雪美「菜帆……とっても……ぷにょふわ……ね…………」

仁奈「仁奈も座らせてくだせー！」

菜帆「はいはい、順番ね～」

みりあ「みりあも座らせてーっ！」

薫「雪乃さん、かおるもー！」

雪乃「一人ずつ、お願いしますわ♪」

P（近頃、菜帆と雪乃の膝の上に座るのが事務所のちびっ子たちの間でブームになっている）

P（きっかけは、菜帆が仲のいい柳瀬美由紀ちゃんを膝の上に乗せたところ、その座り心地がよかったと
L.M.B.Gのみんなに話したことらしい）

P（で、それを聞いたちびっ子たちが菜帆のところに集まりすぎて困っているところに雪乃が手伝いを申し出てくれて、
　こちらの座り心地もよかったことから）

P（今では、二人の膝の上はちょっとした人気スポットのようになっている）

仁奈「菜帆おねーさん、ギューっとしてくだせーっ！」

菜帆「いいわよ～、ギューっ！」

薫「かおるもやってー！」

雪乃「フフッ♪　ぎゅ～っですわ！」

ｷｬｯｷｬｷｬｯｷｬ

P（平和だな）

ちびっ子たちが帰った後

P「二人ともお疲れ。大変じゃなかったか？」

菜帆「いえ、大丈夫です～」

雪乃「みなさんとっても可愛らしくて、私も癒されましたわ。では、私はちょっとお手洗いに」ﾀｯﾀｯﾀｯ

菜帆「プロデューサーさん～」ｽﾞｲｯ

P(ち、近いな。菜帆がこう来るときは、大抵何かあるんだよな……)

P「何だ？」

菜帆「プロデューサーさんのお膝に、乗せてくれませんか？」

P「なっ」

P（そうきたかぁ……）

菜帆「昔はよくお父さんの膝の上に乗せてもらったんです。みんなを膝に乗せてたら、何だか懐かしくなっちゃって～」

P「い、いやでもな……」

菜帆「やっぱり、そうですよね～。私みたいに重たい女の子なんて、膝の上に乗せられませんよね……」

P「そんなことはないぞ！　菜帆ぐらい余裕で乗せられるさ」

菜帆「本当ですか？　じゃあお願いします～」

P(ああ、また押し切られたなぁ……)

菜帆「では、失礼します～」ｷﾞｭﾑｯ

P(おお……何というか、尻のボリュームがすごい)

菜帆「重たくないですか？」

P「いや、大丈夫だよ」

菜帆「よかった～」

菜帆「プロデューサーさん？」

P「ん、何だ？」

菜帆「このまま、ギューって抱きしめてくれませんか～？」

P「えぇっ、それもするの？」

菜帆「やってもらえれば、降りますから～」

P（逆に言えば抱きしめないとこのまま降りない気か……）

P「分かった分かった。それじゃ失礼して……」ｷﾞｭｯ

P（！！　こ、この感触は……！）

P（この柔らかさ、そしてほどよい抱き心地）

そうか

これが そうか

この掌にあるものが



ぷにょふわ　か

雪乃「あの……プロデューサーさん？」

P「ハッ！？　ゆ、雪乃か。どうした？」

雪乃「その……お手洗いから戻ったら、プロデューサーさんが菜帆ちゃんを膝に乗せて、
神妙な顔で抱き付いているものですから。何をしていたのです？」

菜帆「プロデューサーさんのお膝を堪能してたんですよ。よかったら雪乃さんもこの後どうぞ～」

P「お、おい勝手に」

菜帆「では私、お手洗いに行ってきますから～。プロデューサーさん、ありがとうございました～」ﾀｯﾀｯﾀｯ

雪乃「フフッ♪　菜帆ちゃんたら、相変わらず大胆ですわね」

P「ああ……全くだ」

雪乃「では、私も失礼して……」ｷﾞｭﾑｯ

P「！　え、雪乃も乗るの？」

雪乃「菜帆ちゃんにどうぞと言われましたし……いけませんでしたか？」

P（雪乃もしっかり大胆になってるなぁ……）

P「いや、こんな膝でよければ、いくらでも乗ってくれて構わないよ」

雪乃「ありがとうございますわ♪」

P（雪乃は、菜帆に比べると軽いな。そして自慢の長い髪からいい匂いがする……）

雪乃「誰かの膝に乗るというのはあまり経験したことがないものですから、とても新鮮ですわ」

P「へえ、そうなのか」

P（確かに、上品そうな雪乃の家ではあまりやらないかもな）

雪乃「それでその……プロデューサーさん？」

P「ん？」

雪乃「私も……菜帆ちゃんみたいに、抱きしめていただけませんか？」

P（うっ……まさかお願いされるとは。でも菜帆にやってあげた手前もあるしな……）

P「わ、分かった。じゃあ行くぞ……」ｷﾞｭｯ

P（！！　雪乃の腰細っ！　さっきの菜帆の後だから余計にそう感じられるのかもしれないけど）

P(いや、待てよ。雪乃と菜帆ってバストは同じくらい。ヒップも菜帆がちょいと大きいくらいで……
ウエストはこの差って)
　
P（やっぱりこのスタイルの良さを売りに出すべきだよな……）

雪乃「あ、あの、プロデューサーさん？」

P（でもあんまり過度な露出は雪乃のキャラに合わないし）

？？「プロデューサーさん……？」

P（露出は抑えたうえで、スタイルの良さが分かるような衣装……さて、どんなものが）

ちひろ「何してるんですか、プロデューサーさん？」

P「ハッ！？　ち、ちひろさん！」

ちひろ「そろそろ次の予定があると思って呼びに来たら、雪乃ちゃんを膝に乗せて思いっきり抱き付いてるって……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

雪乃「あ、これはその、私からお願いを」

ちひろ「まあ、細かい話は後でたっぷりとさせてもらいましょうか。いいですね！」

P「は、はい……」

P（この後メチャメチャ説教くらった）

P（主に、場所をわきまえろというもっともな理由で……）

P（と、いうわけで）

菜帆「雪乃さん、そろそろ代わってくれませんか～？」

雪乃「お願いしますわ、あともう少しだけ……」

P（あんまり人の来ない仮眠室で、時々二人を膝に乗せるようになった）

P（しばらくの間、このブームは続きそうだ）


終わり