提督「鎮守府裁判を行いまーす!」 (149)
このSSを読む前に
・ダンガンロンパ風に話が進んでいくSSです
・もしかしたら矛盾等が発生するかもしれません
・相変わらずの不定期更新
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486912032
―――――深夜 廊下
皐月「ふぅ・・すっきりした・・夜にジュースなんて飲むんじゃなかったよ」
皐月「しっかし、夜の鎮守府ってホントに暗いなぁ・・幽霊とか出ないよね・・?」
皐月「・・・さっさと帰ろうっと・・」
ガタン!
皐月「・・・・・・」
皐月「今の音って・・食堂の方から聞こえたよね・・?」
皐月「もしかして泥棒・・?なら、退治しないと・・・」
皐月「でも泥棒ってどんな人なんだろ・・」
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泥棒A「コンナトコニオジョウチャンガイルワ!」
泥棒B「イイノヨォ?コッチニキテモ」
泥棒C「カワイイワネェ」ハァハァ
---------
皐月「・・・・・」
皐月「・・・・・ボクは怖くないぞ!た、退治してやるぞ!」
皐月「だってボクは改二だからね!」ババーン
―――――――食堂
皐月「とは言ったもののやっぱり怖いなぁ・・司令官呼びに行けばよかったかな・・」
皐月「でもここまで来たからにはボク一人で退治しないと」
皐月「退治したら司令官褒めてくれるかな・・?」
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提督「すごいよ皐月!一人で泥棒を退治するなんて!駆逐艦No.1は君だ!」
睦月「皐月ちゃんを讃えるにゃしぃ!」
時雨「君が一番可愛いボクっ娘だよ!」
皐月「へっへーん!」
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皐月「えへへ・・・」
皐月「はっ!こんなこと妄想してる場合じゃない!早く退治しないと」
――――――厨房
皐月「食堂にいないから厨房にいるのかな・・?」
皐月「わわっ・・懐中電灯が切れそうだ・・部屋の電気でも点けよう・・」
パチッ
皐月「えっ・・・!?厨房が荒らされてる・・?!」
皐月「しかも誰もいない・・・もしかして本当に幽霊?!」
皐月「あわわわわ・・・し、司令官に知らせないと・・!」
――――執務室
提督「うーん・・書類処理がここまでかかるとは・・・」
古鷹「提督が昼にゲームとかしてるからですよ・・・もう・・」
提督「バイオハザード7が面白いからね、仕方ないね」
バァン!
皐月「し、しれいかーん!」バフッ
古鷹「さ、皐月さん?!」
提督「皐月・・・司令官はこっちだよ・・」
皐月「あっ・・そうだった・・じゃなくて大変だよ!」
提督「産業で」
皐月「厨房
荒らされてた
幽霊」
提督「マジかよ 幽霊かどうかはともかく、荒らされてたの?」
古鷹「誰かが盗み食いとか・・?」
皐月「そうだと思うけど・・ボクが厨房に入ったときは誰もいなかったんだ!」
提督「よし、じゃあ一回見に行こうか」
―――――厨房
提督「ごめんね間宮さん、夜中に起こしちゃって」
間宮「大丈夫ですよ、それよりも荒らされたって本当ですか?」
青葉「呼ばれてみたら面白いことになってますね!(パシャパシャ」
古鷹「青葉、必要のないところは写真撮らなくていいんだよ・・・・」
提督「料理を運ぶカートも倒されてるね、それ以外は目立ったところはないけど」
古鷹「食材も散らかってもいないですし・・・扉は開いてるのもあれば空いてないものもありますね」
間宮「え?どうして・・?」
皐月「どうしたの?間宮さん?」
間宮「私が作り置きしてた・・・みたらし団子がない!」
提督「何だって?!」
皐月「やっぱりここで誰かいたんだよ!!・・・きっと幽霊だよ!」
古鷹「落ち着いて皐月さん。提督、これって・・」
提督「どうやら犯人捜ししないと駄目みたいだね。とりあえず現場の状況を調べてみよう」
古鷹「あれ?床に何かが落ちてます・・・」
間宮「これは・・・みたらし団子のタレですね」
提督「この床だけに落ちてるみたいだね」
古鷹(でもどうしてこの床だけなんだろう・・?)
提督「厨房って鍵をかけていたはずなんだよね?」
間宮「はい、艦娘達が料理やお菓子を作るときなどで鍵をお貸ししてるのですが・・」
間宮「深夜の時間帯はお貸しすることはできません、それと鍵も私の私室にありました」
古鷹「深夜って何時くらいですか?」
間宮「規則では23時以降は貸し出ししていません」
古鷹「ではどうやって犯人はこの厨房に入ったのでしょうか・・?」
皐月「絶対幽霊だよ!間違いないよ!」
提督「幽霊がみたらし団子食べるのかい・・?」
青葉「写真は撮り納めました!」
提督「うん、じゃあ一度解散しようか」
今日はここまでにします
なるべく矛盾が無いようにはしたいですがありそうな気配がして怖い(震え声)
―――――翌日 執務室
提督「みんな驚いてたね」
古鷹「まぁ幽霊の仕業かも知れないって言ったら驚きますよ・・・」
提督「艦娘も幽霊が苦手なのかな?」
古鷹「それはどうかはわかりませんが・・・」
提督「それはさておき、事件について捜査をお願いしてもいいかな?古鷹?」
古鷹「えぇ?!わ、私がですか?!」
提督「まだ書類山積みだし、僕の方は動けないんだよ・・・」
提督「それに君を一番信頼しているんだ。盗んだ犯人を見つけ出してくれないかな?」
古鷹「・・・・わかりました!やってみます!」
青葉「古鷹さんが捜査すると聞いてやってきました!」ガチャ
提督「やぁ青葉。あいかわらず来るのが早いね・・・」
青葉「捜査となれば助手が必要だと思いますねー誰にします?」(チラッチラッ
提督「あー・・・助手ならもう・・」
コンコン ガチャ
江風「ほいほいー提督。江風をお呼びかい?」
提督「来たね江風。早速だけど古鷹の捜査に協力をしてほしいんだ」
青葉「ガーン!」
江風「へぇ?!ど、どうして江風なんだよ!」
提督「前の事もあったからね。それの罪滅ぼしだよ」
江風「夕立の姉貴の事なら誤解ってことで終わったじゃん!」
提督「あれは確かに冤罪だったけど・・・」
提督「時雨の件については江風に罪があるよね?」
江風「うっ・・」
提督「というわけでその件についての罰ってことで協力することでよろしくね」
江風「で、でも時雨の姉貴にどれだけひどい目にあわされたか提督も」
提督「"嫌だ"とは言わせねぇぞ」
江風「は、はい・・」
提督「よし!じゃあ頑張ってね!」
古鷹(提督があんな顔するの初めて見た・・・)
青葉(写真撮っとけばよかった・・)
江風「でもさーここにいる艦娘ってたくさんいるんだし一人ずつ聞いていったら日が暮れそうだぜ?」
提督「だからこそ青葉に協力してもらったんだよ」
青葉「じゃあ・・これ渡しておきます」
古鷹(青葉しょぼくれてる・・・どうしてだろ?)
古鷹「ありがとう、青葉」
提督「事件現場の写真と容疑者のリストだから見ておくといいよ」
江風「それじゃあ古鷹さん、さっそく捜査はじめましょーぜ」
古鷹「よろしくお願いします、江風さん」
古鷹「最初にリストを見てみましょうか」
空母 赤城
軽巡 阿賀野
水上機母艦 秋津洲
駆逐艦 磯風
練習巡洋艦 鹿島
重雷装巡洋艦 木曾
空母 グラーフ・ツェッペリン
駆逐艦 皐月
航空巡洋艦 鈴谷
戦艦 武蔵
古鷹「以上の10名ですね」
江風「何か数人やってそうな人がいるンだけど・・」
青葉「ここに書かれてる人たちは全員事件当日深夜に起きてた人達です」
古鷹(後で聞き込みもしておいた方がいいかな・・)
古鷹「提督、私と江風さんはもう一度現場の方に行ってみますね」
提督「うん、じゃあよろしくね」
古鷹「江風さん、行きましょうか」
江風「ほいほいー」
バタン
青葉「・・・・どうして私じゃないんですか」ムスー
提督「ははっ今回は江風の罪滅ぼしってことで、ね?」
――――――厨房
江風「まずは現場の調査からだな!」
古鷹「江風さん、張り切ってますね」
江風「ウッス!罰とはいえ捜査に協力だからな!」
江風「一度こういうのやってみたかったンだよー!」
古鷹「あはは・・・じゃあ始めましょうか」
捜 査 開 始
今日は少しですがここまでにします
艦これの方もイベントが始まったのでクリアするまでは少しずつ更新していこうかなと思います
言い忘れてましたがこの話は前回書かせていただいた 夕立「ドーナツがないっぽい!」
から数日後のお話です
古鷹「壁に布が貼ってあるけど・・」
江風「これ、夕立の姉貴があの時に壊した壁なんだよな・・」
古鷹「あの時は大変でしたね・・・」
江風「もうあんな鬼ごっこは懲り懲りっす」
???「あー、ちょっとその壁に触らないで!」
古鷹「明石さん、この壊れた壁がどうかしたんですか?」
明石「この壁だけまだ直せてなくて、応急処置的な意味で布を貼ってあるだけなんです」
古鷹「たくさん穴がありますからね、妖精さん達も大変そう・・」
江風「もしかしたら、犯人はこの通り道を使って逃げたってこともありかも・・」
古鷹「記録に残しておきましょう」
江風「ン?何か落ちてる・・・鈴だ」
古鷹「誰か落としたのでしょうか?」
江風「曙じゃね?ほら、髪の毛に鈴つけてるし」
古鷹「いや、流石に大きさが違いますよ・・・」
古鷹「一応証拠品として預かっておきましょう」
江風「山風の姉貴に着けてみたいな にしし」
古鷹「また怒られますよ・・」
古鷹「このクーラー・・・故障中って貼られてますね」
明石「一応使えるんですけど水が漏れてしまうんですよね」
江風「ほんとだ、床に水たまりができてる」
明石「昨日誰か使ってたのかな?後で拭いておきますね」
古鷹(誰かが知らずに点けちゃったのかな?)
古鷹「食堂も調べてみましょうか」
江風「厨房と隣り合わせなンだよな」
古鷹「あるのはテーブルやカウンター セルフサービスの水もありますね」
江風「あー・・・テーブルが破壊されたとき思い出した・・」
古鷹「それも確か夕立さんが・・」
江風「夕立の姉貴、ほんと殺気が漂ってたからなー」
古鷹「隅にあるテーブルの下に箱みたいなのがありますね・・中身は何だろ?」パカッ
江風「ンン?紙みたいなのが入ってるな」
古鷹「これは包み紙ですね。何枚かあります」
江風「けどどうしてこんなところに・・?」
古鷹「後は・・・ゴミ箱の中に保冷剤が入ってました」
江風「完全に溶け切ってるなぁ グニャグニャだよ」
間宮「お二人とも、順調に進んでますか?」
古鷹「あ、間宮さん」
江風「まぁぼちぼちってとこかなー?」
間宮「私もこういうの持ってきたけど何かの役に立てるかしら?」
古鷹「これは・・・鍵の貸し借りのリストですか?」
江風「いろンな人が借りてるなー、そういえばもうすぐバレンタインだっけ?」
間宮「みんな提督に渡そうと頑張ってるらしいのよ」
古鷹(私も早く作らないと・・・!)
――――――――食堂
古鷹「今のところ調べれるのはこれだけですし、後は聞き込みとこの部屋以外の調査をしましょう」
江風「うぃっす、でもまず誰から聞きます?」
???「あら、二人とも捜査中ですか?」
江風「あ、赤城さんと加賀さん。こんちゃーす」
赤城「ふふっ こんにちわ」
加賀「犯人捜しは見当がついたのかしら?」
古鷹「まだ始めたばかりなのでそこまでは・・」
古鷹「あっそうだ。赤城さん、事件当日の深夜は何をなされていましたか?」
赤城「私は加賀さんと少し特訓をして、その後にお風呂に入ってました」
加賀「私が先にあがって、赤城さんはもう少し入っていたわ」
江風「つまり・・加賀さんだけ先に部屋に戻ったというわけか・・」
加賀「少しして赤城さんも部屋に戻って来たわ」
古鷹(赤城さんは部屋に戻る時に厨房へ行ったこともあり得そうですね)
――――――――運動場
古鷹「えっと次は・・・」
???「ふぅ・・疲れたぁ・・」
古鷹「あれは・・阿賀野さんですね」
江風「何してンだ?トレーニングに見えるけど・・」
古鷹「阿賀野さん、トレーニング中ですか?」
阿賀野「もちろんよ!最新鋭軽巡は常に体を鍛えてるから!」
江風「嘘だ、能代さんに何か言われたはずだ」
阿賀野「ギクッ」
古鷹「・・・・どうやら図星のようですね」
阿賀野「そうよ!トレーニングじゃなくてダイエットしてるの!」
古鷹「それじゃあ事件当日の深夜も・・」
阿賀野「外で走ってたのよ!」
古鷹(外から直接厨房に入れる窓はなさそうだけど・・・)
江風「あれは二式大艇・・・ということは秋津洲さんが近くにいるな」
古鷹「探してみましょうか」
秋津洲「あ!二人とも!こんにちわかも!」
古鷹「こんにちわ。何をしているんですか?」
秋津洲「大艇ちゃんの試行飛行かも!昨日メンテナンスしたからね!」
江風「メンテナンスはどこでしてたんだ?」
秋津洲「明石さんの工廠だよ!メンテナンス終わった後は部屋に戻ったよ!」
江風「その帰り道に厨房に寄ることもできそうだな・・・」
二式大艇「!!!!」
江風「ええええ?!何だ何だ?!」
秋津洲「ちょっと待つかも・・・うんうん」
秋津洲「"秋津洲ちゃんを簡単に犯人にしないで欲しい!"って言ってるかも!」
江風「ほンとかよ・・」
古鷹「でも大艇ちゃんを連れて厨房へ行くとなるとかえって目立ちますからね」
日が変わったので今日はここまで
イベントもひと段落終えたら一気に投稿していきたいです はい
あと こういうSSって見取り図とか必要なんでしょうか
――――――――――中庭
古鷹「さて次は・・・あれって磯風さんかな?」
磯風「・・・・・・」
古鷹(ベンチに座って考え事でもしてるのかな?)
古鷹「すみません磯風さん、お話を聞きたいんですけど・・・」
磯風「・・・・・・」
古鷹「あ、あのー・・・・」
江風「ここは江風に任せておくれよ古鷹さん」
江風「第十七駆逐隊!出撃せよ!」
磯風「よし!任せろ!(スタッ)」
古鷹「わ!びっくりした・・」
磯風「む、江風と古鷹か?どうした?」
江風「磯風・・寝てただろ?」
磯風「ああ、昨日は夜遅くまで起きてたからな」
古鷹「それで、昨日の深夜は何をされていたのですか?」
磯風「昨日の深夜か・・・その時は陽炎姉さんにゲームを誘われてな」
江風「へー!またやってるンだ!何のゲームだ?」
磯風「バイオハザード7だ なかなか面白い」
古鷹「それ提督もやってましたね」
磯風「陽炎姉さん 野分 時津風 私の四人で娯楽室に集まってやってたぞ」
磯風「終わったのが・・・深夜だな」
江風「その後はどうしたんだ?」
磯風「少し図書室に用があって終えた後はすぐに部屋に戻った」
磯風「図書室に向かう途中、グラーフが図書室から出ていくのを見たがな」
江風「グラーフさんがねぇ・・」
―――――――図書室
古鷹「あそこで本を読んでるのは・・・鹿島さんですね」
鹿島「古鷹さんに江風さん、こんにちわ」
江風「何の本を読んでるんだ?」
鹿島「実は提督さんに渡すチョコを探してたんです、うふふ♪」
江風「鹿島さんって手作りチョコ渡さないんすか?」
鹿島「最近遠洋航海とかで忙しくて時間が作れなくて・・」
鹿島「やっぱり提督さんって手作りの方が喜ぶのでしょうか?!」
古鷹「提督はそこまで気にしてないと思いますよ」
鹿島「そうですか!良かったー♪」
江風(提督は山城さんに貰った10円チョコでも喜んでたしな・・)
古鷹「話は変わりますけど、事件当日は何をしていましたか?」
鹿島「私は自室で香取姉ぇと次のテストを作成してました」
江風「うっ!」
鹿島「ちょっとしようと給湯室に向かい、コーヒーを飲んでました」
古鷹「給湯室はたしか食堂と同じ棟にありましたね」
鹿島「はい。けど、事件当日に食堂へは行っていません」
鹿島「あ、あと給湯室でグラーフさんに会いました」
江風「グラーフさんもコーヒー飲みに来たのか?」
鹿島「ええ、倉庫からコーヒー豆を持ってきてました」
古鷹(グラーフさんは図書室から倉庫に行ったということか・・・)
鹿島「江風さん。捜査をするのは良いですが、勉強もしっかりしてくださいね。うふふっ♪」
古鷹「・・・江風さん、テストの順位ってどれくらいでした?」
江風「ワースト5に入ってる・・・」
古鷹(江風さんのほかに誰が入ってるのか気になる・・・)
今日はここまでにします
イベントは一段落着いたので一気に投稿したいと思います
明後日ぐらいには裁判に入れそうかも・・
――――――――中庭
江風「あれは木曾さんだ。って何してるんだろ?」
木曾「江風と古鷹か。ちょっと眼帯を探しててな」
江風「じゃあ探すの手伝います?」
古鷹「そうですね、話も聞けそうですし」
木曾「悪いな、昨日外の見回りの最中に落としてしまってな」
古鷹「外の見回りですか?」
木曾「武蔵に頼まれてな、人が足りないってことで協力した」
江風「見回りの最中に誰か見ました?」
木曾「そうだな・・・阿賀野が走ってるのとグラーフが倉庫に入っていくのを外から見たぜ」
古鷹(阿賀野さんはトレーニング中、グラーフさんはコーヒー豆を取りに行くところだね)
江風「お!見つけたぜ!窓の近くに落ちてた!」
木曾「悪いな江風。ふぅ、これがないと落ち着かないぜ」
古鷹(眼帯ない方がかっこいいと思うけど・・)
――――――――ドイツ艦の部屋
猫「ナァー」
江風「ン?何だこの猫」
Z1「その猫はオスカーだよ」
古鷹「たしかビスマルクさんが溺愛してる・・」
Z3「そうよ」
江風「へぇーオスカーっていうんだ。うりうり~」
古鷹「綺麗な鈴がついてますね」
グラーフ「私が新しいのと付け替えたのだ、結構古かったからな」
古鷹「グラーフさん、良いところに。昨日の深夜、何をしていたのか聞かせてもらってもいいでしょうか?」
グラーフ「Na, gut 私は図書室で小説を読んでいた。その後倉庫にあったコーヒー豆を取りに行き、給湯室で鹿島と談笑していた」
古鷹「木曾さんも入っていくのを見てたって言ってましたね」
グラーフ「ああ、あの光は木曾だったのか」
江風「光?見回りの時に使ってたときのやつ?」
古鷹「恐らくそうですね」
―――――――大和型の部屋
ビスマルク「うぐぐぐ・・・」
武蔵「・・・・・」
パチッ
武蔵「王手だ」
ビスマルク「ああああ!また負けたわ!」
武蔵「少しは学習したらどうだ・・・・?」
ビスマルク「違うわよ!わ、私が手加減してあげただけよ!」
武蔵「それはもう聞き飽きたぞ」
古鷹「あのー・・・」
武蔵「お、古鷹と江風か。事件の聞き込みか?」
古鷹「はい。もしかして知れ渡ってます?」
武蔵「青葉から聞いた。どうやらあちこちで言ってるらしい」
江風「まぁどうせ知れ渡るしな・・」
武蔵「私は鎮守府の見回りをしていた。外の見回りは木曾に頼んでおいた」
江風「外と中の交代とかってありました?」
武蔵「いやなかったな」
古鷹「武蔵さんは鎮守府のどこを見回りをしていましたか?」
武蔵「まず食堂のある中央棟だな。そこで図書室から出てきた磯風を部屋まで送り、その後は寮の見回りをしていた」
古鷹「食堂には・・?」
武蔵「扉を開けて覗いただけだな」
江風「ふーん・・しかし人手が足りないんすね」
武蔵「この前清霜も見回りすると言って来てな。案の定、一人になったら泣いてたが」
ビスマルク「ふん!夜の見回りで泣くなんてまだまだ子供ね!」
古鷹(ビスマルクさんも泣きそうな感じするんだけど・・)
――――――――娯楽室
皐月「何でボクまで容疑者扱いなのさ!」
江風「まぁ皐月が第一発見者だし・・」
古鷹「何かあったのか話してくれませんか?」
皐月「トイレに行ってて出た時に物音が食堂から鳴って・・・」
皐月「厨房に行ってみたら荒らされてたんだ」
江風「ちょっと待てよ。どうして食堂近くのトイレに行ったんだ?部屋の近くにもあるだろ?」
皐月「明石さんに借りてたもの返しに行ったついでだよ」
古鷹「何を借りてたんですか?」
皐月「ニンテンドー64だよ!」
江風「まった古いの借りてきたなー。PS3とかPS4があるだろー?」
皐月「みんなで遊ぶにはこれが一番いいんだよ!」
古鷹「他に誰かと会いませんでしたか?」
皐月「DVDプレイヤーを借りに来た鈴谷さんとメンテナンスしていた秋津洲さんに会ったよ!」
古鷹(工廠も夜遅くまで仕事してるんだね)
―――――――最上型の部屋
鈴谷「お!古鷹に江風じゃん!ちーっす!」
熊野「ごきげんよう」
古鷹「こんにちわ鈴谷さん熊野さん」
江風「昨日借りてきたDVDプレイヤーがあるな。どんな映画見てたんだ?」
鈴谷「恋愛ものかなー」
古鷹「へぇ、意外ですね」
鈴谷「そりゃー鈴谷だって見るよ」
熊野「でも鈴谷ったら途中で手で顔を隠したりして恥ずかしがってましたわね」
鈴谷「ちょ!熊野それ言わないでよー!」
古鷹「ということは一晩中部屋で映画を見てたというわけですね」
鈴谷「まぁそうなるかな。借りる時に皐月と会ったり秋津洲と喋ったりしたねー」
古鷹(借りたときは事件が起きる前ですね・・)
―――――――給湯室
江風「そういえば上のあの蓋ってなんすか?」
古鷹「うーん・・ダクトとかに通じる蓋かな?」
???「はい、その通りです」
古鷹「大淀さん、こんにちわ」
大淀「こんにちわ、お二人とも捜査は順調ですか?」
古鷹「はい、証拠もそれなりに集まってきました」
江風「ところで大淀さん、あのダクトってどの部屋にも通じてるんすか?」
大淀「そうですね、給湯室 図書室 倉庫 食堂等についてますよ」
大淀「1F全ての部屋についてます」
古鷹「外へ通じる通路もありますか?」
大淀「はい。主に空気の排気が目的としてですね」
江風「外から侵入しようとしても木曾さんが見回りしてるしなぁ」
古鷹「外部からの侵入はないと思った方が良いですね」
江風「どれどれ・・・よいしょっと」
江風「うーん、何とか移動できそうだけど真っ暗で何にも見えないなぁ」
古鷹「そこを使って移動するとなると明かりが必要ですね」
江風「ここを通るにしても下見が必要になるな、ホイッと」
大淀「ダクトの通路ですが、この鎮守府では明石さんしか把握できていません」
古鷹「鎮守府の設計責任者ですからね」
明石「あ、いたいた」
古鷹「明石さん、どうしたんですか?」
明石「いやーさっき言いそびれちゃったことがありまして来ました」
明石「実は厨房のクーラのリモコンの電源入りタイマーが深夜になってたんです」
明石「誰がしたんだろう・・」
古鷹「誰かが押し間違えたとかそうではないでしょうか?」
明石「そうなのかな・・」
でっちー!
古鷹「わぁ!びっくりした!」
江風「な、なンだ!お前ら!?」
伊58「鎮守府の平和を守るため」
伊168「鎮守府に愛を築くため」
伊8「鎮守府を豊かにするため」
伊19「そして海の平和を守る」
呂500「我ら!」
「「「「「オリョクルーズ!」」」」」
伊58「・・・まぁうちの鎮守府は滅多にオリョクルしないけど」
伊168「最近スマホをいじることしかすることがない!ワァオ!」
伊19「でも魚雷の整備は毎日してるの!」
呂500「でっち!ろーちゃん暇ですって!」
伊58「わかったでち!後で間宮亭でも行くでち!」
江風「それで、何の用だよ?」
伊8「提督からの伝言で、準備が出来次第執務室に集まるようにとのことです」
古鷹「提督が・・?」
江風「証拠も十分集まったし、報告しに行きます?」
古鷹「そうですね」
伊58「では早く執務室に行くでち!」
呂500「後の人たちも呼んで来るって!」
伊19「手分けして呼びに行くのー!」
古鷹「なんだったんだろ・・・」
江風「さぁ・・」
―――――執務室
提督「やぁ、捜査はどんな状況だい?」
古鷹「情報等を集めることは集めたんですけど、これで犯人が分かるかどうか・・」
ガチャ
武蔵「提督よ、来たぞ」
秋津洲「うわ!たくさんいるかも!」
鈴谷「1,2,3....12人もいるね」
磯風「なるほど、そういうことか」
皐月「どういうことだい?」
磯風「司令、わかるぞ・・今からこの12人で・・」
磯風「演習を行うのだな!」
グラーフ「ほぉ、そういうことだったのか」
鹿島「えぇ?!やだ!装備ちゃんとしてたかしら?!ええっと・・対潜対潜・・」
阿賀野「でもこの中に潜水艦はいないみたいだし大丈夫じゃない?」
木曾「チームはどうするんだ?」
赤城「くじ引きで決めましょう」
提督「あ、いや・・演習ではないんだ」
磯風「そうなのか・・!?」
鹿島「な、何だ・・・よかったー・・」
木曾「おいおい、しらけさせる気か?」
武蔵「じゃあどういうことで集めたのか教えてもらおうか」
提督「そうだね、今からそこにいる12人で・・・」
提督「鎮守府裁判をしてもらいまーす!」
12人「鎮守府裁判?!」
江風「ちょっとまて!どういうことだよ!説明してくれよ提督!」
提督「え?そのまんまだけど・・・・」
秋津洲「裁判ってええっと・・・指さして異議あり!とか叫ぶ奴だったかも・・」
提督「うーん・・・ちょっと似てるけどそうじゃないね」
鹿島「もしかして・・・」
鹿島「学級裁判みたいなものですか?」
提督「お、よく知ってるね鹿島」
武蔵「鹿島、その学級裁判とはどういうものだ?」
提督「まぁ詳しい話は現地で聞けばいいよ!とりあえずみんなである部屋に行こうか!」
提督「じゃあみんなこのエレベーターに乗って」
鈴谷「なーんか、すっごい怪しいんだけど・・」
グラーフ「ここまで来たんだ、乗ってみよう」
江風「ン?12人で裁判って・・・江風も入ってるのか?!」
古鷹「今更過ぎますよ・・・私も入ってますし・・」
阿賀野「でも鎮守府にこんなエレベーターがあったなんて・・」
提督「明石が謎の部屋を見つけたと言ってね、調べてみたらこれがあったんだ」
赤城「ずいぶん下の方にあるんですね」
提督「そろそろ着くはずだよ・・・さ、着いたよ」
武蔵「何だここは?何か円形状に並んでる物があるが・・・」
伊19「みんなは今から自分の名前が書かれてる場所へ移動するの!」
木曾「確かに名前が書いてあるな・・」
古鷹「では移動しましょうか」
提督「みんな位置に揃ったね、じゃあ始めるよ」
提督「では早速!間宮さんが作り置きしていたみたらし団子を誰が盗んだかを議論してもらうよ!」
鈴谷「議論って言われてもさぁ・・」
江風「裁判なんてやったことねぇぞ?」
鹿島「私から説明しますね、これは学級裁判と言ってどこかで行われていた裁判みたいなものです」
鹿島「皆さんで議論し合って、犯人を見つけ出すという形式なんです」
皐月「ボクもどこかで見たことがあるような・・」
武蔵「しかし団子を盗まれたぐらいで裁判とはどうかとおもうぞ・・」
赤城「武蔵さん!食べ物の恨みは怖いんですよ!」
グラーフ「恨みは後々まで残るらしいからな」
提督「ちなみにこの裁判は実験的な意味もかねて鎮守府内で放送されてるからよろしくね!」
古鷹「ええええ?!き、緊張するなぁ・・」
江風「イェーイ!姉貴ー!見てるー?」
鹿島「や、やだ!お化粧崩れてないかしら・・?」
阿賀野「きらりーん!阿賀野、頑張っちゃうからね!」
秋津洲「みんなカメラに夢中になってるかも・・」
木曾「とは言っても何から議論すればいいんだ?」
赤城「そうですね・・・まず事件について議論しましょうか」
古鷹(・・・・この中に団子を盗んだ犯人がいる・・)
古鷹(私に犯人を当てることができるのかな・・?)
古鷹(とりあえず最初の議論を聞いてみないと・・・)
今日はここまで 捜査編は終了です
次回からは裁判編です
―――――――オリョクル劇場
伊58「通勤や通学中で電車に乗ってる時の突然の腹痛は経験したことあるでち?」
伊58「多くの学生やサラリーマンを苦しめる要素ともいえるでち」
伊58「もしこんな時に遭遇したら腕の皮膚を強く抓ってみるでち」
伊58「人間の体は複数の痛みを感じることができないので痛みが強いところだけが伝達されるから腹痛の痛みが感じ無くなるでち」
伊58「ただしそれは一時しのぎであるので、駅に着いたらトイレに行くことをオススメするでち!」
伊58「・・・まぁ本当は電車に乗る前にトイレに行くのがベストなんだけどね」
証拠品リストを書いていきます
見にくいようであったらごめんなさい
証拠品リスト
床に落ちてたタレ
・間宮さんが作ったみたらし団子のタレだと思われる 一部の床だけに落ちていた
厨房の鍵
・厨房に入るための鍵 夜の23時以降は借りることができない
間宮の証言
・厨房への鍵は事件発生までは私室にあった
青葉の写真
・事件当日に撮影された写真 カートが倒れているのが分かる
壊れた壁
・前の騒動で夕立が壊した壁、現在修復中で布だけで仕切られている
食堂にあった箱
・隅のテーブルの下に隠されていた 中身は包み紙が数枚入っていた
保冷剤
・食堂のゴミ箱に入ってあった 氷は溶けている
貸し出しリスト
・貸し出した艦娘の名前が書かれており 事件当日は以下の人物が借りている
如月 春雨 衣笠 曙 ビスマルク 磯風
・鈴
厨房の隙間に落ちていた鈴 持ち主は不明
・故障中のクーラー
使用はできるが水が漏れてしまうので故障中という紙が貼られていた
・リモコン
故障中のクーラーに対応している 電源入りの予約が入っており 0時に設定されている
・ダクト
1F全ての部屋についている 屈めば進めるが明かりが必要なほど暗い 構造は明石のみが知っている
容疑者の行動リスト
赤城
・加賀と一緒に弓道場で特訓後、浴場で入浴。その後加賀が先に部屋に戻り、少しして赤城も部屋に戻ってきた
阿賀野
・夜は外で走り込みや筋トレをしてダイエットをしていた
秋津洲
・明石の工廠で二式大艇のメンテナンスを行い、その後は部屋に戻った 皐月と鈴谷に会ったことも判明されている
磯風
・陽炎たちと娯楽室でゲームをしていた後、図書室に訪れた。図書室に向かう途中、図書室からグラーフが出ていくのを目撃した
鹿島
・自室で香取とテスト問題の作成の後、休憩で給湯室でコーヒーを飲んでいた。倉庫からコーヒー豆を持ってきたグラーフと出会った」
木曾
・事件当日夜は外を見回りしていた。トレーニング中の阿賀野と倉庫に入っていくグラーフを外から目撃した
グラーフ
・図書室で小説を読んでおり、コーヒー豆を取りに倉庫へ、その後は給湯室で鹿島と談笑していた
皐月
・ゲーム機を返した後トイレへ。トイレから出た後物音に気付き、事件の第一発見者となった。途中で鈴谷と秋津洲に会う
鈴谷
・部屋で一晩中恋愛映画を見ていた プレイヤーを借りる際皐月と秋津洲に出会う
武蔵
・鎮守府の見回りをしていた 食堂には覗いただけで、その後は磯風を部屋まで送り、寮の見回りを行った
ノンストップ議論1
赤城「事件が起こったのは深夜の時間帯ですね」
磯風「厨房にあった間宮のみたらし団子がなくなっていたのだな」
江風「"第一発見者は皐月"だったよな?」
皐月「ボクは明石さんにゲーム機を返しに行くついでにトイレに行ったんだ」
グラーフ「そして出た後はどうした?」
皐月「食堂の方から"物音が聞こえた"から厨房に向かったんだ」
皐月「入って明かりをつけてみたら誰もいなかったんだよ!」
阿賀野「もしかして忍者みたいに隠れたとか?」
木曾「そういうのはお決まりで第一発見者が怪しいもんだぜ?」
鈴谷「そもそも厨房に入る"入り口は一つ"しかないし・・・・」
鈴谷「絶対犯人に会うじゃん!」
秋津洲「もしかして本当に幽霊かも?!」
古鷹(みんなの話を聞いてみる限り、怪しいとこはあったけど・・)
古鷹(そこを突けばいいのかな?)
>鈴谷「そもそも厨房に入る"入り口は一つ"しかないし・・・・」
古鷹「それは違います!」
古鷹「ちょっと待ってください!厨房への入り口は一つとは限らないんです!」
鈴谷「へ?そうなの?」
江風「あー・・・あの壁か・・」
古鷹「もう一つの入り口というのは・・厨房の"壊された壁"なんです!」
古鷹「前の騒動で夕立さんが江風さんを追いかけてる際、周りこみとの意味で壊されて通路ができたんです」
江風「明石さんが言うには、今は応急処置的な意味で布だけ貼ってあるんだよな」
木曾「その壁があることは初めて知ったぞ」
江風「まぁ知ってるのは江風だけだと思うし・・・あと雪風と時津風とか」
武蔵「つまり犯人はその抜け道を使って厨房へ侵入したということか?」
グラーフ「だとしたら、何故皐月は厨房へ入れたのだ?」
鹿島「その抜け道を使ったのであれば、厨房の扉は鍵が閉まったままで入れないですよね?」
古鷹(確かにそうだ・・・厨房に入るには鍵を開けなければならない・・・)
古鷹(もう一度議論する必要がありますね)
ノンストップ議論2
武蔵「壊された壁の通路を使えば鍵を開けなくても厨房へ入れるな」
江風「あの通路から侵入しても・・」
江風「もう一度"あの穴を通れば"厨房から出られるしな」
鹿島「"布で仕切られてる"だけならば容易にできますね」
鈴谷「けど、皐月が厨房に入る時は開いてたんでしょ?」
鈴谷「だったら"厨房の扉は開いてた"わけだよね?」
秋津洲「わかった!犯人は"鍵を借りて入った"かも!」
阿賀野「間宮さんに頼めば貸してくれるからね」
古鷹(今の発言で矛盾してるのがありそうだけど・・)
古鷹(集めた証拠品を見なおしてみましょうか)
>秋津洲「わかった!犯人は"鍵を借りて入った"かも!」
古鷹「それは違います!」
古鷹「秋津洲さん 鍵を借りて開けるのは不可能なんです」
秋津洲「え?!そうだったかも!?」
古鷹「厨房の鍵は規則で23時以降は貸し出しできないんです」
江風「江風も聞いたから証明できるぜー!」
赤城「犯人はやはり壊された壁から侵入したと考えれますね」
武蔵「そうなるとますます皐月が入れた理由がわからないな」
グラーフ「うむ、事件があったのは深夜だから鍵を借りるのは無理だろうし開ける必要もないだろう」
古鷹「おそらく犯人は抜け穴を使って侵入し、扉から入ったと見せかけたように――――」
鹿島「うふふ♪ 甘いですねぇ」
古鷹「か、鹿島さん?!どうしたんですか?!」
鹿島「うふふっ♪一度やってみたかったんですよねー」
鹿島「反論を・・」
江風「か、鹿島さんの目が怖い・・・!」
古鷹「は、反論ですか・・・?」
木曾「この裁判は反論もできるのか」
提督「うん、何か気に食わないことがあったら反論してもいいからね」
鹿島「古鷹さん、あなたは23時以降では鍵をお貸しすることはできないと証明しましたが・・」
鹿島「それとは別に、23時までに借りるという選択もありますよ?」
古鷹「・・・・!」
赤城「なるほど・・確かにそうすれば鍵を借りれますね・・」
磯風「そうなると皐月は23時までに鍵を借りて開けたということになるのか」
皐月「え、えぇ!?」
鹿島「それでは古鷹さん、いきますよ?」
古鷹(23時以降はできませんが23時になる前だったら借りれるということか・・)
古鷹(鹿島さんが相手だし、油断は禁物ですね)
反論ショーダウン1
鹿島「厨房の扉が開いてたということは鍵を使ったということになりますね?」
鹿島「つまり皐月さんは鍵を借りて入り」
鹿島「現場の状況を作り上げて盗むこともできるんです」
古鷹「で、でも皐月さんが厨房に入るときは開いてたんですよ?」
古鷹「それに規定では貸し出ししてないと証明しました」
鹿島「だから規定時間23時になる前に行動したんですよ」
鹿島「事件が起こる前に"間宮さんに鍵を借りたんです"」
鹿島「そして深夜までに厨房の扉の鍵を開けることによって」
鹿島「厨房にあったお団子を盗み、第一発見者と装えばいいんです」
古鷹(一見納得できるような発言ですが・・・)
古鷹(何か矛盾してるような気がします)
>鹿島「事件が起こる前に"間宮さんに鍵を借りたんです"」
古鷹「鹿島さん・・・申し訳ありませんが、斬らせていただきます!」
鹿島「わぁ!ついに聞けた!その言葉!」
武蔵「鹿島・・・お前楽しんでるな・・」
古鷹「ま、まぁ心に余裕があるのでしょうね・・」
古鷹「それはともかく皐月さんが借りたということはあり得ないんです!」
鹿島「・・・・・」
阿賀野「古鷹さん?どういうこと?」
古鷹「このリストが証明しているんです」
江風「それは・・・鍵の貸し出しリストか・・」
江風「あ!皐月の名前がない!」
古鷹「そうです!23時までに鍵を借りたとなれば・・」
古鷹「そのリストに名前が記載されてるはずなんです!」
今日は少しですがここまでです
イベントもクリアしたので後は掘りを進めるかどうか
鹿島「ふふっ♪流石提督さんが一番信頼してる人ですね」
古鷹「えっと・・もしかして知ってました?」
鹿島「はい♪やってみたかったんです」
木曾「ったく、気が抜けるぜ・・・」
鈴谷「・・・・今の鹿島の発言の一連でさぁ」
鈴谷「鈴谷犯人分かったのかもしれない」
秋津洲「ふぇ?!」
阿賀野「ほ、ほんと?!」
古鷹「す、鈴谷さん・・その犯人とは・・?」
鈴谷「それはねぇ・・」
鈴谷「磯風?あんたじゃないの?」
磯風「・・・・なんだと?」
江風(二人とも目が怖ぇえ・・)
鈴谷「さっきの鍵の貸し出しリスト見てみなよ?」
秋津洲「えっと・・・・」
秋津洲「ああ!最後に磯風の名前があるかも!」
古鷹「鈴谷さん・・もしかして磯風さんが最後に書かれてるから犯人と言うのですか・・?!」
鈴谷「そこは今から証言するからしっかりと聞いてよねー」
古鷹(貸し出しリストだけで磯風さんが犯人と断定できるのでしょうか・・・?)
古鷹(ここは鈴谷さんの議論を聞いてみよう・・)
鈴谷「それはねぇ・・」
鈴谷「磯風?あんたじゃないの?」
磯風「・・・・なんだと?」
江風(二人とも目が怖ぇえ・・)
鈴谷「さっきの鍵の貸し出しリスト見てみなよ?」
秋津洲「えっと・・・・」
秋津洲「ああ!最後に磯風の名前があるかも!」
古鷹「鈴谷さん・・もしかして磯風さんが最後に書かれてるから犯人と言うのですか・・?!」
鈴谷「そこは今から証言していくからしっかりと聞いてよねー」
古鷹(貸し出しリストだけで磯風さんが犯人と断定できるのでしょうか・・・?)
古鷹(ここは鈴谷さんの証言を聞いてみよう・・)
ノンストップ議論3
鈴谷「鈴谷が言いたいのは皐月が23時までに鍵を借りたんじゃなくて」
鈴谷「その前の時間帯で"最後に借りた人"が怪しいってこと」
赤城「リストを見る限り最後は磯風さんの名前で終わってますね」
磯風「だからと言ってどうした」
磯風「私が"閉め忘れ"でもしたというのか?」
鈴谷「そうじゃなくって、鍵のありかの事だよ」
鈴谷「最後に鍵を借りた磯風は」
鈴谷「"事件が起こる時刻まで持ってた"ってこと!」
グラーフ「つまり鍵を借りたままにしておけば厨房に入れるというわけか」
皐月「借りたものはちゃんと返さないとだめだよ!」
古鷹(聞いてみておかしな証言はありそうだけど・・)
古鷹(鈴谷さんの事だし裏があるかも知れないから慎重に行ってみよう・・)
>鈴谷「"事件が起こる時刻まで持ってた"ってこと!」
古鷹「それは違います!」
古鷹「磯風さんが事件発生まで鍵を持っていたことはないんです!」
武蔵「何か根拠はあるのか?」
古鷹「間宮さんの証言で、厨房の鍵は間宮さんの私室にあったと言ってました」
江風「だから鍵を借りぱくしてたってことはないンだぜ!」
鈴谷「え?そ、そうなの・・?」
古鷹「あれ・・?それしか考えてなかったのですか?」
鈴谷「う、うん。まぁ・・えへへ・・」
鈴谷「ごめん!磯風!疑っちゃって!」
磯風「別に構わない、ただこっちが疑うとなったら容赦はしない」
鈴谷「マジでショックなんですけど・・・」
赤城「・・・・鈴谷さんの証言で私も思いついたんですが」
赤城「別に鍵を持っておかなくても開けれる状態にしたということもできそうですね」
阿賀野「え?つまりどういうこと?」
木曾「合鍵がもう一つあったとかか?」
赤城「私の考えでは、磯風さんはわざと閉めずに返したと考えれば開けたままにできます」
江風「そうか・・!そうすることで鍵を持たずに厨房へ入れるというわけか!」
鈴谷「磯風・・あんたほんとに・・?」
磯風「待て!勝手に話を進めるな!当日は厨房へはあの時以降行っていない!」
武蔵「あの時・・?」
磯風「チョコを作っていた時だ!」
全員「え?」
「・・・・・・・・・」
磯風「な、何だ!悪いか!?」
鈴谷「いや・・別に悪くはないけど・・」
江風「誰か付き添いはいるンだよな?そうだよな?」
磯風「萩風と浜風が付き合ってくれたんだが・・磯風だけでも十分だというのに・・」
皐月「いや、付き添いは絶対いるよ」
赤城「私もそう思います」
磯風「何故だ?!」
武蔵「・・・・今はそれについて議論してる場合じゃないだろう」
グラーフ「磯風の行動について知りたいな」
鹿島「それについて議論する必要がありますね」
古鷹(磯風さんが本当に厨房に入ったのか・・)
古鷹(この議論も聞いてみることにしましょう)
ノンストップ議論4
赤城「鈴谷さんの仮説を少し変えたのですが」
赤城「磯風さんは"わざと閉めず"に鍵を返せば」
赤城「厨房の扉は"開錠したまま"で放置されます」
グラーフ「そうすれば誰もが入れるようになるな」
皐月「だからと言ってボクじゃないよ!」
秋津洲「でも誰かが"開いてることに気付く"んじゃない?」
鹿島「それか閉めなかったのを"ごまかした"とか・・?
磯風「何はともあれ深夜の時間帯に"厨房へは行ってない"ぞ」
磯風「深夜に作るのもあれだしな」
古鷹(・・・磯風さんが鍵を借りたのは事実ですが深夜に厨房へは行ったのでしょうか?)
古鷹(どこかの発言で突き付けてみましょうか)
>磯風「何はともあれ深夜の時間帯に"厨房へは行っていない"ぞ」
古鷹「それに賛成します!」
古鷹「磯風さんが深夜の時間帯に厨房へ行ったのはあり得ないんです!」
古鷹「そうですよね!武蔵さん!」
武蔵「ああ、磯風が図書室から出た後」
武蔵「私が付き添いで部屋まで送ったからな」
鹿島「なるほど、それなら厨房には行けませんね」
阿賀野「でも、図書室に行く前に入ったというのはどうなの?」
古鷹「それも不可能なんです、磯風さんは図書室から出るグラーフさんを目撃しましたから」
古鷹「先に食堂に入ると目撃はできないんです」
赤城「確かに・・・そうなりますね」
磯風「やれやれ・・またしても疑われるとは思わなかったな」
江風「また振出しに戻ったかぁ」
秋津洲「提督も何か案を出してほしいかも!」
提督「いやー・・それはみんなが議論をしないと・・」
木曾「それじゃあ俺が議論の題を出していいか?」
木曾「古鷹、お前らが眼帯探してる時に俺が何て言ったか覚えてるか?」
古鷹「ええっと・・・」
-------
江風「見回りの最中に誰か見ました?」
木曾「そうだな・・・阿賀野が走ってるのとグラーフが倉庫に入っていくのを外から見たぜ」
-------
古鷹「でしたよね?」
木曾「ああ、何か引っかからないか?」
古鷹「何か・・・?」
古鷹「え?!も、もしかして・・・?!」
江風「え?どういうことだよ古鷹さん?!」
木曾「俺は走っている阿賀野と倉庫に入って行ったグラーフを"外から"見たんだぜ?」
江風「ああ!」
木曾「なぁ阿賀野・・・」
木曾「お前は"深夜に中央棟へ入って"何をしていたんだ?」
阿賀野「え、ええっと・・・その・・」
鹿島「阿賀野さん?あなたがもしかして・・」
阿賀野「ち、違うわよぉ!食堂には入ったけど厨房に入ったりはしてないってば!」
古鷹「え・・?!阿賀野さん。食堂に入ったんですか?!」
阿賀野「あ・・しまった・・!」
鈴谷「何か決まったものだねー」
阿賀野「ち、違うのよこれには訳が・・・!」
武蔵「じゃあ何をしていたか反論してみろ」
武蔵「今はそういう状況だが?」
阿賀野「わ、私は盗みなんてしてないんだってばー!」
古鷹(阿賀野さんがトレーニング中にもかかわらず中央棟に入って行った・・)
古鷹(何か理由でもあるのでしょうか・・)
今日はここまでです
推理物は描いてて不安になる・・
ノンストップ議論5
木曾「俺は阿賀野が中央棟に入っていくのを見たんだぜ」
木曾「しかもご丁寧に正面扉からな」
阿賀野「わ、私は厨房に入ってないわよ!」
阿賀野「第一厨房に"みたらし団子があったことは知らなかった"のよ?」
秋津洲「阿賀野さんが中央棟に入ったのは"室内トレーニングをする"つもりだったかも?」
鹿島「それだと私たちが気付くはずですよ」
鈴谷「食堂に入ったのならやるべきことは一つじゃん?」
鈴谷「厨房に入って"盗み食いするしか"なかったんだよ」
武蔵「食堂には入ったと言ったが"水しか置いてなかった"だろう?」
皐月「そもそもどうしてトレーニング中に食堂に入ったの?」
阿賀野「もぉー!阿賀野じゃないんだってば―!」
古鷹(阿賀野さんが食堂に入っていったのは何か理由があったはず・・・)
古鷹(けれど厨房に入っていない・・それが証明できれば・・・)
>武蔵「食堂だけに入ったと言ったが"水しか置いてなかった"だろう?」
古鷹「それは違います!」
古鷹「あの時阿賀野さんが食堂に入ったのはある理由があったはずなんです!」
阿賀野「古鷹さん!もしかして助けてくれるの?!」
武蔵「しかし食堂には水しかなかったのだぞ?水分補給ならわかるが・・・」
古鷹「事件当日食堂に阿賀野さんがあるものを・・」
古鷹「置いていたのですが・・・」」
鹿島「どうしました?古鷹さん?」
古鷹「えっと・・阿賀野さん・・あなたのやったことを言いますが・・」
古鷹「覚悟、決めておいてくださいね・・・?」
阿賀野「勿論!私だって手伝うからやっちゃえやっちゃえー!」
江風「本人もイケイケモードだな・・」
古鷹「では改めて・・」
古鷹「阿賀野さんが食堂に入っていった目的はこれです!」
グラーフ「これは・・菓子箱か?」
鹿島「中身は空のようですが・・?」
阿賀野「そうそう!私はこれのために食堂に入ったのよ!」
秋津洲「この中には何が入ってたの?」
阿賀野「シュークリームよ!」
赤城「そ、そんなものがあったなんて・・・!」
江風「食堂の隅のテーブルの下にあったんだ」
古鷹「つまり阿賀野さんはこれのために食堂に入ったのだと思われます」
阿賀野「うんうん!そうよそうよー!」
古鷹「阿賀野さんは夕方ぐらいから隠して置き、深夜にシュークリームを食べようと―――」
磯風「所詮貴様はその程度か」
古鷹「え・・?」
磯風「古鷹の推理には一つ穴があるぞ」
阿賀野「もぉー!邪魔しないでよー!」
古鷹「その・・穴というのは何でしょうか?」
磯風「阿賀野はシュークリームを食堂に隠して置いてたとするならば」
磯風「デザートなのだから"常温で放置すると腐敗する"ではないか!」
皐月「あ!確かにそうだ!」
武蔵「阿賀野が腐敗したシュークリームを食べるとは思わないしな」
磯風「さぁ来い!この磯風を斬ってみろ!」
古鷹(確かにそのまま常温で隠して置いたら腐ってしまいます・・)
古鷹(でもそれを防ぐ方法があったはず!)
反論ショーダウン2
磯風「食堂にシュークリームを隠すのなら」
磯風「常温では不適切ではないか」
磯風「食堂の室温もそれなりにはあったはずだ」
磯風「それでどうやって長時間腐敗せずに置いてたというわけだ?」
古鷹「いえ、食堂に隠しておきながらも」
古鷹「腐らずに保存することはできたんです」
磯風「長時間置いておくには冷蔵で保存する必要があるはずだ」
磯風「保存するならば厨房にある冷蔵庫を使わざるを得ないではないか」
磯風「食堂には"冷やす物"がないだろう」
磯風「これならみたらし団子の存在にも気づくはずだ」
古鷹(食堂には冷やす手段がない・・磯風さんはこう言ってますが)
古鷹(きっとあれを使って冷蔵保存みたいにできたはず!)
>磯風「食堂には"冷やせれる物"がないだろう」
古鷹「その言葉!斬らせていただきます!」
古鷹「阿賀野さんはあるものを使って冷蔵保存して隠していたんです」
グラーフ「しかし・・・そんなものが食堂にあったのか?」
古鷹「私たちは捜査中、ゴミ箱でこれを見つけました」
鈴谷「何それ?グニャグニャしてるけど・・」
古鷹「この保冷剤を使って夜まで冷やしておけば、腐らずに保管できたはずです!」
皐月「それなら阿賀野さんが食堂に入って行った目的も分かるね!」
磯風「そうか・・・その手があったのか・・」
阿賀野「どう!これで私は無実でしょ?」
鹿島「あの・・・この件とは別なんですけど・・」
鹿島「阿賀野さん、本当に覚悟をしていた方が・・・」
阿賀野「え?鹿島さん、どういうことなの?」
古鷹「えっと・・阿賀野さん・・。これ、鎮守府内で放送されてるんですよ・・?」
古鷹「全艦娘がおそらく見てるはずですし・・」
阿賀野「・・・・・・」
阿賀野「ああっ!!」
提督「あー・・これはこの件とは別にお仕置きが待ってるそうだね・・」
呂500「でっちー怖いですって!」
伊58「おおおお落ち着くでち!こういう時はお、おかしでち!」
伊168「それは避難訓練よ!」
伊19「机の下に隠れるの!」
伊8「それは地震!」
―――――食堂
能代「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
スタッ
阿武隈「の、能代さん!どこにいくつもりですか?!」
能代「決まってるわよ。阿賀野姉ぇに罰を与えに行くのよ」
鬼怒「ああああ!!まだ!まだ裁判は終わってないんだから落ち着きなって!」
能代「どいて!そこ通れないでしょ!?」
阿武隈「せめて裁判終わった後にしてくださいー!」
大和「・・・あの・・矢矧さん?」
矢矧「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」カリカリカリカリ
大和(何か呟きながらものすごい早さで何か書いてる?!)
酒匂「ぴゃああ!!ずるいずるい!酒匂も食べたかったよぉ!」プンプン
陸奥「この娘はまともね・・」
長門「唯一の阿賀野の助けか・・」
今日はここまで
阿賀野の運命は如何に
阿賀野「・・・・・・」ズーン
木曾「ま、まぁお前の無実は証明されたんだ」
木曾「その・・なんだ・・悪かった・・・」
阿賀野「もおおおおお!こうなったら早く犯人見つけるわよ!」
古鷹「阿賀野さん落ち着いてください!」
江風「しっかしまた振出しに戻ったよ・・・」
武蔵「このままでは埒が明かないな・・」
皐月「もう一度、みんなで考えようよ!」
赤城「そんなこと言ってますけど、皐月さん。このままではあなたが犯人とされますよ?」
皐月「ええ!?どうして?!」
鈴谷「第一発見者が怪しいっていうからね」
秋津洲「誰か目撃したのなら議論できるけど、実際いなかったからできないかも!」
磯風「皐月、なんとか言え。このままではお前に決まってしまうぞ」
阿賀野「早く白状しなさいよぉおおお!」
鈴谷「もう何もなかったら決まりじゃん」
赤城「皐月さん。あなたを疑いたくないんですが・・決定的な証拠がなければどうしようも・・」
武蔵「黙ってないで反論してみろ!それでも艦娘か!」
皐月「うっ・・違うよぉ・・ボクじゃないって・・」グス
江風「お、おい。みんな落ち着けって!きっとまだ何かあるはずに違いないしさ!」
木曾「じゃあお前にできるのか?江風」
江風「そ、それは・・・」
鹿島「他に議論することもないですから・・もう・・」
秋津洲「こういう場合って白状したら終わりかも?」
グラーフ「しかし皐月の様子を見ると白状できなさそうだが」
皐月「違う・・・違うよ・・ボクじゃないんだってええええ!!」
プツン
古鷹「皆さんいい加減にしてください!!!!」
全員「!?」
古鷹「皐月さんが盗んだという決定的な証拠がないのに決めつけるのはおかしいです!」
鈴谷「古鷹すごい怒ってるね・・・」
提督(後で青葉から録画した奴貰っておこうかな・・)
古鷹「もう一度・・皐月さんが厨房に入った時について議論しましょう!」
阿賀野「でも皐月ちゃん誰も見てないって・・」
古鷹「皐月さん、泣きたいのはわかりますけどもう一度話してくれませんか?」
古鷹「厨房に入った時の状況を!」
皐月「う・・うん!ボク 頑張るよ!」
古鷹(とは言ったものの・・・うまく言える自信はないけれど・・)
古鷹(強引にもう一つの可能性を作り上げなきゃ!)
ノンストップ議論6
皐月「だからボクじゃないって!」
皐月「ボクが"厨房に入った時は荒らされてた"んだよ!?」
鹿島「入った時は誰もいなかった・・・・ですよね?」
鈴谷「じゃあ犯人はどこから逃げたの?」
武蔵「壊された壁はこの中では"江風しか知らない"からな」
江風「だからと言って江風じゃないっスよ!」
木曾「厨房にはその"二つの出入り口"しかないんだ」
木曾「そして壁の事は知らないとなると厨房から食堂への扉から出ることになる」
赤城「しかし皐月さんと犯人は"鉢合わせにならなかった・・"」
木曾「つまり皐月が犯人と言えてもおかしくはないはずだ」
皐月「ち・・・違うよぉ・・僕ボクじゃないって・・・」
古鷹(みなさん皐月さんが怪しいと思ってるけど・・)
古鷹(もしこれが通れば無実が明らかになりそう・・!)
>木曾「その"二つの入口"しか出入りできなかったんだ」
古鷹「可能性はそれとは限らない!」
古鷹「みなさん、私たちはもしかしたら大きな勘違いをしていたかもしれません」
赤城「勘違いですか?」
鈴谷「ひょっとして犯人は団子を盗んでないとか?」
古鷹「いえ、そうではなく。壊された壁と厨房の扉の事です」
鹿島「どういうことですか・・?」
古鷹「今までの議論では、壊された壁か食堂から厨房へ入る扉を使って侵入したと思っていましたが」
古鷹「私はもう一つの考えとして。犯人はどっちの出入り口を使わずに厨房から侵入したと考えます」
武蔵「な、何だと?!」
グラーフ「そんな場所があるのか?!」
古鷹「皆さんこの写真を見てください」」
江風「ン?これって・・"床に落ちてた団子のタレ"だな」
秋津洲「それが別の出入り口の鍵になる証拠品かも?」
磯風「そんなもので証明できるわけないだろう、犯人が食べたときに落としていったに違いない」
古鷹(落ち着いて・・・考えて・・)
古鷹(団子のタレがどう関係してるのか・・これが通れば一気に繋がりそう・・!)
古鷹「犯人は・・・おそらくここから出入りしたと思われます!」
江風「おいおい!古鷹さん!そこは壊された壁ですよ!?」
武蔵「古鷹・・二つの出入りできる入り口はそこも含まれているんだぞ」
武蔵「まさか忘れたとは言わないだろうな?!」
古鷹(やっちゃった・・!緊張で間違えちゃった・・!)
古鷹(落ち着いて・・・深呼吸して・・よし!)
古鷹「あ、改めて犯人が出入りしたところはここなんです!」
鈴谷「そこって・・・何か蓋されてるけど・・」
秋津洲「ああ!古鷹・・・もしかして・・・」
秋津洲「犯人はダクトを使って出入りしていたかも?!」
武蔵「ダクトだと?」
秋津洲「明石が言ってたかも!1Fのダクトはすべての部屋に繋がってるって!」
木曾「だが、何故ダクトからと言えるんだ?」
古鷹「もう一度、青葉が撮ってくれた写真を見てください」
江風「ンー・・・。あ!タレが落ちてる場所ってダクトの入り口のその真下だ!」
古鷹「タレはそこの床にだけ落ちてて、ほかの床には落ちてないんです!」
磯風「ということは犯人はダクトに入ろうとした瞬間こぼれてしまったというわけか」
古鷹「はい、そして・・」
古鷹「この一連の出来事ができる人を指名します」
阿賀野「えぇ?!」
鹿島「ほ、本当ですか?!」
皐月「それは誰なんだい!?」
古鷹(まさかと思ったけどこれで団子を盗んだ犯人を思いつくなんて・・・)
古鷹(でも推理が通ればありえることもあるし・・)
古鷹(この一連の動作ができるのは・・・あの人しかいない!)
古鷹「そう・・この団子を盗んだ犯人は・・・」
古鷹「あなたです!」
今日も少ないですがここまでです
今週中にもしかしたら終わりまで行けそうかも
あ、あと伊13に会えました あとは藤波だけです
>>96
皐月「ち・・・違うよぉ・・僕ボクじゃないって・・・」→皐月「ち・・・違うよぉ・・ボクじゃないって・・・」
に訂正
―――――――オリョクル劇場2
伊58「みんなはパック餅とか食べるでち?焼き方はレンジやオーブントースター等で食べる人が多いでち」
伊58「でもたまに裏面がくっついてせっかくのお餅が台無しになったことがある人も多いかと思われるでち」
伊58「そういう時は焼く前に餅の上に醤油を1滴垂らしてみるでち」
伊58「醤油の塩分が餅の水分を吸収し、裏面にこびりつかなくなるでち」
伊58「え?もう餅の季節は終わったって?」
伊58「もしかしたら年中パック餅を食べる人がいるかもしれないでち」
伊58「食べない人も知っておいて損はないでち」
呂500「でっち!お餅美味いって!」
伊58「ああ!食べ過ぎでち!」
古鷹「犯人は・・・」
古鷹「"グラーフ・ツェッペリン"さん!あなたです!」
磯風「何だと!?」
秋津洲「ふ、ふぇええええ!?」
阿賀野「ま、まさかのグラーフさん?!」
グラーフ「・・・・」
武蔵「ふざけるな!だとしたら色々問題が生じるぞ!」
磯風「確かにグラーフが図書室から出たのを見たが、食堂の方向には行ってなかったぞ!!」
鹿島「それに・・・倉庫から厨房に向かったのなら、私がいる給湯室は通り過ぎるはずですよ!?」
古鷹「いえ、私はこの流れはグラーフさんしかできないと考えています」
グラーフ「・・・良いだろう。私の行動について議論しようじゃないか」
古鷹(何とか繋がったけど、自信がない・・)
古鷹(けどやるしかない!ここまで来たのなら!)
ノンストップ議論7
武蔵「木曾は外で阿賀野とグラーフを中央棟で見たんだぞ」
武蔵「そのうちグラーフは"食堂には向かっていなかった"はずだ」
グラーフ「私は倉庫にコーヒー豆を取りに行き」
グラーフ「そのあと"給湯室で鹿島と談笑した"のだぞ」
鹿島「食堂に行くのなら"通り過ぎていく"姿を私は見てるはずです」
鹿島「けどグラーフさんは給湯室に足を運んだんですよ?」
江風「倉庫に向かっても"コーヒー豆を取りに行く"こと以外何もないしなー」
鈴谷「倉庫に何か"抜け道"があったりとか?」
阿賀野「明石さんに聞いてみたらどう?」
古鷹(あの一連の行動はグラーフさんにしかできないと証言したから・・)
古鷹(最初のステップから埋めていかなきゃ!)
>鈴谷「倉庫に何か"抜け道"があったりとか?」
古鷹「それに賛成です!」
古鷹「グラーフさんは木曾さんの証言でもあったように倉庫に向かったのはコーヒー豆を取りに行くことだったからです」
武蔵「それはわかっている、そしてその後に給湯室で鹿島と会ってコーヒーを飲んでいたのだろう?」
磯風「まったくの無実ではないか」
古鷹「いえ・・倉庫に入っていたのはそれと・・」
古鷹「もう一つ目的があったからです」
鹿島「もう一つの目的・・・ですか?」
磯風「ならば教えてもらおうか、その目的とやらを」
古鷹「グラーフさんが倉庫に入ったもう一つの目的は・・」
古鷹「ダクトに入るためなんです」
古鷹「グラーフさんが倉庫に入って行ったのはコーヒー豆の持ち出しと」
古鷹「ダクトに入り、厨房に侵入することだったんです!!」
皐月「そ、そっか!確かダクトって1F全部のフロアに通じてるんだよね?!」
赤城「秋津洲さんも先ほど1F全ての部屋にダクトがついてるって言ってましたね」
鈴谷「それを使って厨房へ向かったってわけ?!冗談で言ったんだけどなぁ・・」
古鷹「そうすれば厨房に入る二つの出入り口を使わずに侵入できるんです」
秋津洲「あ・・でも」
秋津洲「あそこ結構複雑だし構造が分かってないと迷うからって明石が言ってたかも・・」
武蔵「この前時津風がダクトから出てきて泣いてたのもそれだったかもしれんな」
提督「ああ、だから僕に泣きついて来たんだね。可愛いなぁもう」
グラーフ「・・Admiralが言ってることはさておき、古鷹・・どう説明する?」
グラーフ「私がダクトに入ったのなら・・・どうやって厨房へ辿り着いたのかを!」
古鷹(・・・確かに明石さんだけがダクトの構造を知っている・・)
古鷹(でも、ここまで来たのなら集めた証拠品で論破しなきゃ!)
今日は少しですがここまでにします
ノンストップ議論8
秋津洲「明石さんが言ってたかも・・」
秋津洲「ダクトは構造が複雑だから迷いやすいって!」
江風「それに加えて結構"真っ暗"だしな」
江風「場所を把握するにも時間がかかるし・・」
木曾「ダクト内でもたもたしていると夜も明けちまうな」
赤城「それに"部屋を間違えたら"もう一度登らないとだめですね」
阿賀野「しかもダクトって結構な高さにあったよね?」
磯風「戻ろうとしても時間をかけるしな」
グラーフ「そもそもどうやって円滑に厨房へ入れたのか」
グラーフ「厨房への"道標など"ダクトになかったはずだろう!」
古鷹(グラーフさんがどうやって厨房まで進めたのか・・・)
古鷹(これがそれを物語ってるに違いないはず・・!)
>グラーフ「厨房への"道標など"ダクトになかったはずだろう!」
古鷹「それは違います!」
古鷹「グラーフさんはあるものを使って厨房まで迷わずに行けたんです」
木曾「あるものだと・・?」
古鷹「グラーフさん・・この鈴、見覚えありますか?」
古鷹「これは厨房の隙間に落ちてあったのを江風さんが見つけたものです」
古鷹「見覚えがあるということはこれは・・これはオスカーちゃんが前につけてた鈴ですよね?!」
武蔵「何だとっ!?」
グラーフ「・・・・!」
江風「そういやオスカーの鈴を取り換えたのもグラーフさんだったな!」
古鷹「グラーフさんはこの鈴を厨房に仕掛け、音で厨房への場所を把握し、迷わずにたどり着いたのです!」
グラーフ「ぐっ・・・」
江風「で、でもどうやって鈴をつけたンだ?!」
鈴谷「鈴がついてると厨房に来た誰もが不思議に思うじゃん!」
古鷹「グラーフさんはみんなに見つからないところに設置しました、それは・・」
>故障中のクーラー
古鷹「これです!」
古鷹「グラーフさんは深夜までの間、鈴をこのクーラーの中に設置しておいたのです」
阿賀野「で、でもこのクーラーって故障してるから使えないんじゃあ・・・」
古鷹「クーラーは使えますが、水が漏れてしまうので明石さんが故障中と貼っていたんです」
鹿島「それなら誰も使わないようになって鈴を仕掛けれた。ということになりますね」
江風「そうか!電源を入れれば羽が開いて鈴が出てくるようになるのか!」
皐月「あとはダクトから出て回収すれば証拠も隠滅できるよ!」
古鷹「このようにすれば明石さん以外でもダクトの中で迷わずに厨房へと――――」
赤城「一航戦の誇りにかけて!全力で参ります!」
赤城「古鷹さん。あなたの推理はお見事です」
赤城「しかし一つ疑問があります!」
古鷹「疑問・・ですか・・?」
赤城「クーラーの電源を入れて鈴を出てくるようにするのであれば・・」
赤城「一度厨房に入らないといけませんよね?!」
古鷹(・・・やっぱりそう来ましたか!)
赤城「一航戦赤城・・・でます!」
古鷹(赤城さんの反論・・・迎え撃たなきゃ!)
反論ショーダウン3
赤城「事件当日にダクトを利用して移動したのであれば」
赤城「鈴を風で揺らすことによって道標とさせると証明しましたが・・・」
赤城「クーラーの風を利用したのなら電源を点けなければいけません」
赤城「倉庫にいたグラーフさんはどうやってクーラーをつけたのですか?」
古鷹「いえ!倉庫にいても、クーラーをつけることができたんです!」
赤城「そうなれば誰かと協力しないといけません」
赤城「クーラーのスイッチは厨房の中にあるのですから」
赤城「"自動的に起動できない"はずです」
赤城「倉庫からでは起動できる方法はありません!」
古鷹(この反論・・聞いてみる限り納得できますが・・)
古鷹(この証言は斬れることができる!)
>赤城「クーラーは"自動的に起動できない"はずです」
古鷹「その言葉!斬らせていただきます!」
古鷹「赤城さん、グラーフさんは倉庫からでもクーラーをつけることはできたんです」
赤城「それはどのような方法なのでしょうか?」
古鷹「それはこの"リモコン"を使ったんです」
古鷹「このリモコンは厨房にある故障中のクーラーを点けることができます」
古鷹「そして、電源入りの予約時刻が23時になっていたんです」
磯風「そうか・・時刻を合わせて電源をONにすることで」
磯風「ダクトに入る前に厨房へ入らなくても良いな」
鈴谷「というか厨房に入ってるんだからそのまま盗めばいいじゃん・・」
赤城「タイマー・・その方法があったんですね・・」
赤城「盲点でした・・」
江風「け、けどさぁダクトを使って厨房に入ったのはわかるけど・・」
江風「厨房から出る時はどうしたんだ?!」
阿賀野「皐月ちゃんは穴や扉からも誰も見てないって言ってたからねー・・」
古鷹「それはもちろん、ダクトから出たんです」
皐月「え?!でも結構な高さあるよ?」
古鷹「ダクトにもう一度入るのにあるものを踏み台として使ったんです」
古鷹(私の答えは・・)
>青葉の写真
古鷹「これです!」
江風「青葉さんが撮ってくれた写真・・?」
古鷹「グラーフさんはこの"カート"を使ってダクトに入ることができたんです」
鹿島「グラーフさん並の身長でしたら踏み台として使えばダクトに入れますね」
古鷹「皐月さんが食堂方面で音を聞いたのは、踏み台にしたカートが"倒れた音"だったんです」
皐月「あ!その時の音がそれだったんだ!」」
江風「グラーフさん!もう逃げ場はないぜ!どうする?!」
グラーフ「・・・・・」
グラーフ「・・・・フフッ」
江風「な・・何がおかしいンだよ!」
グラーフ「流石はAdmiralが一番信頼してる艦娘だ お見事だ」
グラーフ「だがもう一つ疑問があるだろう」
古鷹「・・・・?」
グラーフ「それはだな・・・"いつ私が鈴を仕掛けた"と言うのだ?」
古鷹「・・・・!」
江風「な、何言ってんだ!そんなもん事件までに鍵を借りれば」
グラーフ「リストに私の名前はないぞ」
江風「あ・・そっか・・」
磯風「さっき議論したばかりなのにもう忘れたのか 阿呆め」
江風「誰がアホウドリだ!」
グラーフ「・・・・つまりそういうことだ」
グラーフ「鍵を借りないと厨房に入れないだろう?」
グラーフ「リストに名前がない私には無理だな」
江風「あ、穴だ!穴を使えば!」
グラーフ「壊された壁は私含めてほとんどが知らなかったらしいが」
江風「え・・マジッすか?」
鈴谷「江風が最初に言ってたじゃん」
木曾「時津風 雪風 そしてお前しか知らないとな」
江風「うぐぐぐ・・・あと少しなのに・・」
古鷹(グラーフさんが厨房に入れた機会はきっとあったはず・・)
古鷹(もしかしたらこれで最後になるかも知れない!)
今日はここまでにします
イベントも終わりました(藤波には会えなかったけど)
スクラムはなさそう
ノンストップ議論9
グラーフ「私がいつ鈴を仕掛けたの言うのだ?」
グラーフ「鍵も借りてないこの私がどうやって?」
皐月「リストに名前も書いてなかったしね・・・・」
武蔵「グラーフと鈴谷含むほとんどは"壊された壁の存在は知らなかった"らしいな」
赤城「そうなれば"通路の利用"もできませんね」
鹿島「忍び込んで入るにしても隠れる場所もないはずです」
阿賀野「誰かに頼んでつけてもらうとかは?」
磯風「それだと余計に怪しまれるぞ」
グラーフ「となれば私自身が仕掛ければならないが・・」
グラーフ「厨房に"入れる機会などない"私がどうやってやったというのだ!?」
古鷹(多分これが最後の議論になりそう・・・・)
古鷹(あと一息!これで終わりにします!)
>グラーフ「厨房に"入れる機会などない"私がどうやってやったというのだ!?」
古鷹「これで・・終わりです!」
古鷹「実際にグラーフさんが厨房に入れる機会はあったんです」
木曾「しかし鍵も借りてないんだぞ?どうやって入ったんだ?」
古鷹「武蔵さん、このリストの名前が書かれてる人の名前を言ってもらえませんか?」
武蔵「あ、ああ・・」
武蔵「如月 春雨 衣笠 曙 ビスマルク 磯風・・・・!!!」
武蔵「そうか・・グラーフは・・」
武蔵「ビスマルクの付き添いで入ったのか!」
グラーフ「ぐううううううううううっ!!」
古鷹「磯風さんがチョコを作るときに付き添ってもらったとの発言で思いついたんです」
古鷹「もしかしたらグラーフさんも付き添いで入ったかもしれない、と」
グラーフ「・・・・・・・」
江風「よっしゃああ!もうこれで逃げ場はないぜ!」
磯風「元気になったり落ち込んだり忙しいな・・」
赤城「グラーフさん・・・」
グラーフ「・・・ああ。確かに古鷹の推理通りだ」
グラーフ「私が・・・盗んだ」
秋津洲「そ、そんなぁ・・」
木曾「あのグラーフが・・だと?!」
武蔵「グラーフ・・・!貴様!」
グラーフ「・・・・・」
古鷹(グラーフさん・・・何か訳がありそう・・)
鹿島「あのー・・気まずい雰囲気ですが・・ここまでの推理をまとめてみませんか?」
鈴谷「そうだねー最初っから見直しってことで」
磯風「そこにいる赤髪のバカにもわかるようにしないとな」
江風「誰がバカだ!テストの成績はこう見えて下から5番目なンだぞ!」
皐月「それは自慢になってないよ!」
古鷹「・・・わかりました。ではまとめてみましょう」
Act.1
事件当日の昼頃、犯人はビスマルクさんの付き添いで厨房に入りました
そして偶然にも厨房にあったみたらし団子を見つけてしまったんです
何としてでも欲しい。そう思った犯人はある計画を立てたんです
Act.2
まず侵入経路をダクトとし、厨房の場所が分かるようにあるものを用意したんです
それがオスカーちゃんが前につけてた鈴です。鈴を紐で故障中のクーラの中に結び付けクーラーの起動タイマーをセットしました
その深夜、クーラーがタイマー通りに起動し、羽が開いたと同時に鈴が出てきます
Act.3
風で揺れている鈴の音を利用し、犯人は厨房へと迷わずにたどり着きました
厨房に侵入した矢先にクーラーの起動を停止、さらに鈴の回収とドアの鍵を開錠しました。
恐らく皐月さんが入れたのは犯人が開けたものだからと思われます
Act.4
あとはみたらし団子を食べるだけなんですが、そこで思わぬ人物が現れます
それがトイレを済ませた皐月さんです 声を聴いて焦った犯人は食べることを諦め、団子を持ったまま厨房から去ることを決意しました
ただ、ダクトはかなりの高さにあるので厨房にあったカートを踏み台にしてダクトに入ることができました
皐月さんが聞いた音の正体は踏み台に使ったカートが勢いで倒れてしまった音でしょう
Act.5
更にこの時、鈴は厨房の棚の隙間に、団子のタレはダクトの真下に落ちてしまいました
犯人はそれに気づくこともなく 元来た道を戻って倉庫に戻りました。
勿論帰る時も迷わないように印でもつけておいたのでしょう
そうして持っていた団子を一時倉庫に隠し、コーヒー豆を持って何食わぬ顔で給湯室で鹿島さんと会いました
古鷹「それら一連の行動ができたのは・・・あなたしかいないんです!Graf Zeppelin級航空母艦一番艦、グラーフ・ツェッペリンさん!」
提督「・・・犯人は見つかったようだね」
鹿島「そんな・・・グラーフさんが犯人だなんて・・」
赤城「グラーフさん・・本当なのですか?」
グラーフ「・・・・・」
古鷹「教えてもらえませんか?どうしてこのようなことを・・」
グラーフ「・・・数日前に私は、間宮亭で新メニューが出ると聞いて演習帰りに立ち寄ったのだ」
グラーフ「だが!その新メニュー"みたらし団子"はすでに売り切れてしまっていたのだ!」
グラーフ「私は数量限定と思い込み、半ば半分諦めていた・・」
グラーフ「事件当日の昼だった。ビスマルクがチョコを作ると言い、手伝ってほしいと言われたので付き添った・・」
江風「ンでその時に団子を見つけたのか・・」
グラーフ「ああ、それはまさしく間宮亭で出されているみたらし団子だったのだ・・私はどうしても欲しいと思った」
グラーフ「そして私は夜中にそれを盗む作戦を編み出し、あとは古鷹の推理通りだ・・」
武蔵「貴様・・・欲しいがためにそこまでする奴がいるか!」
赤城「待ってください武蔵さん」
赤城「グラーフさん・・私は非常に残念に思います」
赤城「あなたほどの空母がこんな盗人みたいな行動をとるとはだれも思っていなかったでしょう・・」
鈴谷「確かに意外だったねー・・・・」
江風「赤城さん・・・」
赤城「あなたは・・・ドイツ空母艦として恥ずかしくはないんですか?!」
グラーフ「返す言葉もない・・」
赤城「せめて堂々と真正面から入って食べるということはできなかったのですか?!」
江風「一航戦の誇りとかないのかよ!?」
今日はここまでにします
>>121
実は議論スクラムを入れようとしたのですが話の流れで あ、無理そうってなったので入れませんでした
(あっても10対2とか)
提督「グラーフ、君がやった行為はそれ相応の罰があるよ」
グラーフ「ああ・・わかってる・・・すまなかった・・・」
提督「・・・・謝るのは僕じゃなく別の人だと思うけどね」
提督「いいよ、入ってきて」
間宮「・・・・」
皐月「間宮さん!いつの間に?」
提督「古鷹が熱心に推理をまとめてる時に呼んでおいたんだ」
グラーフ「間宮・・・許してくれ!」
グラーフ「私の気が弱かったあまり・・このような悪質なことをしてしまって申し訳ないと思っている!」
間宮「あの・・話があり――」
チョットマツデチ!マダオワッテナイデチ!
ウルサイワネ!
オアー!
秋津洲「あ!あの人たちって・・」
ビスマルク「・・・・」
プリンツ「・・・・・」
Z1「・・・・・」
Z3「・・・・・」
古鷹「ドイツ艦のみなさん・・・!」
ビスマルク「グラーフ・・あなた何やってるのよ!?」
グラーフ「ビスマルク・・・すまない・・」
プリンツ「グラーフさん!嘘だよね・・?嘘だと言ってよ!?」
Z1「そうだよ!こんなことしないはずだよ!」
Z3「どうなの?教えて」
グラーフ「お前たちも見ただろう・・すべて事実だ・・」
ビスマルク「―――――ッ!」ギリッ
間宮「待ってください!」
間宮「グラーフさん・・実は私も言いたいことがあるんです・・」
間宮「あのみたらし団子・・・数量限定とかじゃないんです」
グラーフ「なっ!?」
阿賀野「というかそんなこと初めて聞いたんだけど・・」
間宮「あの日は私が間違って団子の材料を自分のおやつ用で作る際に使ってしまって・・」
間宮「材料が足りなくなったので急遽限定でだしてたんです」
武蔵「普段はいつでも出せるというわけだったのか・・」
鈴谷「ということはグラーフの勘違いってこと?」
間宮「だと思います、それと厨房に置いてあったみたらし団子は・・」
間宮「私がグラーフさんにあげるための団子だったんです」
全員「え?」
江風「えっとじゃあ・・つまり・・」
秋津洲「グラーフさんは盗んだんじゃなくて先走って食べちゃったかも?!」
鈴谷「ええっと・・こういう場合ってどうなるの?」
鹿島「まだ所有権は間宮さんのものと考えると窃盗にはなりますね・・」
阿賀野「でもそれってつまみぐいってことも言えるよね?」
赤城「間宮さん!どうして私の分も作ってくれなかったのですか?!」
江風「アンタはもう喋らなくていいよ!」
間宮「グラーフさんが団子が売り切れたと思って落ち込んでるのを見て可哀想なことをしたと思って・・」
間宮「謝罪も兼ねて作っておいてたものなのです」
グラーフ「そんなことも知らずに私の早とちりで盗んでしまったのか・・」
グラーフ「フッ・・今思えばなんと情けない・・・」
グラーフ「わざわざ用意してくれたものを盗んで喜んでたあの時の私が憎い・・」
グラーフ「いっそのこと死んでしまいたい気持ちだ・・・」
ビスマルク「・・・・」
ビシッ
グラーフ「痛っ!」
鈴谷「おー戦艦のチョップだよー」
皐月「結構痛そう・・」
グラーフ「ビ、ビスマルク・・?」
ビスマルク「そう簡単に死ぬなんて言わないでよ!」
グラーフ「だが・・・どうお詫びすればいいのか・・」
間宮「グラーフさんはいつも来てくれて、甘いものを食べてる時の幸せな顔を見て私はとても嬉しかったですよ」
間宮「今回の事件は私の不手際もあるので、お互い水に流しましょう」
グラーフ「間宮・・いいのか?」
間宮「はい。ただし、次からはちゃんと間宮亭で食べてくださいね?」
グラーフ「すまない・・・すまない・・!」
プリンツ「ねぇみんなも許してあげてよ!誰も損はしてないから!」
武蔵「・・・最終的にはグラーフの物になるからな」
秋津洲「間宮さんも許してるし。私も許すかも!」
鈴谷「つまみ食いって考えればまぁいいかなー」
阿賀野「平和で終われそうだしいいんじゃない?」
木曾「ふん、今度演習に付き合えよ?」
皐月「その次はボク達と遊んでよね?」
赤城「盗んだみたらし団子の在処を教えてくれたら許します」
江風「なんでそうなる?!」
磯風「そうだな・・今度この磯風の作ったチョコを試食してくれ」
古鷹「みなさんもこう言ってますし・・グラーフさんも顔をあげてください」
グラーフ「みんな・・すまない・・!もう二度とこんなことはしないと誓う!」
鹿島(・・・でも何か忘れてるような・・)
提督「えっと・・みんな良い雰囲気になってるけど」
提督「そろそろおしおきの時間なんだよね・・」
「おしおき?!」
古鷹「鹿島さん、このおしおきってどういうことですか・・?」
鹿島「たしか学級裁判で犯人、すなわちクロの人は・・・」
鹿島「処刑・・されるんです」
江風「はぁああああああああああ??!!」
武蔵「し、処刑なんぞしなくていいだろう?!」
秋津洲「でも艦娘の場合って・・・解体かも?!」
ビスマルク「提督!待って!考え直して!解体はいくら何でもやり過ぎよ!」
皐月「やだよ・・こんなのやだよー!」
提督「いや・・・解体とか処刑とかしないけど・・」
提督「というか処刑は別世界の学級裁判のルールなんだしこっちはこっちのルールで進めるよ!」
プリンツ「ほ、本当?!」
提督「提督、嘘つかない」
鈴谷「でもおしおきってどんなことさせられるんだろ?」
阿賀野「擽りの刑とかだったりして?」
江風「それはそれでいやだな・・・」
木曾「断食とかでいいんじゃないか?」
提督「お仕置きの内容はもう決まってるよ、今から準備するからちょっと待っててね オリョクルーズ!」
オリョクルーズ「アイアイサー!」
グラーフ「あ、ああ・・」
今日はここまでにします
何か急いでる感が・・
―――――――数分後
グラーフ「・・・・」ゴクリ
鈴谷「えっと・・・何これ?パフェ?」
皐月「全体緑色になってるけど・・・抹茶かな?」
阿賀野「それってお仕置きじゃなくてご褒美じゃない!」
赤城「すいません提督!私も計画に一枚噛んでたんです!」
江風(ツッコムのも疲れたよ・・)
磯風「・・・?」ジー
磯風「・・・・みんなよく見ろ。これは抹茶ではない」
磯風「"山葵"だ」
「えー?!」
提督「そうです!今回グラーフが受けてもらうお仕置きは全部山葵で作ったパフェを食べてもらうよー!」
提督「ちなみに協力してくれた伊良湖さん、比叡に感謝しています!」
間宮「何かこそこそしてると思ったらこれだったのね・・」
江風「この刺さってるのもよく見たら・・山葵の茎じゃねーか!?」
鹿島「食べた瞬間の辛さが想像できて涙が・・」
秋津洲「これは相当きついおしおきかも・・!」
武蔵「赤城、お前も事件に関与してたんだろ?」
赤城「すいません、勘違いでした」
武蔵「そう言うと思ったぞ・・」
木曾「これを食べきるまで解放されないってことか」
提督「そういうことになるね。まぁ時間制限はないんだし自分に合わせたペースで食べるといいよ」
グラーフ「・・・・・」カチャ
ビスマルク「ま、待って!私も手伝うわ!」
グラーフ「助けなどいらん!これは私が犯した罪の償いだ!い、いくぞ!」
パクッ
グラーフ「%$#&@*+◇※▲∴!(声にならない悲鳴)」
Z3「グラーフ!しっかりして!」
Z1「ボ、ボク水持ってくるよ!」
鈴谷「さ、叫びながら山葵パフェを食べ続けてる・・」
木曾「まるで地獄だな・・」
ビスマルク「うぅ・・グラーフ!耐えて!耐えて食べきるのよ!」
プリンツ「ファイヤー!ファイヤー!」
グラーフ「―――――――ッ!」
江風「もう叫べない状態になってンな・・」
古鷹「み、みんなで!グラーフさんを応援しましょう!」
全員「頑張れ!頑張れ!グラーフ!」
その後、グラーフは気合いで何とか平らげたが完食後に気絶し、医務室に運ばれた
数時間後に気を取り戻し、その後は提督 間宮にもう一度謝罪を行い和解した
盗んだ団子はグラーフの机の引き出しにしまっており、ドイツ艦のみんなで食べたらしい
――――――数日後
提督「いやぁー鎮守府裁判も無事に終わって良かったよ。お疲れ古鷹!」
古鷹「最初事件の捜査を頼まれたときは吃驚しましたけど・・」
提督「江風も頑張ったおかげで時雨と和解したらしいし良かったよ。あの二人も優秀な戦力だし」
ガチャ
時津風「しれぇー!間宮さんから団子貰ったから食べよー!」
提督「ちょうどよかった、ここいらで休憩にしようか」
古鷹「私、お茶入れてきますね」
ワイワイ
提督「外から声が聞こえる・・・あれはアイオワ達かな?」
提督(みんな楽しそうに食べてるね、あの裁判での放送で知ったのかな)
ガチャ
???「提督ー!今度さ、あたしの"これ"台無しになった分で裁判お願いしたいんだけどできるー?」
提督「よーし!今度検討してみるよ!古鷹!また頼むね!」
古鷹「えぇー?!」
後日、この件で裁判が行われるのはまた別のお話・・・
――――――???
酒匂「ぴゃん!お仕置きの時間だよ!(ピコッ」
阿賀野「ちょっとぉ!これってランニングマシーンじゃなくてただの拷問器具じゃない!」
能代「つべこべ言わずに走って!この後もたくさんやることがあるんだからね!」
矢矧「この後は丸太素振り 油湯 剣山腕立てが待ち構えてる気合い入れてよ!」
酒匂「ぴゃん♪ぴゃん♪(ピコッピコッ」←楽しくなってきた
阿賀野「誰か助けてよぉおお!」
天龍「阿賀野の妹怖ぇえ・・」
川内「まさに地獄絵図だね」
北上「ありゃあ阿賀野っち死んだね」
阿武隈「今日一日話しかけない方が良いですね・・」
完
以上でこの話は終わりです
推理物は考えるのは楽しいけど書くとなると難しいですね
矛盾等があるかどうかも不安です・・・
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