真姫「一年後の世界?」 (22)
ある日の部室
真姫「お疲れ様」
シーン
真姫「あら?誰も居ないわね。私が一番ノリ?」
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真姫「皆んな何やってるのかしら?…ふわぁ~…なんだか…」
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ちゃん…真姫ちゃん…。
真姫「ん…ん~…」
穂乃果「やっと起きた」
真姫「穂乃果?…やだ…私…」
穂乃果「真姫ちゃん気持ちよさそうに寝てたよ」
真姫「だっ、だって。皆んながあまりにも遅いから」
穂乃果「あ~、ごめんね?」
真姫「他の皆んなは?」
穂乃果「え?もう、来るんじゃない?」
ガチャ
穂乃果「ほら!噂をすれば」
凛「あ~、疲れたぁ」
真姫「凛?え?」
穂乃果「凛ちゃん遅かったね?」
凛「うん。こないだのテストの補習だよぉ。って、真姫ちゃん…どうしたの?鳩が豆を食べた様な顔して?」
真姫「い、いや…どうしたのよ…その髪…」
凛「え?髪?」
穂乃果「真姫ちゃん?」
真姫「だって…髪…どうしてそんなに長く…まるで海未みたい」
凛「だって海未ちゃんみたいになりたくて伸ばしてるんだもん」
穂乃果「ショートヘアの凛ちゃん。懐かしいねぇ」
真姫「懐かしい?ちょっと前までショートヘアだったじゃない」
凛「え?真姫ちゃん大丈夫?一年前に真姫ちゃんが伸ばせばって言ってくれたんでしょ?」
真姫「一年前って…まだ私達出会ってないじゃない」
凛「真姫ちゃん勉強のし過ぎで疲れてるんじゃないの?もう凛と真姫ちゃんは一年以上の付き合いなのに」
真姫「はあ?何言って…ちょっと待って…」
凛「ん?」
穂乃果「どしたの?」
真姫「なんで凛が二年生のリボンをしてるのよ?」
凛「だって凛二年生だし…」
真姫「ありえないわよ」
凛「凛だって進級くらい出来るよ。そこまで馬鹿じゃないよ」
真姫「諺を間違えてたくせに。じゃなくて、何で凛が二年生なのよ」
凛「そんな事言われたって…」
穂乃果「真姫ちゃんだって二年生だけどね」
真姫「え?…なんで私のリボンまで…」
穂乃果「真姫ちゃん。本当に大丈夫?保健室行く?」
ガチャ
花陽「お疲れ様です」
凛「あっ!かよちん…じゃなかった。部長!」
花陽「や、やめてよ、凛ちゃん」
真姫「部長?」
穂乃果「遅かったね?」
花陽「うん。部の予算会議があったから」
穂乃果「あ~もうそんな時期か。去年は大変だったんだよねぇ。確かダイエットもさせられたし」
凛「見てて可哀想だったにゃ」
花陽「あはは…あんまり思い出したくないかなぁ」
真姫「ちょっと待ってよ。それってついこの間の事じゃない。それに花陽が部長って…」
花陽「え?や、やっぱり私が部長じゃダメかな?」
真姫「いや…そんな事は…」
花陽「副部長の真姫ちゃんには色々と迷惑掛けちゃうと思うけど頑張るね」
真姫「カレンダー…」
穂乃果「カレンダー?」
真姫「カレンダーを………」
花陽「真姫ちゃん?」
真姫「○○年…。一年経ってる…」
穂乃果「真姫ちゃん?」
真姫「そんな…こんな非科学的な事が…でも…」
ガチャ
海未「ごきげんよう」
真姫「海未…」
海未「真姫?私の顔に何かついてますか?」
真姫「いや…」
穂乃果「あれ?海未ちゃんまた喋り方戻っちゃったの?」
海未「え?」
真姫「え?」
穂乃果「だって、ちょうど一年前に宣言してからずっと敬語やめてたじゃん。ねえ、凛ちゃん?」
凛「え?うん。そうだよ。今日はたまたま戻っちゃったのかな?」
海未「え?あ、あ~そうでしたっけ?」
凛「そうだよ。遠慮しなくていいよ」
海未「う、うん。そ、そうだね。さっきまで目上の人と話してたから戻っちゃった…」
花陽「あっ、そ、そう言えば今日はにこちゃん達が来てくれるって」
真姫「……にこちゃん達?」
花陽「うん。OBが来てくれるって」
真姫「OB…」
ガチャ
にこ「にっこにっこに~。1万に1人の美少女。大人気現役アイドル矢澤にこが来てあげたわよ~。後、花陽?にこはOGよ?」
花陽「そ、そうだね」
穂乃果「大人気…」
凛「現役アイドル…」
海未「1万人…」
にこ「なによ?」
穂乃果「い、いや…ね?ありがたいね?」
凛「う、うん。こうして」
希「おっと。にこっちだけやないよ?」
真姫「希…」
海未「希も来てたん…だね…」
希「うん。あれれ?海未ちゃん?いつもみたいにウチの事のんたんって呼んでくれていいんよ?」
海未「なっ…」
希「どしたん?せっかくウチの事あだ名で呼んでくれる様になったのに」ニヤニヤ
海未「の、のんたん…のんたんこそまた関西弁に戻ってるよ?それに今は科学にどっぷりハマってるんだのよね?」
希「え?あっ、そうだね」
真姫「ふ~ん…なるほど」
にこ「ちょ、ちょっと。そんな事より現役スーパーアイドルにこにーの」
希「あ~にこっち昨日もテレビ出てたなぁ。さすが人気アイドル。熱湯風呂もなんのそのやね」
にこ「え?な、何を」
真姫「私も見たわ」
にこ「え?ま、真姫?いや、あんたは…」
凛「にこちゃんのリアクション芸はお笑い芸人も顔負けだにゃ」
にこ「い、いや…」
穂乃果「にこちゃんのあの一発ギャグ見たいなぁ」
にこ「え?えっと…にっこにっこに~」
希「それやなくて。新ギャグの方やって」
にこ「にっこにっこに~もギャグじゃないわよ」
花陽「で、でも自分でやったよね…」
穂乃果「さあ、にこちゃん?」
にこ「あの…ぷ、プロはそう簡単にやらないのよ」
希「ファンサービス悪いなぁ」
海未「のんたん?関西弁に戻ってるよ?」
希「別に~私はどっでちでも出来るけどね」
穂乃果「あはは…なんか収集つかなくなってきてるね」
花陽「そうだね」
ガチャ
ことり「あれ?もう始めちゃってるの?」
穂乃果「ちょっ、ことりちゃん。そんな言い方したらドッキリだって」
ことり「あっ…」
真姫「もうバレてるわよ」
穂乃果「え?」
真姫「バレバレよ。にこちゃんが来たあたりからね」
凛「うわぁ。にこちゃんのせいだにゃ」
にこ「なんでよ。あんた達が上手く対応しないから」
希「だってにこっち設定を盛りすぎなんよ」
にこ「見事に落としてくれたけどね」
希「いやぁ、それにしても海未ちゃんのタメ口は貴重やったなぁ。普段からのんたんって呼んでくれていいんよ?」
ことり「え~私も聞きたかったなぁ」
海未「くっ、遠慮します」
穂乃果「じゃあ、ドッキリ大失敗だね…」
真姫「私にドッキリを掛けようなんて100年早いのよ」
ガチャ
絵里「おっひさ~」
真姫「あっ、絵里。もう、ドッキリは…」
希「いや、真姫ちゃん。ちょっと待って」
真姫「え?」
絵里「いやぁ~、サークルが忙しくて大学生も大変ねぇ」
希「えりちが思う大学生の演技を少し楽しもうよ。逆ドッキリの始まりや」
完
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