リサ「え? 紗夜!?」【ガルパ】 (8)



~今井リサの家~


リサ「今日は珍しくヒナは休み。紗夜もなんか調子悪そうでロゼリアの練習も休み」

リサ「姉妹揃って休みなんて珍しいこともあるものだねぇ~……ヒナはともかく紗夜は意地でも学校に来そうなものなのに」

リサ「ま、いいや。テレビ何やってるかなっと」


テレビ<シュワ~シュワ~


リサ「あ、パスパレ出てる。相変わらずみんな可愛いなぁ……ヒナもパスパレのときはアイドルらしいのに……ん?」


テレビ<ミンナアリガトォ! パステルパレットノヒナダヨォ!


リサ「……ヒナ、に見えるけど微妙にヒナっぽくない……?」

リサ「これってもしかして……紗夜!?」


~パスパレ事務所~

紗夜「ど、どうも」ガチャ

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彩「あ!紗夜ちゃんおはよう!」

麻耶「あなたは……」

紗夜「氷川日菜の姉の、氷川紗夜です」

千聖「ああ、では今日のライブで日菜ちゃんの代わりをするというのはお姉さんでしたか」

イヴ「本当にそっくりですね!」

紗夜「今日は大事なライブの日だというのに、体調不良で欠席なんて……妹がご迷惑おかけしました」

彩「そ、そんなことないよ! ほら、日菜ちゃんも今日はたまたまお休みになったけど、いつもはもっと頼りになるっていうか」

千聖「そうね……いろいろと、頼りにはなるわね」

紗夜「すいません……」

彩「そ、それはともかく! ライブまであと数時間ってところだけど……」

麻耶「演奏は問題ないとしても、MCがどうなるかってところですかね。今日に限って日菜さんの台詞もそれなりに多いですし……」

イヴ「そもそも日菜さんが体調不良なのだとしたらライブを中止にさせるべきだったのでは?」

千聖「そうしたいのは山々だったのでしょうけど、いろいろと問題があるのよイヴちゃん」

麻耶「宣伝費とか、機材の準備とかですね。もう少し日にちがあったらまだしも、今回は急でしたから」

紗夜「大丈夫です。日菜のMCも完璧にこなしてみせます」

彩「さすが紗夜ちゃん! 頼りになる!」



~事務所 廊下~

スタッフ1「今日のライブは日菜さんの代わりにお姉さんの紗夜さんが来てるんでしたっけ?」

スタッフ2「本来ならこんなことやってはいけないんですけど……ライブ中止なんてことも簡単にはできないし」

スタッフ1「結構な闇を感じますね……」


<ダメヨ! モットカワイラシク! ジブンヲステテ!

<ハ,ハイッ!

<アナタハキョウハパステルパレットノヒナダトオモッテ!


スタッフ1、2「「…………」」

スタッフ1「練習中かな。またもう少ししたら来ましょう……」

スタッフ2「はい……」



~数十分後~

紗夜「パステルパレットの日菜だよ! 今日は来てくれてありがとー!」

麻弥「おおっ! か、完璧じゃありませんか!?」

千聖「ええ、そうね。この短い時間で仕上げたのはさすがと言うべきか……」

彩「やった! 千聖ちゃんのオーケーが出たよ紗夜ちゃん!」

紗夜「そ、そうみたいですね……」ゼェゼェ

紗夜(さすがはプロのアイドル……演技一つにも全力投球ってわけね……)


携帯<シャクネーツニ、キータイガフールエー


イヴ「この曲……」

紗夜「すいません、私の携帯です」


彩「これ、ロゼリアの曲だよね?」

麻弥「熱色スターマイン、でしたね。自分この曲大好きッス!」

千聖「カッコいい曲だものね。パスパレとは違ったタイプの曲だから、余計に新鮮に感じるのだろうけど」

イヴ「なら私達もカッコいい曲をするべきです! ブシドーを伝えましょう!」


紗夜(パスパレの人達も私達の曲を聞いてくれていたのね……それにしてもブシドーを伝える曲って何かしら)ピッ

燐子『あ、あの……氷川さん、今日の練習休んだみたいですけど、何かあったんですか……?』

紗夜「ううん! 別にたいしたことじゃないよ! ただ少し体調が悪くって……」

燐子『ッ……!?』

『あれ? りんりんどうしたの? まるでこの世の終焉を垣間見たような……えっと、そんな顔してるよ?』

紗夜(しまった……ヒナの演技のまま返事をしてしまった……!!)ピッ

千聖(あ、反射的に電話切ったわね)



~商店街~

燐子(今の氷川さん……だったよね……?)

あこ「りんりん? おーい、聞こえてるー?」

燐子(うん、間違いなく氷川さんだったはず……でも、あの口調はいつもの氷川さんらしくないというか……)

あこ「りんりーん!!」

燐子「ひゃあっ!? あ、あこちゃん? どうかした?」

あこ「だってあこがいくら呼んでも上の空だったから……」

燐子「そ、そうだったんだ……ごめんねあこちゃん……」

あこ「それで、紗夜さんはなんて?」

燐子「や、やっぱり体調不良だったみたい……。今日は妹さんが看病してくれるみたいだから、安心してって……」

燐子(ごめんあこちゃん……でも、ああなるくらい体調不良なら私達が行っても迷惑になるだろうし……)

あこ「そっかー……早く元気になるといいね」

燐子「そうだね……」

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