卯月「凛ちゃん、未央ちゃん! 私、大きなドラゴンになっちゃいました! ぶいっ!」
未央「しまむーが巨大な黒竜に! これはいったいどういうこと!?」
凛「バハムート……覚醒したんだね、卯月……」
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初スレ立てです。よろしくお願いします。
未央「しぶりん、何か知っているの?」
凛「これはおそらく異世界でバハムートと戦った時に“竜の因子”が卯月の中に入り込んだ、ということだと思う……」
未央「異世界行ったの、あれ、夢じゃなかったんだ……」
※グラブル等参照
未央「しまむー……いや、バハムーって呼んだ方がいいかな……?」
卯月「バハ村卯月です! がんばります! ぶいっ!」
未央「こんなことになっているっていうのにめっちゃ明るいね……」
凛「身体の変化に伴って精神構造も変化しているんだろうね」
ガチャッ(事務所の扉が開く)
蘭子「闇に飲まれよ!」
未央「あっ、いちばん喜びそうな人が来た」
卯月「蘭子ちゃん! おはようございます!」
蘭子「……………………」
未央「あれ、何も言わない。“顕現せし暗黒邪竜!”とか言ってはしゃぐかと思ってたのに」
凛「ああ、これ卯月を見て立ったまま気絶してるね」
凛「気絶した蘭子はソファに寝かせたよ」
未央「それでしぶりん、しまむーはこれからどうなるの?」
凛「向こうで聞いた予言によれば、黒竜は世界に終焉をもたらす、とか」
未央「世界が滅ぶってこと!?」
卯月「がんばります!」
未央「がんばっちゃダメだよ!」
P「おはよーっす! おっ、今日もみんな早いねー!」
未央「あっ、プロデューサー! 見ての通り、しまむーが巨大な竜になって世界を滅ぼしちゃうんだって! どうしよう!?」
P「世界を滅ぼす!? ってことは卯月、世界デビューかぁ! ハッハッハッハッ! さすがは俺の見込んだアイドルだな!」
卯月「がんばります!」
未央「器が大きすぎて話にならない!?」
卯月「じゃあそろそろ、征ってきますね!」
未央「ああっ、しまむー!」
凛「ダメだよ、未央。滅びは必定。卯月にとって世界を破壊するのは動物の本能のようなものなんだ。今、終りが始まる……!」
大きな翼を羽ばたかせ、高く高く天空へと舞い昇る卯月。
(BGM)
I know,I know I’ve let you down
I’ve been fool to myself
I thought that I could
Live for no one else
But now through all the hurt and pain
It’s time for me to respect
The ones you love
Mean more than anything
So with sadness in my heart
I feel the best thing
I could do is end it all and leave forever
what’s done is done it feels so bad
what once was happy now is sad
I’ll never love again
My world is ending...
身体が粒子へと変化していくアイドルたちとP。
未央「ああっ……あああ……身体が…身体が消えて……」
凛「卯月……」
P「おっ、なんだなんだー?」
……そして世界は終りを迎えた。
未央「……あれ? 身体が、元どおりに!? どういうことなの!?」
凛「…………そうか、『光あれ』だ!」
未央「えっ!?」
凛「世界を破壊し尽くすバハムートの闇のエネルギーと、卯月の心が持つ強大な光の力が拮抗しあったんだ! 『光あれ』は天地創造の一節! つまり世界は破壊された後、光の力によって再び創造し直されたんだ!」
※卯月は異世界において光属性
卯月「凛ちゃん! 未央ちゃん! プロデューサーさん!」
未央「しまむーが帰ってきた! 姿も人間に戻ってる!」
凛「卯月!」
卯月「ただいま!」
未央「おかえり!」
凛「おかえり……」
P「よう」
凛「それにしても卯月、世界を創り直したのなら、どうして自分の都合の良い世界にしなかったの? それほどの力があれば、たとえば自分がトップアイドルになった世界にだってできたはず。ここは何も変わっていない、今まで通りの世界のままだ」
卯月「うーん……」
凛「卯月?」
卯月「凛ちゃん、私ね……アイドルの仲間たちと過ごした日々が大切なの」
凛「うん……」
卯月「みんなと一緒に頑張ってきた日々、練習で磨り減った靴底……その道筋を、裏切りたくないな、って」
卯月「きっと、私の思う本当のトップアイドルは、この道筋の先にこそあるもの。願っただけで得られるものは、違うものなんだって、そう思ったの!」
凛「うん……卯月らしいよ。私はそんな卯月だから、一緒にやっていきたいんだ」
卯月「凛ちゃん!」
未央「何はともあれ、いやー世界が終わらなくてよかったですなー!」
P「さあみんな、今日はこの後レッスンだ! 気合い入れていこう!」
卯月・凛・未央「はい!」
竜の因子(……なるほど、我が主よ。それが貴方の選択か)
竜の因子(なればその道筋、私が最後まで見届けよう。世界の終末よりもよほど大きな、『アイドル』という選択を……!)
終劇!!!!
というわけで終わりです、ありがとうございました。
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