亜里沙「えーと、今日は私達が通っている音ノ木坂があるここ、秋葉原をブラブラしたいと思います」
絵里「えっと…優勝記念ってこれだけ?」
亜里沙「うん。希さんが秋葉原で遊ぶだけで良いって」
絵里「そう…」
海未『ふふっ、姉妹水入らずで楽しそうじゃないですか。あっ、どうも申し遅れました。μ'sのメンバーの園田海未です。今日は絢瀬姉妹の街ブラのナレーションに抜擢されまして、本来なら希がやるべきだと思うのですが…』
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絵里「それで?亜里沙はどこか行きたい所はあるの?」
亜里沙「ん~」
絵里「…ないの?」
亜里沙「まずはアイドルショップに行きたい。スクールアイドル専門の」
絵里「じゃあ、そうしょうか?」
亜里沙「うん」
海未『どうやら行き先が決まったようですね』
絵里「えっと…ここ?」
亜里沙「うん」
絵里「そう言えば前にも来たわね」
亜里沙「そうなの?」
絵里「うん。μ'sの皆んなとね」
亜里沙「へ~」
絵里「でも、こうじっくりと見るのは初めてかも」
亜里沙「あっ、お姉ちゃん。μ'sのグッズがあるよ?」
絵里「え?どれ?」
亜里沙「お姉ちゃんのもあるよ?」
絵里「そうね。私に一切連絡とかないけど…いつ作ったのかしら?」
亜里沙「私、買っていこうかな?」
海未『おや、亜里沙は絵里のグッズを買うのですか?』
亜里沙『これにしよう』
絵里「どれ?あっ……海未のグッズを買うのね?てっきり私のかと…」
海未『わ、私のグッズを買うのですか?』
亜里沙「だって、妹がお姉ちゃんのグッズを買ったらおかしいよ?」
絵里「それは…確かに…」
亜里沙「でしょ?」
絵里「そうなんだけど…お姉ちゃん複雑だわ」
海未『姉のジレンマですね』
絵里「自分で自分のグッズを買っちゃおうかな?」
海未『絵里…それはやめた方が…』
絵里「やめましょ…流石にイタすぎるわね」
亜里沙「お姉ちゃん、買ったよ?」
絵里「もういいの?」
亜里沙「うん」
海未『アイドルショップはもう終わりですか?』
絵里「ねえ、亜里沙?」
亜里沙「なあに?」
絵里「μ'sは9人いるけど…なぜ海未なの?亜里沙は、ほら?まあ、私は実の姉だからあれだけど、雪穂ちゃんと仲も良いし穂乃果とかも」
亜里沙「それはね」
海未『絵里はなんて事を聞くのですか。は、恥ずかしい』
亜里沙「海未さんはカッコいいし可愛いしとってもハラショー」
海未『あ、亜里沙、そんな照れるじゃないですか』
絵里「海未みたいな女の子を大和撫子って言うのよ?」
亜里沙「海未さんは七変化するの?」
絵里「えっと…それは少し違うわね」
絵里「さて、どこに行きましょうか?」
亜里沙「お姉ちゃん見て?」
絵里「なあに?」
亜里沙「珍しいお洋服がいっぱい」
絵里「ここは…コスプレ衣装を売ってるお店ね」
亜里沙「お姉ちゃん来たことあるの?実はコスプレ好きなの?」
絵里「衣装の参考にことりがよく来るみたい」
海未『そうなんです。衣装担当のことりには頭が下がりますね』
絵里「少し見て行く?」
亜里沙「うん」
絵里「それにしてもバリエーション豊富ね。このチャイナドレスなんてちょっと際どいんじゃないかしら?でも、ちょっと着てみたいかも…」
海未『そ、そんな…絵里、破廉恥です』
絵里「あら?これはアリスかしら?」
亜里沙「チャンピオン?」
絵里「違うわよ。不思議の国よ?」
亜里沙「なるほど」
絵里「亜里沙はどこでそう言った事を覚えて来るの?」
亜里沙「TVだよ?」
絵里「そう…」
海未『亜里沙はいったい何と間違えたのですか?』
絵里「あら?これなんてにこが好きそうじゃない?」
亜里沙「にこさん好きそう」
海未『どれどれ?確かににこが好きそうですね』
絵里「こっちは…花陽が好きそうね」
亜里沙「じゃあ、亜里沙が好きそうなのはどーれだ?」
絵里「え?亜里沙が好きそうな服?」
海未『おや?ゲームが始まりましたよ?』
絵里「えっと…このメイド服とかは…違いそうだし…こっちの赤い衣装は…亜里沙が着るとどっかのサイボーグ戦士だものね」
亜里沙「お姉ちゃん分かった?」
絵里「ちょ、ちょっとまってね?」
亜里沙「時間切れです」
絵里「ええ?もう?」
亜里沙「正解はこれです」
絵里「それって、ウチの高校の制服じゃない」
亜里沙「うん。そうだよ」
絵里「そんなものまであるのね。って言うか亜里沙?それはコスプレの衣装と言うよりも…」
亜里沙「私も来年着るんだ」
絵里「そうね。きっと似合うわ」
海未『ええ、きっと似合いますよ』
海未『さて、次はどこにいくのでしょう?』
絵里「ん~、秋葉原に住んでても行った事ないところっていっぱいあるのね」
亜里沙「そうだね。ん?ねえ、お姉ちゃん?」
絵里「なあに?」
亜里沙「壁ドンってなあに?」
絵里「壁ドン?」
亜里沙「うん。あそこのお店に壁ドン特集って。食べ物かな?」
海未『亜里沙…食べ物ではないと思いますよ?』
絵里「あの…壁ドンって言うのはね?なんて言えばいいのかしら?こう、相手を壁に追い詰めて手でドンってする行為で…」
亜里沙「あっ、それ日本の漫画で見た事ある」
絵里「そうそう。漫画とかで」
亜里沙「ちょっと、怖い男の人に体育館の裏に呼び出されてコノヤローって言われてやるやつ!あれをされたらドキッとするよね?」
絵里「あのね?それは間違いよ?ドキッと違いよ?やってる事は似てるようで全然違うの」
亜里沙「う~ん。難しいね」
絵里「ごめんなさい。私の説明が悪かったわね」
亜里沙「ううん。でも、壁ドンって人気あるの?」
絵里「まあ、特集を組まれるくらいだから…なんか、専門雑誌まであるみたいだし…。VOL.11って…そんなに出てるの?」
少女「………」ジィー
亜里沙「あの女の子も壁ドンの本をジッと見てるね」
絵里「まあ、女の子に人気みたいだからね」
少女「……」ジィー
亜里沙「買うのかな?」
絵里「さあ?どうなのかしら?」
少女「……」
母親「あら?何見てるの?」
少女「な、なんでもないよ?」
母親「そう?さあ、そろそろピアノのお時間よ?」
少女「うん、」
亜里沙「お姉ちゃん!ここは何が売ってるのかな?」
絵里「えっと…ここは…」
海未『ここは…電気部品を売っているお店ですね』
亜里沙「見てお姉ちゃん」
絵里「え?」
亜里沙「凄そうな機械が売ってるよ。えっと…シー…ケンサー?これって何に使うの?」
絵里「えっと…これは…」
亜里沙「ロボット?」
絵里「さ、さあ?」
亜里沙「これは?」
絵里「え?イン…バーター?」
亜里沙「何に使うのかな?」
絵里「あの…ごめんね?わからないわ」
亜里沙「お姉ちゃんでも分からない事があるんだね」
海未『絵里は博識なんですけどね。分からない事もありますよね』
亜里沙「ここにある物でガンダムは作れるかな?」
絵里「それは無理があるんじゃないかしら?」
亜里沙「そうかぁ」
絵里「そうね。でも、この数年で電話が持ち運びが出来るようになって電話で手紙を送れる様になって今じゃ電話でインターネットまで見れる様になったのよ?これってほんの十数年の間の話なのよ?そう考えるとガンダムもそのうち出来るかもね?」
亜里沙「うん。流石お姉ちゃんだね」
海未『巨大ロボットを作れる様になるのにあと何年かかるのでしょうね?楽しみですね』
絵里「それにしても、お腹空いたわね」
亜里沙「うん。お昼にする?」
海未『え?もう昼食を取るのです?まだ早いのでは……ああ、私は後から音声を足してるので早い様に感じたのですね』
絵里「何食べたい?」
亜里沙「メイド」
絵里「メイドは食べれないわよ」
亜里沙「そうじゃなくてメイド喫茶で食べたいの」
絵里「ああ、なるほど」
海未『絵里は見かけによらず天然なんですよね…。凛やことりなど私の周りには天然の方が多いですね』
絵里「私ったら海未みたいな勘違いのしかたをしてしまったわ」
海未『絵里は何を言ってるのでしょう?私がそんな勘違いをするはずないに決まってるじゃないですか。本当に絵里は天然なんですね』
絵里「ここよ、ここ。亜里沙も前に来た事あったわよね?」
亜里沙「うん」
海未『ここは以前ことりがバイトしていたメイド喫茶ではないですか。あの時は亜里沙と一緒に写真を撮りましたね』
凛「いらっしゃいませー」
絵里「え?凛?」
凛「あっ、絵里ちゃん!それに亜里沙ちゃんも」
絵里「えっと…なぜ凛が?」
凛「えっとねー」
希「あかんやん、凛ちゃん」
絵里「え?希?」
絵里「どうして二人が?」
希「人手が足りなくてことりちゃんに連絡があったんよ。で、ウチ等にも手伝ってくれって」
絵里「なるほど。それにしても偶然にも程があるわね」
海未『確かに…偶然にしては出来過ぎですね』
希「凛ちゃん?ここはいらっしゃいませじゃなくてお帰りなさいませよ?」
凛「そうだったにゃ~」
希「ほら、お客さんをお持てなししなきゃ」
凛「あっ、えっと…お客様は何様ですか?」
絵里「何様って」
希「凛ちゃん、お客様はご主人様やって」
海未『そう言う問題ではないでしょう?』
絵里「あのね、凛?人数を訪ねるんでしょ?お客様は何名様ですかでしょ?」
凛「それにゃ」
絵里「亜里沙と二人よ?」
希「それでは、二名様ご案内~」
絵里「はあ、あの二人は大丈夫なのかしら…」
海未『そうですね。私も心配です』
絵里「さあ、亜里沙?何か頼みたいものある?」
亜里沙「うん。オムライスにする」
絵里「それじゃあ、私は…このスペシャルサンデーって何かしら?あの…」
穂乃果「はーい。ただいまー」
絵里「あら?この声は…」
海未『聞き覚えのある声ですね』
穂乃果「どうなさいました?って絵里ちゃん?」
絵里「やっぱり。希と凛が居るんだものね」
亜里沙「穂乃果さん、こんにちは」
穂乃果「こんにちは。で、どうしたの?じゃなかった、どうなさいました?」
絵里「このスペシャルサンデーってどんな感じなのかしら?」
穂乃果「あー…スペシャル…サンデー…ね……なんかあれかな?サンデーの増刊号かな?」
絵里「え?」
穂乃果「そ、そんな訳はなくて。えっと…」
絵里「ああ、今日臨時だものね?ごめんなさい、分からないわよね?」
穂乃果「ご、ごめん」
絵里「じゃあ、オススメとかは分かる?」
穂乃果「うん。この、ライスはオススメだよ?」
絵里「え?ライス?」
穂乃果「うん。ライス」
絵里「もう一回聞くけど…ライス?」
穂乃果「うん。今日限定なんだよ」
海未『ライスをオススメと言われても困りますよね?』
穂乃果「騙されたと思って頼んで見てよ」
絵里「じゃあ、ライスを」
亜里沙「穂乃果さん。私はオムライス」
穂乃果「はーい。亜里沙ちゃん…じゃなかった、かしこまりましたご主人様、絵里ちゃんも直ぐに持って来るね」
亜里沙「はい」
絵里「私はご主人様ではないのかしら?」
海未『まったく、穂乃果らしいですね』
穂乃果「お待たせしました。オムライスのご主人様」
亜里沙「はい。わぁ~美味しそう」
穂乃果「ライスは絵里ちゃんだね」
絵里「ええ…普通のライスなのね」
穂乃果「絵里ちゃんにはシェフから説明があります」
絵里「え?シェフ?説明?」
花陽「ライスをご注文頂き誠に有難うございます」
絵里「花陽も居たの?」
花陽「あっ、絵里ちゃん?」
絵里「あの…説明って?やっぱり、ただのライスじゃないの?」
花陽「はい。こちらのライスは魚沼産のコシヒカリを使用しております。魚沼産コシヒカリの…」
絵里「あ、あの…もしかして、お米の説明?」
花陽「はい」
絵里「えっと…やっぱりライスってお米だけなの?」
花陽「え?そうだよ?だってライスだよ?」
絵里「そ、そうね」
花陽「あっ、あれをかけるのを忘れてました」
絵里「あっ、やっぱりなにかあるのね?」
花陽「美味しくなあれ」
絵里「…なるほど」
花陽「それじゃあ、ごゆっくり」
絵里「…亜里沙?少しだけ玉子くれない?」
亜里沙「うん。いいよ」
海未『説明が途中で有耶無耶になったのがせめてもの救いですね』
真姫「イミワカンナイ」
お客「もう一度お願いします」
真姫「え?お、お断りします」
亜里沙「あっ、真姫さんもいるね」
絵里「そうね…なんか、大人気ね」
亜里沙「あー、美味しかった」
絵里「そうね。私は亜里沙さえ満足したならそれでいいわ」
穂乃果「あれ?絵里ちゃん達もう行っちゃうの?」
絵里「そ、そうね。今日はもう行くわ」
亜里沙「ご馳走様でした。オムライス美味しかったです」
穂乃果「うん。また来て下さいご主人様、絵里ちゃんも!って穂乃果達は今日だけなんだけどね」
亜里沙「はい」
海未『手元の資料によるとことりはこの日用事があったのでμ'sの皆んなに頼んだみたいですね。私と絵里に声が掛かってない辺り希が関与してますね。ちなみに、にこもいた様ですが映像には一切映っていませんでしたね』
亜里沙「メイド喫茶面白かったね?海未さんはいなかったけど…」
絵里「そうね。どうして海未は居なかったのかしら?」
海未『それは私がナレーターを務めてるからですよ?』
亜里沙「あー、お姉ちゃん」
絵里「どうしたの?CDショップ?」
亜里沙「このポスターの人達のグループ名μ'sに似てるね?」
絵里「え?あっ、これは…偶然と言うか…向こうの方が全然先なの。って言うか凄い人達なのよ?」
亜里沙「そうなの?」
絵里「ハリウッドで殿堂入りとかしてるのよ?」
亜里沙「ハラショー!μ'sもいつか海外でライブ出来るといいね」
絵里「そ、そうね。そうなったら凄いわね」
海未『その前にまずはラブライブ優勝ですよ』
亜里沙「お姉ちゃん!あそこのお店は?」
絵里「え?ゲームセンター?」
亜里沙「うん。私はあんまり行った事ない」
絵里「そう。私も行ったことってそんなにないわね」
亜里沙「でも、日本のマンガで読んだ事あるよ?怖い人達が行くんだよね?」
絵里「いや、それは…どうなのかしら?」
海未『亜里沙はどんなマンガを読んだのでしょう?』
絵里「それは相当古い漫画を読んだんでしょう?」
亜里沙「分からないけど…男の人が出てくる漫画だった」
絵里「そうなの?」
海未『私は漫画はあまり読まないのでなんとも言えませんが大抵の漫画は男の人が出て来るのでは?』
絵里「せっかくだから中に入ってみましょうか?」
亜里沙「うん」
ワイワイガヤガヤ
亜里沙「賑やかだね」
絵里「そうね」
ドンドン
亜里沙「お姉ちゃん、お姉ちゃん。あそこで太鼓叩いてる人がいるよ?お祭り?今日はお祭りなの?」
絵里「あれは…太鼓のゲームじゃないかしら?」
亜里沙「お祭りじゃない?今日はお祭りじゃないの?」
絵里「そうね…多分今日はお祭りではないわね」
亜里沙「そうなんだ」
絵里「そのうち大きなお祭りがあるから楽しみにしてなさい」
亜里沙「うん」
亜里沙「ねえ、お姉ちゃん!あそこで鉄砲をかまえてる人がいるよ?雪穂に聞いた事あるけど日本のお祭りでも銃をかまえるんだって。そのお祭を縁日って言うらしいの。やっぱり今日はお祭りなんじゃないの?」
絵里「あれは…ほら、よく見て?大きな画面に向かって打ってるでしょ?あれはシューティングゲームって言うのよ?お祭りとはちょっと違うわね」
亜里沙「そうなの?」
絵里「亜里沙はロシアでの生活が長いから勘違いしちゃうわね?」
亜里沙「うん。でももう覚えたよ」
絵里「そう?また一つ賢くなったわね」
海未『とても微笑ましい会話ですね。しかし、ロシアにはゲームセンターやシューティングゲームはないのでしょうか?』
絵里「それにしてもゲームセンターって騒がしいわね」
亜里沙「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
絵里「今度はどうしたの?」
亜里沙「あっちの方にカジノがある」
絵里「ええ?」
亜里沙「学校で習ったよ?日本は刑法185条及び186条で賭博行為は禁止されてるはずなのに」
絵里「あれは別にお金を掛けてる訳じゃないのよ?」
亜里沙「そうなの?じゃあ、皆んなお金を使わないで遊んでるの?」
絵里「え?いや、お金は払ってるけど…」
亜里沙「お金を払っているならダメじゃないの?」
絵里「え?…………あれ?ダメなのかな?」
海未『別に賭博行為をしてわけではないのですから犯罪ではないですよ。後で亜里沙に教えてあげないと』
絵里「ふう、ちょっと疲れたわね」
亜里沙「ゲームセンター楽しかったよ」
海未『それはなによりです』
絵里「それは良かったわ。あそこのベンチで少し休憩しましょうか?」
亜里沙「私ジュース買ってくるね」
絵里「任せて大丈夫?」
亜里沙「うん。おでんは食べ物!カレーも食べ物!かまぼこは練り物。ちゃんと覚えたよ」
絵里「かまぼこも食べ物よ…って行っちゃったわ」
海未『いつだか亜里沙がおでんを買ってきてくれた事を思い出しますね』
亜里沙「はい、お姉ちゃんの分だよ?」
絵里「ありがとう。ん?見た事ないジュースね」
亜里沙「うん。私も初めて見たから買ってみたの」
絵里「ドクターペッパー?炭酸かしら?」
亜里沙「飲んでみよう」
海未『知らない商品を手に取るとは亜里沙は好奇心旺盛なのですね』
絵里「亜里沙は好奇心旺盛なのね」
海未『台詞が被りましたね』
絵里「いただきます………あの…」
亜里沙「ハラショー!凄く美味しい」
絵里「ええ?本当に?」
亜里沙「うん。独特だけどとても美味しい」
絵里「そう?」
亜里沙「お姉ちゃんは苦手だった?」
絵里「だ、大丈夫よ?美味しいわ」
亜里沙「本当に?」
絵里「ええ」
亜里沙「ふふっ」
絵里「ふふっ」
海未『本当に仲の良い姉妹ですね』
絵里「そう言えば亜里沙は国語が好きって言ってたけど」
亜里沙「うん。日本語面白いもん」
絵里「そう?最近はどんな事を習ったの?」
亜里沙「えっと…雨ニモマケズは最近教えて貰ったよ」
絵里「あら、凄いわね」
亜里沙「祇園精舎の鐘の音も習った。いつか聞いてみたい」
絵里「ふふっ、そうね」
亜里沙「あと、日本の諺で同情するなら金をくれ」
絵里「えっと…私は知らないわ。そんな諺があったのね」
海未「そんな諺はありませんよ」
亜里沙「それから、やられたらやり返す倍返し」
絵里「なんか…それは私も聞いた事あるような。いつ習ったのかしら?」
亜里沙「テレビで言ってたんだよ?」
絵里「あっ、そうなの?亜里沙はテレビが好きなのね」
亜里沙「うん。覚えるのにちょうどいいし、日本のテレビは面白いよ」
絵里「そう?」
亜里沙「うん。日本の有名人は笑いながら怒る人もいるしザリガニを鼻に挟む人も居るんだよ?それにラーメンを片付けたら怒るおじさんもいたし凄くお金持ちの姉妹もいるの。色んな人が居て面白い」
絵里「あの…亜里沙はどんなテレビを見てたの?」
海未『バラエティ番組でしょうか?間違った文化を覚えなければ良いのですが』
絵里「さあ、そろそろ暗くなってきたわね」
亜里沙「うん」
絵里「見て?今日は星が綺麗ね。東京でこんなに綺麗に見えるなんて」
亜里沙「本当だ」グゥ~
絵里「あらあら、亜里沙は星空よりもご飯かしら?」
亜里沙「いっぱい歩き回ったんだもん」
絵里「今日はどこかに食べに行きましょうか?」
ガタンゴトン
絵里「明日は休みだし電車でちょっと行くのも良いかもね」
亜里沙「お姉ちゃんダメだよ」
絵里「え?」
亜里沙「こんな星空の日に電車に乗ったらサザンクロスに連れてかれちゃうよ」
絵里「それも学校で習ったの?」
亜里沙「うん。だからお姉ちゃんの料理が食べたい」
絵里「そう?」
亜里沙「うん!」
絵里「そうね。それじゃあ今日はお買い物して帰りましょうか」
亜里沙「うん」
絵里「何が食べたい?」
亜里沙「お姉ちゃんのペリメニが食べたいな」
絵里「今から作るの?」
亜里沙「うん。私も手伝うから」
絵里「じゃあ、材料を買って帰りましょう」
海未『亜里沙は絵里の事が大好きなんですね。二人が羨ましいです。こんな素敵な姉妹がいるなんて。なんだか私も家に帰りたくなっちゃいました』
完
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