雪ノ下「Twitterを始めたのだけれど」 (338)
八幡「久々にツイートするか、部室なう…と」
由比ヶ浜「ヒッキーTwitterやってたの!?」
八幡「そりゃあお前、このご時世の高校生ならSNSの一つや二つやっててもおかしくねぇだろ」
由比ヶ浜「フォローしてくれる人居るの?ってかアカウント教えてよ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491808792
立ったら書いてく
雪ノ下「由比ヶ浜さん、そんな男のアカウントをフォローするのはやめた方が良いわ、大方、日々の鬱憤や社会への不満を垂れ流してるだけで、見ていると気が滅入ってしまう内容のはずよ」
八幡「ネット上でまで卑屈にはならねぇよ…俺はそこまで呟く頻度多く無いしな(好きなアニメ関連の情報を見る為にやってるだけだしな…)」
由比ヶ浜「いーじゃん、アカウント教えてよ!」
八幡「いや、それは断る。ネット上にまでリアルの関係は持ち込まない主義なんだ、電子の世界では俺は孤高なんだよ。」
雪ノ下「まるでリアルでは独りぼっちじゃないみたいな言い方ね、貴方のは孤高じゃなくて孤独よ、」
八幡「そういうお前はSNSやってねぇのか?」
雪ノ下「そういうサービスは利用してないわ、あまり好きじゃないし、他人の呟きを見るより本を読んでた方が有意義だもの
みてる人居るかな、書いてくけど
由比ヶ浜「ゆきのんはそういうの好きじゃなさそうだもんねー、なんか最近ではSNSで知り合って付き合ったりする人も居るらしいよ」
八幡「え?何由比ヶ浜お前、もしかしてネットで出会っちゃったりしてるの?今流行りのパパ活か? いくらなんでもビッチ過ぎるだろ」
由比ヶ浜「ビッチ言うなし!アタシはそんな事してないし!」
八幡「ともかく、俺のアカウントは教えん。仮にお前と相互フォローしたら、お前経由で俺のアカウントが他の奴に知られる可能性があるだろ」
雪ノ下「そうだとしても、あなたのアカウントなんて誰もフォローしないと思うのだけれど」
八幡「だからフォロワーぐらい居るって、女子のアカウントからもフォローされてるんだぞ俺は」
由比ヶ浜「ッ!?…へ、へぇ~、ヒッキーその人と仲良いんだ?」
八幡「ん?まぁ仲良いっていうか、よくリプライが来るからちょくちょく会話してるって感じだな」
雪ノ下「」
八幡「あ…俺今日小町に買い物頼まれてたんだったわ、悪いけど今日は早めに帰るわ」
雪ノ下「そ…そう、今日は依頼者も来ない様だし、ここまでにしましょうか」
雪ノ下自宅ーーーー
PCカタカター
雪ノ下「ふむ…これがTwitterね、まずはアカウント作成すればいいのね…プロフィール画像は…パンさんにしましょう」
雪ノ下「ユーザーネームは…本名は当然使えないし…」
user name :ゆきねこ
雪ノ下「これでいいかしら…まぁ個人が特定できる様な名前ではないし…ねこだしこれがいいわね」
Twitter「さっそく誰かをフォローしてみよう」
雪ノ下「さっき比企ヶ谷君が呟いていた時刻は16時40分、その時刻に呟かれた、「部室」というワードが入った呟きは…と」
user name:エイトマン
部室なう
雪ノ下「あったわ…おそらく、いや間違いなくこれが比企ヶ谷君のアカウントね。それにしてもエイトマンなんて…ふふっ、安易な名前にも程があるわね、せっかくだからフォローしてあげるわ、感謝しなさい」
雪ノ下「比企ヶ谷君、どんな事呟いてるのかしら」
user name:エイトマン
○月×日 今日も部活で俺の自由な時間が削られている…今日は部員の一人が休んでる、可愛い女の子と二人きりとか何話していいかわかんねぇ
雪ノ下「!?…○月×日は由比ヶ浜さんが風邪で休んでた日だわ…って事はこの女の子というのは私の事…」
雪ノ下「ッ…/////、普段何気ない顔で本を読んでいる癖に、こんなツイートをしてたなんて困った変態ヶ谷君だわ全く////」
ピコン
雪ノ下「あら?たった今新しいツイートが」
user name:エイトマン
妹に頼まれてた猫の餌買って帰宅
こいつ俺より良いもん食ってんな
カマクラの添付写真
雪ノ下「ッ…可愛いわね///、ツイートにいいねを押しておきましょう。いや、よく考えれば見ず知らずの人にいいねだけ押されるなんて不気味よね、せっかくだからリプライを送りましょう」
ゆきねこ「可愛い猫ですね」
八幡「おっ…速攻でリプが来るなんて珍しいな、えーとゆきねこさん?新しくフォローしてくれた人か、フォロー返しとくか」
エイトマンにフォローされました
雪ノ下「!…////、比企ヶ谷君がフォローしてくれた///、リプライまで返してくれたわ」
エイトマン「ありがとうございます^ ^ 猫好きなんですか?」
ゆきねこ「好きよ、愛してるわ」
八幡「返信はやっ、愛してるって…猫大好きフリスキーだなこの人…うーむ、なんて返そう」
エイトマン「僕も好きです^ ^猫飼われてるんですか?」
雪ノ下「…ッ/////、お、落ち着いて、比企ヶ谷君は猫が好きだと言ったのよ…そうよ…私の事を好きと言った訳ではないわ///」
ゆきねこ「私はマンションに住んでるので飼えないんです。゚(゚´ω`゚)゚。その反動か、家が猫グッズだらけになっちゃってます(๑>◡<๑)」
八幡「おお…なんか顔文字いっぱいの文章で女の子っぽい…ってかゆきねこって名前から察するに多分女の子だな…」
雪ノ下「顔文字を使ってくだけた文章にしてみたのだけれど、どうかしら…やはり私には似合わないかしら、こんなの」
エイトマン「一人暮らしなんですね~可愛らしい文章でちょっとびっくりしましたw」
雪ノ下「…ッ、可愛いって言ってくれたわ…//。Twitterを介しての会話だと私、素直に比企ヶ谷君と喋れるわ…」
その後も会話は続きーーーー
エイトマン「ではそろそろ寝ますね(^-^)v、話せて楽しかったです、また絡んで下さいね!おやすみなさい!」
ゆきねこ「またお話しましょうね、おやすみなさい╰(*´︶`*)╯」
雪ノ下「沢山会話しちゃったわ…ふふっ」
ピコン
雪ノ下「…?比企ヶ谷君に誰かがリプライを送ってきたわ……誰かしら」
user name :モザイク☆ガール
@エイトマン
もう寝ちゃうんですかー? 一緒にソシャゲのダンジョン潜りませんかー?(^ω^)
雪ノ下「……何なのかしらこの人は。馴れ馴れしく話しかけてるわね…この人が比企ヶ谷君の言ってた女子のフォロワーかしら」
エイトマン「 今日はもう寝るから、また今度な」
モザイク☆ガール「ぶー( *`ω´) 絶対だよ!」
雪ノ下「何なのかしらこの人は…やけに親しいようだけれど(イライラ」
雪ノ下「明日比企ヶ谷君にそれとなく聞いてみましょう」
一方その頃ーーーー
材木座「ぬぅぅ…女の子を装ってればアイテムやらを貢いでもらえる姫プレイが出来ると思ったが…このエイトマン氏はあまり乗ってこないな…プロフィール画像をもっと可愛い女の子にすべきか…」
翌日の放課後ーーー部室ーー
八幡「うーっす、と、由比ヶ浜はまだ来てねぇのか」
雪ノ下「由比ヶ浜さんは補習があるから少し遅れるそうよ」
八幡「この前の古典のテスト、ヤバかったからなあいつ」
雪ノ下「あなた、古典得意なのだから教えてあげれば…いえ、やはりダメだわ、比企ヶ谷君に人に物を教えるなんて無理よね、存在自体が反面教師なのだから」
八幡「つまり俺と真逆の事をしてれば真人間になれるって事だろ、逆に教師に向いてるまであるな、絶対やらんけど」スマホダシー
雪ノ下「…!(スマホダシー)」
八幡「…お前が部室でスマホ弄るなんて珍しいな」
雪ノ下「調べ物をするだけよ、わざわざパソコンを起動するのも面倒だもの」
ーTwitterー
エイトマン「部室なう、また部室で女の子と2人きり、なんか話題ねぇもんかな」
雪ノ下「…!!(比企ヶ谷君は私と話したがってる!)」
意外と書き溜めてたのすぐ消費しちゃったので焦ってる、スマホの電池ヤバめなので家に帰ってからまた書き始めます、見てくれてる人居たら反応くれると嬉しいです
ここからガハマをメインで
登場させたらイヤっていうほど
電池がレスしてくれるぞww
雪ノ下「比企ヶ谷君…今日はその…いい天気ね」
八幡「…そうか?かなり曇ってるだろ」
雪ノ下「…!!えぇ…そうね!、比企ヶ谷君の様に心の曇ってる人は今日みたいな天気が好みかと思って言ってみただけよ」
八幡「曇り空が好きとかカエルかよ、そんな事言われたら中学の頃ヒキガエルってあだ名で呼ばれてたの思い出しちゃうだろ」
雪ノ下「そんなつもりで言ったのではないのだけれど…(ダメよ!何か他の話題を選ばなきゃ)」
雪ノ下「ひっ、比企ヶ谷君はその…ネットで知り合った人と会ったりはするのかしら?」
八幡「は?なんだそれ?」
雪ノ下「昨日由比ヶ浜さんが言ってたでしょう、その…SNSで知り合った人と付き合う人も居ると…」
機内モードにしちゃったんでid変わっちゃったけど>>1です
>>21 ガハマさんもこの後出て来ますよ~
モバイルバッテリーの方も電池切れなので、家に着いたらまた投下します 途切れ途切れになってしまってすみません
帰宅しました~、家のwifi繋いだからまーたid変わっちゃいましたけど>>1です 酉の付け方ググってきます、すみませんあんまり書き込むの慣れてなくて
これでつけれましたかね?
八幡「あぁーそういやそんな事言ってたな」
雪ノ下「で…どうなのかしら?」
八幡「まぁ人それぞれなんじゃねぇの、少なくとも俺はゴメンだな。実際に会いましょうってなったとして、お互いの姿を見て幻滅しちゃう可能性があるし」
雪ノ下「……そう…よね」
八幡「………」
雪ノ下「………」
八幡「(会話途切れちまったな…ま、いつもの事か)」
ピコン
雪ノ下「!…(比企ヶ谷君がまたツイートしたわ…)」
エイトマン「上手く会話続けらんねー、今日は本持って来てねぇしどうしよう」
ゆきねこ「お暇なんですか?私もちょうど暇なんですよ~お話しません?(๑˃̵ᴗ˂̵)」
雪ノ下「(つい反射的にリプライを送ってしまったわ…)」
エイトマン「いいですよ^_^」
ゆきねこ「エイトマンさんは休みの日とかって何してるんですか~(´∀`*)?」
雪ノ下「(まぁ大方家でダラダラしているのでしょうけれど、会話の糸口にはなるはずよね)」
エイトマン「僕はインドア派なので休みの日は家でゴロゴロしてますね_(┐「ε:)_」
雪ノ下「ふふっ…(予想通り過ぎて可笑しいわね)」
八幡「雪ノ下、お前何1人で笑ってるんだ?」
雪ノ下「…ッ!別に笑ってなどいないわ、あなたこそニヤニヤしながらスマホを眺めて、一体何のサイトを見てるのかしら変態ヶ谷くん」
八幡「ばっ…俺はウィキペディアで情報収集をだな…(なんで嘘ついてんだ俺…)」
ガラガラッ
由比ヶ浜「ごめーん遅くなっちゃって!、やっはろー…ってゆきのんとヒッキーどしたの?顔赤いよ2人とも」
雪ノ下「気のせいよ由比ヶ浜さん」
八幡「気のせいだぞ由比ヶ浜」
由比ヶ浜「2人してなんだか怪しいし…まぁいいけど、今日は依頼者!連れて来たよ!ほら優美子」
三浦「……どーも」
比企ヶ谷「(三浦が来るなんて珍しいな…葉山絡みか?)」
雪ノ下「そ、そう…じゃあ三浦さん適当に掛けて、依頼を聞かせてくれるかしら(後で比企ヶ谷君にリプライを返しておかないと)」
八幡「葉山の裏垢?」
由比ヶ浜「隼人くんってそういうSNSはやってないって言ってなかったっけ?」
三浦「でも…このアカウント見て…」
user name:HAYATO
プロフィール
☆S高校のサッカー部所属です
女の子からのデートのお誘い待ってまーすDM送ってね~
八幡「これ本当に本人か?プロフィール写真は確かに葉山本人だけど、あいつがこんな事書くなんて想像できないんだが」
三浦「あーしもそう思うんだけどさ…」
雪ノ下「本人に直接聞けば良いのではないかしら」
三浦「あーしもそうしようと思ったんだけど…成りすましだった場合、隼人が不快な思いしちゃうでしょ」
八幡「いや言った方がいいだろ、明らかにこれは成りすましだし、こんな事する奴に心当たりがないか葉山に聞いた方が手っ取り早い」
由比ヶ浜「でも隼人くん、そーいう犯人探しみたいな事したくないってきっと言うよ…」
三浦「幸い、まだこのアカウントの事はクラスの皆は知らないし…できる事なら波風立てずに解決したいってゆーかさ、隼人、大会近いから練習に集中したいって言ってたし…」
雪ノ下「このアカウント、複数の女の子と連絡を取り合ってるみたいね、しかも総武高の下級生と…」
八幡「タチが悪いな…同学年だとバレて広まるのが早いから、下級生に目をつけたってわけだ」
雪ノ下「でも…このままではクラスの人達に知れるのも時間の問題ね…三浦さん、このアカウントを見つけたのはいつ?」
三浦「つい最近、最初は隼人本人だと思ってリプライ送ったんだけど、プロフィール欄見たらなんか怪しいし、怖くなってそのまま返事してないの…あった、これが会話履歴」
次回予告(今回の担当:死に掛け神)
どうもー!駄文メーカーにして、
本作の作者、死に掛け神ですっ!
八幡が大罪のバハムートと呼ばれ由比ヶ浜ることになった理由と、空白の一ヶ月(少しも明かされてないとは言ってない。)の出来事が遂に明らかに!
そして遂に動き出す黒幕!
行け!八幡!お前はもっと強くなれる!
何故なら俺がそういう展開がすきだから!
次回!
「八幡が『大罪のバハムート』と呼ばれる理由」
見てくれると嬉しいな!
八幡「メタ発言とネタバレ止めろ!」
あとがき。
葉山
への復讐の第一回目が終わりました。
葉山にはまだまだ地獄を見せるので
まだまだ終わりません!
今回も読んで下さってありがとうございました!
ええ…なんか変な人達がきてる…続き書いていって良いんですかね?
なるべく気にせず書いてきますね
YUMIKO☆「ハヤトTwitterやってたんだ~言ってよ~もう」
HAYATO「ごめんごめん、もうフォローしてるかと思ってた!フォローしといたよ」
八幡「ここだけ見ると普通の会話だな、他の下級生に対してのリプライと比べると態度が違う…」
雪ノ下「そっけない対応…同学年とあまり絡もうとしていないように見えるわね」
八幡「あんまり深入りした話しだと会話に綻びが出来て成りすましがバレるからだろうな…」
三浦「とにかく…なるべく早く解決してほしいんだけど」
雪ノ下「とりあえず今日はもう遅いし…この辺で引き上げましょう。」
八幡「そうだな」
由比ヶ浜「わ、私今日は優美子と帰るよ!ほら、優美子、行こ?」
三浦「うん…ありがと結依…」
由比ヶ浜「それじゃゆきのん、ヒッキーまた明日ね」
八幡「おう」
雪ノ下「ええ、さよなら由比ヶ浜さん、…三浦さんも」
ーーーーーーー
雪ノ下「三浦さん…随分思いつめていたわね」
八幡「………」
雪ノ下「私も家に帰ってあのアカウントの事、調べてみるわ」
八幡「…雪ノ下、今日は部室の鍵、俺が持って行くから先に帰っててくれ」
雪ノ下「?…そう、なら頼んだわ」
八幡「おう、じゃあな」
雪ノ下「ええ、また明日…」
(誤)比企ヶ谷→(正)比企谷
八幡「進まないでおこう…外に出て何があるかわからないし…誰か来るまで待つか」
八幡「……?」
座って誰か来るのを待っているとプシューと何か吹き出す音が聞こえた。
八幡(なんだ…頭がクラクラする…これ…毒ガスか何かか!?)
八幡(まずい吸いすぎたか…座ってたせいで…ドアに)
倒れそうになるのをこらえなんとかドアにたどり着いたが…鍵がかかっていて開かない。
八幡「あ…ぐぁ…だ、誰か…助け」
八幡(…なんだったんだよ…これ…ぁぁ死ぬのか)
八幡「」
Bad end
ーーーー教員室ーーー
ガラガラッ
平塚「お、雪ノ下…っと、何だ今日は比企ヶ谷が鍵を返しに来たのか、珍しいな」
八幡「サービス残業はしない主義なんですがね、鍵、ここに置いときますよ」
平塚「君はそもそも主夫希望だろう?…で、何か用があって来たんだろう?」
八幡「話が早くて助かりますよ、先生、この学校の生徒名簿ってありますか?」
平塚「何だ急に、同級生の名前を早く覚えたいとでも言うつもりかね」
八幡「それじゃまるで俺が友達沢山欲しい子みたいじゃないですか、違いますよ、下級生の名簿です」
平塚「そりゃもちろんあるが…何故そんなものが必要なんだ、理由を言え理由を」
八幡「えーと、なんというか込み入った事情があってですね…1日だけ貸してもらえないですか?」
平塚「言えない様な理由なんだな…だったら尚更貸すわけにはいかんよ」
八幡「(クソ…やっぱり駄目か、ここで理由を話したら事が明るみに出ちまって、あっという間にクラスに話が広がってしまう…それだけは避けたい)」
平塚「『貸すわけには』いかんな」
八幡「…?」
平塚「これが一年生の生徒名簿だ、一生徒の君に貸して、学校の外に持ち出させる訳にはいかないが…机の上に置いてある名簿を君が読むのは別に構わんよ」
八幡「……!!先生…」
平塚「幸いな事に、今日ここ(教員室)に残ってるのは私だけだからな、口外はするなよ」
八幡「ありがとうございます、先生」
平塚「なぁに、君が自分から進んで動く時は、誰かを助けようとしてる時だからな。その代わり、1人寂しく残って仕事をする私の話相手になってもらうぞ」
八幡「…お安い御用ですよ(なんだかんだ優しいんだよな、でも1人残って仕事とか悲しすぎる…、早く誰か貰ってあげて!)」
>>50 ご指摘ありがとうございます!!
今の今まで気づかんかった…恥ずかしい…普通に予測変換してました…次から比企谷表記に直します!!
その他誤字脱字があってお見苦しいかもしれませんがどうぞお付き合いください
PCカタカタ…
平塚「はぁー…終わらん…疲れた…比企谷ぁ~」
八幡「頑張って下さいよ先生、まだ10分も経ってませんよ…(この名簿の中から、葉山のアカウントと交流がある奴をリストアップしておこう。)」
平塚「もう無理ぃ~比企谷ぁ~」
八幡「(っていうか、意外と本名でTwitterやってる奴多いんだな…個人情報ダダ漏れじゃねぇか…ま、俺クラスともなればネット上で自分の情報を晒す様な真似はしないがな…見といて良かった攻殻機動隊、マジスタンドアローンコンプレックスだわ)」
八幡「(よし…取り敢えず本名でTwitterやってる奴は全部リストアップできた)先生、ありがとうございました、これ」
平塚「え?もう帰るのか?まだ30分も経ってないぞ?」
八幡「ええ、もう用事は済んだんで。お仕事の邪魔してすいませんでした」
平塚「本当にもう帰るのか?ほら、お菓子あるぞ比企谷!ジュース…は無いけどお茶もあるし!ゆっくりしていっていいんだぞ!?」
八幡「いえ、大丈夫です。先生もお仕事頑張って下さい(この人どんだけ寂しいんだよ、ホント心が痛むから早く誰か貰ってあげて!)」
ガラガラッ ピシャッ
平塚「比企谷…」ショボーン
平塚「はぁ…今日は帰りに一杯ひっかけて帰るか…」PCカタカタ…
ーーーTwitterーーー
ラブリーしずか「今日も残業だよ~。゚(゚´ω`゚)゚。歳下のお気に入りの子、先帰っちゃうし~、こんな日は飲むしかない( ´Д`)y━・~~」
ーーー雪ノ下自宅ーーー
雪ノ下「…だめだわ、このアカウント、写真付きのツイートが無いし。総武高の生徒が成りすましていると決めつけていたけれど…正直判断材料が少な過ぎるわね…」
雪ノ下「あ…比企谷くんにリプライを返すのを忘れていたわ」
ーーーTwitterーーー
ゆきねこ「@エイトマン すみません、急な用事が入っちゃって返信遅れてしまって、また今度お話ししましょうね!(>人<;)」
雪ノ下「もうこんな時間だし…おそらく返信は来ないわね…」
ーーー次の日の朝ーーー
八幡「あの後帰ってから調べてみたけど…特に収穫は無し…ま、昨日リストアップした奴等に聞き込みするしかねーな…」
戸塚「八幡!おはよう!」
八幡「おぉ…戸塚か、おはよう(朝から戸塚と会えるとか今日の俺まじツイてる!何?一緒に登校とかこれもうアレだよね?ね?)」
戸塚「なんか…眠そうだね、八幡」
八幡「あぁ、昨日ちょっとな…」
Twitter上での会話の表記の仕方、見にくくないですかね?できるだけわかりやすい様にしてるんですが…
一応 整理しときますと
雪ノ下→ゆきねこ
八幡→エイトマン
あーしさん→YUMIKO☆
材木座→モザイク☆ガール
平塚先生→ラブリーしずか
です、ちょっと書き溜めるので次レスは遅くなるかもです
戸塚「また奉仕部の依頼?僕にも何か手伝える事あったら言ってね」
八幡「おう、今んとこ大丈夫だ(まだなんもわかってねぇんだけどな)」
八幡「あ、そうだ戸塚、お前SNSやってたりするか?」
戸塚「え?僕?一応やってるけど僕個人のアカウントじゃないんだ」
八幡「?、どういう事だ?」
戸塚「共同アカウントって言うのかな…僕とテニス部員達が使えるアカウントなんだ、練習の日程とか呟けば皆がチェックできるし、他校のアカウントに練習試合の申請する時に便利なんだ」
八幡「ほう、そんな使い方があるのか、でもそれなら別にLINEとかでもいいんじゃないか?」
戸塚「連絡事項を伝えるだけならね、他にも練習のメニューを改善した方が良いとか、部員たちの意見を呟いてもらえる様にしてあるんだ、僕に直接言いづらい事でも、共同アカウントなら誰が呟いたかわからないし、こういうやり方もいいかなって」
八幡「なるほどな、匿名性ってのが自分の意見を言いやすくしてるって訳か、でも逆に言えば誹謗中傷を書き込まれた時、誰が書いたかわからなくなるだろ」
戸塚「まぁね…でもテニス部にはそんな人居ないよ。僕がもっとしっかりしてれば部員達も意見を言いやすいんだろうけど、今はこれで精一杯かな、ハハ…」
八幡「色々頑張ってるんだな、お前も」
戸塚「えへへ…八幡も奉仕部の依頼、頑張ってね!僕も手伝える事があるなら協力するから!じゃ、ぼく朝練いくから!」
八幡「おう、頑張れよ(なにこの健気な生き物、ちょっと可愛すぎません?)」
ーーー教室ーーー
ガラガラッ
由比ヶ浜「あっ!ヒッキーやっはろー!」
八幡「お…早いな由比ヶ浜、もう来てたのか(その部族の挨拶みたいなの、昼夜問わず使えるとか中々に万能言語だな)」
由比ヶ浜「ゆきのんももう来てるよ、部室で少し集まろうって、ヒッキー待ってたの」
八幡「おおそうか…って、その雪ノ下の姿が見当たらないんだけど」
雪ノ下「ここよ比企谷くん」
八幡「うおっ、背後からいきなり出てくるなよ。今のはゴルゴ13でもビックリするレべルだぞ」
雪ノ下「?…なにを言っているのかしら、ひょっとしてまだ寝ぼけているの?顔でも洗って来たら低血圧谷くん。いえ、ダメね、洗顔なんかしたら比企谷くんの存在そのものが消えてしまうわ」
八幡「人をバイキン扱いするなよ…れっきとした人だ俺は…朝弱いのは認めるが(朝からキレキレの毒舌なんですけど、普段よりキツイですよ雪ノ下さん)」
雪ノ下「集まってもらった理由はわかるわよね?葉山君のアカウントの件で、話しておきたい事があるの」
八幡「ちょうどいい、俺もその事で話があったんだ」
今日はもう寝ます、明日朝早いので…
朝電車の中でちまちま投下すると思います
一気に読みたいという人には申し訳無いです
話の筋はもう決まってるんですが エピソードの前後や順番とか繋ぎ方を結構悩んだりしちゃうので…
暖かく見守ってもらえればと思ってます
ーーーーーーーーー
雪ノ下「ふむ…これが葉山君のアカウントと交流のあった生徒達の名前とクラスね」
由比ヶ浜「ヒッキー凄い!どうやって調べたの?」
八幡「平塚先生に頼んで生徒名簿を見せてもらった。今何が起きてるかはまだ先生には話してないから安心してくれ」
雪ノ下「そうね、事を荒立てない為にも今はその方がいいわ」
八幡「本名でTwitterをやってない奴に関しては、ニックネームから本名が推測できる奴だけをリストアップした、まぁこれは確実なものじゃないからあまりアテにならんと思うが」
雪ノ下「それで充分だわ、このリストに載っている人に関しては昼休みに聞き込みに行きましょう」
由比ヶ浜「私も昨日調べてみたんだけど、ヒッキーみたいに具体的な事はわかんなかった…ごめん…」
八幡「気にする事はねぇよ、三浦の事励ましてやってたんだろ?充分だ、そういう事は俺にはできないからな」
雪ノ下「そうよ由比ヶ浜さん、気に止む事はないわ。比企谷君に人を励ますなんて高度な事はできないもの」
八幡「由比ヶ浜を気遣うついでに俺の事サラッとディスるなよ…」
雪ノ下「とにかく、今やるべき事は決まったわ。昼休みにまた部室に集まって、聞き込みに行きましょう」
八幡「?…雪ノ下、お前からは何か無いのか?話があるって言い出したの、お前だろ」
雪ノ下「!…ええ…そうね、その事だけれどやはり後で話すわ」
八幡「?…そうか、ならいいんだが(雪ノ下が言い淀むなんて珍しいな…)」
由比ヶ浜「あっ、アタシ今日日直だから早めに教室戻るね、また後でねゆきのん、ヒッキーも」
雪ノ下「ええ、また後で」
八幡「……おう、後でな」
雪ノ下「…………」
八幡「…………言ってみろよ」
雪ノ下「あなた…気づいてたの?」
八幡「お前が言い淀むなんて珍しいからな、話を先延ばしにするなんて何か理由があるんだろ」
雪ノ下「………」
八幡「由比ヶ浜に聞かれたくない…事か?」
雪ノ下「何故そう思うのかしら?」
八幡「そう思わない方がおかしいだろ、別に昼休みにできる話ならさっき話しても良いはずだ、情報の共有は早い方がいいからな。部外者が居るならともかく、昼休みもこの3人で集まるんだからわざわざ後で話す理由も無いだろ」
雪ノ下「………」
八幡「聞かれたら困る奴が居るって事だろ、なんだ?それとも俺に聞かれちゃまずい話なのか?」
雪ノ下「…わかったわ、話すわ。あなたの言う通り…由比ヶ浜さんに話していいものかどうか、迷っていたのよ。この写真を見て」
八幡「なんだこれ…葉山達が写ってる、それに雪ノ下に由比ヶ浜、俺も写ってるじゃねぇか。いつの写真だこれ?」
雪ノ下「修学旅行の時の写真よ…あなたも貰ったでしょう?海老名さんが現像して皆に渡していたのだけれど…」
八幡「撮られた記憶ねぇな…(そもそも俺、写真貰ってないんですけど、海老名さん渡し忘れただけだよね?故意じゃないよね?八幡泣いちゃいそう)」
雪ノ下「この写真の葉山君を見て」
八幡「葉山?…別にいつも通りの葉山に見えるぞ(っていうかなんだよこの爽やかスマイルは、俺なんて目半開きになっちゃってるんですけど)」
雪ノ下「例のアカウントのプロフィール画像と見比べて」
八幡「……! 同じだ…!左右反転されて多少加工されてるけど間違いない…」
雪ノ下「私の言いたい事…わかるわよね」
八幡「ああ…この写真は…」
雪ノ下「もちろんこの写真に写っている人にしか渡されていないものよ」
八幡「(だから俺は貰ってないんですけど)犯人はこの写真に写ってる誰かって事か…それで由比ヶ浜に伝えるかどうか迷ってたんだな…」
雪ノ下「ええ…仲間内にこんな事をする人が居ると知ったら由比ヶ浜さんは悲しむでしょう…?」
八幡「雪ノ下、この事は他の誰かに言ったか?」
雪ノ下「言うわけないでしょう、あなたに初めて喋ったのだから」
八幡「愚問だったな、悪い。これは俺たちだけの秘密だ…今のところはな。でも遅かれ早かれ由比ヶ浜には話す事になるぞ…」
雪ノ下「わかっているわ…それでも今は…」
八幡「…とりあえず俺も教室に戻る、また何かわかったら教えてくれ」
ーーー教室ーーー
戸部「やっべ!提出する課題忘れたー無いわ~。マジ朝からブルーでしょこれ~」
葉山「ハハッ、戸部、最近サボりすぎなんじゃないのか。そんなんじゃ期末試験ヤバいぞ」
戸部「マジ痛いとこだわ~それ、この前の試験、俺激ヤバだったっしょー」
由比ヶ浜「戸部っちよりあたしの方がヤバいかも、古典が全然ダメでさ~、あと英語と数学もダメだったんだよね~」
三浦「………」
八幡「(葉山達に特に変わった様子は無いな…三浦以外は、由比ヶ浜はいつも通りに振舞ってるし今のところ大丈夫そうだな)」
由比ヶ浜「…!」手フリフリ
八幡「!!…(由比ヶ浜と目が合っちまった、別に手振らなくていいのに…べっ、別にお前のこと見てた訳じゃないんだから勘違いしないでよねっ!)」
海老名「ヒキタニくん」
八幡「うおっ…なんだ、なんか用か?(また背後から声をかけられた…何?最近はアサシン系女子が流行ってるのかしらん)」
海老名「あはは、驚かせちゃったね、はろはろ~。これ、修学旅行の時の写真。ヒキタニ君にまだ渡してなかったから」
八幡「お、おう…さんきゅ(海老名さん、やっぱり忘れてただけなんですね故意じゃなかったんですねそうなんですよね!その優しさに八幡恋しちゃいそう!)」
八幡「あ、そういえばその…アレだ、SNSとかってやってたりするのか?」
海老名「お、ヒキタニ君から話題を振るなんて珍しいね、楽しくお喋りしちゃう?」
八幡「いやそんなんじゃなくてだな…ただ興味本位で聞いてみただけだ、すまん、忘れてくれ」
海老名「やってるよ、SNS。といっても趣味用のアカウントなんだけどね」
八幡「…!!本当か?」
帰宅しましたー
ご飯食べたらまた再開します
海老名「うん、SNSだと同じ趣味の人と繋がりやすいからね~、朝、昼、晩、タイムラインを見ればそこには、組んず解れつの男子達のイラストがっ!!ぐふふ腐腐腐…///」
八幡「いや、もういい、やっぱり忘れてくれ」
ガラガラッ
平塚「授業を始めるぞー席につけー」
ーーーーーーーーー
八幡「(しかし海老名さんもSNSをやってたんだな…写真の件と例のアカウントに関して何か知ってそうならカマをかけてみるつもりだったが…あの様子だと海老名さんは白…だな、多分」
平塚「ーーであるからしてここの文はー」
八幡「(そうなると容疑者は絞られてくる…写真に写っていたのは、葉山、三浦、戸部、海老名さん、大岡、大和、俺に雪ノ下に由比ヶ浜、それと川崎…)」
平塚「それでは今日はここまで、この前出した課題を回収する、忘れた者は申し出るように」
八幡「(だめだ…検討もつかねぇ、本当にこの中に犯人が居るのか?)」
平塚「比企谷」
八幡「(今はとにかく聞き込みだな…判断材料を集めるのが先だ)」
平塚「比・企・谷」
八幡「えっ?…あぁ、何ですか先生、俺は私語はしてないし居眠りもしてないですよ」
平塚「授業はもう終わりだ…馬鹿者、今日ずっと上の空だったぞ」
八幡「教科書に載ってる偉人の言葉に想いを馳せてたんですよ」
平塚「屁理屈をこねるな…全く、罰として課題のノートを運ぶのを手伝ってくれたまえ」
八幡「へいへい…わかりやしたよ」
一色がこの後登場するんですが
いろは表記の方がわかりやすいですよね
しばしお待ちを
ーーー昼休みーーー
雪ノ下「では一年生の教室に行きましょう」
由比ヶ浜「まずは一組から順番に、だね」
八幡「おう頼んだぞ由比ヶ浜」
由比ヶ浜「あ、あたし!?ヒッキーも行こうよ!」
雪ノ下「そうね…この中だと由比ヶ浜さんが適任だと思うわ、比企谷君に話しかけられた一年生が不快な思いをしてしまうものね」
八幡「言い方は癪だが、まぁそーいう事だ。俺は後ろで見てるから、後方支援ってヤツだな」
由比ヶ浜「でも上級生に話しかけられたら、下級生は誰だって萎縮しちゃうよ…」
いろは「せんぱーい、何でここに居るんですか?ここ、一年生のクラスですよ」
八幡「お、一色、ちょうど良かった。お前ここに名前書いてある奴と面識あるか?」
いろは「何ですかコレ?…まぁ大体の人は面識ありますけどどうしたんです?」
八幡「理由は聞いてくれるな、こいつらを1人ずつ呼び出して欲しいんだ」
いろは「…むー、何で教えてくれないんですかー」
八幡「色々と事情があるんだよ…今度埋め合わせはするから、この通りだ」
いろは「何ですかその彼氏面したもの言いは、ごめんなさい頼られるのは嬉しいですけど無理です」
八幡「誰もそんなつもりで言ってねぇよ…」
いろは「…ま、せんぱいに貸しを作っとくのも悪くないかもですね~、たっぷり利子つけて返して下さいねー♪」
八幡「(相変わらずあざと可愛いな…こいつ)」
ーーーーーーーーーーーー
自販機ピッ ガシャン
八幡「ほら一色、好きな方選べ」
いろは「何ですかコレ、どっちもMAXコーヒーじゃないですか、どうせなら私、紅茶が良かったんですけど」
八幡「ばっかお前、あったか~いと冷た~いの二つだぞ」
いろは「結局一緒じゃないですか…じゃあ、あったかい方で…って、甘っ!」
八幡「ところでよ、お前SNSとかやってたりするか?(こいつそういうのに敏感そうだし、あのアカウントの事ももしかしたら知ってるか…?)」
いろは「あー、あたしはそういうのやってないですねー、他の子が何してるかーとか興味ないですから、自分がどこで何してたかなんて別に皆に知って欲しいとも思わないですしね」
八幡「意外とそういう事に関してはサバサバしてるのなお前」
いろは「…なんですかもしかして私のアカウントを監視するつもりだったんですかごめんなさい流石にそれは引きます」
八幡「だからそういうつもりで言ってねぇよ、俺をストーカーかなんかかと勘違いしてねぇか?」
いろは「当たらずとも遠からずって感じですかね、せんぱい年下好きって言ってましたし」
八幡「好きとは言ってねぇよ、別に苦手じゃねぇって言っただけだ。人の発言を勝手に捻じ曲げるなよ、俺が犯罪者になっちまうだろ(冤罪ってこうやって生まれるんですね、それでも八幡はやってない!)」
由比ヶ浜「ヒッキー!、こっち終わったよー」
八幡「おー、わかったわかった今行く(声デケェよ…一年生にジロジロ見られてるんですけど…)」
八幡「じゃあな一色、助かったよ」
いろは「…せんぱい、もしかしてジュース一本で借りを返したつもりでいるんですか?」
八幡「そっ、そんな事ないぞ…この借りはまた今度返すから、そうまた今度」
いろは「あーたーしー、そんな安い女に見られてるんですかぁー?普通に傷つくんですけど」(グスッ…
八幡「…ッ、気を悪くしたんなら謝るよ、悪かった、『近いうち』に返すから、な?」
いろは「はい、『近いうちに』、ですよ?絶対ですからね?ふふっ」(ケロッ
八幡「ぐっ…(やっぱり嘘泣きかよ!あざといんだよいちいち)」
由比ヶ浜「ヒッキーはーやーくー!」
ーーーーーーーーーー
八幡「で、どうだった?何か収穫はあったか?」
由比ヶ浜「それが…」
雪ノ下「葉山君のアカウントに関して聞くと、皆表情を曇らせて、あまり話してはくれなかったの…出掛ける約束をTwitter上で交わしたという子が数人居たわ」
八幡「!?…その子、実際に会ったのか!?、葉山本人だったのか?」
雪ノ下「その子は約束をすっぽかされたそうよ、待ち合わせ場所に彼は来なかったと言っていたわ…」
八幡「…やはり成りすましだな、これで確定した。…でもなんでわざわざそんな事する必要があるんだ?女の子に誘われたならまだしも、自分から会おうなんて…どうやったって成りすましがバレちまう、何のメリットがあってこいつはこんな事してるんだ?」
雪ノ下「わからないわ…他の子も同様、当日になってドタキャン、適当な理由をつけて、会えないと言われたそうよ
由比ヶ浜「隼人くんは絶対にそんな事しないもんね…偽物の仕業だよ!」
八幡「とは言っても、犯人に迫る手がかりは得られてねぇ、次はどこに手をつける?」
ピコン
由比ヶ浜「!?…2人ともこれ見て!」
ーーーTwitterーーー
user name:HAYATO
@山根マリ 今日放課後時間があれば会わない?駅前とかどう?
user name:山根マリ
@HAYATO いいですよ!駅前ですね(^^)v
八幡「これは…」
由比ヶ浜「放課後駅前に偽物が現れるかもしれないってこと…だよね」
雪ノ下「他の子たちの話を聞いた限りだと、犯人が現れる可能性は低いけれど、行ってみるしかなさそうね」
八幡「だな…成りすまししてる奴がのこのこ出てきてくれりゃ御の字だが、もし現れなかったとしてもこの山岸って奴が何か知ってるかもしれん、どっちにせよ行った方がいい」
雪ノ下「放課後直ぐに向かいましょう、終礼が終わったら即座に駅前に向かえるようにしておいて」
由比ヶ浜「わかった!」
八幡「おう」
ーーー放課後駅前ーーー
八幡「あの子が山岸って子か…」
雪ノ下「うちの制服だし…間違いなさそうね」
由比ヶ浜「でも何時に待ち合わせとか言ってなかったよね…」
雪ノ下「おそらく具体的な時間を指定してこないのは、初めから来ないつもりだからよ」
八幡「じゃあどうすんだよ。このまま俺たちまで待ちぼうけくらうってのか…」
雪ノ下「一時間待って来なかったら山岸さんに話しかけてみましょう、それまでは様子見よ」
八幡「こんな寒い中待たされんのも大変だな…」
ピコン
八幡「!!…由比ヶ浜!」
由比ヶ浜「ちょっと待って!確認してみる!」
ーーーTwitterーーー
user name:HAYATO
これから○×モールでぶらぶらする予定!誰か一緒に遊びたい人いる?
八幡「ッ…!!」
雪ノ下「やはり最初から来ないつもりだったのね…!」
由比ヶ浜「どうしよう…あの山岸って子に伝えた方がいいのかな」
雪ノ下「待って!、由比ヶ浜さん、ここから○×モールまで、近いわよね?」
由比ヶ浜「うん、歩いて10分くらいだと思う、…ッ!!もしかして!」
雪ノ下「わざわざ自分の場所がわかるようなツイート…居るかもしれないわ、比企谷くん!」
八幡「わぁってるよ!、俺はそっちを追う!
お前らはあの山岸って子に付いててやってくれ!」ダッダッダッダッ
由比ヶ浜「ヒッキー!!…大丈夫かな…」
雪ノ下「心配はいらないわ、あぁ見えてもその辺の男より数倍もタフなのだから」
ーーーーーーーーー
八幡「ハァッ、はぁ、はぁ…!」
ダッダッダッ
八幡「(クソッ!、普段身体動かしてねぇから足がついてこねぇ!ここから○×モールまで一番近い道順は!? 考えろ、考えるんだ!)」
ダッダッダッ
八幡「ハァ、ハァ…!(モールについたら、俺がすべき事!、犯人は総武高の生徒!、ウチの制服着てる奴片っ端から捕まえるか!?いや、現実的じゃねえ、冷静に考えろ!!あの写真に載ってた奴が犯人の可能性が高いんだ!!あの中で一番怪しい奴…!!)」
ダッダッダッ
八幡「クソッ!!わかんねぇ!(…この道を左に曲がれば近い!)」
ドンッ…
ーーーーーーーーー
ヒキ……クン…
…タニ…クン…大丈夫…?
戸部「ヒキタニくん?ダイジョブ?けっこー勢いよくぶつかっちゃったヤツでしょー今の」
八幡「痛え…お前ッ…戸部か?」
戸部「なーにいってんのヒキタニくん、頭打って混乱してる系?どうみても俺でしょー同じクラスの」
大岡「いきなり走ってくるんだもんな、大丈夫か?ヒキタニくん」
大和「意識ははっきりしてるみたいだな…打撲と擦り傷はあるが…立てるか?」
八幡「大岡に大和まで…?お前らなんでこんな所に…」
戸部「それはこっちのセリフでしょーよ、ほら、ヒキタニくん肩貸すから、ここだと人通り多いし。大和、そこのコンビニで絆創膏と水、買ってきてくんね?」
大和「おっけ、りょーかい!」
ーーーーーーーーー
八幡「ふぅ…」
戸部「ちっとは落ち着いた?ヒキタニくん」
八幡「あぁ…悪いな迷惑かけちまって」
戸部「なーにいってんの、同じクラスでしょーよ、助け合いの精神?っつーか、そういうのマジ大事でしょー」
大和「軽傷で済んで良かったよ」
大岡「あぁ、一応安静にしといた方がいいと思うけどな」
八幡「いや、大丈夫だ…お前らこそなんでこんな所に居たんだ?」
戸部「今日は部活の大会前最後のオフでさー、こいつらとパーッといこうって話してたワケよ。あっ、パーッとやるっていっても酒とかは飲まないから!そこだけは俺ちゃんとしてっから!」
八幡「サッカー部は全員放課後オフって事か…(…こいつらは関係ないのか…?)」
八幡「…!葉山は?、あいつ今日何処かへ行くとか、そんな感じの事言ってなかったか?」
戸部「えー?隼人くん?…そういえば今日は終礼終わった後直ぐ帰っちゃったんよ、一応誘ったんだけどさ」
八幡「………そうか、悪かったな時間取らせちまって、よっと…」
戸部「ちょっ、ヒキタニくん?まだ座ってた方がよくね?安全第一でしょーよ」
八幡「いや、本当に大丈夫だ、急ぎの用があるんでな、これ、絆創膏と水の金」
戸部「お、おう…」
スタスタスタ…
八幡「(クソッ…こんなんで時間食っちまった、我ながら情けねぇ、とりあえずモールに向かわねぇと…)」
ーーーーーーーーー
ーーーモール前ーーー
八幡「着いたはいいが…総武高の制服着た奴は…見当たらねぇな……ッ!!おい!、ちょっと!」
川崎「!!…なにアンタ…どしたのその傷!?大丈夫?」
八幡「色々あってな…私服だから見逃す所だったぜ…お前、なんでここに居るんだ?」
川崎「は?…いきなり何?こっちのセリフなんだけど。私は塾終わって京華を迎えに行った帰りだよ」
京華「あー!、はーちゃんだ!」
川崎「けーちゃん、トイレ終わったの?ちゃんと手洗った?」
京華「うん!…あれ?なんではーちゃんそんなにボロボロなの?」
八幡「悪の組織と戦った帰りだよ、勇者の勲章ってヤツだ」
京華「あははー!なにそれ、へんなのはーちゃん!」
川崎「こら、けーちゃん」
八幡「いやいいんだ、それより川崎、お前この辺で総武高の制服着た奴、見てないか?」
川崎「私が来たのはついさっきだし、見てないね。」
八幡「そうか…川崎お前、スマホ、持ってるか?」
川崎「さっきから何なの、持ってるけどそれがどうかしたの?」
八幡「すまん、ちょっと貸してくれ」
川崎「ああっ、ちょっと////!」
八幡「(京華と撮ったプリクラが貼ってある…)あれ、電源つかねぇぞこれ」
川崎「昨日の夜充電し忘れただけだから…いつまで人の携帯触ってんの、返してよ!!////」
八幡「そうか…(って事はさっきのツイートをする事はこいつには不可能…まぁ元々疑ってないけどな)」
八幡「すまん、悪かったな引き留めて、じゃ俺はこれで」
川崎「ちょっと、急に話しかけて来たと思ったら何なのよ、あっ、ちょっと!」
八幡「ありがとう川崎!そのコート似合ってるぞ!愛してるぜ!」
ダッダッダッ
川崎「はっ!?////ばっ、バガじゃないのアイツ!こんな人前で」
京華「さーちゃん結婚するの?」
川崎「違うから、けーちゃん…///ほら、行こ」
ーーーーーーーーー
次レスは11時ごろになると思われます、急な野暮用が出来てしまって…申し訳ないです。
できるだけ早く用事済ませますんで、しばしお待ちを
一瞬大岡と大和までサッカー部だと思ってしまった
運動部全体が休みなのかな
ーーーーモール前広場ーーーー
由比ヶ浜「ヒッキー!、どうしたのその怪我!?」
雪ノ下「…ッ!大丈夫なの?比企谷君!?」
八幡「あぁ、別に何ともねぇよ。お前らこそこっち向かって来てたんだな…」
由比ヶ浜「山岸さんに話聞いたんだけど…詳しい事は分からなかったの」
雪ノ下「憧れの先輩に誘われて浮かれていたみたいだったわ、彼女。」
由比ヶ浜「それと、この事は誰にも言わないでって…」
雪ノ下「憧れの先輩に誘われたからって、浮かれて誘いに乗った事をクラスの皆は知られたくないって事ね。」
八幡「言い方は悪いがその通りだろうな…、ましてやSNSで出会ってるんだから、もし知られたら周りからはそういう目で見られるだろ」
由比ヶ浜「多分他の子達も同じ気持ちだったんだと思う…だから頑なに話したがらなかったんだよ…」
八幡「心理を突いた上手いやり方だな…狙ってやってるんだとしたら相当悪質だぞ…」
八幡「(これであの写真に写ってた奴から、犯人である確率が低い海老名さん、川崎、戸部、大和、大岡を除外したとして…俺たちも当然除外、となると残るのは葉山と三浦…いやでも三浦はこの件の依頼者だ、犯人である可能性は皆無と言っていい…)」
八幡「(となると残るのは葉山…ダメだ、もう訳がわかんねぇ)俺の方は、それらしい奴は見つけられなかった、すまん」
雪ノ下「振り出しに戻ってしまったわね…」
八幡「とりあえず一旦学校に戻ろう…っ痛ぇ…」
由比ヶ浜「ヒッキーホントに大丈夫?足、腫れてるよ…!」
八幡「さっき挫いちまってたみたいだな…今になって腫れてきやがった」
雪乃「冷え込んで体温が下がったからよ、それに興奮状態だったから痛みの感覚が飛んでたのよ…」
由比ヶ浜「お店入ろうよ!、そしたら座れるし、温まるし!アタシ、薬局で湿布買ってくるよ!」
雪ノ下「頼めるかしら、由比ヶ浜さん、今の比企谷君を1人には出来ないから…」
陽乃「あれー?、雪乃ちゃんじゃなーい、比企谷君に由比ヶ浜ちゃんも、何してんのこんなトコで?…デート?」
雪ノ下「次から次へと…はぁ…」
ーーーーーーーーー
>>99
僕の書き方が悪かったですね、すみません!
大岡と大和はそれぞれラグビー部と野球部ですので、ただ大会の時期はどの部活も重なっているので、戸部のオフに2人が合わせてくれた…という感じで補完しておいてください。すいません
あまり本編の大筋に影響は無いと思いますが
拙い文章で申し訳ないです
ーーーモール内カフェにてーーー
陽乃「ふーん、成りすましねぇ…」
雪乃「姉さんは部外者なのだから、本来話す必要も無かったのだけれど…」
陽乃「カタイこと言わなーい。あーんな面白そうな現場に出くわしちゃったら、何があったか聞くまで帰れないじゃない♪」
雪乃「はぁ…これだからタチが悪いのよ…」
陽乃「まーでも、本人かどうか確証もないのに誘われてホイホイついて行くなんて、その子の自業自得だとおねーさんは思うなぁ」
八幡「…その言い分は確かに正しいかもしれないですけど、こっちも依頼されてやってるんですよ」
陽乃「奉仕部での活動…ね。今回も比企谷君『が』頑張ってるんだね、かっこいいー♪」
雪乃「……姉さん、そろそろ帰って貰えるかしら」
陽乃「なんでぇー?楽しくお喋りしてるだけじゃない」
由比ヶ浜「ひっ、ヒッキーは、いつだって頑張ってくれてますっ!」
八幡「由比ヶ浜…」
陽乃「別に人助けを否定するつもりは無いよー、でもさ、これってホントに助けが必要な事なのかな?」
由比ヶ浜「そんな…他の人に成りすますなんて、絶対ダメだと思いますっ!」
陽乃「ガバマちゃん達が躍起になる事じゃないと思うんだ、お姉さんは。そーいうのは警察に任せるか、教師に言うべきでしょ」
由比ヶ浜「それは…」
陽乃「SNSなんて、架空の人物像をいくらでも作り上げられるもの、それを鵜呑みにしちゃう方にも責任はあるって事よ。それがどんな結果を招いたとしても、信じてしまった側にも責任はあるの」
雪ノ下「…ッ!!被害にあった子の気持ちがわからないの!?」
陽乃「逆に聞くけど、雪乃ちゃんはわかるの?、現実でも人を信じた事のない雪乃ちゃんに。ネット上の文字列を純粋に信じてしまう子の気持ちは…
パリンッ…
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん!」
雪乃「…ッ…、帰って…姉さん…」
店員「お客様、お怪我はありませんでしたか?、すぐに破片を片付けますのでこちらの席へ…」
陽乃「…あーあ、シラけちゃった、つまんないのー…それじゃ、おねーさん、帰るね。」
八幡「…あの、」
陽乃「んー、何?比企谷くん」
八幡「雪ノ下は、奉仕部部長としてよくやってくれてる…と思います。俺たちの事も、その…頼ってくれてるし」
由比ヶ浜「…そっ、そうですよ!アタシゆきのんに助けられてばっかりで…!」
陽乃「…ふーん、それが比企谷君達の言う『信頼』、なんだ?」
八幡「………ッ」
ーその時俺の脳裏に浮かんでいたのは、前に陽乃さんが口にした言葉だったー
「あれは信頼とかじゃないの、もっとひどい何か」
そう言った時の陽乃さんの表情は深く、何処までも仄暗く、救われる事のない人を哀れむような、嘲笑うような笑みを含んでいたのを鮮明に覚えている
今俺の目の前にいるこの人は、同じ目をしている、あの時とーー
打ち間違いですね、ゴメンなさい…
ーーーモール内カフェにてーーー
陽乃「ふーん、成りすましねぇ…」
雪乃「姉さんは部外者なのだから、本来話す必要も無かったのだけれど…」
陽乃「カタイこと言わなーい。あーんな面白そうな現場に出くわしちゃったら、何があったか聞くまでかえれないじゃない♪」
雪乃「はぁ…これだからタチが悪いのよ…」
陽乃「まーでも、本人かどうか確証もないのに誘われてホイホイついて行くなんて、その子の自業自得だとおねーさんは思うなぁ」
八幡「その言い分は確かに正しいかもしれないですけど、こっちも依頼されてやってるんですよ」
陽乃「奉仕部での活動…ね。今回も比企谷君『が』頑張ってるんだね、かっこいいー♪」
雪乃「……姉さん、そろそろ帰って貰えるかしら」
陽乃「なんでぇー?楽しくお喋りしてるだけじゃない」
由比ヶ浜「ひっ、ヒッキーは、いつだって頑張ってくれてますっ!」
八幡「由比ヶ浜…」
陽乃「別に人助けを否定するつもりは無いよー、でもさ、これってホントに助けが必要な事なのかな?」
由比ヶ浜「そんな…他の人に成りすますなんて、絶対ダメだと思いますっ!」
陽乃「ガハマちゃん達が躍起になる事じゃないと思うんだ、お姉さんは。そーいうのは警察に任せるか、教師に言うべきでしょ」
由比ヶ浜「それは…」
陽乃「SNSなんて、架空の人物像をいくらでも作り上げられるもの、それを鵜呑みにしちゃう方にも責任はあるって事よ。それがどんな結果を招いたとしても、信じてしまった側にも責任はあるの」
雪ノ下「…ッ!!被害にあった子の気持ちがわからないの!?」
陽乃「逆に聞くけど、雪乃ちゃんはわかるの?、現実でも人を信じた事のない雪乃ちゃんに。ネット上の文字列を純粋に信じてしまう子の気持ちは…
パリンッ…
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん!」
雪乃「…ッ…、帰って…姉さん…」
店員「お客様、お怪我はありませんでしたか?、すぐに破片を片付けますのでこちらの席へ…」
陽乃「…あーあ、シラけちゃった、つまんないのー…それじゃ、おねーさん、帰るね。」
八幡「…あの、」
陽乃「んー、何?比企谷くん」
八幡「雪ノ下は、奉仕部部長としてよくやってくれてる…と思います。俺たちの事も、その…頼ってくれてるし」
由比ヶ浜「…そっ、そうですよ!アタシゆきのんに助けられてばっかりで…!」
陽乃「…ふーん、それが比企谷君達の言う『信頼』、なんだ?」
八幡「………ッ」
ーその時俺の脳裏に浮かんでいたのは、前に陽乃さんが口にした言葉だったー
「あれは信頼とかじゃないの、もっとひどい何か」
そう言った時の陽乃さんの表情は深く、何処までも仄暗く、救われる事のない人を哀れむような、嘲笑うような笑みを含んでいたのを鮮明に覚えている
今俺の目の前にいるこの人は、同じ目をしている、あの時とーー
一応訂正してあげ直しときました、重ね重ねすみません
ーーーーモール前に広場ーーーーー
由比ヶ浜「ゆきのん…」
雪ノ下「大丈夫よ…由比ヶ浜さん、心配しないで」
八幡「……学校、戻るか?」
雪ノ下「……いえ、今日はもう…解散にしましょう…比企谷君も怪我しているし…」
由比ヶ浜「そう…だね、あっ、ゆきのん一緒に…」
雪ノ下「ごめんなさい…由比ヶ浜さん、気持ちは有難いけれど、今日は1人で帰るわ……さよなら…」
八幡「……」
ーーーーーーーーー
由比ヶ浜「…ねぇ、ヒッキー」
八幡「ん、どーした?」
由比ヶ浜「あたし達、ちゃんと友達…だよね?ゆきのんもヒッキーもあたしも、3人とも同じ奉仕部の仲間…だよね?」
八幡「…まぁ、同じ部活で、毎日会ってるしな」
由比ヶ浜「そっ、そうだよね…ごめんね、変な事聞いて。あ、あたしここ右だから、此処まででいいよ」
八幡「おう…そうか。じゃ明日な」
由比ヶ浜「うん…バイバイ」
ーーーーーーーーー
八幡「(上部だけの言葉に意味はない…そんな事は…わかってる。仲間だとか、友達だとか、自分と他者の関係にただ心地よい名前を付けただけ…たとえ偽物であっても、それで安心できるなら…人はそれにすがってしまう)」
駅員アナウンス「一番線、各駅停車〇〇行き、この電車は××駅で、準急にーーー」
八幡「(もし、この関係を表す言葉があるのなら、それを見つけられたのなら…)」
駅員アナウンス「まもなく電車が到着します、危険ですので、白線の内側までーーーー」
八幡「(俺達は…………)」
ーーーーーーーーー
山根マリ→山岸さん でお願いします、僕打ち間違い酷いですね本当に申し訳ないです…
今日はこの辺で区切りますね、打ち間違いと誤字脱字が多くて、本当に申し訳ない限りです。
一応メモ帳に書いてそれを貼り付けているんですが、誤字、脱字、名前間違いのあるここ数レスは
直で書き込んでるのでチェックが甘かったですね…次レスからはまたメモ帳に書いてチェックしてから投下するようにします…
この後由比ヶ浜の出番がちと多くなるのですが、また変な人達が荒らしに来ても気にせず読んでくれると助かります、僕もなるべく気にしないようにするので
ーーー比企谷家ーーー
ガチャッ
小町「あ、お兄ちゃんお帰り。どしたの!?その脚、怪我したの!?」
八幡「体育で転んだんだよ、気にすんな」
小町「何それ…大丈夫なの?小町もうご飯食べちゃったよ。温める?」
八幡「いや、後で食うからラップしといてくれ」
小町「……学校で何かあった?」
八幡「何でもねぇよ、お前も早く寝ろ、じゃあな」
ガチャ
小町「あぁ、ちょっと…お兄ちゃん!
…もう…、絶対何かあったじゃん…」
ーーー八幡自室ーーー
八幡「はぁ…つかれた」
ベッドに寝転がる
八幡「結局それらしい事はわからなかったな…(…陽乃さんの言葉を、雪ノ下は、由比ヶ浜はどう受け取ったのだろうか…)」
八幡「とりあえず明日、葉山本人にそれとなく探りを入れてみるか…このままじゃ手詰まりだしな…」
八幡「(…だめだ、今日は。色々あり過ぎて疲れちまってる…眠い…小町の作ってくれた飯…あとで…)」
八幡「……zzz……」
ーーーーーーー
ーーー翌日の朝ーーー
小町「おにーちゃーん!!遅刻するよー!」
ガバッ
八幡「ヤベッ…あのまま寝ちまってたのか、風呂入ってねぇし、シャワーで済ますか…」
八幡「悪い小町、今日は自転車乗せてやれねぇ、1人で行ってくれ」
小町「はいはい、ホントにだらしないなぁ、お兄ちゃんは…じゃあ行ってくるね。ちゃんと朝ごはん食べてよ……お兄ちゃん」
八幡「あぁ…悪いな。気ぃつけて行けよ」
ーーー風呂場ーーー
ザァーーーーーーーーーーー
八幡「…ッ、まだ痛むな、脚…」
八幡「…でも目は冴えてきた、今日俺がやるべき事は………(もう一度、写真に写ってた奴らに聞き込み…それと葉山へ探りを入れる事。まぁ本命はこっちだが、これで何も出てこなかったら正直お手上げだぞ…)」
八幡「…っと、遅刻しちまう」
ーーーーーーーーー
スマホのバッテリー消費抑えるため機内モードにして書いてるので、idコロコロ変わると思いますがご容赦下さい
酉付けてるんで大丈夫だと思いますが一応言っておこうと思いまして
由比ヶ浜「ヒッキー!やっはろー!怪我…大丈夫だった?」
八幡「おう、由比ヶ浜。まだ少し痛むけど問題ねぇよ」
由比ヶ浜「そう…良かった。無理…しないでね?」
八幡「……そういや、三浦の方は大丈夫か?」
由比ヶ浜「えっ?優美子?…うん…相当気になってるみたい…話しかけても元気ないし…」
八幡「そうか、その辺の事、正直俺は力になれないから由比ヶ浜、三浦の事気にかけといてやってくれ」
由比ヶ浜「うん…!任せて!…今日ってその…部活…あるのかな…?」
八幡「………普通にあるんじゃねーの、放課後部室行けばわかるだろ」
由比ヶ浜「そう…だよね」
八幡「ほら、俺に合わせて歩いてると遅刻するぞ、早く行け。俺は脚痛いから、重役出勤だ」
由比ヶ浜「お、置いて行けないし!、その…一緒に…行くし…」
八幡「…お、おうそうか…」
ーーー教室ーーー
ガラガラッ
平塚「…比企谷はともかく由比ヶ浜まで遅刻とは珍しいな。早く座りたまえ」
八幡「(…皆にめちゃくちゃ見られてんな、俺と由比ヶ浜が揃って遅刻なんて初めてだし仕方ねぇけど、視線が痛い…)」
相模「2人仲良く登校とか、怪しーい(クスクス」
八幡「(うぜぇ…)」
由比ヶ浜「いやホント、寝坊しちゃってさ~あはは…」
八幡「(由比ヶ浜も相手にするなよ…相模みたいなのは無視が一番だ)」
平塚「こら、私語は慎むように。授業再開するぞー」
八幡「(今日の葉山は…特に変わった様子は無い…か。次の授業、体育だったな。探りを入れるならその時か…)」
ーーーーーー
体育教師「おーし、女子はテニス、男子はサッカーをやるからな。女子は先にコートへ移動しておけ。男子は2人一組になってストレッチしておくように、それと戸塚、お前テニス部だったな。悪いが、テニスボール出すの、手伝ってくれ」
戸塚「わかりました」
八幡「おうふ…(出ましたよ、究極のボッチ殺し…2人一組。戸塚居なくなったら俺どうすればいいの、1人でラジオ体操でもしてればいいのかしらん)」
材木座「はちまーん、我と一緒にストレッチするがよい…」
八幡「(しかし、この時間はチャンスだ…。女子はコートの方行ったから。葉山に話しかけている所を由比ヶ浜に見られる心配が無い。俺が葉山の取り巻き達を疑っている事はまだ由比ヶ浜に伏せとく必要があるからな…。)」
葉山「ヒキタニ君、良かったら俺とストレッチやらないか?」
八幡「…珍しいな…お前なら他にいくらでもやる奴居るだろ(そっちから出向いてくれるとは思ってなかったぜ…こいつの方から俺に近づいてくるなんてな…何か理由があると見て間違いねぇ)」
材木座「はちまーん、八幡、ねぇってば!」
葉山「戸部達は先生のボールと用具出しに付き合わされて行っちゃったからさ…いいだろ?」
八幡「ま…別にいーけど(葉山が何企んでるかはわからねぇけど、いいさ、乗ってやるよその誘い。こっちも好都合だ)」
ーーーーーー
葉山「強く押すよ、ヒキタニ君…身体硬いんだな君」
八幡「ほっとけ…(ぐっ…痛え)」
八幡「お前さ、最近なんだ…その、変わった事ねぇか?」
葉山「急にどうしたんだ?君がそんな事聞くの、珍しいな」
八幡「別にただの世間話だよ、ほら、次は俺が押す番だ…」
葉山「よっと…特に変わった事は無いよ、いつもと同じさ…って、ヒキタニ君ちょっと力強いって」
八幡「痛いぐらいが効くんだよ、ストレッチは」
葉山「君の方こそ、また何かやってるそうじゃないか。奉仕部の活動かい?」
八幡「…まぁそんなとこだ」
葉山「俺のこと…か?」
八幡「なんでそう思うんだ(こっちの腹がバレてる…とまではかないが、何か勘付いてるな…慎重に言葉を選んだ方がいいか…)」
葉山「別に、俺の思い違いならそれで良いんだ、ただ何となくそんな気がしてさ…この前、優美子が結衣に何か相談してるところを偶然見ちゃったんだ、それで奉仕部にも行ったんじゃないかと思ってね」
八幡「…だったらそりゃお前の思い違いだな、三浦は奉仕部には来てねーよ。三浦、何か悩んでるのか?(やはりこういう所は鋭いなこいつ…だがこの感じだと相談内容までは知らないみたいだな)」
>>113
はまちならこういうのはちゃんと総武線にした方がいい
次レスまでまたちょっと時間空きます、すみません!
皆さんの感想とか貰えて嬉しいです
>>132
すみません、結構書き飛ばしちゃったりするのでそういう細かいところ気づけなくて…
自分が電車詳しくないのもあるんですが…大目に見て頂ければと…
帰宅しました!飯食ったら再開します!
葉山「心当たりはないけど…優美子が自分から言ってくれるまで待つよ、俺は。もしかしたら話したくない事なのかもしれないし、俺に相談するまでもない些細な事なのかもしれない」
八幡「信頼してるんだな…あいつの事」
葉山「優美子だけじゃないさ、俺はあのグループの皆を信頼してるし、皆だってそう思ってるはずさ」
八幡「………」
葉山「居心地が良いんだ、俺はあの場所が好きだからね。…だから比企谷、俺たちの事について詮索するつもりなら、やめてくれ」
八幡「だから違うって、自意識過剰だぞ?お前…」
葉山「ははっ…そうかもな。ほら、ストレッチは終わりだ。先にグラウンド行ってるよ……相変わらず食えない奴だな、君も」
八幡「……お互い様だろ」
俺がそう言うと、葉山は振り向く事なく、グラウンドへ走って行った
八幡「はぁ…どーしたもんかね。あ、先生、今日やっぱ足が痛むんで見学してていいすか?」
体育教師「なんだズル休みか?…っと、本当に腫れているな…こう言う事はもっと早く言え、向こうのベンチで見学してなさい。なんなら保健室で休んでてもいいぞ?」
八幡「いえ、見学しておきます。そこまでの怪我ではないので…」
ドサッ…
八幡「(ふぅ…疲れたな、つってもストレッチしただけだが)」
材木座「はーちーまーん…」
八幡「うぉっ、材木座居たのかお前。」
材木座「なーんで我と一緒にストレッチしてくれなかったのだー!いつも一緒にやってるではないか!」
八幡「今日は葉山に誘われたんだよ…ってか、何でお前も見学なんだよ」
材木座「愚問だな、八幡よ!本日の体育はサッカー、となればチーム分けの際、誰をどのチームにするか議論が交わされるだろう。我はそんな煩わしい事は御免被る、仮病で休んでやったわ、ハーッハッハ!!」
八幡「要するにチーム分けであぶれるのが嫌だったんだろ…まぁ気持ちはわからんでもないが」
材木座「べっ、別にそうは言っておらん!ただ我はその…何と言うかだな、選別される側が性に合わんと言うだけだ」
八幡「わかったから…それでいいよもう」
材木座「それはそうと八幡!!我が最近執筆中のライトノベルの設定、お前に見せてやろう、傑作になる予定だぞこれは!」
八幡「今の話の流れで何でそうなるんだよ…しかも設定かよ。で?今度は何のパクリだ? 禁○か? 俺○?
それとも今流行りの俺つえー系か? パクるならガガガ文庫から出てるラノベとかにしとけよ、多分クレーム来ないし」
あと数レスで今日のところは区切りたいと思ってます、昨日今日と投稿ペースが落ちてしまってごめんなさい!明後日までは結構予定がギッシリなので、時間があまり取れなくて…明日も今日くらいの投稿ペースになると思います。
金曜日の夜からはまた元のペースに戻ると思うので!また読みに来て下さい!
材木座「色々とアウトな発言はするでないぞ八幡、それよりこの設定を見てくれ、授業中にスマホに書き連ねたこの渾身の傑作を」
ピコン
八幡「そーいうのは書き上げてから言えよ。材木座、何か通知来てるぞ」
材木座「おっと失礼、我のTwitterアカウントにリプライが来たようだ。何々…今度のオフ会、モザイク☆ガールさんも参加しませんか?…だと…」
八幡「おいちょっと待て!お前、そのアカウント見せてみろ!」
材木座「ああっ、八幡、ダメーッ!」
八幡「このモザイク☆ガールっての…お前か?」
材木座「べっ、別にアレだぞ!?ネカマとかそういう事をしようと思ってたわけじゃないぞ!?ただ、おなごを装った方が、ソシャゲで他の人がアイテムくれたりするし、皆がやさしくしてくれるから、つい…」
八幡「それをネカマって言うんだろうが…はぁ、何か色々残念だわ…」
材木座「八幡?」
八幡「エイトマン…それが俺のTwitterのユーザーネームだ」
材木座「!?なんと!エイトマン氏は八幡だったのか!?これには流石の我も驚いたぞ…どうりで親近感が湧いていたわけだ、ハーッハッハ!やはり我らは強い絆で結ばれているな!八幡!」
八幡「何も面白くねぇよ(え、何、って事は俺ずっとこいつに返信してたの? 一応女の子だと思ってたから返信の文面とか気を使っちゃってた俺がバカみたいじゃねぇか…俺の純情をかえしてホント!!)」
ビッグダディ「おい皆の衆、映画見に行くぞ」
美奈子「え?いつ?」
ビッグダディ「今から」
美奈子「はぁ?」
男ナレ『突然映画を見に行くと言い出した父清志』
男ナレ『この何気ない気まぐれが一家に危機を招くことに』
美奈子「なんで急にそんなこと言いだすのよ」
美奈子「前もって私に相談してくれたっていいじゃん」
ビッグダディ「しょうがねえだろ安価で決めたんだから」
美奈子「何よ安価安価って、全然安価じゃないじゃない」
ビッグダディ「何言ってるんだお前は、安価の意味も知らずに」
男ナレ『いくら安価とはいえ、林下家にとって家族総出の映画はかなりの出費』
男ナレ『ここは人里離れた奄美大島。映画館のある街へ行くには交通費だってかかる』
八幡「お前がオフ会なんかに行こうとしてる事にも驚きだよ…、ネット上では友達多いんだな、お前」
材木座「その言い方は少し癪だが、こう見えても我はラノベ作家志望なのだぞ?女の子の気持ちになりきれば造作もない事よ。それにネットだとお互いの顔とか見えないし…しかしそのせいか、つい冗舌になってしまうのだ」
八幡「典型的なネット弁慶じゃねぇか…側からみればキモいぞ、それ」
材木座「ぐぬっ…そっ、そんな事ないもん!なりきりアカウントとか自称公式アカウントとか言ってる奴らの方がキモいし、イタイもん!」
八幡「あーもうわかったわかった。どっちもキモいよ」
材木座「だーかーらー違うのだ…って八幡?何処に行くのだ?」
八幡「保健室だよ、足が痛むから湿布もらいに行く。(今のコイツと話すのはめんどくせぇし)」
材木座「あっ、じゃあ我も一緒に付いて行…待ってよはちまーん!」
すみません寝落ちしてました(-。-;
今日も書いていきます、よろしくお願いします
ーーー保健室ーーー
ガラガラッ
八幡「すんません、湿布もらいに来ました」
八幡「………誰も居ねぇ…その辺の棚に入ってるヤツ、勝手に使うか」
シャーッ(カーテンの開く音
雪ノ下「保健室の先生なら用事で少し席を外しているそうよ…って、比企谷君だったのね」
八幡「雪ノ下…?お前なんで保健室で寝てるんだ?具合でも悪いのか」
雪ノ下「朝から少し気分が優れなくて…私のクラスもこの時間は体育だから…」
八幡「そうか…悪いな、起こしちまったみたいで」
雪ノ下「気にしないで、横になっていただけだもの。比企谷君、まだ昨日の怪我…痛むのね。あ、湿布は右の棚よ」
八幡「サンキュー、…よいしょっと」
雪ノ下「昨日はその…ごめんなさい、色々と」
八幡「何で謝ってんだよ、俺も怪我してたし、引き上げるのがベストだっただろ…っと、サロンパスあった。これ使うか」
雪ノ下「それで…昨日聞きそびれてしまったけれど。大方の目星は付いたのかしら」
八幡「あぁ、とりあえずモール付近に居たのは、戸部、大岡、大和、それと川崎だ」
雪ノ下「川崎さんが犯人とは考えにくいのだけれど…となると戸部君、大岡君、大和君の中の誰かという事になるのかしら」
八幡「いや、そいつらは3人一緒に居たんだ、川崎に至っては塾帰りでスマホのバッテリーも切れてた」
雪ノ下「三浦さんは依頼者なのだから、犯人ではないし、私と由比ヶ浜さんを抜くと…残るのは比企谷君と葉山君という事になるわね」
八幡「何でナチュラルに俺が容疑者候補に入ってるんですかね…」
雪ノ下「ふふっ…冗談よ。となると残るのは葉山君ね…」
八幡「それなんだが、さっき葉山にそれとなく探りを入れてみたんだ…アイツ、三浦が奉仕部に来てる事、おそらく気づいてる」
雪ノ下「…!?それは本当なの!?」
八幡「断言は出来ない…葉山は三浦が由比ヶ浜に何か相談している所を見たと言っていた…相談内容までは知らない様だったけどな。でも三浦の悩みに自分が関係しているんじゃないかとは言っていた…」
雪ノ下「……彼は他に何か言っていたの?」
八幡「それが上手くはぐらかされちまった…」
帰宅しました!すみません今日更新できてなくて…
飯食ったらまた再開します!昼間投稿出来なかった分多めに投下できる様に頑張ります
雪ノ下「そう…その様子だとまた葉山君に聞いても、具体的な答えは帰ってこないでしょうね…」
八幡「葉山の取り巻き達にもう一度話を聞いて回るか?」
雪ノ下「……昨日、葉山君は何をしていたのかしら」
八幡「…そーいや戸部が言ってたな、終礼が終わったあと戸部達の誘い断って早々に帰っちまったとか何とか…」
雪ノ下「もし、葉山君が昨日モール付近に居たと仮定したら…」
八幡「…昨日は陽乃さんもモールに居た…もしかして…」
雪ノ下「…………」
八幡「(やべ…つい陽乃さんの名前出しちまった…昨日の事、まだ気にしてる…よな)いや、考えすぎか…」
雪ノ下「………私から姉さんに聞いておくわ…」
八幡「…………」
八幡「(気まずい雰囲気になっちまったな…)」
雪ノ下「…そろそろ休み時間ね。私、教室に戻るわ。次の授業には出られそうだから」
八幡「そっか…無理すんなよ」
雪ノ下「ええ…大丈夫」
ガラガラッ
八幡「なぁ、雪ノ下」
雪ノ下「…何?比企谷君」
八幡「今日はその…部活…やるんだよな…?」
雪ノ下「………そのつもりだけれど…」
八幡「………じゃあまた、部室でな」
ーーーーーーーーー
ーその日、雪ノ下は部室に来なかったー
平塚「雪ノ下は体調が優れないと言って早退したよ、君たちに申し訳ないと伝えてくれとの事だ」
由比ヶ浜「ゆきのん…」
八幡「そうですか…わかりました。」
由比ヶ浜「どうする?ヒッキー…」
八幡「今日は…やめといた方がいいだろ…」
由比ヶ浜「…そっか、しょーがないよね。どう動いていいかまだわかんないし…」
八幡「じゃあ先生、俺たちはこれで」
平塚「比企谷、少し話がある」
八幡「……わかりました。由比ヶ浜、悪いけど先に帰っててくれ」
由比ヶ浜「えっ?……うん…わかった、また明日ね……ヒッキー」
ガラガラッ
平塚「雪ノ下と何かあったのか?」
八幡「…何でそう思うんですか」
平塚「教師の勘というやつさ、これでも生徒達の事はちゃんと見てるつもりだ。雪ノ下の事も、由比ヶ浜の事も、無論君の事もね」
八幡「気に掛けてくれてるのは有難いですけど、クラス全体の事も気にかけなきゃいけないんじゃないですか、担任なんですから」
平塚「前にも言っただろう、私は結構えこひいきするタイプだと。気に入ってるのさ…君達の事を」
八幡「……別に雪ノ下と喧嘩したとか…そういうのじゃないんで、先生が気にする様な事じゃ…」
平塚「比企谷」
平塚「私は前にこうも言ったはずだ…雪ノ下に踏み込むのが…君なら良い…とね」
平塚「奉仕部での依頼も大事だ…しかしそれ以前に君達自身の事についても、解決すべき事があるだろう」
八幡「……」
平塚「すぐにとは言わないさ…それはとても難しいし、時間が解決してくれる事じゃない。私が雪ノ下を奉仕部に入れたのは、彼女自身が変わる為に…そしてその手助けをしてくれる人を探す為でもあるんだ。私はな、比企谷…君が彼女を助けてくれる存在になって欲しいと思っている。」
八幡「…俺は……」
平塚「私は人を見る目は確かだ…自称だがね。話は終わりだ…今日はもう帰りたまえ」
八幡「………」
ーーーー靴箱前ーーーー
八幡「…由比ヶ浜お前…待ってたのか」
由比ヶ浜「うん…やっぱり今日はヒッキーと帰りたいなって…」
生活指導担当でしたね、うっかりミスです…
二次創作なのでその辺は多めに見てくれればと思います…まぁ僕がミスするのが悪いんですけど
ーーーーーーーーー
由比ヶ浜「わぁー、ヒッキーあれ見て!ツリーだよ!そっか…もうそんな時期なんだ」
八幡「そういやもうすぐクリスマスだったな…」
由比ヶ浜「今度部室でパーティしようよ、アタシとゆきのんでケーキ作るからさ」
八幡「お前は部屋の飾り付け担当のが向いてるぞ」
由比ヶ浜「なっ…これでもちょっとは料理うまくなったんだからねー!」
由比ヶ浜「……明日も部活、休みなのかな…」
八幡「どうだろうな…明日も雪ノ下が休みならそうせざるを得ないだろ」
由比ヶ浜「でも、2人でもっ!出来ることあるかもしれないし…」
八幡「……(どうする、言うか。葉山グループの中にに犯人が居るって事…)」
八幡「なぁ由比ヶ浜…お前さ、葉山達の事どう思ってるんだ?」
由比ヶ浜「どうって…普通に友達だよ?」
八幡「そう…だよな」
由比ヶ浜「…ヒッキー?」
八幡「…なんでもねぇ、お前ここ右だろ。また明日な」
由比ヶ浜「………うん、また明日…」
八幡「(言えるわけねぇ、だったら…俺1人で動くしかないな)」
ピッポッパッ…プルルルル
陽乃「はいはーい♪あれ、比企谷君から電話なんて珍しいね♪なにかな?」
八幡「少し…話があります」
ーーーーーーーーー
ーーーーモール内カフェーーーー
陽乃「それでー?お姉さんに聞きたい事って何かな?」
八幡「葉山の事です…昨日、葉山と会ったりしてませんか?もしくは葉山が何か悩んでるとか、そういった話、何でもいいんです」
陽乃「なにそれ、そんなの隼人本人に聞けばいいじゃなーい」
八幡「……陽乃さん、昨日何でモールに来てたんですか?」
陽乃「変な詮索をする子はおねーさん、好きじゃないな~。ま、比企谷君だから教えちゃおうかな♪キミの言う通り、昨日は隼人と会ってたの」
八幡「何か隠してる事があるなら教えて下さい、葉山のアカウントの件、正直手詰まりなんです」
陽乃「やっぱりその事かー。実はね、おねーさん、成りすましの件、前から知ってたんだ」
八幡「…!!誰から聞いたんですか…」
陽乃「隼人本人だよ」
八幡「葉山が!?…あいつ…知ってたのか…待てよ、だったら何で…」
陽乃「目を背けてた方が、当人にとって都合のいい事だってあるのよ」
八幡「じゃあ葉山はアカウントの件、見て見ぬフリをしてたって事ですか…?」
陽乃「そうよ、何でそんな事するのか、おねーにはわからないけど、本人がそれで良いって言ってるんだもの…外野がとやかく言う事じゃないわ」
八幡「そんな事して葉山に何のメリットがあるんですか」
陽乃「さぁーね、守りたいんじゃないの、あのグループを」
八幡「そんなの…只の欺瞞じゃないですか…!…上部だけは仲良くして…裏では蔑まれて…」
陽乃「それが隼人にとっての『本物』って事でしょ」
八幡「…ッ!違う!、そんなのは…」
陽乃「じゃあ比企谷君はどうなの?本物を知ってるの?由比ヶ浜ちゃんとは友達?雪乃ちゃんとは? 同じ奉仕部の仲間?」
八幡「ぐっ……」
陽乃「自分の事はなーんにも見えてない、雪乃ちゃんと一緒。そんな人が他者を信じられるのかなー?与えられる好意に素直に答えられない、それどころか人の言葉の裏を読んで常に相手の腹を探ろうとしてる」
八幡『………」
陽乃「本当は欲しいくせに、理性でそれを押さえつけて…今の比企谷君が奉仕部という居場所を失ったら、残るものは何?」
陽乃「いつだって自分を犠牲にしてるじゃない、それは他者を信頼出来てないって事。誰にも頼らない、傷つけたくないから、嫌われたくないから。強がってはいるけど、結局寂しいのよ」
八幡「…ッ…(違う…、俺は…、俺は…)」
陽乃「あの場所を失えば、比企谷君に残るのは、身体に染み付いた猜疑心と、ちっぽけなプライドだけ…」
八幡「…ッ!!違う!!!、俺は…ッ!」
陽乃「そうよ、何でそんな事するのか、おねーにはわからないけど、本人がそれで良いって言ってるんだもの…外野がとやかく言う事じゃないわ」
タイプミスです
おねー→おねーさん
自分の全てを見透かされている気がした
何も言い返せない自分が嫌になる
以前葉山が言っていた言葉がふと頭をよぎった
「あの人は興味がないものにはちょっかい出したりしないよ。・・・・・・何もしないんだ。
好きなものをかまいすぎて[ピーーー]か、嫌いなものを徹底的に潰す事しかしない」
56すがNGワードになってるみたいですね
こうですかね…普段書き込む事無いのでそういうの教えてもらえるの助かります!
陽乃「ごめんごめん、怒らせちゃったかな♪」
八幡「…………ッ…!」
陽乃「そーやって怯えた目をしてる比企谷君が可愛いからつい…ね♪」
八幡「…帰ります、わざわざ呼び出してすみませんでした…」
陽乃「お詫びに一つだけ、教えてあげる」
八幡「…?」
陽乃「それはね…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーー翌日ーーーー
由比ヶ浜「ヒッキー!やっはろー!」
八幡「おう、お前今日は早いな」
由比ヶ浜「…どしたのヒッキー…なんか眠そうだね」
八幡「…昨日ちょっとな…」
由比ヶ浜「…今日…ゆきのん…来るかな」
八幡「…休みなら見舞、行ってやればいんじゃねーの」
由比ヶ浜「…!そっ、そだね!ヒッキーも一緒だよ!」
由比ヶ浜「それと…依頼の事…ゆきのんに負担がいかない様に、出来るだけ2人で頑張ろうね…アタシも出来る限りの事するから!」
八幡「おう…(おそらく…、早ければ今日にでも、ケリはつく…筈だ)」
今日はここで区切ります、明日は早めに家に帰ってこれるので、書き溜めてから投稿していきたいと思ってます。一応朝方にも書き込むかもしれませんが、連続で投下し始めるのは夜7~8時頃からになると思います。それでは、お休みなさい。
ーーーー廊下ーーーー
八幡「…雪ノ下」
由比ヶ浜「ゆきのん…!良かった…来てたんだね!」
雪ノ下「おはよう、由比ヶ浜さん、比企谷君も…ごめんなさい、昨日はその、休んでしまって…」
由比ヶ浜「ううん!!気にしないで!それより大丈夫だった?」
雪ノ下「ええ…今日は大丈夫よ」
八幡「…………」
由比ヶ浜「まだ安静にしてた方が良いよ、ゆきのんの分までアタシとヒッキーが頑張るから!」
雪ノ下「ありがとう由比ヶ浜さん、でも本当に心配いらないわ。今日からまた部活、再開するから」
由比ヶ浜「えへへ…」
雪ノ下「昨日、姉さんと会ったのね…比企谷君。」
八幡「ああ…」
由比ヶ浜「?ヒッキー陽乃さんと会ってたの?どして?」
八幡「偶然駅前で鉢合わせしたんだよ…大した話はしてねぇよ」
雪ノ下「………」
由比ヶ浜「…??」
八幡「…ほら行こうぜ由比ヶ浜。雪ノ下、また放課後部活でな」
雪ノ下「ええ…また後で」
ーーーー教室ーーーー
戸部「でさ~そん時の大和がさ~」
海老名「あははっ、」
葉山「人の事言えるのかー、戸部」
大和「そうだぞ戸部、お前もあん時お化け屋敷怖がってたじゃんか」
由比ヶ浜「でも怖かったねー、あのお化け屋敷」
ーーーーーーーーー
八幡「(いいのか…これで。あの日常を、葉山が守ろうとしたモノを、壊してしまう。できれば本人が自主するのが一番なんだ…でもそれじゃどっちみち壊れてしまう…)」
ーそれで壊れてしまうなら、その程度のものだって事じゃないのかー
八幡「でもそれが、葉山にとっての本物なのだとしたら」
八幡「(本人が自主するなんて…望みは薄い…でもこれは俺1人でやるしか…)」
ーーーーーーーーー
ーーーー放課後空き教室ーーーー
ガラガラッ
???「おー、来た来た。ヒキタニ君から呼び出しなんて、少し驚いたよ…それで、私に話って、何かな」
八幡「悪かったな呼び出して、できれば2人だけで話したかったもんでな」
???「ふふっ…もしかして愛の告白だったりして…」
八幡「そうやって思ってもない事口にするのは、相手が俺だからだろ」
???「それは、お互い様なんじゃないかな?」
八幡「…俺があんたを呼んだのは、聞きたい事があったからだ。」
俺がそう言うと、目の前の女性は居住まいを正した、その澄んだ瞳は、眼鏡越しでも分かる…海老名姫菜は、ただ真っ直ぐにこちらを見ていた。
海老名「………聞きたい事って、何かな?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
陽乃「あのアカウントのプロフィール写真、あれ修学旅行の写真なんだってね」
八幡「葉山から聞いたんですか…それ」
陽乃「そうよ、もしかしてここまではもう知ってるのかな?」
八幡「ええ、まぁ…」
陽乃「そっかー、ならオマケにもう一つ…」
八幡「…?」
陽乃「あのアカウントが出来たのは、現像された写真が皆に配られる数日前…言ってる事、わかるよね?」
八幡「…!!」
ーーーーーーーーー
八幡「(言葉を選んだ方が良い…本人が自主するのが一番良いに決まってる…SNSのアカウントなんて、消されたらそれまで…いくらでも言い逃れできちまう)」
海老名「…?」
八幡「(それとも、成りすましはやめろと、はっきり言うべきなのか…)…この前の写真、あれ現像したのいつだ…?」
海老名「この前の写真…?あ!修学旅行の時の写真ねー、あれかー、いつだったっけなぁ?…というか聞きたい事ってそれ?」
今日ほんとダメです…連日あまり寝れてなかったのでまた誤字してしまいましたね、連続投稿すると言ってたのに申し訳ないです。今日は早めに寝ます、ごめんなさい
八幡「(はぐらかす気でいるいるのか…?)いや、何というかだなその…」
海老名「ヒキタニ君にしては歯切れが悪いね、んーとあの写真は確か…現像したのは修学旅行から帰ってきてから2日後だから…△日ごろかな。」
八幡「…それだけか?」
海老名「それだけって、…どういう事?」
八幡「…もう一度だけ聞くぞ、あの写真は、お前が現像したんだな…」
海老名「だからそう言ってるじゃない、今日のヒキタニ君、変だよ?」
八幡「(もう…ダメだ、言うしかないのか…)」
海老名「ホントは戸部っちが現像しに行くって言ってたんだけどね~。急に部活の練習入ったとかで、私が代わりにカメラ預かって行ったの」
八幡「!?…は?、あの写真、お前のカメラで撮ったんじゃ…?」
海老名「……?撮ったのは戸部っちのカメラだよ?」
八幡「………!!、クソッ!」
ダッ
海老名「あっ、ヒキタニ君どこ行くのー?聞きたい事ってそれだけー?」
八幡「それだけだ!!呼び出して悪かった!」
海老名「………変なの」
ーーーーーーーーー
ダッダッダッ
八幡「(クッソ…!、そう言う事かよ!…まだサッカー部は練習中だ…捕まえたぜ成りすまし野郎!)」
由比ヶ浜「あっ、ヒッキー!」
雪ノ下「比企谷君」
八幡「由比ヶ浜!、雪ノ下…お前ら…」
由比ヶ浜「ヒッキーが部室来るの遅いから、まだ教室に残ってるのかなと思って、ゆきのんと探してたの」
雪ノ下「遅刻とは随分悠長ね、比企谷君」
八幡「それどころじゃねぇ、犯人がわかった…成りすましてたのは戸部だ…!」
由比ヶ浜「えっ……戸部っちが…?そんな…ヒッキーそれ…ホントなの?」
八幡「細かい説明は後だ…今はとにかく戸部を捕まえるのが先だ」
雪ノ下「…やはりあの写真に写っている人の中に、犯人が居たのね…」
八幡「あぁ、お前の推測は間違ってなかった…早くサッカー部のところへ…」
由比ヶ浜「待ってよ……2人とも……写真って何?、最初から疑ってたってどういう事…?戸部っちの事?どうして?」
雪ノ下「…そういう訳では無いわ由比ヶ浜さん、ただ犯人は葉山君のグループに居る人である可能性が高いと言っただけよ…」
由比ヶ浜「アタシそんなの聞いてないよ!!……どうして黙ってたの…?なんで話してくれなかったの!?」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、落ち着いて、これには理由が」
八幡「いや、いい、雪ノ下。俺から説明する。…由比ヶ浜…これは」
由比ヶ浜「2人してなんで!?なんで言ってくれなかったの!?ヒッキー、言ってくれたじゃん!奉仕部の仲間だって…友達だって…なんで………アタシの事も、疑ってたの…?」
雪ノ下「それは絶対に無いわ、由比ヶ浜さん」
八幡「由比ヶ浜、信じてくれ俺たちはただ…」
由比ヶ浜「…………ッ」
ダッ
雪ノ下「由比ヶ浜さん!!」
八幡「…………ッ!!」
ダッ
八幡「待てよ!由比ヶ浜!」
由比ヶ浜「来ないでっ!!」
八幡「………」
由比ヶ浜「来ないでよ………ッ、………ごめん…」
ーーそう言って走り出した由比ヶ浜の頬に、涙が伝っていた…泣かせたのは俺だ。
それでも、動かないこの脚を……追いかける事のできない自分を…
今はただ、恥じるしかなかった
最低だ、俺は…
裏切ってしまったんだ、彼女の、信頼をーー
雪ノ下「………」
八幡「…………」
雪ノ下「…比企谷君」
八幡「サッカー部の練習…もう…終わっちまったかな…」
雪ノ下「さぁ…どうかしら…」
八幡「……グラウンド、行って来る」
雪ノ下「……部室で…待っているわ…」
俺たちは、顔も合わせず。歩き出した…
由比ヶ浜にかける言葉も…失った信頼も…
それを取り戻す術を、俺たちは…
ドンッ
葉山君「おっと…ヒキタニ君か、どうしてこんな所に居るんだ?」
八幡「……練習は、終わったのか?」
葉山「ああ…今日はもう終わった…」
八幡「他の奴らは、まだ…部室か?」
葉山「……………行くのか…本当に…」
八幡「気付いてたんだな…成りすましの事…犯人も…」
葉山「…………」
八幡「じゃあな…」
葉山「比企谷…前に言ったよな。俺たちの事、詮索するのはやめてくれって…」
八幡「お前はこのままで良いのかよ」
葉山「言っただろ、俺はあの場所が好きだって…」
八幡「上辺だけの友達ごっこでも…か?」
葉山「…それでも、俺にとっては大切な場所なんだ…君にはわからないさ」
八幡「わかりたくもねぇよ…そんなの。」
葉山「比企谷!!」
八幡「……」
葉山「頼む、やめてくれ…。きっと他に良い方法があるはずなんだ…こんなの…」
八幡「……明日、」
葉山「…?」
八幡「お前が今のままが良いって言うなら、俺は何もしない。でもこっちも依頼なんだ。明日までに…どうするか決めろ。それまで待つ」
葉山「………」
八幡「また明日な……」
ーーーーーーーーー
おそらく葉山は決められない
あの場所が、彼にとっての本物ならば、
本物であって欲しいと願ったのならば
どちらを選んだとしても
ーーーーーーーーー
ーーーー部室ーーーー
ガラガラッ
八幡「…………お前…ら」
雪ノ下「戻ってきたわね、比企谷君。…ついさっき、来たのよ…」
戸部「…うっす…」
大岡「………」
大和「………」
八幡「………、」
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
雪ノ下「……共同アカウントだったという事ね…」
八幡「…犯人は単独だと思ってたが。こういう事か…」
戸部「アカウントを作ったのは…俺なんよ…その、最初はちょっとしたおふざけっっーか…」
大岡「3人でパスワードを共有して、それで…成りすまして…」
大和「ほんとに…遊びのつもりだったんだ…隼人はその…後輩にも慕われてるし…試しにメッセージ送ったらさ、すぐ返事が来てさ…」
戸部「皆本物の隼人君だと思って話しかけてくるからさ…それが…気分良かったっていうか…」
雪ノ下「自分達が何をしたのか…わかっているのかしら。貴方達のせいで、下級生の子が傷ついたのよ…!」
戸部「…ッ…ホントに…申し訳ないと思ってる。でも、悪気なんて無かったんよ…」
雪ノ下「…ッ!ふざけないで、人の気持ちを踏みにじっておいて、悪気は無かったで済ませる気?」
八幡「(いや…おそらく戸部の言ってる事に嘘は無い…
最初は悪気なんて、無かったんだろう。
SNSでは相手が実際に目に見えない…だからこそ、容易に人を蔑んだり、騙したり…ましてや3人共同のアカウントだ……罪悪感は…分散する…
葉山隼人はいつだって皆の中心だ、恵まれた男。
たとえ友達でも嫉妬せざるを得ないほどに…
その嫉妬心が戸部を、大岡を、大和を…
所詮お遊びだと、ネット上での戯言だと、自分達に言い訳をしていたんだ…
夕方ごろからまた再開します。昨日はあまり投稿できずすみません(ーー;)
今日はちまちま書き溜めてるので、また夕方ころから夜にかけて読みにきてくれればと思います
八幡「…今になって、どうして自分達から名乗り出ようと思ったんだ。黙ってアカウントを消去する事だって出来ただろ」
戸部「…それは…そうだけど…やっぱりちゃんと謝りたいっつーか。友達、だから…」
大岡「このままアカウント消して、無かった事にしたら…今後、後ろめたい気持ち抱えたまま隼人と接する事になっちまうからな…」
大和「きっちり謝って…また元どおりになりたいっていうかさ…」
雪ノ下「………」
八幡「……」
その行いは、おそらく正しい。
けれど、それをしてしまえば、もうあのグループは元には戻らない。
葉山は笑って許してくれるのかもしれない、だが周りはどうだ?
三浦は、海老名さんは、由比ヶ浜は、そんな奴らと今まで通り接してくれるのだろうか。
信頼を取り戻す事は容易ではない
ひとたび亀裂が入ってしまえば、瓦解するのは一瞬だ
葉山が今まで戸部達を問い詰めなかったのは何故か
自分自身に嘘をついてまで
あの場所を守ろうとしたのは何故か
本物であって欲しいと願ったからだ
雪ノ下「正直に謝るというのね…葉山君だけでなく、貴方達が弄んだ女の子達にも」
戸部「そうしたいと思ってる…けど今すぐには無理っつーか…」
八幡「どういう事だ?」
戸部「実はさ…あのアカウントの件、もう一年の間では噂になってるらしくてさ…上級生が下級生を、SNSで騙して遊んでるって…」
雪ノ下「……」
戸部「先生達の耳に入るのも時間の問題だと思う…同学年にも、ちらほら噂を聞いた奴等が出てきてさ…怖くなって、今はあのアカウント、鍵垢にしてあるんだ。」
雪ノ下「今更アカウントを消しても、事は沈静化しなさそうね…」
八幡「それも含めて、やった事の責任は取るべきなんじゃないのか」
戸部「わかってる…けど、サッカー部の大会…もうすぐなんよ」
八幡「………」
戸部「こんな問題起こした奴が居るってなったら、学校側から、連帯責任で活動停止って…なる…かも…」
雪ノ下「…ウチは進学校だし、規律にも厳しいから、その可能性は高いわね…」
戸部「俺だけじゃない、大和はラグビー部だし、大岡は野球部だ…最悪、サッカー部だけじゃなくて、その二つも活動停止に…」
雪ノ下「謝罪の気持ちはあるけれど、事が公になって自分達が被害を受けるのは嫌という事かしら……貴方…!自分がどれだけ都合の良い事言っているか、わかっているの!?」
戸部「俺だってちゃんと謝りたいんよ…でも、隼人君、大会の為にめっちゃ練習してたし…、俺なんかがその努力をぶち壊しにしちゃったら…もう…」
大岡「……」
大和「……」
戸部「俺もう…どうしたらいいか…」
八幡「……」
雪ノ下「報告するわ、先生に」
戸部「…!」
八幡「待て、雪ノ下」
雪ノ下「比企谷君…どういうつもりなのかしら」
八幡「戸部…1日だけだ…1日待ってやる」
戸部「……」
八幡「これはお前が決めなきゃいけない事なんだ、明日までに決めろ…どっちを取るか、お前らもだ」
戸部「……」
大岡「……」
大和「……」
八幡「…そのアカウントはそれまで俺が管理する…」
戸部「…わかった」
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葉山隼人は願ったのだ、
あの場所が本物であって欲しいと
それはおそらく、戸部達も同じだ
だからこそ自ら罪を認めようとした
三浦が俺たちに依頼をしてきたのは
葉山を思っての行動だ
お互いがお互いを思っていたとしても、
崩れてしまうモノはある
上部だけの言葉で繋ぎ止められているモノなんて
偽物だと知っているのに
いつかそれが、本物になると信じて
葉山隼人は
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プルルルルッ
材木座「もしもーし、むっ!八幡ではないか!我に何の用だ?もしやこの前のラノベ設定をまた読みt…」
八幡「材木座、聞いてくれ」
材木座「む…どうしたのだ…いつになく真剣ではないか……申してみよ、八幡」
八幡「…やって欲しい事があるんだ…」
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ーーー翌日クラス内ーーー
生徒A「でさー、その犯人ってのが…」
生徒B「マジ?…おとなしい癖してやる事えげつなくない…?」
生徒C「やる事が陰湿だよね~」
川崎「…………」
戸塚「…………」
ガラガラッ
生徒A「あっ、来た…」
生徒B「バカ…声でかいって」
生徒C「あいつ今こっち見てなかった?」
八幡「…………」
ザワザワ…
相模「あらら~、成りすまし犯人のご登場~?」
生徒A「ぷっ…クスクス…」
生徒B「うわ…キモ……笑」
生徒C「よく学校来られるよね笑」
由比ヶ浜「ヒッキー…」
川崎「……」
戸塚「……」
戸部「…ヒキタニ君…」
大岡「……」
大和「……」
葉山「……」
ザワザワ…
ガラガラッ
平塚「こら、騒がしいぞお前達…授業を始める…それと比企谷………昼休み、教員室に来るように」
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ーーーー屋上ーーーー
ガンッ
葉山「………どういう事だ…」
八幡「何がだよ……」
葉山「余計な事しないでくれって言っただろ!」
八幡「別にお前の為にやった訳じゃねーよ…勘違いすんな。」
葉山「奉仕部の依頼だからか?…こんなやり方で…」
八幡「………」
葉山「何とか言えよ、比企谷!!」
八幡「…良かったな、これで大会に出れるぜ、大事なお仲間達と一緒n…」
ガバッ
葉山「……ッ比企谷…!」
八幡「…離せよ、痛いだろうが」
葉山「……俺は君の事が嫌いだ…」
八幡「俺の事が嫌いなら尚更構う必要無いだろ」
葉山「……君に救われた人は、少なくないだろうさ、でもこんなやり方じゃ誰も救われない…」
八幡「…お前はあのままで良かったのか?」
葉山「あぁそうさ…!人間誰だって心の底では何考えてるかなんてわからないだろ…皆何処かで折り合いを付けてるんだよ!」
八幡「……」
葉山「…比企谷、俺を殴ってくれ」
八幡「…は?」
葉山「殴れよ!俺を!」
八幡「…俺にはお前を殴る理由なんて…」
葉山「頼む…そうじゃないと俺の気が済まないんだ…」
八幡「だから…俺にはおまえをn…」
ドゴッ
八幡「……何でお前が殴ってくるんだよ」
葉山「男なら、喧嘩くらいするもんだろ」
八幡「勘弁しろよ…俺は喧嘩とかそういうの無理なんだよ…」
葉山「……そう、だな…すまない、殴ってしまって」
ドゴッ
葉山「……ッ!?」
八幡「…でも、やり返すくらいはしてもいいだろ?」
葉山「……殴る理由、出来たな」
ドゴッ
葉山「前から嫌いだったんだよ!!そうやって自分を犠牲にして!!誰かを救った気になって!!」
バキッ
八幡「……ッ!、お前に何がわかんだよ!!何も選ばないで!!澄ました顔して笑ってただろうが!!」
ドゴッ
葉山「……ッ!!、それは君だって同じだろ!!1人でも!!孤独でも平気だって、自分に嘘ついて!!」
バキャッ
八幡「…生憎だったな、俺は…お前みたいに、仲良しゴッコのグループに縋らなきゃ生きていけないワケじゃないんでな!!」
バコッ
葉山「げほっ……!このッ…!!」
ドガッ
八幡「……ッ!!お前ッ…腹はッ…」
ガシャン
葉山「ハァ…ハァ…」
八幡「…ハァ…ハァ…」
葉山「…上辺だけの関係でも……いつか…本物になる事だって…あるだろうが…」
八幡「それはお前が…そうであって欲しいだけだろ」
葉山「黙れよッ!!」
八幡「自分に嘘ついてたんだよ…この関係が偽物な訳無いって…」
葉山「君だって同じだろ!!」
八幡「………なんだよ、同じって」
葉山「君達の関係だって…本当に本物だって言えるのかよ!!」
八幡「………」
葉山「陽乃さんに聞いたよ、入学してすぐ、君は事故に遭った…轢いたのは、雪ノ下さんの乗っていた車だ…」
八幡「………」
葉山「結衣の事だって!!君が結衣の犬を助けた、そのせいで事故に遭ったんだ!!」
八幡「………」
葉山「2人があの事故の事に引け目を感じているとは思わないのか?いくら言葉で謝ったって、気にしないって言ったって…彼女達が君に接しているのは、罪滅ぼしの意識からじゃないと言えるのか!!」
八幡「…………!」
葉山「…まるで自分が本物を知ってるみたいな言い草するなよ、君だって、奉仕部に!!彼女達に!!縋り付いてるだけだろうが!!」
八幡「………お前…」
声を荒げる葉山の少し後ろに、雪ノ下雪乃は立っていた
八幡「……なんでここに…」
葉山「…!…雪ノ下…さん、違うんだこれはッ…」
すみません土日跨ぐかもです、結構文章量多くなりそうなので
また明日
葉山が言い終える前に
雪ノ下は走り出した
その頬には、涙が伝っていた
葉山「…………最悪だ…」
八幡「…これで気が済んだか…俺は戻るぞ」
葉山「何で…何でだよ!」
八幡「………」
葉山「君だって…同じじゃないか…俺と……ゔっ……うぁあああ……」
泣き崩れるその姿は、
今まで見たことのない葉山隼人だった
たぶん、これが本来の葉山隼人なのだろう
俺達は、何処か似ているんだと思う
辿って来た道と、取り巻く環境が違えど
俺もコイツも、ただ本物が欲しいだけなんだ
…ポツ…ポツ……ザァァァアァァァァァア
八幡「…降って来たな…戻るか」
ガチャ
八幡「………!…由比ヶ浜…聞いてた、のか?」
由比ヶ浜「………来る途中、ゆきのんとすれ違ったよ…泣いてた、ゆきのん」
八幡「………」
由比ヶ浜「あっ…あのね…謝ろうと思って、来たの…昨日の事…」
八幡「いや、あの事は…言ってなかった俺が…」
由比ヶ浜「ううん…聞いて。アタシが悪いの…ヒッキーが話さなかったのは、アタシが傷つかないように…だよね」
八幡「……」
由比ヶ浜「ゴメンね……アタシ、頭の中ぐしゃぐしゃになっちゃって…ヒドい事言っちゃって…ヒッキーが気を使ってくれてるの、気づけなくて…グスッ…」
八幡「………」
抱きついて来た由比ヶ浜の身体は震えていた
涙交じりのか細い声で言葉を繋ぐ由比ヶ浜
掛ける言葉が見つからない
由比ヶ浜「ゴメンね…ヒッキー」
八幡「………」
由比ヶ浜「でもね…アタシ、怒ってるんだよ」
八幡「………」
由比ヶ浜「こんなやり方…ダメだよ…ヒッキーが傷つくだけじゃん…もっと…自分の事…大事にしてよ…」
八幡「………」
由比ヶ浜「辛かったら言ってよ…!話してよ…!大事な…友達じゃん…」
八幡「由比ヶ浜…」
由比ヶ浜「アタシは…ヒッキーやゆきのんみたいに、頭は良くないかもしれないけど…それでも…力になりたいよ…アタシの事…頼ってよ……ばか…」
八幡「………」
由比ヶ浜「アタシの居場所…守ってくれようとしたんだよね…でも…奉仕部だって、アタシの大切な居場所だよ…?」
由比ヶ浜「アタシ…変わらなきゃって…思ってたの。いつも人の顔色伺って、話合わせてさ…そういうの、やめたいって。」
由比ヶ浜「奉仕部に入って…思ったの。部室でお茶飲んで、お菓子食べて…ゆきのんと喋って…その横ではいつもヒッキーが本読んでて…3人でいっぱい話して…」
八幡「………」
由比ヶ浜「アタシ…あの場所が好きなの…自分らしくいられる場所だから…2人が居るから…」
このSSまとめへのコメント
所々に原作の丸パクリがあって草
まれにみる糞
続き待ってるよ
コメディからシリアスに持っていこうとして迷走するというよくある駄文
お前ら何様だよ、、
こういう自己犠牲本当にいらないから
見てて胸糞悪いだけ
途中まではいいと思ったよ途中までは
本物欲しがるくせにやることは欺瞞100%なんだよなぁこいつはいつも
何でみんなこんなに上からなんだよ