巴「こん指は何じゃ」

由愛「よ、呼んでみただけです……ごめんなさい……ごめんなさい……」

巴「そこまでビビるくらいなら最初からやるな」

由愛「詰めた方いいですか……」

巴「そこまで言ぅとらん」

由愛「着払いで後日郵送します……」

巴「舐めとんのかコラ」

由愛「利き手は勘弁してください……」

巴「何よりまず指を退けんかい」

ほたる「由愛ちゃん由愛ちゃん」肩つんつん

由愛「ふぇ？」振り向く

ほたる「えい」ぷに

由愛「あっ」

ほたる「えへへ……」

由愛「もう……えへへへ」

ほたる「ふふ……」

巴「ニコニコしとる中悪いんじゃが由愛、うちはいつまで振り返っとりゃあええんじゃ」

ほたる「巴ちゃん巴ちゃん」

由愛「何じゃ」

ほたる「私の肩、空いてます……」

巴「……」

由愛「……」

ほたる「……」

巴「…………ほたる」肩つん

ほたる「はい」振り向く

巴「……」ぷに

ほたる「あ……えへへ……」

由愛「ふふふ…」

巴「なんじゃこりゃあ」

由愛「永久機関……？」

巴「いかなるエネルギーが発生しとるんじゃ」

由愛「えへへ……楽しい……」

ほたる「えへへ……幸せ……」

巴「これでおもろいんじゃけぇ女子たぁ低燃費じゃのぉ」

・芋煮会パーティー13's

巴「……」

ほたる「……」

由愛「……」

巴「うちらは何故カセットコンロで鍋を沸かしとるんじゃろう」

由愛「芋煮会だから……」

巴「そりゃあ解っとるんじゃが、わざわざ三人で鍋を囲んでじーっと見つめとる必要は？」

ほたる「じゃあお仕事の話しよっか……？」

巴「じゃあが解らん」

由愛「じゃ、じゃあコイバナ……とか？」

巴「芋煮会という場にそのきゃぴきゃぴしたチョイス、根性は認める」

由愛「恋ってなんだろうね……？ それは人間の動物的本能が錯覚させる現象に過ぎないんじゃあないかな……？」

巴「ストイックに過ぎる」

ほたる「アイドルは恋愛禁止だよ……」

巴「話題終了、広げる努力」

由愛「これ……池の鯉の写生なんだけど……」とん

巴「努力の方向性」

ほたる「巴ちゃん、鯉……好きだったよね……？」

巴「餌やるのは確かに好きじゃがそがぁな問題じゃあない」

ほたる「鯉の胆嚢には毒があってね……下痢や嘔吐、痙攣に麻痺等の症状が現れ最悪の場合死に至る可能性があるんだよ……」

巴「何故詳しいんじゃ」

ほたる「一回当たったことあって……」

由愛「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……」

巴「不謹慎」

ほたる「あっ、由愛ちゃん今の囁く感じで言ったらCDにして売れるんじゃあないかな……？」

巴「商売熱心じゃのぉ」

由愛「南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……」

巴「アイドルっていびせぇ商売じゃのぉ」

ぐつぐつ

ほたる「煮えたね……」

巴「おぉ、じゃあ早速味付けを」

どぽんどぽんどぽん

巴「いやぁ、ほたるが指を切った時は焦ったのぉ」

ほたる「ごめんなさい……多分また生えくるから……」

巴「そこまで傷は深くなかったと思う」

由愛「私の指も欲しい……？」

巴「いつまで引っ張るんじゃ。小指を出すな」

・パジャマパーティー13's

巴「寝間着でパーティーのぅ……」

由愛「何すればいいのかな……」

ほたる「怖いお話……とか……？」

由愛「もっと可愛いお話がいいかな……」

巴「可愛い話……」

ほたる「じゃあ……可愛いお話とはどんなお話かを話し合うお話……」

巴「待て待て整理さして」

由愛「私……画板のお話しよっか……？」

ほたる「画板って可愛いの……？」

巴「将棋の話なら出来るんじゃがな」

ほたる「この前買ってきたお守りのお話……」

巴「共通の話題がない……」

由愛「うーん……あっ、可愛い話」

巴「何か思い付いたか」

由愛「加奈さんのお話……」

ほたる「なるほど……」

巴「可愛いし共通の話題じゃな」

由愛「この前メモ帳に……豚さん描いてたよ……」

ほたる「可愛い……」

巴「可愛いのぅ」

由愛「だけどリアルさが足りなかったから……レクチャーしてあげたの……」

巴「落書きくらい自由でええ思うが」

由愛「これがその時の豚さん……貰ったの」

ほたる「リアリティー凄い……」

巴「落書きくらい手心」

由愛「一生懸命描く加奈さん、可愛かった……」

巴「目に浮かぶようじゃがレクチャーの必要は？」

ほたる「じゃあ次は私から……この前下から飛び出てきた植木鉢にぶつかったときの話なんだけどね」

巴「下から！？」

由愛「可愛い……」

巴「どこに可愛さを見出だした！」

ほたる「だよね……可愛い……」

巴「二人ばっかし理解すな！ うちにも説明せぇや！」

ほたる「加奈さんが珈琲飲んでたの……熱かったみたいでふぅふぅ吹いてて……」

巴「可愛いが！ ほたるの植木鉢の前置き必要じゃったか！？ 顎大丈夫か！？」

ほたる「トラックが私を間一髪突き飛ばしてくれて無事だったよ……」

巴「被害の度合いが増している！！」

由愛「巴さんは……何かないの？ 加奈さんの可愛い話……」

巴「豚とトラックのあとに何を話せと言うんじゃ。ええと……この前な」

ほたる「うん……」わくわく

由愛「……」わくわく

巴「たまたま将棋した時の話なんじゃが」

由愛「うん」

巴「『あれ？ 桂馬と香車ってどっちがどっちだっけ？』と……」

ほたる「可愛い……」

由愛「真似する巴さん可愛い……」

巴「う、うるさい！ そりゃあ問題じゃあない！」

ほたる「照れてる……可愛い」

巴「うちの話じゃあなかろうが！ 加奈の話！！」

由愛「身長が可愛い……」

巴「言ったな！？ 身長に言及したな！？ 気にしとるんじゃこんちきしょう！！！」

ほたる「撫でてあげる……」

巴「やめんか156cmーっ！」

・マリオパーティー13's

巴「おりゃあーっスター寄越せほたるァ！」

ほたる「ああっ、２分ぶり０個……」

由愛「……」ぴこぴこ

巴「どりゃあぁーっコイン出し晒せほたるゥ！」

ほたる「うう、また無一文……」

由愛「……」ぴこぴこ

巴「……ああ、ミニゲームペイント系かぁ……これは捨てる」

ほたる「由愛ちゃんこの種のミニゲーム強いもんね……」

由愛「えへへ」

巴「しっかしほたる、何かすまん……ランダムイベントでほたるばっかり当たるんじゃ……」

ほたる「不幸だからね……仕方ないよ……」

巴「責任持って身ぐるみ剥ぐからの」

ほたる「それ宣言する必要あるかな……？」

由愛「勝った」ﾊﾟｰﾌｪｸﾄ

巴「くそう、次こそ由愛から剥ぐ！」

由愛「かかっておいで……」

ほたる「どんどん関係にヒビが入ってきてる気がする……」

・ハゲビパーティー13's

巴「おうプロデューサー！ 今日も光り輝いとるのぉ！」ぱしぱし

ほたる「あ、おはようございますプロデューサーさん。プロデューサーさんの太陽光反射のおかげで、人混みからでも見つけられました……」

由愛「……」※哀れんだ表情で黒絵の具を準備

・壁ドンパーティー13's

由愛「巴さん……私の女になりなよ……」

巴「藪から棒に壁に追い詰めて何じゃ」

由愛「裸婦画のモデルになりませんか……？」

巴「断る」

由愛「その平坦さが必要なの……お願い……」

巴「平坦言ぅたなコイツ」

由愛「むぅ……壁ドンしても無理かぁ」

巴「壁ドンにそこまでの万能性を求めるな」

由愛「てへ」

巴「それじゃそれ」

由愛「？」

巴「そもそも顔が可愛すぎる」

由愛「！？」

巴「妖精呼ばわりされとる由愛の壁ドンにいかほどの効果があるっちゅうんか」

由愛「よ、妖精……」

巴「クリパのマスコットじゃぞ、無理にCoせんほうがええ」

由愛「マスカット……」

巴「ブドウじゃない」

ほたる「この泥棒猫っ！」ﾊﾞｧｰﾝ

由愛「ほたるさん……！？」

巴「どうしたほたる。ああ、この体勢は」

ほたる「私という女がいながら……巴ちゃんに手を出して……！」

巴「雲行きが怪しい」

由愛「ちっ、違うのほたるさん……！ 私はあなたを愛して……」

ほたる「言い訳なんて聞きたくない！ こうなったら……」

巴「何の茶番？」

ほたる「決闘だよ巴ちゃん！ 由愛ちゃんを賭けて！」

巴「壁ドンしてくる妖精を賭けろと言うんか」

由愛「そんな！ 私のために争わないで……！」

巴「話を進めるな」

ほたる「これは女のプライドを賭けた戦いだから……」

巴「うちのプライドを勝手に賭博に使うな」

ほたる「疲れちゃった。それで、何してたの？」

巴「急に飽きるなやり通せ」

由愛「私のCo性を最大限発揮したら、巴さんは落とせるんじゃあないかなって思って……」

ほたる「……ふーん？ それじゃ」ぐいっ

由愛「わわわ……」

ほたる「私には由愛ちゃんを落とせるかな……？」壁ドン

由愛「顔が可愛いなぁ……」

巴「Cuじゃからの」

ほたる「演技力のレッスン演技力のレッスン……」

由愛「でも……」

ほたる「うん……」

巴「何じゃ」

ほたゆめ「多分巴さん（ちゃん）にされたら落ちる……」

巴「…………いやいやいやないじゃろ」

ほたる「ちょ、ちょっとやってみて……！」

由愛「わくわく」

巴「……一回だけな」

ほたる「わーい」

由愛「やったー」