美城常務「君に仕事を頼みたい」 (41)




アイドルマスターシンデレラガールズのssです。

敏腕プロデューサーが美城常務に頼まれて、たくさんのアイドルをスカウトするお話です。


※アニメ要素は美城常務が出ているぐらいで、後は特にありません。

※スカウトする話なので、出てくるアイドルは最後の1人以外アイドル経験が無い状態です。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507043389




モバP(以下P)「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは可愛さが必要だ」

美城常務「そこで君に最もキュートだと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



卯月「島村卯月です!!」

P「島村卯月17歳牡牛座のO型…趣味は友達との長電話であり、何事にも努力をする姿勢を出しています」

卯月「が、頑張ります!」


美城常務「…なるほど。確かに、私が周りに隠しながら追っかけをしたくなる可愛さを持っていると言えよう」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」








P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは冷めた態度、つまりクールなアイドルが必要だ」

美城常務「そこで君に最もクールだと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



凛「ふーん、アンタがこの会社の偉い人?…まぁ、悪くないかな」

P「渋谷凛15歳獅子座のB型…趣味は犬の散歩であり、アイドルとして頂点に立つというクールな情熱を持っています」

凛「私は渋谷凛、今日からよろしく」


美城常務「…なるほど。何かのアイドルプロジェクトの一員となった場合、私が新しく作るかもしれないアイドルグループに引き抜きたくなるクールさを持ち合わせているな」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは情熱性、つまりパッションな力が必要だ」

美城常務「そこで君に最もパッションなアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



未央「本田未央15歳、高校一年生ですっ!」

P「本田未央15歳射手座のB型…趣味はショッピングであり、誰とでも仲良くなり壁を作らない協調性を持っています」

未央「よーろしくっ!」


美城常務「…なるほど。約一年間SRが出なくて『もしかして運営は未央だけ永遠にSRを出さないのでは?』と噂されるくらい不遇な扱いをされようとも決して諦めないようなパッション性が溢れているな」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは猫性が必要だ」

美城常務「そこで君に最もキャットだと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…キャッツですか?」

美城常務「違う、キャットだ。スカウトして来たまえ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



みく「にゃんにゃん♪前川みくだよ☆よろしくにゃ!」

P「前川みく15歳魚座のB型…趣味は猫カフェ巡りという猫性を求めるならば彼女以上は無いと言っても過言ではないでしょう」

みく「もう!Pちゃん誉めすぎだにゃー!///」ペシペシ!


美城常務「…なるほど。猫キャラを貫くあまりファンからの弄りが活性化し『失望しましたみくにゃんのファン辞めます』と言われそうな猫性を持っているな」

みく「え、ひどくない?」

美城常務「さらにはアイドルデビューが遅れてる事に我慢できず“営業中であるプロダクション内のカフェテリアの一角を占拠し暴動を起こす”事をしそうな所も、猫ゆえの気紛れと言えなくもない」

みく「…………」


美城常務「総じて…好評価と言っておこう。今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは猫性だけでなく兎性も必要だ」

美城常務「とある国では食料不足解消のため子兎が国民に手配されたぐらいだ」

美城常務「そこで君に最も兎性なアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



菜々「ミミミン☆ミミミン☆ウーサミンッ☆ウサミン星から来ました安部菜々でーす!」ミミミン♪

P「安部菜々永遠の17歳牡牛座のO型…趣味はウサミン星との交信。ウサミン星は地球名称『ラッカセイ』を特産物としており、これ以上適した人材はいないかと」

菜々「菜々、アイドルとして頑張りますよー!」



美城常務「…君に1つ問いたい」

P「なんでしょう」

美城常務「…ウサミン星と言うからには、彼女は兎性ではなく宇宙人性ではないのか?」

P「彼女は地球上に存在する兎を全て支配下に置いています」

P「そこから地球の情報を取得し、ウサミン星と交信しているのです」

P「ですよね?」

菜々「あ、はい。じゃあそういう方向でお願いします」


美城常務「……そうか。ならば兎性に最も適していると言うのも納得がいくな」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは調理の腕が必要だ」

美城常務「そこで君に最も料理が得意そうなアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



葵「料理?料理なら任せるっちゃ!日本一の料亭の娘の腕前を見せてやるけえ!」

P「首藤葵13歳獅子座のO型…趣味は魚さばきであり、彼女の料理の腕前は服をパージするだけでは止まらず目や口から光を出すレベルだと理解していただければ」

葵「さすがにそれは変態っちゃ…できなくはないけど」


美城常務「…なるほど。味王すら裸でダンスをするレベルと言うのなら、料理の腕も達人の域だという事だろう……後で出前を頼みたい物だな」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは日本性、つまり和の心が必要だ」

美城常務「そこで君に最も和風なアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



紗枝「うち、小早川紗枝言います…どうぞよろしゅう申し上げます」

P「小早川紗枝15歳天秤座のAB型…趣味は日本舞踊であり、両親は京都府賀茂川のほとりの地主という名家出身。洋服が着なれていないレベルで日常的に和服を着用しており、日本舞踊だけでなく琴や百人一首も嗜んでいます。あと着なれていないだけであって彼女がアイドルとして成長していけばスク水やメイド服、敏腕刑事にピンクトップス白スカート衣装そしてシンデレラドレスを着こなせると確信しています」

紗枝「そ、そないに褒められるのは…照れますえ///」カァァ

美城常務「(めっちゃ早口で言われた)」


美城常務「ふむ…なるほど。君の入れ込みようはともかく和の心得を持っている事には納得した」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは和の心とは別に洋の心、つまりアメリカ的な心も必要だ」

美城常務「そこで君に最もアメリカンなアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



グラハム「ハーイ!キャシー・グラハムデース!…なんてねっ♪」

P「キャシー・グラハム15歳乙女座のO型…趣味はインラインスケートとダンスであり、身体を動かす事を得意としています。産まれはニューヨークでありながら浅草で育ったため日本語が堪能な純血アメリカ人…つまり言語の壁や日本人特有のやり取りも理解しています。これ以上日本で活躍するためのアメリカンなアイドルは存在しないでしょう」

グラハム「へへっ…実は生粋の江戸っ子でい!」ビシッ!

美城常務「(また早口で言ってる…)」


美城常務「…なるほど、確かに日本語が堪能なアメリカ人と言うのは他に探しても中々見当たらないだろう」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとはドレスを着こなせる事が必要だ」

美城常務「そこで君に最も…そうだな、白いドレスが似合うアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…白いドレスが似合わない人を探す方が難しくありませんか?」

美城常務「君に仕事を頼みたい」

P「あの…」

美城常務「君に仕事を頼みたい」

P「…かしこまりました」





《翌日》



千枝「は…始めまして、佐々木千枝です」

P「佐々木千枝11歳双子座のAB型…趣味は裁縫であり、11歳という年齢でありながら様々な事柄に挑戦するアクティブさを持ち合わせています」

美城常務「さすがにちょっと待て」


P「…なにか?」

美城常務「……ああ、すまない。今頭の中で整理している」

美城常務「…よし、OK大丈夫だ」


美城常務「…何故小学生を連れて来た」

P「常務、私は言いました。『ドレスが似合わない人を探す方が難しい』と」

P「それを聞いた時、常務は低くても高校生…高くても社会人を予想されたでしょう」

P「では小学生でありながらその魅力を出せる女性がいたら…それは即戦力になると思いませんか?」

美城常務「!」

P「…証明するには実際に見た方がいいですね」パチンッ!

黒スーツの女性(以下黒服)「…」スッ

P「やれ」

黒服「はっ」ババッ!

千枝「きゃっ!」


バサバサッ!ザザッ!!




千枝(スターリースカイ・ブライト)「うわぁ~!!」キラキラキラ



P「どうです?輝いてるでしょう」

美城常務「後で黒服の子を紹介してもらっていいか?」


美城常務「しかし、ふむ……確かにアイドルのオーラが出ているな」

P「シンデレラのbeforeとafterを見た心境になっていただけたかと」

美城常務「ああ、可愛さだけでなく美しさも持ち合わせていると言わざるえないだろう」

千枝「………」ジーッ

美城常務「……?」

千枝「よかった…怖い人だったらどうしようって、ちょっと泣きそうでした」

美城常務「む、私がか?」

千枝「でも…優しそうなお姉さんとプロデューサーさんで安心ですっ!」

美城常務「」キュン!

P「」キュン!


美城常務「…今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとはメイドのような支える心が必要だ」

美城常務「そこで君に最もメイドが似合うと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



クラリス「クラリスと申します。あなた方との出会いに感謝を」

P「クラリス20歳乙女座AB型…趣味はボランティアであり見た通り信心深い修道女です」

美城常務「オーダーの確認をしていいか?」


P「……?」

美城常務「いやいや、不思議そうな顔をするのはこちらの方だろう。何故メイドがシスターになっているんだ」

P「……」パチンッ!

黒服(女性)「…」スッ

P「やれ」

黒服「はっ」ババッ!

クラリス「キャッ!」


バサバサッ!ザザッ!!




クラリス(メイドコレクション)「これは…」キラキラキラ



P「…やはり、私の目に狂いは無かった」

美城常務「黒服の君、後で私の所に来てくれるか?詳しい話が聞きたい」


美城常務「…なるほど。こうして見ると分かるが、日本人のメイド姿より外人のメイドのがしっくり来る…そう言う意味では確かにメイド姿が似合うと言っても過言ではないな」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは体力が必要だ」

美城常務「そこで君に最も体力があるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…持久力ですか?」

美城常務「そうだ」

P「…つまり、ランニングが似合う女性と?」

美城常務「うむ」

P「…かしこまりました」





《翌日》



茜「うー…ボンバーーーッッ!!!!」

P「日野茜17歳獅子座のAB型…趣味はラグビー観戦であり、身体に溜まる情熱をランニングで発散させている熱血女子です」

美城常務「真横でボンバーしてたが鼓膜は大丈夫か?」

P「鍛えてますので」

美城常務「…そうか」

茜「一生懸命頑張りますッッ!!!!」

美城常務「(クッ…!ハイパーボイスを目の前で…!)」

P「(みがわり貫通しますね)」

美城常務「(こいつ、直接脳内に…!?)」


美城常務「…まあ、体力があり余っているのは理解した」

美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは不可思議な力が必要だ」

美城常務「そこで君に最も異能だと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



こずえ「ふわぁ……こずえはねー…こずえだよー…」

P「遊佐こずえ11歳魚座のB型…趣味という物を理解しておらず、どんな場所でも昼寝が出来るという特技を持っています」

こずえ「あいどるってー…わらうのー?…ふわぁ」

美城常務「………」


美城常務「すまないが、私にはただの少女にしか見えない。君が異能だと思う根拠は何だ?」

P「…実はここに、とある目撃情報と写真があります」


P「『彼女が流れ星に願いを請う時、願いを伝えるまで流星群が降り続けた』」

P「これが写真です」スッ


美城常務「…ただの偶然だろう」

P「今見せたのは一回目の物です」

P「こちらが二回目」スッ

P「こちらが三、四、五回目の物です」スッスッスッ


美城常務「…なるほど、確かに何か異能的な物を持っていると言っても過言ではないな。これなら親御さんも写真に残しておくわけだ」

P「いえ、全て黒服が撮影しました」

美城常務「…あの子を私にくれないか?」

P「彼女は私に忠誠を誓っているので難しいかと」


美城常務「…まあいい。今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとはミステリアスさが必要だ」

美城常務「そこで君に最もミステリアスだと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…スカウト、ですね?」

美城常務「そうだ」

P「……かしこまりました」





《翌日》



蘭子「ククク…私の才能を見抜くとは、アナタも『瞳』の持ち主のようね…我が名は神崎蘭子!私の力に身を焼かれぬよう気をつけるがよい!!」

P「神崎蘭子14歳牡羊座のA型…趣味は絵を描くことであり、その言動は全て神秘的な言語を介して周りに伝えています」

美城常務「さてはミステリアスを曲解したな?」


P「ミステリアスとは神秘的を指す言葉だと熟知しております…つまり、彼女の佇まいと言動は誰よりも神秘的だと私は主張します」

蘭子「我が友よ!今こそ創世の時ぞ…見出だした力が仮初めでは無いことを、有象無象に知らしめよ!!」

美城常務「ほぅ、そこまで強気な態度…なるほどな。これもまたミステリアスか」

黒服「(今の理解できたんだ…)」


美城常務「今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







P「常務、仕事とは?」


美城常務「今の世の中…アイドルとは“どじっ子”と言う物が必要だ」

美城常務「そこで君に最も“どじっ子”だと思われるアイドルを私の前に連れて来て欲しい」

P「…それ、常務が思ったんですか?」

美城常務「うむ、風呂上がりにテレビを見てティンと来たのだよ」

P「私も大概ですけど常務も中々ですね」

美城常務「中々言うな」


P「…かしこまりました、必ずスカウトして来ます」





《翌日》



歌鈴「え、えぇ~!?私アイドルとして連れて来られたんですかぁ~!?む、むむむ無理ですよぉ~!私ドジでノロマで可愛くなくて…」

P「道明寺歌鈴17歳山羊座のA型…趣味は境内の掃除をしており、滅多なことがない限り1日1回足を滑らすという特徴を持っています」

美城常務「とうとう誘拐にまで手を伸ばしてしまったか…」


美城常務「確かに私は連れて来いと言ったが、誘拐して来いとは言ってないぞ」

P「そこは大丈夫です。神主である親御さんの許可は取りました」

歌鈴「えっ!?」

P「え?」

美城常務「何故本人が驚いているんだ」

黒服「御心配は最もですが、御安心ください」

美城常務「君ももう普通に立っているな…私の個人秘書にならないか?」

黒服「給料に見合えば心揺れるかもしれません」

美城常務「(あれ?忠誠を誓ってたのでは…)」

黒服「こう話してる間にもう…」スッ



歌鈴「私…アイドルやります!!」キラキラキラ

P「…」ニコッ


黒服「説得が終わってますので」

美城常務「…………」


美城常務「…まあいい。今度の給与査定を楽しみにしておきたまえ」

P「はっ!」







美城常務「(しまったな…まさか彼がここまで優秀だったとは)」

美城常務「(おかげで彼の給与が私を遥かに上回ってしまっている…)」

P「常務、仕事とは?」

美城常務「(ここらで1つ、無理難題で彼の評価を平社員まで下げるしかないな)」


美城常務「…君に今までスカウトして来た子達を覚えているか?」

P「はい、全員プロデュースして何人かはシンデレラガールズに選ばれましたし」


美城常務「そうか……だが、まだ足りないな」

P「常務…?」


美城常務「今までの個性…その全てを会得した者こそ、真のアイドルと言えよう」

美城常務「今すぐそれを兼揃えた子を連れて来たまえ」

P「かしこまりました」

美城常務「え、できるの?」

P「私の担当に一人、心当たりがあります」

美城常務「え?」

P「え?」

美城常務「なんでもない、早く行け」

P「はっ!」





《数時間後》



のあ「………」

P「高峯のあ24歳牡羊座のB型…趣味は天体観測です」

美城常務「ちょっと待て」


P「なんでしょう?」

美城常務「彼女はクールビューティーとして売り出しているはずだ…どこにキュート性がある」

P「だってどこから見たって可愛いじゃないですか。たまに微笑む仕草の中には美しさの中に可愛さもあって凄く可愛いんですよ?」

のあ「………///」プイッ

美城常務「(あ、可愛い)」


美城常務「…百歩譲ってキュート性を認めたとしよう」

美城常務「だがパッション性はどこにある?」

P「…これは某猫系アイドルと共演した時の証言です」トンッ


【のあにゃんにハンバーグ弁当食べられたにゃ】



美城常務「………」

P「ちなみに初めての共演です」

のあ「友好の印を形に表したわ」

美城常務「(どうしよう、見る目が変わる…)」


美城常務「何故そのような事をした」

のあ「…好きの反対は嫌い、それが一般的な理」

のあ「だがそれは凡庸でありながら正しき解釈ではないわ」


のあ「好意の反する答えは無関心」

のあ「もう一度言うわ…友好の印を形に表しただけよ」



美城常務「…ちょっと面白かったからパッション性も認めよう」



P「ちなみに、他の個性を証明するための写真は用意してあります」バサッ

美城常務「ほぅ…ならば猫性」

P「『ミステリアスメイド(仕事用)』」スッ

美城常務「兎性」

P「『トランセンドバニー』」スッ

美城常務「料理の腕」

P「『全味万能』」スッ

美城常務「和の心」

P「『寡黙の女王(仕事用)』」スッ

美城常務「アメリカン」

P「『銀弾の射手(ウエスタン)』」スッ

美城常務「ドレス」

P「『銀弾の射手(白ドレス)』」スッ

美城常務「メイド」

P「『ミステリアスメイド(事務所用)』」スッ

美城常務「体力」

P「『インスペクトコンコルディア(ランニングver)』」スッ

美城常務「不可思議」

P「『大いなる越境者』」スッ

美城常務「ミステリアス」

P「あちらを御覧ください」スッ




蘭子「闇に飲まれよ!」

のあ「月に照らせし銀翼の堕天使よ、太陽の陰りに幸あれ」ファサ…

蘭子「ふわぁ~!!」キラキラキラ



P「ね?」

美城常務「まあ、うん」


美城常務「…あ、ドジっ子」

P「のあ、昨日の山椒ガッツリ麻婆豆腐は美味かったか?」

のあ「むせたわ」

P「1瓶丸々入ったんだっけ?」

のあ「蓋が重力に従っただけよ」プイッ

美城常務「(あ、ドジっ子だ)」




美城常務「…なるほど、君の言いたい事は分かった」

P「はっ」

美城常務「では、それを踏まえて1つ聞こう」

P「何でしょう」






美城常務「彼女のシンデレラ総選挙は当然…上位なんだろうな?」






のあ「…………」

P「……………」

黒服「…………」






のあ「…ごめんなさい、P。貴方の努力がありながら……」

P「バカ、これは単に俺の力不足でのあに責任はない」

黒服「個性を有してる人を連れて来いと言いながら全く違う事を投げ掛けるなんて、美城常務ってそういう人だったんですね」

美城常務「え、あ、その…」

のあ「さっきの言葉は私を深く傷付けたわ…立ち直るのが容易ではないくらいに……」フラッ…

P「のあ!しっかりしろ…のあ!!」ガシッ!

黒服「いーけないんだーいけないんだー、美城社長に言ってやろー」

美城常務「え、ちょ…キャラ変わってないか!?」


のあ「心も懐も寂しいと辛いわね…P……」チラッ

P「のあ!のあ!!くぅ…せめて…せめて懐だけでも温かくしてやりたい……」チラッ

黒服「美城常務、アタックチャンスです」









美城常務「……給与査定考慮の上、特別ボーナスを付けよう…」






この後なんやかんやあって美城常務は焼肉を奢らされた。




おわり








紗枝Pですが、のあさんボイス追加を待ち望んでおります。

お付き合い、ありがとうございました!



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