提督「…………」つ知恵の輪
利根「なんじゃ、これを吾輩に解けというのか?こんな子供騙し、五分と経たずに解いてやるわ!」
――1分経過――
利根「…………」カチャカチャ
――2分経過――
利根「うぬぬ……」カチャカチャ
――3分経過――
利根「むぐ……ぐぬぅ……」ガチャガチャ
――4分経過――
利根「むにゅにゅにゅ……」カチャカチャカチャカチャ
――5分経過――
利根「だーーーっ!!もう、やっとれんわー!!なんじゃ、そのほらな!という顔は!どうせお主も出来んじゃろうて!」
提督「…………」カチャン
利根「あ…………」
提督「…………」ふふん
利根「ぐぬぬ……」
提督「…………」どやっ
利根「ぢぐま゛~~ぢぐま゛~~!」
筑摩「はいはい、どうしました?姉さん」
利根「ちくまはこの知恵の輪、難しいじゃろ?じゃろ?」
筑摩「えっと……は、はい、難しそうです……あ」カチャン
利根「…………」
筑摩「……そ、その……」
利根「うわぁぁぁぁん!!」ダダダダ
筑摩「ま、待って姉さん!今のはたまたまで……」タッタッ
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提督「…………」つブラックコーヒー
利根「……なんじゃ、吾輩はココアの方が好きなのじゃ」
提督「…………」グビッ
利根「……ぬっ」
提督「…………」どやっ
利根「ふ、ふんっ。吾輩もそんな物、いくらでも飲めるわ!」
提督「…………」ずいっ
利根「い、今は……その……喉が渇いておらんのでな……」
提督「…………」ずずいっ
利根「ほ、ほんとじゃぞ。決して苦くて飲めないとかでは……う、嘘ではないぞっ!」
提督「…………」ズイ((ง˘ω˘))วズイ
利根「な、なにを急に踊っておる!勝利の舞かっ!勝利の舞なのかっ!?」
提督「…………」スッ
利根「あうぅぅ……」
提督「…………」
利根「少しだけ、じゃぞ?…………うう…………」ペロッ
利根「うぐっ……。ほ、ほら、飲めたであろう?これで吾輩が大人だと分かったはずじゃ!」
提督「…………」はぁ…
利根「な、なんじゃそのため息は!お主も見ておったではないかっ!」
提督「…………」ぐびり
利根「ぐぬぬぬ……」
提督「…………」ふぅ
利根「な、なんじゃ!その心から美味そうなため息は!お、おのれぇ……ちくま、ちくまぁ~!」
筑摩「なんですか?姉さん」
利根「わ、吾輩もブラックコーヒーを飲めるようになりたいのじゃ!提督めを見返してやるのじゃ!」
筑摩「そうですか……ですがそんな急には……。あっ」
利根「なんじゃ?良い事でも思いついたのか?さすが筑摩じゃな!」
筑摩「ええ。ブラックコーヒーが飲めればいいんですよね?」
利根「うむ!」
筑摩「でしたらこうして……」どさどさ
利根「うぬ?」
筑摩「はい、お砂糖をたっぷり入れましたよ。どうぞ、姉さん」
利根「……しかしこれは良いのか?」
筑摩「はい!ブラックコーヒーは、ミルクを入れないコーヒーですので、これも間違いなくブラックコーヒーです」
利根「ならよいな!んっんっんっ……ぷはぁっ!甘くて美味いのじゃ!」
提督「…………」
利根「どうじゃ!吾輩も大人の味を楽しめるのじゃ!うははははははっ!」ニカー
提督「…………」なでなで
利根「な、なんじゃ!藪から棒に!」
提督「…………」なでなで
利根「そ、そんなに褒められたら困るではないか!」
提督「…………」なでなで
利根「なんじゃなんじゃ!吾輩が良い子なのは当たり前なのじゃ!その事はそんなに褒める事でもないぞ?何せ吾輩はお姉さんなのじゃから、艦隊を率いていくのは当然のことなのじゃ!」
提督「…………」なでなで
利根「うぬぬ……も、もしや吾輩の背が低い事を揶揄しておるのか!?」
提督「…………」なでなで
利根「やめんか!このうつけ!ええい……このっ……ちくま~!ちくま~!!」
筑摩「何か用ですか?姉さん」
提督「…………」なでなで
利根「こやつを止めるのを手伝え!」
筑摩「あらあら」
提督「…………」なでなで
筑摩「…………」
提督「…………」なで……
筑摩「…………」ぴくっ
提督「…………」なでりんこ
筑摩「…………」フフフ…
提督「…………」スッ
利根「おおっ!さすが筑摩じゃなっ!吾輩の為に……」
筑摩「…………」なでなで
利根「ちくまぁ、お前もかぁ~~!!」
提督「…………」ごそごそ
利根「ん?なんじゃ、何をしておる?」
提督「…………」びくっ
利根「あっ、今何を隠そうとしたのじゃ!」
提督「…………」コソコソ
利根「さてはチョコを隠しておるのじゃな!吾輩にも分けるのじゃ!」ぐいっ
提督「…………」ぐいっ
利根「おのれ強情な奴め……。ええい、観念せいっ!」バッ
提督「…………」ぐぎぎ…
利根「うにゅ~~う゛~~……。よしっ、取ったぞ……」ダダダッ
提督「…………」ダダダッ
利根「へへ~ん、追いつけるものなら追いついてみよ!さてさて……ん?本?ずいぶんと薄い本じゃな」
提督「…………」サー…
利根「これは……吾輩……か?」ペロン
提督「…………」はわわ…
利根「うん?吾輩が……はだ……」ボンッ
利根「ぎにゃぁぁぁぁぁっ!!くぁwせdrftgyふじこ!!!」
提督「…………」ダッ
利根「ななななな……なんじゃこれはーーー!!あっ待て!!ちくまっ!ちくまぁ~!」ダダッ
筑摩「なんで……あっ、姉さん、そんなに急いでどこへ……?」
利根「提督の奴めを捕まえるのじゃ!お主は反対側から回り込むのじゃ!」
筑摩「は、はいっ」
利根「頼んだぞぉ~~」ダダダダ
筑摩「追いかけっこかしら?」
提督「…………」しょぼ~ん
利根「こ、これはどういう事じゃ!」
提督「…………」がっくし
利根「は、はだかの吾輩と……お、お、お主……が……ごにょごにょ……しておる本ではないか!」
筑摩「そうです!こんな本、どうやって手に入れたんですか!?」
利根「そうじゃそうじゃ、もっと言ってやれ!」
筑摩「ズルいです!私と姉さんの本はないんですか!?」
利根「ちくまぁ!?」
利根「まったく、あんな物を隠し持っておるとはな……!」
提督「…………」ごそごそ
利根「破廉恥極まりないぞ!……そ、その言って貰えれば……な、なんでもない!よいか?吾輩は……」
提督「…………」ぎゅっ
利根「ななな、なんじゃ急に!!そそ、そんな抱き着くにゃど……はっ、ももももしやあの本と同じ様な事を?」
提督「…………」ふるふる
利根「しししかし、この状況はぁあああぁぁぁああぁ……!」ぐるぐる
提督「…………」つ指輪
利根「ああああ…………」
提督「…………」
利根「あ?」
提督「…………」つケッコン書類
利根「れ?」
提督「…………」すっ
利根「な、なんじゃ……なんじゃそれ、は……」
提督「…………」
利根「こ、こんな時に……お主、馬鹿ではないのか?この様な……この様な……」カァァッ
提督「…………」すっ
利根「ひ、左手を出せというのか?わ、吾輩が断ったら……というかこのような雰囲気で……」
提督「…………」じ~
利根「あ、あの……その……ち、ちくまぁ……」オロオロ
提督「…………」
利根「ちく……」ふるふる
提督「…………」
利根「こ、これは吾輩が決めねばならん、筑摩に頼ってはいかん。そうだな?」
提督「…………」コクリ
利根「//////」
利根「で、では、吾輩からの答えじゃ」
利根「答えはもちろん……//////」チュッ
以上、終了です
読んで下さりありがとうございました
なお、最後のシーンでは筑摩は薄い本の処分(と言ってお楽しみ)中です、きっと
また駆逐艦が出せなかった……
それでは皆さんは良い駆逐ライフをお過ごしください、それでは~
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