P「フリーゲームで遊ぼう」ver3 (29)

注意
書き溜めあり。今回は少しだけ長め。
アイマスキャラがフリゲで遊ぶだけの懐古系俺得SS第三弾です。
細かな注意点は前作・前々作を参照願います。

また、今回フリゲとは関係ない懐古ネタが散見します。ご容赦願います。
……多分、きっと、誰かしら同意してくれる人がいると信じて。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371640283

律子「プロデューサー、ちょっといいですか」

P「ん、どうした」

律子「……昨日一昨日、勤務中にゲームしてたそうですね」

P「……あー、その、まぁ」

P「ちょっとした休憩で」

律子「……昨日頼んでおいた書類は?」

P「出来てる。さすがに仕事ほっぽらかしてはいないさ」

律子「……はぁ。分かりました。本来なら色々言うべきところですけど」

律子「今回は不問にします」

P「なんだ、優しいな」

律子「……不満ですか」

P「いいや。ところで律子」

律子「はい?」

P「そろそろ休憩にしないか」

律子「……それはゲームのお誘いですか」

P「鋭いな」

美希「ちょーっと待ったーなの!」

律子「あっ、美希!」

美希「律子……さん、ずるいの! ミキだってハニーのお仕事邪魔しないよう我慢してたのに!」

P「俺の目が確かなら、ただ昼寝してたようにしか見えないんだが」

美希「気のせいだと思うな」

P「まぁ、起きたんならちょうどいい。二人とも、ゲーム……するかい?」

美希「ハニーのお誘いなら何だってオーケーなの」

律子「仕方ないですね……少しだけですよ」

P「よっしゃ。じゃ、早速……」

律子「ノートパソコン……海外FPSか何かですか?」

P「おっ、律子はそっち派か。残念だが違うんだな」

律子「……それじゃ、国内産のPCゲーム? あまり詳しくないんですよね」

律子「知ってるのはせいぜいみんなのローモナくらいで」

P「ロードモナークシリーズか。あれは時間泥棒だったな」

律子「値段も安かったですしね」

P「……まさかとは思うが、メディアカイトのSUPER1500シリーズとかの話じゃないよな」

律子「それ、ULTRA2000シリーズとかもありませんでした?」

P「ブフォッ……なんで律子にそれが通じるんだよ。にしても懐かしいな、ロックマンX4とかあったよな」

律子「そうでしたね。プレイした事はないですけど」

P「俺の青春なのに……」

P「ゴホン。近いところでTGL2000シリーズも良かったな。ファーランドシリーズは未だに色褪せないよ」

律子「ファーランドサーガならPSでやりましたけど。あれは王道で良かったですね」

美希「むー。ハニーと律子……さんが何言ってるか全然分かんないの」

P「すまんすまん。まさかここで律子と話が合うとは思わなかったから、つい」

P「実は、プレイするのはフリーゲームなんだ」

律子「ああ、そういう方向なんですね」

律子「フリーゲームは全くノータッチなので、プロデューサーのセンスに期待します」

美希「面白ければ何でもいいと思うな」

P「任せろ……まず最初はこれだ。『気合避けバカ一代』」

律子「凄いタイトルですね。ジャンルは何ですか?」

P「シューティング……かな?」

律子「なんで疑問系なんですか」

美希「?? シューティングって一人用?」

P「……実はそうなんだ。悪いが順番にやってくれ」

P「本当なら二人以上でプレイ出来るゲームを勧めるところだが、美希にはどうしても勧めてみたかったんだ」

美希「ミキのため?」

P「というより、美希のプレイを見たい俺の我が侭だな」

美希「あはっ! ならゲームでもキラキラしちゃうよ! 見ててねハニー!」

律子「それじゃ、美希からやるのね。操作方法は?」

P「移動は矢印キー、メニューの決定はエンターまたはZキーだ」

律子「え? あの……攻撃は?」

P「んなもん無いよ」

律子「…………無い?」

律子「ボムはともかく、通常攻撃も?」

P「無いって。タイトルにもあるだろ気合避けって」

P「取り合えずやってみよう。まずステージを選ぶ」

美希「10個から選ぶんだね。……ESP小林○子?」

P「難易度高いのは破壊神降臨かその名はアレスだな。初心者オススメはレーザーだ」

美希「なら、一番難しいのにするね!」

P「その名はアレスか、強気だな。次に自機の移動速度を選ぶ」

美希「早いほうがいいよね。最速にするよ!」

P「あー……ま、いいか」

律子「!? いきなり全周囲から攻撃されるんですか!?」

美希「なるほど。これを避ければいいんだね」

P「イエス。このゲームは攻撃をひたすら避け続けて高得点を稼ぐゲームだ」

美希「あっ……ハニー」

P「やられたな。体力は3つあるからまだ大丈夫だぞ」

美希「ミキの機体、早すぎるの」

P「……ぶっちゃけ、このゲームに関して言えば自機が素早いほど難易度が高い」

律子「細かい動きがし難いわけですね」

美希「あっ……あっ、やられちゃった」

P「初回プレイで最高難易度、最速状態じゃ仕方ないさ。次、律子行くか?」

律子「分かりました。取り合えず、オススメされたレーザーステージにします」

律子「…………」

美希「フツーに上手いね」

P「さすがだな。……ちなみに、当たり判定は意外と狭くてな。機体の青い部分以外はセーフだ」

律子「そうなんですか? ……あ、ホントだ。でもガリガリ言ってますけど」

P「そうやってかすり続けてるとボーナスポイントが貰える。つまり、ギリギリを攻めた方が高得点なんだ」

律子「なるほど。初心者向けの意味が分かりました。レーザーが直角に進むから、かすらせやすいんですね」

P「そういうこと」

美希「あれ、段々レーザーが増えてない?」

P「時間が経つにつれ攻撃は激しくなるのさ」

P「うかうかしてると……」

律子「しまっ……終わったわね」

P「レーザーは後半、囲まれやすいのが難点だな」

美希「交代なの! ミキ、今度はハニーを魅了してみせるからね!」

P「おう。期待してるぞ」

…………

美希「〜〜♪」

律子「凄い……全然当たらない」

P「やはり美希のポテンシャルは凄まじいな」

P「……っていうか、俺の最高得点三倍超えられてるんだけど」

律子「……」

美希「〜〜♪」

P「……」

律子「……これ、いつ終わるんです?」

P「さぁ?」

…………

美希「あ、あー終わっちゃった」

P「やっとか」

律子「とんでもないプレイだったわね」

美希「ハニー、ミキのプレイどうだった?」

P「凄かった。凄すぎた。……俺、もう自信ないわー」

律子「やりすぎね」

美希「あれ?」

P「……気を取り直して。感想を聞こうか」

律子「まぁ、ミニゲームとしてはアリなんじゃないですか」

P「お、厳しい意見だな」

律子「基本的に避けるだけですからね。高得点を競い合うなら面白いかと思いますが」

律子「これ、耐久ゲーですよね。正直に言えば、趣味とは違います」

律子「ただ、フリーゲームだからこそこういうゲームもあるんだなとは感じました」

P「美希はどうだった?」

美希「うーん、ミキももっとハデなのがいいかも」

美希「でもハニーを圧倒できたのはちょっと嬉しかったよ」

P「む……そうか。まぁ、これは俺が個人的に見たかっただけだからな。しょうがない」

律子「その言い方は、次があると?」

P「ああ。まだ紹介すべきゲームは山ほどある」

美希「なら、今度はハニーと一緒がいい!」

律子「そうですね、プロデューサーの腕前も見せてもらいたいですし」

P「……よかろう。シューティングは苦手だが、パズルアクションなら負けん」

律子「パズルアクション?」

P「ふふ……タイトルは『ARCADIA〜それって色物!?〜』だ!」

美希「全く内容が想像できないの」

P「このゲームはな、アルカディアという作品のキャラが戦いあうパズルゲームだ」

律子「元となったゲームがあるんですか?」

P「いや、ない」

美希「?? 意味が分からないの」

P「元となったゲームは完成しなかったらしいんだ」

律子「うわぁ」

P「……まぁ、フリーゲームにはよくある事だ。かくいう俺もRPGツクールというソフトによる黒歴史が——」

律子「……ツクールは挫折者育成ソフトでもありましたねぇ」

また旧スレに張り付いていたら(ry

P「なんだ、律子にも思い出が?」

律子「……ノーコメントで」

P「ちなみに俺は企画・キャラ・根底のシステムまでは頑張ったぞ。最初のダンジョンで力尽きたが」

P「今でも面白くなると信じてるんだけどな。六人のプレイヤーキャラがいてさ」

P「冒険者、隻腕の女剣士、元帝国騎士、女傭兵、遊び人、悲劇の魔人etcの中から主人公を一人選ぶんだ」

P「そして選ばなかったキャラが味方になって、好感度を溜めて——」

律子「あの、あんまり晒すと傷口広がりません?」

P「…………ソウダネ」

P「さて、また話が逸れたな。正直説明するの難しいから、ゲームやりながら覚えてくれ」

律子「はぁ……まずはキャラを選ぶんですね」

P「ちなみに違いは見た目だけだから、好きなの選べばいいぞ」

律子「……じゃぁ、このサムライキャラで」ヤミアルトコロ、カナラズヒカリアリ!

律子「! へぇ、ボイス付きですか」

P「凄いだろ。当時はかなり珍しかった記憶がある」

美希「ミキはこの人にするの」オテナミハイケントイコウカシラ

P「リーフか……なんでだ?」

美希「うーん。律子……さんに似てたから」

律子「なんで私?」

美希「この中じゃミキにもハニーにも似てそうなの居なかったし」

P「良かったじゃないか。律子」

律子「これは喜ぶ場面ですかね……」

P「じゃ、俺は中二心をくすぐるディーズで」ヤミニソマレ!

律子「六人対戦なんですね」

P「ああ。だから半分はNPCだ」

美希「それで、何をすればいいの?」

P「うむ。上から赤・青・緑の玉が降ってきただろ。これを組み合わせて自分の色を作るんだ」

律子「?? ……よく分かりませんね」

P「取り合えず、押してみるか持ち上げてみろよ」

美希「あ、赤と青の玉を合わせたら紫になったよ」

律子「なるほど、色の三原色的な感覚ですね。赤と緑で黄色ですか」

美希「緑と青なら水色だね」

P「うむ。その中間色にもう一色加えて自分の色を作るんだ。律子は1Pだから橙色……組み合わせは黄と赤だ」

P「美希は2Pだから黄緑……黄と緑だな。俺は3Pだから赤紫……紫と赤だ」

律子「自分の色を作るとどうなる……あ、消えましたね」

P「消えるだけじゃない。得点が50点加算される。そして陣地が増える」

美希「陣地?」

律子「あ、色を作った地点が染まりましたね」

P「それが陣地だ。他キャラクターが乗ると陣地を持ったキャラに25点奪われる」

律子「なるほど。制限時間内に多くの点を取った者が勝ちという事ですね」

美希「ハニー、例えばミキがハニーの色を作ったらどうなるの?」

P「その時は10点だ。陣地は作られない」

P「あと、例外があってな。基本色三つからなる白色を作ると連鎖光が発生する」

P「見てろ」ナギハラエッ!

美希「あっ、光が三方向に走っていく!」

律子「攻撃ですか?」

P「いや、当たっても問題ない。ただし、この光には色があってな」

P「正面に走る光は赤、左手が緑、右手が青の色を持っている。これに当たるとそれぞれの色が追加されるんだ」

美希「つまり、どういう事なの?」

P「赤い光に当たった青い玉は紫になるんだよ」

律子「なるほど。連鎖光の効果はそれだけですか?」

P「いいや、白玉を作った時、その場の陣地を破壊できる」

律子「ふむ……なかなか深いシステムですね」

P「だろう? ……じゃ、対戦続行だ!」

…………

律子「あっ、私の黄色玉!」

美希「連鎖光って強いの。律子……さんも周りを見ないとダメだと思うな」

律子「ぐぬぬ……あ、プロデューサー、そこ私が陣地作りまくっておきましたよ」

P「分かってるよ! くそう、何で近くに赤玉が無いんだよぉぉぉ!」

…………

美希「持ち上げてるときは動き遅いんだね」

律子「今更よ、それ……あ、プロデューサーごめんなさい」アクハユルサシ

P「え? あ、あああ俺の赤玉ァァァァ!?」

…………

律子「ふぅ……そろそろ終わりですか」

美希「あふぅ、疲れたの」

P「……一勝も出来なかった」

美希「ミキ、別にハニーがゲーム下手でも気にしないよ?」

P「」グサッ

P「……く、ふふ……俺も気にしてなんか……気にしてなんかいない……さ」

律子「思いっきり落ち込んでるじゃないですか」

P「まぁ、それはさておき。どうだった? 結構白熱していたと思うが」

律子「ええ。これは素直に面白かったです。対戦パズルとしてはかなり良質かと」

律子「陣地を作るのと、連鎖光を使うのとどちらを優先するか」

律子「いかに素早く、効率的にポイントを溜めるか頭を使うのも良かったですね」

美希「ミキもすっごく楽しかったよ! キャラクターも可愛いし、律子……さんとの駆け引きも楽しかった!」

P「……俺も参加してたはずなんだけどなー」

美希「今度は皆ともやってみたいの!」

P「コホン。まぁ、楽しんでもらえたようで何よりだ」

P「たまにはこういう休憩もありだろ、律子?」

律子「ふふ……そうですね。でも、今度はもう少し歯応えのある相手役をお願いしますね、プロデューサー」

P「…………」

P(あなた方が強すぎるんですっ……帰ったら練習しとこう)

P(そういえば紹介するの、『ぱるメロ!』でも良かったなぁ)

以上、律子&美希編終わりです。
『気合避けバカ一代』は作中ディスってるように感じるかもしれませんが、
あれは人に勧め難いだけで暇つぶしには最適ですよ。
もしちょっとした暇つぶしゲーをお探しなら、『チャンバラバンバー』と一緒にどうぞ。
あと、『ぱるメロ!』は有名過ぎるんで語る必要ないよね。

>>17
昨日に続いて申し訳ないです。
さて、今日はこのままサクッと続きます。

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