最原「僕は皆の死を否定する!!」 (56)
日向「俺は未来を諦めない!!」→日向「俺は未来を諦めない!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385003902/)を見て思いつきました。
ネタバレ注意です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486392918
最原「僕と春川さん、夢野さん以外は全員死んでしまった。今になって改めて思うけど、僕は皆を救いたかった、このコロシアイから!!!」
???「最原終一よ・・・」
最原「えっ、この声は、誰っ!?」
???「誰でもよい。それよりも最原終一、お前がもし、死んだ者を救いたいと本気で思うなら、助けてやらんこともない。」
最原「ほ、本当っ!? 本当にそんなことがっ」
???「出来るさ。今から、お前をコロシアイというのが始まる前、つまりは過去に戻してやろう! むろん、助けてやれるのは今回だけだから、必ず皆を救うんじゃよ、分かったか?」
最原「は、はい」
???「それではいくぞ、ホイッ!!!」
最原「うわああああああああ」
最原「ハッ、ここはっ!?」
赤松「最原くん、大丈夫?」
最原「あっ、赤松さん! い、生きて・・・(そっか。過去に戻ったんだ、それなら・・・)」
赤松「最原くん、早く隠しカメラと警報器を図書室n」
最原「あっ、待って! 図書室に仕掛けるのは、全部僕に任せて!」
赤松「えっ、いきなりどうして?」
最原「いいから、ここは僕に任せて欲しいんだ。赤松さん、お願い!!」
赤松「・・・・分かったよ。最原くんが強く言うなら、キミに任せるよ!」
最原「赤松さん、ありがとう!」
赤松「・・・・・」
最原(探偵としての洞察力で分かるけど、赤松さんの顔が不穏になった。赤松さんのことだ、皆を救う為にきっと別の方法で天海くんを・・・)
最原が去った後。
赤松「どうしよう・・・。首謀者を[ピーーー]計画を立てたのに、最原くんがやる気の目をしてたからつい任せちゃって、肝心の仕掛けが出来ない。でも、皆を救うためなんだ。私は諦めないよ!!!」
物陰
最原(赤松さん。天海くんもだけど、君も失いたくない。だから、僕は諦めない。真実を、結末を変える・・・皆の死を否定して見せる!!)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
天海「さてと、そろそろ図書室n最原「天海くんっ!!」
天海「おや、最原君じゃないっすか? 俺になんか用っすか??」
最原「天海くんに聞くけど、もしかして図書室の隠し扉の奥に来るはずの首謀者を突き止めようとしてない?」
天海「!?、な、なんのことだが、俺にはさっぱり・・・」
最原「図書室に行っちゃダメだ! 君は殺される。だから、ここは図書室に行かずに僕のある提案に協力して欲しいんだ。」
天海「こ、殺されっ!? 何を言ってるんっすか! だいたい、俺が君の話を信じていいか、どうかなんて・・・」
最原「いいんだよ、天海くん。僕は天海くんを信じてるから、天海くんも僕を信じて欲しいんだ!!」
天海「そう言われてm最原「ちょっと耳を貸して?」
天海「あっ、ちょっと!?」
最原「あのね、ゴニョゴニョゴニョ」
天海「ど、どうして、そこまで知ってるんっすか!? 最原君、きみは一体・・・」
最原「どうかな、天海くん? 僕は君を助けたいんだ、だから信用して欲しいんだっ、お願い!!」土下座
天海「・・・最原君、頭をあげてほしいっす。」
最原「天海くん?」
天海「分かったっすよ。最原君がそこまで言うなら、信用してあげないこともないっす。」
最原「じゃあっ!?」
天海「えぇ。最原君の目が真剣だったのと、本気で俺を助けたいって気持ちが伝わってきたから、ここは最原君の提案に協力するっすよ」
最原「ありがとう。さっそくなんだけどね・・・」
コロシアイ促進BGM~♪♪♪
モノクマ「もうすぐタイムリミットー。オマエラ、さっさとコロシアイを始めろ!!!」
赤松「マズい、このままだと皆殺しだよっ! 警報器はまだ鳴らないの!? せっかく最原くんの隙を突いて隠しカメラにフラッシュを入れたのに。肝心の警報器が鳴らないと、仕掛けが・・・・・」
最原「そこまでだよ、赤松さん!!」
天海「・・・・」
赤松「最原くんっ。天海くんもっ!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
モノクマ「オマエラっ、とうとうコロシアイをしなかったようだな!!! いいよ、ボクの本気を見せてあげるよ。オマエラ全員、皆殺しn天海「皆殺しはさせないっすよ!!」
一同「!?」
モノクマ「はぁっ?」
天海「皆殺しはさせない。いや、むしろ、モノクマにその勇気はあるんっすか?」
百田「勇気?」
モノクマ「あのね、なんのこと言ってんのか、ボクには分からないんだけど?」
最原「天海くんの言葉の通りだよ、モノクマ。お前は僕達を皆殺しにするって言ったけど、本当にそれが出来るのかって言ってるんだよ!」
モノクマ「出来るけど、それがなに?」
最原「じゃあ、おかしいよ。」
獄原「どういうことっ?」
最原「モノクマは僕達にコロシアイを強要したのに、その僕達をいきなり[ピーーー]って言うんだよ、それもモノクマ自身の手でね? それは流石にコロシアイを強要した側から見たら、あっと言う間に終わったってことで呆気ないと思わないのかなって?」
モノクマ「!?」ビクッ
東条「確かに最原君の言い分も一理あるわね」
春川「自分が言い出したコロシアイを、自分で起こして、それも皆殺しで終わらせる・・・。それは変だよね。こんなことを言うのもなんなんだけど、盛り上がりに欠けるよね?」
モノクマ「うっ!?」
茶柱「どうなんですか、モノクマさん?」
モノクマ「うっ、うぅっ・・・。わ、分かったよ、もう勝手にしろ!! 今回の皆殺しは無かったことにするよ! ただし、コロシアイは継続するよ。もちろん明日、動機を用意するから、絶対に殺し合えよな!!!」ヒョイ
キーボ「行っちゃいましたね・・・」
白銀「・・・・・」
夢野「んあー。とりあえず、皆殺しにはされずに済んだようじゃのう」
アンジー「神さまが守ってくれたんだねー♪」
王馬「ちぇー、せっかくコロシアイが始まると思ったのになー。もぅ、天海ちゃんと最原ちゃんが余計なことを言ったせいだよ!!」
茶柱「そこの男死、余計なことを言ってるのは貴方でしょ!!」
王馬「まぁ、いいけど。次はあるしね♪」ニヤリ
真宮寺「とにかく、今回助かったのは最原君と天海君のおかげだネ」
星「一時は覚悟してたが、まぁ助かったなら、それでもよしとするか!」
入間「ヒャヒャヒャ。童貞の癖にやるじゃねぇか、ダサイ原と天海はよ。」
百田「不可能なこともやり遂げれば可能に変わる・・・まさにそうだ。モノクマの考えを変えるなんて、すげぇじゃねぇか、最原と天海は!!」
最原「大したことはないよ///」
天海「いや、本当に凄いっすよ。これも最原君のおかげっす!」
最原「だから、大したことはしてないって」
赤松(うぅん、最原くんはやっぱり凄いよ・・・だって)
回想
赤松「ど、どうしたの、二人とも? 一緒に居るなんて、珍しいねっ??」
最原「それはおいといて。赤松さん、君がやろうとしてることは、モノクマが強要したコロシアイそのものだよ?」
赤松「えっ?」
最原「君は首謀者を殺そうとしてるんだよね? 首謀者を捕まえてもきっとシラを切られる。そうなったらタイムリミットが来て皆、殺されてしまう・・・だからこそ、君は殺しを、その犯行を考えてるんだよね??」
赤松「あ、あははっ・・・な、何を言ってるのかなっ!? 私にはさっぱr最原「僕には分かってるんだよ!」
赤松「!?」
最原「赤松さんならそう考える。皆と一緒に出て友達になりたい・・・そう言った赤松さんなら絶対に首謀者を何とかしようと考える。だからこそ、僕は赤松さんのやろうとしていることを止めに来たんだ、天海くんと一緒に!」
赤松「あははっ、最原くんに見抜かれていたなんて・・・流石は超高校級の探偵だよ!」
天海「じゃあっ!?」
赤松「そうだよ。最原くんの言う通り私は、首謀者を殺そうと考えてよ。もちろん、その方法もね!!」
最原「・・・・・」
天海「でも、赤松さん。そんなことしたら、モノクマの思う壺なんじゃないんっすか?」
赤松「分かってる・・・でも、仕方ないんだよ。皆を助ける為に・・・やるしかないんだよ! 皆を事を一番に考える、私g」
最原「止めてよ・・・」
赤松「えっ!?」
最原「止めてよ、赤松さん。君がこんなことをしたって誰も喜ばない、喜ぶのはせいぜいモノクマだけ・・・。それにもし、首謀者を殺したって、皆は絶対に悲しむよ、赤松さんが殺したと知ったら。」
赤松「・・・・・」
最原「だから、赤松さん。もう止めてよ・・・一人で背負いこまないでよ、僕を、皆を頼って、助け合おうよ、ねっ?」
赤松「最原くん・・・私、どうすればいいのかな? 皆を助けるためにはどうしたらいいのかな・・・このままじゃ皆殺されt最原「それは違うぞ!!」
赤松「!?」
最原「僕がさせない。絶対に皆を殺させない!!」
赤松「そ、そんなことができるのっ!?」
最原「もちろんだよ。だから、僕と天海くんに任せてくれないかな、信じてくれないかな?」
天海「まっ、俺も出来る限りのことはしたいっすからね!」
赤松「・・・・・分かった。最原くんが言うなら、やめるよ! だから、お願い。皆を守って?」
最原「もちろんだよ。」
回想終了
赤松(モノクマが言い出したコロシアイ・・・それを言った本人が皆を殺せば、コロシアイはそこで終わりになる。そしたら、コロシアイを望むモノクマなら、きっと不満に感じる・・・最原くんはそこを突いてモノクマに自分達を殺さずに生かせば、コロシアイは簡単に終わらないと働きかけたんだね。まぁ、一時的だけど、結果的には皆、助かったから良かったかなっ!!)
赤松(でも、どうして天海くんと一緒に言ったんだろう? こういうのは一人でも出来るのに??)
最原(首謀者は天海くんの事を知ってるから、天海くんが説得に加われば、きっと何かしらの動きはするって考えたけど、まさか上手くいくなんて思わなかったな、正直なところ・・・)
最原(でも、とりあえずは最初の問題はこれで解決したし。後は・・・)
Chapter1、終了
注意書き。モノクマーズは都合上、登場させないことにしました。なので、今回はモノクマだけということでご了承ください!
Chapter2
モノクマ「昨日はああなったけど、今回はコロシアイをして貰うよ! 今回の動機は大好評の「動機ビデオ」でーす♪ それではオマエラ、楽しみに見とけよ。じゃあな」ヒョイ
百田「動機ビデオってなんだよ? 何が見れんのかっ?」
王馬「これは楽しみだよ♪ さっそくm最原「皆、これはモノクマの罠だ。見ない方がいい!」
王馬「!?」
赤松「そうだね。モノクマが用意した動機なんて無視しよう?」
天海「同意っす!」
春川「まぁ、別に興味はないから、最初から見る気はしないけどね・・・」
最原「それで提案なんだけど、全員分のパッドを僕に預からせてもらえないかな?」
王馬「ちょっと、最原ちゃん!? 何、勝手なことww春川「いいんじゃない!」
夢野「そうだのう。ウチも動機なんてどうだってよい、これは最原に預けるわい」
獄原「ゴン太も賛成だよ♪」
キーボ「最原クン、お願いします!」
百田「頼むぜ、終一!」
最原「ありがとう、皆。僕が責任をもって預かるよ!」
王馬「くっそぅ!!(こうなったらゴン太を使って・・・)」
王馬「おい、ゴンt最原「ゴン太!」
王馬「!?」
獄原「何、最原君?」
最原「もし、良かったら夜時間に君の研究教室に行ってもいいかな?」
獄原「ゴン太の? 別にいいけど、どうして??」
最原「その、昆虫と触れ合いをしてみたくてなって・・・」
獄原「本当っ!? もちろん、それなら大歓迎だよ♪」
最原「じゃあ、また夜時間にでも!」
王馬「・・・・・チッ!」
最原(これで王馬くんの行動は阻止できたかな・・・。ひとまず、皆の動機パッドを預かって、それから王馬くんが部屋に侵入する隙を見せないように昆虫でなごもう会を出来なければOKだよね)
東条「・・・・」
星「・・・・・」
夕食後。部屋に戻る途中
最原「それにしても夢野さんがマジックショーの開催を宣言するのは過去に行っても変わらないんだね。けど、パッドも僕が全員分預かって、以前モノモノマシーンで手に入れたモノクマ特製耐火金庫に入れて保管してあるし、後はそれを誰にも見せなければ・・・」
王馬「甘いよ、最原ちゃん♪」
最原「!?、王馬くん!」
王馬「パッドを預かって隠す程度じゃ、オレの魔の手が届かないとでも思った?」
最原「でも、モノクマ特製耐火金庫に入れて保管してあるんだよ。頑丈な金庫なのにどうしてっ!?」
王馬「オレは超高校級の総統だよ? 総統なら手段を選ばずに手に入れるのが筋でしょ♪」
最原「まさか強引に金庫を破って!?」
王馬「ちなみに言うけど、動機も既に誰かに見せたりして、ニシシッ♪」
最原「まさかっ!?(マズい、星くんが危ないっ!!)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
超高校級のテニス選手の研究教室
星「フン、良かったじゃねーか・・・生きる意味があるって事はあんたの命には価値があるって事だぜ。・・・フン。」
東条「・・・・・」
星「さてっとボールでも片付けるか。」スッ
東条「!?、ゴクリっ」スッ・・・
ガチャッ!最原「東条さん、止めてっ!!!」
星・東条「!?」
最原「東条さん。星くんを[ピーーー]なんてダメだっ!!」
東条「最原君っ、来ないで!! これ以上来たら私は星君を」
最原「超高校級のメイドが人を[ピーーー]、なんてそんなのメイドじゃないよ!! メイドは人に尽くすために存在する、人を[ピーーー]のがメイドじゃないよね?」
東条「!?、うっ・・・」ガタンっ←項垂れる
最原「東条さんは動機ビデオを見て、ここから出たいと思った。だから、殺しを決意したんだよね?」
東条「・・・最原君の言う通りよ。私は最原君がパッドを預かるって言った時、自分のことが、動機がどうしても気になったの・・・けど、パッドは最原君に預けてしまった・・・。どうすれば良いか、分からなかった時に王馬君が「オレに任せてよ」って言って来たのよ・・・。正直、王馬君が何を考えているのかが分からなかったけれど、動機を知りたいあまり彼にお願いしたの。もちろん、動機ビデオも見て、すぐにここを出たいと思ったわ!」
最原「それで、王馬くんは僕の部屋に侵入して金庫を破り、パッドを持ち出したんだね! 王馬くんはその時に東条さんだけじゃなくて皆のパッドも持ち出した・・・そして、動機を知りたかった星くんは王馬くんに頼んで動機ビデオを見せてもらったんだね?」
星「あぁ、あんたの推理通りだよ。俺はただ動機ビデオの中身が知りたかっただけさ。生きてここから出るためにはまず、生きる意味を見つけねぇとならねぇ。それなら、動機ビデオの中身に俺の生きる意味が映っているはずだ・・・そう考えただけさ!」
東条「動機ビデオを見た後、王馬君から星君にも動機ビデオを見せた事を聞いて急いでここに来たわ・・・」
星「フン。王馬が俺に見せた動機ビデオには何もなかった・・・。だから、俺は生きる事を諦めた。そして、東条からビデオの内容を聞いて、俺は東条に命を預けることにしたんだ!」
最原「事情は分かったよ・・・けど、それでも人を[ピーーー]事も、ましてや殺される事もダメだよっ!!」
東条「最原君、私はここを出たかったの、どうしても出たかったのよ!! 自分の本当の使命のために、国民のためにも・・・」ポロポロ
最原「東条さん、僕はこの学園から出られるようにしっかりと頑張る!! 頑張るから・・・だから、今は国民じゃなくて、脱出のために僕や他の皆のメイドとして仕えて欲しいんだ。これから起こるかもしれない危機からも守ってもらいたいんだ! それで、もしここから出る事が出来たら、その時は国民全員に仕えればいいと思うよ!」
東条「最原君・・・」
最原「僕達の命は外の国民よりはかなり少ないと思うけど、それでも東条さんのサポートが必要なんだよ。だから、急で申し訳ないし、僕からの依頼だけど・・・今は国民ではなく僕達のメイドとして仕え、今後コロシアイはしないで皆と一緒にここから出られるまでのサポートに徹する、でいいかな?」
東条「分かったわ! 私の考えを変えてくれた最原君の何よりの依頼・・・最後までサポートさせてもらうわ!!!」
最原「ありがとう、東条さん! それと星くん・・・」
星「んっ、なんだ?」
最原「生きる意味がないって言ってたけど、これからは僕が星くんの生きる意味になれないかな?」
星「フン、どういう意味だ?」
最原「僕が星くんの友達になる。そうすれば、星くんには友達という大切の存在が出来る・・・友達が近くにいるだけでも支えとして生きる意味になると僕は思うんだけど、どうかな?」
星「俺と友達にか? それは止めておいた方がいいんじゃねぇか、俺は殺人者だぜ。」
最原「殺人者でも、僕は友達になれると強く信じてる!! だから・・・」
星「フン、好きにしな。」
最原「じゃあ、これからは友達としてよろしくね、星くん!」
星「あぁ。・・・最原っ!」
最原「なにかなっ?」
星「俺と友達になりたい、なんて言う奴は最初に話しかけてきた赤松、以来だぜ。」
最原「あははっ、そうだよね。」
星「でも、東条や俺の考えを変えたあんたになら前向きな意味で命を預けてもいいと思ったな・・・」
最原「星くん・・・」
物陰
王馬「また最原ちゃんが余計な事を・・・。ちぇっ、俺も最原ちゃんに余計な事、言わなければ良かったなぁー!!!」
それから東条さんと星くんの件が解決したため、翌日はコロシアイや死者は出ることなく夢野さんのマジックショーが行われ、無事に終了を迎えた! ちなみにあの後・・・。
最原「王馬くん。東条さんと星くん以外の人に動機ビデオを見せていないよね?」
王馬「ニシシッ、実は東条ちゃんと星ちゃん以外にも見せた人が」
最原「えぇっ!?」
王馬「なんちゃって、嘘だよ♪ その二人以外の奴らには見せてないよー。ちなみに例のパッドは全部、最原ちゃんの部屋に戻しておいたからね!」
最原「王馬くん、嘘はやめてよ。分かってても真剣に聞いたから、半分信じるところだったよ!?」
王馬「本当はあの後、皆を集めて見せようかなって考えたんだけどさ、どうせ最原ちゃんに止められるんじゃないかって思ったから、ひとまず諦めたよ。だけど、楽しみは次にとっておくって手もあるし、それに明日出ると思う動機は流石に止められないよね♪」ニヤリ
最原「王馬くん、何を考えているかは分からないけど、僕は諦めないよ!」
王馬「はいはい。せいぜい、ほざくだけほざいとけばいいさ。あはははははっ」
最原「・・・・・」
Chapter2、終了
Chapter3
モノクマ「オマエラー、コロシアイを始めろよ!!! おかげで動機として用意してた「屍者の書」が使えなくなったじゃないかっ!!」
アンジー「アンジーも、もしコロシアイが起きたら設立しようって考えてた「才囚学園生徒会」の出番も無くなっちゃったねー!」
赤松「生徒会って・・・」
天海「会長はアンジーさんって意味で考えてたっすかね?」
モノクマ「面倒だから、次の動機を用意するのはまた明日にするね! それまでせいぜい今日一日だけの平和で、能天気な時間を楽しんだらいいさー。またねー!!」ヒョイ
東条「とりあえず、今日は平和に過ごせると思ってもらっても結構かしら?」
星「そうだな。モノクマが言うんだ、間違いはねぇだろ!」
王馬「それじゃあ、オレがそんなつまらない平和を壊すような恐ろしい真実を叩きつけちゃおっかなー♪」
百田「な、何、考えてやがんだっ!?」
王馬「別にー。もうちゃちゃっと言うけどさ、春川ちゃん。君は超高校級の保育士じゃないよね?」ニヤリ
春川「!?」
茶柱「えっ!?」
夢野「なんじゃとっ!?」
最原「王馬くん、もしかして君は皆の動機ビデオを・・・」
王馬「もちろん、見たよ! 皆(東条ちゃんや星ちゃん以外)に見せることが出来ないなら、俺だけでも見ちゃおっかなって思ってさ♪ 東条ちゃんと星ちゃん以外に見せた人間がいないのは本当だけど、俺だけが見たのは本当だよ♪♪ ニシシッ。」
最原「君って奴は・・・」
王馬「それでね、春川ちゃんは、超高校級の暗殺s・・・うぐっ!?」
春川「」ギリギリ
赤松「春川さん!?」
王馬「さ、流石は暗殺者って言われてるだけあるね。片腕でオレを持ち上げ、尚且つその速さ・・・。総統として暗殺者の動きを見れるのは久しぶりだ、な」
春川「王馬。雉も鳴かずば撃たれまいって意味知ってる?」ギリギリ
王馬「はいはい。そ、そういう言葉は、いいから、オレを殺したければ、殺しt百田「春川!」
春川「・・・・」ピタッ
最原(と、止まった。春川さんの王馬くんを締め上げる力が止まった)
百田「王馬の挑発に乗るな! たとえ、許せないことでも耐えるんだ!」
王馬「げほっ、げほ。なぁんだ、オレを殺せばコロシアイが始まったのに、結局は春川ちゃんも皆とおんなじなんだね・・・つまんないの」
王馬くんはその場を後にした。
百田「春川。ちょっと話も兼ねて夜時間、寄宿舎の前に来い! 後、終一もだ!!」
最原「えっ、僕も!?」
百田「当たりめぇだ! 人数は少しでも多い方がいいんだよ!!」
春川「・・・・」コツコツ
百田「春川、絶対に来いよ!」
春川さんは無言で去って行った。それを見送るようにして、百田くんは叫んでいた。
赤松(ところで思ったけど、百田くん。いつの間に最原くんを名前で呼ぶようになってるみたいだけど・・・)
夜時間
最原「はぁはぁ。ごめん、遅くなって」
百田「気にすんな!」
最原「あっ、春川さん、来たんだね?」
春川「・・・・別に。行きたくないって言ったけど、このバカがしつこくインターホンを鳴らすから、うるさくてさ・・・仕方なく来ただけだよ。それにこのバカ、放っておいたってきっとしつこく誘って来るだろうしね・・・。」
百田「バカって言うなー!!!」
春川「本当の事でしょ。バカなのは・・・」
百田「だからなぁ・・・あぁ、もういいや。とにかくトレーニングを始めようぜ!!」
春川「はぁっ!?」
最原「えっ、トレーニング?」
百田「あぁ。基礎体力をつけるため、今日から三人でトレーニングをすっぞ!! 終一とハルマキ、それぞれ腕立て100回だ!」
最原「100回もっ!?」
春川「どうでもいいけどさ、そのハルマキって呼ぶのはやめてくれない?」
百田「いいじゃねぇか。はるかわまきで、短くしてハルマキ・・・ピッタリじゃねぇか!!」
春川「私は食べ物じゃない!」
最原「あっ、ツッコむところはそこなんだね。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
百田「どうだ。汗をかくことはいいことだろ?」
最原「百田くん、ちゃんと100回やってよね?! 数えてるけど、まだ10回しか出来てないよ!」
百田「バレちまったか、流石は俺の助手だぜ!」
最原「助手って!?」
百田「あっ、そういやあ、ハルマキは・・・って、うおっ!?」
春川「96、97、98、99、100」
最原「は、はやいっ!!」
春川「終わったよ。これでいいんだよね?」
百田「あ、あぁ」
最原「凄いね、春川さん!」
春川「別に。・・・・ねぇ?」
百田「んっ!?」
春川「アンタたちは怖くないの、私が?」
最原「えっ!?」
春川「王馬がばらしたけど、私は保育士じゃなくて暗殺者。人殺しなのに、怖くないかって聞いてるんだけど・・・」
最原「そ、それh百田「保育士だの、暗殺者だのなんて関係ねぇじゃねぇかっ!!」
春川「えっ!?」
百田「ハルマキがどうであろうが、ハルマキはハルマキなんだ! 俺から見れば、ハルマキなんて普通の可愛い女子だぜっ!!!」
春川「なっ///」カッー///
最原「あっ、春川さんが赤くなった。」
春川「う、うるさいっ// 殺されたいのっ?」ギロッ
最原「い、いや、そんなつもりじゃ」
百田「あはははっ。」
春川「だいたい、アンタもいきなりか、可愛いとか/// ば、バッカみたいっ/////」
百田「な、だから、バカって言うな!」
最原(春川さんが照れるところは過去にも見たけど、今回のは一段と照れて見えるな。)
最原「・・・・待てよ。今、確か、夜時間・・・過去だと明日の夜時間ぐらいだったかな。次のコロシアイが始まろうとするタイミングは!?」ブツブツ
百田「終一?」
春川「なに、ぶつぶつ言ってるの?」
最原「あっ、ごめんね。」
百田「独り言の中で聞こえたんだけどよぉ・・・今、コロシアイが始まるとか、言ってなかったか?」
最原「えっ!?」
春川「それ、私も聞こえたよ? 最原、今のはどういう意味?」
最原「あっ、あの、ええっと・・・(どうしよう。百田くんと春川さんに話してもいいのかな!?)」
百田「終一、隠し事なんて男らしくねぇじゃねぇか! 言いてぇことがあんなら、はっきりと言うんだ!! それが男ってもんだろ?」
春川「私も少し気になるけど、まぁ、言いたくないなら言わなくてもいいけどさ・・・」
最原「百田くん、春川さん・・・。分かったよ、話すよ! 実はね・・・」カクカクシカジカ
百田「うぉっ、マジかよっ!? そんなことが・・・」
最原「うん。信じられないと思うけど、僕は確信してるんだ。きっと、明日の夜時間、四階にある空き部屋できっとコロシアイの準備をしようとしている人物が現れることを!」
春川「それをいきなり信じろって言われても無理なんだけど・・・」
百田「でもよぉ、終一の話を信じてもいいと思うぜ!」
春川「どうして?」
百田「赤松や東条達から、聞いたけどよ。終一のおかげでコロシアイをするのを思い留まることが出来たって話を聞いたんだよ・・・今日の夜時間の前にな!!」
最原「えっ!?」
百田「何としてもコロシアイを阻止しようと動いてる奴が嘘をつくなんて、考えられねぇ。だから、俺は終一の話を信じるぜ。そんで、それを止めるために協力もするぜ!」
最原「百田くん・・・」
百田「もちろん、ハルマキも協力するよな?」
春川「勝手に私を巻き込まないで・・・と、言いたいところだけど、乗りかかった船ってことでしょうがなく協力するよ・・・」
百田「理由はどうであれ、流石はハルマキだぜ!」
春川「まぁ、私も暗殺者の立場から言わせてもらうけど、人を[ピーーー]なんて簡単なことじゃないからね! それを簡単に言いのけるモノクマが正直、ウザいって思ってる・・・。だから、私もコロシアイには否定的なんだよね・・・」
百田「おっし、決まりだ! 終一、ハルマキ。なんとしてもコロシアイを阻止しようぜ!!」
最原「ありがとう、百田くん、春川さん」
翌日の夜時間
真宮寺「後はこの床板を・・・」
ガチャっ。最原「真宮寺くんっ!」
真宮寺「おやっ!? 最原君、それに」
百田「真宮寺・・・」
春川「・・・・・」
真宮寺「百田君に春川さんも一緒なんだネ。こんな時間にどうしたの、どうしてここに来たのかナ?」
最原「もちろん、コロシアイを阻止するためだよ!」
真宮寺「はぁっ?」
百田「終一から聞いたぜ。真宮寺、てめぇ。コロシアイなんてぜってぇにさせねぇぞ!!」
春川「・・・・」チャキ
真宮寺「き、キミたちは何を言ってるのかナ? 僕にはさっぱr」
春川「とぼけないで。アンタが今、やってることが何よりの証拠だよ?」
真宮寺「・・・・・」
最原「ねぇ、真宮寺くん。君がこんなことをするのは、死んだ人との為なんじゃないの?」
真宮寺「!?」
百田「図星みてぇだな!」
最原「君を見てたから、探偵として皆を観察してたから分かったけど、真宮寺くんは何か、普通じゃないような感じがしたから。きっと何かあるんじゃないかって思ってさ・・・もしかして大切な人が死んだから、その人の為に何かをしようと考えてるってそんな推理に辿り着いたんだ!」
真宮寺「き、キミに・・・キミに何が分かるって言うんだヨ!!」
最原「!?」
真宮寺「そうサ。キミの言った通りだヨ。僕には大切な存在、つまりは姉がいてネ・・・でも、その姉は病弱だから、すぐに死んじゃったんだヨ! でも、姉さんは僕の中で生きてる。だからこそ、姉さんを一人にさせないように、寂しくならないように同じ女子を殺して、姉さんの友達として姉さんの元に送ってるんだヨ・・・なのに、どうしてそれを邪魔しようとするんだヨっ?!」
春川「ダメだね、これは!」
最原「・・・・真宮寺くん」
真宮寺「な、なにかナっ!?」
最原「真宮寺くんは本当にそれでいいの?」
真宮寺「えっ!?」
最原「本当にそれで、お姉さんが浮かばれると、喜んでると思うの? 真宮寺くん、お姉さんはきっとそれを望んでない!! 友達なんて望んでない、望んでいるのはきっと、真宮寺くんが自分の分まで生きて、友達を作って幸せになることだよ!」
真宮寺「ぼ、僕が・・・そんな訳ない。僕だけが生きて幸せになるなんて、そんなのありえない!? そうなったら死んだ姉さんに申し訳がたたない・・・むしろ、死んだ姉さんのために人殺しでも何でもやることが僕n」
百田「いい加減にしろっ!!」
真宮寺「!?」
百田「何が死んだ姉さんのためだ。おめぇがやろうとしてるのは、誰かのためとかじゃねぇ・・・ただの人殺しだ!」
真宮寺「そんなのはただのへりくt?「是清や」
最原・百田・春川「!?」
真宮寺「あぁ、姉さん。ごめんヨ。今から、姉さんのために友達ww姉「もういいのよ、是清」
真宮寺「姉さん!?」
姉「是清。もう、友達はいいの。」
真宮寺「でも、それじゃあ、姉さんが・・・」
姉「今まで是清が送ってくれた友達がいるもの、寂しくはないわ。それにもうこれ以上の友達は求めないわ。だから、もう貴方が人殺しをする必要はないのよ!」
真宮寺「ね、姉さん・・・」
姉「初めまして、是清の姉です。弟がいつもお世話になっております」
百田「おいおい、まさか死んだ・・・。やめろぉっー!!!」
最原「百田くん、落ち着いて」
春川「ねぇ、これって真宮寺の演技なの?」
真宮寺「演技じゃないヨ。正真正銘の姉さん、僕の中にいる姉さんだヨ!」
姉「是清が迷惑をかけたわね。姉としてお詫びを申し上げるわ」
最原「ええっと!?」
姉「こんな子だけど、これからもよろしく頼むわね! じゃあ、是清。私はいくわね・・・」
真宮寺「姉さん!?」
姉「いくって言っても貴方の中に戻るだけよ・・・。だけど、最後にこれだけは言わせてちょうだい。是清、もう人殺しなんてしないで、姉さんのために、姉さんの分までしっかり生きるのよ!」
真宮寺「姉さん・・・。うん、分かったヨ。もう、人を殺さないヨ!!」
姉「約束よ、是清」スゥッー
真宮寺「姉さん」
春川「なんなの、これ?」
百田「し、しらねぇよっ!? お、俺はれ、霊なんて」ガタガタ
最原「百田くん、ふるえてるけど、大丈夫?」
真宮寺「最原君、百田君、春川さん」
百田「な、なんだよ?」
真宮寺「僕はコロシアイを止めるヨ、姉さんのためにネ。それに僕は間違ってたようだしネ。あっ、それと、こんな僕だけど、これからもよろしくネ!」
最原「う、うん。よろしく!(とりあえず、真宮寺くんがコロシアイを止めてくれて良かったよ。これも、お姉さんのおかげかな?!)」
百田「もう幽霊は出てこねぇよな!?」
春川「バカバカしい・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
モノクマ「またかよっ、いい加減にしろよ!! コロシアイを始めろよーーーー!」
王馬「モノクマー♪」
モノクマ「誰だよ、ボクを呼んだのは? ボクは今、最高に機嫌が」
王馬「オレがコロシアイを始めてやろうか?」
モノクマ「んっ?」
王馬「だから、オレがコロシアイを初めて、しかも最高に盛り上げてやろうかって言ってるんだけど?」
モノクマ「出来るの、オマエに出来るの??」
王馬「もちろん。なんたってオレは悪の総統だからねー♪」
モノクマ「あっそ、じゃあ、お願いしようかな! でも、最高に盛り上げなかったらどうなるか、分かってる?」
王馬「盛り上げるどころか、今までにない方法で殺しをしようと考えてるんだけどさー。ちょっとだけ、協力してくれないかな?」
モノクマ「協力? まぁ、盛り上がるんなら、してあげないこともないけどー!」
王馬「じゃあ、決まりだね♪(ニシシッ、最原ちゃん。阻止できるもんなら阻止してごらーん♪♪)」ニヤリ
Chapter3、終了
Chapter4
真宮寺くんの殺人の実行を未然に阻止した翌日、僕たち全員は入間さんに食堂に呼び出された。
入間「てめぇーら!! ゴキブリのように集まったか?」
王馬「うん。全員集まったね♪」
百田「なんの用だ、入間?」
赤松「ねぇ、どうして呼び出した入間さんはともかく、関係のない王馬くんまで仕切っているの?」
王馬「えー、酷いな、赤松ちゃんは。オレがいるのは関係大アリだし、仕切るのも当たり前だよー♪」
東条「と、彼は言ってるけど、本当なの、入間さん?」
入間「まぁな! つぅか、王馬はオレ様のある開発になぜか協力してくれたんだ」
星「開発?」
天海「あの王馬君が協力っすか?」
王馬「ニシシッ。オレだって協力ぐらいはするよぉ!」
入間「ケッ、どうせ引っ掻き回すだけだろって思ったからよぉ・・・オレ様は近付くなって言ってんのに、言う事聞かねえから、ほっといたんだ。そしたら、オレも協力するって言って、勝手に手を出してきたんだ。けどよ、オレ様がかなりてこずったプログラミングを、このツルショタは簡単に終わらせちまったんだ。流石のオレ様も驚いt・・・仕方なく認めてやるよって事になったんだけどよっ!!」
真宮寺「プログラミングってやつは難しいって話だったけど、それを王馬君がね・・・」
王馬「ほらっ、オレって悪の総統だから、ピッキングの他にハッキングの経験があってね♪」
最原「確かにハッキングも出来るなら、プログラミングも得意なのは分かるけど、結局は悪いことにしか繋がらないんだよね、王馬くんって」
春川「それがあいつなのよ・・・」
最原「あっ、それよりも入間さんが言ってた開発とか、プログラミングって一体なに? それって皆を食堂に呼び出したことと関係あるの??」
入間「大ありだ、ザコ共!! いいか、耳の穴をかっぽじって良く聞いとけよ。オレ様はな、モノクマから聞いた情報を元にここの四階の奥にあるメインコンピュータを見つけ、そのコンピューターの中にある異次元世界に行けるようにしたんだ。どーだ、オレ様つぇえええええええええええーーーーーーっ!!!」
最原「!?(メインコンピュータ、異次元・・・入間さんのが来たね。ここも何とか・・・)」
夢野「ちょっと待たんかっ!! 話がハイテク過ぎてウチには理解不能じゃぞ? 転子よ、お主には分かるか?」
茶柱「すみません夢野さん、転子も理解不能です!」
春川「つまりバーチャルリアリティーって奴だね」
入間「バーチャルつーか、それ以上だっつーの!! ってか、びしょびしょビッチの夢野や茶ばねゴキブリには分からねえよな、ヒャヒャヒャヒャ」
夢野「誰がびしょびしょビッチじゃ!!」ダンッ
茶柱「転子はゴキブリじゃありませんっ!!」バンッ
入間「ひぃぃーーっ!? そ、そんなに怒鳴るなよーっ。」ズーン
東条「でも、なぜわざわざ入間さんはそんな話をしたのかしら? 別に異次元に行くとか、そういうのは必要ないんじゃないの??」
入間「それが大ありなんだよっ、メイド婆ー!!」
キーボ「どういうことですかっ?」
入間「モノクマがオレ様に話してくれた情報によると、その異世界に外に出るための手掛かりが隠されているんだよっ!!
赤松「それって本当? モノクマがくれた情報なんてあてにならないよ。もしかしたら、動機tモノクマ「クマ、嘘つかない」
最原「うわっ、モノクマっ!?」
モノクマ「動機なんてありませーん。むしろ、外への手掛かりを特別に隠しておいたんだよ。特別だよ、特別。それじゃあね♪」ヒョイ
獄原「行っちゃったね」
百田「怪しいな。コロシアイを言わねぇところを見ると、何か企んでいるのは確実だな!」
王馬「あのさ、無駄話をする暇があるなら、さっさと行こうよ♪」
入間「オレ様の開発を手伝ったとはいえ、てめぇが勝手に仕切んじゃねーよっ!!」
最原「あのさ、一応聞きたいんだけど、その世界に行けるのって人数とか限られてるの?」
入間「童貞のくせにいいとこに目を付けて、質問してくれるじゃねーか! あぁ、そうさ。その世界に行けるのは、九人だけだ!」
最原「ということは、後の七人は行けないってことでいいんだよね?」
入間「そのとーりだ、ヒャヒャヒャヒャ。んじゃあ、メンバーを決めるが、どうすっか? オレ様が指名してあげてもいいけど、今回は誰に譲ってやってもいいぜ!! 誰が、メンバーを選ぶんだっ?」
王馬「んじゃあ、オレg最原「もし、よかったらそのメンバーを僕に選ばせてもらえないかな?」
王馬「・・・・・」
百田「おい、終一。どうしたんだ、いきなりっ!?」
王馬「なんでオレの言葉を遮るの? オレが決めてm・・・」
最原「いや、王馬くんだとなんか心配だから、ここは僕が公平に決めようと思って?」
王馬「えー、オレはちゃんと公平n真宮寺「確かに最原君の言う事には一理あるネ」
東条「そうね。王馬君が決めた事だと、不安で仕方ないわね。」
王馬「ちぇー、オレってそんなに信用されてないんだ・・・」
百田「自業自得だ!」
春川「普段から嘘ばかりついてるから信用されないんだよ。まぁ、私も初めから信用はしてないけどさ、アンタのことなんて・・・」
赤松「それで、最原くんは誰を選ぶの?」
最原「(ここは最悪の事態を避ける事を考えて・・・)メンバーは僕、キーボくんに百田くん、ゴン太くん、夢野さんに白銀さん、春川さん、赤松さんに最後は開発した本人である入間さんで行こうと思っているんだけど、これで良かったかな?」
キーボ「えぇ。ボクは別に構わないですよ!」
百田「終一、俺をメンバーに選ぶとは流石は俺の助手だぜ!」
獄原「ゴン太もこんぴゅーたという所に行ってもいいんだね。」
夢野「ウチか・・・。まぁ、せっかく最原が選んでくれたんじゃ、行こうかのう。」
白銀「私は地味に構わないよ! 正直、入間さんが開発したのはちょっと不安だけど、最原君が選んだくれたのを無にするわけにはいかないもんね!」
春川「私も構わないけど・・・」
赤松「最原くん、選んでくれたからには私も頑張るね! それに手掛かりがあるなら、私も絶対に言ってみたいと思ったしね」
入間「・・・・チッ!まぁ、いいや。んじゃあ、さっそく行こうぜ、童貞処女共!」
王馬「ちょっとー!? どうしてオレが選ばれてないんだよ!!! オレ、手伝っただろ、その肉便器ちゃんの開発に!」
入間「に、肉便器っ!?///」
最原「ごめん、王馬くん! 今回は念には念をおいて、王馬くんにはここにいてもらいたかったんだ!(過去だと、王馬くんがいたからこそ、ゴン太くんがあんなコロシアイを・・・。だからこそ、止めないといけないんだ。ゴン太くんの過去の失敗は僕が手伝う形でカバーすればいいけど、問題は入間さんだ・・・王馬くんをメンバーに入れなかった場合、誰を標的にするんだ?? 彼女から目を離さないようにしないと・・・)」
王馬「ふーん・・・。最原ちゃん、もしかしてオレがコロシアイを起こすとか思ってる、もしくは何か知ってるの??」
最原「・・・・・」
王馬「ねぇ、なんで黙ってるの、ねぇ、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして?????」
茶柱「そこの男死、五月蠅いですよ! 転子の拳で黙らせてあげましょうか?」
星「まぁ、最原の考えが分からないでもないし、王馬がここに残るのは俺は賛成だな!」
天海「俺もっす!」
王馬「ちぇー。じゃあ、いいよ!」プイッ
アンジー「あらま、小吉行っちゃったよー!」
百田「ほっとけよ。それより、早く行こうぜ!」
四階のメインコンピューター室前
入間「オラッ!! メンバー以外の奴は入んなよっ!!! 余計な邪魔とかされるとたまんねぇしなぁー!」
アンジー「じゃあ、アンジーたちは部屋の外で待ってるよー!」
最原「東条さん」
東条「最原君、なにかしら?」
最原「僕からの頼みなんだけど、誰か怪しい動きをしないように、部屋の外と中の方も少し見張っていて欲しいんだけど?」
東条「ここから出るまでサポートはするって約束だもの。それも依頼として了解したわ!」
入間「オラッ、ダ最原。さっさと来い、後はてめぇだけだぞっ!!」
最原「じゃあ、行ってくるね!」
東条「最原君に皆の無事を願ってるわ」
最原「ありがとう、東条さん。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
室内
入間「いいか、一度からしか言わねぇから、良く聞いとけよー! ここをな・・・」
獄原「ええっと、コードはどっちを繋ぐのが正しいんだっけ?」
夢野「ゴン太、そのコードはお箸ww最原「待って、ここは僕がやるよ!(とりあえず、ここの失敗さえカバー出来れば・・・)」
百田「んじゃあ、先に行くぞ!」
春川「・・・・・」
キーボ「それでは向こうの世界で・・・」
夢野「どんなのが待ち受けるんじゃろう!」ドキドキ
白銀「アバターになれるなんて、夢みたい」ドキドキ
獄原「ゴン太も先に行くね」
赤松「最原くん、先に行ってるね!」
最原「うん。後は僕と入間さんだけだね・・・。(僕が行ったら、入間さんは・・・でも、そこは東条さんに・・・。)」
入間「さっさと行けよ、童貞! オレ様の心配はすんな!!」
最原「うん。じゃあ」
入間「・・・・・・・」スッ
入間「さてと、この毒薬を誰の近くに置こうか? 本当は厄介な王馬の野郎を誘い出して[ピーーー]っつう計画だったのによう・・・最原の奴がバカ松を選んじまうとはな・・・。仕方ねぇ、ここは王馬の代わりに赤松ww・・・」スーッ
東条「あらっ、入間さん。まだ行っていないのかしら?」
入間「なっ、てめぇっ、メイド婆っ!? なんで入ってんだよっ!! メンバー以外は入ってくんなっつっただろ!!!」ピタッ!!
東条「私もメイドよ。誰かをサポートできなければ、メイド失格。だから、入って来たのよ。変な動きをしないように監視を目を光らせるためにね!」
入間「チッ。オレ様もさっさと行くかっ!!(毒薬は赤松を殺してから、すぐに戻って置くか!!)」
東条(最原君、後はたのんだわよ!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コンピューターの世界(異次元)
入間「つうーことでオレ様、夢野、キーボ、春川は教会を探すから、最原、赤松、百田、ゴン太、白銀は洋館を探せよ! 念を押しとくけどよぉ・・・ちゃんと探せ。外の世界の秘密はオレ達によって重要なものなんだからよっ!!」
百田「分かってるさ。ここを出るためだ、頑張ろうぜ、終一!」
最原「うん。」
春川「・・・・・」ギロッ!!
夢野「気のせいかのう・・・。春川の機嫌がっ」
最原(春川さん、一人で置いていかれたから、機嫌が悪いんだね)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
洋館内
百田「たくっ、何考えてんだよっ、入間は! 教会へ行くための唯一の手段をなくしやがって!!」
最原(入間さん、やっぱり実行するんだね・・・でも!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最原「ゴン太くんは僕と行こう。」
獄原「うん、分かったよ」
最原「白銀さんは赤松さんtあれっ、赤松さんは? それに百田くんも??」
白銀「百田くんと赤松さんは、さっき手掛かりを早く見つけるって意気込んで一人で行っちゃったよ!」
最原「えぇっ!?(百田くんは分かるけど、赤松さんはどこに・・・ハッ、もしかして、だとすると赤松さんがあぶないっ!?)」
屋上
赤松「やっぱこういう時は屋上から探すのが一番だよね」
入間「赤松!」
赤松「あっ、入間さん。どうしたの?」
入間「オレ様はまだ死ぬ訳にはいかねぇんだ! 天才発明家として世に出るっつう、夢もあるしな!!だから・・・」スッ
赤松「えっ、えぇっ!?」
入間「悪いが、ここで死んでくれ!」チャキっ!
赤松「入間さん、嘘でしょっ!?」
入間「嘘じゃねぇ。本当はテメェじゃなくて、王馬を狙ってたのに、最原の奴は王馬じゃなくて、テメェをメンバーに選んじまった。だから、恨むならオレ様じゃなくて、赤松テメェを選んだ最原を恨むんだな!!」ダッ
赤松「きゃあああああああ」
ガチャッ。最原「赤松さんっ!!」
入間「うぐっ!?」
赤松「さ、最原くんっ!」
入間「て、テメェ、ゴン太っ!! は、離しやがれっ!?」
獄原「入間さん、ダメだよ!! 仲間なのに、殺し合うなんて!!」
赤松「それにゴン太くんも!」
最原「はぁっ、ギリギリ間に合ってよかった。」
入間「最原ー、やっぱりテメェの仕業だったんだな! ここに来る前、オレ様が毒薬を赤松のところに置こうとしたら、東条に邪魔されたが、あれはテメェが東条に言ったんだな!!」
最原「そうだよ。入間さん、コンピューターの世界つまりはシミュレーターを利用して人を[ピーーー]なんて、良く思いついたね。」
入間「最原ー、テメェはオレ様の邪魔をするのかっ!? オレ様は大天才、天才発明家だぞ。ここで終わるなんて、オレ様らしくねぇんだ。」
最原「入間さん、それが天才発明家を名乗る人がやることなの?」
入間「あぁっ!? あのなっ、天才発明家は時に手段を選んではいられねぇんだよっ! だからこそ、オレ様は・・・世に出るためなら何だってやってやる、何だって利用してやる、そう決意したんだよっ!!」
赤松「いい加減にしてっ!!」ダンッ
最原・獄原「!?」
入間「ひぅぅーー!! な、なんだよー、オレ様に意見なんて」
赤松「入間さん。天才とか、大天才って言ってるけど、人を殺したら、そこから「殺人者」になるんだよ! もし、それで外に出れたとしても、入間さんはそれで満足なの、本当にそれでもいいの?」
入間「うぅっー。」ズーン
赤松「けど、入間さんの外に出たいって気持ちは分かるかな・・・」
入間「へっ?」
赤松「だって、ここを出たいって思うのは入間さんだけじゃなくて、私達も同じなんだよ? けど、コロシアイはダメだよ・・・。コロシアイが起きないまま、皆で協力して、ここを出たいんだ!! 今までモノクマが用意した動機だって最原くんが何とかして、そこから少しずつ協力したから、今までコロシアイが起きずに済んだ・・・。だからこそ、コロシアイじゃなくて、本当に必要なのは仲間と協力だって私は感じているよ!」
最原「赤松さん・・・」
獄原「赤松さん。今の言葉でゴン太、感動しちゃったよっ!!」
入間「・・・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
現実に戻った後・・・。
夢野「あれから、教会の外を探索しておったらのう・・・」
春川「これを見つけたんだよ」
東条「ライトみたいね・・・?」
キーボ「同じ機械のボクでも、こんな形のライトは初めて見ましたよ!」
最原「そういえば、百田くんはっ!?(も、もしかして)」
星「百田なら部屋にいるぜ。」
アンジー「なんだが分からなかったんだけどー、解斗ったら機械の中に行ったのに、いつの間にかログアウトされて現実に戻ってきたとかで一旦、仮眠をとりたいって言って、部屋に戻ったよー」
赤松「ログアウト、どうして?」
最原(入間さんの仕業だね・・・)チラッ
入間「・・・・・・」ズーン
茶柱「入間さんっ、さっきから落ち込んでますけど、何かあったんですかっ!? ハッ、もしかして、男死にっ!」
獄原「疲れているだけだよ。心配だけど、そっとしてあげて?」
最原「東条さん、ありがとう。」
東条「あくまでも皆のためにやったことよ、お礼はいいわ! それよりも最原君、今回も無事に済んでよかったわね。」
最原「そうだね」
東条「また何か手伝えることがあったら何でも言ってちょうだい?」
最原「うん。本当にありがとう」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
別の場所
モノクマ「王馬クン、話が違うじゃないの!! 王馬クンの提案通り、外の秘密を知るための思い出しライトを隠してあげたり、情報を入間さんに流してコンピュータールームも使わせてあげたのに、コロシアイがまた失敗なんて、この責任どう取るつもりなの? 最悪の場合、裁判なしで、君のおしおきを実行するっていう異例の出来事を起こさないといけなくなるよ!!」
王馬「まぁまぁ、どのみち思い出しライトだって見つかっちゃうんだし。それに最終的には全て知られちゃうんだし、いっそのことコロシアイよりも外の世界の事を見せたら、きっと皆だって絶望で死にたくなると思うけどなぁ。 オレとしては今、それが見ものだと思うんだけどね!」
モノクマ「そういえば、王馬クンは皆に内緒で外の世界を見ているんだよね? ボクが皆にあげるつもりだった謎のカードキーを、その前に勝手にボクから奪ってさ。」
王馬「まぁね。おかげで面白いものが見れたよ♪」
モノクマ「でも、外の世界が見れる入口なんて学園のマンホールにある地下のデスロードを通らないといけないんだから、アイツラには難しいと思うよ、うぷぷっ♪」
王馬(なぁに、そこを通る手段なんてもう用意してあるんだもんねっ♪ ニシシッ、結局ここまでコロシアイは起きなかったけど、もうそれも本当におしまいだよ。だってぇ、最後はこの王馬小吉が全て勝利することになっているからね・・・モノクマでさえ知らないオレの勝利。そう、オレの命に換えてもねっ♪♪)ニヤリッ♪♪
Chapter4、終了
Chapter5
百田「このライトがなんなのかを調べてみるか!」
入間「オレ様が見た限りだとこれは、ただのライトじゃねぇな!」
キーボ「そういうことはボクが見ても分かりますけど・・・」
赤松「誰か分かる人いないかな・・・。せめてモノクマには聞きたくないから、このライトのヒントになる事を知っている人とか?」
王馬「ニシシッ、じゃあ、オレが説明しようか?」
最原「お、王馬くんっ!?」
東条「何しにきたのかしら?」
王馬「酷いなー、東条ちゃんは♪ 何しにきたとかじゃなくて、このライトに説明に来たんだよ!」
獄原「何か分かるんだね?」
王馬「もちろん、それは思い出しライトって言って、そのライトを当てると、なんと外の世界での記憶が分かるんだ!!」
天海「なんで、そんなこと知ってるんっすか?」
春川「どうせモノクマに聞いたんでしょ!」
王馬「あったりー、流石は春川ちゃん♪」
真宮寺「まぁ、考えなくても、すぐに想像がつくけどネ」
アンジー「にゃははは。じゃあ、わざわざ外に出なくても、何があるのかがわかるんだねー!」
王馬「ううん、ライトで見た時の記憶での世界と今の世界の現状はぜんぜん違うと思うからね。そこは、もう一つの手段・・・デスロードを通って確かめるといいかな♪」
茶柱「デスロード??」
王馬「学園内にあるマンホールを下ると、地下があってね・・・そこにあるのがデスロードだよ♪ デスロードを通り抜けた奥に外の世界に繋がる、いわば出口があるんだ!」
夢野「そんなのは、どうせお主の嘘じゃろ?」
王馬「本当だよ! でも、そこは罠だらけだから、普通に通り抜けのは難しいね。」
星「じゃあ、ダメじゃねぇか・・・」
王馬「罠を簡単に潜り抜ける方法ならあるよ。ほら、このエレクトハンマーにエレクトボムを使えばね♪」
入間「あぁっー、それはオレ様が発明した物じゃねぇかっ!? どうしてテメェがっ!!」
王馬「入間ちゃんがいない時にこっそり研究教室に忍び込んで盗んだんだよ。」
赤松「ねぇっ、入間さんが開発した、それってなんなの?」
入間「あ、あぁ、それは、まずエレクトハンマーの説明だけどよ、エレクトハンマーは使える時間が限られているが、使えるうちは電気で動くような罠や物(監視カメラなど)を無効にすることができてな。エレクトボムは、使えば2時間ぐらいかなりの範囲での電波を妨害できるっつう代物なんだ!」
百田「それはすげぇじゃねぇかっ!?」
最原「でも、なんのためにこれを開発したの?」
入間「それはだな・・・部屋についている監視カメラが気になってよ・・・おちおち自慰もできねぇから、その問題をなくすために・・・」
白銀「何言ってるのっ!?」
最原「入間さんだったら、そういうって分かってたけどね・・・」
王馬「さぁて、キミたちはデスロードを進んで外に出るか、それともライトで外の記憶を思い出すか、どっちを選ぶの?」
最原「(この結末も分かっているなら・・・)僕は、どちらとも反対だよ!!」
王馬「はぁっ?」
最原「僕はひとまず王馬くんをなんとかした方がいいと思うんだけど?」
百田「まぁ、いきなりだけど、終一の言う通りかもな! おっし、王馬。覚悟しろ!」
春川「こいつを、殺せばいいの?」ギロッ
赤松「春川さん。お、落ち着いてっ!?」
最原「な、なんとかするって言ってもただ捕まえるだけでいいんだよっ!?」
王馬「最原ちゃんの発言が突拍子過ぎて訳が分からないけど、オレを捕まえたいなら、捕まえてごらんよっ♪」ヒョイ
百田「くっそぅ、すばしっこい奴だ!!」
春川「私が捕まえるよっ!!」ヒュン・・・パシッ!
王馬「あ、あははっ・・・春川ちゃんは・・・相変わらず凄い・・・ね。流石は超高校級の暗殺・・・者だ、ね」ギリギリ
春川「このまま首を折るのもいいけど、ここで殺したところで無意味になるからね・・・。最原、とりあえず捕まえたけど、どうするの?」
最原「そうだね。なるべく目の届くところ、監視できるようなところに閉じ込めておくのが一番かな。」
東条「それじゃあ、私の部屋に閉じ込めたらよろしいかしら?」
最原「東条さん、流石に東条さんの部屋じゃ、迷惑がかかるよ?」
東条「気にしないでちょうだい。これも依頼として受け取っておくわ。それに私も王馬君がなにをするかわからないから警戒してたところなのよ。だから、ここは私の部屋に閉じ込めて、監視も私が引き受けるわ!」
最原「ごめん・・・。じゃあ、東条さんにお願いしようかな!」
東条「ええ。了解したわ。さぁ、王馬君。今から私の部屋に来てもらうわよ?」
王馬「あははっ。東条ちゃんの部屋に入れるなんて、嬉しいな! オレって嘘吐きだから、嫌われてるし、特に女子の部屋とかにも嫌われてるから、入れてもらったこともなくてね、ニシシッ♪」
東条「勘違いしないでくれるかしら? 最原君の依頼として、一時的に貴方を監視する為よ!」
最原(とりあえず、王馬くんを捕まえたけど、王馬くんのことだから、きっと意地でも抜け出すだろうな・・・。けど、僕も諦めない!!)
最原「ねぇ、春川さん。ちょっといいかな? それと念のためにゴン太くんもだけど?」
春川「なに?」
獄原「ゴン太に頼みがあるならぜひ手伝うよ。何でも言って?」
最原「実はね・・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
王馬「ニシシッ、東条ちゃんも甘いよね♪ 自分の部屋に閉じ込めて、そこから出られないように部屋の外に立っているだけで、オレを閉じ込めた気でいるなんてさっ!!」
王馬「部屋のシャワールームにダクトがあるから、そこから寄宿舎の外に出ることなんて可能なんだよ! まったく、東条ちゃんもだけど、最原ちゃんもこんなマヌケな女に頼むなんて、それでも超高校級の探偵なのかな。」
寄宿舎の外
王馬「さてと時間もないし、さっそくオレの計画を実行するか・・・。まずは格納庫に行ってエグイサルを操り、そこから協力者に百田ちゃんを連れ去って、春川ちゃんn最原「無駄だよ、王馬くんっ!」
王馬「!?」
最原「王馬くんが抜け出すのも最初から想定済みだよ! さっき言ってた計画は僕が阻止する!!」
王馬「最原ちゃん、さっきのことは前言撤回するよ。君はやっぱり使える探偵だよ♪ でも、オレを止めることなんt最原「格納庫にはゴン太くんが先に向かっていて、彼にはエグイサルの前で待機してもらっているよ、君の手からエグイサルを守ってって頼んでね。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
格納庫
獄原「最原君の頼みなんだ! ゴン太、絶対にえぐいさるを守るよ!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
王馬「でも、百田ちゃんm最原「百田くんは春川さんが守ってるよ!! 僕が春川さんに頼んだんだよ、百田くんが狙われるかもしれないから守って欲しいってね!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
百田の部屋
百田「終一から聞いたけどよ、王馬が俺を狙っているっていうのは本当だな?」
春川「最原がそう言ってたんだ! 間違いないと思うよ、今までの赤松や東条、真宮寺に入間の件を考えればね!!」
百田「あぁ、そうだったな。流石は俺の助手だって、褒めてやりてぇよ。けど、その前にハルマキ、なんで俺が部屋に閉じこもらないといけねぇんだ? 後、俺の部屋にいるのもなんでだ??」
春川「アンタを守れるとしたら、今は部屋にいて、尚且つそこに私がアンタの傍に居続けることが安全だって考えての事だよ。(こ、ここって、百田が使ったものとか、着てる服があるんだよねっ??/////)」キョロキョロ
百田「ハルマキ、なんでキョロキョロしてんだよ?」
春川「な、なんでもないっ!?///// ば、バッカじゃないのっ///」
百田「なんで聞いただけなのに、バカって言われてるんだ、俺はっ!?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最原「さすがの君でも、春川さんの前だと手は出せないよね?」
王馬「なるほど、先手を打たれた訳だね! でも、最原ちゃん、どうしてオレの計画が分かったのかな?」
最原「・・・・・」
王馬「だって君がオレの計画を聞いたのはさっきだけで、その前から動いてたってことは最初から分かってたって意味になるんだよ♪」
最原「そういうのは今いいんだ! 僕はただコロシアイww王馬「古いな、最原ちゃんは。コロシアイをしないなんて考えは古いって、今はコロシアイを望む者だっている時代なんだよ。だからこそ、オレは楽しいコロシアイをしたいって思うんだよー♪」ニヤリ
王馬「でも、それを最原ちゃんに語って時間の無駄だからね。ここはいっそ、サクッと終わらせちゃいますか!」
最原「まさかっ!?」
王馬「じゃあねー♪」ダダダダダダダッーーーー
最原「王馬くん、待ってえっ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
格納庫
王馬「よっ、ゴン太♪」
獄原「王馬君っ!? え、えぐいさるは使わせないよ!」
王馬「バカだな。エグイサルなんてもう用済み・・・オレはこれから死ぬんだ!!」
獄原「死ぬって一体?」
プレス機・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴ
王馬「プレス機には安全装置があるんだけど、それはこの隠し持っていたエレクトボムを使えば簡単だよね!」スッ
ピカッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
王馬「よし、これで安全装置は作動しない。結局コロシアイや計画したすり替わりには失敗したけど、ここでオレが自[ピーーー]れば、それも仲間を失ったということで絶望を与えることぐらいにはなるよね・・・特に最原ちゃんには♪」ニヤニヤ
獄原「王馬君っ、止めてぇー!!」ダッ
王馬「バーカ♪♪ 今更、止めようとしても無駄なんだよ!! 間に合わねぇんだよー!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
王馬(これでようやく総統として絶望を与えることができたんだー♪♪)
獄原「王馬君っーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ゴゴゴゴゴg、ピタッ!!
王馬「んっ?」
獄原「!?」
王馬「な、なんで、止まったんだ!? エレクトボムを使ったはずなのに、どうして?」
東条「・・・・・」グググググッ!!
獄原「東条さんっ!?」
王馬「東条ちゃん、なにやってるのかな??」
東条「も、もちろん、潰されそうになった貴方を助ける為に、プレス機を止めているところよ!」グググググッ
獄原「腕力だけでっ!! す、凄いよ、ゴン太の腕力以上に凄いよっ!?」
東条「主人を助ける為に戦闘をこなしたこともあるのよ・・・。これくらいは訳ないわ。」ググググググッ
王馬「何を考えてるんだよっ! オレが[ピーーー]ばコロシアイは終わr東条「貴方を助けるのは、貴方の為じゃなくて、最原君からの依頼の為よ!」
王馬「最原ちゃんがオレを・・・?」
東条「最原君は、私にこんなことも依頼したわ。貴方がもし死にそうになったら、助けてあげてほしいって・・・。だから、これも最原君の依頼もあってのことなのよ!」
王馬「・・・・・」
東条「さすがの私も、プレス機を止めるのはこれ以上限界だわ。獄原君、早く王馬君をプレス機から!」
獄原「分かったよ。王馬君、今助けるよ!!」
ドシンッ!!
王馬「・・・・・・」
東条「ふぅー。ギリギリだったわね」
獄原「ありがとう、東条さん。おかげで王馬くんが。」
東条「お礼は私じゃなくて、助けることも依頼した最原君にしてちょうだい。」
食堂
王馬「・・・・・・」
最原「王馬くん。これで君の計画は阻止した。もうコロシアイはなかったままで、終わりだよ」
王馬「・・・・・」
春川「黙ってないで、なんか言いなよ?」
王馬「・・・・・」
赤松「王馬くんっ!?」
王馬「なんで、だよ・・・」
最原「えっ!?」
王馬「なんで、オレを助けるような、ふざけた真似をしたのっ? あのままオレを死なせてくれれb最原「それは違うよ!」
王馬「えっ!?」
最原「君は確かに超高校級の総統なだけあって、嘘吐きだし、厄介だからあのまま見殺しにすればいいって人がいるかもしれない・・・けど、僕は皆とここから出たいって考えた以上、王馬くん。君もその中に含まれているんだ。だからこそ、君を助けたんだよっ!!」
王馬「・・・・・」
最原「王馬くん、君は総統として悪い部分がほとんどかもしれないけど、ここはひとまず・・・」
王馬「あはははははっ、最原ちゃんはやっぱり折れないよね♪」
百田「んっ?」
王馬「いいよ♪ ここはひとまず何もしないでオレは傍観を決め込むよー。」
天海「傍観?」
王馬「言葉の通りだよ。だって、どうせここを出ても良い事はないと思うしー。いっそのこと皆がこれから先、どう絶望するかを何もせずに見ておくのも楽しみかなーって思ってね♪」
夢野「やはりお主は性格はひん曲がっとるのう・・・」
王馬「ひん曲がって当然だよ、だって総統だよ。ちなみに何を言われても改心しないよー、それが本当の総統だからね。改心するような小悪党とは違った本物の悪党だからね♪」
最原(なにはともあれ、王馬くんの計画は阻止できたし、これでよかったかな・・・。あれっ、な、なんでかな・・・この先の事が、過去で見たはずの結末が、肝心な部分が、お、覚えてないっ!? 思い出せないっ、ど、どうして!?)
赤松「最原くんっ?」
最原(ど、どうして!? 今までは覚えてたのに、どうしてこれからって時に急に思い出せなくなったんだ・・・。これじゃあ、今生き残っても、過去の結末が思い出せなければ、皆を救えないっ!?)
白銀「・・・・・・・・・・・」ジッー!
Chapter5、終了
Chapter6
入間「オラッ、こんなコロシアイなんか終わりにして、さっさとここから出ようぜ!!」
百田「いきなりだな、オイ!!」
夢野「まぁ、正論じゃのう!」
茶柱「どうやってここから出るつもりなんですか?」
星「王馬が言ってた、デスロードって奴を通るつもりか?」
入間「んなっ、めんどくせぇことしねぇよ、バカ共がっ! 簡単に出る方法があるじゃねぇか。」
東条「簡単な方法?」
入間「ぶっ壊すんだよ、この学園をよぉっ!!」
天海「学園を壊すなんて、正気っすか!?」
赤松「いくら何でも無茶苦茶じゃ・・・」
王馬「でも、オレは賛成かな♪ 入間ちゃんのそんな滅茶苦茶な方法、オレは好きだよ!!」
春川「あんたは黙ってて!!」
アンジー「でもでも、学園を壊す意味ってあるのかなー? 学園を壊したって、周りの檻を壊さない限りは外に出られそうにないんだよー??」
入間「決まってんだろ! こんな学園があるからコロシアイなんてくっだらねぇことが起きたんだろ? だったらよぉ、いっそのこと学園を壊してスッキリさせてから、最後に檻をぶっ壊して出て行く。これが一番だと思わねぇか?」
白銀「まぁ、言ってることは無茶苦茶だけど、スッキリさせるって点には私も賛成かな・・・少しだけど」
獄原「ゴン太、良く分からないけど、入間さんの方法で出られるなら、賛成だよ!」
入間「んじゃあ、ぶっ決まりだな!」
真宮寺「でも、どうやって壊すつもりなの? ここには兵器や爆弾とかはないんだヨ??」
入間「このナメクジは分かってねぇのか!! 学園を壊してくれる兵器なんてここにあるじゃねぇか・・・な、キーボ?」
キーボ「えぇっ、ボ、ボクが、ですかっ!?」
最原「・・・・・・・」
王馬「キー坊が? こんな人間以下の凡才ロボットにそれが出来るの?」
キーボ「今の発言はロボット差別です!」
赤松「でも、キーボくんにそれは難しいよね?」
入間「このメスブタっ!! 難しくなんかねぇよ。オレ様が前もってキーボを兵器用に改造したから、平気なんだよ!!」
キーボ「か、改造っ!? 入間さん、ボクを兵器用に改造したってどう意味ですか、ボクはメンテナンスはしてもらっても、改造まではしt入間「してんだよ、オレ様が。テメェの機能停止ボタンを押して、一時的に機能停止させた後にちょこちょこっと改造したんだよ!!」
キーボ「なに、勝手なことをしてるんですかっ!?」
入間「ひぃぃぃぃー。そ、そんなに大声を出すなよー」ズーン
天海「そもそも、キーボくん用の改良パーツとか、あったんっすか?」
入間「あったんだよ! オレ様の研究教室の真上にキーボの研究教室があってな・・・そこで見つけたパーツをキーボに組み合わせたんだ。」
夢野「なにはともあれ、それは凄いのう。」
茶柱「そうですね、夢野さん♪ 夢野さんの可愛い寝顔を見たぐらいに凄いですよー」
夢野「ウチの寝顔なんて、この際どうでもよいであろう!!」
入間「んじゃあ、さっそくこの学園を壊しt・・・って、おい、最原!!」
最原「えっ!?」
入間「これから盛り上がるって時に、何辛気臭い顔してんだよ!!」
東条「最原君、大丈夫かしら? さっきから悩んでるような素振りを見せているようだけれど??」
最原「ううん、なんでもないよ・・・。」
赤松「最原くん・・・」
最原(どうしてこの先が思い出せないんだ!! まだ何か重要な事が、真実があるような、気がするのに!!)
白銀「・・・・・・・・」
入間「まぁ、こんな辛気くせぇ野郎はおいといて、さっそk白銀「コロシアイも学級裁判もしないで、学園を出るなんて、地味に酷い結末だよね!」
最原以外の一同「!?」
最原「!?」
白銀「いっそのこと、本当の事を明かすけど、モノクマを操ってコロシアイをさせようとしたのはこの私なんだよ!」
入間「し、白銀っ!? て、テメェ、今なんて・・・」
白銀「だから、私が首謀者なんだよ。このゲームのね♪」
夢野「ゲームじゃと・・・」
白銀「ついでに大サービスで明かしてあげるけど、ここを出ようとしても無駄だよ?」
百田「な、何が無駄なんだよ!?」
白銀「あのね、ここはゲーム世界・・・つまりフィクションの世界なんだよ。そして、皆はフィクションなんだよ・・・究極のリアルフィクションなんだよ!!」
茶柱「フィクション・・・。あのぅ、白銀さん。何を言っているのか、転子にはさっぱり・・・」
白銀「詳しいことは長くなるから、省略するけど・・・。でも、これを見てよ!」バンッ
そこには多くの映像が映し出された。映像には大勢の人間の顔が映っていた。
赤松「なにこれっ?!」
白銀「もちろん、外の世界の皆だよ。そして、コロシアイをせずに皆でこの学園を出る事は、そもそも学園且つ中継している『ダンガンロンパ』の規則に反することだよ? 反する者はおしおき・・・つまり皆が出るようなら、皆おしおきになるよ。それでもいいの?」
春川「訳が分からない。白銀、あんたは何がしたいの?」
白銀「もちろん、ダンガンロンパを盛り上げたいに決まっているよ♪ さぁ、どうするの?」
東条「・・・・」
星「・・・・・」
獄原「ええっと・・・」オロオロ
最原(白銀さんが首謀者・・・確か、過去にも同じことが・・・。)
白銀「ちなみに最原君って、過去に同じ体験をしてるはずだよね? きっとコロシアイが起こった後の未来から、何らかの方法で過去に来た・・・。だから、誰がどこでコロシアイを考えているかが分かったんだよね?」
最原「!?」
白銀「本当の事を言うけど、私は最初からその事を知ってたんだよ。きみが最初のコロシアイを阻止した時点でね・・・でも、コロシアイは負けないって信じて敢えて目を瞑っていたのに、ほとんどを阻止するなんてひどいよー。これじゃあ、視聴者も浮かばれないよー!」
最原「・・・・・」
白銀「だからね、最後の辺りの記憶だけは消しておいたからね! もう、これで結末を思い出して、実行に移すなんて出来ないよね?」
最原(やっぱり、そうだったのか。思い出せなかったのは、首謀者のせいだったのか!?)
アンジー「終一?」
最原(思い出せない以上、もう無理なのか・・・。結局僕は最後の最後でみんなの事を救えない、というのか・・・)
百田「終一、何ウジウジ考えてんだ?」
最原「えっ!?」
百田「てめぇは俺が助手として認めた男だ。そんな男がこんなことで落ち込んでじゃねぇ!! 男だったら、やることは一つだけだろ?」
最原「百田くん・・・」
春川「すぐに出てきたとはいえ、首謀者の白銀に好き勝手言わせていいはずがない! 最原、あんたは皆を今までのコロシアイから救ったんだよ。だったら、今更うだうだ考えてないで、ちょっとでも前を向いたらどうなの?」
最原「春川さん・・・」
百田「それに、お前と一緒にここを出たい。前を進みてぇと思う奴は他にいるぞ、ほら?」
最原「!?」
僕が振り向くと・・・。
赤松「最原くん、キミは私を救ってくれたんだよ? だから、今度は私がキミを救う番だよ、ここから出るために私と一緒に頑張ろう、ね?」
天海「俺の命も救ったんっすから、そこは最後まで頼むっすよ!」
星「あんたは俺の友になってくれたんだ。友がここであきらめる、タマじゃねぇはずだぞ?」
東条「星君の言う通りよ。最原君、あなたは私に依頼をしたのよ。その依頼者の貴方が落ち込まないでちょうだい? 前みたいに私達を前向きにさせてちょうだい、私にサポートをさせてちょうだい!」
アンジー「主は言いました。終一、ここで諦めたらだめだと・・・」
茶柱「男死を助けようと考えたくはありませんでしたが、最原さんは男死の中でもマシな方なんです・・・。しっかりしてくれないと転子が困ります!!」
真宮寺「クククっ。これが人間の助け合いってやつなんだネ。素晴らしいヨ、ここを出てもっともっと観察してみたいヨ♪」
入間「ケッ。オレ様がダサい原の心配をするなんて、柄じゃねぇけどよ。まぁ、テメェが落ち込むと、オレ様にまで響くからよ。仕方なく心配してやるぜ。オラッ、負けんじゃねぇぞ、最原!」
獄原「ゴン太も最原君と一緒に出たいんだ。うぅん、皆で出たいんだ。だから、最原君、ここで立ちあがろうよ?」
王馬「ニシシッ、オレって嘘吐きだけど、最原ちゃんを心配してるのは本当だから、言うよ。最原ちゃん、ここから出て、早くオレに絶望を見せてよね♪」
夢野「お主が頑張ってくれたおかげでウチは少しずつ前向きになったんじゃ! じゃから、ここで諦めるな!!」
キーボ「最原クン、ボク達は仲間です。ですから、皆で頑張ってここを出ましょう!」
最原「皆・・・・」
百田「まぁ、王馬はともかくとして他の皆は出る事を望んでいるんだ。後は、お前だけだ! ほらっ、終一!」
春川「さっさと行くよ?」
最原「ありがとう、皆。僕は、最後の最後で思い出せないことに悩んでいた・・・だから、諦めかけていた。けど、これも些細な事だったんだよね・・・。だって、これからは皆がいる! 皆と共に、コロシアイを乗り越えた仲間と共に外に出る!! もうフィクションでも、なんでもないんだ!! 乗り越えてできた絆は本物なんだ!!!」ドンっ!!
ちなみにネタバレ注意のキーボについては、都合上省略致します。
白銀「なに、なんなのっ!? 記憶を奪って最原君のやる気をなくしたと思ったのに、どうしてまた前向きになるの? おしおきが、外の世界が怖くないの?」
最原「怖いさ。怖いに決まってよ・・・でも、皆がいれば、皆と共に出れば怖くなんかない!! そして、僕は白銀さんが言うダンガンロンパも否定する、絶望や希望も否定する、コロシアイを望む外の世界を否定する。コロシアイなんかで僕らの命を見世物になんてさせない・・・このまま学園を壊してダンガンロンパを終わらせる!」
最原「皆でダンガンロンパを終わらせるんだ!!!」終結!
白銀「そ、そんな言い分が世界に通じるはずが・・・」
映像、プチッ。一斉に映像が切られた。
白銀「そ、そんなっ!? だ、ダンガンロンパが終わるなんて・・・」ズーン
最原「これが外の世界が選んだことだよ」
白銀「もういいよ。首謀者とか、コスプレイヤーとかなんてこんなもんだからさ・・・。最原君、地味に終わらせてよ、私ごとね。」
最原「ダンガンロンパは終わらせても、君の命だけは終わらせないよ」
白銀「最原君?」
最原「白銀さん、君が首謀者であろうと君も仲間なんだ! だから、諦めないで一緒に出よう。首謀者じゃなくて、僕らの仲間として!!」
白銀「最原君・・・」ポロポロ
百田「おっし、じゃあ、さっそく外の世界を目指すぞ!」
入間「頼むぜ、キーボ」
キーボ「はぁー、しょうがないですね・・・。分かりました、ボクに任せてください」
入間「ちなみに自爆スイッチとか、バカなもんは付けてねぇからよ。安心しろよー、ヒャヒャヒャヒャ」
赤松「最原くん、良かったね。皆を助ける事が出来て・・・」
最原「うぅん、僕の力だけじゃないよ、皆の力のおかげだよ! それにコロシアイには屈しない、という皆の想いが上回っただけだよ!!」ニコッ
・・・・・・・・・・・・・・・。
さ・・・・は・・・・ら。
最原「う、うーーーん・・・」
さい・・・・・はら・・・・。
最原「うーん」
春川・夢野「「最原っ!!」」
最原「ハッ!? 春川さんに夢野さん・・・」
春川「まったく一体どうしたのさ、急に気を失うなんて?」
夢野「やはり、さっきの事で無理をし過ぎたんじゃな。」
最原(・・・・・夢なんだよね。そうだ、よね・・・皆は死んだんだ。僕と春川さん、夢野さん以外・・・皆は!)
春川「何、考えてんの? ささっと外に出よう!」
最原「そうだね。死んだみんなの分まで外の真実ww春川「はぁっ!?」
夢野「んあー、死んだ? 最原よ、お主は一体、何を言っておるのだ??」
最原「えっ、だって皆はっ!?」
春川「皆がどうしたって言うの? 後ろにいるじゃん!」
夢野「そうじゃぞ!」
最原「えっ!?」キョロ
一同「」ゾロゾロ
最原「・・・うん。そうだよね、皆は生きているんだよね。」パァッー♪
皆がどうして、生きていたのか。それは、過去の出来事が本当だったのか、そして最初に僕を助けてくれたのは誰なのかは分からないけど、一つだけ言えることがある。
それは、僕は皆とここを出ることが出来た、ということだ!!!
終里
このSSまとめへのコメント
サクサク進みすぎで面白くないかな