【はいふり】ミケ「っべぇー……宗谷激おこじゃん」 (54)

【はいふり】ミケ「っべぇー……入学式遅れそうなんですけど」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1466076705

これ上の続き的なアレなんだけどー
今回は訳無しで行くんで意味の分からない陰キャは前作か、俺がガチめにインスピ受けまくった↓の動画見てくんね?マジバイブス上がるんで
https://m.youtube.com/watch?v=s6gr7Ljl0x8



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466311502

ザーーーーーー

『学生艦が反乱。猿島を攻撃。猿島は沈没。艦長、以下乗組員は全員無事』

メイ「何で反乱したことになってんの!?」

メイ「先に攻撃してきたの猿島でしょ!?」

リン「えぇー!?わ、私に言われても……」

ましろ「知床さんに言ったって仕方ないだろう……」

メイ「あー……ごめん」

ミケ「…………」

ましろ「それより納沙さん。そのタブレット、通信切ってあるの?」

ココ「大丈夫です。さっきオフにしました」

ましろ「通信機器が使えないのは不便だけどな」

メイ「まぁ今発見されたら面倒だしね。仕方ないよ」

ミケ「…………」

ましろ「艦長?」

ミケ「…………」

ましろ「どうしたんですか?さっきから黙って」

ミケ「え?」

スマホ「ツムーーーー!」

ましろ「」

ミケ「あーもーちょい待って今良いとこだから」

ましろ「…………さっさと……」

ミケ「お、良い感じ。ワンチャンハイスコアあんじゃね?」

ましろ「通信切れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ミケ「ひぃっ!!」

ミケ「っべぇー……宗谷激おこじゃん」

ましろ「全く……」

リン「い、位置情報もビーコンも切ってあるけど…わ、私達お尋ね者ってことだよね?」

リン「高校生になったばかりなのに、犯罪者になったんだよね?」

リン「こんなの嘘だよね?」

リン「嘘だと言ってぇーー!!」

ミケ「…………チッ」

タマ「う……う……」

ココ「どうかしましたか?立石さん」

タマ「嘘」

リン「わ、ありがとう!言ってくれて」

ましろ「はぁ………」

ミケ「…………」

ー機関室ー

ミケ「うぇ~~いwwww」

クロ「うわ……」

ミケ「ちょカリカリし過ぎじゃね?笑」

マロン「何笑ってんでぃ!こちとら総点検が必要になっちまったんでぃ!」

クロ「全く……無理させるわね」

ミケ「クロちゃんマロンちゃん、さーせん笑」

クロ「馴れ馴れしく呼ばないで」

クロ「黒木さんって呼んでくれる?」

ミケ「りょ」

ミケ「んじゃケツカッチンなんでもう行きますわー」

ミケ「じゃあね。クロちゃん」

クロ「」

ミケ「ソクサリ~」

バタン!

レオ「全然分かってないじゃん」

サクラ「あれで艦長?」

ー艦橋ー

ミケ「うぇ~~いwwww」

ココ「被害状況どうでした~?」

ミケ「は?知らね」

ましろ「何しに行ったんだ…………」

ココ「………あ」

五十六「……ニャ」

ココ「かわいい~!」

パシャッ パシャッ

ミケ「ちょ、それ後でインスタ貼っといてくんね?」

ココ「は~い」

ましろ「そんな物撮ってないで、被害状況の記録だ!」

ましろ「艦長もちゃんと確認して来て下さい!」

ミケ「………は?」

ミケ「何あいつ。KYじゃね?マジFK」

ココ「か、艦長……落ち着いて下さい……」

ミケ「ネコピッピがそんな物扱いされてんすけど。お前許せる系?」

ココ「え、ええと……」

リン「(はぁ………あの艦長苦手だなぁ)」

リン「(中学にもあんな感じの人居たけど、あまり良い思い出ないし……)」

ミケ「つかそれより学校から連絡は?」

ましろ「…………ない」

ミケ「はーマジ萎え」

メイ「私達見捨てられたんじゃないの?」

ましろ「…………」

ミケ「普通に考えて事実確認中っしょ」

ミケ「モンキーアイランドの通報だけで反乱って判断するとか早計過ぎじゃね?」

ましろ「そ、それは確かに……」

ましろ「(モンキーアイランド……?)」

リン「こ、このまま鳥島沖10マイルまで退避で良いんだよね?」

ミケ「あー良いんじゃね」

ミケ「あーしらがHNRNしたんじゃないって説明すんべ」

リン「合流地点に着いた途端捕まっちゃわないかな……」

ミケ「…………」

ミケ「………あのさぁ」

リン「な…何?」







ミケ「お前いつまでチキってるわけ?」

ましろ「艦長……?」

リン「え……チキる……?」

ミケ「あ”ービビって逃げるってこと!」

ミケ「ちゃけばお前がビビってんのは勝手だけどさぁ」

ミケ「泣きたいのもチョボパンなのもみんな一緒だっつのにさぁ!」

ミケ「それをいつまでも口に出して言われっと周りが萎えんだわ!」

リン「!!」

メイ「ちょっ、艦長落ち着いて!」

ココ「どうしちゃったんですかぁ!」

ミケ「チッ…………」

タマ「……大丈……夫?」

リン「う……うん…………」

ミケ「…………」

リン「…………ごめんなさい」

リン「私……いつも逃げてばかりで……」

ミケ「……ごめん」

ミケ「……あーしも言い過ぎたわ」

ミケ「…………知床。横須賀までどれくらい掛かりそう?」

リン「えっと……巡航で38時間かな……」

ミケ「そっか……ありがとう」

ましろ「…………?」

ましろ「(艦長……口調が……?)」







『右60度、距離3万、接近中の艦艇は……』

『アドミラルシュペーです!』

「!!」

ミケ「アドミ……は?何?」

ココ「アドミラルシュペー。ドイツからの留学生艦です」

ミケ「ほーん」

ミケ「とりま、総員配置に!」

ましろ「総員配置!」

『シュペー、主砲旋回しています!』

ミケ「は?あいつら撃つ気じゃね?」

ココ「問答無用ですね…」

ミケ「マジねぇわ……マッチ!白旗!」

シュッ

『シュペー主砲発砲!』

ましろ「!?」





ミケ「シュペー主砲発砲って早口言葉みたいじゃね?ちょっと言ってみ」

タマ「……シュペーしゅぽっ」

タマ「…………///」

ミケ「ちょ早くね~笑マジウケる」

ましろ「言っている場合か!」

ましろ「エンジンも止めないと駄目だ!」

ココ「確かに、白旗だけでは降伏になりませんね」

ミケ「マ?マ?はー映画に騙されたわーマジFK」

ましろ「(私は反応しないぞ……)」

リン「でも逃げるんだよね……?」

ミケ「あーね」

ミケ「とりま180度反転すんべ。面舵いっぱーい!」

リン「面舵いっぱーい!」

ぐるっ

ドガーン!!

『着だーん!!』




ミケ「っべぇー……」

『シュペーも速度を上げました!』

ミケ「マ?やばたんピーナッツなんだけど……」

ましろ「追ってきた……!」

リン「早く逃げようよ~~~」

ましろ「砲力と装甲は向こうが遥かに上……」

ココ「晴風が勝っているのは速度と敏捷さだけです……」

ミケ「…………」

リン「このまま機関前回にしてたら確実に壊れちゃうよー……」

メイ「魚雷撃って足止める?」

ましろ「もうない!」

メイ「ちゃーっ!そうだったー!」

ミケ「…………」





ミケ「こっちの砲力は?」

タマ「7マルで5」

ミケ「7000で50ミリ……シュペーの原則装甲は?」

ココ「80ミリです」

タマ「3マル……」

ミケ「ワンチャン3マルまで寄れば抜けんだな?」

タマ「ウィ」

メイ「ちゃんと会話が成立してる……」

ココ「艦長ってもしかすると本気出すと凄いのかも……」

ましろ「そ、そんなわけないだろ!」

ましろ「(何も知らないで、いつもふざけてばかりの癖に……!)」

ミケ「…………」

ミケ「マロン!出し続けられる速度は!?」

『第四船速まででーい!』

ましろ「第四船速……」

ココ「向こうの最大船速とほぼ同じです」

ミケ「やばば……どうすっべ……」

タマ「………ぐるぐる」

ミケ「!」

タマ「…………ぐるぐる」

ミケ「……!」

ミケ「知床!取り舵いっぱーい!」

リン「と、取り舵いっぱーい!」

ぐるっ

ましろ「何をする気ですか!」

ミケ「KMRの中に逃げ込めばワンチャンあんじゃね!?」

ましろ「!!」







ミケ「実弾でスクリューシャフトを撃ち抜けばワンチャン……」

ましろ「これ以上やったら本当に反乱になる!」

ミケ「たかし……」

ミケ「ゆーてこのままだと……怪我人が出んべ…!」

ましろ「!!」

ましろ「……わかりました」

ガチャッ

ミケ「実弾、揚弾始め!」

ウィィィィン ガシャッ

ミケ「ちゃけばなんだけどさ、スクリュー撃つにはどんだけ距離詰めればいい系?」

ましろ「水中だと急激に弾の速度が低下するから無理だ!」

ミケ「宗谷……やっぱお前陰キャだわ」

ましろ「なっ……」

ましろ「じゃあどうするんですか!」

ミケ「水中弾つーのがあるんしょ?」

ましろ「それは巡洋艦以上でウチには積んでない!」

ミケ「ワンチャン通常形状でも行けんべ」

ココ「理論上は……3マル以下まで近寄って下さい!」

ミケ「知床、8の字航行のまま、距離を3マルまで詰めてくんね?」

リン「近づくの!?怖いよ!」

ましろ「何を言ってる!」

リン「ひっ!?」

リン「こ……怖いよぉ……」






ミケ「知床」

リン「な、何……?」

ミケ「……さりげさっきも言ったけど、ビビってんのは別に良い」

ミケ「ソクサリすんのだって、トキトバによっては正しいこともあるっしょ」

リン「…………」

ミケ「でも、がちばなここで逃げたら全部終わりじゃね?」

リン「…………!」

ミケ「今までは逃げた後にいくらでも後悔出来たけど、今回は違う」

ミケ「今逃げたら、何もかもが終わる!それどころか、みんなの命も!」

リン「!!」

ミケ「お願いリンちゃん!シュペーに近寄って!!」

リン「…………」

ましろ「…………艦長。誰か代わりを……」

ミケ「待って…」

リン「…………わ」

リン「私……やります……」

リン「怖いけど……頑張ります!」

ミケ「リンちゃん……!」

ココ「あの……艦長、口調が……」

ミケ「あっ…………」

メイ「艦長?」

ミケ「うぇ、うぇ~~い……いや~バイブス上がるわー」

ましろ「…………?」

『アドミラルシュペーから小型船が向かって来ます!』

「!!」



ミーナ「………」

ザーーーー

ドガーン!!

ミーナ「………ッ!」

ッバァーーーン!!

『小型船の乗員が海に落ちました!』

ましろ「味方を攻撃している!?」

リン「なんで!?」

ミケ「…………ちゃんシロ」

ましろ「宗谷さんもしくは副長と……」

ミケ「ちょいここ頼むわ」

ましろ「は!?」

ミケ「悪いけどドイツ引き付けといてくんね?」

ミケ「あと甲板に保健医!」

ましろ「な、なにを……!」

ましろ「まさか……!なんで敵なのに助ける!!」

ミケ「は?イミフなんだけど」

ミケ「前に言ったっしょ」








ミケ「海の仲間は……ズッ友だって」

ましろ「それは初耳だ!!」

ウィィィィン

ミーナ「」

ミケ「大丈夫!?」

ミーナ「」

ミケ「しっかりして!」

ミケ「(まずは脈を……!)」

ミーナ「」

ミケ「…………」

ミケ「……大丈夫。あなた、生きてるよ」







リン「はぁ……」

リン「岬明乃さん……かぁ」

リン「(逃げ逃げの私を叱って、引っ張ってくれる人……)」

リン「そんな人……今までいなかったなぁ…………」

リン「もしかしたら……思ってたよりずっと良い人なのかも……」

リン「あ……お風呂入らなきゃ」

ー浴場ー

ジャーーーーー

リン「あれ?誰か先に入ってるのかな」

リン「(誰だろう……)」

「はぁ…………」

リン「!」ビクッ

「今日は失敗しちゃったなぁ……」

リン「(ひ……独り言……?)」

「またみんなに偉そうなこと言っちゃったし……」

リン「(だ、誰だろう……)」

「勝手な行動ばっかりで…シロちゃんが怒るのも無理ないよね」

リン「(シロちゃん……?あれ?副長のこと……だよね?)」

リン「(ということは……)」

「リンちゃんにも酷いこと言っちゃった……きっと嫌な思いさせちゃったよね」

リン「艦長!?」

ミケ「わあっ!?」

ミケ「リ……リンちゃん!?」

ミケ「ど、どうして……」

リン「え……ええと……」

ミケ「…………もしかして……」

ミケ「……聞いてた?」

リン「…………」

ミケ「…………」







ミケ・リン「「ごめんなさい!!」」

ミケ「どうしてリンちゃんが謝るの!?」

リン「だ、だって……盗み聞きしてたから……」

リン「艦長こそ、どうして…………」

ミケ「わ、私は……」

リン「(あれ?そういえば……口調が……)」

ミケ「…………私、みんなを騙してたの!」

リン「えぇ!?」

ミケ「ほら、私っていつも変な喋り方してたでしょ?」

リン「う、うん……」

ミケ「あれ全部、演技だったの……」

リン「えぇー……」

ミケ「本当はアドミラルシュペーなんて当然知ってたし」

ミケ「船内の損傷箇所だってちゃんと把握してたし」

ミケ「通信の受信音なんかもちゃんと知ってたの!」

リン「じゃ……じゃあどうして……」

ミケ「…………」

ミケ「実はね、私……」

ミケ「KDなの……」

リン「ケー……ディー……?」

ミケ「KD……高校デビュー……」

リン「えっと……つまり……」

ミケ「私は……中学まではまるで目立たない……」

ミケ「陰キャラ……だった……」

リン「え……ええっ!?」

リン「艦……岬さんが!?」

ミケ「私は小さい頃に両親を亡くしてね」

ミケ「親戚もいなかったから施設に預けられたの」

リン「そう……だったんだ……」

ミケ「でもね。全然辛くなかったよ」

ミケ「お父さんとお母さんはいなくなったけど、大切な友達のモカちゃんに出会えた」

ミケ「モカちゃんは色々なことを教えてくれた」

ミケ「海のこと。ブルマーのこと」

ミケ「そして……海の仲間は家族なんだってこと」

リン「…………」

ミケ「モカちゃんとはいっつも一緒だったんだけどね。12歳……小学校の卒業を機に、離れ離れになっちゃったんだ」

ミケ「それでお互い別々の中学校に進学したんだけど……そこで初めて気がついたの」

リン「…………何を?」

ミケ「……私が一人じゃ何にも出来ないんだってこと」

リン「…………!」

リン「そんな……」

ミケ「モカちゃんは昔から何でも出来たから……私は頼りっきりにしちゃってたんだね」

ミケ「中学に上がって頼る人のいない駄目な私は……みんなから爪弾きにされちゃった……」

ミケ「その時にはもう海洋学校に入って、ブルーマーメイドになるんだって決めてたから、船やブルマーの知識だけは人並み以上にあったんだけどね」

ミケ「それも戦艦オタクだ、陰キャラだって」

リン「…………酷い」

リン「……武蔵の艦長さんには相談しなかったの?」

ミケ「モカちゃんには心配掛けたくなかったから……」

ミケ「でもね。海洋学校に合格して、私はまずモカちゃんに連絡したの」

ミケ「お互い同じ学校を受けるってことは知ってたから」

ミケ「また一緒の学校に行けるねって笑い合うはずだったんだけどね……」

ミケ「安心したからかな…電話してる時に私、泣いちゃった」

リン「…………」

ミケ「そしたらモカちゃんが『何があったの!?』って、凄い剣幕で聞いてきて……」

リン「……全部、話したの?」

ミケ「うん」

ミケ「話し終えた後、モカちゃんはすっごく怒ったの」

ミケ「『私の大切な彼女に何てことを!』って……」

ミケ「でね、過去のことはもうどうしようもないから、そしたらこれからを変えようってことになったの」

リン「もしかして…それで……」

ミケ「うん。周りにナメられないように言葉使いを乱暴にしたり……」

ミケ「何も分からないように装ったり……」

ミケ「完全に沈んでるのにヤーシブ行きてーとか言ったり……」

ミケ「モカちゃんにも協力して貰って、たくさん練習してきたんだけど……」

ミケ「やっぱり、私には向いてないね」

リン「…………」

ミケ「みんなに乱暴な物言いをする度に私の心が痛んでいくの」

ミケ「…………本当にごめんね。リンちゃん」

リン「…………ううん」

ミケ「失望した?艦長がこんな人で」

リン「…………ううん……」

リン「………その逆だよ……」

ミケ「…………えっ?」

リン「私は……安心したよ」

リン「岬さんが……私と同じで…安心した」

リン「弱さを持った普通の人で…安心した……!」

ミケ「…………!」

リン「私、岬さんはもっと強い人なんだって思ってた」

リン「何の影響も受けないで、自分の意思を持った人なんだって」

リン「でも本当は違った!」

リン「本当の岬さんは私と同じで弱い人!」

リン「なのに!それでも岬さんは私を叱って、私を力強く引っ張ってくれた!」

ミケ「リン……ちゃん……」

リン「だったら……私も同じぐらい強くなれるでしょ……?」

リン「私、その方が嬉しいよ……」

ミケ「…………」

リン「ねぇ、岬さん…」

リン「私、支えるよ……?岬さんのこと、頑張って支えるから……」

リン「みんなだって、きっとそう……」

リン「だから……無理しないで……!」

ミケ「…………!」

リン「…………や、やっぱり頼りないかな?」

ミケ「リンちゃん……」

ミケ「……ううん。そんなことない」

ミケ「…………ありがとう」






終わり

く疲こ完です!
ちゃけばギャル語はもう飽きました!
次はガチめの百合書く予定なんでどうかもうしばらくお付き合い下さい!

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