サーバル「うどん……うどん…………？　うどん！」

静香「なにか分かりそうですか……？」

サーバル「うーん」


サーバル「わっかんないや！！」

静香「……」

サーバル「これは図書館で調べるしかないかも……案内するね！」

静香「えぇ、ありがとう……サーバルさん？」

サーバル「でへへ、まかせてよ！　えーっと……」

静香「最上静香です。静香ってよん」

サーバル「じゃあ」




サーバル「うどんちゃんで！」ﾋﾞｼｯ

うどん（静香）「」

サーバル「がーいどっ、がーいどっ、さばんながーいどっ」

うどん「ファイトっファイトっ白組ファイトっ」

サーバル「？」

うどん「シコシコおいしいうどんの色は～？」

サーバル「しろだぁ！」

うどん「ちゅるんとおいしい勝利のあっじ♪」

サーバル「がいどっがいどっさばんながいどっ」

うどん「ファイトっファイトっ白組ファイトっ」

サーバル「さばんなの！　燃える夕日の色はぁ？」

うどん「赤だぁ！」

サーバル「じまんの爪で～、やっつけちゃうよ！」


サーバル「がいどっがいどっさばんながいどっ」

うどん「ファイトっファイトっ白組ファイトっ」



ﾊﾞｻｯ　ﾊﾞｻｯ

うどん「？」

ﾊﾞｻｧｯ

トキ「なにか歌が聞こえたのだけれど」

うどん「えっ」

トキ「私も一曲いいかしら」



トキ「あおいぃい～とりぃい～♪」

サーバル「あかいよ？」


トキ「……」

サーバル「……」

うどん「……」

トキ「じゆうとぉこぉどくぅ」

サーバル「まな板のフレンズ？」

トキ「トキよ。まな板は動物じゃないわ」

サーバル「鳥のフレンズなんだ！　すごーい！」

トキ「くちばしつけて、がんばります。くっ」

サーバル「ねぇうどんちゃん。図書館まで乗せてってもらおーよ！　そしたらすぐだよ！」

うどん「えっ……でも、いいんですか？」

トキ「べつに、いいけれど」

うどん「あ、ありがとうございますっ」

サーバル「じゃあさっそく～」



「まつのだぁ～～！！」ﾊﾞｯ

うどん「！？」

ｶﾞﾊﾞｧｯ

うどん「きゃぁ！？」

アライグマ「ふははは！　つかまえたのだ！　このうどんドロボウめぇ！」

うどん「！？」

サーバル「えっ！　そのうどんはうどんちゃんのだよ！？」

アライグマ「ちがうのだ！　アライさんがとられたのだ！」

うどん「あの……このうどんは、私が生地を踏むところから作ったもので……」

アライグマ「なにぃ！？　ぐぬぬぅ……アライさんはっ、アライさんは小麦を育てるところからやったのだ！」

うどん「えっ、すごい」

アライグマ「ふっふーん！　アライさんはすごいのだ！　……さて、大事に育てた作物を荒らすとどうなるか、たっぷり教えてやるのだ……！　でやぁあっ」


ﾄｽｯ

アライグマ「うっ」ｸﾞﾃｯ

うどん「えっ……？」

アライグマ「」

フェネック「いやぁ、どうもどうも。うちのアライさんがめいわくかけたかな？」

サーバル「あっ、レズ」

フェネック「ちがうよ」



ｶﾞｻｻｯ

うどん「！　あの、サーバルさん！　うしろっ」

サーバル「！」

ｶﾞｻｶﾞｻ……

ﾋﾟｮｺｯ

うどん「きゃぁっ！」

サーバル「あっ！」



ボス『うぉっほん。キミが新しいフレンズだね。よろしく頼むよ』

うどん「えっ」

サーバル「ボス！」

うどん「ボス……？」

ボス『でへへ～なんですかこのスイッチ？　あ、こら春日くん！　今録画中だから、勝手にいじっては』

アライグマ「これが聞きたかったのだぁ！」

うどん「これっ……」

ボス『こら未来！　だめでしょ！　あっ静香ちゃん！　これ映ってるんだってー！　たーのしー！　ポチっとな～』

うどん「み、らい……？」



ボス『あっ、こわれた。で、でへへ～』

うどん「未来ぃいいい！！」

ｶﾞﾊﾞｯ


静香「はっ」

未来「？　静香ちゃん、どーしたの？　うなされてたけど」

静香「サーバ……未来、……うん、大丈夫。ちょっとよく分からない夢を」

未来「どんな夢？」

静香「うどん……」

未来「うどん？？」

静香「昨日、うどんの動画をあさっていたせいかも」

未来「うどんの動画ってなに」

静香「それより、私、事務所で寝ちゃってたのね……」

未来「最近忙しかったもんね。疲れてたんだよ」

静香「えぇ……毛布、かけてくれたの？　ありがとう、未来」

未来「い、いやぁ……でへへ～」


「あぁああーー！！」

静香「？」



茜「茜ちゃんのプリンがない！！！」

麗花「ほんとだー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

茜「ぐぬぬぅ……これ以上とられたら……とられたらぁっ」


茜「７６５の危機なのだぁ！！」

麗花「７６５の危機ねぇ。茜ちゃんに付き合うよ～♪」ﾊﾟｸｯ


静香「」




おわり。

9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)＠無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ？」
>>2
梨子「え、ええ…」

曜「どう？学校には慣れた？」

梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」

曜「そうなの？そっかぁ…」

梨子「うん…」

曜「さ、着替えよっか」

梨子「そ、そうね」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)＠無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん？あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ﾍﾟｺﾘ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」ｱﾊﾊ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ？」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私？私は渡辺曜！曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね！」

―――


　対峙する私たち三人を残して、絵里は一足先に廃工場内へと進んでゆきました。
　凛と花陽も進行を妨げることはなく、素直に絵里を通しました。


凛「……これで準備は整ったかな」

海未「ええ。絵里を通して貰い感謝します」

花陽「戦う相手は海未ちゃんだから。こっち、ついてきて」


　二人に従い、私もまた一足遅れて廃工場内へと踏み入りました。

　案内されたのは、ことりと絵里が上がった階段の先ではなく、一階フロアの奥でした。
　居並ぶのは、鉄製のクレーンやコンベア、人が何人も入りそうな大型タンクの列、それらを繋ぐ配管の数々。
　もう稼働することのない大型機器類や使用されぬまま放置された廃材が埃を被った状態で残されている、薄暗く湿った旧作業場でした。

大変失礼いたしました。

よく分からない夢を見たので、取り急ぎ。


では。