ヴィーネ「ガヴー？」ピンポーン

ヴィーネ（はぁ……どうせ徹夜して寝坊なんだろうけど……）

ヴィーネ（もういっそこれからは呼び鈴を鳴らさず入って起こしてしまおうかしら……）

ガヴリール「おはようございます♪」ガチャ

ヴィーネ「…………」

ヴィーネ「は？」

ガヴリール「どうかしましたか？」

ヴィーネ「い、いや……」

ヴィーネ（身だしなみが整えられてて言葉使いも丁寧……！？）

ヴィーネ（出会った頃のガヴじゃないの！！）

ヴィーネ（そ、それによく見ると玄関と部屋がピカピカだわ……）

ヴィーネ（ゆ、夢……？）

ヴィーネ（いや、頬つねっても痛い……夢じゃない……！？）

ヴィーネ「あ、あなたガヴなの！？」

ガヴリール「え、ええ……そうですよ？」

ヴィーネ「ガヴの本名は！？」

ガヴリール「天真=ガヴリール=ホワイトですけど……」

ヴィーネ（よどみ無く一瞬で……！）

ヴィーネ「ほ、本当にガヴなんだ……」

ガヴリール「ふふふ、おかしなヴィーネですね」

ガヴリール「早くしないと遅刻してしまいますよ」

ガヴリール「さ、行きましょう」

ヴィーネ「え、ええ……」

ラフィエル「が、ガヴちゃん……！？」

ガヴリール「おはようございますラフィエル♪」

ラフィエル「あ……お、おはようございます……」

ラフィエル「……一体なにがあったんですかヴィーネさん！？」

ヴィーネ「それが私にもわからないのよー！」

ヴィーネ「朝、迎えに行ったらこうなってて……」

ラフィエル「今日の朝から……」

ラフィエル「昨日のガヴちゃんはいつも通りでしたよね？」

ヴィーネ「ええ……堕天使と呼ぶにふさわしいガヴだったわ」

ヴィーネ「でも変わってたことといえば、たしか……」

ヴィーネ「『最近ネトゲがマンネリでモチベ下がるわー』と言ってたくらいね」

ラフィエル「ああ、確かに言ってましたね」

ガヴリール「お二人共？何を話しているんですか？」

ラフィエル「い、いえ何でもないですよ何でも……ね？」

ヴィーネ「え、ええ……」

ガヴリール「？」

ガヴリール「そういえば、間もなくHRのお時間ですよラフィエル」

ガヴリール「せっかく登校してるのに遅刻にされるといけませんし、そろそろ教室に戻ったほうがいいと思います」

ガヴリール「またお昼にお会いましょうね♪」ニコッ

ラフィエル＆ヴィーネ「「！！」」

ラフィエル「ほ、ホントにあのガヴちゃんなんですか～！？」

ラフィエル「天界の頃の、優等生だったガヴちゃんに戻ってるみたいです……」

ガヴリール「ふふふっ、ラフィエルまでおかしなことを言うんですね？」

ヴィーネ「し、信じられないわ……」