野々原茜「ようこそにゃんにゃんパークへ」 (44)
これはミリマスssです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490629629
P「とうとう茜ちゃんランド開園か…」
星梨花「凄いですね、茜さん。まさかこんなに大きくなるなんて!」
茜「ここまで長かったよ…開園したの数日前だけどね」
P「長かったな…」
茜「茜ちゃん人形を手作りから始めて、ショップ展開にレストランの支配人と頑張ったよ!褒めていいよ?」
P「なんかその過程で数回宇宙が崩壊した様な気がするんだが…」
茜「気のせいだよ、プロちゃん。細かい事を気にしてたらビッグな人間になれないよ!」
麗花「わぁ~、素敵な有刺鉄線ですね!私みたいです!」
星梨花「え、麗花さんって有刺鉄線だったんですか?凄いです!」
麗花「え、私って有刺鉄線だったんですか?」
茜「違うと思うよ?あとにゃんにゃんランドの中に有刺鉄線なんてないから!」
P「にしても…失敗しても諦めず、根気強く挑み続けた茜の姿は本当に立派だったぞ!」
茜「えっへん、茜ちゃんは偉いからね。ナデナデしてくれるとより強くなるよ!」
P「いや、最初は何か企んでるんじゃないかと思ってたが…信じて協力して良かったよ。よく頑張ったな」
茜「…わぁお、今日はやけに素直だねプロちゃん」
P「何時もは捻くれてるみたいに言うなよ…」
麗花「じゃあプロデューサーさんはネジですね。有刺鉄線の私とぴったりです!」
茜「麗花ちゃん麗花ちゃん、いつまで有刺鉄線引っ張るのかにゃー?」
星梨花「茜さん、私早く遊びたいです!」
茜「おっとぉ、じゃー早速星梨花ちゃんの為に茜ちゃんがガイドしちゃうよ!」
P「そう言えば、入り口の係員もだったけど、キャスト全員が茜ちゃん人形を着てるんだな」
茜「それはもちろん、なんたって茜ちゃんのテーマパークだからね!」
星梨花「わぁー、とっても可愛いですね」
麗花「お土産ショップも茜ちゃんグッズばっかりだね。プリンはないの?」
茜「食品系はちょっとまだ許可とってないんだ。まぁ直ぐとるけどね」
星梨花「どうせでしたら、志保さんと静香さんとも一緒に来たかったです」
P「ごめんな、ここ数日は星梨花も麗花も俺も仕事入っちゃってたから…」
茜「まぁまぁ、その分茜ちゃんが昨日二人をばっちりエスコートしてあげたから安心して!」
茜「じゃー星梨花ちゃん。どんなアトラクションがいい?怖い系?絶叫系?」
麗花「私はハイキングがしたいな!」
茜「流石にパーク内に山は無いかな。今度休日山に行くと良いと思うよ!」
星梨花「じゃあ私、メリーゴーランドがいいです」
茜「よしきた!早速案内しちゃうよ」
P「にしてもほんと凄いな。周りを見回せばジャイアント茜ちゃんだらけだ」
茜「夜はパレードもあるからね。茜ちゃんの権力でVIP席に招待してあげるから楽しみにしててね!」
~メリーゴーランド~
星梨花「わぁ、お馬さんの代わりにジャイアント茜ちゃん人形なんですね」
P「若干狂気を感じるな」
茜「デパートの屋上にある動物の乗り物をヒントにね。マスコットキャラクターに乗れるなんて幸せでしょ?!」
麗花「ジャイアント茜ちゃん、私乗って重くないかな?動ける?」
茜「言いたくないけど、動くのは乗り物じゃなくて台の方だからね」
星梨花「あ、宇宙人型の茜ちゃん人形にコックさん型まで…私、こっちにします!」
麗花「じゃあ私はプロデューサーさんにします!」
P「俺は乗り物じゃないぞ!」
麗花「え?でも台ごと動くから大丈夫って…」
茜「…麗花ちゃん、あっちに幽霊型茜ちゃん人形もあるよ」
麗花「わー、私も幽霊になってきます!」ヘ( *´v`*ヘ)))
茜「それじゃ、レッツメリーゴーランド!」
P「なんだ、その掛け声」
星梨花・麗花「れっつめりーごーらんど!」
ぐるぐるぐるぐる
P「あ、思ったより速いなこれ」
茜「速度は調整出来るけど、今は茜ちゃん達四人しか乗ってないから最高速度だよ」
星梨花「景色がぐるぐる変わって素敵です!」
麗花「風の精霊になれそうだね、星梨花ちゃん!」
茜「どお、プロちゃん。楽しいでしょ?」
P「メリーゴーランドなんて久しぶりだけど、速いってだけでこんなに楽しくなるんだな」
茜「チッチッチッ、考えが非リア過ぎるよ。そこは、一緒に茜ちゃんと乗ってるからかな?って言わないと!」
P「そんなキザな台詞言う様な奴じゃないだろ俺は…」
すみません、続きは夕方頃投稿します
過去作です、よろしければ是非
春日未来「めめんと・もり」
春日未来「めめんと・もり」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489549331/)
またミリマスSS書いてくれて感謝だよ
一旦乙です
>>2
野々原茜(16) Da
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箱崎星梨花(13) Vo
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http://i.imgur.com/SkJiFQj.jpg
北上麗花(20) Da
http://i.imgur.com/CUHLGYY.jpg
http://i.imgur.com/5bfQQVH.jpg
星梨花「とっても楽しかったです!他にはどんなアトラクションがあるんですか?」
麗花「わぁ、あっちにジェットコースターもあるんですね。私、登ってきます!行こ?星梨花ちゃん」
茜「お願いだから係の茜ちゃんの指示に従ってね~…ふぅ」
P「自由だなぁ、麗花は」
茜「この茜ちゃんを振り回すとは…やりおる」
P「そう言えばキャストは全員茜ちゃん人形着てるって言ってたけど、声はどうなってるんだ?喋らないと指示出来ないだろ?」
茜「全部のアトラクションの説明は茜ちゃんが録音したよ。テーマパーク内は本当に全部茜ちゃんでいっぱいだからね!」
P「ほんとよく頑張ったな」
茜「…念願だったからね。いっぱい頑張ってみたよ!」
P「さて、麗花と星梨花はジェットコースターに走ってっちゃたけど俺たちはどうする?」
茜「それじゃー茜ちゃん迷路に案内するよ。体験型のアトラクションもあるからね」
P「茜の事だから、かなり本格的な迷路なんだろうな」
茜「んっふっふっ~、途中退出者続出のラビリンスだよ。プロちゃんは見事ゴールする事が出来るかにゃ?」
P「お、そう言われると頑張りたくなるな。行ってみるか」
茜「ではではではではー、茜ちゃん迷宮に一名様ごしょうたーい!」
~迷路~
P「…かなり広いな」
茜「パークの地下ほぼ全域を使ってるからね」
P「これマジでゴール出来るのかな」
茜「今の所、完走出来た人は参加者の1割以下だよ」
『あっかねちゃんラビリンスへようこそ!君達は無事に出られるかな~?』
P「あ、ほんとにアナウンスの声も茜だ」
茜「この世界は全てが茜ちゃんなのだよ、プロちゃん。プロちゃんからしたら楽園みたいでしょ?」
P「これはクセになるな」
茜「お土産ショップには茜ちゃんのCDも販売してるからね。この茜ちゃんに抜かりはないよ!」
P「うーん、これどっちに進めばいいかな…」
茜「茜ちゃんはルート知っちゃってるから黙ってついてくよ」
P「右は…さっきの道に繋がってる気がするんだよな」
茜「プロちゃんよ、聞こえているか?今プロちゃんの心に直接話し掛けておる…」
P「こ、これは?!天の声!」
茜「右じゃ、右に進むのじゃ…さすれば…」
P「よし、このドアを開ければ!」
茜「さっきの道だよー!」
P「ちくしょう!あ、しかもこのドアこっちからじゃ開かねぇ!」
茜「まぁまぁ、のんびりいこ?道のりは長いよ」
P「お前のせいだろ…まぁいいか、さっきはどっちに進んだかな…」
茜「せっかくの二人きりなんだから!ほらほら、絶世の美少女茜ちゃんと二人きりでアトラクションなんてギネスもんだよ?」
P「ギネス、とは」
茜「躊躇わない事だよプロちゃん。躊躇いを捨てることだよ」
P「ん、こっちの道の奥から何か聞こえてくるな」
茜「あ、迷路内が殺伐としないように休憩スペース用意して茜ちゃんの歌流してあるんだ」
P「結構歩いたし、一回通ってきた道を地図にしたいから休んでくか」
P「ん、開園したてな筈なのにベンチが少しボロくないか?」
茜「迷路って言う世界観を崩さない為にね。ほら、逆にゴージャスなソファだと変でしょ?」
P「それもそうか…にしても、他のお客さんもいると思ったけどジャイアント茜ちゃん人形着た人しかいないな」
茜「あーほら、リタイアしようとしてる人を案内する為にスタンばってるんだ」
P「成る程、よく考えられてるな。迷路内で出会ったらビックリしそうだけど」
茜「ほらほらプロちゃん。疲れた身体と心をプリニャン聴いて癒されよ?なんなら本人が歌っちゃうサプライズもあるかもよ?!」
P「茜は元気だな…まぁ星梨花と麗花を待たせても悪いし、早くゴールを目指すか」
茜「…そうだね、いこっか」
P「ふぅ…ようやく出れた」
茜「お疲れ様プロちゃん!頑張ったね!」
Pちょいちょい茜からヒントがあったからな」
星梨花「あ、お疲れ様ですプロデューサーさん、茜さん」
P「悪いな、待たせて」
麗花「待ち過ぎて暇だったので、和三盆販売して待ってようか考えてるところでした!」
茜「ほんとにやるなら売り上げの2割を茜ちゃんに」
P「おい」
P「にしても少しお腹空いてきたな…」
星梨花「あ、そう言えばさっきジャイアント茜ちゃんさんにチュロスをプレゼントされちゃいました!三本も!」
麗花「美味しかったね。私、二本も食べちゃいました」
茜「おっとお!一本くらい茜ちゃんにくれてもよかったんじゃないかなー?」
P「そうか、なら昼飯は後ででも…ん?」
P(そういえば…なんだろう。何か引っかかる…)
茜「ほらほら、次はゴンドラに乗ろ?パーク内にはおっきな池があるのさ!」
星梨花「ゴンドラですか?楽しみです!」
麗花「星梨花ちゃん、一緒にタイタニックごっこしよ?」
茜「普通に危ないからちゃんと座ってね」
~ゴンドラ~
麗花「ごんごんドラドラハクハツチュン~。どうですか?プロデューサーさん、私作詞のセンスありますよね!」
星梨花「麗花さん、ゴンドラの上で踊ると危ないですよ」
麗花「大丈夫だよ、星梨花ちゃん。私けんだまとおはじき得意だから!」
星梨花「え、麗花さんけんだま出来るんですか?!」
麗花「投げて真ん中にさせば50点なんだって!」
P「あぁ…いいな、ゴンドラって。日頃の疲れが癒されてくかんじだ」
茜「おっとプロちゃん!日々茜ちゃんが癒しをお届けしていると言うのに!」
P「あっちのゴンドラは…ガタガタ揺れてるな」
茜「動くゴンドラの上で踊るとなんて麗花ちゃんは器用だね」
P「こんなのんびりした日々が、ずっと続けばいいんだけどな…」
茜「…よし!星梨花ちゃん、どっちが先に池を一周出来るか勝負!」
P「ねぇ聞いてた?」
P「ふぅ…疲れた…」
茜「お疲れ様プロちゃん。星梨花ちゃんと麗花ちゃんは観覧車乗るって走ってったよ」
P「他のお客さんの迷惑にならないといいんだけどな」
茜「大丈夫じゃないかな、多分」
P「にしても少し腹減ってきたな…パーク内はまだ飲食物ないんだっけ?」
茜「あるにはあるけどね。まぁそんなプロちゃんには~、ドンッ!」
P「お、まさかそのバスケットの中には!」
茜「じゃじゃーん!サンドイッチ!」
P「人類の叡智!」
茜「茜ちゃんの努力の結晶!」
茜「少し早起きして作ってきたんだ。茜ちゃんに感謝したまえ!」
P「ありがとな、茜。なにからなにまでやってくれて」
茜「ほらほら、早く食べよ?そして茜ちゃんの腕前に恐れ慄くがいい!」
P「いただきます」
茜「あ、ひとつだけマスタードとわさびが入ってるよ!」
P「うぼぁ!!!!」
茜「おぉう、一発目に引き当てるなんて…プロちゃんはもってるねぇ」
P「水!水!」
茜「目の前に池があるよ!…ごめんほんとごめん、はい水筒」
P「ふぅ…助かった…」
P「ん、もう夕方だな…迷路で時間かなり取られたか」
茜「ゴンドラも結局何周もしたからね。でも楽しかったでしょ?」
P「あぁ、凄く楽しかったよ」
茜「よかったよかった!それじゃー最後は観覧車に乗ってからパレード観よっか!」
P「そうだな…ん?」
ジャイアント茜ちゃん人形「……」
ジャイアント茜ちゃん人形「……」
P「なんかキャストさん二人がこっち見てるな」
茜「あーほら、茜ちゃんはオーナーだからね。気を伺ってるんじゃないかな」
P「にしては俺の方を見てる様な…」
茜「もしかしたら茜ちゃんの恋人だって思ってるのかもね!いやーこまったなーでも満更でもないなー」
P(なんだろう、この視線…どっかで…)
茜「ほらほら、早く観覧車乗りに行こ!パレードに間に合わなくなっちゃうよ!」
P「お、チュロス屋だ。二本買ってくか?」
茜「サンドイッチでお腹いっぱいだしいいかな。それより早く観覧車に乗ろ?」
P(普通の茜だったら、プロちゃんの奢り?!じゃー仕方ないにゃあご馳走されてあげよう!10本ね!とか言いそうなものだが…)
P(よくよく考えれば、おかしい事だらけだ)
P(そもそも茜は確か飲食物販売の許可を取っていないと言っていたし)
P(明らかにパーク内のジャイアント茜ちゃん人形を着た人の数が多いし)
P(そして何より…)
P(生身の人間の数が少な過ぎる。というか、俺たち以外居ない)
P(入った時には、もっと普通の人達が沢山いた筈だ)
P(いったい、何が…)
茜「ほらほら、にゃんにゃんパーク名物のドデカ観覧車だよ!」
P「お、到着か…ん?」
ジャイアント茜ちゃん人形「……」テクテク
ジャイアント茜ちゃん人形「……」テクテク
P(開いた観覧車から、二人のジャイアント茜ちゃん人形を着た人が降りてきた)
P「観覧車からジャイアント茜ちゃん人形が…キャストの人も乗って遊んでたのかな」
茜「キャストにも楽しんで貰わないといけないからね!」
P「確かに、他のゴンドラにも四人で乗ってる茜ちゃん人形着た人も居るな。よく四人で入ったな、別れて乗れば良かったのに」
ジャイアント茜ちゃん人形「……」じー
ジャイアント茜ちゃん人形「……」じー
P「めっちゃ見てるな。中に俺の知り合いでも入ってるのかな」
茜「ほらほら、早く乗ろ?」
P「…ん?」
P(アトラクション案内に、一周約30分と書いてある)
P(そして、俺たちが麗花達と別れたのも大体30分弱前)
P(なのに、だ)
P(見る限り、観覧車のゴンドラ内に麗花と星梨花の姿はない)
ジャイアント茜ちゃん人形「……」テクテク
P「あれ、一人こっちに近付いて来てる」
茜「ダメだよ、早く持ち場に戻って」
ジャイアント茜ちゃん人形「……」テクテク
P「そんなに強く言わなくても…え?」
P(離れていくジャイアント茜ちゃん人形)
P(その、頭には)
P(いつも星梨花が付けていたリボンが…)
ミリマスSSのホラーひさしぶりだな
ありがてぇ
P「…なぁ、茜」
茜「プロちゃん、はやく観覧車に乗ろ?」
P「…どう言う、事なんだ?」
茜「…はぁ」
P(いつもニコニコ笑って、おどけた感じの茜)
P(なのに今は、完全な無表情で)
P(見ていると怖くなるくらい、目から輝きはなく)
茜「…説明してあげるから、早く観覧車に乗って」
P(俺はただ、従うしかなかった)
~観覧車内~
P(観覧車から見るにゃんにゃんパークは、凄く綺麗だ)
P(だが、どこにも)
P(生身の人間の姿が、見当たらない)
P「…説明して貰っていいか?」
茜「…プロちゃんの為、って言ったら嘘になっちゃうかな」
P「俺の為…?」
茜「プロちゃん、毎日疲れて大変そうだったから」
茜「765プロのみんなは、根は優しいけどはちゃめちゃな子ばっかりだからね」
P(それをお前が言うのか、なんて言えなかった)
P(そもそも茜は、そんな皆を身を張って上手くサポートしていたし)
P(俺は何度も、それに助けられた)
茜「だからね、そんなプロちゃんをもっと楽に、楽しんで貰える様にするにはどうすればいいかなーって」
茜「そして、気付いたんだ」
茜「プロちゃん以外の世界中全ての人間が、茜ちゃんになれば」
茜「プロちゃんも茜ちゃんも、幸せなんじゃないかな、って」
P「…園内の飲食物は…」
茜「うん、ちょっとだけ特殊でね。食べると茜ちゃん人形になっちゃうんだ」
茜「もちろん、全く食べない人もいるけどね?そういう人にはちゃんと思いっきり楽しんで貰って、また来てもらう」
茜「いずれは、口にするだろうからね」
P「じゃあ、観覧車から降りてきた二人は…さっき池の近くでこっちを見てた二人は…」
茜「うん、星梨花ちゃんと麗花ちゃん。志保ちゃんと静香ちゃん」
茜「最初はまだ自我が多少残ってるけど、しばらくしたら完全に自立ジャイアント茜ちゃん人形になるから」
P「…俺は、別に普段の生活を辛いなんて…」
茜「うん、だからこれはきっと茜ちゃんだけの願い」
茜「言ったでしょ、念願だった、って」
茜「プロちゃんと茜ちゃんしか居ない世界」
茜「茜ちゃんにとって、最高の世界だから」
茜「きっとプロちゃんにとっても、最高の世界になるよ」
ドーン!!
茜「あ、もうパレード始まっちゃったね。でも観覧車の頂上から見るのも悪くないかにゃ?」
P(空へ打ち上げられた茜型の花火を見ながら、小悪魔みたいに茜は言う)
P(パーク内では、溢れんばかりの沢山のジャイアント茜ちゃん人形が楽しそうに踊って進行している)
P(楽しいだけの、騒がしいだけの)
P(俺と茜しかいない世界)
P(そんな世界も悪くないな、と)
P(そう、思えてしまった)
P(今はまだ、世界の人口からしたら少ないけれど)
P(いずれは、俺と茜以外の全世界の人間が、ジャイアント茜ちゃん人形になる日が来るのだろう)
P(どのみち、俺には今の茜を止められそうにない)
P(…だが)
P「楽しいかも、しれないな。それに、茜は俺の為を思って…」
茜「もちろん!プロちゃんに楽しんでもらわなきゃ意味ないからね!」
P「それなら…それで、いいかもしれないな」
P(今見ている、パーク内のパレードの様に)
P(全ての人間が、楽しそうに踊れる日が来るのなら)
P「ありがとな、茜」
茜「こちらこそ、プロちゃん」
P(打ち上がった特大の茜型の花火は、この世界を祝福するかの様に咲き誇っていた)
~事務所~
P「…はっ?!」
星梨花「あ、おはようございますプロデューサーさん」
麗花「居眠りですか?罰金取られちゃいますよ?」
P「別に運転してないから大丈夫だろ…」
P(…寝てたのか、俺。最近疲れが溜まってるのかもしれないな)
P(なんだか、幸せな夢を見ていた気がする)
P(細かい内容は思い出せないが、とっても楽しかったような…)
バタンッ!
茜「おっはろープロちゃん!ねぇ聞いて聞いて!」
星梨花「おはようございます、茜さん。何かあったんですか?」
麗花「ヘッドホンの養殖に成功した、とか?」
茜「茜ちゃんはそんな研究はしてないかにゃあ…って、そうじゃなくて!にゃんにゃんパークだよ!」
P「おお!完成したのか!」
茜「そのとーり!ついに完成だぁ!茜ちゃんの時代がやってきたのだ!」
星梨花「茜さん、すっごく嬉しそうですね!私まで嬉しくなりそうです!」
茜「そりゃーもちろん!なんたって自分のテーマパークだし」
P(…そう言う茜の目は、何故かいつもと違って…)
茜「念願だったからね、ようやく…」
TYSお疲れ様でした
無事TYSもプリニャンもお迎え出来ましたので、去年の茜ちゃんメーカーを思い出しながら
お付き合い、ありがとうございました
http://i.imgur.com/WMnx0e2.jpg
去年花火見てたときの笑顔は屈託なかったのにね.....
乙です!
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