと評判
桃子→ちょっと身長と髪が伸びた
育→身長が伸び、平均的な女子高生並、髪も伸びた、胸は可変式だが基本は春香さんぐらい
環→身長が伸びてこの中では志保と並ぶ、胸も中々なボリューム
冬馬→生え際が後退した
【外出】
桃子「あれ、お兄ちゃんと海美さんどこ行くの?」
P「ん?秘密」
海美「いっぱい頑張ってくる!」
桃子「あ、そう、それじゃあね」
環「あれ?桃子、おやぶんは?」
桃子「腹上死しに行った」
【字面】
環「中身はともかく死地に向かうおやぶんって字面は格好いいよね」
桃子「そうだね、字面はね」
志保「桃子、私は部屋に戻るから何かあったら呼びに来て」
桃子「ありがとう志保さん」
育「桃子ちゃん環ちゃんBDセッティングしたよ!」
環「えっ」
桃子「ありがと育」
環「死地に向かう環達…」
一旦ここまで
すごいニコ生だった
【地獄の観賞会】
育「観賞用のおやつとかジュースは沢山用意したよ!」
桃子「わ、ホントにいっぱい」
環「た、環用事を思い出したから帰ろっかなー」
育「駄目だよ環ちゃん、今回のお泊まり会は環ちゃんが企画したのに主催者がドタキャンなんて絶許だよ」
環「だ、だってまたガンダムでしょ!?しかも最初のやつ!」
育「そうだよ?だっていきなりZとかユニコーンから始めても桃子ちゃん話わかんないだろうし」
環「見飽きたよ-!」
育「環ちゃんまだ2回しか観てないでしょ」
【行くも地獄戻るも地獄】
こいつ…動くぞ!
P「ただいま」
桃子「あれ、お兄ちゃんお帰り」
P「ホテル空いてなかったから仕方なく帰ってきたんだよ」
桃子「あっそ、じゃあ部屋に引っ込んでて」
P「酷いな…」
環「おやぶん!助けて!」
P「おっとと、どうした環?」
環「環は今地獄真っ最中なの!だから匿って!」
P「なんか良くわからんけど別に良いぞ?あ、環」
環「?」
P「最近勉強サボってるって桃子から聞いたぞ、せっかくだから勉強見てやるよ」
環「えっ」
【壁】
環「…」
桃子「結局観るんだ」
環「心頭滅却すればガンダムもまた楽し…多分」
当たらなければどうということはない
桃子「あ、この台詞知ってる」
育「解説いる?」
桃子「いらない」
育「残念…」
環「…」
環(…壁の向こうからおやぶんと海美の変な声が聞こえてきて落ち着かない…)
一旦ここまで
キャラ紹介
周防桃子
主人公、昔と比べ背が8cmも伸びた
親友の中谷育、大神環と学園生活を満喫中
高等部卒業と同時に何も言わず家を出た兄に対して非常に怒っていたが、何だかんだで帰ってきたので表には出さないものの喜んでいる
自覚無きブラコン
中谷育
桃子、環の親友
桃子の良き理解者で、素直になれない桃子の背中を押したりする
中等部で重度の中二病を拗らせ、未だ治りきっていない
環に容赦が無い
大神環
桃子、育の親友
割と常識人のため結構な確率で不憫な目に遭う
三人の中で一番背が高く、胸も大きい
育をおちょくっては反撃を受けることもしばしば
周防P
桃子の兄
高等部3年の時に色々な出来事を経て幼なじみの高坂海美と付き合う事に
昔からずっと一緒だったのに今では付かず離れず海美と過ごしている
海美とは婚約済み
周防海美
Pの恋人
高等部3年の時に色々な出来事を経て長年の願いが叶いPと付き合う事に
恋人になったため今まで以上にPに甘えるようになった
成人してから少しだけ大人しくなった
Pとは婚約済み
北沢志保
P、桃子の従姉妹
過去を清算し、間違った方向に吹っ切れた
基本的にPと海美を祝福しているものの、譲る気は全くない
桃子を実の妹のように思っている
【G-セルフ】
環「…環ちょっと御手洗行って来るね」
桃子「いってらっしゃい」
育「BD止めとこうか?」
環「いや、いい、もしかしたら時間かかるかもだし」
育「わかった」
環「…」
【心配?】
環「ただいま」
桃子「お帰り、遅かったね」
環「ちょっとね…」
育「環ちゃん、もし便秘とかならちゃんとお野菜とか食物繊維とった方が良いよ」
環「うん、覚えとく」
桃子「けど環、なんかすっきりした感じがあるね」
環「ちょっとね」
桃子「変な環」
【おねむのじかん】
桃子「…」
育「…」
環「ぐー…」
育「ほら桃子ちゃん、良いシーンだよ」
桃子「ああ…うん…」
桃子「…すー」
一旦ここまで
【危なげ】
育「あ、桃子ちゃんも環ちゃんも寝ちゃった」
仕方ないからプレイヤーを切って布団に向かう
育「…」
割と近い場所で無防備に眠る二人を見ていると何か…こう…
ちょっとくらい良いよねって気持ちになる
育「よいしょっと」
二人の間に身体をねじ込み、微かに抱き寄せて
育「…」むふー
私は満足感を覚えながら目を閉じた
【びっくり】
桃子「ふわ…ぁ…」
育「桃子ちゃんがいきなり暴れるからびっくりして起きちゃった…」
桃子「いや、普通目が覚めて目の前に人の顔があったらびっくりするから」
環「すやー…」
桃子「…とりあえず環を起こそっか」
育「うん」
一旦ここまで
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