提督「何?鋼材が足りないだと?」
大淀「開発が思うように進まなかったようで」
提督「仕方ない、輸送隊を組んで鋼材のある島へ向かわせろ」
大淀「了解しました」
※駄文、キャラ崩壊注意
カナ字も見づらいです
棲姫役はお好きなボスでどうぞ
すぐに終わります
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棲姫「エ?鋼材ガ足リナイデスッテ?」
ヲ級「戦艦達ガ食ベチャッタミタイ」
棲姫「仕方ナイワネ、鋼材ノアル島へ行ッテ取ッテ来ナサイ」
ヲ級「ワカッタ」
提督「何だと?待ち伏せされていただと?」
大淀「あまり規模の大きい艦隊ではなかったようですが」
提督「しかし、この海域で鋼材が豊富なのはあそこだけだからな」
大淀「敵もたまたま鋼材の回収に来ていたのでしょうか」
提督「楽観はよくないな。情報漏洩の可能性も視野に入れておくとしよう」
棲姫「何デスッテ?艦娘が待チ伏セシテイタノ?」
ヲ級「大シタ規模デハ無カッタミタイダケド」
棲姫「鋼材ガタクサンアルノハアノ島ダケダカラ、タマタマカシラ?」
ヲ級「モシカシタラ、コチラノ動キガバレテイルノカモ」
棲姫「ソウカモ知レナイワネ、気ヲツケマショウ」
提督「今月に入ってもう何度目だろうか」
大淀「資源の調達先に毎回敵が展開されていますね」
提督「それも、まるで先回りされているかのように」
大淀「まさか、本当にこの鎮守府にスパイが?」
提督「可能性は捨てきれないな、何か手を打たなくては」
棲姫「今月に入ッテモウズットダワ!」
ヲ級「イッツモ艦娘ガ待チ構エテル」
棲姫「マルデ私達ノ動キガ見ラレテイルヨウダワ」
ヲ級「ヤッパリバレテル?」
棲姫「可能性ハアルワネ、何カ対策ヲ考エマショウ」
提督「今回はこれ以上ないくらいに秘匿性を高めてきた」
大淀「ただの輸送任務にしては大げさなほどでしたが」
提督「だが、それ故に今回の作戦が知られていたとしたら情報の出所を探るのは容易い」
大淀「ちなみに私もまだ内容は聞いていないのですが、今回の目標はどちらに?」
提督「今回の目標はだな」
棲姫「コノボーキサイトノアル島ヨ!」
ヲ級「ココガ目標?」
棲姫「前回ハココデ失敗シタカラソノリベンジ」
提督「と、いうのは見せかけで本命は鋼材のある島だ」
大淀「ボーキサイトのある島へ送る艦隊は囮ですか」
提督「敵がいなければそのまま回収してもらってもいいが、基本的には島へ近づいた段階で即撤退させるつもりだ」
棲姫「今回ハ護衛モ多メニ付ケルワ」
ヲ級「ココノ所失敗続キデ資源モ少ナイ」
提督「もし今回も失敗したともなれば、資源不足に陥る事すらありえる」
大淀「失敗は許されない、と」
提督「絶対に成功させる、かならずや敵を出し抜いてやるんだ!」
棲姫「絶対ニ成功サセル、カナラズヤ敵ヲ出シ抜イテヤルノヨ!」
棲姫「ハァ…」
ヲ級「マタ失敗シタ」
棲姫「情報管理ハ完璧ダッタハズ」
提督「情報漏洩の可能性も、関係者全員の身の潔白が証明されたことでなくなった」
大淀「盗聴、盗撮対策も完璧だったはずです」
提督「と、なると」
提督「この俺が、敵の指揮官の手の内で踊らされている…とでも言うのか?」
棲姫「コノ私ガ、敵ノ指揮官ノ手ノ内デ踊ラサレテイル…トデモ言ウノ?」
提督「俺は賭けに出ることにしたぞ」
大淀「賭け?ですか」
提督「もしこれまでの我々の動きが全て敵の予測の範囲内だったとしたら」
大淀「今後も予測されるのではないか…ということですか」
提督「正直ここまで完全に見抜かれていたとなると俺にはどうしようもない」
棲姫「カトイッテ、コノママ資源ノ回収モ出来ナイママデハ、イズレハ本当ニ身動キガトレナクナッテシマウワ」
ヲ級「時間ノ問題」
棲姫「ダカラ、戦力ノ残ッテイル内ニ総攻撃ヲ仕掛ケルノヨ」
ヲ級「ソレモ読マレテイルカモシレナイ」
棲姫「ソウネ、ダカラタダ攻撃ヲスルワケデハナイワ」
提督「鎮守府の防衛戦力から哨戒に回している者まで、本当に全ての戦力を投入する」
大淀「鎮守府をもぬけの殻にする気ですか!?」
提督「もしこの攻撃すらも読まれていたとしたら、生半可な戦力では到底適わないだろう」
提督「だからこそ、持てる全てを使って攻撃するのだ。ここまで徹底しなければ敵の予測を上回れないかもしれない」
棲姫「ココガ正念場ヨ、今度コソ後ガ無クナル」
ヲ級「大丈夫カナ」
棲姫「胸ヲ張ッテ信ジテ欲シイトハ言エナイケド」
棲姫「私ハアナタ達ノ勝利ヲ信ジテイルワ」
大淀「提督、本当に大丈夫ですか?」
提督「俺がここを離れるわけにはいかない」
棲姫「大丈夫ヨ、ココハ任セテ存分ニ暴レテキナサイ」
ヲ級「ワカッタ」
こうして両軍は全戦力を投入、ほぼ無人となった互いの拠点へ全力攻撃が敢行され、それぞれの指揮官は捕らえられた。
提督「……」ボロッ
棲姫「……」ボロッ
提督「お前が深海棲艦の指揮官か」ボロボロ
棲姫「オ前ガ艦娘ノ指揮官カ」ボロボロ
提督「見事な指揮だった」手を差し出す
棲姫「オ前モナ」手を握る
提督(こいつとはもうやり合いたくない!)
棲姫(コイツトハモウヤリ合イタクナイ!)
固い握手が交わされ、この両者の間では戦闘行為の無期限停止が取り決められた。
これが後の和平交渉の礎となる事を、2人は知る由もない。
おしまい
終わりです ご覧いただきありがとうございました
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