【ミリマス】志保「私だって構って欲しい」 (79)
自分が書きたいの書いたらダラダラした事を先手反省
・多少のキャラ崩壊
・短めかつありきたり
・多少の部分は脳内補完お願いします
最初の奴【ミリマス】琴葉「プロデューサーが構ってくれない」 【ミリマス】琴葉「プロデューサーが構ってくれない」 - SSまとめ速報
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直近の奴【ミリマス】莉緒「プロデューサーくんが構ってくれないのぉ」【ミリマス】莉緒「プロデューサーくんが構ってくれないのぉ」 - SSまとめ速報
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横山奈緒(以下、奈緒) 「おっ?」
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北沢志保(以下、志保) 「!き、聞いてたんですか!?」
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira136690.jpg
奈緒 「勿論、聞いてたで~?さびしそーな志保の声をなー!」ニッコォ!
志保 「わ、忘れてくださいよ!」アセアセ
奈緒 「そーいう訳にもいかんやろ?そんな独り言聞いたら、プロデューサーさんすぐ駆けつけてくるで?」
志保 「……私より、他のアイドルを構っていた方が楽しいでしょうから」プイッ
奈緒 「プロデューサーさんがそんな事思う訳ないやんか。素直になってもええんやで?」
志保 「べ、別に私はいいですから!」パタパタ
奈緒 「……ホンマ、志保は頑固やねえ」
―――――
ミリP(以下、P) カタカタ
音無小鳥(以下、小鳥) 「プロデューサーさん、さっきの書類なんですけど……」
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P 「ああ、すみません……これですね」
小鳥 「はい、どうも!」
小鳥 「それにしても早く来ませんかねえ、新しい事務員の子」
P 「そうですね……もう文句言わないんで早く来て欲しいです」
P 「そういえば俺、顔確認してないんですけど……美人ですか?」
小鳥 「また、乙女を毒牙にかけようと……」ジトー
P 「聞いただけでしょ!?」
小鳥 「どーだか……顔は可愛いですよ。アイドルやれちゃいそうなくらいには、美人さんですね!」
P 「それなのに事務員志望なのか……可愛いなら俺がプロデュースしても良かったんですけどね」
小鳥 「…………」ジーッ
P 「その私は可愛くないんですか?みたいな目線はやめてくださいよ」
小鳥 「分かってるじゃないですか!」
P 「音無さんはそういう目で見れないというかなんというか……」
P 「仕方ないじゃないですか、年上ですし」
小鳥 「お姉さんも、罪な女ね……」
P 「いつも通りの平常運転ですね……」
ガチャリ
田中琴葉(以下、琴葉) 「おはようございます」
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P 「お、琴葉!おはよう」
小鳥 「おはよう、琴葉ちゃん……あれ、今日は」ピタッ
琴葉 「もう。今日は恵美とエレナは遅れてくるだけですから!」
―――――
志保 「…………」ジーッ
志保 (どうしよう……結局隠れちゃった)
志保 (なんだか、出ていき辛いな……)
所恵美(以下、恵美) 「あれ?志保何やってんの?」
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志保 ビクッ!!
恵美 「そ、そんな驚く事ないって!……おっ?」
恵美 「ははーん……」ニタリ
志保 「……何ですか」カァ
恵美 「いやぁ良いんじゃない!?志保位の年ならプロデューサーに甘えたくなってもしっかたないよね~!」ニッコニコ
志保 「そ、そんなんじゃないですから!」
志保 「……私に構っていても、プロデューサー楽しくないと思いますし」シュン
恵美 「……もー!志保は考え過ぎだってー!」
恵美 「プロデューサーがそんな事いう訳ないじゃーん!」
志保 「そうでしょうか……」
恵美 「そうだって!しっかたないなあ、ここで恵美お姉さんが一肌脱いであげるとしますか!」
志保 「……恵美さん、楽しんでませんか?」
恵美 「そ、そんな事ないって」アセアセ
―――――
琴葉 「………」パラパラ
P 「琴葉、何読んでるんだ?」
琴葉 「恋愛小説です。小鳥さんに借りたんですよ」
P チラリ
小鳥 「私がいっつもヤバそうなものを渡すって認識はやめてください!」
P 「普段の行いが……で、琴葉。それどういう内容なんだ?」
琴葉 「えっと……高校が舞台なんですけど」
琴葉 「担任の男性教師と学級委員長の恋愛で……最後は、卒業式の時に委員長の女の子が告白してフラれちゃうんです」
琴葉 「何故か、他人事に思えなくて……」
P 「そ、そうか……」アセリ
琴葉 「プロデューサーは、そういうのどう思いますか?」ジッ
P 「教師と生徒なあ……やっぱ本人たち次第なんじゃないか?」
P 「人が好きな気持ちなんて止めるのは無理だろうしな」
琴葉 「そうですか!」パァアア
P (なんでそこで顔を輝かせるんだ琴葉……)
琴葉 「でも、これホントに入り込めて面白いです……小鳥さん、ありがとうございます」
小鳥 「そこまで気に入ってくれたなら、きっと書いた人も喜んでくれてるわよ」フフ
―――――
恵美 「ほほぅ……本を読んでればプロデューサーは話しかけてくれる、と……」
志保 「もう一度聞きますけど……本気ですか?」
恵美 「志保はプロデューサーに構って欲しいんでしょ?なら、出来る限りやらなきゃね!」グッ
恵美 「私だって志保には手助けしてもらったわけだしさ!」
志保 「べ、別に私は見返りが欲しかったわけじゃ……!」アセアセ
恵美 「照れるな照れるなういやつよのぉ」ケラケラ
志保 「もう……」
恵美 「それでさ。なんか今バッグに本入ってる?」
志保 「えっと……」ガサゴソ
志保 つ絵本
志保 「…………」
恵美 「…………」
―――――
バーン
恵美 「おっはー!」
志保 「おはようございます」
琴葉 「恵美!志保ちゃんと来たの?」
恵美 「いやー!いじらしい妹分に頼られちゃ、アタシも張り切らざるをいかなくってさ!」
琴葉 「?」キョトン
志保 (め、恵美さん!)ヒソヒソ
恵美 (あとは頑張んなよ?)ヒソヒソ
恵美 「じゃ、琴葉!エレナも待ってるし、はやくレッスン行くよ!」ガシッ
琴葉 「え、ちょっと待って」アセアセ
恵美 「いやー、エレナが琴葉とサンバしたがってるからさ!ほら、早く!」ズルズル
琴葉 「さ、サンバって……!?」
恵美 「じゃ、プロデューサー!志保は宜しくねー!」
琴葉 「し、失礼しますううう」ズルズル
バタン
P 「……サンバ?」
小鳥 「さぁ……?」
小鳥 (恵美ちゃんも琴葉ちゃんに対してはあんまり上手い事引きずっていけないのかしら……)
P 「大変そうだな琴葉も……志保、おはよう」
志保 「おはようございます……私、今日はいつからレッスンでしたっけ?」
P 「志保が時間覚えてないなんて珍しいな……」パラパラ
P 「今日は午後からだけど……」
志保 「なら、ここでゆっくりしてますね」
P 「どこかに買い物に行ってきても良いんだぞ?時間に来てくれれば何も問題ないからな」
志保 「いえ、少し読みたい本があるので」
P 「本?琴葉も本読んでたけど、志保も本読みに来たのか」
P 「百合子あたりに触発されたのか?」
志保 「べ、別になんだっていいじゃないですか……じゃ、ゆっくりしてますね」スタスタ
志保 パラパラ
P (何読んでるんだろ……)チラリ
志保 絵本 パラパラ
P 「…………」
小鳥 「…………」
P (どうしたらいいんでしょう、音無さん)ヒソヒソ
小鳥 (声かけてあげたらどうです?)ヒソヒソ
小鳥 (志保ちゃんも寂しいのかしら……?)
P 「……なぁ、志保」
志保 「なんですか、プロデューサーさん」
P 「……その絵本、面白い?」
志保 「はい、面白いですよ」バッサリ
P 「そ、そうか……どんな内容なんだ?」
志保 「……気になるんですか?」
P 「まぁ、それなりにはな」
志保 「…………」
志保 (……?小鳥さん、何かこっちに)
小鳥 ア マ エ チ ャ エ !
志保 (!)
志保 「じゃあ、プロデューサーさんも読んでみてくださいよ」
P 「え?いや、俺は仕事が……」
小鳥 「良いじゃないですか。私が書類処理しておきますよー」
小鳥 「この前だってこのみさんに言われてたじゃないですか」
P 「そ、そうでした……じゃあお任せします」
志保 「じゃ、こちらにどうぞ……」ポンポン
P 「お、悪いな」ストン
志保 カァア
P 「で、どういう本なんだ?」
志保 「え、えっと……」ワタワタ
小鳥 (ふっ、仕方ないわね……!)
小鳥 「プロデューサーさん。折角ですし、読み聞かせみたいに朗読してみましょうよ!」
P 「……誰が得するんですか?」
小鳥 「私だって内容気になるんです!」
P 「そうですか……?それなら、俺が読み上げるけど構わないか、志保?」
志保 「だ、大丈夫です」カァ
小鳥 (あともうひと押しかしら……)
小鳥 「プロデューサーさん、もう一つお願いがあるんですけどッ!」
P 「……嫌な予感しかしないんですけど。何なんですか?」
小鳥 「志保ちゃんを膝に乗っけて読んでくださいよ!」バーン
志保 「!?」ビクッ
P 「志保に後で殴られるの俺じゃないですか、嫌ですよ!」
小鳥 「えー?でもこれも演技レッスンみたいなものだと思えば……」
P 「……一応聞いておきますけど。どういう演技レッスンですか」ジトー
小鳥 「ツンツンしてる志保ちゃんが、ちゃーんと大人に甘える演技が出来るようになるためのレッスンですよ!」ドヤァ
P 「ドヤ顔はむかつきますけど理にはかなってますね……」ハァ
P 「志保、やってみるか?」
志保 「し、仕方ないですね……」スッ
志保 チラリ
小鳥 グッ b
志保 パァアア
志保 「し、失礼します……」ストン
P 「お、おう……」
P 「志保、柔らかいな」ボソリ
志保 「!も、もう……」カァアア
P 「悪い!デリカシーなかったな……」
P 「じゃ、読むぞー」
志保 「は、はい。お願いします」プルプル
小鳥 (恥ずかしがってる志保ちゃん……良いわね!)
―――――
志保 (プロデューサーさんの膝の上……あったかかった)カァァア
志保 「!」ブンブン
最上静香(以下、静香) 「……何やってるのよ志保」
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志保 「ひゃぁああッ!?」ビクリ
静香 「な、なに!?」ビクゥッ
志保 「……なんだ、静香か。どうしたの?」
静香 「どうしたのはこっちの台詞よ。どうしたのよ志保、あんな驚く志保なんて初めて見たわよ?」
志保 「別に。静香が知らない私だって、たまにはいてもおかしくないでしょ」ツーン
静香 「全くもう……」
志保 「それで?なんで静香は来たのよ」
静香 「自分の所属してるアイドル事務所に来ることがそんなにおかしい?まぁ、今日は別件込みだけど……」
志保 「?なにか用があったの?」
静香 「ええ、プロデューサーにね」
志保 「プロデューサーさんに……」
志保 ズーン
静香 (……?)
静香 「ねえ、志保。プロデューサーと何かあったの?」
志保 「何もないわよ。何もないわよ……」ズーン
志保 (さっき、ちょっとだけ良い事があったけど……)
静香 「……!ああ、そういう事」ニヤリ
志保 「!な、なによ……」
静香 「志保、寂しいんでしょ?最近のプロデューサー、琴葉さんとか恵美さんにかかりきりだし……」ニヤニヤ
志保 「か、構って欲しいなんて思ってないわよ!」カァ
静香 「……まったく、仕方ないわね」
志保 「静香?」
静香 「そこからよーく見ておきなさい」スタスタ
―――――
ガチャリ
静香 「おはようございます」
P 「おっ、静香か。おはよう」
小鳥 「静香ちゃん、おはよー」
静香 「プロデューサー、今忙しいですか?」
P 「ん?どうした、藪から棒に」
静香 「良いから!今手が空いてるかどうかを聞いてるんです!」
P チラリ
小鳥 グッb
P 「ああ、大丈夫だ……で、何か用か?」
静香 「はい……少し、学校の宿題で」
P 「宿題?」
静香 「はい」ガサゴソ
静香 「その……アンケートっていうか、インタビューなんですけど」ボソボソ
P 「へぇ、インタビューか……ちなみに、どういうインタビュー?」
静香 「え、えっと……」アワアワ
静香 「……尊敬する大人、です」カァアア
P 「へぇ、尊敬する……尊敬!?」パァアア
静香 「露骨に嬉しそうな顔しないでください!」カァ
P 「へぇーそうかそうかぁ~」ニタリ
静香 「ニヤニヤしないでください!やっぱり父にインタビューしてきます!」
P 「そんな!頼む、俺の事にしておいてくれ!」テアワセ
静香 「……なんで、そんなにインタビューされたがってるんですか」ジトー
P 「だって静香が尊敬する大人って言ってくれたんだぞ!?こんなに嬉しい事なんて……うう」ホロリ
静香 「ちょ、ちょっと!泣かないでくださいってば!」
P 「す、すまん……」ゴシゴシ
P 「よし!ドンドン聞いてくれ!なんでも答えてやるぞ!」
静香 「もう……」クスリ
―――――
志保 (静香がインタビューするだけであんなに喜んでるなんて……)
志保 (私も、なにか……)モンモン
?? 「しーほちゃんっ!」バン
志保 「ぴゃいッ!?」ビクリ
天海春香(以下、春香) 「ご、ゴメンね?そこまで驚くなんて……」
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志保 「い、いえ……私がぼーっとしていたのがいけなかっただけですから」
春香 「どうしたの?志保ちゃんがぼーっとするなんて、珍しいね?」
志保 「い、いえ……」ボソボソ
春香 「?」チラリ
春香 「プロデューサーさんに、何か用があったの?」
志保 「べ、別にそんなわけじゃ」アワアワ
志保 (……ん?)チラリ
静香 ニヤッ
志保 (!)カッチーン
春香 「?志保ちゃーん?」
志保 「……春香さん、お願いがあるんですけど」
春香 「志保ちゃんからお願い?何?」ニコッ
志保 「プロデューサーさんと話すきっかけをください」ジッ
春香 「……えっ?」ポカン
春香 「え、えーっと……」アワアワ
志保 「お願いです、春香さんしか頼れないんです」ペコリ
春香 「志保ちゃん……うん、分かった!出来る限り力になるよ!」グッ
春香 「……で、何しようか?」キョトン
志保 「……どうしましょう」ドヨーン
春香 「そうだなあ……あ、そうだ!」ガサゴソ
春香 「はい、これ!」スッ
志保 「何ですか?……メモ帳?」
春香 「天海春香秘蔵の、対プロデューサーさん手帳だよ!」グッ
春香 「私も、その……たまーに話題に困っちゃうことがあって」エヘヘ
志保 「春香さんとプロデューサーさんって、そんなに話が進まないんですか?」
春香 「す、進まないって言うか……その」カァ
春香 「……好きな人の前で、下手な事言いたくないもん」テレテレ
志保 (これくらい純粋になれたら……)
春香 「って!私の事は別にいいの!」ブンブン
春香 「ページにそれぞれ話題書いてあるし……適当にめくって、話題振ってみれば話せるんじゃないかな?」
志保 「で、でも言い出すのが……」アワアワ
春香 「私も応援するから!頑張って!」
志保 「は、はい……」
―――――
バーン
春香 「プロデューサーさん、おはようございまーす!」
P 「お、春香か。おはよー」
小鳥 「おはよう、春香ちゃん。志保ちゃんもお疲れ様!」
志保 「お、お疲れ様です……」カチコチ
小鳥 (?どうしたのかしら、志保ちゃん)
静香 「志保、来たの?」
志保 「……えぇ」
静香 「そう……プロデューサー、それじゃ失礼しますね」
P 「ああ、宿題はそれで大丈夫そうか?」
静香 「十分すぎるほど聞きましたから……あの、その」
静香 「ありがとうございました、プロデューサー」ペコリ
P ウルウル
静香 「もうそれはいいですから!じゃ、未来とレッスンしてきますね」スタスタ
P 「ああ、いってらっしゃい!」フリフリ
小鳥 「いやー、嬉しそうですね?」
P 「そりゃそうでしょう……うう、涙腺緩くなったかな」ゴシゴシ
春香 「全くもう……はい、ハンカチ使ってください!」スッ
P 「わ、悪いな……」
志保 (と、とりあえず……)パラパラ
春香 「プロデューサーさん、ちょっとだけ志保ちゃんの話聞いてもらえませんか?」
P 「志保の?何かあったのか」
春香 「この前、真のドラマやってたじゃないですか」
P 「あぁ、最後元凶の政治家と一対一になってインタビューしつつ論破していく奴だよな?相変わらずかっこよかったが……」
春香 「志保ちゃんもそれ真似てみたいらしくて。演技力レッスンの一環という事で、お願いします!」テアワセ
志保 (は、春香さん……!)
春香 (感謝するなら真にね)グッ
P 「そうか……まあ構わないよ。俺も志保と話せる分には嬉しいからな」
P 「で、どんな話題を聞きたいんだ?」
志保 「え、ええっと……」パラパラ
志保 「そ、そう!『プロデューサーさん、今好きな人はいますか』!?」バン
春香 「!?」
P 「す、好きな人か!?」
志保 「あ、いえその!」カァアア
P 「……好きな人かぁ」
春香 ソワソワ
P 「……し」
小鳥 「仕事が恋人です、とかいう逃げはやめてくださいね?」
P 「なんで先に言っちゃうんですか……」
小鳥 「プロデューサーさん、そうやって逃げそうでしたから」
P 「くそぅ……」
春香 「い、良いじゃないですか!言っちゃいましょうよ、プロデューサーさん!」アセアセ
P 「うーん……今は特に思いつかないかなぁ」
志保 「思いつかないって……」
P 「お前らを見てなきゃいけないからな。そういう色恋はその後で十分だろ」ハハハ
小鳥 「……また逃げましたね」ジトー
P 「事実でしょう!?」
志保 「もう……ハッキリしない男は嫌われますよ、プロデューサーさん」クスッ
P 「面目ない……」
春香 (プロデューサーさん、今好きな人いないんだ……よしっ)グッ
―――――
カタカタ
P 「ふぅ……」
小鳥 「疲れましたねえ……」
P 「今日は一段と仕事した気がしますよ……」
小鳥 「……静香ちゃんのインタビューとかやってましたよね?」ジトー
P 「うぐぅ」
小鳥 「……結局、志保ちゃんあのまま帰して良かったんですか?」
P 「?あのままって、何がです?」キョトン
小鳥 「志保ちゃん、プロデューサーさんに構っていて欲しかったんじゃないかなーって……」
P 「えっ、志保が?」
小鳥 「気づいてなかったんですか?」
P 「……だから、今日あんなに話しかけてきたのか」
小鳥 「もう書類も終わりましたし、後は私がまとめておきますよ」
小鳥 「早く志保ちゃんの所に行ってあげてください!」
P 「……すみません、ありがとうございます!」ダッ
小鳥 「お礼は、可愛い可愛い志保ちゃんの話でお願いしますね!」
P 「……善処します」
―――――
P「おーい、志保!」
志保 「……なんですか?今から自主レッスン行ってくるんですけど」
P 「そうなのか?なら、俺も見に行くよ」
志保 「!い、いえ。わざわざ来てもらう必要ありませんから!」
P 「でも、俺もお前がどれくらい出来るようになったのか見たいし……」
志保 「そんなの良いですから!プロデューサーさん、仕事まだ溜まってるでしょう?」
P 「そ、そこまで見られたくないのか……」ドヨーン
志保 「あっ、いえその……」
志保 「と、とにかく!私は大丈夫ですから!」バッ
P 「おーい!……行っちゃった」
―――――
志保 (プロデューサーさんは相変わらずなんだから……)タンタタン
志保 (私だって、構って欲しかったけど……迷惑だろうし)タッターン
志保 「ここ、でッ!?」グラリ
バタン
志保 「……っ!」ピクッ
P 「おーい、志保。やってるか――」
P 「!どうした志保、こけたのか!?」
志保 「あ、いえその」アタフタ
P 「良いから見せろ!……ちょいと腫れてるな」サワッ
志保 「いたっ!?」ビクリ
P 「……こりゃ案外深刻そうだ。悪いな志保、失礼するぞ」ガシッ
志保 「え、え?」
P 「俺なんかにお姫様抱っこされても嫌かもしれないが……ま、勘弁してくれな」スタスタ
志保 「そ、そんな……悪いですよ!」
P 「良いんだよ、こういう時くらいは素直に頼れ!」ダッ
―――――
志保 「……ふう」
P 「一息つけたか、志保?」
志保 「はい。ありがとうございます、プロデューサーさん」
P 「俺はプロデューサーとして、至極当たり前の事をしただけだよ」
P 「……明日のレッスンは念のために休みにしておこう。行動するのに支障はきたさなくても、激しい運動は流石にな」
志保 「……ごめんなさい。折角のレッスンなのに、穴をあけてしまって」シュン
P 「良いんだ。志保が良くなるまで、そんなの意味がないからな」
志保 「……そういうの、ズルいと思います」
P 「ズルいか?まぁ、ゆっくり休んでいてくれ」
P 「ただレッスンが休みとなると……そうだな、明日はいっそのこと一日休みって事にしておこうか」
志保 「!い、いえ!事務所に来て何か……!」
P 「良いんだよ、無理をするな」
志保 「…………」
P 「どうした?」
志保 「今日、迷惑じゃありませんでしたか?」シュン
P 「迷惑なわけないだろ……俺の方こそ悪かったな」
P 「音無さんも春香も志保と話すきっかけをくれてたのにな……ホント、悪かった」ペコリ
志保 「!?い、いえ!謝るのは私の方です!今日も、仕事を邪魔してしまって……」
P 「お前らと話すのが俺の仕事なんだって。書類作業なんてつまらない仕事よりお前と話す方が何万倍も楽しいよ」
志保 「……!」ジーン
P 「悪い、ちょっとカッコつけすぎたかな」ポリポリ
志保 「いえ、プロデューサーさんは優しいなあと思って」クスリ
P 「志保に素直に褒められるとなんだかむず痒いな……」
志保 「そんなプロデューサーさんにお願いがあるんですけど……聞いてもらえますか?」
P 「聞こうか。どうした?」
志保 「明日、私のオフ付き合ってもらえませんか?」ボソリ
P 「えっ、明日か?」
志保 「い、いえ!すみません、良いんです!明日も仕事でしょうし、すみません」ワタワタ
P 「…………」
P 「いいよ、分かった」
志保 「!ほ、本当に良いんですか?」
P 「ああ。明日はどっちにせよ、志保のレッスンを見る日に決めてたからな」
P 「志保が休むって言うなら、それについてって志保と仲良くするのも仕事に入るだろ?」
志保 「ふふ……社長、怒らないんですか?」クスリ
P 「怒らないよ。あの人は、アイドルっていうか女の子を泣かせた方が怒るだろうし」
P (休みは多少無理にでも取れって言われてるしな……)トオイメ
志保 「じゃ、決まりですね」
P 「ああ、明日のオフでまた会おう」
志保 「はい……あの、もう一つお願いがあるんですけど」
P 「どうした?」
志保 「手。寝付くまで、私の手を握っていてくれませんか?」
P 「そんなんで良いなら喜んで握るよ」ギュッ
志保 「ッ……ありがとうございます」
志保 (……落ち着く)ホッコリ
志保 (本当に、やさし……)
志保 スー
―――――
小鳥 「で!?どうだったのか教えてくださいよ!」
P 「話したじゃないですか!」
小鳥 「オフの話ですよ!私、一緒にいたんだからこの前の話なんて大体知ってるに決まってるでしょ!」
P 「プライバシーの侵害なんで」シレッ
小鳥 「うう……ひどぃ、人を助けてこの仕打ちなのね」ピヨヨ
P 「……そんなに聞きたいんですか?」
小鳥 「聞きたいですよ!」クワッ
P 「仕方ないですねえ……昼休みに飯食いながら話しましょ」
小鳥 「言いましたね!?約束ですよ!」
P 「はいはい……」
ガチャリ
志保 「プロデューサーさん、おはようございます」
P 「お、志保。おはよう」
小鳥 「ねえ志保ちゃん、オフの事教えてくれないかしら!」
志保 「!?な、なんでそのことを……」アセアセ
小鳥 「事務員を甘く見ちゃいけないわよぉ……?」ピヨヨ
志保 「は、恥ずかしいじゃないですか!」カァア
小鳥 「もー!照れる志保ちゃんもホーントカワイイんだから!」
P ニッコリ
志保 「ぷ、プロデューサーさんも止めてくださいよぉ!」ワタワタ
静香 「…………」
春日未来 「どうしたの、静香ちゃん」
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira136371.jpg
静香 「プロデューサーとの距離が遠い気がするわ……」
つづかない
という事で本編は一通り……
ちょっと空けてから蛇足投下します
おまけ
志保 ソワソワ
P 「おーい、志保!待たせたな!」タッタッ
志保 「もう、遅いですよ。プロデューサーさん」
P 「悪い悪い……ちょっと急な案件に対応しててな」
志保 「……私と一緒に居て、大丈夫なんですか?」
P 「平気だよ、もう終わらせてきたから」
P 「じゃ、行こうか!」
志保 「……はい!」
―――――
P 「それで?最初はどうしようか」
志保 「本屋さんに、寄っても良いですか?」
P 「本屋?絵本でも買うのか?」
志保 「はい……迷惑かもしれないんですけど」
P 「いや、全然。じゃあ行こうか。今日は志保のオフに付き合うって決めたしな」
P 「うわぁ……久々に絵本コーナー見たけど、でかいんだな案外」
志保 「絵本自体が大きいですからね。このくらいの規模の本屋さんなら、結構数は置いてあるんですよ」
P 「へぇ……」
志保 「……あの、プロデューサーさん」
P 「ん、どうした」
志保 「プロデューサーさんの好きな絵本、選んでもらっても良いですか?」
P 「えっ?でも、俺絵本なんて普段読まないし……」
志保 「昔読んでた絵本でも良いんです、お願いします」ペコリ
P 「そうか……?じゃぁちょっと見てみるけど……」チラチラ
P 「……ん?あ、あれは」
志保 「何か見つけたんですか?」
P 「いや、昔読んでた本を見つけてな。懐かしいな……まだ置いてあるんだ、コレ」
志保 「面白かったんですか?」
P 「いや、どうだったかな……読んだって記憶はあるんだけどな」ハハハ
志保 「……じゃあ、これ買います」
P 「良いのか?もしかしたら、つまらないかもしれないぞ?」
志保 「良いんです。読んだら、どういう話だったのか教えてあげますから」
P 「じゃ、期待して待っておこうかな……会計はしてくるよ」スタスタ
志保 「え?いや、私が出しますよ!」トコトコ
―――――
P 「そろそろ昼か……志保、腹の具合はどうだ?」
志保 「わ、私はまだ」グゥウウウ
志保 カァアアア
P 「ハハ、そんなに隠す事ないだろ。どれ、どこか喫茶店かファミレスでも入るかな……」
ストン
P 「志保、食べたいもの頼んでいいからな」
志保 「は、はい……」シゲシゲ
P 「……なんかこうしてると親子みたいだな」ホッコリ
志保 「親子、ですか?」
P 「ああ。父親がいない志保に言うのもアレかもしれないけどな……」
志保 「…………」
P 「悪い、変なこと言ったな」
志保 「いえ、傷ついたのはそこじゃないので、大丈夫です」
P 「そうか……って、傷ついたのか!?本当にすまなかった!」ペコリ
志保 「い、良いんですよ!それより、プロデューサーさんは頼むの決まったんですか?」
P 「ああ、いつも通りコーヒーだな」
志保 「……え、それだけなんですか?」
P 「ああ、そこまで昼は食わなくても……ってどうした志保。なんかどんどん顔が赤くなってないか?」
志保 「私の分けてあげますから食べてください、良いですね」ピシャリ
P 「え、でも要らないって」
志保 「い・い・で・す・ね!」
P 「……はい」シュン
P 「美味いコーヒーだな……良い店だ」ズズズ
志保 「……うんッ」ズズズ
志保 「にがっ……」
P 「諦めてミルクと砂糖入れたらどうだ?」クスリ
志保 「いえ、入れません……プロデューサーさんがブラック飲んでますから」
P 「大人と比べちゃいけないと思うが……」
志保 「……絶対、飲み切りますから」ズズズ
志保 「うぅ……」
P 「まったく……冷めちゃう前に、一緒に来たオムライス食べちゃえよ?」
志保 「わ、分かってますから」
P 「志保もそこそこ子供っぽいもの頼むんだなぁ……ちょっと意外」
志保 「か、勘違いしないでくださいよ。こうする為にオムライスにしたんです」スッ
P 「……スプーンをこちらに突き出して、どうしようっていうんだ?」
志保 「決まってるじゃないですか。お昼に何も食べないのは、健康に良くないですから」
P 「いいって言ってるのに……」パクッ
志保 「どうですか?」カァ
P 「うん、良い味だ。志保が食べさせてくれるってのもスパイスになって、最高に美味いな」モグモグ
志保 「からかわないでください……あっ」ピタッ
P 「どうした?」
志保 「い、いえ!なんでもないです!」
志保 (これに口付けたら間接キスに……?)カァアア
志保 パクリ
志保 「……えへへ」テレ
P (オムライス、そんなに好きだったのかなぁ……)
―――――
P 「演劇?」
志保 「はい、小鳥さんが余ってたチケット二枚くれたので」
志保 (小鳥さん、ありがとうございます……)グッ
P 「演劇は初めて見るかもしれないな……いや、この職業柄舞台袖から見る事はよくあるんだが」
志保 「プロデュースの役に立つかもしれませんし……どうですか?」
P 「勿論一緒に行くよ。どんなのか興味が沸いてきた」ワクワク
志保 「そうですか……」ホッ
P ソワソワ
志保 「……もう、子供っぽいですよ」
P 「そ、そんな事言ったって、落ち着かなくてさ……」ソワソワ
志保 「芸能関係者じゃないんですか……?」
P 「そ、それでも多少ビビりはするんだよ」
P 「で?どういう話なんだっけ、これ」
志保 「それ教えちゃったら面白くないじゃないですか」
P 「えー?頼むよ」
志保 「もー、歌舞伎や能じゃないんですから見てれば分かりますよ……」
志保 「……」チラッ
P シゲシゲ
志保 (今なら、バレない?)
志保 「……」ギュッ
志保 ニッコリ
―――――
志保 「今日はすみませんでした……」
P 「いやいや!貴重な体験も出来たしな!こっちはお礼を言いたいくらいだよ!」
P 「ああいう魅せ方もあるんだなあ……案練らないと」
志保 「あの、プロデューサー」オズオズ
P 「ん?どうした、志保」
志保 「プロデューサー、夕飯の予定って入ってますか?」
P 「いや、普通に帰って食べようかと思ってるけど」
志保 「何食べるんですか?」
P 「コンビニ弁当」シレッ
志保 「…………」
P 「……いや、家に食材置いてないしさ……」
志保 「……まったく、仕方ありませんね」
P 「ん?」
志保 「プロデューサー、うちにご飯食べに来ませんか?」
P 「え?いや、悪いからいいよ。俺が行くと弟君やご両親に迷惑を掛けちゃうしな」
志保 「ぷ、プロデューサーが健康的な食生活を取らない方が問題だと思います!」アセ
P 「いや、スキャンダルになっても困るしな」キッパリ
志保 「そう、ですか……」シュン
P 「…………」
馬場このみ(以下、このみ) 『アイドルのコンディション管理するのが、プロデューサーの仕事でしょ!』
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P 「……ふむ」
P 「分かったよ、志保。じゃ、ご馳走になろうかな」
志保 「!ほ、ホントですか?」パァア
P 「ああ、嘘なんてつかないよ」
P (志保もこんな風にいつも笑ってればいいのにな……可愛いのに勿体ない)
―――――
志保 「ただいまー。お姉ちゃん、帰ってきたよー」
P 「し、失礼します……」
志保 「もう、なんでプロデューサーはそんなに縮こまってるんですか?」
P 「れ、連絡してもらってるとはいえやっぱりな……」
志保 「もう、緊張しなくたって良いじゃないですか」
志保弟 「おねーちゃん、おかえりー!」パタパタ
志保 「ただいま、お姉ちゃんすぐにご飯作っちゃうから待っててね」
志保弟 「はーい!……あれ?そっちの人は……」
P 「どうも、プロデューサー……って言ってもわからないか。お姉ちゃんの仕事仲間だよ、よろしくね」
志保弟 「よ、よろしくお願いします」ペコリ
P 「緊張しなくてもいいって!」
志保 「さっきまで緊張してたのに……」ジトー
P 「うぐっ」
志保 「まぁいいです……少し、弟の面倒見ていてもらえますか?」
P 「おう、任された!」
P 「弟君は何か好きな遊びとかはあるのか?」
志保弟 「えっと……あれ」ピッ
P 「ん?……へー、ゲームが好きなんだ。対戦ゲームでもして待ってるか!」
志保弟 「え?おにいちゃん、いいの?」
P 「おう、いいぞいいぞ!こう見えても、俺はゲームは大抵鍛えられてきてな……」トオイメ
志保弟 「じゃぁ、これやらない?」スッ
P 「おっ、これか……いいぞ、やるか!」
志保 「お待たせしました――」
P 「げぇっ!?そんなの出来んの!?」
志保弟 「そうだよー!へへっ、じゃあこんなことも……!」
P 「ぐぅ……」チーン
志保 「……楽しそうですね」ジトー
P 「なんで怒ってるんだお前は」
全員 「いただきます」
志保弟 「モグモグ……肉じゃが美味しーね、おねえちゃん!」
志保 「そう?それなら良かった……」チラッ
P 「志保、お前こんなに料理できたなら言えよ……今度番組取ってきてやらにゃ」
志保 「べ、別に隠してたわけじゃないですから……味はどうですか?」
P 「文句なし!完璧だ、最高に美味いな。この肉の甘さ加減、俺の好みだわ」モグモグ
志保 「そ、それなら良かったです!」パァアア
志保弟 「でも、おねーちゃん。今日のいつものよりおいしいね?」
志保 「えっ!?そ、それは……」チラリ
P 「そりゃ弟君への愛情たっぷりだからな!いつもより、ちょっと力がこもってるんだよ!」
志保弟 「ホント!?やったー!」
P 「良かったな、志保!」
志保 「……そうですね」
志保 (愛情たっぷりですからね……?)
―――――
小鳥 「……絶対、色んな事隠してますよね?なんで場面とびとびなんですか?」
P 「さぁ、知りませんねえ」プイッ
小鳥 「……まさか、お泊まり」ボソリ
P 「してませんよ!」
小鳥 「絶対うそだぁ!」
このみ 「プロデューサーくん……コンディションは見ろって言ったけど、別に女の子の家に上がりこめとまでは言ってないわよ?」ニッコリ
P 「……す、すみません」
このみ 「まったくもう……じゃ、今度はどっかで宅飲みね」
P 「はいは……えっ?」
このみ 「不公平でしょ?莉緒ちゃんも誘って飲むわよー!」
小鳥 「わ、私も!私も連れてってくださいね!」
P 「も、もう!やめてくださいって!」
蛇足 おしまい
蛇足がホントに蛇足だった
なんで志保がちょっと長いかって?蛇足をメインで書く予定だったからだよぉ!
色々忙しかったり発想が迷走してきたのでしばらくお休みします(お休みできるとはいってない
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