サタラフィタイム (18)
サターニャ×ラフィエル
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*ゆるふわ(日常系)
ラフィエル「サターニャさーん」
サターニャ「げ、ラフィエル…何か私に用?」
ラフィエル「そんな面倒くさそうにされたら私だって内心ちょっとは傷付くんですが…」
サターニャ「だってあんたまた何か企んでるんでしょ!」
ラフィエル「いいえサターニャさん、それは誤解ですよ。私はただサターニャさんと一緒に居たいだけです」
サターニャ「な、なによそれ、まあ別に好きにして良いけど」
ラフィエル「ではお言葉に甘えて」
サターニャ「ちょっと!なんで手なんか繋いで…」
ラフィエル「サターニャさんが好きにして良いと言ったので好きにさせて頂きました」
サターニャ「そういう意味じゃなかったんだけど…ていうかあんたの手って柔らかくて気持ちいいわね」
ラフィエル「あっ、そんなに強く握らないでください~っ」
サターニャ「じゃあ手、離すわね」
ラフィエル「サターニャさん怒りますよ?私」
サターニャ「なんでそんな必死に」
ラフィエル「別にサターニャさんと手を繋いで一緒に帰れることが嬉しいだなんて全然思ってます」
サターニャ「ふーん…あれ、思ってるの??」
ラフィエル「…思ってません」
サターニャ「今日のあんた言動がめちゃくちゃね」
ラフィエル「サターニャさんが意地悪なこと言うからですよ、そういうの本当に許せません」
サターニャ「いつも私に意地悪してくる天使の発言とは思えないんだけど!」
ラフィエル「それよりサターニャさん今日はこのあとお暇ですか?」
サターニャ「さらっと流された…今日は帰って昨日借りたDVDを見るから、うん、すごく忙しいわね」
ラフィエル「サターニャさん」
サターニャ「あ、えっと…あーもうわかったから!そんな悪魔みたいな笑顔をこっち向けないでよ」
ラフィエル「何を言っているんですか、私はどこにでもいる善良な天使です」
サターニャ「確かにどこからでも湧いてくるけどね」
ラフィエル「私はいつでもサターニャさんの死角から現れます」
サターニャ「なにそれこわい」
ラフィエル「そんなことを言っているうちに私達の家に着きましたね」
サターニャ「私達って聞こえた気がするけど面倒くさいから聞かなかったことにするわ」
ラフィエル「サターニャさんのものは私のもの、私のものはサターニャさんのものです。ですがサターニャさんのものは私のものなので結局は全て私のものになりますよね?」
サターニャ「そんなめちゃくちゃなレトリックでこの私が納得すると思ったんだとしたら甘いわね」
ラフィエル「な、うそ…まさか、そんなはずないです…サターニャさん、レトリックなんて言葉知ってたんですか!?」
サターニャ「ふふん、最近読んだ漫画で得た知識よ」
ラフィエル「無駄にドヤ顔するサターニャさん可愛すぎます」
サターニャ「あ、どっちから先に見たい?ホラーかコメディ」
ラフィエル「夏ですしとりあえずホラーで」
サターニャ「ん、じゃあセットするわね」
ラフィエル「…」チラ
サターニャ「…」
ラフィエル「あの、サターニャさん」
サターニャ「ん、どうかした?」
ラフィエル「あ、いえ…なんでもないです」
サターニャ「始まったわ」
ラフィエル「…」チラ
サターニャ「…」
ラフィエル「…」
サターニャ「…はあ、もうしょうがないわね」
ラフィエル「?」
サターニャ「ラフィエル、こっちきて」
ラフィエル「え、いいんですか?」
サターニャ「そんなチラチラこっち見られたら集中して観られないし」
ラフィエル「うふふ、サターニャさんはやっぱり優しいですね」
サターニャ「う、うるさい、もう始まってるからはやくして」
ラフィエル「ではお言葉に甘えて~」
サターニャ「…」
ラフィエル「…」
サターニャ「…」ギュ-
ラフィエル「んっ」
サターニャ「やっぱり、あんたって抱き心地が良いわね」
ラフィエル「うふふ、そう言ってもらえて嬉しいです、サターニャさんは寄りかかられて重たくないですか?」
サターニャ「私は大悪魔よ、天使の一人や二人に寄りかかられても問題ないわ」
ラフィエル「私は座ったままサターニャさんに背中を預けることで安心感を得られるし、サターニャさんは後ろから私の身体の感触を自由に楽しむことができる。なんて平和的で素晴らしいシステムなんでしょうか」
サターニャ「そんないかがわしいシステムなの、これって」ムニムニッ
ラフィエル「ひゃ、サターニャさんっ、お腹の周りをつまむのだけは勘弁してください~」
サターニャ「え、でもすごく触り心地良いわよ?」ムニッムニッ
ラフィエル「いえ、そういう問題じゃなくて…んっ、普通に、恥ずかしいので!ほんとにやめてくださいっ」
サターニャ「変な声出さないでよ!わかったわ、仕方ない」
ラフィエル「はあ…はあ、今日のサターニャさん意地悪ですねすごく」
サターニャ「これでも未来の大悪魔だし」
◇◇◇
ラフィエル「いや~なかなか面白い内容でしたね」
サターニャ「そ、そうね…まあまあだったわ」
ラフィエル「あれ、サターニャさんもしかしてこわかったんですか?」
サターニャ「へ、あんたなに言ってるのよ?!この私がホラー映画ごときにそんな…」
ラフィエル「サターニャさん!!後ろに血だらけのガヴちゃんが!!」
サターニャ「ぎゃあああってなんだ、ガヴリールなら全く怖くないわね」
ラフィエル「意外に持ちこたえましたね」
サターニャ「ねえ、ラフィエル」
ラフィエル「はい、サターニャさん」
サターニャ「その…」
ラフィエル「…?」
サターニャ「今日、泊まっていきなさいよ」
ラフィエル「え…あ、やっぱり怖かったんですね~いいんですか急に泊まってしまっても」
サターニャ「うん、お願い」
ラフィエル (はぅ…このサターニャさんに頼られてる感じ…たまりません!)
サターニャ「さて、そうと決まったら次はコメディを観るわよー!」
ラフィエル「うふふ」
◇◇◇
ラフィエル「それではサターニャさんおやすみなさい」
サターニャ「おやすみ、ラフィエル」
ラフィエル「…」
サターニャ「…」
ラフィエル「…」
サターニャ「ん」ギュ
ラフィエル「っ」
サターニャ「うん、やっぱりあんたって良い抱き枕の素質があるわね」
ラフィエル「うーん、それは喜んでいいのでしょうか」
サターニャ「当たり前じゃない、このサタニキア様専用の抱き枕になれるなんてかなり貴重よ」
ラフィエル「ふふ、専用ですか…他の方でなく私なんかで良いんですか?」
サターニャ「ふん…わかってる…くせに…」スゥ...
ラフィエル「こんなにくっつかれたまま先に寝られてしまうなんて、私としたことが迂闊でした」
ラフィエル「…」
ラフィエル「サターニャさん寝顔、かわいい」
ラフィエル「サターニャさんは…私のこと…」
ラフィエル「…」ス-...ス-...
◇◇◇
ラフィエル「サターニャさーん」
サターニャ「ん、ラフィエル…何の用?」
ラフィエル「今日よければ駅前にオープンしたパン屋さんに寄ってみませんか?」
サターニャ「パン屋?!メロンパンはあるの??」
ラフィエル「さあ、行ってみないことには」
サターニャ「こうしてはいられない!さあラフィエル、早くそのパン屋に行くわよー!」
ラフィエル「はい!サタニキア隊長!僭越ながらこのエインズワースがお供いたします」
ガヴリール「いや、もうあいつらさっさと付き合えよ!!!」
ヴィネット (いいなぁ、私もガヴと…)
☆おしまい☆
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