由里子「いきなりどうしたんだじぇ……?」
モバP「ひゃっはー!女の子同士で仲良くするのって最高だよネ!」
比奈「まぁ……嫌いじゃないッスけど……」
モバP「よし。ちょっくらお前らキスしてみろ」
由里子「110と119どっちが良いかな?」
比奈「黄色い救急車に直通が良いッスね」
モバP「やめて!」
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比奈「で、なんなんスかいきなり。随分とテンション高いじゃないッスか」
由里子「人を軽蔑出来る立場じゃないことは解かってるけど、ドン引きだよ?」
モバP「俺さ、実は女子校の先生になりたかったんだよ」
比奈「唐突ッスね。それも話の流れから性欲よりも恐ろしい邪念に満ちているのが解かるッスよ」
由里子「その気持ち解かっちゃうのが怖いけどネ」
モバP「まぁ、その夢を諦めて今プロデューサーをしている訳なんだが。ぶっちゃけた話お前ら最高のネタなんだわ」
比奈「うわっ。最低」
由里子「語尾の霊圧が……消えた……!?」
モバP「勘違いするなよ!俺の百合に対する思いは有象無象のオナニスト共のそれとは違う!!
そう……純真で、純白で、純粋なんだよ……あぁ、最高。微笑みあい、妬みあい、慈しみあい、憎しみあい……
そして、そういった剥き出しの心を覆う、その柔らかな肌が触れあうことで許しあう……俺はそんなお前らが大好きなんだ!」ガチャッ
凛「」
まゆ「」
比奈「……あっ」
由里子「あ~あ~」
凛「……プロデューサー。今のどういうこと?詳しい説明を要求するから早く答えて」
まゆ「……うふっ。冗談ですよねぇ、Pさぁん? 今のはその、練習ですよねぇ? 嬉しいわぁ。
そんな言葉で労いを受けるまゆはきっと世界一幸せなんでしょうねぇ! さぁPさぁん!
早く!早くまゆに大好きだって言って!ほら早く!!」
比奈「ま、まゆちゃん落ち着くッスよ――」パシャッ
モバP「比奈の言うとおりだ。落ち着けまゆ。俺はちゃんとお前の事も大好きだから」
比奈「なんスかそのカメラは」
まゆ「――!」プシュゥッ
比奈「それで良いんスかまゆちゃんは!あぁもうソファの上で大人しくしてくださいッスよね!」パシャッ
モバP「比奈×まゆ……ゲットだぜ」
由里子「たくましいじぇ……」
モバP「……んふっ」
由里子「キモッ」
モバP「おいキモってなんだキモって。お前だって同じようなもんだろ!」
由里子「いやいや。あたしの方がマシだから」
比奈「同属嫌悪って奴ッスよ……」
凛「……ふーん。珍しいね、プロデューサーがカメラなんて持ってるなんて。
どうしたの?」
比奈「(げぇっ……まだ難儀な子が残ってたッス……)」
モバP「見逃したくないからな。俺はいつだってお前たちの最も綺麗な瞬間を留める為に必要な物を持ち揃えているんだよ」
凛「っ!! へっ、へー、そう……」ドキドキ
由里子「ちょろっ!?」
凛「なんか言った?」キッ
由里子「いえ、何も」
比奈「(下手に刺激しない方が良いッスよ……)」
由里子「(こいつ……直接脳内に……!?)」
凛「……じゃぁさ、折角だから、それで撮ってよ。私の事。良いよね?構図とかはプロデューサーが決めても良いから」
モバP「マジでっ?えっ、やったぁ!」
凛「うん……でも、此処じゃなんだから、仮眠室とか……それか、プロデューサーの家に――」
モバP「それじゃぁ今すぐにソファに寝転がっているまゆに覆いかぶさってくれ」
凛「えっ」
モバP「さっき俺が決めて良いって言ったよね? 言 っ た よ ね ? ほら早く!」
凛「うっ、うん……」
比奈「(必死っすね……)」
由里子「(いや待てよ。これを男体化したら――あぁ、捗るわぁ)」
モバP「カーディガン脱いで、ネクタイ緩めて」
凛「うっ、うん……えへへ、ちょっと恥ずかしいな」シュルッ
モバP「で、まゆの服の襟に指を掛けて……あ、左足は股下な」
凛「あっ、うん……でも、良いのかな?勝手にこんなことして」
モバP「まゆ、良いか?」
まゆ「はぁい……それをPさんが望むならまゆは……良いですよ?」ニコッ
凛「……起きてたんだ」
まゆ「……うふっ。良いのよぅ、凛ちゃん?今すぐ尻尾を巻いて逃げかえっても。仕方ないわよねぇ、貴方は恋に恋しているのだから」
凛「……どういう意味?」パシャッ
まゆ「うふふ。思春期ってそういうものだもの。ちょっと背伸びしたくなっちゃっただけで、本当は彼の事なんてなんとも思っていないんでしょう?」パシャパシャ
凛「……」パシャシャシャッ
まゆ「そのピアスやネックレスと同じ。金額程度の価値しかない。なんとなく、身に付けたかっただけで……なんでも良かった。
だから幾らでも代わりを作れる。例えばそれが、汚れれば、砕ければ、千切れれば、貴方はあっさりと捨ててしまうの。
また、買えば良いや、って……貴方は記録が欲しいだけで、心を欲しているのは思い出の満ちた器なのだと知らないから……
それがなんであれ、大人の真似事なら、なんでも良いのよね? 凛ちゃん?」パシャッ
ガシッ
凛「……随分と、好き勝手な事言ってくれるね、まゆ」グイッ
まゆ「……ふふっ。近いわよ、凛ちゃん。さっきまでの彼の性癖に怯えた、仔犬のような貴方は何処に行っちゃったのかしら……」ニヤッ
凛「さぁ……まゆの言うとおり、尻尾を巻いて逃げかえったんじゃないの?」ググッ
まゆ「うふふ」
凛「ふふっ」
まゆ「……本当に、綺麗な顔ね、貴方」
凛「ありがとう。あんたも……とっても可愛いよ」
「「キスしたいほどにね」」
モバP「危なかった……」
比奈「そこら辺の良心は残ってたんスね。いやいや安心したッス」
モバP「だっていきなりびっくりするだろあんなの……!まだ心臓ばくばくしてるっての……」ドキドキ
由里子「余計なことしやがって……!」ケツルイ
比奈「こっちの方が重篤ッスね」
モバP「いやぁ……でも、良いもん見たなぁ」シミジミ
比奈「まぁ、迫真ではあったかと……演技なんて言われても、俄かには信じられないッスよ」
比奈「(なんであんなことしたのかは解かりまスけど)」
モバP「写真は結局二人に消されちゃったが……んふふっ。当分忘れられませんなぁ!
写真は駄目だが、二人も見たくなったらまた言えって言ってくれたし!」
比奈「はははっ。楽に[ピーーー]ると良いッスね」
由里子「今更安らぎなど……ふふっ、薔薇園の荊棘に抱かれて[ピーーー]るなら本望よ!」
モバP「かっこいい……!」
比奈「勝手にしてくださいッス」
モバP「愛海総攻め時々ヘタレ」
由里子「高森君総受け時々月光」
比奈「なんなんスかいきなり……」
モバP「俺、本当あの子連れてきて本当に良かったと思ってる」
比奈「まぁ、ある種の共同体めいた繋がりは感じるッスけど……あっ。
でも清良さんにはそうはいかないじゃないスか。それとか木場さんとかも」
モバP「まぁ木場さんはな……あの人はしゃぁない」
由里子「でもなんとなくヘタレ受けの臭いがするじぇっ!」
モバP「それは解かる。からかった東郷さんに反撃されてたじろぐ木場さん」
由里子「あぁ^~いいっすね~」
比奈「なんとなくイメージ出来るのがいやッスね……」
モバP「遠慮するなよ、どうせお前もこっち側なんだから」
比奈「生憎最後の一線は越えたくないッス」
由里子「時、すでにおすし」
比奈「やめてください」
モバP「あぁ、寿司で思い付いたが」
比奈「ナターリアちゃんスか?」
モバP「ナターリアね……うん、異国文化万歳」
比奈「愛海ちゃんとは違うベクトルでスキンシップが独特スからね」
由里子「……うん。受けが全く想像できない」
モバP「じゃなくて、寿司と言えばみくだよ」
比奈「やめてあげなさい?」
由里子「生臭さに顔をしかめる前川君最高」
モバP「みくはツンデレ受けだな。抗えば抗うほど深みにはまっていくタイプ」
比奈「まぁ、のあさんとアーニャちゃんからの好かれ具合と本人の抵抗を鑑みるに妥当な評価だとは思いまスね」
由里子「それでも最後に攻めに転じるみくにゃん……んあぁっ……!」プルプル
モバP「そう。そんな感じで、清良が普段強気……というか、まぁ、愛海を思いのままにしているけど、
だからこその寂しさ?を無自覚に鬱屈させていてだな」
比奈「なるほど。二人ともおっかなびっくりだと」
モバP「解かってんじゃねぇか比奈先生!」
比奈「開いちゃいけない扉を開いた気分ッス。あと先生はやめてください」
由里子「いやいや謙遜なさるな」
比奈「やめてください」
比奈「して、藍子ちゃんや如何に」
モバP「ノリノリだなぁ!」
由里子「ヒューっ!」
比奈「だから嫌いじゃぁないんスよ。でも流石に友人知人をネタにするのには抵抗があるんス」
モバP「まぁ、その気持ちは解からなくはないかな」
比奈「ダウト」
由里子「男体化はセーフだよネ!」
比奈「アウト」
モバP「藍子はそのままだよ。まとめ役を自任しているほどしっかり者で、大人しくて、普通だからこその、な。
そしてアグレッシブな子たちが多いから。その中で欲求と自制に悶々としていく藍子」
由里子「ガンガンガンッ! ガンジガァラメッ!!」
モバP「そうそう。爆発力がありそうだろ?」
比奈「うーん。いまいちイメージ湧かないッスね。
触手攻めが似合いそうだとは思っていましたけど……それとは違うッスよね?」
モバP「えっ、なにそれ(ドン引き)」
由里子「うわぁ(白目)」
比奈「ぶん殴って良いッスか?」
モバP「ドギマギしていくうちに自分でもどうしたら良いか解からなくなって――ドーン!ドカーン!!」
由里子「がぉーっ!っと」
比奈「はぁ。それじゃぁ二人とも、歯食いしばってくださいね?」
モバP「たまには触手も良いかな?」
由里子「だじぇ」
比奈「……溜め込みやすそうな性格しているとは思いまスね、確かに。
怒らせちゃいけないタイプだって言うのは解かりまス」
モバP「(それ故に……)」
由里子「(触手かぁ……)」
比奈「何か?」
モバP「いえ何も……」
由里子「(アリだな……)」
比奈「春菜ちゃんとマキノちゃんは王道ッスよね」
モバP「わかるわ」
由里子「眼鏡良いわぁ~」
比奈「初々しいッス……」
モバP「転んだ春菜に呆れながら手を差し伸べるマキノ……あぁ~」
由里子「鬼畜~」
モバP「春×マキか」
比奈「逆じゃないんスか?」
モバP「あえて言うなら、眼鏡攻め」
比奈「あっなるほど」
由里子「ちょりそー!」
比奈「うるさいッス」
由里子「あっ。はい」
モバP「輝子は小梅と幸子と仲良くしてくれていたらそれで良いんだ……」
比奈「切実な三人スね」
由里子「幸子♂⇒輝子♂⇔小梅♀」
モバP「ずっと三人一緒で良いだろうがよぉ!!」
比奈「現実はそんなに甘くないんスよ……」
モバP「乃々×美嘉」
比奈「こりゃ珍しい」
由里子「――青春ですなぁ!」
比奈「解からないのはあたしだけッスか」
モバP「ヒント:内気な耳年増と処女」
比奈「美嘉ちゃんの方、もうちょっと婉曲してあげましょうよ」
由里子「文学少年と知ったかDQNの性授業」
比奈「フィルターの中の話をしろとは誰も言ってないッスよ?」
モバP「が、まぁ大体そんな感じだな」
比奈「乃々ちゃん少女漫画好きでスからね。結構エグいレベルで」
由里子「放課後。二人っきりの教室。茜色に染まる頬。濡れる瞳」
比奈「すごい……強気の乃々ちゃんがありありと想像出来たッス」
モバP「まぁ単純に美嘉が受けとして万能ってこともあるんだろうけどな」
比奈「美嘉ちゃんには申し訳ないッスけど納得しました」
由里子「弟にまで下克上される兄……うっ!」
由里子「神谷君と北条君も中々熱いじぇ!」
モバP「王道っちゃ王道だが、カタストロフィーの匂いが尋常じゃないな」
由里子「高校で出会った二人。方や押し付けられた嫌々の学級委員長。方や病気で小中学校をまともに行ってなかった不良……
衝突しながら、徐々に親睦を深め解かりあう二人……だったが、北条の体に潜む病魔は再び目を覚ました……」
モバP「高2の晩夏だな」
由里子「それ絶対卒業出来ないよぉ!」
比奈「なんの!同人での救い甲斐があるってもんスよ!!」
モバP「描くことを許可しよう」
加蓮「誰が?」
モバP「勿論この俺が――って、えっ、あれ?か、加蓮……?」クルッ
美嘉「……ッ!!」プルプル
奈緒「……」
乃々「……」ムゥリィ
真奈美「……」ハァ
あい「……」フッ
のあ「……」zzz
アーニャ「……?」
ナターリア「……寿司食べたい」
みく「!?」ビクッ
藍子「ちょっ、愛海ちゃんっ、止めてっ……!」モジモジ
愛海「しっ……今は空気を読んで、ね?」モミモミ
藍子「ねっじゃなくて……!」プルプル
春菜「(やっ、やっぱり、見られてたのかな……?)」
マキノ「(しっ! 迂闊にしゃべっては駄目よ……!)」チラッ
比奈「……」
清良「……おっかなびっくりって、何が?」ニッコリ
モバP「えっ」
清良「誰が、おっかなびっくりなんですか?」プスッ
愛海「うっ」バタン
モバP「……!」サァァァァ
藍子「た、助かった……」
清良「私、解かりません。無自覚に?鬱屈??誰がどんなときどうして何故何を無自覚に鬱屈させておっかなびっくりなんです?
教えてください。ねぇ? プ・ロ・デュ・ウ・サ・ア???」
モバP「……」
モバP「……」
モバP「……」
モバP「――わっほいっ!」ダッ
パリーンッ
美嘉「あの変態を逃がすな!!」
美嘉の怒号が聞こえた。奈緒と加蓮のも聞こえたような気がした。頭に何かが何本か刺さったが、大丈夫そうだ。
そして、ビルから飛び降りた俺は地面に着くと叫んだ。
モバP「百合最高ううううううううううううううううううううううう!!!」
足に痛みはなくそのまま駆けて、自宅にたどり着いた。扉を開けて大きな声で「ただいま!」と叫ぶと、
「お帰りなさい」と、二つの声が返ってきた……。
ハーレムEND
無限に続きそうなんで切りました
こんな時間までご苦労様です
それじゃぁHTML化してきます
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新境地だわ