絵里「今日も疲れたわね…」 (73)
絵里「ふう。今日も疲れたわ」
希「そうやねぇ」
穂乃果「週末だもんね。疲れが溜まってるもんね」
凛「流石の凛も疲れたにゃ~」
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絵里「さあ、明日も午後から練習だし…」
希「そうやねぇ。えりちの言う通りやね」
穂乃果「うん。ボーリングでも行ってストレス発散しようか?」
凛「凛、絶対に負けないにゃ~」
絵里「どうして…どうしてそうなるのよ…」
穂乃果「え?だってストレスばっかり溜め込んでたらいけないからさ」
絵里「余計溜まるわよ。もれなく全員帰る頃にはクタクタよ」
凛「え~そんな事ないよね?」
希「うん。ウチめっちゃストライク取る気満々やし」
絵里「じゃあ、3人で行けばいいじゃない」
希「それはダメやん。常識で考えてよ」
絵里「あなた達に常識を説かれたくない」
凛「だって3人だと偶数でしょ?チーム戦出来ないにゃ」
絵里「じゃあ個人戦にすればいいじゃない」
凛「そんなの穂乃果ちゃんが可哀想でしょ?」
穂乃果「え?どう言うこと?」
凛「個人戦にしないと穂乃果ちゃんずっとビリなんだよ?そんなの可哀想にゃ」
穂乃果「なんで穂乃果がビリの前提なの?やってみなければわかんないじゃん。ね?希ちゃん?」
希「ん~どうやろ?ウチも凛ちゃんもどちらかと言うと運動神経いい方やからなぁ」
穂乃果「え?そんな事自分で言う?って言うかボーリングに運動神経必要かな?」
凛「必要だよ」
穂乃果「でもやってみないと分からないじゃん!ねえ、絵里ちゃん?絵里ちゃんが来てくれないとこうやって穂乃果は二人にいじめられるんだよ?ね?だから来てよ~」
シーン
穂乃果「あれ?絵里ちゃんは?」
希「どこや?」
凛「もしかして」
穂乃果「逃げられた~」
01
絵里「はあ…今日は一段と疲れたわ…早く帰って亜里沙とチョコレートケーキでも食べましょう」
???「待った~」
絵里「な、何?」
穂乃果「なんだかんだと聞かれたら」
希「答えてあげるが世の情け」
穂乃果「世界の破壊を防ぐ為」
希「世界の平和を守る為」
穂乃果「愛と真実の悪を貫く」
希「ラブリーチャーミーなスクールアイドル」
穂乃果「穂乃果!」
希「希!」
穂乃果「銀河を駆けるスクールアイドルの二人には」
希「ホワイトホール白い明日が待ってるやん?」
凛「にゃーんてにゃ」
絵里「……それもう古いわよ?」
希「なっ…流石えりちや…低年齢層向けアニメの現状に詳しい…」
穂乃果「今でも毎週欠かさず見てるのかな?」
絵里「何が言いたいのよ?」
凛「つまり絵里ちゃんはこれから凛達と一緒にカラオケに行くんだよ」
絵里「何がつまりなのよ。私は行かないわよ」
希「いや、そういう訳にもいかないんよ」
絵里「へえ…どうしてかしら?」
希「カードが告げるんや。えりちはウチ等とカラオケに行かなきゃならないってね」
絵里「あなたねぇ?何でもそう言えば通じると思ったら大間違いよ?」
希「えりち酷い。それは言ったらあかんやん。だいたいウチがここまでワガママ言うのはえりちにだけや!」
絵里「開き直るんじゃないわよ」
希「こうなったら実力行使や!えりちを捕まえるんや!」
穂乃果「おっけ~。たあっ」
スッ
穂乃果「あっとっとっ」
コテッ
絵里「無駄よ。それじゃあね」
穂乃果「わ~ん。避けられたぁ。痛いよぉ~」
絵里「だ、大丈夫?」
穂乃果「無理。穂乃果、絵里ちゃんが側に居てくれないとなんかもう無理っぽい」
絵里「何よそれ」
希「えりち!えりちは一体どんだけウチ等を傷つければええんや?」
凛「そうだにゃ。凛達は心も体もズタボロにゃ」
絵里「いや、あなた達が勝手にダメージを食らってるだけでしょ?それと凛はノーダメージよね?」
穂乃果「くっ…分かったよ…」
絵里「何が分かったのよ」
穂乃果「絵里ちゃんが歌ってる時ボイスチェンジしないから」
絵里「例えそうでも行かないわ…って言うかいつもそんな事してたの?」
希「普通気づくやろ…」
絵里「くっ…あなたに普通なんて言われなくないわ」
凛「じゃあ、凛なら良いのかな?」
絵里「凛、あなたが一番ダメよ?」
穂乃果「あっ、はい、はい…4名で!」
絵里「ちょっと、穂乃果さん?」
穂乃果「ん?何?今予約してる所だけど?」
絵里「私本当に行かないから」
穂乃果「えっ…ちょっ…絵里ちゃん?…嘘だよね?しょうがないから来るよね?予約しちゃったんだけど…」
絵里「帰ります」
穂乃果「えっ」
希「どうする?」
凛「穂乃果ちゃんに任せようよ」
02
絵里「それじゃあ、私はこっちだから」
穂乃果「え?絵里ちゃん?」
絵里「何よ?」
希「何よ?やないよ。今日は一緒にファミレスに行く約束やったやろ?」
絵里「した覚えないんだけど?」
凛「…」
絵里「な、何?」
希「この人の記憶力は大丈夫なのかな?って顔やな」
絵里「え?待って?本当に約束したの?」
凛「うん。したにゃ」
絵里「いつ?いつしたの?」
凛「先週の…土曜日だよ」
希「あっ、ばか」
絵里「はあ…そう。あなた達ねえ…」
凛「え?」
絵里「先週の土曜日は練習も休みだったんだから珍しく会わななかったでしょ?」
凛「あっ…それは…えっと…ラインで?」
絵里「そんな嘘突き通せる訳ないでしょ?」
凛「くっ、しまったにゃ」
絵里「と言う事で私は帰ります」
希「待つんや、えりち!」
絵里「あなた達と話す事は何もないわ」
希「勝った気でいるかもしれんけどその二人はμ'sの馬と鹿や」
穂乃果「え?穂乃果も?穂乃果何も失敗してないのに?」
凛「どっちが馬なの?穂乃果ちゃん?穂乃果ちゃんだよね?」
絵里「希?何が言いたいのよ?」
希「えりちは最近ウチの事を3バカの内の人にカウントしてるみたいやけど」
絵里「何よ?だってそうでしょ?」
穂乃果「穂乃果が入ってる事も納得いかないよ」
凛「凛も」
希「二人が納得いかなくてもにこっちと二人を合わせて3バカやからね?」
絵里「まあ、一理あるけど…だから何なの?」
希「だから、ウチは二人みたいに小手先でどうにかしようとは思いわないのだ!」
絵里「はあ?」
希「えりちがウチ等とファミレスに来たらどんなメリットがあるかをプレゼンします」
穂乃果「おお!悔しいけど頭良さそうだよ」
凛「流石希ちゃんにゃ」
希「いい、えりち?えりちがウチ等とファミレスに来るメリットその1」
絵里「いや、もういいわ」
希「え?その1だけでも聞けば…」
絵里「だって時間かかるでしょ?そんな暇があるなら私は家で勉強をします」
希「いや…あのな、えりち?」
絵里「あなた達とファミレスに行く事によるメリットよりあなた達と遊び惚けて課題を忘れる事の方がデメリットとして大きいわ。それじゃあ」
希「そんな…」
穂乃果「希ちゃん。取り敢えず穂乃果に謝って?」
凛「凛にもだよ」
03
グループ1
ほのか:これから希ちゃん家でお泊まり会です。ゲームもあるよ!
希:あれ?えりち参加してないやん?
りんが絢瀬絵里を招待しました。
ほのか:招待するの忘れてた。
希:遅いなね?寝てるのかな?
りん:まだ8時だよ?
希:またスルーするのかな?個人的に送ってみる?
ほのか:もうちょっと待ってみようよ
絢瀬絵里が参加しました。
ほのか:絵里ちゃん今から希ちゃん家集合。今日はお泊まり会だよ!
ほのか:希ちゃん家からそのまま学校行くから歯ブラシとか制服とか持ってきた方がいいよ!
絢瀬絵里:明日学校なんだから遅くまで起きてちゃダメよ?
りん:えりちゃんもくるんだよ?
絢瀬絵里:行きません
ほのか:え?きなよ。
絢瀬絵里:それで明日の練習が疎かになったらどうするの?
絢瀬絵里が園田海未を招待しました。
りん:授業中に体力回復するからだいじよーぶ
ほのか:最悪のタイミング…
希が退出しました。
04
穂乃果「おーい!絵里ちゃん!!」
絵里「穂乃果?さっき帰ったんじゃなかったの?」
穂乃果「うん。帰ろうと思ったんだけど…なんだか穂乃果帰りたくなくなっちゃって…」
絵里「へえ。そうなの?」
穂乃果「うん。ねえ?これから二人で遊びに行かない?」
絵里「ごめんね穂乃果?私これから帰ってやりたい事があるの」
穂乃果「え?穂乃果と遊びに行く事より大事な事なの?」
絵里「ううん。でも、遊びに行くのはいつでも出来るじゃない?」
穂乃果「え~」
絵里「ごめんね、穂乃果。また、今度ね?」
穂乃果「え~」
絵里「さてと」
希「おっと、えりち…」
絵里「希…」
希「誤算やったなぁ。えりちと遊びたいのは穂乃果ちゃんだけやない。ここにもおったって事や」
絵里「はあ…やっぱり居たのね…しおらしい演技までしちゃって…凛も居るんでしょ?」
凛「穂乃果ちゃんがもっと上手くやればすんなりいったのに」
穂乃果「穂乃果は希ちゃんの言った通りやったよ?」
凛「やっぱり穂乃果ちゃんだと役不足かな?真姫ちゃんだったら良かったのかな?」
穂乃果「凛ちゃん、酷いよ!失礼だよ?せめて穂乃果に聞こえない所で言ってよ」
希「まあまあ穂乃果ちゃん落ち着いて…ってえりちがいない…」
絵里「はあ…付き合いきれないわ」
希「おっと、えりち?どこ行くんや?」
絵里「まだついてくるの?」
凛「穂乃果ちゃんからは逃げられても凛と希ちゃんからは逃げ切れないよ?」
希「なんたってウチ等はユニット練習で穂乃果ちゃんやえりち達がふんわりやってる時も海未ちゃんの下地獄のトレーニングに耐えてきたんやからな」
凛「そう言うことにゃ」
穂乃果「ねえ?穂乃果もついてこれてるからね?ちょくちょく穂乃果の事を足手まといみたいに言うのやめてよ」
絵里「もうなんでも良いから…帰らせて」
希「どうしてえりちはいつもいつも来てくれないんや」
絵里「疲れてるからっていう言ってるでしょ?」
希「ウチだって疲れてるよ」
絵里「なら帰りなさいよ」
希「いやや。ウチはえりちと遊びたいんや」
絵里「なんでよ?子供じゃないんだからワガママ言わないで」
希「なら子供でええわ」
絵里「何言ってるのよ。大人っぽいのが希でしょ?学校ではそんなキャラじゃないじゃない」
希「そんなのえりちが勝手に決めつけてるだけやろ?わりと悪ふざけする方やん、昔から」
絵里「そうだけどこんな幼稚じゃなかったわよ」
希「はーん、でもえりちに言われたくないなぁ」
絵里「なんですって?だいたい希はなんでもスピリチュアルで片付け過ぎなのよ」
希「今その話は関係ないやん!えりちだってハラショーで何でも片付けるやん」
絵里「そ、そそんな事ないわよ」
希「あるやん。あー、もしかして恥ずかしいの?あらら、赤くなっちゃって。まあ、そんな所が可愛いやけどな!」
絵里「なんですって?あなただってこないだお母さんから電話かかって来た時に」
希「その話は卑怯や」
穂乃果「…もう、先に行ってようか?」
凛「うん。付き合いきれないもんね?」
05
凛「ねえねえ絵里ちゃん」
絵里「いやよ」
凛「まだ何も言ってないにゃ」
希「えりちはそそっかしいなぁ。まあ、そこをさりげなくフォローするのがウチの役目なんやけどな」
穂乃果「流石元副会長!海未ちゃんなんかガミガミ怒るんだよ?」
希「それは穂乃果ちゃんに問題があんやない?」
穂乃果「いや、そうなんだけどさ。もうちょっと優しくしてくれても良いじゃん」
絵里「いえ、海未の判断は正しいわ。そして私も海未を見習って厳しく行くわ。と言うことでサヨナラ」
希「いやいや、せめて話だけでも聞いてよ。な?」
絵里「聞くまでもないと思うけど?」
穂乃果「そんな事ないって」
絵里「そう?じゃあ聞くわ。用件はなにかしら…凛?」
希「え?凛ちゃんに聞くのは反則や。絶対にボロ出すもん」
凛「そんな事ないにゃー」
絵里「ボロ出すって言ってしまってる時点でもうダメだけど…」
凛「ドンジャラだよ!希ちゃん家でドンジャラやるから絵里ちゃんも一緒にやろうって事」
絵里「ドンジャラって…ボロも何もないじゃない…答えは決まってるわよ」
穂乃果「え?来る?ドンジャラやりたい?」
絵里「行くわけないでしょ?私達高校生なのよ?なんの魅力も感じないわよ。せめてもうちょっとマシな」
希「いや、流石に女子高生がしかもスクールアイドルが麻雀はあかんやろ?だからドンジャラに」
穂乃果「ルールしらないしね!」
絵里「そう言うことじゃないのよ」
穂乃果「え?絵里ちゃんは何なら満足なの?」
絵里「あなた達が落ち着いてくれればいいの」
希「うーん。黙ってドンジャラやってる方が絵的にはまずくないる」
絵里「別に黙ってやる必要はないけど…って言うかいい加減ドンジャラから離れなさい」
凛「難しい。難しいにゃ。絵里ちゃんの言う事はいちいち難しいにゃ」
絵里「何も難しくないわよ。あなた達が屁理屈言わずに素直に受け入れれば良いだけじゃない」
穂乃果「分かったよ。もうドンジャラじゃなくて良いから絵里ちゃんと遊びたい」
絵里「結局そうなるのね…三人で遊べばいいじゃない…私がいる必要あるの?」
凛「あるよ!絵里ちゃんが居る安心感がいいんだよ!」
希「そうや、そうや!褒められてるんやからえりちこそ素直に着いてきたらええやん」
絵里「私褒められてるの?」
穂乃果「褒めてるよ。あの安心感は絵里ちゃんにしか出せないもん」
絵里「そ、そうかしら?」
凛「そうだよ。凛、絵里ちゃんの空気感大好きにゃ」
絵里「凛…」
希「な?皆んなえりちの事が大好きなんよ?だから…」
絵里「希…」
穂乃果「美人でオトナっぽくて頭も良いし優しいし穂乃果の自慢の友達だよ」
凛「そうにゃそうにゃ」
希「穂乃果ちゃん良い事言うわ」
絵里「ありがとう。今日は行かないけど嬉しいわ。それじゃあね」
穂乃果「え?今の流れで?」
希「えりちってああ言う所あるよね?」
凛「穂乃果ちゃんの褒め方が露骨過ぎたんじゃないの?」
06
絵里「こんな早朝に何しに来たの?」
凛「絵里ちゃん遊びに行こうよ」
希「早く支度して」
絵里「後ろの子…寝むそうだけど?」
穂乃果「…そんな事…ないよ?」
希「穂乃果ちゃんなら大丈夫やって!な?遊びに行こうよ?」
絵里「昨日あんだけ遊んだのに…本当に元気ね…私まだ寝たいんだけど」
希「え~えりちは寝坊助やなぁ。ほら、待っててあげるから顔洗って来なって」
絵里「なんで私が行く前提なのよ」
希「いや、もうこうして友達が休日に誘いに来てるんだから普通来るやろ?」
凛「希ちゃんの言う通りにゃ。ね?」
穂乃果「…」
絵里「それで…どこに行くの?私は今日一日勉強するつもりだったんだけど」
凛「え?勉強するの?休日なのに?凛達学生だよ?」
絵里「だから勉強するのよ!結局あなた達はどこに行くのよ?」
凛「県境だよ!」
絵里「え?県境?」
凛「うん!県境に行くんだよ」
絵里「何しに行くの?県境ってどこよ?町田?」
希「何しに行くって…県を跨ぎに?」
絵里「…」
希「どしたん?」
絵里「想像以上にくだらな過ぎて言葉にならないのよ」
凛「え?絵里ちゃん酷いにゃ。県境だよ?県境!絵里ちゃん県境行きたくないの?」
絵里「酷いのはあなた達の思考回路よ。貴重な休日をよくもそんな風に無駄に使えるわね」
希「何言ってるんや。丸々1日使える休日だからこそこんなくだらないこと出来るんやって」
凛「え?くだらないの?希ちゃんもそう思ってたの?楽しみにしてたの凛達だけ?ねえ、穂乃果ちゃん~」
穂乃果「ん~…もう穂乃果眠い…寝る…」
絵里「え?穂乃果?なんで家に上がってるの?そっち私の部屋なんだけど?」
穂乃果「知ってる…」
希「結局今日もえりちん家か。お邪魔しまーす」
凛「まあ、それはそれでいいにゃ。県境なんていつでも行けるもんね。お邪魔しまーす」
絵里「…」
07
絵里「ふう。今日も疲れたわね」
穂乃果「そうだね。こんな日はあれだね?バッティングセンターに行くしかないね?」
凛「そうだね!あのバットの芯を食った時の爽快感って言ったら最高だよね~」
希「よっしゃ!じゃあ、4人の中で誰が一番打てるか勝負やね」
絵里「あの…毎度の事ながら私が勝手にカウントされてるんだけど?どう言う事かしら?」
希「え?だって固定メンバーやん」
絵里「いつから?私はいつからレギュラーになったの?」
凛「そんなの絵里ちゃんは最初からだよ」
絵里「他の人を誘えば良いじゃない!海未は?にこは?ことりは?」
穂乃果「みんな今日は忙しいんだよ」
凛「凛がかよちんと真姫ちゃんと一緒にいない時点で察して欲しいにゃ」
絵里「じゃあ、いいわ!私も忙しいの」
穂乃果「そんな事ないよ!」
絵里「あるわよ!私が言ってるのよ?」
希「じゃあ忙しいって何や?なんで忙しいんや?」
絵里「だから…」
希「ほらないやん?なんなん?えりちは用事もないのにウチ等とは遊んでくれんの?」
絵里「いや…だから」
凛「絵里ちゃんは凛達の事を面倒くさい3人組だと思ってるんだよ!きっとそうにゃ」
絵里「いや、まあ…そんな事ないわよ?」
穂乃果「じゃあ来てよ!穂乃果達はこんなにも絵里ちゃんの事を求めてるのに…こんなのあんまりだよ!」
絵里「だから…よく聞いて?何も練習後で疲れてるのにわざわざバッティングセンターに行く必要ないでしょ?」
穂乃果「じゃあいいよ!絵里ちゃんで良いよ」
希「よっしゃ!ウチもそれで手を打つわ」
凛「うん。これで解決にゃ」
絵里「結局私は休まらないじゃない…」
08
絵里「で結局、昨日も家に来て…」
海未「はあ…そうですか」
絵里「あの3人には困ったものね」
海未「へえ…そうですか」
絵里「そうなのよ」
海未「…」
絵里「あれ?あの…海未?」
海未「それにしても練習のあとあの3人の相手は疲れるでしょう?」
絵里「え、ええ…でも海未なんてお稽古でしょ?あなたの方が大変じゃない」
海未「いえ日課ですから…」
絵里「そ、そう?」
海未「穂乃果も知ってるはずですし」
絵里「そ、そうね。だからなのかしらね?」
海未「なにがですか?」
絵里「いえ…何でもないわ」
海未「…?へんな絵里ですね」
絵里「自覚ないのかしら…」
09
絵里「ふわぁ~…今日も疲れたわね…なんだかもう眠いわ。早く家に帰りましょ」
まてー
絵里「この声は…」
穂乃果「穂乃果と希がいる限り」
希「えりちはお家に帰れなーい」
絵里「…」
穂乃果「やったね希ちゃん」
希「驚いて声も出ないみたいやな」
絵里「呆れてるのよ…」
穂乃果「さあ絵里ちゃん!遊びに行こう!」
希「ここら辺にボルタリングが出来る所があるんやって!」
絵里「嫌よ!どうして二人ともそんなに元気なのよ」
凛「説明しよう!穂乃果と希は」
絵里「凛…そう言うのいいから。居たんなら最初から一緒に出て来なさいよ。面倒だから…」
凛「え~絵里ちゃん酷いにゃ」
穂乃果「凛ちゃんの見せ場だったのにね?」
絵里「見せ場って何よ。あなた達は普通に誘うって事が出来ないの?」
希「じゃあえりち!一緒に行こ?」
絵里「それでも断るけど」
希「なんなんや。言ってる事メチャクチャや」
絵里「他の人を誘いなさい!」
穂乃果「だから皆んな忙しいんだって」
絵里「海未を誘いなさい」
穂乃果「一番無理だよ。一番忙しいのが海未ちゃんだからね?」
絵里「それでも良いから海未を誘いなさい」
穂乃果「断られるのに?」
絵里「そうよ?声を掛ける事に意味があるの」
凛「凛は絵里ちゃんがわかんないにゃ。だいたい、明日も学校なのに遊んでたら海未ちゃんに怒られるにゃ」
絵里「それでもいいから海未を誘いなさい」
希「なんでそんなに海未ちゃんにこだわるん?」
絵里「別にこだわってないわよ」
穂乃果「あれでしょ?海未ちゃんを味方につけたいだけでしょ?」
絵里「違うわよ。いいから海未を誘いなさい。早く」
穂乃果「わ、わかったよ。今電話するから」
プルル
穂乃果「もしもし?うん、穂乃果だけど…うん。この後…うん。え?だよね?うん…また明日ね…え?いや、うん。ほどほどにしておくよ」
プツ
希「なんやって?」
穂乃果「ダメだった。あんまり遊び回るなって怒られた」
凛「でっしょー?」
絵里「いいのよそれで」
穂乃果「え?意味わかんないけど?」
凛「ね?とうとう絵里ちゃんもおバカさんになっちゃったのかな?」
希「で?えりちはどうするん?もちろん来てくれるんよね?」
絵里「私は行かないわ」
10
絵里「はあ…今日も海未張り切ってたわね…練習を一生懸命するのは良いことだけど…流石に疲れたわ」
希「そうやなぁ。今日は焼肉食べ放題でも行ってリフレッシュしようか?」
凛「え~凛はラーメンが良いにゃ~」
穂乃果「え?パン食べ行こうよ!パン屋さん!」
希「いや、夕飯にパンはどうなん?」
穂乃果「え~パンいいじゃん!外国だってディナーでパン食べるよ?」
希「そうやけど…えりちは何が良い?」
絵里「そうね、私は何でもいいわよ?」
穂乃果「じゃあ、パンだよ」
凛「ラーメンにゃ!美味しいラーメン屋さんあるからそこに行こうよ」
希「焼肉やって!食べ放題なんよ?」
穂乃果「二人ともいつもファミレスで食べてるじゃん!ね?絵里ちゃんだってこの中じゃパンがいいよね?」
絵里「だから、私は何でもいいわよ。ふふっ、だって私は行かないもの」
穂乃果「え?」
希「嘘やん」
凛「行かないってあれでしょ?パンと焼肉の場合でしょ?」
絵里「ラーメンでもよ」
穂乃果「なんで?」
希「理由は?」
絵里「私は疲れてクタクタだから早く家に帰りたいし」
凛「し?」
絵里「そんなしょっちゅう外食するお金はありません。だから、あなた達は直ぐにお小遣いが底をつくのよ。まだ月の始まりなんだからね?それじゃ…」
穂乃果「ぐっ」
凛「正論過ぎて返す言葉もないにゃ」
希「結局今日もファミレスになりそうやね」
11
絵里「ねえ?一つ質問して良い?」
希「どしたん?」
絵里「こっちに来ても私の家しかないのよ?どうして付いて来るの?」
穂乃果「目的地が一緒だからだよ」
絵里「私の家に来るつもり?」
凛「逆だよ!絵里ちゃんを家に帰さない為だよ」
絵里「そう。無駄だと思うけど」
希「え?帰るん?エリチカお家帰るん?」
絵里「2 3 5」
凛「そうなの?エリチカお家帰るの?やる気なくなっちゃったの?」
絵里「7 11 13」
穂乃果「またまた~二人とも冗談きついよ~絵里ちゃんがお家帰るなんて言うわけないじゃん?」
絵里「17 19 23」
希「いやいや、穂乃果ちゃん?穂乃果ちゃんもあの日誌読んだやろ?」
穂乃果「あ~読んだ読んだ。読んだよ!絵里ちゃんって以外と甘えんぼさんなんだなって思ったもん」
絵里「29 31 37」
凛「ね?なんだか絵里ちゃんの事ほっとけないなって思ったよね?」
絵里「41 43 47」
希「えりちは都合が悪くなるとすぐに泣きながらお家帰っちゃうからなぁ」
絵里「53 59 61」
穂乃果「なるほど!あっ!だから帰ろうとしてるのかな?って言ってる間に絵里ちゃん家じゃん」
絵里「じゃあ、また明日」バタン
凛「あんだけ煽ったのに一切乗ってこなかったね?」
穂乃果「ね?精神力強いね?」
希「また3人やけど…花陽ちゃん家行ってみる?」
凛「かよちんこの時間だとご飯食べちゃってるよ…きっと…」
穂乃果「じゃあ…撤収ー」
12
希「なあえりち!悪い様にはしないからさ…遊びに行こう?」
絵里「あのねぇ…友達を遊びに誘う言葉の冒頭がそのセリフってどうなの?」
希「だってえりちいつもなんか勘繰って来てくれないやん。ね?」
凛「うん。そうだよ」
絵里「別に勘繰ってなんかないわよ。単純に木曜日の練習終わりに疲れるような事をしたくないだけ」
穂乃果「疲れない。疲れる様な事しないよ。だってまだ何をするかも決まってないもん」
絵里「その時点で疲れるのよ!精神的に!この時間から何をするか決めるんでしょ?」
希「そんなのパパッと決めるよ。な?」
凛「うん。即決にゃ」
絵里「嘘よ!結局決まんなくてダラダラ時間が過ぎて行くのが目に見えてるわよ」
凛「凄い!絵里ちゃん未来が見えるんだね?希ちゃん出来る?」
希「いやぁ、ウチにはそこまでは無理やなぁ」
絵里「あのねぇ…もう…お願い…本当に帰って…後生だから…」
穂乃果「え?そんなに?そんなになの?」
絵里「ええ…そんなによ…あなた達のテンションは今の私にはキツイわ」
希「なんか傷つくわ…」
絵里「他の日ならいくらでも遊んであげるから」
凛「いつ?」
絵里「その話も明日でいいでしょ?」
凛「今決めないと忘れちゃうでしょ?」
絵里「それくらい覚えてられるでしょ?それとも何?寝たら忘れるの?」
凛「違うよ!絵里ちゃんが忘れちゃうでしょ?」
絵里「忘れないわよ。人の記憶力を何だと思ってるのよ」
希「そうやって。えりちはこれでも記憶力はそんなに悪くないんよ?…悪くないよね?」
絵里「そこは自信持っていいのよ…」
希「とにかくえりちは忘れるんじゃなくてとぼけるんや」
穂乃果「え?それって忘れるよりタチ悪いよ」
凛「そっか!寝て忘れちゃうのは穂乃果ちゃんだもんね」
穂乃果「なんて事言うのさ。今穂乃果を攻撃する意味ある?
希「とにかく今決めとかないと」
絵里「ねえ。本当にお願い。もう、とぼけたりもしないから。こうやってる間にもどんどん時間が流れて行くの。私は早く家に帰りたいの。お願いします」
希「そこまで言うんやったら…なあ?」
穂乃果「うん。絵里ちゃん家行こうか?」
凛「そうだね」
絵里「いや…そうじゃなくて」
13
絵里「あら?」
真姫「…」
絵里「真姫?」
真姫「絵里…どこ寄り道してたのよ…」
絵里「コンビニだけど…私の家の前で何してるの?」
真姫「え?だって…これから皆んなでご飯に行くんじゃ」
絵里「え?そうなの?」
真姫「聞いてないの?」
絵里「ええ…もしかしてそれでずっと私の事待ってたの?」
真姫「だって絵里を迎えに行ってくれって言われたから」
絵里「でも、30分くらい待ったでしょ?」
真姫「別に…今来たとこだし…」
絵里「そう」
真姫「もしかして…絵里は行かないの?」
絵里「はあ…そうねぇ…」
真姫「え?」
絵里「すぐに支度するからもうちょっとだけ待っててくれる?」
真姫「う、うん」
希「あっ!連絡来た」
穂乃果「誰?ことりちゃん達?」
希「真姫ちゃんから。えりちも来るって」
凛「やっぱり真姫ちゃんがいると勝率100%だよね?なんかおかしよね?」
ー完ー
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