ロシア最大の銃器メーカーであるカラシニコフ・コンツェルン(Kalashnikov Concern)を傘下に持つ国営ロステク(Rostec)は1日、
現在軍で正規に使用されている銃の外観を「完全再現」したエアソフト製品を今年2017年にリリースする予定にあることを正式発表した。
本家メーカーがエアソフト分野に本格参入するという、マニア垂涎の一報の中で同社は、「我々は我々の持つ高品質で信頼性の高い "カラシニコフ式アサルトライフル" 製品をゲーム産業界に持ち込むつもりだ」とし、
実銃同様の重量や素材、エルゴノミクスなどを反映した製品に仕上げることを示している。
また一方で、「非合法なライセンス製品またはゲームコンテンツの取り締まりを実施し、我々の持つブランド力を強化する」した主旨も明かしており、
ゲームや玩具、スポーツグッズなどのエンターテイメント分野で27の商標登録、および世界知的所有権機関(WIPO: World Intellectual Property Organization)ニース協定(NCL: Nice Classification)に基づく28の商標を登録したことを明かしている。
商標登録には「Kalashnikov(カラシニコフ)」「Saiga(サイガ)」「AK-47」「AK-74」が含まれている。
こうした知的財産権(商標権)は、グループによって生産される製品の「外観」にも適用されるとしており、同社は既にオンラインゲーム業界をはじめ、主要なエアソフトメーカーとの間で交渉をおこなっているとしている。
親会社であるロステックによると、ロシア特許庁(Rospatent)は、「国際分類上の「武器(=銃器および弾薬など)」に該当する「クラス13」の中で、このよく知られた「カラシニコフ」を登録しており、無期限に有効である」としている。
ロステク(Rostec)とは…
2007年11月23日、ロステクは、ハイテク産業の強化・発展を軸として国防産業の再建を目指すウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領により、
元 KGB で連邦国家単独企業「ロシア国防輸出(ROE: Rosoboronexport)」の社長だったセルゲイ・チェメゾフ(Sergei Chemezov)氏を参謀に据えて創設。
現在までに「コンツェルン・カラシニコフ」「ロシア・ヘリコプター」など15の持ち株会社をその傘下に収めている。
ロステクは、ロシア語で「ロステクノロギー(Ростехнологии)」であり、
その正式名称は「ハイテク工業製品の開発・生産・輸出助成国家コーポレーション」とされるが、
2014年7月に現在の「ロステク(Ростех)」に改称している。(ロシア NIS 調査月報 2015 年 12 月号より)
http://news.militaryblog.jp/web/Rostec-Kalashnikov-Concern/to-start-producing-own-Airosft.html
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